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■ ウッディエンス メールマガジン 2012/10/08 No. 025
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■ 木材の科学は日進月歩! 日本木材学会から最新の情報をお届けします ■
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発行 日本木材学会広報委員会 ■
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日本木材学会広報委員会委員長 林知行
http://koho.cocolog-nifty.com/blog/
■本号の目次■
本号の掲載記事は以下の通りです。
◆2012年度木質物性研究会・木材と水研究会合同講演会・見学会開催報告
寺西康浩(奈良県森林技術センター)
中嶋 康(岩手県林業技術センター)
金山公三(産業技術総合研究所)
杉山真樹(森林総合研究所)
◆講演会「木材機械加工の現状と展望」
−これからの木材機械加工に求められること− 開催報告
安藤恵介(東京農工大学)
◆組織と材質研究会2012秋季シンポジウム開催報告
半 智史(東京農工大学大学院農学研究院)
◆日本農学賞を受賞して
川井秀一(京都大学生存圏研究所)
◆書評 早生樹;産業植林とその利用
岩崎誠、坂志朗、藤間剛、林隆久、松村順司、村田功二 編
安部久(森林総合研究所)評
◆第62回日本木材学会大会(札幌)においてポスター賞を受賞した発表ポスターの未
掲載分。
★★
広報委員会では各種の研究会や支部大会等の報告をウッディエンスに投稿してい
ただくようお願いしております。幹事の方はお忘れなきようお願いします。
行事終了後、速やかに、編集委員長まで原稿を提出していただくと、編集が楽に
なります。よろしくご協力ください。
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◆2012年度木質物性研究会・木材と水研究会合同講演会・見学会開催報告
寺西康浩(奈良県森林技術センター)
中嶋 康(岩手県林業技術センター)
金山公三(産業技術総合研究所)
杉山真樹(森林総合研究所)
2012年8月30日(木)〜31日(金)の2日間,梓水苑(長野県松本市)において,20
12年度日本木材学会木質物性研究会・木材と水研究会合同講演会および見学会(主催:
日本木材学会木質物性研究会,同 木材と水研究会,協賛:(公社)日本木材加工技
術協会,産総研コンソーシアム持続性木質資源工業技術研究会)が開催されました。
なお,日本木材学会レオロジー研究会は,レオロジーに限定することなく多面的な
検討を進めることにより木質物性の理解を深めることを目指して,昨年度から「木質
物性研究会」と名称を変更し新たな一歩を踏み出しています。
今回の講演会は,「木質物性と木材乾燥(今さら訊いても良いですか)」をテーマ
として開催しました。
◇この続きは下記のリンクからご覧ください。
http://www.jwrs.org/woodience/mm025/teranishi.pdf
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◆講演会「木材機械加工の現状と展望」
−これからの木材機械加工に求められること− 開催報告
安藤恵介(東京農工大学)
2012年9月24日(月)13:00〜17:00に東京大学弥生講堂アネックスセイホクギャラリ
ー(東京都文京区)において、一般社団法人日本木材学会機械加工研究会、公益社団法
人日本木材加工技術協会製材・機械加工部会主催による講演会、「木材機械加工の現
状と展望」−これからの木材機械加工に求められること−を開催しました。このよう
なテーマで講演会を行った理由は、次の通りです。
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」により、木材、とくに国
産材の非住宅建築物への利用が求められ、これにより、国産材を比較的大空間を生み
出すための部材へ機械加工する技術、国産材内装材を効率的に生産する技術が求めら
れています。一方、戦後植林された針葉樹造林木は当初の伐期を過ぎ、大径材化が進
んでおり、針葉樹造林大径材の並材の効率的な機械加工法の開発が必要とされてきて
います。そこで、木材機械加工の研究・開発の現状と展望、さらにユーザーがどのよ
うな木材機械加工を求めているかについて把握することが必要との考えから企画いた
しました。
◇この続きは下記のリンクからご覧ください。
http://www.jwrs.org/woodience/mm025/andou.pdf
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◆組織と材質研究会2012秋季シンポジウム開催報告
半 智史(東京農工大学大学院農学研究院)
去る2012年9月26日(水)に、組織と材質研究会2012秋季シンポジウムを東京農工
大学府中キャンパスにおいて開催しました。
今回のテーマは、「木材の形成機構解明に向けた新規イメージング技術」として、
5人の講師の先生方をお招きして、新規イメージング技術について紹介いただくシン
