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環境調和型材料や資源持続型材料として、木材を初めとする木質資源材料への関心が高まっています。一方で、木材物性や木材加工あるいは木質材料開発は、一般的にはすでに出来上がった目新しさのない研究領域の様に考えられがちです。果たして、木材研究は私たちの先達によってすべて開拓されてしまったのでしょうか。次世代の木質科学の核となり、木材研究の活性化へとつながる研究領域はもう残されていないのでしょうか。答えは、ノーです。木材には、心がときめく、面白い研究がまだまだあります。
今回のレオロジー研究会講演会では、木材物性研究、木質材料開発などの第一線で活躍する「こだわりの研究者」が、各自の研究を通じて木材の魅力を語ります。また、佐々木光、則元京両先生による対談も実現致しました。これからの木材研究を担う若い皆さんには、特に刺激的な講演会です。
主 催:日本木材学会レオロジー研究会
日 時:平成15年11月21日(金)13時〜17時50分
懇親会 18時〜20時(宇治地区生協)
場 所:京都大学木質科学研究所木質ホール3階(JR黄檗駅、京阪黄檗駅 徒歩10分)
http://www.kuwri.kyoto-u.ac.jp/welcomej.html
Tel:0774-38-3669 Fax:0774-38-3678
会 費:一般 2000円(要旨集代込み)
:学生 無料
懇親会:一般 4000円、学生 1000円
定 員:120名
申し込み先:氏名、所属、懇親会への参加の有無等を明記の上、電子メールまたはファックスで下記までお申し込み下さい。
名古屋大学生命農学研究科 安藤幸世
E-mail: musica@agr.nagoya-u.ac.jp
Tel: 052-789-4149 Fax: 052-789-4147
申し込み締切:11月14日(金)(定員に達し次第締め切ります)
プログラム:
13:00 はじめに
13:10 秋田県立大学木材高度加工研究所 高田克彦氏
(材質:どこが違う・どう違う・なぜ違う)
13:35 名古屋大学生命農学研究科 山本浩之氏 (材形成と物性:モデル化が意味すること)
14:00 京都府立大学農学研究科 古田裕三氏 (木材物性:不安定構造へのこだわり)
14:25 京都大学木質科学研究所 井上雅文氏 (塑性加工:木材で何をしたいか)
14:50 休 憩
15:00 森林総合研究所構造利用研究領域 林 知行氏(木質材料:エンジニアードウッドとは)
15:25 岩手大学農学部 関野 登氏 (木質系パネル材料:逆転の発想)
15:50 同志社大学工学部 藤井 透氏 (竹:なぜ竹を始めたか)
16:15 京都大学木質科学研究所 矢野浩之氏
(セルロースミクロフィブリル材料学:樹の気持ちを材料で)
16:40 休 憩
16:50−17:50 豪談「木質科学の未来」
(有)へリクス 代表取締役 佐々木 光氏
京都大学木質科学研究所 所長 則元 京氏
話題:「木質の本質」、「木材、何が面白い」、「これからの木質科学」、「研究者になるには、研究者でいるには」、「面白いと思うことをやる、でいいのか?」、他
(聞き手:京都大学木質科学研究所 矢野浩之氏)