あ |
相欠きじゃくり(決り)鉋 | | アイガキジャクリガンナ | 【同】相じゃくり鉋 |
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相じゃくり(決り)鉋 | | アイジャクリガンナ | 相欠け接ぎの相欠き部分を決る鉋。鉋台の下端が段付きになっている。鉋台には鉋身と小刀状の脇針が1本ずつ取り付けられている。相欠きじゃくり鉋とも言う。 |
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隘路 | bottleneck | アイロ | 必要とされる能力が利用可能な能力を上回っている工程、設備、機能または部門。 |
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青葉アルコール | leaf alcohol | アオバアルコール | 植物の葉に含まれるcis-3-hexenolで、緑茶の香りのひとつである。 |
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青葉アルデヒド | leaf aldehyde | アオバアルデヒド | 植物の葉に含まれるtrans-2-hexenalで、緑茶の香りのひとつである。 |
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赤心 | red heart | アカジン | 心材色に種内変異がある場合、赤い心材色 (赤褐色) を呈する個体、また心材のうち赤い部分。特にスギについて用いられる。【関】黒心 |
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アキシア(ャ)ル | axial | アキシア(ャ)ル | 軸方向の。 |
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アクアジェット加工 | aqua jet machining | アクアジェットカコウ | ウォータジェット加工のこと。【同】ウォータジェット加工 |
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アクチベーター | activator | アクチベーター | 活性化物質。セルロース生合成においては、サイクリックジグアニル酸が合成酵素を特異的に活性化することが知られる。 |
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アコースティック・エミッション | acoustic emission, AE | アコースティック・エミッション | ある材料の内部の局部的音源の急速なエネルギー放出によって、非定常的な弾性波が発生する事象、または、そのようにして発生する非定常的な信号波をいう。 |
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あさり(歯振) | set, set of sawtooth | アサリ | 挽材の際に加工面(挽き面)と鋸身の摩擦を少なくするために鋸の歯先を広げたり、交互に曲げたりして鋸身に対して逃げを取ること、およびその逃げ。振分けあさりとばちあさりがある。【関】振分けあさり、ばちあさり、【参】歯形要素 |
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あさりの出 | set, amount of set | アサリノデ | 鋸歯のあさりの切先が鋸身面から突出ている量。【関】あさり |
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あさり幅 | tooth width, kerf width | アサリハバ | 鋸歯のあさりの両切先の間隔。【関】あさり、挽道幅、【参】歯形要素 |
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アシドリシス | acidolysis | アシドリシス | 酸による分解反応の総称。酸性溶媒中でのリグニン試料の酸分解反応、あるいはその反応生成物を用いたリグニン構造の分析法の一般名称。 |
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アシル化 | acylation | アシルカ | 有機化合物にアシル基を導入する反応。 |
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校木 | log | アゼキ | 校倉造りの壁体を組みあげる木材のこと。 |
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校倉 | log house, block house | アゼクラ | 断面が五角または六角、円の木を横に井桁に組んで四周に壁体をつくって屋根を支える構造とした高床式の倉。 |
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アセタール | acetal | アセタール | ヘミアセタールとアルコールが反応してできるエーテル。 |
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アセチル化 | acetylation | アセチルカ | 触媒存在下、または無触媒で、木材に無水酢酸を反応させ、水酸基をアセチル基に置換する処理。エステル化処理の一種で、寸法安定性、耐朽性、耐蟻性の向上、湿度変化に対する機械的性質の安定化などに効果がある。アセチル化の効果は、寸法安定性の指標となる抗膨潤能(ASE)などで評価することがある。 【関】寸法安定性、ASE |
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アセチル化処理 | acetylation | アセチルカショリ | 木材を酢酸などによって処理し、アセチル化する処理。 |
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アセチルグルクロノキシラン | acetyl glucuronoxylan | アセチルグルクロノキシラン | 広葉樹ホロセルロースを室温中ジメチルスルホキシドで抽出すると得られる。 |
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アセチルブロマイド法 | acetyl bromide method | アセチルブロマイドホウ | 脱脂木粉を臭化アセチルの酢酸溶液によって処理し、溶解したリグニンの濃度を280 nmの吸光度によって求める手法。 |
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アセテート繊維 | acetate fiber | アセテートセンイ | 外観が絹に最も近い人工繊維として1921年に工業化された。ヒドロキシ基がアセチル基でエステル化された半合成高分子であり、有機溶剤に溶解させ、精製後、乾式紡糸により製造される。 |
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Acetosolv法 | Acetosolv process | アセトソルブホウ | 酢酸あるいはその水溶液を溶媒として使用したオルガノスルブパルプ化法の一手法 |
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Acetobacter xylinum | Acetobacter xylinum | アセトバクターキシリナム | バクテリアセルロースを産生する酢酸菌。好気性のグラム陰性菌であり、大きさが0.5×2~4µmの桿菌である。 |
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厚さ精度 | tolerance on thickness | アツサセイド | 加工された一つの工作物内における厚さの不ぞろいの精度。厚さの最大値と最小値の差で表す。 |
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厚さ膨張 | thickness swelling | アツサボウチョウ | 吸水あるいは吸湿による木質材料の厚さ方向の寸法変化のこと。特に、パーティクルボードやMDFなどマット系木質材料で用いられる。 |
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圧縮 | compression | アッシュク | 力が作用して物体の体積が減少するような現象。(出典:建築大辞典,p.27,彰国社,第1版第4刷,1978) |
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圧縮あて材 | compression wood | アッシュクアテザイ | 典型的には針葉樹の枝あるいは傾斜・湾曲した幹の下側にできるあて材。解剖学的な特徴として、仮道管において、横断面で細胞が丸味を帯びる、細胞壁にらせん状の裂目が存在する、細胞壁が著しく木化している点などが挙げられる。圧縮あて材は周囲の組織に比べて密度が高く、濃色であることが多い。【関】あて材、引張あて材 |
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圧縮強度 | compressive strength | アッシュクキョウド | 木材が圧縮負荷を受けたときの強度。木材の繊維方向と平行に荷重が作用した場合の縦圧縮強度と繊維方向に垂直に荷重が作用した場合の横圧縮強度がある。 |
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圧縮強度試験 | compressive strength test | アッシュクキョウドシケン | 材料の圧縮時の変形や破壊挙動を調べる試験。 |
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圧縮せん断接着強さ | compressive shear strength | アッシュクセンダンセッチャクツヨサ | 圧縮荷重によって接着面にせん断応力を加え、接着接合部が破壊したときの強さ。【関】接着強さ |
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圧縮破壊 | compressive failure | アッシュクハカイ | 木材が圧縮負荷を受けたときに生ずる破壊。縦圧縮では細胞壁に皺曲(シワ)や座屈を生じて破壊するが、横圧縮では細胞内腔が潰れるため破壊点が明瞭でない場合がある。 |
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圧縮ばね | compression spring | アッシュクバネ | 主として圧縮荷重を受けるばね。狭義には圧縮コイルばね。
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圧接 | pressure welding | アッセツ | 溶接部に大きな機械的圧力や熱を加え、金属原子を融合させる溶接方法の総称。加圧溶接の略称。 |
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厚突き | thick slice, thick slicing | アツヅキ | スライサやベニヤレースで切削された化粧用単板(突板)で、厚さが0.6~0.7 mm以上のものをいう。あるいは厚く突くこと。【関】薄突き |
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圧締 | press, pressing | アッテイ | 接着剤を塗布し、貼り合わせた工作物に圧力を加えて固定する操作。【関】圧締接着装置、圧締装置 |
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圧締接着装置 | press bonding machine | アッテイセッチャクソウチ | 圧締接着を行なう装置の総称。均一に圧締接着ができるものが要求される。【関】圧締、圧締装置 |
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圧締装置 | press machine | アッテイソウチ | 圧締を行なう装置の総称。各接着層等へ均一に圧締圧力を加えるとともに、その圧力を十分維持できる機能を有するものであり、かつ加熱圧締する場合であっては、各段の温度差が極めて少ないものであることが要求される。【関】圧締、圧締接着装置 |
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圧電素子 | piezoelectric element | アツデンソシ | 圧電効果(ある種の結晶に、特定の方向に力を加えると応力に比例した電気分極が生じ、表面に正負の電荷が生じる現象)と逆圧電効果(電場をかけると電場に比例したひずみが生じる現象)を示す素子。素子としては、単結晶の水晶、ロッシェル塩、粉末を焼成して多結晶体としたチタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)などが用いられる。変位、ひずみ、応力、加速度などの力学量を電気信号に変換する変換器の構成要素として利用されることが多い。 |
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圧電天秤法 | | アツデンテンビンホウ | 捕集測定方法によって浮遊粉じん濃度を測定するときの濃度測定方法の一つ。粒子の付着による水晶振動子の振動数の低下から質量濃度を求める。【関】捕集測定方法 |
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厚のみ(鑿) | | アツノミ | 柱、鴨居、土台等の仕口加工用ののみ。追入れのみとむこうまちのみの中間ののみ。穂先が中薄のみよりも厚いのみ。穂が厚く、首も丈夫に作られている。【関】本叩き
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厚刃 | thick knife | アツバ | 鉋盤や面取り盤の角形鉋胴(角胴)に取り付けられる比較的厚い鉋刃。JISで定めるA形の平鉋刃に相当する。【関】薄刃 |
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厚丸のみ(鑿) | | アツマルノミ | 丸のみの一種。刃裏は外丸形、甲表は鎬形または鎬の峯を少し平らにしたのみで、切れ刃は円弧状である。工作物の凹曲面や底の丸溝の荒彫りに用いる。外丸のみ、裏丸のみとも言う。 |
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あて材 | reaction wood | アテザイ | 幹や枝の本来の位置を保持するために、傾斜あるいは湾曲した幹や枝にできる多少とも特異な解剖学的性質を示す木部。 一般的には、広葉樹では引張あて材となり、針葉樹では圧縮あて材となる。【関】圧縮あて材、引張あて材 |
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当て定規 | fence | アテジョウギ | 材料を決められた形状に加工するとき、材料を押しあてて固定するのに使用する定規。研削盤の加工では、材料をこの定規にあてて固定し、研磨ベルトに材料を軽く押しつけて削る。 |
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穴あけ | drilling | アナアケ | 材料に回転する錐で穴をあける加工 |
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穴あけ、孔あけ | drilling | アナアケ | 先端に切れ刃を持つ細長い工具を回転させながら軸方向の送りを与えて工作物に丸穴をあける加工法。【同】錐もみ |
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穴あけ工具 | drilling tool | アナアケコウグ | 工作物に丸穴をあける工具の総称。 |
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穴あけ深さ | drilling depth | アナアケフカサ | 被削面から切込んだドリル先端までの深さ。 |
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穴加工工具 | boring tool | アナカコウコウグ | 工作物に丸穴や角穴をあける工具の総称。 |
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穴ぐりバイト | boring tool | アナグリバイト | 穴を旋削するのに使用するバイトの総称。一般に長い首の先端に曲がった刃部をもつ。 |
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穴径【丸鋸の―】 | hole diameter | アナケイ | 機械の丸鋸軸に装着するための丸鋸の中心穴の直径。丸鋸軸の直径に対し穴径が大きすぎる場合は、中心穴にブッシュ(bush)を挿入し回転軸と丸鋸の中心を一致させる必要がある。【同】軸穴径、中心穴径、内径、【関】丸鋸、丸鋸[主]軸、【参】超硬丸鋸 |
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穴挽き鋸 | | アナヒキノコ | 鋸身の背と鋸歯全体が緩やかな曲線状になった片刃鋸。歯形は茨目。立木の伐採、丸太や角材の切断等の荒仕事に使用する。斜め挽きにも適する。ばら目鋸、鼻丸鋸、鼻曲がり鋸、鯖鋸とも言う。 |
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穴深さ | hole depth | アナフカサ | 加工した穴のドリルの先端部で成形された、円錐部を除いた円筒部の深さ。 |
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アナログ制御 | analog control | アナログセイギョ | 機械やシステムに対する操作量をアナログ演算処理によって決定する制御。【関】ディジタル制御 |
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アノマー炭素(アノメリック炭素) | anomeric carbon | アノマータンソ | D-グルコースが 環状構造をとると、C1炭素は不斉炭素原子になり、新しい異性が生じる。 これをアノマーといい、α型とβ型で表す。 |
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アノメリック炭素 | anomeric carbon | アノメリックタンソ | 糖類が環状構造を形成した際に生じる立体異性の関係をアノマーと称する。アノメリック炭素(アノマー炭素)とは、環状構造を形成することで新たに生じる不斉炭素を指す。例えば、グルコピラノースの場合、アノメリック炭素はC1位となる。 |
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アビエタン型 | abietane type structure | アビエタンガタ | 3環性ジテルペンの基本骨格構造の1種で、7-isopropyl-1,1,4a-trimethyltetradecahydrophenanthrene構造を持つもの。 |
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アビエチン酸 | abietic acid | アビエチンサン | アビエタン型3環性ジテルペンの1種で、ロジンの主成分の1種。7-isopropyl-1,4a-dimethyl-1,2,3,4,4a,4b,5,6,10,10a-decahydrophenanthrene-1-carboxylic acid。 |
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アビセル | Avicel | アビセル | パルプ由来の高純度天然セルロースを酸加水分解して非結晶領域を除去後、精製・乾燥させてえられた結晶セルロースの商品名。 |
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アプリケータ | applicator | アプリケータ | 塗布機器の総称。 |
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アブレシブウォータジェット | abrassive water jet machining | アブレシブウォータージェット | 砥粒を混入した圧力水をノズルから噴射させるジェット噴流によって工作物を除去する加工方法。【関】ウォータジェット加工 |
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アブレシブ摩耗 | abrasive wear, abrasion | アブレシブマモウ | 硬さの異なる物体をこすり合わせると柔らかい方の表面に傷が付く。このように、より硬い面やこすれ面に介在する硬い粒子によって表面が削り取られるように進行する工具摩耗をいう。木材切削では、被削材である木材中に存在する無機物、とくにシリカや木質材料の接着剤などによって、切削工具が引っかき作用や切削作用を受けてすり減る摩耗をさす。【関】工具摩耗 |
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アプローチ角 | approach angle, lead angle, side cutting edge angle | アプローチカク | 基準面(Pr)上で測った、s-v面(Ps)とp-v面(Pp)とがなす角。横切れ刃角ともいう。図中ψ:アプローチ角、λ:切れ刃傾き角、γf:サイドすくい角、αf:サイド逃げ角、βf:サイド刃物角。
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網状柔組織 | reticulate parenchyma | アミジョウジュウソシキ | 帯状柔組織が規則的な間隔で配列し、帯状柔組織と放射組織の幅と配列間隔がほぼ同じ場合に、横断面で帯状柔組織と放射組織が作る網状の紋様に対する記述的な用語。 |
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網状穿孔板 | reticulate perforation plate | アミジョウセンコウバン | 網目状を呈する多孔穿孔のある穿孔板。 |
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アミロース | amylose | アミロース | デンプンはD-Glcからなる貯蔵多糖として普遍的かつ多量に見出される。分枝のないα-1,4-グルカンをアミロースと呼ぶ。 |
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アミロペクチン | amylopectin | アミロペクチン | デンプンのうち、α-1,6-結合の分枝をもつα-1,4-グルカンをアミロペクチンと呼ぶ。【関】アミロース |
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アメリカカンザイシロアリ | Incisitermes minor | アメリカカンザイシロアリ | 乾材シロアリ(Drywood termite)と別称されるレイビシロアリ科(Kalotermitidae)に属する(外来種)。日本における主要な木材加害種。気乾状態の木材内部に営巣し、液状の水分がない状態の木材中で生存が可能である。 |
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荒削り工具 | rough cut tool | アラケズリコウグ | 荒削り工程で使用することを目的として作った工具。一般に、切込み深さや送り量が大きい場合の重切削に耐える形状および寸法とするが、切りくず処理を考慮した形状のものが多い。【同】重切削工具 |
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荒しゃくり(決り)鉋 | | アラシャクリガンナ | 鴨居や敷居など幅の広い溝の底を削るしゃくり鉋。 |
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粗挽寸法 | rough sawn size | アラビキスンポウ | 製材において、乾燥や仕上げ加工による寸法減少を考慮して歩増しした製材品(粗挽材)の寸法。【関】歩増し |
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アラビナン | arabinan | アラビナン | α-L-アラビノフラノースがα1,5結合した主鎖にアラビノフラノースがC-2位やC-3位に枝分かれした多糖であり、細胞接着などに関係している。 |
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アラビノース | arabinose | アラビノース | 五炭糖及びアルドースに分類される糖の一種。針葉樹材やイネ科植物の主要ヘミセルロースであるアラビノキシランの構成成分。 |
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アラビノグルクロノキシラン | arabinoglucurono xylan | アラビノグルクロノキシラン | 針葉樹材の2次壁に堆積する主要ヘミセルロース。α(1→3)結合したL-アラビノフラノースがグルクロノキシランのキシロース残基に結合した多糖。 |
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アランダム | alundum | アランダム | アメリカのノルトン社の商品名に由来する人造研削材の一種で、研磨布紙や研削砥石の研削材(人造砥粒)として使用される。現在はアルミナ質人造研削材をさす。【同】溶融アルミナ質砥粒、【関】研削材、砥粒 |
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亜硫酸 | sulfurous acid | アリュウサン | H2SO3で表される硫黄のオキソ酸で、還元性をもつ。遊離酸は不安定で単離できないが、塩型は比較的安定である。 |
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亜硫酸(塩) | sulfurous acid | アリュウサン | 亜硫酸(H2SO3)の水素原子が金属イオンに置換したものが亜硫酸塩であり、亜硫酸パルプの蒸解液として、使用される。亜硫酸塩の例として、亜硫酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸マグネシウムがある。 |
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亜硫酸水素塩 | hydrogen sulfites (bisulfites) | アリュウサンスイソエン | 亜硫酸水素イオン(HSO3¯)の塩。酸性サルファイト蒸解の薬剤として、亜硫酸とともに用いられる。 |
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アルカリ蒸解 | alkaline pulping (cooking) | アルカリジョウカイ | アルカリ性下で実施される蒸解全般。 |
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アルカリ処理 | alkali treatment | アルカリショリ | 木材を10〜15 %のアルカリ水溶液に浸漬すること。これによってヘミセルロースのようなマトリックス成分の一部が溶脱されて、ミクロフィブリルが形態変化を起こすので、木材を容易に変形させることができる。 |
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アルカリ性サルファイト蒸解 | alkaline sulfite pulping (cooking) | アルカリセイサルファイトジョウカイ | アルカリ性下で実施されるサルファイト蒸解。 |
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アルカリ性ニトロベンゼン酸化 | alkaline nitrobenzene oxidation | アルカリセイニトロベンゼンサンカ | 水酸化ナトリウムおよびニトロベンゼンを用いて木粉を酸化分解し、生成物を分析する手法。リグニンからはグアイアシル核由来のバニリン、シリンギル核由来のシリンガアルデヒドなどが得られ、化学構造的特徴を比較することができる。 |
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アルカリパルプ | soda pulp | アルカリパルプ | 水酸化ナトリウムを蒸解液とするパルプ化方法。ソーダパルプとも呼ばれる。 |
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アルカリリグニン | alkali lignin | アルカリリグニン | 苛性ソーダや硫化ソーダなどアルカリ性の媒体中で分解して取り出したリグニン由来物(ソーダリグニンやクラフトリグニンなど)の総称。 |
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アルキル化 | alkylation | アルキルカ | 置換反応または付加反応により化合物にアルキル基を導入する化学反応。 |
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アルキルケテンダイマー(alkyl ketene dimer) | alkyl ketene dimer | アルキルケテンダイマー | 高級脂肪酸クロリドをエーテル中でトリエチルアミンと反応させて調製し、永久防水柔軟剤として用いられる。繊維に配合するとセルロースのヒドロキシ基と反応し、部分的にエステルを形成する。 |
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アルキルケテンダイマー処理 | treatment using alkyl ketene dimers | アルキルケテンダイマーショリ | 木材にアルキル基炭素数12~14のアルキルケテンダイマーを含浸して加熱すると、水酸基と反応してエステルを形成し、かさ高い疎水基が導入される。これにより寸法安定性が付与される。 【関】アルキルケテンダイマー |
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アルキルセルロース | alkyl cellulose | アルキルセルロース | 非イオン性のセルロースエーテル。メチルセルロースが代表的である。【関】エーテル化 |
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アルコール発酵 | alcohol fermentation | アルコールハッコウ | 酵母はグルコースやシュークロースからエタノールを生成するアルコール発酵が可能であるが、木材中の主要な5炭糖であるキシロースを発酵できないため、キシロース発酵性酵母や遺伝子組換え技術を導入したバクテリアによる発酵の取組みが行われている。 |
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Alcohol Pulping and Recovery (APR)法 | Alcohol Pulping and Recovery (APR)method | アルコールパルピングリカバリー(エイピーアール)ホウ | オルガノソルブパルプ化法の1つ。エタノール-水をベースとした薬液が用いられる。 |
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アルジトールアセテート法 | alditol acetate method | アルジトールアセテートホウ | ガスクロマトグラフィーによる中性糖分析としてよく用いられる。アルドースのC-1アルデヒド基を還元して糖アルコール(アルジトール)としたのちに、水酸基をアセチル化する方法。 |
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Alcellプロセス | Allcell process | アルセルプロセス | カナダのRepap社によって開発された、APR法をベースとした化学パルプ製造プロセス。 |
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アルセルリグニン | Alcell lignin | アルセルリグニン | オルガノスルブパルプ化法のうちアルセルプロセス(AlcellⓇ)のパルプ化廃液から単離されるリグニン由来化合物を主成分とする化合物の総称 |
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アルトカルベン | altocarbene | アルトカルベン | 分子式 C19H18O4の物質 |
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アルドヘキソース | aldohexose | アルドヘキソース | 6個の炭素原子(ヘキソース)とホルミル基(アルドース)を含む有機化合物。 |
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α-アノマー | α-anomer | アルファアノマー | ピラノースやフラノースが環状構造をとって発生する立体異性体の関係の一つ。 |
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α-O-4′型構造 | α-O-4' type substructure | アルファオーヨンガタケツゴウ | リグニンの生合成過程で、あるいは、アルカリ処理過程等で生成するキノンメチド構造に、別のリグニン分子末端のフェノール性ヒドロキシ基が付加して生成する部分構造。天然のリグニン中の存在量は少ない、と考えられている。 |
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α-オレフィン系接着剤 | α-olefin resin adhesive | アルファオレフィンケイセッチャクザイ | 二重結合が末端にある不飽和脂肪族炭化水素化合物であるα-オレフィンポリマーを主成分とする接着剤。その一種であるα-オレフィン無水マレイン酸共重合樹脂接着剤を指すこともある。【関】α-オレフィン無水マレイン酸共重合樹脂接着剤 |
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α-オレフィン無水マレイン酸共重合樹脂接着剤 | α-olefin-maleic anhydride copolymer resin adhesive | アルファオレフィンムスイマレインサンキョウジュウゴウジュシセッチャクザイ | α-オレフィンの一種であるイソブテン(イソブチレン)と無水マレイン酸を主成分とする共重合樹脂を必須成分とし、これへカルボキシ変性スチレン・ブタジエン・ゴム(SBR)ラテックス、金属酸化物あるいは金属水酸化物を配合した水系懸濁液を主剤とし、エポキシ樹脂を硬化剤(架橋剤)とした接着剤。アルカリ溶液タイプの常温硬化型(常温接着用)と中性懸濁液タイプの加熱硬化型(加熱接着用)とがある。ハネムーン型の接着剤も使用されている。【関】α-オレフィン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、常温硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、ハネムーン型接着剤 |
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α-セルロース | α-cellulose | アルファセルロース | パルプを17.5%水酸化ナトリウム水溶液で処理して得られる不溶性の成分。 |
