【日時】2025年4月25日(金)16:00〜17:00（Online Zoom）

【演者】山岸 松平 博士（国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 木材加工・特性研究領域　組織材質研究室）

【要旨】
　広葉樹の道管は、壁孔対を通じて、他の道管や周囲の柔細胞と水やその他の物質をやりとりできる。その動態には、壁孔対を内部で仕切る「壁孔壁」の構造や化学的性質が深く関わっている。一方、壁孔壁に何らかの条件で、付加的な堆積物が生じることがある。このような堆積物がいかにして発生し、壁孔壁の働きをどのように変化させるかについては、未解明の点が多い。本発表では、発表者がこれまで取り組んできた広葉樹の道管の壁孔に生じる堆積物に関する研究成果を紹介し、その実態に迫りたい。

【関連論文】
Yamagishi S, Shigetomi K, Fujiyasu S, Aoki D, Uno T, Fukushima K, Sano Y. 2021. Artifactual lipid coatings on intervessel pit membranes in dried xylem tissues of some angiosperms. IAWA J. 42 (4): 365–383.

Yamagishi S, Kojima M, Kuroda K, Abe H, Sano Y. 2024. Seasonal variation of vessel pits in sapwood: microscopical analyses of the morphology and chemical components of pit membrane encrustations in Fraxinus mandschurica. Ann. Bot. 134 (4): 561–576.

【申し込み方法】
参加をご希望の方は参加登録フォームよりご登録ください。開催日までに視聴用URLをメールでご案内いたします。

参加登録締切:2025年4月23日(水)17:00

参加登録フォーム： https://forms.gle/G5GtHfEB5GU6YiGZ9

【お問い合わせ先】
　高田 直樹（森林総合研究所 森林バイオ研究センター）naokitakata(at)affrc.go.jp
　粟野 達也（京都大学）awano.tatsuya.7z(at)kyoto-u.ac.jp
　

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