組織と材質研究会 2021春の研究会
<成長と環境から考える今後の材質研究>

 2021年度春季研究会を無事に開催することができました。
 参加者は139名でした。多数のご参加、ありがとうございました。

【要旨集はこちら】

【日時】2021年6月3日(木)13:00-17:20

【方法】Zoomによるオンライン研究会

【趣旨】
 材質研究の最終的な目的の一つは、林業における生産物である木材の価値を高めるために、材質の観点から木材の特性をコントロールすることである。そのためには、これまでの材質研究を基盤として、木材産業の現場で問われている材質に関する課題を知り、その課題に関連する木材特性の遺伝的・環境的ばらつきを把握し、そのばらつきに影響する要因・形成メカニズムを科学的に理解することで、木材特性のコントロールに向けた新たな方策を考える必要がある。木材の形成の舞台は樹幹部である。一方、それに関わるリソースやシグナルの多くは樹冠部や根から供給され、これらは樹木の成長の状態によって大きく変動する。さらに、成長は遺伝的な影響とともに環境の影響を受ける。このことから、材質に関連する木材特性のばらつきを理解しコントロールするためには、樹体の成長や生育環境の影響をあわせて理解する必要がある。
 本シンポジウムでは、木材産業の現場で捉えられている材質に関わる課題、木材特性のばらつきやその形成について成長や環境の観点を含めた研究成果を専門家に紹介していただき、今後の材質研究を議論できる場としたい。


日本木材学会 組織と材質研究会 企画担当
武津 英太郎

【プログラム】
13:00-13:05 開会挨拶
       一般社団法人日本木材学会 会長 船田 良

13:05-13:15 趣旨説明
       日本木材学会 組織と材質研究会 企画担当 武津 英太郎

13:15-14:25 特別講演 「利用現場から見た丸太素材について」
       山佐木材株式会社 代表取締役会長 佐々木 幸久 氏

14:25-15:00 講演1 「スギ心材含水率の遺伝と環境変異」
       森林総合研究所林木育種センター九州育種場 倉原 雄二 氏

15:00-15:15 休憩

15:15-15:50 講演2 「スギの成長や材質のQTL解析と環境による変動」
       森林総合研究所 樹木分子遺伝研究領域 森 英樹 氏

15:50-16:25 講演3 「生育環境、樹形および木部形成の視点からスギの材質を考える」
       宮崎大学 農学部 雉子谷 佳男 氏

16:25-17:00 講演4 「材質研究はどこに向かうのか」
       秋田県立大学 木材高度加工研究所 高田 克彦 氏

17:00-17:15 総合討論

17:15-17:20 閉会挨拶
       日本木材学会 組織と材質研究会 代表幹事 雉子谷 佳男

17:20-18:00 個別討論 (Zoomブレイクアウトルーム)

【申し込み方法・Zoom接続情報】
終了いたしました。

【お問い合わせ先】
武津英太郎(efukatsu(at)affrc.go.jp)
雉子谷佳男(kijiyo(at)cc.miyazaki-u.ac.jp)

※※※上記メールアドレスは迷惑メール防止のため、@を(at)に置き換えています。お手数ですが、アドレスを直に編集してご連絡下さい※※※



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