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α-ピネン | α-pinene | アルファピネン | ピネンの構造特異体のひとつ。ピネンは、化学式がC10H16で表される有機化合物で、モノテルペンの1種。 |
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アルミナ質研削材 | alumina abrasives | アルミナシツケンサクザイ | アルミナを主成分とする人造研削材の総称。種類には、褐色アルミナ質、白色アルミナ質、淡紅色アルミナ質、解砕形アルミナ質、人造エメリーおよびアルミナジルコニアの各研削材がある。 |
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アルミナジルコニア研削材 | fused alumina zirconia abrasives | アルミナジルコニアケンサクザイ | アルミナ質人造研削材の一種で、アルミナにジルコニア質原料を加えて溶融し、混合して凝固させた塊を粉砕整粒したもの。主としてコランダム結晶とアルミナジルコニア共晶部分とから成り、全体としてねずみ色をしている。ジルコニア含有率の違いにより、記号AZ(25)とAZ(40)とがある。 |
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亜硫酸(サルファイト)法 | Sulfite process | アルリュウサン(サルファイト)法 | 木材、その他の繊維原料を亜硫酸(または重亜硫酸)およびその塩を主成分とする蒸解液で蒸解する化学パルプ製造方法 |
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アレロパシー | Allelopathy | アレロパシー | 他感作用ともいい、ある植物から放出される化学物質が他の植物や微生物に何らかの影響をおよぼす現象。 |
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合わせ刃 | knife with cap iron | アワセバ | 逆目ぼれの発生を防止するために、主刃のすくい面に裏金を取り付けた刃物。【同】二枚刃、【関】裏金 |
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泡杢 | | アワモク | 成長の不均一性に起因して、成長輪が円や楕円あるいは水泡状に材面 (主に接線断面) に現れる杢。玉杢の同心円が不定形ではっきりしないものや早材と晩材の差が不明瞭な玉杢。 |
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アンカー効果 | Anchor effect | アンカーコウカ | 接着剤が木材表面のマクロまたはミクロな空隙に侵入固化し、錨を打ち込んだような構造が形成されて接着強度が発現すること 【同】投錨効果 【関】機械的接着 |
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安全管理 | safety management | アンゼンカンリ | 生産現場において事故および災害が発生しないように、①建設物、設備、作業場所または作業方法の安全、②安全装置、保護具その他の危険防止施設の定期的点検および整備、③従業員への安全教育、④事故または災害の原因調査および対策の実施、⑤消防、避難、⑥安全関係重要事項の記録と保存についての計画を立て、実施する活動。 |
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安全装置 | safety device | アンゼンソウチ | 災害発生の原因となる現象が起こらないように制御する装置、またはこの現象から人体を守る装置。覆い、割刃、反発防止爪などがある。【関】反発、逆走、跳ね返り |
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安全丸鋸 | safety saw blade | アンゼンマルノコ | 鋸歯の歯背の部分を歯端円の半径より僅かに小さい半径のままで延長して歯背に続く歯室を狭めた構造をもつ丸鋸。歯背の部分が送材時につかえて送材速さを制限することで一歯当たりの切込量を小さくし、重大事故を回避し得る。木工用のカッタにおいても同様の構造を有するものがある。【関】歯端円、歯室、歯背、切込量、カッタ
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暗騒音 | background noise | アンソウオン | ある場所において特定の音を対象とする場合に、対象の音以外でその場に存在する音を言う。 |
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安息角 | angle of repose | アンソクカク | チップや木粉などの粉粒体を積み上げたときに、自然に崩れることなく安定を保つことができる最大の傾斜角。粒子の性質や大きさ・形状などによって異なる。 |
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アントシアニン | anthocyanin | アントシアニン | フラボノイドの1種で、A、B、C環すべてにわたって共役構造を持つことから可視領域にUV/Vis吸収を持つため、色素として知られる。 |
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案内板 | guide plate | アンナイバン | 切断や溝切りする材料上に接触し、切断厚さや溝切りの深さを規定するための各種電動丸鋸の部分。【関】電動丸鋸 |
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案内面 | guideway, slideway | アンナイメン | 工作機械テーブルなどの相対すべり運動を行う部分に幾何学的に正確な運動を与えるための基準面。【関】テーブル、クロスベッド、クロスレール、アーム、送り台 |
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い |
ESG投資 | ESG investment | イーエスジートウシ | ESGは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を意味し、環境や社会に配慮した事業を行う企業に投資すること。 |
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EMS | environmental management system | イーエムエス | 環境マネジメントのシステム。【関】環境マネジメントシステム |
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イエシロアリ | Coptotermes formosanus | イエシロアリ | ミゾガシラシロアリ科(Rhinotermitidae)に属する。日本における主要な木材加害種であり、千葉以西の太平洋岸から瀬戸内~九州~南西諸島に分布する。世界的な侵略的外来種とみなされる。 |
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イオン液体 | ionic liquid | イオンエキタイ | 常温・常圧で液体の塩。水と油に次ぐ第三の液体とも呼ばれる。高極性のものはセルロース溶剤としても使われている。 |
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維管束 | vascular bundle | イカンソク | 根から運んだ水分および無機養分の通路となる木部と葉で光合成した有機養分の通路となる師部からなる複合組織。 |
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維管束形成層 | vascular cambium | イカンソクケイセイソウ | ⇒形成層 |
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閾値 | | イキチ | 生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値。 |
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生節 | living knot, intergrown knot, tight knot | イキブシ | 樹幹の材に包み込まれる際に生存していた枝に由来する節。枝と樹幹の組織が互いに連絡している。 |
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異形細胞 | idioblast | イケイサイボウ | 形と内容物が同一組織の他の構成要素と明らかに異なる細胞。 |
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異形放射組織 | heterocellular ray | イケイホウシャソシキ | 異なった形態の細胞によって構成されている木部放射組織。広葉樹では平伏細胞と方形あるいは直立細胞の両者からなり、針葉樹では柔細胞と仮道管の両者からなる。 |
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移行材 | intermediate wood, transition zone | イコウザイ | 辺材の最も内側で、色やその他一般的性質が辺材と心材の移行的な特徴を示す部分。生材においては、典型的辺材と心材との間で白い帯状に存在する場合が多いため、しばしば白線帯 (はくせんたい) と呼ばれる。【関】心材、辺材 |
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イコーライジング | equalizing | イコーライジング | 人工乾燥の後処理として行う操作。乾燥が終末に近づいた時、各々の材の平均含水率はばらばらとなる。こうした不揃いの含水率を均一にするために乾燥末期の乾燥条件を多少高湿状態にして先行乾燥している材の乾燥進行を停止させ、乾燥の遅れている材が乾燥するのを待つ操作。コンディショニングと合わせて調湿処理と呼ばれる。【関】調湿処理、コンディショニング |
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異性放射組織型 | heterogeneous ray tissue | イセイホウシャソシキガタ | 樹種を特徴づける放射組織の配列を示す型の一つ。異なった型の細胞 (平伏細胞、直立細胞、方形細胞) によって構成されている。針葉樹には用いない。 |
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イソシアネート | isocyanate | イソシアネート | イソシアネート基(–N=C=O)を含む化合物。分子量の小さいものは固体で、刺激臭、催涙性がある。反応性に富み、官能基に含まれる活性水素と反応しウレタン結合を形成する。ポリウレタンの製造原料として重要。 |
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イソシアネート系樹脂接着剤 | Isocyanate resin adhesive | イソシアネートケイジュシセッチャクザイ | 構造用合板など構造用の木質建材に用いられる接着剤のひとつ。高分子の水溶液や水性分散体又はそれらを組み合わせたものを主成分とする主剤と、イソシアネート系化合物を主成分とする架橋剤からなるもの。 |
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イソシアネート処理 | treatment using alkyl ketene dimers | イソシアネートショリ | イソシアネートは反応性に富み、多くの官能基に含まれる活性水素と反応する。こうした反応性を利用して、木材の改質、接着、塗装など多様な用途に用いられる。化学加工としては、木材中の水酸基やカルボキシル基と反応させることで親水性を低下させ、寸法安定性の改善や耐朽性の向上が期待される。 |
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イソフラボノイド | isoflavonoid | イソフラボノイド | フラボノイドの1種で、通常2位に存在するB環が、イソフラボンシンターゼによってB環が3位に転移したもの。 |
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イソフラボン | isoflavonoid | イソフラボン | フラバノンから生合成される化合物群であり、フラバンの異性化反応で生成される3-フェニルクロモン類を指す。マメ科植物に多く含まれる。 |
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イソプレノイド | isoprenoid | イソプレノイド | イソプレンの炭素骨格の単位から形成されている一群の天然有機化合物の総称。その1分子を構成しているイソプレン単位の数が2個のものをモノテルペン、3、4、6、8個のものをそれぞれセスキ、ジ、トリ、テトラテルペンという。 |
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イソプレン則 | isoprene rule | イソプレンソク | テルペノイド化合物の構造について、テルペノイドの炭素骨格が、複数のイソプレン分子がhead-to-tail(1位と4位)で結合した形になっている経験則。 |
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イソプレン単位 | isoprene unit | イソプレンタンイ | テルペノイド(イソプレノイド)の多くはイソプレンがhead-to-tailで結合していると解釈でき、その時のイソプレン、もしくは生合成時にイソペンテニルピロリン酸の重合修飾によってイソプレノイドが生成するために炭素5個ずつに区切ることができるときの構造単位。 |
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板紙 | paperboard | イタガミ | 木材化学パルプ、機械パルプ、わらパルプ、古紙などを主として配合した厚い紙の総称。紙質は硬く、こしが強い。 |
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板錐 | | イタギリ | 穴をあける板状の錐。中心錐、羽根錐とも言う。 |
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板振動型吸音・膜振動型吸音 | panel absorption・membrane-type absorption | イタシンドウガタキュウオン・マクシンドウガタキュウオン | 薄い合板、石こうボード、パーティクルボード、繊維板などの気密な材料に音波が入射すると、板振動や膜振動をし、音のエネルギーが振動系内部の損失によって消費される吸音機構。【関】共鳴型吸音、多孔質型吸音 |
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板ばね | leaf spring | イタバネ | 板状の材料を用いたばねの総称。狭義には、ばね板を重ね合わせた重ね板ばねをさす。 |
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板目 | flat grain, flat-sawn grain | イタメ | 幹を接線方向に切った面。板目面(tangenstial section)とは年輪の接線方向(T方向)と樹幹軸方向(L方向)を含む面。 |
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板目面 | | イタメメン | 樹幹、枝または木材の接線断面に対する慣用語。厳密な接線断面から多少ずれていても板目面と呼ばれる。板目面をさして、また板目面にあらわれる模様を、「板目」ともよぶ。【関】接線断面、木口面、柾目面 |
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一液型接着剤 | one-component adhesive, one-part adhesive | イチエキガタセッチャクザイ | 他成分の添加なしに、それ自身が自発的に、または加熱や光、電子線の照射などの外的刺激によって硬化する接着剤。【関】接着剤、二液型接着剤 |
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1回転当りの送り量 | feed per revolution | イチカイテンアタリノオクリリョウ | 主に回転切削で、工具が1回転する間の工作物あるいは工具の送りの距離。【同】 1回転当りの送り。 |
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位置決め | positioning | イチギメ | 主軸、テーブルなどを決められた位置に移動させること。数値制御による位置決めと、自動停止装置による位置決めなどがある。【関】位置決め精度 |
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位置決め精度 | positioning accuracy | イチギメセイド | 位置決めによって実際に移動した位置が、設定した目標位置に対してどのくらい正確かを表す度合い。【関】位置決め、機械精度、位置精度 |
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一次菌糸 | primary mycelium | イチジキンシ | 担糸菌類において、異性の菌糸と接合する1個の核をもつ菌糸。 |
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一軸面取り盤 | vertical spindle moulder | イチジクメントリバン | 回転する刃物に対して板材や角材を送り込み、それらの側面を平面や曲面に仕上げる加工機。 |
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一次構造 | primary structure | イチジコウゾウ | 生体分子の特定の単位をつなぐ化学結合の正確な配置。 |
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一次師部 | primary phloem | イチジシブ | 頂端分裂組織に由来する師部。前形成層は樹木の縦方向に細長い細胞の束であり、維管束に分化する。個々の維管束は樹幹の横断面において内側と外側に区別され、樹幹の中心に近い組織を一次木部、外側の組織を一次師部という。 |
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一次篩部、一次師部 | primary phloem | イチジシブ | 最初に形成される篩部。茎と根では明確な形成層が認められる以前に、頂端分裂組織の下に分化する。 |
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一次組織 | primary tissue | イチジソシキ | 幹の横断面において、木部の中心にある髄を一次組織、それ以外の木部や樹皮を2次組織という。 |
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一次壁 | primary wall | イチジヘキ | 最外層に存在する壁。拡大成長していた時の細胞壁に相当する。ミクロフィブリル配向はランダムであり、内側に隣接する二次壁外層 (S1層) と区別できる。 【関】細胞壁、二次壁 |
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一次壁孔域 | primary pit-field, primordial pit | イチジヘキコウイキ | 細胞間層および一次壁が薄くなって原形質連絡が密に集合している部分。二次壁が形成される時、この部分には1個以上の壁孔対が発達するのが普通である。 |
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一次放射組織 | primary ray | イチジホウシャソシキ | 一次組織中で発生し、形成層の活動によって伸張した放射組織。 |
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一次木部 | primary xylem | イチジモクブ | 最初に形成された木部で、頂端分裂組織から分化したもの。 |
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位置精度 | accuracy of position | イチセイド | 工作機械の構成要素(機械部品)に対する他の構成要素の幾何学的な位置の正確さを表す度合い。【関】位置決め精度 |
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位置度 | position | イチド | データムまたは他の形体に関連して定められた理論的に正確な位置からの点、直線形体または平面形体の狂いの大きさをいう。例えば、点の位置度は、理論的に正確な位置にある点を中心とし対象としている点を通る幾何学的円または幾何学的球の直径で表す。【関】データム |
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位置偏差 | location deviation | イチヘンサ | 幾何偏差の一つで、理論的に正しい位置からの狂いの大きさを表す。位置度、同軸度、対称度などとして表される。 |
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一方向潤滑 | once-through lubrication | イチホウコウジュンカツ | 潤滑剤を潤滑システムに戻さずに、周期的または連続的に摺動面に供給する潤滑方式。 |
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一枚鉋 | | イチマイガンナ | 鉋台に鉋身のみを仕込む鉋。裏金は仕込まれていない。二枚鉋が出現する以前に用いられていた鉋で、二枚鉋と比べて刃口距離が狭い。艶を出す目的で使用される。
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1面仕上鉋盤 | single surface fixed knife planer | イチメンシアゲカンナバン | テーブルに固定された鉋刃または鉋台、および送材装置からなり、工作物を自動送りし、工作物の1面を仕上削りする鉋盤。 |
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1類【合板の―】 | Type Ⅰ | イチルイ | JAS(合板)では、接着の程度によって、特類、1類、2類に分けられている。接着の程度は耐水性に関係し、1類はコンクリート型枠用合板および断続的に湿潤状態となる場所において使用することを主な目的としている。【関】特類【合板の―】、2類【合板の―】。 |
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一核菌糸 | monocaryotic hypha | イッカクキンシ | 【同】一次菌糸 |
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一級ヒドロキシ基 | primary hydroxy group | イッキュウヒドロキシキ | 構造式が –OH と表される1価の官能基。 |
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一対比較法 | method of paired comparisons, paired comparison | イッツイヒカクホウ | 官能試験において、数個の試料が存在するとき、それらを2個ずつ組にして評価者に提示し、比較判断によって評価する試験方法。 |
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一般成分 | proximate composition | イッパンセイブン | 食品分析では、通常、水分、粗タンパク質、粗脂肪、可溶性無窒素物、粗繊維、粗灰分の6成分に分類して系統的に測定し、これを一般成分として百分率で表示する。日本食品標準成分表では、前述の6成分に水分、タンパク質、脂質、糖質、繊維、灰分という用語を用いている。 |
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遺伝的アルゴリズム | genetic algorithm | イデンテキアルゴリズム | 遺伝、淘汰、突然変異などの生物の進化のメカニズムを参考にした、適応、最適化のための計算手法。 |
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異等級構成集成材 | mixed-grade composition glued laminated timber | イトウキュウコウセイコウゾウヨウシュウセイザイ | 構成するラミナの品質が同一でない構造用集成材であって、はり等高い曲げ性能を必要とする部分に用いられる場合に、曲げ応力を受ける方向が積層面に直角になるよう用いられるもの。【関】同一等級構成集成材 |
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移動テーブル | traveling table | イドウテーブル | 工作物を直接または取り付け具を用いて固定し、送り運動を与える台。【関】送り運動 |
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移動テーブル横定規 | traveling table fence | イドウテーブルヨコジョウギ | 移動テーブルを用いて横挽きするときに使用する定規。【関】移動テーブル、横挽き |
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糸切り値 | string cutting value | イトキリチ | 刃物の切れ昧を示す指標の一つ。緊張させた糸のスパン中央に刃物を押し当てて切断するときの最大垂直荷重、または荷重点における糸の最大たわみで表され、これらの値が低いほど切れ味が良好と判断される。【関】糸切り法 |
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糸切り法 | string cutting method | イトキリホウ | 刃先の鋭利さをテストする方法で、刃先が鋭利であれば糸を切るときに必要な力が小さいことを利用した方法。【関】糸切り値 |
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糸鋸 | fret saw, jig saw | イトノコ | 厚さ、幅およびあさりが非常に小さい鋸身を弓型のフレームで緊張させた曲線挽きに使用される手鋸。糸鋸用の鋸身を「糸鋸」と呼ぶこともある。 |
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糸鋸盤 | jig saw, fret sawing machine | イトノコバン | 上下に緊張させた糸鋸を垂直に往復運動させて、工作物を挽き回しながら加工する機械。【関】糸鋸 |
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イニシャル柔組織 | initial parenchyma | イニシャルジュウソシキ | ⇒成長輪界状柔組織 |
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イネ科植物リグニン | grass lignin | イネカショクブツリグニン | タケやイネなどの単子葉類イネ科植物のリグニンを指す。グアイアシル核、シリンギル核、およびp-ヒドロキシフェニル核を有し、さらにp-ヒドロキシケイ皮酸エステルやトリシンを含有している。 |
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異方性 | anisotropy | イホウセイ | 木材の性質が木材の方向 (軸方向・放射方向・接線方向) によって異なること、またその程度。 |
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いぼ状層 | warty layer | イボジョウソウ | いぼ状突起を含む薄い層。二次壁最内層として形成されることがある。 |
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いぼ状層(warty layer) | warty layer | イボジョウソウ | 二次壁の堆積はS3を形成して完了するのが一般的であるが、針葉樹材仮道管や広葉樹仮道管、道管要素および木部繊維においてS3の内側にいぼ状の突起を持つ構造物が存在する。いぼ状の突起物とこれを覆う薄層とを合わせていぼ状層、あるいはいぼ状構造(wart structure)という。 |
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いぼ状突起 | wart | イボジョウトッキ | 二次壁の細胞内腔側表面に生じる微小な突起物。主として、小型の半球形など単純な形状で、細胞内腔および壁孔腔の表面に一様に存在するものを指す。 |
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入皮 | bark pocket | イリカワ | 木部中に巻き込まれて入りこんだ樹皮。 |
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入子面取り鉋 | | イリコメントリガンナ | 幅の広い複雑な刳形の面を削る面取り鉋。二枚の鉋身は横にずらせて鉋台に仕込まれている。 |
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色刺激 | | イロシゲキ | 目に入って、有彩又は無彩の色感覚を生じさせる可視放射。 |
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色の三属性 | three attributes of color | イロノサンゾクセイ | 色の三つの性質、色相(hue)、明度(value)、彩度(chroma)。色相は赤、黄、緑、青などの色の系統を、明度は色の明るさを、彩度は色の鮮やかさをそれぞれ表す。 |
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引火点(引火温度) | flash point(flash temperature) | インカテン(インカオンド) | 口火(点火源)により発炎する最低温度。木材の場合、260℃付近から熱分解が盛んになり、口火があれば着火する。 |
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インサイジング | incising | インサイジング | 保存処理の前加工として、木材表面に適当な間隔で切り込みを入れる方法。木材保存剤を材中に均一に、深くまで浸透させることが目的である。 |
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インシュレーションボード | insulation board | インシュレーションボード | 植物繊維を主な原料として成形したファイバーボード。JISでは密度0.35g/cm3未満のボードが相当する。断熱材や吸音材、畳床に用いられる。 【関】軟質繊維板 |
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Internal Transcribed Spacer(ITS)領域 | Internal Transcribed Spacer(ITS) | インターナルトランスクライブドスペーサーリョウイキ | 真核生物のリボソームDNA(rDNA)において、18S、5.8S、28Sの各リボソームRNA(rRNA)をコードする遺伝子の間に存在する領域 |
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インターナルファン式乾燥装置 | internal-fan type kiln | インターナルファンシキカンソウソウチ | 蒸気加熱式乾燥室のうち室内に循環用送風機のある内部送風式(IF型)乾燥装置。木材乾燥装置の代表型で木材工場で一番多く使われている。送風機は乾燥室上部あるいは側面に配置される。加熱方式は加熱管にゲージ圧3 kgf/cm2(143℃)程度の蒸気を通して加熱するもので、送風機を室内に設け、桟積み間を強制的に加熱空気が循環する。【同】内部送風機式乾燥装置、【関】外部送風機式乾燥装置 |
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インターロック | interlock | インターロック | 特定の条件のもとで、危険な機械機能の運転を防ぐことを目的とした機械装置、電気装置またはその他の装置。保護装置(ガード以外の安全防護物)の一つ。例えば、機械のカバーが閉じた状態でないと機械を運転できないようにした装置など。 |
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インチねじ | inch thread | インチネジ | ねじのピッチを25.4 mm(=1インチ)についての山数で表した三角ねじ。 |
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引張強度試験 | tensile strength test | インチョウキョウドシケン | 材料の引張時の変形や破壊挙動を調べる試験。 |
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インデンチャー | indenture | インデンチャー | 針葉樹材の放射柔細胞の水平壁と接線壁 (末端壁) との継ぎ目に沿って現われる水平壁の狭い溝。放射断面では接線壁が水平壁と接する部分での水平壁の凹みとして現われる。 |
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インドール酢酸 | indoleacetic acid | インドールサクサン | 天然オーキシン。形成層活動の制御に重要な役割を担っている。 |
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インパクトドライバ | impact driver | インパクトドライバ | ねじ締め用の電動工具の一種。電気や圧縮空気によってモータおよび内蔵ハンマを回転させると、ハンマは軸の回転方向に打撃(インパクト)を与える。この打撃により先端に取り付けられたソケットおよびドライバ工具などが回転し、ネジ締めできる。回転軸は常にインパクトを受けながら回転しているため、大きなトルクをかけることができる。ねじ締めに特化した電動工具で工具固定軸は六角形になっている。【関】電動工具、電気スクリュドライバ、ドリルドライバ |
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印籠鉋 | | インロウガンナ | 印籠を削る鉋で印籠面取り鉋とも言う。角印籠鉋と丸印籠鉋の二種がある。凸面を削る雄木用と凹面を削る雌木用が一組になっている。 |
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う |
ウィケット乾燥機 | wicket dryer | ウィケットカンソウキ | ウィケット(単板棚)の間に単板を差し入れて搬送しながら乾燥する機械。【同】ウィケットドライヤ |
