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1999年度レオロジー研究会シンポジウム
水の関わる木材物性 −極低温から超臨界まで−

 水と熱の作用を上手に利用した木材加工法は,木材の優れた環境調和特性を損なわない先端的テクノロジーとなる可能性を有しています。一方,現在行われている乾燥,木質材料製造あるいは圧密などの塑性加工といった場面においても,水と熱の果たす役割は極めて重要です。この様なことから,レオロジー研究会では,水と熱の関わる木材の物理的・力学的性質について,極低温から超臨界までの広い温度範囲にわたって討議するシンポジウムを企画致しました。木材加工,木質材料製造,木質系新素材の開発等に携わる多くの方々のご参加をお待ちいたしております。
主  催: 日本木材学会レオロジー研究会
後  援: 日本木材学会木材と水研究会,日本木材学会木材の化学加工研究会,日本木材加工技術協会
期  日: 平成11年10月29日(金),30日(土)
会  場: 京都大学木質科学研究所木質ホール(宇治市五ヶ庄, 0774-38-3669)
JR奈良線黄檗駅もしくは京阪宇治線黄檗駅下車,南へ徒歩10分
定  員: 100名(定員で締切りますのでお早めにお申し込み下さい)
参 加 費: 主催・後援団体会員3,000円,非会員5,000円(共に要旨集代を含む)
学生は無料(ただし要旨集は実費)
懇親会費: 4,000円(木質ホール)
申込締切: 平成11年10月15日(金)
申 込 先: 〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学農学部 安藤幸世
Tel: 052-789-4149 Fax: 052-789-4147 E-mail: musica@agr.nagoya-u.ac.jp
シンポジウム,懇親会に参加をご希望の方は,所属,所属研究会・団体,連絡先,懇親会出席の有無等をご記入の上,上記申込先まで,FAXまたはE-mailでお申し込み下さい。
プログラム:
第1日目
13:00 開 会
13:10 100℃ 以下の温度域での水と木材
京都府立大学農学部 石丸 優氏
13:50 低温域における木材の力学特性
筑波大学農林工学系 小幡谷英一氏
14:30 室温から100℃での木材の熱軟化挙動
京都大学木質科学研究所 矢野浩之氏
15:10 コメント・総括
静岡大学農学部 祖父江信夫氏
15:20 休 憩
15:30 高温水蒸気処理下での含水率
農水省森林総合研究所 石川敦子氏
16:10 100℃を超える領域での木材のケモレオロジー
京都大学木質科学研究所 師岡淳郎氏
16:50 木質材料製造における水分と熱 −マット成形材料におけるその重要性−
岩手大学農学部 関野 登氏
17:30 水蒸気処理による新素材開発
岐阜大学農学部 棚橋光彦氏
18:10 コメント・総括
京都大学木質科学研究所 則元 京氏
18:20 化学処理ギター演奏会
月光堂 加藤信一氏
18:40 懇親会
第2日目
9:00 丸太の直接熱処理による材質変化
名古屋大学農学部 奥山 剛氏
9:40 高温乾燥における水分と熱の作用
九州大学農学部 藤本登留氏
10:20 特別講演1  「加圧熱水反応による木材からのエネルギー/ケミカルズ製造」
工業技術院資源環境技術総合研究所 小木知子氏
11:10 特別講演2  「超臨界水による木材の化学変換」
京都大学大学院エネルギー科学研究科 坂 志朗氏
12:00 コメント・総括
東京大学大学院農学生命科学研究科 有馬孝禮氏

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