木質パネル研究会について
木質パネルの原料は、大径木から小径木へ、優良材から低質材・未利用材・リサイクル材の有効利用へと年を経るごとに推移し、近年の我が国では、小径間伐材ならびに建築解体材等のリサイクル資源に急速にシフトしています。また、パネル用接着剤においては、室内空気汚染問題を考慮した低または非ホルムアルデヒド系接着剤へシフトし、マット成型タイプのボード類(OSB, PB, MDF等)に対して合板代替性能が求められるようになっています。こうした資源問題や社会情勢の変化に対応するためには、木質パネルの特性を正確に把握し、さらに製品信頼性の向上法や問題解決の方策に繋げていくことが求められます。
本研究会は、その前身である“木質ボード懇話会”による「木質パネルの耐久性プロジェクト」(1991-2002年度)、続く木質パネル研究会による「木質パネルの第二次耐久性評価プロジェクト」(2004年度-現在)の流れを引き継ぎ、木質パネルに関わる多様な研究活動および産官学の研究者間コミュニティーを充実化することを第一義の目的としています。研究会活動を通じて、研究者間の交流と協調が活発化し、研究の創出や進展が進むことを期待します。多くの方々の参画を願っています。