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Willstätterリグニン | Willstätter lignin | ウィルシュテッターリグニン | 木粉に42%冷塩酸を加えて2時間振盪後、氷水を加え一晩放置して得られる残渣を5%硫酸あるいは水で5~6時間煮沸してろ過、推薦、乾燥して得られる淡褐色のリグニン由来物。塩酸リグニン。Willstätterは人名。 |
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ウイングカッタ | wing cutter | ウィングカッタ | 面取り盤の立軸に取り付けて使用する小径のカッタで、刃部が翼状になっている。主に溝を掘るのに使用する。
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上ガード | upper guard | ウエガード | 電動丸鋸の案内板の上に位置する鋸刃への固定および/または可動カバー接触防護装置。【関】電動丸鋸、案内板 |
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ウェットエンド | wet end | ウェットエンド | 紙の製造工程において、原料調製時のパルプ懸濁液や、ワイヤーパートでの脱水を経てドライヤーでの乾燥工程に入る前までの湿紙のように、パルプ周辺に水が多量に存在している状態 |
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ウェットサイロ | wet silo | ウェットサイロ | 【同】生材小片供給装置 |
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植刃工具 | inserted tool | ウエバコウグ | ブレードをボデーに機械的に取り付けた工具。 |
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植刃フライス | inserted milling cutter | ウエバフライス | ブロックに切れ刃を締め付け治具で埋め込んだカッターブロック。鉋胴はこの一種。 |
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植歯丸鋸 | inserted tooth circular saw blade | ウエバマルノコ | 鋸歯の部分を鋸身にはめ込み式にしてある丸鋸。
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ウェブ | web | ウェブ | I型はりなどにおいて、上下の張り出し部であるフランジに対して、これらをつなぐ垂直面材。 |
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ウェブ【ドリルの―】 | web | ウェブ | 溝底によって形成された部分。ランドを結合させるドリル中心部の背骨の部分。【関】ドリル |
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ウェファーボード | waferboard | ウェファーボード | 長さ、厚さを規定して切削された正方形状の平たい削片、ウェファー(長さ40~80 mm, 厚さ0.3~0.8 mm)をランダムに配置して接着剤を用いて熱圧成形したボード。【関】パーティクルボード |
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ウェブ角【ドリルの―】 | web angle | ウェブカク | ドリル先端の心厚部(web)で、二つの切れ刃の円錐状逃げ面が交わる角度。 |
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上横鉋胴 | | ウエヨコカンナドウ | テーブルの上側にある、水平方向に回転する鉋胴。 |
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ウォータジェット | | ウォータージェット | 加圧した水を直径 0.1 mm 程度のノズルから連続あるいはパルス状にマッハ 2 程度までの速さで噴出させることあるいは、このエネルギーで除去加工を行なう機械。任意の場所で加工を開始・終了できるが、異方性材料では直線的な加工が困難なことや工作物を濡らすといった欠点がある。 |
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ウォータージェット加工 | water ject processing | ウォータージェットカコウ | 高圧の水流を用いて材料を局所的に除去する加工。剥皮に用いられることがある。 |
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ウォーターポケット | water pocket | ウォーターポケット | 初期含水率が相対的に周囲よりも高い部分のこと。特にベイツガ材は乾燥初期の含水率変動幅がやや大きく、材により多少乾燥の遅速があり、まれに部分的に含水率の高い部分(ウォーターポケット)が見られる。ハルニレ、ベイスギなどにも見られる。【関】水食い材 |
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ウォータジェット加工 | water jet machining, hydraulic jet machining | ウォータジェットカコウ | 圧力水をノズルから噴射させるジェット噴流によって工作物を除去する加工方法。【同】ウォータジェット加工、【関】超高圧水ジェット加工 |
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ウォーム | worm | ウォーム | ウォームホイールとかみ合う円筒形または鼓形の歯車。両者がかみ合ったものをウォームギア対という。
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ウォームホイール | worm wheel | ウォームホイール | ウォームの歯面と線接触できる歯面をもつ歯車。ウォームとかみ合ってウォームギア対を構成する。【参】ウォーム |
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後定規 | | ウシロジョウギ | 面取り盤などで、工作物の送り出し側にある定規。 |
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薄のみ(鑿) | | ウスノミ | 仕上げのみの一種。穂は薄く、刃先角は小さい。ほぞ穴やほぞの側面仕上げなどに用いる。格子のみ、押突きのみともいう。【関】仕上のみ |
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臼歯 | mill tooth, hooked rip tooth | ウスバ | 歯の補強のために歯背線を折れ線状に2段にした歯形。歯喉角は一般に正。【同】 KV歯、【関】鉤歯、歯形 |
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薄刃 | jointer knife, thin knife | ウスバ | 鉋盤や面取り盤の丸胴に取り付けられる比較的薄い鉋刃。JISで定めるB形の平鉋刃に相当する。【関】厚刃、当て刃、押え刃 |
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渦巻ばね | spiral spring | ウズマキバネ | 平面内で渦巻形をしているばね。 |
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うずら杢 | | ウズラモク | 成長の不均一性に起因して、幅の狭い成長輪が細かく褶曲して材面 (主に接線断面) に現れて、ウズラの羽の模様のように見える杢。 |
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内側振子式ガード付丸鋸 | saw with inner pendulum guard | ウチガワフリコシキガードツキマルノコ | 揺動する下ガードを上ガードの内側にもつ電動丸鋸。【関】上ガード、下ガード、電動丸鋸 |
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打込み錐 | | ウチコミギリ | 叩いて打ち込み、大きな釘穴をあける錐。穂先の断面は円形で、穂の元身につばがある。つばを下から叩いて抜く。つば錐とも言う。【関】つばのみ |
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打抜 | punching | ウチヌキ | 工作物に型をあて、押しつけることによって穴をあける加工。打抜きのみを言う。 |
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打抜きのみ(鑿) | | ウチヌキノミ | 通し穴の打抜きに使用し、一方から打ち抜く。打貫、打抜とも言う。穂の断面は長方形であり、穂先は格子状の筋が刻まれたものと、中央部分がV字形に切込まれたものがある。後者は打込みのみとも言う。 |
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内歯車 | internal gear | ウチハグルマ | 歯が円筒体や円錐体の内側に向いた歯車。
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内丸鉋 | | ウチマルガンナ | 材面を凸曲面に削る鉋。
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内丸反り台鉋 | | ウチマルソリダイカンナ | 鉋台の幅方向の中央部が内丸の反り台鉋。 |
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うなり | beats | ウナリ | 振動数がわずかに異なる二つの振動が重なったときに、合成振動の振幅が周期的に大きくなったり小さくなったりする現象をいう。振動数が f1の音と振動数が f2の音が重なったとき、1秒間に聞こえるうなりの回数 FBは FB=|f1–f2| で与えられる。 |
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埋樫用横溝鉋 | | ウメガシヨウヨコミゾガンナ | 敷居の溝の底に硬木を埋木する時に溝底側面に埋木用の細い溝を削るのに使用する鉋。 |
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埋め木 | wood plug, patch | ウメキ | 単板の欠点部分を除去し、同一形状の健全な単板を埋めて補修することを埋木補修という。JAS(合板)では表面の品質あるいは裏面の品質の事項として基準が決められている。【関】板面の品質 |
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埋れ木 | buried wood | ウモレギ | なんらかの原因で地中に埋まって長期間経過し、物理的・化学的に多少なりとも変質した材。しばしば貴重な材として高価で取引される。 |
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裏 | | ウラ | 鉋刃の付け鋼側の面。裏の中央部分は凹形にすき取られている。 |
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裏押し | | ウラオシ | 鉋身、裏金、のみ、小刀の刃裏を作る(平面を出す)研ぎ。 |
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裏金 | cap iron | ウラガネ | 平削り方式で主刃のすくい面上に主刃の刃先からやや後退させた位置に取り付けられた刃物。主刃すくい面上の切屑をこれで強く押し曲げて折り、先割れや逆目ぼれの発生を防ぐ役目をする。刃物の裏面(刃裏)をさす場合もある。【同】裏刃、【関】チップブレーカ、合わせ刃 |
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裏金後退量 | | ウラガネコウタイリョウ | 二枚鉋の刃先調整後の鉋身刃先から裏金刃先までの距離。裏金の引き込みとも言う。 |
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裏金留 | | ウラガネドメ | 裏金の刃先を鉋身の刃裏に密着させるために鉋台の甲穴部に取り付けられた金属製の丸棒。押さえ棒とも言う。 |
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裏切れ | | ウラギレ | 鉋身、のみ、小刀の刃裏の平面が無くなった状態。鉋身が裏切れを起こすと裏出しと裏押しを行って、刃裏の平面を出す。 |
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裏透き | | ウラスキ | 鉋身、裏金、のみ、小刀の刃裏面の窪んだ部分。 |
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裏出し | | ウラダシ | 裏切れを起こした鉋身の刃裏を叩いて出す作業。 |
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裏刃 | | ウラバ | ①【同】裏金②丸胴に鉋刃を固定するための金物。【参】刃押さえ |
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裏刃方式 | | ウラバホウシキ | 単板を切削する場合、刃物の研削面(しのぎ面)をすくい面とする切削方式。日本では、スライサにより薄いつき板を製造する場合にこの方法が多く採用される。【関】表刃方式
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裏割れ | lathe check, knife check | ウラワレ | 単板切削において、単板の刃物すくい面に接する側(単板裏面)から単坂内に侵入する割れ。【同】目割れ、【関】表割れ、裏割れ深さ |
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ウレタン系接着剤 | polyurethane adhesive | ウレタンケイセッチャクザイ | 【同】ポリウレタン系接着剤 |
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ウレタン樹脂 | Urethane resin | ウレタンジュシ | ジイソシアネートとジオールがウレタン結合で高分子化することで生成した樹脂 |
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上端 | | ウワバ | 鉋身を仕込む側の鉋台の上面。台木の木裏面を上端とする。【同】甲面、甲 |
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上向き削り | conventional milling, up milling | ウワムキケズリ | 回転(フライス)の切削方向と工作物の送り方向が対向している回転削り。一般の木工機械ではこの方式を採用する場合が多い。【同】上向き切削、【関】下向き切削、【参】回転削り、フライス削り |
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上向き研削 | up cut sanding, up cut grinding | ウワムキケンサク | コンタクトホイール方式によるベルト研削、ドラム研削などの加工で、研削工具の回転方向(研削方向)と工作物の送り方向とが向かい合う(対向する)研削方式。また、研削砥石による刃物の刃付け研削作業で、砥石の回転方向が刃先から刃の背に向かって研ぎ下げる研削方法。【関】下向き研削 |
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上向き切削 | up cutting, up milling, out-cutting, counter sawing, normal sawing, sawing against feed | ウワムキセッサク | 【同】上向き削り、【関】下向き切削 |
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上目【鋸歯の―】 | | ウワメ | 横挽き用手鋸の歯形要素の一つ。裏刃(下刃)とで歯先角を形成する。【関】茨目、江戸目、組目
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運動精度 | geometric accuracy of motion | ウンドウセイド | 工作機械の構成要素(機械部品)の幾何学的な運動の正確さを表す度合い。テーブル運動の真直度や、主軸頭運動とテーブル運動の直角度などがある。【関】真直度、直角度 |
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運搬装置 | transport equipment | ウンパンソウチ | 工作物の搬送、積載および転送を行う装置。 |
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え |
柄 | | エ | 鋸の柄はヒノキ、キリなどで作られ、鋸断するときに作業者が手で握る。断面は楕円形であり、これを縦に二つ割りにして鋸の込みを固定して、柄頭の先端部あるいは全体に籐を巻き付けてある。のみの柄は作業者が手で握るのみの部分で、アカガシやシラカシなどで作られる。叩きのみは作業中の柄頭頭部の割れを防ぐために、金属のリングである冠を取り付ける。仕上げのみは突いて削るために、冠は取り付けられず、その代わり柄を長くしてある。錐の柄はヒノキやヒメコマツなどで円錐形に作られ、穂の込みが先端に打ち込まれている。錐揉みするときに柄の上部を両手の平で押さえ、交互に摺り合わせながら下方に力を加える。 |
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APG体系 | Angiosperm Phylogeny Group system | エイピージータイケイ | 主に分子生物学に基づく近代的な植物分類学の体系である。1998年に発表され、現行は2016年に改定されたAPG IVシステムである。 |
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ASE | anti-swelling (anti-shrink) efficiency | エーエスイー | 木材の寸法安定化の評価に用いられる値で、日本語では抗膨潤(収縮)能と訳される。計算式は以下の通りである。ASE = (Vc-Vr) / Vc ×100、ここで、ASE(%):抗膨潤(収縮)能、Vc:無処理材の容積膨潤(収縮)率、Vr:処理材の容積膨潤(収縮)率 【関】寸法安定化 |
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A形【平鉋刃の―】 | | エーガタ | 木工用回転鉋胴に使用される厚さ6.4 mm以上の平鉋刃で、取付け穴があるもの。材質、寸法などがJISで規定されている。労働安全衛生法により少なくとも一つの取り付け穴は袋穴としなければならない。【関】 B形【平鉋刃の―】。 |
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ATC | automatic tool changer | エーティーシー | マシニングセンタ、ターニングセンタなどの多機能数値制御工作機械において、工具マガジン(複数の工具を収納する装置)から必要な工具を選択し、これと、今まで加工に使用されていた工具とを自動的に交換する装置。【同】自動工具交換装置、【関】マシニングセンタ |
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エーテル化 | etherification | エーテルカ | エーテル結合による木材構成成分への有機基の導入。木材の水酸基とエポキシド類や塩化アルキル類などとの反応、シアノエチル化などがある。 |
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エーテル誘導体 | ether derivative | エーテルユウドウタイ | セルロースなどの水酸基をメチル基などのエーテル基で置換した誘導体。水溶性、液晶性など置換基や置換度により様々な性質を発現する。 |
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A特性音圧レベル | A-weighted sound level | エートクセイオンアツレベル | 騒音計の一つの聴感補正特性で測定される音を対数表示したもの。音圧レベルに対してA特性周波数重み付けを行うことで、音の大きさの感覚を近似的に表現したことになり、dB(A)と表す。騒音レベルのこと。 |
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A特性時間重み付きサウンドレベル | A-weighted and time-weighted sound level | エートクセイジカンオモミツキサウンドレベル | 一般に用いられている騒音レベルのことで、A特性周波数重み付けとFまたはS指数形時間重み付け特性を用いた音圧レベルのこと。 |
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APC | automatic pallet changer | エーピーシー | マシニングセンタなどの数値制御工作機械において、工作物を自動的に供給・排出しかつ正確に位置決めするため、工作物を取り付けたパレットを自動的に交換する装置。【同】自動パレット交換装置、【関】マシニングセンタ、パレット |
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ABCトランスポーター | ATP-binding cassette transporter | エービーシートランスポーター | 膜貫通ドメインを持つ膜タンパク質で、ATPが結合するドメインを持ち、さまざまな物質の輸送に関与している。 |
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ABC分析 | ABC analysis | エービーシーブンセキ | 在庫管理において、品目をその取扱金額または量の大きい順に並べ、A, B, Cの3区分に分け、管理の重点を決めるのに用いる分析。 |
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エカトリアル | equatorial | エカトリアル | 横方向に伸びた電子軌道上にある状態。 |
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液化 | liquefaction | エキカ | 化学修飾木材または無処理木材の木粉、チップ状のものを有機溶媒(フェノール類、アルコール類、オキシエーテル類)と耐圧容器中で200〜250℃、 30〜120分加熱すると溶液状になる。酸触媒を加えると、150℃でも溶液化する。溶質の化学的変化が生じる場合を液化として区別している。接着剤原料や発泡体が作られる。【同】溶液化 |
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エキソ型 | exo-type | エキソガタ | 高分子の末端から分解をする酵素に用いる接頭辞 |
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エキソサイトーシス | exocytosis | エキソサイトーシス | ゴルジ小胞が細胞膜に融合し小胞の中身を細胞膜外側に排出すること。 |
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液体[膜]潤滑 | liquid-film lubrication | エキタイ[マク]ジュンカツ | 液体の潤滑剤を相対的に動く二つの摩擦面間に介在させることによって、両面を分離する潤滑方式。【関】固体[膜]潤滑、流体[膜]潤滑、気体[膜]潤滑 |
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エクアトリアル | equatorial | エクアトリアル | エカトリアル参照 |
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エクステリアウッド | exterior wood | エクステリアウッド | 屋外で使用される木材および木製構築物。雨ざらしまたはそれに近い過酷な環境下で使用されるため、耐久性が重要な課題となる。木材のもつ自然さ、暖かさ、やわらかさのほか、景観との調和が評価され、デッキやフェンスなどの住宅の外溝やボードウォークや木造橋など屋外の景観施設の分野で利用が増加してきている。 |
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エクソ型セルラーゼ | endo-type cellulase | エクソガタセルラーゼ | セルロースを分解する酵素群のうち、セルロース鎖を非還元末端から分解する酵素。【同】エキソβ(1→4)・グルカナーゼ、【関】セルラーゼ |
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エコマテリアル | | エコマテリアル | エコロジカル・マテリアル(ecological material)のことで、地球の生態系を破壊しないような製品、いわゆる環境に優しい製品を意味する。最近の流行語となっているエコロジー(ecology;生態学)は、「(生態)環境保全(政策)」という意味に変化してきており、またeco-は接頭語としても用いられている。例えば、ecofarm(自然農場)、ecomark(エコマーク)、ecoactivity(環境保護運動)など。 |
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エジャ | edger | エジャ | 1本または2本の主軸に丸鋸を取り付け、工作物を下受けロールまたはテーブル上で動力送りして、縦挽きし、耳すり、幅決め、分割に用いる丸鋸盤。 |
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S-S曲線 | stress-strain curve | エス-エスキョクセン | 物体に外力を加えた時に生ずる変形は外力の大きさに依存する。この関係を、応力を縦軸に、ひずみ(歪)を横軸にして示して得られた曲線をいう。 |
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SDGs | Sustainable Development Goals | エスディージーズ | Sustainable Development Goalsを略したもので、「持続可能な開発目標」と呼ばれる国際社会共通の目標。 |
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SD法 | Semantic Differential Method | エスディーホウ | 個人が抱く印象、イメージ、好みなどの感情的意味を、相反する形容詞対によって測定する方法。 |
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エステル化 | esterification | エステルカ | 木材の構成成分にエステル結合で有機基を導入する方法。具体的には、木材中の水酸基のアセチル化、オリゴエステル化、水酸基とアルキルケテンダイマー類との付加反応、MG処理などがある。【関】アセチル化、オリゴエステル化、MG処理 |
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エステル誘導体 | ester derivative | エステルユウドウタイ | セルロースなどの水酸基をアセチル基などのエステル基で置換した誘導体。酢酸セルロースのような有機エステルや硝酸エステルのような無機エステルなどがある。半合成高分子として、様々な用途で利用されている。 |
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枝 | branch, bough, twig | エダ | 樹木の茎のうち樹幹から別れた細い茎。 |
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枝下高 | height of crown base | エダシタコウ | 成木の樹冠を構成する最下部の衰退していない生枝(力枝)の高さ。 |
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エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系接着剤 | ethylene-vinyl acetate copolymer resin adhesive | エチレン・サクサンビニルキョウジュウゴウジュシケイセッチャクザイ | エチレンと酢酸ビニルとを共重合した熱可塑性樹脂を主体として、ロジンなどの粘着付与剤、ワックスなどの粘度調整剤、炭酸カルシウムやクレーなどの充填剤、ジブチルフタレートなどの可塑剤を配合した固体状の接着剤。 |
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X線CT | x-ray CT | エックスセンシーティー | 360°全ての方向または一部の方向から被写体のX線透過像を撮影し、コンピュータ上でこれを3次元像に構成する手法および装置。 |
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X線透過試験 | X-ray radiography | エックスセントウカシケン | X線を用いる透過試験。【同】 X線ラジオグラフィー。 |
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エッジバンダ | edge bander, edge banding machine | エッジバンダ | 工作物か縁材のいずれか、または両方に接着剤を塗布し、工作物の側面に縁材を加圧接着する機械。【同】縁貼り機 |
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エッジベルトサンダ | edge belt sander | エッジベルトサンダ | エンドレス研磨布紙を2個以上の垂直なプーリに掛けて回転走行させ、主に工作物の端面を研削するサンダ。プーリを軸方向に往復運動(オシレィーション)させるものもある。【関】ベルトサンダ |
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HWP | Harvested Wood Products | エッチダブルピー | 伐採木材製品(Harvested Wood Products:HWP) |
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NEP | noise equivalent power | エヌイーピー | 【同】等価雑音パワー |
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N,N-ジメチルアセトアミド | N,N-dimethylacetamide | エヌエヌジメチルアセトアミド | 非プロトン性の有機溶媒で、非水系セルロース溶剤の主成分として知られる。塩化リチウムとの組み合わせが代表的である。 |
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核磁気共鳴(NMR)スペクトル | NMR spectrum | エヌエムアールスペクトル | スピン量子数がゼロではない原子核で生じる核磁気共鳴現象を利用したスペクトル。1Hや13Cなどの原子核は磁気双極子モーメントを有する。これらの核が静磁場下に置かれると、核スピンのエネルギー状態が分裂し双極子モーメントが磁場の周りを一定周波数(ラーモア周波数)で歳差運動する。ここにラーモア周波数付近の電磁波を照射すると核磁気共鳴現象が起きるが、共鳴条件は化学結合の状態など原子核の置かれた環境によりわずかに異なる(化学シフト)。これを利用することで物質の構造や成分を解析できる。 |
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NLT | | エヌエルティー | Nail Laminated Timber、木材を釘のみで接合して製造した壁や床用の木質建材。 |
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NK活性 | NK activity | エヌケーカッセイ | 免疫系活動を担うリンパ球の一種であるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性度 |
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NC | numerical control | エヌシー | 【同】数値制御 |
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NC加工機 | NC machine tools | エヌシーカコウキ | コンピュータとプログラムで生成された数値データ(デジタルデータ)によって動作を制御される加工機。 |
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NCサンダ | NC sander, numerical control sander | エヌシーサンダ | 研削ヘッド、テーブルの移動を数値制御により行い、工作物を研削するサンダ。 |
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NC制御 | NC control | エヌシーセイギョ | 数値制御。加工機の動作を数値データからなるプログラムで制御する方式。 |
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NCボーリングマシン | NC boring machine, numerical control wood boring machine | エヌシーボーリングマシン | テーブルおよび主軸の移動を数値制御で行い、工作物の表面および側面に丸穴あけ加工を行う木工穿孔盤。 |
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NCルータ | NC router, numerical control router, numerical control routing machine | エヌシールータ | テーブル、主軸の移動を数値制御によって行い、工作物に彫刻、面取り、切抜きなどの加工をする木工フライス盤。主軸が2軸以上のものは、並列式とターレット式があり、自動選択機能を備える。また、ルータ軸のほか、丸鋸、回転鉋、錐など多種類の主軸ヘッドをもつもの、工具自動交換装置、主軸自動交換装置をもつもの、テーブルを2台備えたものなどがある。【同】数値制御ルータ、【関】ルータ
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エノールエーテル型構造 | enol ether type substructure | エノールエーテルガタコウゾウ | リグニン側鎖のα-位β-位間が炭素-炭素二重結合で、β-O-4'結合をもつリグニンの二量体部分構造。アルカリ処理や酸処理によって生成し、天然のリグニン中には存在しない。 |
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エノキタケ | winter mushuoom | エノキタケ | 木材腐朽菌の一種。人工栽培されているきのこの中では低温性で晩秋から翌春にかけて発生し、積雪の間からでも発生する。世界中に広く分布し、温帯から亜寒帯に多い。人工栽培ではビン栽培が主流である。 |