ポジウムを企画しました。各方面から86人の参加を得ました。
◇この続きは下記のリンクからご覧ください。
http://www.jwrs.org/woodience/mm025/nakaba.pdf
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◆日本農学賞を受賞して
川井秀一(京都大学生存圏研究所)
去る4月5日、東京大学山上会館において平成24年度日本農学賞並びに第49回読売農
学賞をいただいた。(社)日本木材学会からの推薦による受賞であり、服部順昭会長、
杉山淳司並びに福島和彦両副会長をはじめ、多くの学会関係者の皆様のご厚意による
ものとここに厚く感謝申し上げます。
受賞対象となった研究は、「木材の構造と特性を活かした材料開発に関する研究」
である。近年、緊喫の課題となっている小径低質丸太や草本系リグノセルロース資源
の有効活用のための木質材料の開発、実用化や歴史的木造建造物並びに木彫文化財の
修理修復技術など、木材の構造や特性を活かしたものつくりに関するものである。木
材細胞の空隙(内腔)構造と細胞壁のセルロース繊維配向構造のマクロ/ミクロレベ
ルでの空間的再構成により木材の高次構造を最大限に活かす新材料の開発を行い、ま
た木材の経時変化(老化)と熱処理による物性及び成分変化を詳しく比較検証、考察し、
木材成分の時間的再構成により「古材」を人為的に作り出す技術開発によって、木材
加工利用技術と木質科学の学際領域に新たな展開を拓こうとしたものである。
日本農学会は1930年に発足した学会であるが、農学会(1887年設立)をその前身とし
ている。生物生産を主体に、生物環境、バイオテクノロジー等にかかわる自然科学と
社会科学の基礎から応用までの幅広い分野を包含する51の農学系学協会から構成され
ている。現会長は、元日本木材学会長の大熊幹章先生であり、筆者にとって同じ分野
の大先輩から賞状をいただいたことも大変うれしい出来事であった。
授賞式と講演会のあと、受賞者をパネリストとした討論会「農学の課題と展望2012」
が行われた。コーディネータである副会長の三輪睿太郎先生から、受賞対象となった
研究のきっかけや困難を感じたことなどに話題が及んだが、普段は接することの少な
い分野の先生方の話を聞き、農学の幅広さを改めて感じた次第である。
終わりに、この度の受賞は筆者が30年余りにわたって内外の研究者や大学院生・留
学生諸君と協働した研究成果の結実であり、この間指導いただいた佐々木光(京都大
学及び秋田県立大学名誉教授)先生をはじめ、多くの共同研究者と共に受賞したもの
と考えている。この場を借り、改めて御礼を申し上げたい。
◇この続きは下記のリンクからご覧ください。
http://www.jwrs.org/woodience/mm025/kawai.pdf
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◆書評 早生樹;産業植林とその利用
岩崎誠、坂志朗、藤間剛、林隆久、松村順司、村田功二 編
出版社:海青社
安部久(森林総合研究所)評
本書のタイトルである「早生樹;産業植林とその利用」は、いわば人類の長年の課
題のように思われる。人類の活動の拡大、経済の発達とともに、開発途上国の森林は、
農地に、そして農地から工業用地・宅地へと移行し、減少の一途をたどっている。
評者は、東南アジア地域で生産される木材、また日本に輸入される木材の樹種につ
いて調べているが、本書を目にしたとき、やっとこんな本が出たのかと喜びを禁じ得
なかった。
本書の各章を要約すると以下の通りである。
◇この続きは下記のリンクからご覧ください。
http://www.jwrs.org/woodience/mm025/abe.pdf
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◆第62回日本木材学会大会(札幌)においてポスター賞を受賞した発表ポスターの未
掲載分。
ヒノキ枝心材部抽出物の抗菌活性
(岩大連農)○森川卓哉 (岩大農)小藤田久義 (山形大農)芦谷竜矢・高橋孝悦
◇この続きは下記のリンクからご覧ください。
http://www.jwrs.org/woodience/mm025/morikawa.pdf
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■日本木材学会の刊行する学術雑誌はインターネットで読むことが出来ます。最新の
学術情報をぜひご覧ください。
◎和文誌:木材学会誌 電子ジャーナル版
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jwrs/-char/ja/
◎欧文誌: Journal of Wood Science 電子ジャーナル版
http://www.springerlink.com/content/1611-4663/
━━━━<広 告>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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http://koho.cocolog-nifty.com/blog/
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