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エピセリウム | epithelium, epithelial layer | エピセリウム | 細胞間道あるいは細胞間腔をとりかこむ分泌細胞の層。 |
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エピセリウム細胞 | epitherial cell | エピセリウムサイボウ | エピセリウムを構成する細胞。 |
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Fタイプ【合板の―】 | type F | エフタイプ | 主としてテーブルトップ、カウンター等の用に供される特殊加工化粧合板をいう。この他に、FWタイプ、Wタイプ、SWタイプが有る。 |
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FWタイプ【合板の―】 | type FW | エフダブリュタイプ | 主として建築物の耐久壁面等の用に供されるほか家具用にも供される特殊加工化粧合板をいう。【関】タイプ【合板の―】。 |
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1/fゆらぎ | 1/f fluctuation | エフブンノイチユラギ | ある現象の信号からパワースペクトルを求め、これを両対数表示する(横軸:周波数f、縦軸:パワー(スペクトル密度))。このとき、周波数fが1桁大きくなるとパワーが1桁小さくなる(パワーが周波数fに反比例する)関係が認められるような現象を1/fゆらぎと呼ぶ。任意の信号に含まれている低周波数成分の強さに対して、高周波数成分の強さが一定の割合(すなわち1/f)で減じていくことを表している。 |
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エポキシ樹脂 | Epoxy resin | エポキシジュシ | オキシランを含む化合物が単独もしくは硬化剤と反応することで高分子化することで生成した樹脂 |
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エポキシ樹脂系接着剤 | epoxy resin adhesive | エポキシジュシケイセッチャクザイ | 分子内にエポキシ基を含む樹脂およびそのエポキシ基の開環反応によって生成する樹脂からなる接着剤。主として、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの縮合生成物である。 |
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MEP経路 | MEP pathway | エムイーピーケイロ (メップケイロ) | ピルビン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸を出発物質に2-C-メチルエリスリトール-4-リン酸を経由してイソペンテニルピロリン酸を生合成する経路でプラスチド内に存在する。 |
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MSR | machine stress rating | エムエスアール | グレーディングマシンなどを用いて製材品を長さ方向に移動させながら連続してヤング係数を測定すること。 |
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MSR挽板 | machine stress rated lumber | エムエスアールヒキイタ | 等級区分機を用いて長さ方向に移動させながら連続して曲げヤング係数を測定した挽板。【関】等級区分機 |
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MSRラミナ | MSR lamina, machine stress rated lamina | エムエスアールラミナ | 等級区分機を用いて長さ方向に移動させながら連続してヤング係数を測定するとともに、曲げ強さもしくは引張強さを保証して区分されたラミナ。【関】等級区分機 |
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MOR | Modulus of Rupture | エムオーアール | Modulus of Ruptureの略語で、曲げ破壊係数をさす。【同】曲げ破壊係数 |
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MOE | Modulus of Elasticity | エムオーイー | Modulus of Elasticityの略語で、弾性率(係数)やヤング率(係数)をさす。【同】弾性率、弾性係数、ヤング率、ヤング係数 |
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MG処理 | treatment using maleic acid-glycerol mixture (MG) | エムジーショリ | マレイン酸(maleic acid)とグリセリン(glycerol)を用いることから頭文字を取ってMG処理と呼ばれる。試薬(質量比3:1~2:1)を予備縮合させたのち木材に含浸、加熱することで寸法安定性が得られる。効果発現の機構は、マレイン酸のカルボキシル基と木材あるいはグリセリンの水酸基の間で形成されるエステル結合と考えられている。 |
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MWL | milled wood lignin | エムダブリューエル | ⇒磨砕リグニン |
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Björkmanリグニン | MWL lignin | エムダブリューエル(ビョルクマン)リグニン | ⇒磨砕リグニン |
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エメリー | emery | エメリー | コランダム(鋼玉)と磁鉄鉱の両結晶が極めて微細な組織で緊密に混合している天然産の鉱物で、天然研削材(砥粒)として用いられる。記号Eで表示する。【関】天然研削材 |
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エラスティック砥石 | elastic bonded wheel | エラスティックトイシ | レジノイド、ゴム、シェラック、PVAなどの有機質結合剤が使用されている研削砥石の総称。この砥石は無機質結合剤に比べると耐熱性や浸食性に劣るが、機械的強度や弾性が高い。【関】砥石 |
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エリトロ型 | erythro type (isomer) | エリトロガタ | リグニンβ-O-4'型構造側鎖(不斉炭素2個が存在)の4つの立体異性体のうち、フィッシャー投影式による記載でα-位ヒドロキシ(あるいはアルコキシ)基とβ-位フェノキシエーテルが同じ側にあり、お互いにエンナンチオマーの関係にある1対の立体異性体の構造。なお、β-O-4'型構造以外の側鎖にも使用されることがある。 |
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エリトロ/トレオ比 | erythro/threo ratio | エリトロトレオヒ | ある化学物質の立体異性体におけるエリトロ体とトレオ体の比。リグニン中β-O-4’結合におけるα位とβ位の相対立体配置にはエリトロ型とトレオ型がある。 |
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エルゴステロール | ergosterol | エルゴステロール | ビタミンDの前駆物質であり、290〜320 nmの紫外線の照射によりエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)に変換される。ビタミンDはカルシウムの吸収・代謝に関連し骨粗しょう症の予防上、重要である。 |
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LCA | | エルシーエー | Life cycle assessmentの略号。 |
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LCC | | エルシーシー | Life cycyle costingの略号。 |
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L*a*b*表色系 | CIELAB color space | エルスター・エースター・ビースターヒョウショクケイ | 国際照明委員会(Commission Internationale de l'Eclairage: CIE)が定めた3次元直交座標を用いる表色系で、2種類の色の差異が色空間内の距離で表される(色差という)。明度をL*値で、色相と彩度をa*値(正が赤方向、負が緑方向)およびb*値(正が黄方向、負が青方向)で表す。【関】彩度C*、色相角度H°、明度L* |
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LVL | laminated veneer lumber | エルブイエル | 単板積層材。厚さ1~25 mmのロータリーまたはスライス単板を、その繊維方向をほぼ平行にして積層接着したもので、日本では、一般材のLVLと、構造物の耐力部材としての構造用LVLのJAS規格がある。【関】構造用LVL, 構造用単板積層材。 |
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エレメント | element | エレメント | 木質材料の構成要素のこと。木材のエレメントの大小と形状で、木質材料が区分される。 |
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エンゲージ角 | engage angle | エンゲージカク | 正面フライス削りでの工具の中心と切刃の食付き点を結ぶ線が、送り方向となす角。
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エンジニアードウッド | engineered wood | エンジニアードウッド | 材料性能が明示され、品質が素材に比べ均一な構造用木質材料の総称。集成材、LVL, 各種構造用複合ボードが代表的である。【同】エンジニアリングウッド |
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エンジニアリングウッド | engineering wood | エンジニアリングウッド | 【同】エンジニアードウッド |
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遠心分離法 | | エンシンブンリホウ | 粉じんの分粒方法の一つで、粗大粒子を遠心力によって取り除く方法。空気流が本体内部でらせん状に回転する構造の分粒装置に空気を流したとき、粗大粒子は遠心力によって壁面に沿って下方に落下し、測定する限界粒径以下の粒子が通過するものである。この方法は主に粗大粒子の除去のために使用する。 |
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円錐ころ軸受 | tapered roller(radial)bearing | エンスイコロジクウケ | 転動体として円錐ころを用いたラジアル軸受。【関】転がり軸受、ころ軸受、ラジアル軸受 |
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遠赤外線乾燥法 | far-infrared drying | エンセキガイセンカンソウホウ | 木材乾燥法のうち、遠赤外線を利用したもの。遠赤外線を輻射する塗料を乾燥室内部壁に塗装したもの、遠赤外線を輻射するプレート状のものを内部壁面に配置したもの、内部空気の循環ダクト付近に遠赤外線を放射する物体を配置したものなど、様々なタイプのものがある。 |
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円筒研削 | cylindrical grinding | エントウケンサク | 円筒形工作物の外周面を研削する加工。 |
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円筒研削用研削砥石 | grinding wheels for external cylindrical grinding between center | エントウケンサクヨウケンサクトイシ | センタ支持した加工物の外面を研削するのに使用される研削砥石。【関】砥石 |
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円筒研磨スリーブ | cylindrical abrasive sleeves | エントウケンマスリーブ | 研磨布紙を接合して円筒状にした回転研磨工具。ハンドグラインダなどに取り付けて、工作物の研削・研磨加工に使用する。接合線の形状により、ストレート形とスパイラル形の2種類がある。 |
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円筒ころ軸受 | cylindrical roller(radial)bearing | エントウコロジクウケ | 転動体として円筒ころを用いたラジアル軸受。【関】転がり軸受、ころ軸受、ラジアル軸受 |
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煙道式乾燥法 | indirect furnace type drying | エンドウシキカンソウホウ | 木材乾燥法のうち、炉で燃料を焚いて発生した燃焼ガスを乾燥室下部に設けた煙突に通し、室温を上げることによって木材を乾燥する方法。 |
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円筒度 | cylindricity | エントウド | 幾何偏差における形状偏差の一つで、円筒形体の幾何学的に正しい円筒(幾何学的円筒)からの狂いの大きさ。 |
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円筒歯車 | cylindrical gear | エントウハグルマ | 歯の寸法を定義するときに基準とする面(基準面)が円筒である歯車。 |
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円頭ハンマ | dog head hammer | エントウハンマ | 打撃面が円形で、柄が頭の中心より打撃面の反対側の小口に寄って付けられているハンマ。丸鋸の水平仕上げを行うときに鋸身の局部的な狂いの矯正や修正作業に使われる。【関】十字ハンマ、丸ハンマ
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エンド型 | endo-type | エンドガタ | 高分子をランダムに分解する酵素に用いる接頭辞 |
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エンド型セルラーゼ | exo-type cellulase | エンドガタセルラーゼ | セルロースを分解する酵素群のうち、セルロース鎖をランダムに分解する酵素。【同】エンドβ(1→4)・グルカナーゼ、【関】セルラーゼ |
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エンドマッチ | end-match | エンドマッチ | 二つの木材試料が樹幹等の軸方向に隣接している状態。 |
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エンドミリングカッタ | end milling cutter | エンドミリングカッタ | 外周面および端面に切れ刃を持つシャンクタイプフライスの総称。表面削り、溝加工、輪郭加工、底面削りなどに利用され、直刃とねじれ刃がある。【同】エンドミル、【関】フライス |
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エンドミル削り | end milling | エンドミルケズリ | エンドミルを用いて行うフライス削り。 |
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エンドレス研磨ベルト | endless abrasive belt | エンドレスケンマベルト | 袋織りの布基材表面に研磨材を接着剤により固着した継ぎ目の無い特殊な研磨ベルト。一般には継ぎ目のある無端状の研磨ベルトをさす場合が多い。【関】ベルト研削 |
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endwise polymerization | endwise polymerization | エンドワイズポリメリゼーション | モノリグノールが低濃度かつ長時間に渡って供給されるような条件での重合反応。エンドワイズ重合。実験手法としてはモノリグノールを低濃度かつ長時間に渡って酵素溶液に滴下して反応させる滴下法(Zutropfverfahren)を指す。bulk polymerizationと比べて高重合体が得られ、β-O-4’型構造単位を多く含むとされる。 |
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円板鉋盤、円盤鉋盤 | disk planer | エンバンカンナバン | 回転する円板に刃物を放射状に取り付け、工作物を円板面に押し付けて切削する鉋盤。
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エンボス加工 | embossing | エンボスカコウ | 模様を付けるための型を工作物に押し付けて、工作物表面に凸凹の模様をつける加工。 |
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お |
追挽き | counter sawing, down cutting | オイビキ | ①丸鋸による挽材において、丸鋸の回転方向と工作物の送り方向が同方向となる挽き方。【関】向い挽き、下向き切削②修正挽きのこと。【同】修正挽き |
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追まさ | rift-sawn | オイマサ | 木材の木目や木取りを表す言葉で、板目と柾目の中間的なもの。 |
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追柾 | | オイマサ | 柾目と板目の中間的な木取りをした製材の表面の状態。 |
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追柾[面] | | オイマサ[メン] | 柾目面と板目面の間の中間的な材面。【関】柾目[面]、板目[面] |
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オイルテンパ装置 | heat treating chamber, oil tempering chamber | オイルテンパソウチ | ハードボードの強度および耐水性を向上させるため、熱圧直後にハードボードに乾性油を塗布した後、処理室(チャンバ)の中で熱処理する装置。 |
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追入れのみ(鑿) | firmer chisel, bevel edge chisel | オイレノミ、オイイレノミ | 叩きのみの一種。むこうまちのみに比べて、穂は短く、薄く、幅が広い。浅い穴あけ、段欠き、深い穴の側面仕上げなどに用いる。大入れのみ、尾入れのみとも表記する。
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横臥細胞 | procumbent ray cell | オウガサイボウ | ⇒平伏細胞 |
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横断面 | transverse section, transverse face, cross section | オウダンメン | 樹幹または枝の軸方向に垂直な断面。【関】木口面、放射断面、接線断面 |
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往復サンダ | reciprocating sander | オウフクサンダ | 材料表面に平行な面内を往復運動をするプレートに研磨布紙を装着して表面を研削するサンダ。【関】サンダ |
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往復動のこぎり | reciprocating saw | オウフクドウノコギリ | 往復または揺動運動する1枚または複数枚のブレード型の鋸刃によって、材料を切断する電動工具。【関】電動工具、電動鋸 |
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応力 | stress | オウリョク | 物体に加わる外力に伴って物体内部に生じる力。乾燥に伴う変形により生じる乾燥応力や成長に伴って発生する成長応力なども存在する。引張や圧縮の外力では、外力の方向と平行に引張応力や圧縮応力が生じ、同時に外力の方向と垂直に剪断応力が生じる。 |
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応力–ひずみ線図 | stress-strain diagram | オウリョクーヒズミセンズ | 材料の強度試験中得られる応力を縦軸に、ひずみを横軸にとった関係図。 |
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応力緩和 | stress relief | オウリョクカンワ | 粘弾性体に荷重をかけ、瞬間的に変形させた状態を長時間維持した時に、粘性流体の性質によって応力が減少する現象。 |
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応力波伝播式測定方法 | stress wave method | オウリョクハデンパシキソクテイホウホウ | 材料の打撃時に発生する応力波材料内の伝播特性を利用して材料の物性を測定、評価する方式。 |
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覆い【帯鋸盤の送りローラの―】 | cover(on a feeding roller of a band saw) | オオイ | 木材加工用帯鋸盤の安全装置の一つで、送りローラへの接触を防ぐための覆い。一体形と分割形がある。労働安全衛生規則では、送りローラの急停止装置が設けられている場合を除いて、事業者に設置が義務付けられている。 |
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OSB | oriented strandboard | オーエスビー | ウェファボードの強度性能を向上させるために、ストランド状の削片を配向させ、その各層を直交するように配置して接着剤を用いて熱圧成形したボード。【同】配向性ストランドボード、【関】ストランド |
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大ががり(鋸賀利) | | オオガガリ | 木取り大割り用の片刃縦挽き鋸。挽割り鋸とも言う。【関】ねずみががり |
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大型菌類(macrofungi) | large fungi | オオガタキンルイ | 肉眼で確認できる菌体(主として子実体)を形成する菌類。キノコ類。 |
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オーガビット | auger bit | オーガビッド | けづめとねじ型の中心錐を有する木工錐。手加工用錐として用いられることが多く、けづめの数は左右対称位置に2個と片側に1個の両者がある。だぼ穴の機械穴あけ加工では、ねじ型の中心錐は不適当で、先細形の中心錐が採用されている。この場合のビットは木工ドリルの類とすることもある。【同】らせん錐、【関】木工錐
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オートエジャ | automatic edger | オートエジャ | 耳付材の幅または形状を自動計測し、最大の歩留まりが得られる幅やあらかじめ設定された幅の中よりその耳付材で得られる最大の幅を決定し、その幅に鋸間隔を自動的に歩出しする。機種によっては耳付材の姿勢を自動制御して送材するものもある。【関】エジャ、ダブルエジャ |
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オートサンダ | automatic belt sander | オートサンダ | オートマチックベルトサンダの慣用名。【同】オートマチックベルトサンダ |
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オートマチックベルトサンダ | automatic belt sander | オートマチックベルトサンダ | 回転走行する2本以上のエンドレスの研磨布紙を、自動的に工作物の表面に圧着し、工作物を自動送りして研削するサンダ。慣用名でオートサンダともいう。【関】ベルトサンダ |
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オーバーレイ処理 | overlay | オーバーレイショリ | 基材の表面を被覆する処理。基材には合板、パーティクルボード、ハードボードなどが用いられ、被覆に用いる表面材料としては単板、合成樹脂、紙、樹脂含浸紙、布類などがある。【関】化粧合板 |
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オービットサンダ | orbital sander, oscillating sader | オービットサンダ | 材料表面に平行な軌道揺動運動をするプレートに研磨布紙を装着して表面を研削するサンダ。【関】サンダ |
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オープンタイム | open time | オープンタイム | 接着剤を被着材に塗布してから貼り合わせるまでの貼り合せ可能時間。 |
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大丸太 | large log | オオマルタ | 素材のJASによる「大の素材」に相当する末口径30 cm以上の丸太。外材の場合、産地によって基準が異なる。 |
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O-メチルトランスフェラーゼ | O-methyltransferase | オーメチルトランスフェラーゼ | ヒドロキシ基の酸素(O)へメチル基を転移させる酵素の総称。 |
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大割 | breakdown, primary sawing | オオワリ | 製材において、丸太から中小割り用の半製品などを挽く工程。【関】木取り |
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大割機械 | headrig | オオワリキカイ | 丸太を製材品に加工(切断)するシステム(加工機械群)で、一番目に設置され、大割に使用される帯鋸盤、丸鋸盤、チッパキャンタなどの加工機械。 【関】 小割機械、大割。 |
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おが屑(大鋸屑) | saw dust | オガクズ | 鋸切削において生成される切屑。鋸屑。おが粉ともいう。【関】鋸屑 |
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おがくず種菌(オガ菌) | | オガクズシュキン | 【同】オガ種菌 |
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屋外暴露試験 | | オクガイバクロシケン | 接着複合部材を屋外に自然暴露し、接着強度の経年変化を調べる試験をいう。自然界の気象因子を利用した、接着耐久性を判定する一試験方法である。 |
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オクターブ | octave | オクターブ | ある周波数に対して周波数の比率が2倍になる音程のこと。 |
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送り | feed, feed rate | オクリ | 送り速度と送り量の総称。【関】送り速度、送り量 |
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送り運動 | feed motion | オクリウンドウ | 工作機械によって与えられる工作物と工具との間の切屑生成のための相対運動で、主運動に加えて工具を工作物に送り込んで切削を継続するために必要な運動。工作物の仕上面に所定の形状を与えるために必要な運動も送り運動である。【関】主運動、移動テーブル、往復台、送り運動角、送り運動系、送り台 |
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送り運動角 | feed motion angle | オクリウンドウカク | 主運動と送り運動が同時に行われる場合の二つの運動がなす角度。【関】主運動、送り運動 |
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送り運動系 | feed driving system | オクリウンドウケイ | 送り運動を行わせるための駆動系統。駆動系統は、電動機、プーリ、ベルト、歯車、中間軸などからなる。【関】送り運動、送り動力 |
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送り荷重 | load for feed | オクリカジュウ | 工具を工作物の加工すべき位置に移動させるために必要となる荷重。 |
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送り装置 | feed device | オクリソウチ | 工作物を工作機械に送り込んだり送り出したりする装置。工作機械に組み込まれたものと独立しているものとがある。主要な形式としてキャタピラ式、ロール式、ベルト式などがある。【関】送材装置、送りチェーン、送りローラ |
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送り速度 | feed speed, feed rate | オクリソクド | 切れ刃上の1点における工具と工作物との相対運動の速度。【同】送材速度。【関】送り |
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送り台 | slide | オクリダイ | 送り運動を与えるために工作機械の案内面上を移動する台。主要な送り台として、刃物送り台、工具送り台、往復台などがある。【関】送り運動、案内面、工具送り台、往復台、送りねじ |
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送りチェーン | feed chain | オクリチェーン | 工作物を工作機械に送り込む場合に使用するチェーン。送り装置に備えられており、工作物のスリップを防止する刻み目や爪を配置している。【関】送り装置 |
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送り動力 | power for feed | オクリドウリョク | 工作機械において、送り運動系を駆動させるために必要となる力の総称。【関】送り運動系 |
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送りねじ | feed screw | オクリネジ | 送り台、テーブルなどを移動させるためのねじ。【関】送り台、テーブル |
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送り分力 | feed force | オクリブンリョク | 工作機械の主軸に加わる軸方向の力(スラスト)。【同】スラスト |
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送り量 | feed per revolution, feed per stroke | オクリリョウ | 工作物の加工すべき成分を切削工具の作用する位置に移動するときの両者間の単位相対移動量。一般に、工具または工作物の1回転当たり、または1ストローク当たりの移動量で表す。多刃工具では隣接した刃が同位相になる間の移動量を1刃当たり送り量という。【関】送り |
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送り力 | feed force | オクリリョク | 切削力(あるいは切削抵抗)の送り方向分力。 |
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送りローラ | feed roller | オクリローラ | 自動鉋盤などに備えられたロールを用いた送り装置。自動鉋盤では、送込みロールと送出しロールからなり、前者は軸に平行な溝を表面に付けた刻みロールが使用されるが、後者の表面は仕上がった工作物を損傷しないように研磨されている。また、前者は厚さの異なる工作物を同時に数本送り込めるように、セクショナルロールと呼ばれる分割ロールの場合もある。【関】送り装置、送材装置 |
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押えバー | pressure bar | オサエバー | 走行丸鋸盤において加工材をテーブルに対して押しつけることにより支持・固定するためのバー。【関】走行丸鋸盤 |
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押えローラ | pressure roller | オサエローラ | ギャングリッパにおいて加工材をテーブルに対して押さえることにより支持する加圧装置のひとつで、送材の補助と加工材の逆走を防ぐ機能を持つ。【関】ギャングリッパ、逆走 |
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押板研削方式 | platen type sanding | オシイタケンサクホウシキ | 【同】プラテン研削方式 |
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押込み抵抗 | indentation force | オシコミテイコウ | 刃物の刃先には必ず丸みが存在するが、この丸みを被削材に押し込んでいくときに必要になる力で、この丸み部分に作用する分布荷重の合力。切削抵抗を変形抵抗、摩擦抵抗、押込み抵抗、逃げ面摩耗抵抗に分けた場合、押込み抵抗は切削幅に比例し、切込量が丸みの径より十分大きい場合には切込量にかかわらず一定である。分離抵抗と同じものであると考えられる。【関】分離抵抗 |
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押ならし作用 | | オシナラシサヨウ | 工具刃先丸味における被削材の分離の位置から最下端までの範囲で、切削の進行に伴って、被削材に圧縮や摩擦などにより連続的な弾塑性変形などが発生する。その刃先丸味の範囲が被削材に対して連続的に変形を与える作用を、押しならし作用という。さらに、刃先丸味の最下端を通過後に、刃先丸味の残弧と逃げ面に沿って、弾性変形などに相当するひずみを回復し加工面が形成されるが、塑性変形などに相当するひずみは回復せず、当初の分離の位置よりも加工面の位置が低くなる。これらの加工誤差や弾性回復などの程度が、切削加工における各種寸法精度と加工面精度などに影響を及ぼす。また塑性変形に相当する残留ひずみは、水に出会うと回復するため、利用上の障害となることが懸念される。 |
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オゾン分解法 | ozonation | オゾンブンカイホウ | オゾンを用いた酸化分解法。オゾンは炭素-炭素二重結合および三重結合と反応してオゾニドを生じ、種々の処理に分解させるため、リグニンの芳香核構造が分解される。一方、単結合は維持されるため、リグニン側鎖の立体構造解析に利用できる。 |
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落ち込み | collapse | オチコミ | 乾燥途中または終了した板材の特定の場所が繊維方向にすじ状にへこむか、板の断面が極端に収縮変形する現象、また変形した部分。 |
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音のうるささ | noisiness | オトノウルササ | 知覚騒音レベル(中心周波数が50 Hzから10 kHz までの24個の1/3オクターブごとの音圧レベルを、指定された方法で加算した周波数重み付け音圧レベル)の計算に用いた中心周波数が50 Hzから10 kHzまでの24の1/3オクターブごとの音圧レベルで規定された関数(ISO 3891:1978による)。 |
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音の大きさ | loudness | オトノオオキサ | 音の強さに関係する感覚量で、音の高さと音色に並ぶ音の知覚に関するもっとも基本的な性質の一つ。単位として、sone(ソーン)を用い、音の大きさのレベル40 phonを1soneとする比率尺度で表現される。 |
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音の大きさの等感曲線 | equal-loudness contours | オトノオオキサノトウカンキョクセン | フレッチャー・マンソン(Fletcher-Munson)に始まり、1957年にロビンソン(Robinson, F)らによって再測定された、正当な聴覚を持つ人が等しい大きさに感じる純音の音圧レベルと周波数の関係を示した曲線で、等ラウドネス曲線あるいは等感度曲線とも呼ばれる。
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音の大きさのレベル | loudness level | オトノオオキサノレベル | 健常な聴力の人がある音を聞いた場合その音と同じ大きさに聞こえると判断した基準音(周波数1,000 Hzの純音)の音圧レベルを言う。単位はフォン[phon]である。 |
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音の速度 | sound velocity | オトノソクド | 音波が伝搬する方向と速さを示すベクトル。 |
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音の高さ | sound pitch | オトノタカサ | 音の周波数に関する聴覚上の性質。周波数の高い音は高く、周波数の低い音は低く感じる。音の強さが一定の純音に対しては、周波数と高さは1対1に対応する。 |
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音の強さ | sound intensity | オトノツヨサ | 空間を伝搬している音圧の実効値を p(Pa)、音波によって振動している媒質粒子の粒子速度をu(m/s)とすれば、音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間に通過する音のエネルギー I(W/m2)は I=pu で与えられる。このエネルギーを“音の強さ”I(W/m2)と呼ぶ。 |
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音の強さのレベル | sound intensity level | オトノツヨサノレベル | ある指定された方向の音の強さの、基準の音の強さ(1 pW/m2)に対する比の10を底とする対数(常用対数)をとり、これを10倍して得られる値。デシベルで表される。単位記号は[dB]。音響インテンシティレベルに同じ。 |
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音の速さ | sound speed | オトノハヤサ | 音速に同じ。 |
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斧 | hatchet | オノ | 木材の打ち削りと打ち割りに用いる工具。角材の荒削り用の大工斧や板材の側面削り用の片手斧などがある。【関】まさかり |
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帯金 | hoop iron | オビガネ | 木製の容器などに巻き付ける帯状の金具。 |
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帯鉄 | iron strip | オビガネ | 曲げ木加工に用いられる変形拘束用の治具の部品の一つ。木材よりも伸びにくく、同様にしなることができる鋼鉄製の薄板であり、木材の曲げ引張側の外側に配されて木材の引張破壊を抑える役目を果たす。 |
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帯状柔組織 | banded parenchyma | オビジョウジュウソシキ | 同心円状の線または帯をなす軸方向柔組織。道管と接していないものを独立帯状柔組織 (apotracheal banded parenchyma)、道管と接しているものを随伴帯状柔組織 (paratracheal banded parenchyma) と呼ぶ (よって、多くの道管にわたって連続する連合翼状柔組織は、随伴帯状柔組織ともみなされる)。 |
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帯鋸 | band saw, band saw blade | オビノコ | 機械鋸の一種であり、適切な熱処理をした薄い帯状の鋼の縁に鋸歯を刻み、これをエンドレスに接合したもの。帯鋸盤にかけて挽材を行うのに使用される。【関】帯鋸盤 |
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帯鋸加熱腰入れ機 | heat tensioning equipment for band saw blade | オビノコカネツコシイレキ | 火口、定盤、保護板、案内装置などからなり、帯鋸の変形を拘束しながら主としてアセチレンガスなどの火炎により帯鋸を長手方向に加熱後冷却し、局部的に熱歪みを与えて腰入れ、背盛りなどの仕上げをする機械装置。【関】腰入れ、背盛り、ヒートテンション |
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帯鋸緊張装置 | band saw straining device, band saw strain system | オビノコキンチョウソウチ | 帯鋸盤の鋸車軸間距離を帯鋸の長さに応じて伸縮させることにより、帯鋸に緊張力を与える機能と、挽材中に生じる切削熱や切削抵抗による鋸の伸縮に伴う緊張力の急変を防ぐ緩衝作用をする機能を兼ね添えた装置。レバー式、スプリング式、油圧式、空圧式のものがある。【関】帯鋸緊張力 |
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帯鋸緊張力 | band saw strain | オビノコキンチョウリョク | 帯鋸緊張装置によって帯鋸の長さ方向に発生させた引張力。緊張力とも言う。【関】帯鋸緊張装置、緊張力 |
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帯鋸クランプ台 | band saw clamp | オビノコクランプダイ | 主として帯鋸の歯先をばち形あさり機、およびばち形整形機で加工する場合に、帯鋸を任意の位置に保持固定する案内装置。【関】あさり |
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帯鋸座屈強度 | buckling strength of band saw | オビノコザクツキョウド | 帯鋸の幅方向に力が作用するとき、その力が限界を超えると、帯鋸は厚さ方向に変形する(座屈)。その限界の力。【関】横倒れ座屈 |
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帯鋸寿命 | band saw life | オビノコジュミョウ | 帯鋼から新しく製作した帯鋸の挽材開始から挽材不可能となるまでの総挽材時間、あるいは総挽材距離。【関】工具寿命 |
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帯鋸接合台 | band saw brazing clamp | オビノコセツゴウダイ | 帯鋸製作時に帯鋸用帯鋼の両端をつなぎ合わせて溶接するときに使用する、帯鋼をなるべく接合部に近い位置で確実に固定するための固定用具。【同】接合台、焼継ぎ台、溶接台、帯鋸接合用クランプ、【関】帯鋸接合法 |
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帯鋸接合法 | end jointing method of band saw blade | オビノコセツゴウホウ | 帯鋸製作時に帯鋸用帯鋼をエンドレスにつなぎ合わせる方法。銀ロウ接合と溶接接合(ガス溶接と電気溶接)がある。【関】帯鋸接合台 |
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帯鋸接合用クランプ | band saw brazing clamp | オビノコセツゴウヨウクランプ | 【同】接合台、焼継ぎ台、溶接台、帯鋸接合台 |
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帯鋸切断機 | band saw shear | オビノコセツダンキ | 帯鋸用帯鋼をせん断により切断する器具。 |
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帯鋸継目研削盤 | lap grinder for band saw | オビノコツギメケンサクバン | 帯鋸の重ね継ぎの傾斜面を平滑に仕上げる研削盤。【同】帯鋸ラップ盤、ラップグラインダ |
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帯鋸の切込深さ | tooth bite, depth of cut per tooth | オビノコノキリコミフカサ | 1歯当りの送り量のこと。切削運動と歯の配列が理想的な場合、帯鋸の切込深さは近似的に t=pf/v ( v : 鋸速度、p : 歯距、f : 送材速度)で表される。 |
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帯鋸歯研削盤 | band saw sharpener | オビノコバケンサクバン | 送りピンによって帯鋸を自動送りしながら回転する砥石で歯形仕上げ研削を行う機械。帯鋸の送りとそれに連動する砥石の昇降運動はカム機構などにより自動的に行われる。主に、円板型砥石の外周面および側面で研削を行い、通常研削液は用いない。【同】歯形研削盤、目立て機、自動帯鋸目立て機、【関】目立て |
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帯鋸歯側面研削盤 | saw tooth side dresser | オビノコバソクメンケンサクバン | 帯鋸の鋸歯側面を仕上げる研削盤。研削は一対のカップ型回転砥石の外周面で行い、砥石の上下あるいは左右の往復運動および帯鋸の送りは、カム機構などにより自動的に行う。【関】目立て |
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帯鋸歯溶着機 | saw-tooth tipping equipment | オビノコバヨウチャクキ | 歯先硬化材料(主にステライト)を帯鋸の歯先に溶着するときに帯鋸を固定する装置。手作業で歯先硬化材料を溶着するものと自動で溶着するものとがある。【関】ステライト溶着 |
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帯鋸盤 | band saw machine, band mill | オビノコバン | 帯鋸フレームに取り付けられた上下(縦形)または左右(横形)2個の鋸車にエンドレスの帯鋸を掛けて緊張させ、一方の鋸車によって駆動して、木材に縦挽き、横挽きなどの加工を行う機械。工作物は手動または自動によって送られる。用途として製材用と木工用がある。【同】バンドソー、【関】横形帯鋸盤、ツイン帯鋸盤、タンデム帯鋸盤、自動ローラ帯鋸盤、送材車付帯鋸盤 |
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帯鋸盤用送材装置 | feeding equipment for band saw machine | オビノコバンヨウソウザイソウチ | 工作物を帯鋸盤に送り込む装置。【関】送材装置 |
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帯鋸ロール機 | band saw stretcher | オビノコロールキ | 帯鋸の水平仕上げ、腰入れ、背盛り作業を行うときに、上下一対のローラで帯鋸を長さ方向に圧延して帯鋸に塑性変形を与える機械。【同】ストレッチャ、ロール機、【関】水平仕上げ【帯鋸の―】、腰入れ、背盛り、帯鋸加熱腰入れ機。 |
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オフセット装置 | offset system | オフセットソウチ | 送材車の車軸に装備され、送材車が後退する場合に鋸と工作物とが接触しないように、送材車を鋸から離れるように横動(オフセット)させる装置。オフセットさせないこともできる。送材車の前進および後退に応じて、その走行距離が300 mm以内にオフセットの作動が完了することなどがJISで定められている。【関】送材車 |
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表 | | オモテ | 鉋身を鉋台に仕込んだ時に鉋台の表馴染に接する鉋身の面。表の中央部は凹形である。背中とも言う。また、鉋身の銘が彫ってある部分を言うこともある。 |
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表馴染 | | オモテナジミ | 鉋台に鉋身を仕込んだときに鉋身の刃表が鉋台に接する面。背中馴染、表押えとも言う。 |
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表刃方式 | | オモテバホウシキ | 単板を切削する場合、刃物の研削面(しのぎ面)を逃げ面とする切削方式。【関】裏刃方式、【参】裏刃方式 |
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重み付け音圧レベル | weighted sound pressure level | オモミヅケオンアツレベル | 標準の周波数重み付けと指数形時間重み付けを施して得られる音圧の基準音圧20µPaに対する比の10を底とする対数(常用対数)をとり、20倍したもの。デシベルで表される。単位記号は[dB]。 |
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オリゴエステル化 | oligoesterification | オリゴエステルカ | 無水マレイン酸あるいは無水フタル酸などの酸無水物とエピクロルヒドリンを木材に含浸後、加熱することで、酸無水物とエピクロロヒドリンが交互に付加した疎水性でかさ高いオリゴエステル鎖を木材構成成分の水酸基に導入する処理。エステル化処理の一種で、寸法安定性、耐朽性の向上に効果がある。 |
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オリゴ糖 | oligosaccharide | オリゴトウ | 糖は単糖、少糖(オリゴ糖)、多糖に分類される。一般的に多糖を部分的に加水分解することで生じるのがオリゴ糖である。 |
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オリゴマー型接着剤 | oligomer adhesive | オリゴマーガタセッチャクザイ | オリゴマー(低重合体)に架橋剤や分子鎖延長剤などを配合し、加熱または光や電子線の照射などによって硬化させる接着剤。 |
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折りたたみ構造モデル | folding structure model | オリタタミコウゾウモデル | ポリエチレンの単結晶で分子鎖の折りたたみ構造が存在することが明らかとなっている。セルロースのミセル構造に対しても1960年代に折りたたみ構造モデルが提案された。 |
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Organocellプロセス | Organocell process | オルガノセルプロセス | オルガノソルブパルプ化法の1つ。アルカリを含むメタノール/水をベースとした薬液が用いられる。 |
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オルガノソルブ蒸解法 | Organosolv cooking | オルガノソルブジョウカイホウ | 化学パルプ製造における、有機溶媒を用いた脱リグニン法。 |
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折れ型 | cleavage type | オレガタ | 切削型の一つ。工具のくさび作用により、刃先前方に先割れが発生し、切屑は先割れ先端を基点にして片持ち梁の状態で曲げられる。工具の前進とともに先割れが伸展し、曲げモーメントが被削材の破壊強さを越えると先割れ基点より折り曲げられる。中位の切削角および切込量でやや硬い材を縦切削する場合に現れる。Franzが提案した分類のType Iに相当する。切削抵抗の変動は大きいが、平均切削抵抗は比較的小さい。切削面は順目切削では平滑であるが、逆目切削では逆目ぼれを生じて粗くなる。【同】亀裂型、【関】切削型、順目切削、逆目切削、【参】切削型 |
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音圧 | sound pressure | オンアツ | 音の伝搬に伴う、大気圧からの圧力の変化分を言う。単位はパスカル[Pa]。通常、実効値を用いる。 |
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音圧レベル | sound pressure level | オンアツレベル | 音圧の大きさを、基準値との比の常用対数によって表現した量(レベル)のこと。Lp=20 log(p/po)で定義される。ここで、p はある音の音圧(単位は[µPa])で、poは基準音圧(20µPa)である。耳が健常である若い人が聞き取れる周波数1,000 Hzの最小の音の平均的音圧である20µPaを基準音圧としている。単位はデシベル[dB]。 |
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オンオフ制御 | on-off control | オンオフセイギョ | オンオフ動作によって行う制御。【関】オンオフ動作 |
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オンオフ動作 | on-off action | オンオフドウサ | 入力の大きさによって、出力が二つの定まった値(通常、全開と全閉)のどちらかをとる制御動作。 |
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音階 | musical scale | オンカイ | 高さが異なる複数の音からなる規則的な配列のこと。あるいは音が高低の順番に並べられている音列のこと。 |
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音響インテンシティ | sound intensity, acoustic intensity | オンキョウインテンシティ | 音の進行する方向を考慮に入れた音の大きさのこと。音響インテンシティはベクトル量である。 |
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音響インテンシティレベル | sound intensity level | オンキョウインテンシティレベル | 音の強さのレベルに同じ。ある指定された方向の音の強さの基準の音の強さに対する比の、10を底とする対数(常用対数)をとり、10倍する。単位記号は[dB]。特に指定がない限り、基準の音の強さは、1 pW/m2。 |
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音響インピーダンス | acoustic impedance | オンキョウインピーダンス | 音響的媒体における粒子速度に対する変動圧力の複素比。単位は[rayls](1 rayls=1 N・S/m3)。 |
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音響エネルギー束密度 | sound energy flux density | オンキョウエネルギーソクミツド | 指定された方向に垂直な面を通過する音響エネルギー束をその面積で除した値。 |
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音響透過損失 | sound transmission loss | オンキョウトウカソンシツ | 材料に音が入射したとき、音のエネルギーがどの程度抜けていくか(透過)を表す量。 |
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音響パワー密度 | sound power density | オンキョウパワーミツド | 音響インテンシティに同じ。指定された方向に垂直な面を通過する音響エネルギー束をその面積で除した値。 |
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音響パワーレベル | sound power level | オンキョウパワーレベル | 音響パワーPをある基準値P0に対するレベルとして表した量のこと。Lw=10 log 10(P/P0)で定義される。音響パワーレベルの基準値P0は10–12Wであり、音の強さのレベルIにおける基準値Io(10–12W/m2)に単位面積を掛けた値となっている。 |
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音響変換効率 | Sound conversion efficiency | オンキョウヘンカンコウリツ | 材料に与えられた振動が空気中に音として伝達されるときの効率。固有音響抵抗や音響放射減衰率などで評価される。木材は固有音響抵抗が小さいと同時に、音響放射減衰率が大きく、内部摩擦が大きい割に音響変換効率に優れている。 |
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音響放射減衰率D | Sound radiation attenuation | オンキョウホウシャゲンスイリツ | 材料に与えた振動が音に変換される程度を表す指標で、材料中の音波の伝搬速度(音速)を密度で除した商、あるいは、材料のヤング率を密度の3乗で除した商の平方根で表される。 |
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音響放射減衰率D | | オンキョウホウシャゲンスイリツ | 振動が音に変換される程度を表す値。 |
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音源の音響出力 | acoustic power, output power of sound, sound power of a source | オンゲンノオンキョウシュツリョク | 音源から単位時間(秒)に放射される音の全エネルギーのこと。単位は(W)。 |
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音源の音響パワー | acoustic power, sound power of a source | オンゲンノオンキョウパワー | 音源から放射される音響エネルギーの大きさを表すために用いられる用語で、ある指定された周波数帯域内において、単位時間に音源が放射する全音響エネルギーのこと。音源を完全に囲んだ閉曲面をとり、その内部に対象音源以外の音源や吸音の要素がないときに、この閉曲面を1秒間に通過する全音響エネルギーを示す。 |
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温水式乾燥法 | hot-water heated drying | オンスイシキカンソウホウ | 木材乾燥法のうち、温水ヒーター内に温水を循環させて得られる熱を利用して木材を乾燥する方法。 |
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温水浸せき剥離試験 | hot water immersion delamination test | オンスイシンセキハクリシケン | 単板積層材の試験方法の一つ。試験片を温水中(70±3℃)に2時間浸せきした後、恒温乾燥器(60±3℃)に入れて乾燥させ、剥離した部分を評価する試験。【関】冷水浸せき剥離試験 |
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音速 | sound velocity | オンソク | 物質(媒質)中を伝わる音の速さのこと。物質の種類や状態(固体、液体、気体)、温度、気圧などによって異なる。 |
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音弾性法 | acoustoelastic method | オンダンセイホウ | 弾性体に力を加えたとき、力学的異方性によって音響複屈折が生じる現象(音弾性効果)を利用して、応力を測定する方法。 |
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音場 | sound field | オンバ | 音波が存在する空間のこと。 |
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音波 | Sound wave | オンパ | 空気中に置かれた音源が発した振動によって空気粒子がある方向に行きつ戻りつするときに、圧力の小さい疎の部分と圧力の大きい密の部分を交互に生み出しながら空気中を伝播する疎密波(空気中を伝わる波動)のこと。 |
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温冷水浸せき試験【合板の―】 | hot and cold water immersion test | オンレイスイシンセキシケン | JAS(合板)では、普通合板における2類の接着の程度をこの試験(試験片を60±3℃の温水中に3時間浸せきした後、室温の水中にさめるまで浸せきし、ぬれたままの状態で接着力試験を行う。)によってせん断強さと平均木部破断率を算出して判定している。【関】接着の程度【合板・集成材などの―】。 |
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温冷浴処理 | | オンレイヨクショリ | 通常は、木材を薬液中で加温し材中の空気を膨張させることで排出し、引き続き低温の薬液に浸漬す、または薬液をそのまま放冷させ、材中の空気の収縮により負圧を発生させることで薬液の浸透を促す方法。 |
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か |
加圧処理 | pressure treatment | カアツショリ | 圧力容器(注薬缶)に材料を入れ薬液(作業液)を満たした状態で圧力を加え、材料内部に薬液を押し込む方法。減圧処理の工程を加圧処理の前後に組み合わせて行うことが多い。 |
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加圧注入法 | pressure process | カアツチュウニュウホウ | 圧力容器(注入缶、注薬缶)の中に木材を入れ、その中に薬剤(薬液、作業液)を充満させ、減圧・加圧することによって木材中に薬剤を注入する方法。加圧と減圧の組み合わせ、溶媒や薬剤の種類などによって、種々の方法や名称がある。【同】加圧処理 |
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カーテンコータ | curtain coater, flow coater | カーテンコータ | 【同】フローコータ |
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ガーネット | garnet | ガーネット | けい酸塩鉱物の一種でざくろ石とも呼ばれる。天然研削材(砥粒)として研磨布紙などに使用される。木材の研削・研磨加工に適した特性を有しており、記号Gで表示される。【関】天然研削材 |
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カーボランダム | carborundum | カーボランダム | アメリカのカーボランダム社の商品名に由来する炭化けい素質人造研削材。炭化けい素質の結晶塊を粉砕整粒したもので、緑色のものと黒色のものとがある。【同】炭化けい素質人造研削材、【関】人造研削材 |
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カーボンナノファイバー | carbon nanofiber | カーボンナノファイバー | 炭素のみからなるナノファイバーの総称。狭義には、sp2混成軌道網目構造を持つグラフェンシートが筒状になったナノチューブを指す。広義には、不定形炭素繊維を含む。高強度や電気的特性が注目されている。 |
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カーボンニュートラル | carbon neutral | カーボンニュートラル | 温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることで、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」 から、植林、森林管理などによる「吸収量」 を差し引いた値を実質的にゼロにすること。 |
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外観選別機 | appearance sorting machine | ガイカンセンベツキ | 寸法や欠点などの外観により工作物を選別する装置。【関】選別機械、強度等級区分機 |
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外径【丸鋸の―】 | outside diameter of saw blade | ガイケイ | 丸鋸の歯端円の直径。【同】直径【丸鋸の―】、鋸径、【関】穴径【丸鋸の―】、歯端円、【参】超硬丸鋸 |
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外孔ロ | outer aperture | ガイコウコウ | 壁孔道の壁孔室に面した開口。 |
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解砕形アルミナ研削材 | mono-crystalline fused alumina abrasives | カイサイガタアルミナケンサクザイ | アルミナ質人造研削材の一種で、ボーキサイトあるいは精製したアルミナ質原料を溶融し、凝固させた塊を通常の粉砕によらない方法で解砕して整粒したもの。主としてコランダムの単一結晶からなる。記号HAで表示する。 |
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外周切れ刃 | peripheral cutting edge | ガイシュウキレハ | 【同】外周刃 |
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外周切れ刃角 | corner angle | ガイシュウキレハカク | 正面フライスカッタの外周切れ刃線と回転により生ずる円筒の正面(底面)とのなす角度。【関】正面フライスカッタ |
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外周削り | peripheral milling | ガイシュウケズリ | フライスの回転軸に平行または傾斜した面のフライス削り。エンドミルの場合、側面削りともいう。 |
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外周コーナ【ドリルの―】 | outer corner | ガイシュウコーナ | ドリルの外周と先端の切れ刃が交わる点。 |
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外周すくい角 | radial rake angle, peripheral rake angle | ガイシュウスクイカク | 正面フライスの正面刃やエンドミルの外周刃のすくい面の傾きを表す角で、主軸に垂直な面において、基準面(通常、主運動方向に垂直な面)とすくい面がなす角。【関】正面フライスカッタ |
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外周逃げ角 | radial relief angle | ガイシュウニゲカク | 正面フライスカッタの外周切れ刃の主軸に垂直な断面での逃げ角。【関】正面フライスカッタ |
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外周刃 | peripheral cutting edge | ガイシュウハ | フライスの外周に位置する切れ刃。【同】外周切れ刃 |
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外周振れ | radial runout | ガイシュウフレ | フライス、丸鋸、研削砥石などを1回転させたときの、回転軸から外周面までの距離の最大値と最小値の差。 |
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回折法 | diffraction | カイセツ | 進行する波動の途中に障害物を置いてその一部を遮ると障害物の影に回り込む、この現象を回折と呼ぶ。「干渉」と同じく電子が有する基本的な性質。 |
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回折コントラスト | diffraction contrast | カイセツコントラスト | 結晶性試料の場合、試料の厚さが同じでも回折条件を満たす方位へ散乱する電子の強度が大きいので他の部分より明るく(あるいは暗く)見える。これは散乱コントラストの一種であるが、特に回折コントラストと呼ぶ。 |
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解繊 | defibration | カイセン | ファイバーボード用の場合には木材を繊維または繊維束に解離すること(繊維化)をいう。製紙用の場合にはパルプ化という。 |
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改善 | KAIZEN, continuous improvement | カイゼン | 個人または少人数のグループで、経営システム全体または一部分を常に見直すことにより、能力その他の諸量の向上を図る活動。 |
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外装 | exterior applications | ガイソウ | 建物やその他の屋外に設置された構造物の外部の仕上げ。 |
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階層制御 | hierarchical control | カイソウセイギョ | 制御対象に分散的に配置された複数の制御装置が階層的になっている制御。 |
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外層用ラミナ | outer lamina | ガイソウヨウラミナ | 異等級構成集成材の積層方向の両外側からその方向の辺長の16分の1を超えて離れ、かつ、8分の1以内の部分に用いるラミナ。【関】内層用ラミナ、中間層用ラミナ、最外層用ラミナ |
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外側帽状柔組織 | abaxial parenchyma | ガイソクボウジョウジュウソシキ | ⇒帽状柔組織 |
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解体材 | demolished wood | カイタイザイ | 建築解体木材のこと。分別および粉砕されてパーティクルボードの原料やエネルギー原料に使われることが多い。 |
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海虫 | marine borer | カイチュウ | 木材を海水中で使用した場合に、木材に穿孔・食害を及ぼす動物の総称。フナクイムシなどの軟体動物(二枚貝)とキクイムシなどのワラジムシ目に属する甲殻類に二大別される。 |
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快適性 | amenity | カイテキセイ | 人間にとって不快感を感じさせず、穏やかに過ごせる環境。温度感覚であれば、暑くもなく、寒くもないと感じる環境。 【同】快適環境 |
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回転鉋盤 | planing and molding machine, planer | カイテンカンナバン | 工作物を手動または自動で主として直線送りさせ、回転する刃物により平削り、溝切り、または面取りなどの加工をする機械の総称。【同】回転鉋 |
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回転削り | milling | カイテンケズリ | 刃物が回転しつつ、その周面あるいは正面に配列された切れ刃で切削する方法の総称。回転鉋、各種カッタ、ビット、チェーンカッタなどによる削りをいう。切削能力が大きいことや切削能率が高いことなどが特徴としてあげられる。フライス削りとほとんど同義。【関】平削り、フライス削り
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回転削り加工 | | カイテンケズリカコウ | 円筒の外周面あるいは端面に切れ刃をもつ工具を高速で回転させて、加工材を送り込んで切削する加工法の総称。 |
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回転式曲げ加工具 | rotary type wood bending device | カイテンシキマゲカコウグ | トーネット法によって木材と帯鉄を一体にして、回転方式により変形を与える工具。【関】トーネット法 |
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回転切削 | rotary cutting | カイテンセッサク | 回転する工具に対して材を送り込み、表面を切削する切削方式。回転かんな盤、ルーター、モルダー(型削り盤)などによる加工。広義では、丸鋸による切断や、回転する材料に工具を近づけて削り出す旋削も含まれる。 |
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回転速度 | rotational speed | カイテンソクド | 単位時間当たりの回転数。工作機械では、一般的に毎分当たりの回転数で表す。 |
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回転倣い面取り盤 | copying shaper | カイテンナライメントリバン | 回転するテーブル、主軸、倣い装置などからなり、主としてテーブル上の工作物の周縁を倣い切削する木工フライス盤。主軸が2軸のものもある。【関】木工フライス盤 |
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ガイドピン | guide pin | ガイドピン | ルータにおいて、可動側型板と固定側型板を位置決めするためのガイドの役目をするピンと円筒状の部品。 |
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外皮 | | ガイヒ | 外壁、屋根、窓枠、ドア及びドア枠、ルーバー等のように建築物の外周部分のこと。 |
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外部送風機式乾燥装置 | external-fan type kiln | ガイブソウフウキシキカンソウソウチ | 送風機を使った強制循環式乾燥装置の中で、送風機を乾燥室の外部に設置したタイプで、一般に送風機・加熱装置および調湿装置が一体となって乾燥室の後部または側方などに置かれる。【関】内部送風機式乾燥装置、インターナルファン式乾燥装置 |
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外部フィブリル化 | external fibrillation | ガイブフィブリルカ | パルプを水中で解きほぐす(叩解)際、パルプに機械的な力が加わることでパルプ表面のミクロフィブリルの一部が剥離し、毛羽立った状態 |
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開放堆積時間 | open assembly time | カイホウタイセキジカン | 接着剤を塗布してから圧着するまで、被着材を空気中に放置しておく時間。 |
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外面心無し研削用研削砥石 | grinding wheels for centerless external cylindrical grinding | ガイメンシンナシケンサクヨウケンサクトイシ | センタ支持することなく、調整車とワークレストとで支持した加工物の外面を研削するのに使用する研削砥石。【関】砥石 |
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界面破壊 | adhesive failure, adhesion failure | カイメンハカイ | 【同】接着破壊 |
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開ループ制御 | open-loop control | カイループセイギョ | フィードバックループがなく、制御量を考慮せずに操作量を決定する制御。 |
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替刃 | substitute blade, spare blade | カエバ | 刃先部分のみを取り替えて使う刃物方式における刃先部分をさす。 |
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替刃式 | substitute blade type, spare blade type | カエバシキ | 刃先部分のみを取り替えて使う刃物の方式。刃物交換時の刃先突出量や裏金後退量の調整や鋸の目立ての手間などが省ける。 |
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化学汚染 | chemical stain | カガクオセン | 化学薬品などによる木材の変色。鉄汚染、酸汚染、アルカリ汚染などがある。 |
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化学加工 | chemical processing | カガクカコウ | 化学処理によって寸法安定化などの機能を木材に付与すること。薬剤を塗布および含浸する場合(それぞれ、塗装および含浸型WPCなど)と、木材に化学変化を起こさせる場合(アセチル化、ホルマール化などの化学修飾)がある。寸法安定化のほかにも、調色、防腐・防虫、難燃、耐候などの効果が期待される。 |
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化学感覚 | chemical sense | カガクカンカク | 化学物質によって起こる感覚。嗅覚、味覚が化学感覚と呼ばれる。 |
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化学蒸着 | chemical vapor deposition, CVD | カガクジョウチャク | 物質の表面に薄膜を形成する蒸着法の一つで、気相中でハロゲン化物を解離、還元して、金属、非金属の表面に炭化物、窒化物、ホウ化物などの耐熱性被覆を行う方法。【関】物理蒸着 |
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化学植物分類学(ケモタキソノミー) | chemotaxonomy | カガクショクブツブンルイガク | 植物に含まれる化学成分を根拠として、科・属などの分類を行うことをいう。【同】ケモタキソノミー |
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化学着色 | chemical stain | カガクチャクショク | 酸、アルカリ、塩類、有機化合物などの化学薬品を木材に含浸させ、木材成分あるいは木材に添加した発色成分と反応させることで木材を着色する方法。樹種により発色が異なる。 |
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化学的変色 | chemical stain | カガクテキヘンショク | 変色のうち、乾燥中や貯蔵中の木材に起こる、材中の物質の化学的変化によって生じる変色。褐色、黄色、黒色などに変色する。 |
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化学的摩耗 | chemical wear | カガクテキマモウ | 木材切削工具の構成元素が、被削材の成分と化学的反応を起こし、反応生成物が離脱して生じる摩耗。 |
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化学パルプ | chemical pulp | カガクパルプ | 原料を化学的に処理してリグニンを溶脱させたパルプであり、亜硫酸パルプ、クラフトパルプ、ソーダパルプなどがある。 |
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化学物質審査規制法(化審法) | Act on the Regulation of Manufacture and Evaluation of Chemical Substances | カガクブッシツシンサキセイホウ | 人の健康を損なうおそれ又は動植物の生息・生育に支障を及ぼすおそれがある化学物質による環境の汚染を防止することを目的とする法律。大きく分けて、新規化学物質の事前審査、上市後の化学物質の継続的な管理措置、化学物質の性状等に応じた規制及び措置の三つからなる。 |
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掻歯 | raker tooth | カキバ | 組歯丸鋸で、挽道の底をすくい取る形で切削することを目的として付けられている歯。【参】組歯丸鋸 |
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鉤歯 | round back tooth, skew-back tooth, hook tooth | カギバ | 刃の補強と機械研磨の作業性を向上させるために歯背線を凸に研削した歯形。歯喉角は一般に正。【関】臼歯、歯形 |
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課業 | task | カギョウ | 道具、装置またはその他の手段を用いて、特定の目的のために行う人間の活動。科学的管理法では、標準の作業速度に基づいて設定された1日の公正な仕事量のこと。 |
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架橋剤 | crosslinking agent, crosslinker | カキョウザイ | 線状高分子化合物の分子を互いに化学的に結合(橋かけ結合)させて網状構造の高分子化合物を作るために用いられる薬剤で橋かけ剤とも言う。 |
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架橋反応 | cross-linking reaction | カキョウハンノウ | 分子鎖間に 橋を架けるように 他種類の分子がつながる反応。 |
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拡散 | | カクサン | 水蒸気圧等の濃度差を駆動力として、その差を均一化するように物質が移動する現象。 |
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拡散音場 | diffuse sound field | カクサンオンバ | 部屋の中のどの位置でも音のエネルギーが等しく、かつあらゆる方向に向かって音が伝播していく状態にある音場。 |
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拡散処理 | | カクサンショリ | 高含水率の木材に、薬液の塗布や浸漬処理を行い、木材中に含まれる水分と薬液の濃度勾配による拡散現象を利用して薬液を浸透させる方法。 |
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拡散分粒法 | | カクサンブンリュウホウ | 粉じんの分粒方法の一つで、粒子が目の細かい管路、スクリーンなどを通過する際に、ブラウン拡散運動によって管壁およびスクリーン外壁に沈着され、粒径によって透過率が異なることを利用する方法。 |
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拡大代 | over size | カクダイシロ | 加工穴の拡大量。加工穴の内径と工具径との差。【同】オーバサイズ |
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拡大造林 | expansion forestation | カクダイゾウリン | 木材需要の増加に対応するために、広葉樹中心の天然林を針葉樹中心の人口林に転換しながら林地を拡大する造林方法 |
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格付法 | rating | カクヅケホウ | 官能評価において、試料をあらかじめ用意され順位を持ったカテゴリーに分類する方法。 【同】格付け法 |
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角胴 | square cutterblock, square cutterhead | カクドウ | 断面が正方形の鉋胴。普通、2枚から4枚の鉋刃が側面に取り付けられる。騒音が高く、高速回転に適していない。また、手押鉋盤では刃口と鉋胴の間隔が大きくなって作業上危険であるため、労働安全衛生法によって角胴を備えた手押し鉋盤の譲渡や設置は禁止されている。【関】丸胴、鉋盤
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角胴一体形 | | カクドウイッタイガタ | 主軸とカッタヘッドが一体となった角胴。【参】鉋胴 |
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角胴2枚刃形 | | カクドウニマイバガタ | 2枚の鉋刃を固定できる角胴。【参】鉋胴 |
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角胴分離形 | | カクドウブンリガタ | 主軸に機械的に固定される角胴。【参】鉋胴 |
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角ねじ | square thread | カクネジ | ねじ山の断面が正方形に近いねじ。三角ねじ比べて比較的小さなモーメントで軸方向に大きな力が伝達できるため、プレスやジャッキに使用される。
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角のみ(鑿) | hollow chisel, hollow chisel and mortising bit | カクノミ | 角ほぞ穴加工用の中空角筒状ののみ。のみの中で回転する錐(ビット)を含めていうことも多い。角のみ盤の主軸頭または主軸スリーブにのみを、主軸に錐を取り付けて一体とし、錐であけた丸穴をのみで削って角穴にする。【同】箱形のみ
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角のみ(鑿)盤 | hollow chisel mortiser | カクノミバン | コラム、主軸頭、移動テーブルなどからなり、角のみまたはテーブルを上下運動させ、角ほぞ穴を加工する木工穿孔盤。上下運動が自動のものもある。【関】多頭角のみ盤、可搬角のみ盤、結合角のみ盤、角のみ
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角のみ盤 | | カクノミバン | 工作物にほぞ穴などの角穴の加工を行う機械。ビットによる丸穴の加工と角筒形の角のみ(箱形のみ)の押切りによって角穴の加工を行う。切屑は角のみの側面(4 面のうち 1 面のみ)にある長方形の窓から排出される。 |
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隔壁柔細胞 | septate parenchyma cell | カクヘキジュウサイボウ | 細胞内腔に1以上の薄い横断壁を持つ軸方向あるいは放射方向の柔細胞。 |
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隔壁繊維状仮道管 | septate fiber-tracheid | カクヘキセンイジョウカドウカン | 細胞内腔を横切る薄い水平壁をもつ繊維状仮道管。 |
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隔壁木繊維 | septate wood fiber, septate fiber | カクヘキモクセンイ | 細胞内腔を横切る薄い水平壁をもつ木部繊維。 |
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隠れ節 | covered knot | カクレブシ | 製材の内部に巻込節があるにも関わらず、材面からは見えない状態、またその巻込節。 |
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下限臨界溶解温度(LCST) | Lower Critical Solution Temperature | カゲンリンカイヨウカイオンド | 溶液が2相に分離する温度の下限値。 |
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加工欠点 | cutting defects | カコウケッテン | 木材の切削加工において、切削方式、機械・工具の状態や加工条件、被削材の材質によって生じる不具合。切削方式による欠点としてナイフマークが、機械・工具や加工条件に由来する欠点としてかんな焼け、刃の欠け跡、びびりマーク、スナイプロールやロール状圧痕、チップマークやかんな境がある、さらに被削材の材質に由来する欠点として、逆目ぼれ、毛羽立ち、目違い、目離れや目ぼれがある。 |
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加工限界 | criteria of stable machining | カコウゲンカイ | 加工が安定して進行するか、または不安定になるかの境目になる加工条件(切削幅、切込み深さ、切削速度、切削動力など)。 |
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加工精度 | machining accuracy | カコウセイド | 切削加工された製品の寸法や形状が指定された通りに仕上がっているかどうかの尺度で、一般に指定された寸法や形状からのずれの大きさ(偏差)で表される。偏差には厚さ、長さなどの寸法偏差と、幾何学的に正しい直線、平面、円などからのずれの大きさを表す幾何偏差がある。 |
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加工変質層 | flow layer, damaged layer | カコウヘンシツソウ | 切削加工に伴って工作物の仕上面からある深さまでの表層部に生成される内部とは性質の異なる部分。木材切削では切削力や切削熱による組織の変形や破壊などが生じるところをさす。 |
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可使時間 | working time, pot life | カシジカン | 塗布するために調製した接着剤が使用できる状態を維持する時間。【同】ポットライフ |
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カジネン | cadinene | カジネン | 広範な植物に含まれる炭化水素のいくつかの異性体。精油の原料となり、二環式セスキテルペンの化学構造を持つ。 |
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カジノール | cadinole | カジノール | 分子式C15H26O物質。ヒノキの精油成分のひとつ。 |
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加水分解型タンニン | hydrolysable tannin | カスイブンカイガタタンニン | 酸や酵素によって、多価アルコール(糖類)とポリフェノールカルボン酸に加水分解されるタンニン類である。ポリフェノールカルボン酸として、没食子酸を与えるガロタンニン、エラグ酸を与えるエラジタンニンなどに分類される。 |
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かすがい(鎹)装置 | doggig device | カスガイソウチ | ヘッドストックに装備された上部かすがいと下部かすがいにより、送材車のヘッドブロックに工作物を確実に保持する装置。手動式、空気圧式等があり、増し締めができる構造でなければならない。【関】ヘッドブロック、ヘッドストック |
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カスガイ連結(クランプコネクション) | clamp connection | カスガイレンケツ | 木材腐朽菌の二次菌糸において、菌糸の細胞間にみられる突起状の連結部分。 |
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カスケード利用 | | カスケードリヨウ | cascade(小滝)からきた用語。木材のリサイクルは、鉄やアルミニウムの再生のように原形に復するのではなく、柱から板、さらにチップ、炭というように小滝の流れに例えられる再利用形態が一般的である。 |
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数平均分子量 | number average molecular weight | カズヘイキンブンシリョウ | 分子1個当たりの分子量の平均値 |
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かすり | | カスリ | 主として形成層に生じた傷害に起因して材面に現れた小規模な傷。 |
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カゼイン接着剤 | casein adhesive, casein glue | カゼインセッチャクザイ | 牛乳や大豆などに含有されるカゼインへ、石灰や水酸化ナトリウム(カセイソーダ)などのナトリウム塩、および防腐剤などを添加して調製した接着剤。 |
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化石燃料(fossil fuel) | fossil fuel | カセキネンリョウ | 古代生物(植物、動物、プランクトンなど)などの遺骸が、長期間かけて変成されてできた燃料の総称であり、石炭、石油、天然ガスのほか、オイルシェール、オイルサンドなどの石油類似物質も含まれる。 |
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化石燃料代替効果 | Fossil fuel substitution effect | カセキネンリョウダイタイコウカ | 木材のエネルギー利用は、石油や石炭などの化石燃料の使用を抑制する効果があるとされる。 |
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過走 | snatching | カソウ | 回転する切削工具などにより、工作物が送りの向きに激しく押し出されるか、跳ね飛ばされる現象。 |
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仮想断面 | virtual cross section | カソウダンメン | 材料内における応力分布などを検討するために仮想的に設定した断面。 |
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加速度計 | accelerometer | カソクドケイ | 物体の加速度(速度の変化率)を計測するための装置。一定時間の間に速度がどれだけ変化したかを計測する。加速度計では物体の移動速度を直接計測することはできないが、状態の変化を連続的に記録することで、現在の状態を推測することができる。また、加速度計は人間や機械の運動による動きの変化だけでなく、重力による運動の変化も計測できるので、物体の傾き具合を検出することもできる。 |
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加速度ピックアップ | acceleration pick-up | カソクドピックアップ | 振動を感知して電気信号に変換する振動ピックアップ(変位型、速度型、加速度型)と呼ばれるセンサの一種で、加速度ピックアップは、測定対象物と一体化させて、その加速度を検出する。 |
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可塑剤 | plasticizer | カソザイ | 主として熱可塑性樹脂のガラス転位温度を低下させ、可とう性・作業性・延展性を高めるために添加する有機物質。木材用熱可塑性接着剤の一つであるポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤では水の散逸によってできる乾燥膜の可とう性は可塑剤として添加されているフタル酸ブチルなどの量によって調整される。 |
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型削り、形削り | molding, shaping | カタケズリ | 回転する工具の周面で木材の側面または表面を削って種々の断面を得る加工法。広義には回転切削工具を用いた面取り、溝削り、ほぞ取りなどの加工も含むが、普通は自動3~4面鉋盤で材を直線送りし、1工程で必要な断面に仕上げる加工をさす。【関】面取り、木工面取り盤 |
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片刃バイト | offset turning tool | カタババイト | シャンクの軸にほぼ平行な切れ刃を左・右いずれかに片寄ってもつバイト。【関】旋削 |
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堅節 | tight knot | カタブシ | 節と周囲の樹幹の材が連絡している生節のこと。抜節の対義語。 |
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片面塗布 | single spread | カタメントフ | 2つの被着材の片面だけに接着剤を塗布すること。【関】両面塗布 |
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可聴音 | audible sound | カチョウオン | 聴覚を引き起こさせる音響振動のこと。健全な耳を持つ人間が聞くことのできる音(可聴音)の範囲は周波数で20~20,000 Hzである。ただ、この周波数範囲内でも耳の感度は周波数によって大きく異なる。 |
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可聴周波数 | audio frequency | カチョウシュウハスウ | 人が通常聞き取れる音の周波数。通常20 Hzから、個人差があるが15,000 Hzないし20,000 Hz程度の音の周波数帯域を可聴域という。 |
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褐色アルミナ研削材 | brown fused alumina abrasives | カッショクアルミナケンサクザイ | アルミナ質人造研削材の一種で、アルミナ質原料を溶融還元して凝固させた、主成分がアルミナから成り、適量の酸化チタニウムを含む塊を粉砕整粒したもの。主として酸化チタニウムを固溶したコランダム結晶から成り、全体として褐色を帯びている。記号Aで表示する。 |
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褐色腐朽 | brown rot | カッショクフキュウ | 木質のセルロースとヘミセルロースを分解する。リグニンにもある程度作用する。腐朽された木材は褐変する。 |
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活性ドメイン | catalytic domain (CD) | カッセイドメイン | 複数の蛋白質ドメインからなる糖関連酵素等において、実際に化学反応を行うドメイン。 |
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カッタ | milling cutter, solid milling cutter | カッタ | フライス(ミリングカッタ)と同義であるが、木材切削では丸鋸と回転鉋を除いた回転切削工具の総称として用いられる。 |
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カッタヘッド式剥皮機 | lathe type barker, cutterhead barker | カッタヘッドシキハクヒキ | 【同】ヘッドバーカ |
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カッタミル | cutter mill | カッタミル | 鋭いカッタを取り付けたロータを回転させ、木材を剪断破壊あるいは切断して粉砕を行う機械。【関】切断式粉砕機、剪断式粉砕機 |
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カットバーカ | head barker, lathe type barker, cutterhead barker | カットバーカ | 【同】ヘッドバーカ |
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カップリング反応 | coupling reaction | カップリングハンノウ | ラジカルどうしが反応して、共有結合を生成する反応。 |
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冠 | | カツラ | 叩きのみの柄頭頭部の割れを防ぐために取り付けられた金属のリング。 |
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カテキン | catechin | カテキン | 狭義には、フラバン-3-オール骨格を有する化合物のカテキン(分子量290)であり、フラボノイドの1種である。広義には、その誘導体となる一連のポリフェノールの総称である。 |
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仮道管 | tracheid | カドウカン | 同類要素との間に顕著な有縁壁孔をもち、かつ穿孔をもたない木部細胞。 |
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稼働率 | ratio of utilization | カドウリツ | 人または機械の就業時間もしくは利用可能時間に対する有効稼働時間の比率。 |
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かなすじ | mineral stain | カナスジ | 鉱物質の集積による材の変色部分。【同】金条、鉱条 |
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金槌 | hammer | カナヅチ | 主として釘打ちに用いる槌。片口玄能に似ているが、頭は片方が平面で、他方は錐形に尖っている。尖っている方は釘締めの代用と釘抜きの代用をするものがある。先切金槌、下腹金槌、箱屋槌、唐紙槌、椅子屋金槌などがある。 |
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加熱管 | heating pipe | カネツカン | 蒸気式乾燥装置の乾燥室内の空気を加熱する管。ボイラーで発生した蒸気を加熱管に通すことによって乾燥室内を温める。加熱管は送風機との関連において設置場所が決まり、上部送風式の場合は天井部の送風機の前後に置かれる。 |
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加熱硬化型接着剤 | heat setting adhesive, heat curing adhesive | カネツコウカガタセッチャクザイ | 加熱によって硬化する接着剤。【関】常温硬化型接着剤 |
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過熱蒸気式乾燥法 | superheated steam drying | カネツジョウキシキカンソウホウ | 木材乾燥法のうち、100℃以上の過熱蒸気を用いて木材を急速乾燥する方法のことで、高温乾燥の領域に位置づけられる。 |
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過熱水蒸気処理 | superheated steam treatment | カネツスイジョウキショリ | 飽和蒸気にさらにエネルギーを与えて飽和温度よりも高い温度を持つ蒸気(過熱蒸気)を作り出し、これによって木材を処理する手法。スギ心持ち柱材の人工乾燥について乾燥時間短縮と表面割れ抑制効果があり、また処理後の天然乾燥において表面割れ抑制効果がある。 |
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加熱セクション | heated section | カネツセクション | 単板の乾燥に用いるローラ乾燥機の加熱ユニット。 |
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加熱軟化法 | heat softening method | カネツナンカホウ | 曲げ加工の前処理として、蒸煮または煮沸によって木材を加熱し軟化させる方法。 |
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可搬角のみ(鑿)盤 | portable hollow chisel mortiser | カハンガタカクノミバン | 角ほぞ穴を加工する可搬式の木工穿孔盤。主として工作物に取り付けて使用する。【関】角のみ盤 |
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可搬形電動工具 | | カハンガタデンドウコウグ | 一人で用意に運搬できる工具で、可とうコードおよびプラグで電源に接続し、最大定格電圧が単相交流もしくは直流で250[V]以下、三相交流で440[V]以下、最大定格入力が単相交流もしくは直流で2,500[W]以下、三相交流で4,000[W]以下である工具。 |
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下部切削 | | カブセッサク | 丸鋸等の挽材方式において、工作物を丸鋸軸より下方に送り込んで切削する方式。リッパ類ではこの下部切削の上向き切削が一般的である。【関】上向き切削 |
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下部づめ(爪) | lower kickback-proof stopper | カブヅメ | リッパおよびギャングリッパで下方から工作物表面に作用するつめで、逆走しようとする工作面表面に直接食い込んで工作物の反ぱつを防止する作用と、木片等の跳ね返りを受け止める跳ね返り防止の作用がある、【同】跳ね返り防止爪 |
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壁式構造 | load-bearing wall construction method | カベシコウゾウ | 柱や梁桁などからなる軸組形式ではなく、耐力壁で建物の荷重を支える構造。 |
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壁倍率 | magnification factor of load-bearing performance | カベバイリツ | 耐力壁の強さの尺度で、厚みが15センチで幅9.0センチの筋違を入れた壁の倍率を1.0として、それに対する強度倍率で示す。 |
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壁量 | amount of load-bearing wall | カベリョウ | 建築における耐力壁の量。 |
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過マンガン酸カリウム酸化 | potassium permanganate oxidation | カマンガンサンカリウムサンカ | 過マンガン酸カリウムを用いた酸化反応。特にアルカリ溶液中における有利フェノール性ヒドロキシ基のアルキル化を経て、アルカリ条件下で行う酸化反応では、リグニンの脂肪族側鎖を選択的に分解し、種々の芳香族カルボン酸を得ることができる。 |
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紙 | paper | カミ | 植物繊維またはその他の繊維を膠着させて製造したシート状の材料。 |
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鴨居挽き鋸 | | カモイビキノコ | 鴨居や敷居の溝挽き、柱の背割りなどに用いる片刃縦挽き鋸。 |
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かもめ型翼状柔組織 | winged-aliform parenchyma | カモメガタヨクジョウジュウソシキ | ⇒翼状柔組織 |
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ガラクツロン酸 | galacturonic acid | ガラクツロンサン | ガラクトースのC-6位が酸化されたウロン酸で、ペクチンやキシランの構成糖。 |
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ガラクトグルコマンナン | galactoglucomannan | ガラクトグルコマンナン | 針葉樹材の主要なヘミセルロース。グルコマンナンのマンノース残基の6位にα-D-ガラクトースが1つ結合した構造を有する。ガラクトグルコマンナンはガラクトース残基の割合が高いほど水に溶けやすい。 |
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ガラス転移点 | | ガラス転移点 | ある高分子について、主鎖の運動が凍結されている状態をガラス状態と呼び、非晶性の主鎖が部分的な運動(ミクロブラウン運動)を起こすことができるようになる温度をガラス転移点と呼ぶ。 |
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カリトリス型肥厚 | callitroid thickening, callitrisoid thickening | カリトリスガタヒコウ | カリトリス属 (Callitris、ヒノキ科) に見られるような、壁孔に近接して通常孔口の上下に対で存在する水平方向の肥厚線。通常放射壁上で観察されるが、肥厚線が接線壁に回り込む場合があり、このような状態を接線断面で観察すると麦ののぎ (芒) のように見えることから、オーン (awn) と記載されることがある。 |
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仮り伏せ | | カリブセ | シイタケ等の原木栽培で原木の含水率を菌糸の伸長に適した状態に維持し、種菌の活着と初期生長をはかる作業である。 |
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カルコン | chalcone | カルコン | p-クマロイルCoAとマロニルCoAとの縮合反応により生成する広義のフラボノイド類 |
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カルス | callus | カルス | 樹体の傷の癒合部分などに認められる未分化の細胞からなる組織。 |
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カルボキシ基 | carboxy group | カルボキシキ | 原子団-COOHからなる置換基。水中で解離し水素イオンを放出する。 |
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カルボキシメチルセルロース | carboxymethyl cellulose | カルボキシメチルセルロース | セルロース中のヒドロキシ基の水素が、カルボキシメチル基に置換されたセルロース誘導体。 |
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Carbohydrate-Active enZymes | CAZymes | カルボハイドレートアクティブエンザイム | 主に糖質を基質として働く一連の酵素および関連の蛋白質群。糖加水分解酵素、糖転移酵素、多糖リアーゼ、糖質エステラーゼ、糖質結合モジュールおよび修飾活性からなる。 |
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カルマン渦 | Karman vortex | カルマンウズ | 流れのなかに障害物を置いたとき、または流体中で固体を動かしたときにその後方に交互にできる渦の列のことをいう。 |
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カレンダプレス | calender press | カレンダプレス | 薄くたい積された小片連続マットを、大径の熱ローラとスチールベルトとの間に送入し、加熱圧締してエンドレスの薄いボードを造る機械。 |
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ガロイル基 | galloyl group | ガロイル基 | 加水分解性タンニンのガロタンニンを構成する没食子酸の官能基 |
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カロテノイド | carotenoid | カロテノイド | 8個のイソプレノイド単位が結合した炭化水素類(カロテン)とその酸化誘導体(キサントフィル)の総称。天然色素(黄または赤色、稀にタンパク質と結合して青色)として植物、微生物、動物に広く分布する。植物および光合成細菌においては光エネルギー伝達における補助色素として知られる。 |
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カロテン(類) | carotene | カロテン | 代表的なものに、ニンジン、緑葉などに広く分布するβ-カロテンやトマトなどの果実に分布するリコペンがある。β-カロテンはプロビタミンAとして生理作用を持つほかに食品着色料として使用される。 |
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乾き空気 | dry air | カワキクウキ | 水蒸気を全く含まない空気のこと。 |
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側フライス | side milling cutter | ガワフライス | 外周面と両側面に切れ刃を持つフライスの総称。溝削りなどの加工に用いられるが、木材切削ではカッタと呼ばれることが多い。【関】正面フライス、フライス |
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側フライスカッタ | side milling cutter | ガワフライスカッタ | 外周面とそれに続く端面に配列された切れ刃で、主に溝加工を行う回転切削工具。 |
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側フライス削り | side milling | ガワフライスケズリ | 側フライスを用いて行うフライス削り。 |
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皮剥き機 | barking machine, debarking machine, barker, debarker | カワムキキ | 【同】バーカ |
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稈(culm) | culm | カン | イネ科植物を主とする単子葉植物の茎。 |
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乾球温度 | dry-bulb temperature | カンキュウオンド | 乾燥室内空気温度のこと。【関】乾湿球温度差 |
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環境基準 | | カンキョウキジュン | 産業労働の分野と公害・衛生の分野で基準値を区分している場合がある。健康保護の立場で、主な汚染物質の1時間の1日平均値(ppm)を次に示す。CO2:1,000、CO:10、NO2:0.06、オキシダント:0.06、SO2:0.04、浮遊粒子状物質:0.10 mg/m3。 |
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環境対応生産 | | カンキョウタイオウセイサン | 原材料・資源の採取、製品の開発、製造、流通・販売、仕様、保全、再生、廃棄などプロダクトライフサイクルの各段階で、環境負荷を減少させるよう工夫された生産の総称。 |
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環境マネジメント | environmental management | カンキョウマネジメント | あらゆる種類の組織が、自らの環境設計および目的を考慮して、自らの活動、製品またはサービスの環境に及ぼす影響に関する管理を行う活動。 |
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環境マネジメントシステム | environmental management system, EMS | カンキョウマネジメントシステム | 全体的なマネジメントシステムの一部で、環境方針を作成し、実施し、達成し、見直し、かつ、維持するために構築する、組織の体制、計画活動、責任、慣行、手順、プロセスおよび資源を含む制度。 |
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関係湿度 | relative humidity | カンケイシツド | 相対湿度のこと。一定体積の空気中に含まれる水蒸気量mとその温度における飽和水蒸気量m0の比m/m0。または空気中の水蒸気の分圧pとその温度における飽和水蒸気圧p0との比p/p0を百分率で表した湿度の示し方。 |
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還元性末端 | reducing end | カンゲンセイマッタン | 多糖ぬおいてアノマー炭素に結合を作っていない糖を含 む末端。 |
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還元性末端(残基) | reducing end (residue) | カンゲンセイマッタン(ザンキ) | グルコースの大部分は、水溶液中でC-1位のアルデヒド基と分子内のC-5位の水酸基間でヘミアセタール結合を形成し、6員環として存在している。ヘミアセタールを形成しているグルコースは、水溶液中で平衡状態にあるアルデヒド基として挙動し、還元性を示す。多糖であるセルロース(分子)は、ヘミアセタールとして還元性を示す還元性末端と還元性を示さない非還元性末端を両端に有する。 |
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還元糖 | reducing sugar | カンゲントウ | グルコースのように溶液中でアルデヒド基を形成し還元性を示す糖のこと。 |
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管孔 | pore | カンコウ | 道管あるいは道管状仮道管の横断面に対して用いられる便宜上の用語。 |
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環孔材 | ring-porous wood | カンコウザイ | 早材の道管の径が晩材のそれよりも明らかに大きく、成長輪界に沿って帯状あるいは環状に配列する材。環孔材においては、大径の道管が配列している部分を孔圏 (pore zone) または早材 (earlywood) と呼び、それらの大径の道管を孔圏 (早材) 道管 (earlywood vessel) と呼ぶ。孔圏道管より小径の道管が配列している部分を孔圏外または晩材 (latewood) と呼び、それら小径の道管を孔圏外 (晩材) 道管 (latewood vessel) と呼ぶ。【関】散孔材、半環孔材 |
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嵌合接合 | fitting | カンゴウセツゴウ | ほぞ組のように、部材の突起部と凹部をはめ合わせて接合部とする手法。 |
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間座 | spacer | カンザ | ギャングリッパにおいて丸鋸の間隔を調整する円筒形の部品。【関】カラー、ギャングリッパ |
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乾材害虫 | Drywood beetle | カンザイガイチュウ | 生材もしくは気乾材に成虫が産卵し、孵化した幼虫が乾燥に耐え気乾材を穿孔するコウチュウの総称。 |
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乾材シロアリ | Drywood termite | カンザイシロアリ | ゴキブリ目シロアリ下目レイビシロアリ科(Kalotermitidae)の別称。本科には日本における主要な木材害虫種であるアメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリが属する。 |
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乾式抄造機 | dry forming machine | カンシキショウゾウキ | 乾燥された接着剤を添加したファイバを所定の幅および厚さのファイバマットにする機械。 |
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乾式処理法 | | カンシキショリホウ | 木材保存剤を沸点の低い非極性溶媒を用い、その溶媒に安全性の高い防腐・防蟻成分を溶解する。その薬剤を従来の加圧注入処理工程と同様に処理した後、装置内で高周波によって木材の温度を上昇させて溶媒のみを揮発させ、防腐・防蟻成分を木材中に残しながら、揮発した溶媒を冷却し液化回収する。このように回収した溶媒は次の処理に繰り返し利用する処理方法である。 |
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乾式法 | | カンシキホウ | ファイバーボードの製法の一つで、乾燥繊維に接着剤を添加し、熱圧成形する方法。 |
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乾湿感 | tactile dryness | カンシツカン | 人の肌が物体に触れた時に、「乾いている」や「湿っている」と感じる感覚のこと。ヒトの内皮には、乾湿感に反応する受容体はなく、触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚の感覚受容器で検知する刺激を総合して乾湿感を知覚している。 |
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乾湿球温度差 | wet-bulb depression | カンシッキュウオンドサ | 乾球温度と湿球温度との差。空気が乾燥していれば値は大きく、空気中の湿度が飽和すれば0となる。【関】乾湿球湿度計 |
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乾湿球湿度計 | wet-and-dry-bulb hygrometer | カンシッキュウシツドケイ | 乾燥装置内の乾湿球温度差および関係湿度を測定する装置。温度指示に差のない(誤差の±の方向が同一で量が似たもの)2本の温度計の一方の感度部をガーゼで包み、ガーゼの末端を水中に入れ、感度部に十分水が補給できるようにしたもので、感度部は水面からは3 cm程離れている。【関】乾湿球温度差 |
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環状構造 | ring structure | カンジョウコウゾウ | 単糖類は環状ヘミアセタールや環状ヘミケタールのような環状構造をとりうる。環化に伴い、C-1が新たにキラル中心となり、2つのエピマーが生成する。これをアノマーという。 |
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感触 | texture | カンショク | 狭義には手に何かが触れたときの感覚を指すが、触覚に限定せず、五感全てからの刺激を総合的に処理した主観のことを指すこともある。風合いや質感といったモノの価値をも含んだ感覚であることも多い。 |
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含浸形 | penetrating type | ガンシンガタ | 木材用塗料のうち木材に浸透して塗膜の形成が目立たないタイプ。 ⇒塗装、木材保護塗料 |
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含浸型WPC | wood plastic | ガンシンガタダブリューピーシー | 天然高分子物質である木材と合成高分子物質であるプラスチックとの複合体のうち、樹脂注入処理木材など、木材と合成樹脂から構成されるすべての複合体。一般には、木材にビニル系モノマー、オリゴマー、プレポリマーなどを注入し、これに放射線照射、または触媒加熱などの処理により重合反応させて木材と組合せ、一体化させて得られるものである。 |
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含水率 | moisture content | ガンスイリツ | 物質に含まれる水の割合。 木材科学では、主として以下の2種類の含水率が用いられる。材質分野では、乾量基準含水率が用いられることが多い。 乾量基準含水率 Md = (W - Wd) / Wd 湿量基準含水率 Mw = (W - Wd) / W W, 含水率を求める時の水分状態の木材の質量; Wd, その木材の全乾質量。含水率はしばしば%表記される。 |
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含水率基準 | moisture content standard | ガンスイリツキジュン | 製材品や各種木質材料に求められる含水率の値またはその範囲。 |
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含水率計 | moisture meter | ガンスイリツケイ | 含水率測定を容易に行えるように工夫された装置・機器が含水率計である。木材の含水状態が変化するとその電気的性質が変化することを利用した電気式含水率計が一般に広く普及しており、大別すると電気抵抗式含水率計と高周波式含水率計とに分けられる。後者はさらに容量型と高周波抵抗型とに分けられる。その他、木材の含水状態に応じてマイクロ波の減衰が変化することを利用したマイクロ波透過型含水率が広く普及しており、非接触での含水率測定に向いており、工場のラインに設置して使う設置型含水率計で採用されている。【関】高周波容量式含水率計 |
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含水率スケジュール | moisture content schedule、 kiln schedule | ガンスイリツスケジュール | 乾燥スケジュールを含水率との関係で示されているもので、桟積み内に設置した試験材の含水率経過を見ながら室内条件(温度と湿度)を変化させる方式。【関】時間スケジュール |
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慣性衝突法 | | カンセイショウトツホウ | 粉じんの分粒方法の一つで、衝突板に粒子を含んだ空気を吹き付けたときに、慣性力の大きい粗大粒子が衝突板に捕集されることを利用する方法。衝突ノズルの出口に衝突板をノズルと直角に配置した構造で、これに空気を吸引し粗大粒子を衝突板に衝突させて捕集し、測定する限界粒子径以下の粒子を通過させるものである。この方法は、粗大粒子の除去および粒径別の試料捕集の両方の目的のために使用する。 |
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乾燥応力 | drying stress | カンソウオウリョク | 木材を乾燥するとき材内に発生する応力。これは材の各部が水分傾斜や組織構造上の不均質性などのために一様に収縮できず、互いに他を拘束する結果生ずる。乾燥応力でも個体内の応力としては、法線応力およびせん断応力を考えねばならないが、一般には測定しやすい法線応力がよく知られている。乾燥応力は材内の位置によって異なり、また乾燥の進行に伴って変化する。乾燥前期には、材の表層がまず乾燥して収縮しようとするが、含水率の高い内層が隣接するため、表層の収縮は妨げられ、表層に引張応力、内層に圧縮応力が現れる。乾燥後期には、まだ含水率の高い内層が乾燥して収縮しようとするが、表層はすでにほとんど乾燥を終了し、かつ乾燥前後に引張応力による永久ひずみを生じているので、内層の収縮は表層に妨げられ、内層に引張応力、表層に圧縮応力が発生する。 |
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乾燥曲線 | drying curve | カンソウキョクセン | 乾燥過程における木材の含水率と時間の関係を散布図で示し、横軸に時間、縦軸に含水率を取り、含水率の変化を曲線で近似したもの。 |
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乾燥コスト | drying cost | カンソウコスト | 木材の乾燥工程で発生する費用のこと。設備の償却費、エネルギー費、人件費、不良品が主なものである。 |
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乾燥材 | dry lumber、 kiln dried wood | カンソウザイ | 所定含水率(JAS基準では含水率25%以下)まで乾燥して安定した品質を持った製材(製材品)のこと。【同】 KD材。 |
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乾燥室 | drying kiln | カンソウシツ | 木材乾燥装置、もしくは木材乾燥装置のうち木材を収容する本体のこと。 |
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乾燥質量基準 | | カンソウシツリョウキジュン | 材料の含水率を、その材料の全乾状態の質量に対する保有水分の割合で評価する基準。 |
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乾燥小片供給装置 | dry particle conveyor silo | カンソウショウヘンキョウキュウソウチ | 乾燥小片を貯蔵し、連続して定量供給する装置。【同】ドライサイロ |
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乾燥スケジュール | drying schedule、 kiln schedule | カンソウスケジュール | 木材を乾燥するときに与えるべき温湿度変化の予定表。多くの場合乾球温度と乾湿球温度差で示され、大略の乾燥所要時間も付記されている。樹種・板厚さ・材種などにより異なる。含水率スケジュールと時間スケジュールの2種類に分類される。【関】含水率スケジュール、時間スケジュール |
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乾燥装置 | dry kiln、kiln | カンソウソウチ | 木材を人工乾燥する装置のことで、人工乾燥法によって分類される。もっとも一般的に広く利用されている方式が熱風乾燥方式で、加熱媒体である空気を暖める手段として、蒸気加熱、ヒートポンプ式の除湿機による加熱、電気加熱、高周波加熱などがある。特殊な乾燥法としては、減圧乾燥法や薬品乾燥などがある。 |
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乾燥速度 | drying rate | カンソウソクド | 蒸発に伴う被乾燥物体の含水率低下の速度。木材の含水率が高く、材表面が薄い水膜で被われているようなときの蒸発速度は、水面から水が蒸発するときと似ており、材表面の水が蒸発し終わる短時間の乾燥速度は外周空気条件が変化しない限り一定である。材の表面の水が失われると、その場所の含水率は繊維飽和点以下になる。材表面の一部が繊維飽和点以下になると、蒸発しようとする力(蒸気圧差)が減るので水膜で被われていたときより蒸発量は減少し、材全体の乾燥速度は低下する。 |
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乾燥速度減少係数 | drying rate reduction coefficient | カンソウソクドゲンショウケイスウ | 乾燥速度を表す係数であり、乾燥曲線を以下の指数関数で近似したとき、kが乾燥速度係数に相当する。u-ue=(ui-ue)exp(-kt) u:乾燥中の含水率、ue:平衡含水率、ui:初期含水率、t:時間。 |
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乾燥むら | uneven moisture content | カンソウムラ | 乾燥終了時に被乾燥材間で含水率にばらつきがあること。乾燥に伴う問題の1つとされる。 |
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乾燥割れ | drying check | カンソウワレ | 乾燥による割れ。木材乾燥による割れはしばしば内部割れと表面割れにわけて考察される。 【同】乾裂、干割れ 【関】割れ、内部割れ、表面割れ |
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鉋(電動工具) | portable electric planers) | カンナ | 回転カッターが装備され、そのカッタの回転軸と平行に設置したベースプレートの刃口から突出した回転切れ刃によって表面の材料を除去する電動工具。携帯電気鉋。【関】電動工具、案内板 |
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鉋境 | | カンナザカイ | 携帯電気鉋で切削するとき、削り面と削り面との間に生じる段差をいう。鉋境の発生を防ぐためには、削り深さを小さくし、重ねしろをつけて切削することが必要である。 |
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鉋台 | plane sole | カンナダイ | 鉋身と裏金を保持して木材を削る定規の役割を果たす。シラカシやアカガシなどで作られ、台木の木表面を下端にする。金属製のものもある。【関】手鉋 |
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鉋台【鉋盤の―】 | knife stock | カンナダイ | 仕上鉋盤を構成する要素の一つで、鉋刃と刃口金を装着し、テーブルまたは回転テーブルに固定する。 |
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鉋胴 | cutterblock, cutter head | カンナドウ | 鉋盤やフライス盤の主軸にあって、鉋刃などの刃物を機械的に保持する部分。植刃フライスの一種。主軸にカッタヘッド(カッタブロック)を取り付けたもの(分離形)と、主軸とカッタヘッドが一体になったもの(一体形)がある。カッタヘッドは鉋胴本体、裏刃、刃押さえ、締付ねじなどで構成される。断面形状により、角胴と丸胴に大別される。【同】カッタヘッド、【関】鉋盤、【参】角胴、フライス削り、刃押さえ
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鉋刃 | plane iron, planer knife | カンナバ | ①plane iron: 手鉋の刃物。鉋身または鉋穂とも呼ばれる。地金に刃物鋼が接合してあり、表裏ともやや凹面をなす。刃先よりも頭部がわずかに厚く、幅広になっており、鉋台に差し込んだときに抜けにくくなっている。【関】手鉋②planer knife: 鉋盤の鉋胴などに取り付けられる刃物。平刃(平鉋刃)とヘリカル刃(ねじれ刃)がある。【関】鉋胴 |
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鉋刃研削盤 | planer knife grinding machines | カンナバケンサクバン | 砥石台、鉋刃取付け台などからなり、主として鉋刃を研削する研削盤。送り運動が手動のものと自動のものがある。【関】手動鉋刃研削盤、自動鉋刃研削盤、鉋刃 |
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鉋刃ラップ盤 | knife lapping machine | カンナバラップバン | ラップ円板、鉋刃取付け台などからなり、鉋刃にラップ仕上げ(ラップと工作物の間に微粒の遊離研磨材を介在させて両者の相対運動によって工作物を加工する方法)を施すラップ盤。 |
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鉋盤 | planing and molding machine, planer, molder | カンナバン | 工作物を手動または自動で主として直線送りし、回転する鉋刃により平面仕上げ、溝削り、面取りなどの加工をする木工機械。鉋刃がテーブルに固定されたものもある。【関】鉋胴、鉋刃 |
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鉋まくら | | カンナマクラ | 幅広い材を削ったときにできる鉋の幅のうねり。 |
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鉋丸鋸 | planer saw blade | カンナマルノコ | 【同】勾配研磨丸鋸。【関】丸鋸 |
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鉋身 | | カンナミ | 鉋身は刃先で木材を削る役割を果たす手鉋の刃物である。鉋身は頭部から刃先に向けて薄く、テーパになっているので、鉋台に確実に保持される。鉋刃、鉋穂とも言う。
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鉋焼け | machine burn | カンナヤケ | 刃物または送りロールと工作物間の摩擦熱によって生じる切削仕上面の変色または焦げ。特に、回転切削では鉋焼けと呼ぶことがある。【関】焼け |
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寒熱繰返し試験 | high and low temperature cyclic test | カンネツクリカエシシケン | JAS(合板)では、特殊加工化粧合板の温度変化に対する耐候性を評価するために乾熱繰り返しA試験~D試験が定められている。AおよびB試験では、試験片を金属枠に固定し、80±3℃(Cでは60±3℃、Dでは40±3℃)の恒温器中に2時間放置した後、–20±3℃の恒温器中に2時間放置する工程を2回繰り返し、室温に達するまで放置する。その後、割れ・ふくれ・はがれなどで評価する。【関】表面性能【合板の―】。 |
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官能特性 | sensory characteristics | カンノウトクセイ | 試料、製品、環境などがもつ固有の特性の中で、人の感覚器官が感知できるもの。 |
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官能評価 | sensory evaluation | カンノウヒョウカ | 人間の感覚を利用した評価の総称。【同】官能検査、官能試験 |
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間伐 | thinning | カンバツ | 林木相互間の競争を調整し、生産目標にかなった材を生産するために、一部の林木を伐採すること。 |
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カンファー | camphor | カンファー | 分子式 C10H16Oで表される二環性モノテルペンケトンの一種。樟脳(しょうのう)。 |
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γ-セルロース | gamma cellulose | ガンマセルロース | ホロセルロースを17.5%水酸化ナトリウム水溶液で処理して得られる可溶部に対して、さらに酢酸で酸性化して得られる可溶部。重合度10以下のセルロース(セロオリゴ糖)と著量のヘミセルロースからなる。 |
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環紋肥厚型管状要素 | Ring pattern thickened tubular element | カンモンヒコウガタカンジョウヨウソ | 環状に肥厚した二次壁と肥厚しない一次壁が繰り返さる管状要素(維管束の木部において、水や無機栄養の通道を行う細胞)。 |
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貫流ボイラー | distillation boiler | カンリュウボイラー | 給水ポンプで圧入された水がボイラーの水管内を通りぬける間に蒸発、加熱が行われるボイラーのこと。水の循環を行わないのでドラムを必要としない。始動が速やかであり、小型ボイラとしても用いられる。ただし給水に対する要求が厳しい。 |
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顔料 | pigment | ガンリョウ | 染料のように溶解しない粉末状のもので、一般に不透明な隠ぺい力のある着色に用いられる。体質顔料(色のない顔料のことで、充填剤、増量剤、研磨助剤、艶消剤などに使用される)、有機顔料(体質顔料を染料で染めて不溶解化した人工顔料で有機化合物を色素の主体とする)、無機顔料(鉱物などの無機化合物を粉砕して微粉にした顔料)に分類される。 |
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顔料着色 | Pigment coloring, Pigment Coloration | ガンリョウチャクショク | 顔料を用いた木材の着色。透明性はないが耐光性に優れ、鮮やかな着色ができる。木材表面に顔料を塗布し、素地着色、木目着色などを行う。 |
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関連形体 | interrelated features | カンレンケイタイ | 幾何偏差の規格で用いる用語で、データムに関連して、幾何偏差が決められる形体。 |
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緩和時間 | relaxation time | カンワジカン | 応力緩和状態にある物体の、応力の変化に要する時間の目安。ある時刻での応力と平衡状態における値の差を時間に対する変化率で割った値。 |
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緩和スペクトル | relaxation spectrum | カンワスペクトル | 粘弾性体の緩和挙動を表す特性関数。応力緩和における緩和弾性率のラプラス変換によって表現される。 |
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緩和弾性率 | relaxation modulus | カンワダンセイリツ | 粘弾性体の応力緩和においてダッシュポットの作用により時間とともに減少する弾性率。 |
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き |
木裏 | inside face | キウラ | 製材 (特に板) の丸太内側に相当する面。【関】木表 |
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偽横分裂 | pseudotransverse division | ギオウブンレツ | 垂層分裂の一種。紡錘形形成層細胞を接線面から見た場合、分裂面を斜めにつくる分裂。新生した2つの形成層細胞は、それぞれの先端部がずれ合って他の細胞間に割り込んでいく割込み成長により伸びていき、分裂前の紡錘形形成層細胞と同じ長さかそれ以上になる。 |
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木表 | outside face | キオモテ | 製材 (特に板) の丸太外側に相当する面。【関】木裏 |
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木おろし、木下ろし、木降ろし | unloading | キオロシ | 製材作業の要素作業のひとつで、製材が終了して最後に残った製品を送材車から降ろす作業。 |
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蟻害 | termite damage | ギガイ | シロアリの食害により木材や建材等に生じた穿孔等の被害。 |
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機械加工 | machining | キカイカコウ | 機械的、電気的、熱的エネルギーを利用して、素材から不要な部分を取り除き、所定の形状、寸法および粗さの部品、または製品をつくる加工法の総称。 |
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機械じゃくり(決り)鉋 | | キカイジャクリガンナ | 幅の狭い溝を削るしゃくり鉋の一種。鉋身の幅は溝幅と同じで、脇針は左右2本取り付けられている。ねじで調整する定規で溝を決る位置を調整する。 |
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機械精度 | machine accuracy | キカイセイド | 静的精度、および位置決め精度の総称。【関】静的精度、位置決め精度 |
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機械的性質 | mechanical property | キカイテキセイシツ | 木材にかかる外力に伴う応力によって生じる木材の力学的変形や摩擦などに関わる木材の性質。弾性、粘弾性、強さ、表面硬さなどを指す。 |
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機械的接合 | mechanical connection | キカイテキセツゴウ | 釘、ネジ、ビス、ピンや金物によって部材を接合と、ほぞ接合の総称。 |
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機械的接着説 | mechanical adhesion | キカイテキセッチャクセツ | 木材の接着機構を説明する1つで、被着材表面の空隙に接着剤が流入して固化し、界面の結合力になるという説である。最初は接着機構を説明する主流の説であったが、現在では比接着説が支配的であり、この説は補足的なものとなっている。 |
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機械等級区分構造用製材 | machine stress rated structural softwood lumber | キカイトウキュウクブンコウゾウヨウセイザイ | 構造用製材のうち、人工乾燥処理を施した材のヤング係数を機械によって測定し、等級区分するもの。【関】目視等級区分構造用製材 |
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機械等級区分装置 | grading machine | キカイトウキュウクブンソウチ | 木材のヤング係数を測定して、機械等級区分するために用いる装置。【同】グレーディングマシン |
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機械パルプ | mechanical pulp | キカイパルプ | 木材チップを機械的処理のみで破砕して作られるパルプ。 |
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木返し | turning | キガエシ | 製材作業の要素作業のひとつで、丸太のある材面の挽材が終了して次の材面の挽材に移る際に、丸太を回転させたりつかみ直したりする作業。 |
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幾何偏差 | geometrical deviations | キカヘンサ | 幾何偏差の規格で用いる基本的な用語で、対象物の形状偏差、姿勢偏差、位置偏差および振れの総称。 |
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気乾 | air dry | キカン | 室温下に放置して十分時間が経過し恒量に達した木材の水分状態。 木材は一定の気圧・温度・湿度下に置かれると、ある程度結合水を含んだ状態で含水率が平衡に達する。平衡状態の含水率を平衡含水率と呼ぶ。気圧・温度・温度の厳密な制御は現実的には容易ではないため、通常は室内放置でほぼ恒量に達した状態を気乾とする。 |
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気乾材 | air-dry lumber | キカンザイ | 気乾状態にある木材のこと。 |
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気乾密度 | air-dry density | キカンミツド | 木材の水分状態が気乾のときの密度。 |
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菊座錐 | | キクザギリ | 木ねじ穴の皿もみ用錐。菊錐、皿錐とも言う。 |
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木屑 | wood waste | キクズ | ①樹皮、鋸屑、背板、端材、プレーナー屑などの木材の加工工程で排出される残廃材の総称。②廃棄物処理法において、特定業種(建設業、木材・木製品製造業、家具・装備品製造業、パルプ紙・紙加工品製造業)から排出される廃木材のことで、産業廃棄物である。パレット、梱包用木材も含まれる。剪定枝、伐採木、流木などのその他の木くずは一般廃棄物である。【同】廃材 |
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木屑焚きボイラー | wood waste boiler | キクズダキボイラー | 燃料として木屑を用いるボイラー。【関】貫流ボイラー |
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危険速度 | critical speed | キケンソクド | 系の共振が励振されている特有の速度。回転機械系の危険速度は、その系の共振振動数(共振振動数の倍数および約数を含むことがある。)に等しい回転速度(角速度)である。幾つかの回転系がある場合、全体系の各モードに対応するいくつかの危険速度がある。丸鋸のように回転する円盤の場合については「後進波」の項を参照。【関】後進波 |
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気候値平衡含水率 | equilibrium moisture content determined by climatic data | キコウチヘイコウガンスイリツ | 気象データ(気温、相対湿度)から計算で求めた平衡含水率のこと。 |
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基材【フローリングの―】 | backing | キザイ | 下地の芯に用いられる材。JAS規格では、複合フローリングは構成層が2以上のフローリングとし、一般に合板などを基材としてその表面に化粧材を張ったものなどを指す。 |
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基材【研磨布紙の―】 | backing | キザイ | 研磨布紙の3構成要素の一つで、研磨材(砥粒)を接着剤により固着して保持するための布紙類など。一般に研磨布では綿布、研磨紙ではクラフト紙などが用いられる。 |
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基質 | substrate | キシツ | ある反応において、酵素によって触媒される化学物質。 |
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基質特異性 | substrate specificity | キシツトクイセイ | 酵素はそれぞれ特有の構造を有しており、特定の基質だけが収まるポケット状の活性部位を持っており、その結果、その基質とだけ化学反応が起こること。 |
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基準音圧 | reference sound pressure | キジュンオンアツ | 人間の耳に聞こえる最も小さい音圧(最小可聴値)に近い数値。空気中の音の場合20µPaであり、ほぼ正常の聴覚を有する人間の1 kHzの純音に対する最小可聴値。 |
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基準強度 | (specified) design strength | キジュンキョウド | 国土交通省によって定められた、建築物を設計する際の基準となる木材の強度。例えば、平成12年5月31日建設省告示第1452号では、木材の種類および品質に応じて、曲げ、圧縮、引張り、せん断、めり込みの基準強度が規定されている。 |
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基準方式 | reference systems | キジュンホウシキ | 切削工具の刃部の諸角を切削作用との関連において定義するときの基準とする方式。工具自身に基準をおいた工具系基準方式と、切削作用に基準をおいた作用系基準方式が一般に用いられる。一般に、工具の製造や角度の測定のためには前者が、切削作用をしているときの角度を規定するためには後者が使われる。【関】基準面、工具系基準方式、作用系基準方式 |
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基準面 | basic surface, standard surface, tool reference plane, working reference plane | キジュンメン | ①basic surface, standard surface: 部材の寸法を決めるための基準となる平面。方形断面の場合、厚さ、幅、長さの基準になる面をそれぞれ第1, 第2, 第3基準面といい、この順序で作製する。このとき、第2基準面は第1基準面に対して直角に、第3基準面は第1および第2基準面に対して直角に仕上げる。②tool reference plane, working reference plane: 切削工具の刃部の諸角を定義するために基準とする、切れ刃上の1点を通るように設定された平面。工具系基準方式では一般に主運動方向に垂直な面、作用系基準方式では主運動と送り運動を合成した方向に垂直な面とする。【関】基準方式、工具系基準方式、作用系基準方式 |
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気象劣化 | weathering | キショウレッカ | ⇒耐候性 |
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キシラン | xylan | キシラン | 針葉樹材および広葉樹材の細胞壁を構成する主要なヘミセルロースの一種。β(1→4)結合したキシロース残基から構成される。 |
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キシリトール | xylitol | キシリトール | キシロースのカルボニル基(–C(=O)–)が還元されてヒドロキシ基(–OH)になった糖アルコール。鎖状の多価アルコールで、5つの水酸基を有する。 |
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キシロース発酵性酵母 | xylose fermenting yeast | キシロースハッコウセイコウボ | キシロースを資化してエタノールを生成するアルコール発酵が可能な酵母があり、Pichia stipitisが最善の能力を持つと判断されている。 |
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キシロース発酵性微生物 | xylose fermenting microorganism | キシロースハッコウセイビセイブツ | キシロース発酵性酵母以外にも遺伝子組換え技術によって、グルコースからのアルコール生成能力の高いZymonas mobilis、キシロースの以下能力のある大腸菌等の腸内細菌を用いてキシロース発酵性微生物が作出されている。 |
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キシログルカン | xyloglucan | キシログルカン | β(1→4)結合したグルコース残基から成る主鎖にキシロースがα(1→6)結合した基本構造をもつ多糖。水素結合によりセルロースと強固に結合し、セルロースミクロフィブリル間を架橋することにより、細胞壁の構築に重要な機能を持つ。 |
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偽心材 | false heartwood | ギシンザイ | 通常淡色心材を持つ樹種において、その心材の一部または全部が着色心材のような着色を持つ場合、その着色部。 偶発的に出現する場合を偶発着色心材、樹体の傷に関連して出現する場合を外傷心材などと呼ぶ場合がある。 |
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傷 | wound, injury | キズ | 木材の欠点のうち、生物害を含む物理的傷害に起因するもの。 |
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気体[膜]潤滑 | gas-film lubrication | キタイ[マク]ジュンカツ | 気体を相対的に動く二つの摩擦面間に介在させることによって、両面を分離する潤滑方式。摩擦面の相対運動および気体の粘性によって圧力を発生させて分離する動圧気体潤滑と、摩擦面に高圧の気体を外部から供給することによって、相対運動または静止状態にある二つの物体を分離する静圧気体潤滑がある。【関】固体[膜]潤滑、流体[膜]潤滑、液体[膜]潤滑 |
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気体軸受 | gas bearing, air bearing | キタイジクウケ | 気体潤滑の条件下で動作する滑り軸受。【関】気体[膜]潤滑、滑り軸受 |
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キチン | chitin | キチン | N-アセチル-D-グルコサミンがβ-(1→4)結合で連なった直鎖ポリマーで、甲殻類、昆虫類の鞘翅やカビの細胞壁に存在する。水や希アルカリに不溶、濃いアルカリで加熱すると脱N-アセチル化が生じる。 |
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キックバック | kickback | キックバック | ①チェーンソーによる作業時に、ソーチェーンが案内板(ガイドバー)の先端上部で工作物に過大に食い込むことにより、案内板が手前(操作者)および上方に急激に移動する現象。重大な事故の原因となるため、チェーンソーにはキックバックが生じたときにチェーンを急停止する装置などが組み込まれている。②【同】逆走 |
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切先【鋸歯の―】 | tooth point | キッサキ | 【同】あさりの切先、【関】歯端 |
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木槌 | wallet | キヅチ | 頭と柄が木製の槌。工作物の組立や鉋身の抜き差しなどに用いる。 |
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蟻道 | termite tunnel (termite tube) | ギドウ | 地下シロアリが地中または地上部に作る、巣と餌場等との往来のためのトンネル。 |
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木取り | | キドリ | 丸太から製材を得るために鋸断すること、またその採材位置と手順についての具体的方法を決めること。 |
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偽年輪 | false ring, false annual ring | ギネンリン | 重年輪中の一つの成長輪。【関】重年輪 |
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機能試験 | function test | キノウシケン | 工作機械の各部を操作し、その作動の円滑さ、および機能の確実さの良否を確認する試験。 |
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機能性表示食品 | Foods with functional claims | キノウセイヒョウジショクヒン | 食品の機能性を、食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などとももに事業者から消費者庁届け出された食品。 |
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きのこ | mushroom | キノコ | 肉眼で観察できるような大型の子実体のこと。その形状や大きさは菌の種類によって様々である。 |
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木のせ、木乗せ、木載せ | loading | キノセ | 製材作業の要素作業の一つで、原木や半製品を送材車などに乗せる作業。 |
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キノンメチド構造 | quinone methide structure | キノンメチドコウゾウ | リグニン前駆体の脱水素重合において、単位間結合がβ-位に生成した結果として生じる共役シクロヘキサジエノン構造。アルカリ処理中に、リグニン中のフェノール性ヒドロキシ基を有する部位のα-位から、水酸化物イオンが脱離することによっても生成する。 |
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揮発性有機化合物 | volatile organic compounds | キハツセイユウキカゴウブツ | 常温常圧下で空気中に容易に揮発する有機化学物質の総称。【同】 VOC |
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揮発性有機化合物(VOC) | volatile organic compounds | キハツセイユウキカゴウブツ | 空気中に揮発する有機化合物 |
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忌避 | repellency | キヒ | 動物が嫌うにおい成分などによって動物を寄せ付けなくすること。 |
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基本固有振動モード | fundamental natural mode of vibration | キホンコユウシンドウモード | 系に減衰がないときの各点の振幅比は、振動系が固有周期で振動する際に一定値となる。この振幅比分布を固有振動モードと呼び、系の自由度の数だけ存在し、それぞれの固有周期と対応している。その最も振動数の小さな振動をいう。 |
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基本振動数 | fundamental frequency | キホンシンドウスウ | 振動系において最も低い固有振動数。 |
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基本分裂組織 | ground meristem | キホンブンレツソシキ | 皮層や髄、葉肉などの基本組織系を形成する組織。 |
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気密性 | air tightness | キミツセイ | 空気、ガスなどの気体を通さない性質、性能。 |
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逆アルドール反応 | retro-aldol reaction | ギャクアルドールハンノウ | α,β-不飽和ケトンへ水分子が付加してβ-ヒドロキシケトン(アルドール)が生成し(あるいはアルドールを出発として)、これが2分子のカルボニル化合物に開裂する反応で、アルドール縮合の逆反応。塩基性下で進行しやすいが、酸性下でも進行し得る。 |
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逆走 | kickback, throwback, flying back | ギャクソウ | 回転する切削工具などにより、工作物が送りの向きとほぼ反対の方向に激しく押し戻されるか、または跳ね飛ばされる現象。【同】キックバック 【関】安全装置、反発、跳ね返り |
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逆反り台鉋 | | ギャクソリダイガンナ | 鉋台の下端が逆船底形に反った反り台鉋。 |
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逆平行鎖 | anti-parallel chain | ギャクヘイコウサ | 2本の分子鎖が互いに平行に位置しているが、方向性が反対の場合を逆平行鎖と称する。 |
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キャタピラ送り式丸鋸盤 | circular sawing machine with caterpillar type feeder | キャタピラオクリシキマルノコバン | リッパなどのように工作物をキャタピラで送り込み加工する丸鋸盤の総称。【関】 リッパ、丸鋸盤。 |
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CAD | computer aided design | キャド | 計算機支援設計のこと。設計、シミュレーションまたは部品もしくは製品の改良などの機能を遂行するために計算機システムを使用する、製図および描画を含む設計活動。 |
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CAD/CAM | computer-aided design and manufacturing | キャド/キャム | 計算機支援設計と計算機支援製造とからなる生産活動。 |
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CAD/CAMシステム | CAD/CAM computer aided design/computer aided mechanics | キャド/キャムシステム | コンピュータを用いて、設計・デザイン用のアプリケーションを援用して設計を行う技術(CAD)と、その設計情報から生成したデジタル情報を用いて加工機を制御して生産を行う技術(CAM) |
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CAD/CAMプレカットシステム | pre-cut system by CAD/CAM | キャド/キャムプレカットシステム | 計算機支援設計と計算機支援製造とにより行われるプレカット。 |
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CAM | computer aided manufacturing | キャム | 計算機支援製造のことで、生産工程が計算機システムによって指令・制御されている製造方式。 |
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ギャングソー | gang saw | ギャングソー | 3枚以上の鋸により同時に主として縦挽きを行う鋸断機械、ギャングリッパもギャングソーの一種である。【関】 鋸機械。 |
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ギャングリッパ | gang rip saw | ギャングリッパ | 多数の丸鋸を取り付けることができる水平丸鋸軸と自動送り用のキャタピラを備え、工作物に縦挽き加工する丸鋸盤。ロールによって自動送りするものもある。【同】ギャングリップソー、【関】 丸鋸盤。 |
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吸音 | sound absorption | キュウオン | 音が媒質を通過する際に音響エネルギーが他の形のエネルギー(普通は熱エネルギー)に変換されること。 |
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吸音率 | | キュウオンリツ | 壁体に入射した音の強さをⅠ及び反射した音の強さRとすると、吸音率は次式で示される。吸音率α=1-R/Ⅰ。したがって反射音(又は反射される音のエネルギー)以外はすべて吸音(吸収される音のエネルギー)と考えてよい。 |
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吸音力 | absorption power | キュウオンリョク | 室内表面の材料の吸音率(無次元)に表面積(m2)を掛けた値であり単位は平方メートル。吸音力が大きいほど残響時間は短くなる。木質材料を内装に用いた空間においても、材料の吸音率とその表面積から、室の吸音力を設計することが可能である。【同】吸音面積 【関】吸音率、残響 |
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嗅覚疲労 | olfactory fatigue | キュウカクヒロウ | においを嗅ぎ続けることによって嗅覚の感度が一時的に低下し、感じにくくなる現象。 |
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球果植物(Pinophyta) | Pinophyta | キュウカショクブツ | 裸子植物のうち、その種子がかさ状また鱗片状の構造に包まれるもの |
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吸光光度法 | | キュウコウコウドホウ | 浮遊粉じんの濃度を測定する方法の一つ。浮遊測定方法の場合、高濃度の粉じんを含む空気に光を照射し、粉じんによる光の透過率を連続的に測定する。粉じんの濃度は、光の透過率の対数値に比例する相対濃度として求める。捕集測定方法の場合、ろ紙上に捕集した粉じんによる吸光量から相対濃度を求める。【関】浮遊測定方法、捕集測定方法 |
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吸湿等温線 | hygroscopic isotherm | キュウシツトウオンセン | 一定温度下で広い範囲の相対湿度に対して吸湿量をプロットした曲線のことで、一定温度における相対湿度と木材の平衡吸湿率(平衡含水率)の関係を表す。 |
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吸収量 | retention | キュウシュウリョウ | 注入処理製品の特定の部位から試料を採取し、定量分析によって算出した木質材料の単位体積当たりの木材保存剤量。 |
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吸収量 | retention | キュウシュウリョウ | 加圧処理された木材・木質材料で指定される部位に含まれる単位体積当たりの木材保存剤の有効成分量 |
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吸振合金 | damping alloys | キュウシンゴウキン | 振動を吸収する金属材料で、マンガンをベースにした双晶型の制振合金に分類される。古くは鋳鉄、鉛等が知られていた。 |
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吸振材[料] | vibration absorber | キュウシンザイ[リョウ] | 固体表面の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、固体表面の振動を小さくする材料。具体的には、基材(鋼、木、コンクリート、プラスチック等)に樹脂系、ゴム系、アスファルト系、金属系 等の粘弾性材料の制振材を貼り合わせたもの。 |
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吸水厚さ膨潤率 | rate of thickness swelling by water absorption | キュウスイアツサボウジュンリツ | 繊維板の性能試験のうち、水分による膨潤の程度を評価する指標で、水に浸漬前の厚さに対する厚さの増分の百分率。 |
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吸水膨張性【フローリングの―】 | swelling of water absorption | キュウスイボウチョウセイ | 25±1℃の水中に試験片を24時間浸した前後における厚さを求め、吸水厚さ膨張率を算出することによって評価される性質。 |
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急速乾燥 | rapid drying | キュウソクカンソウ | 一般的な蒸気式乾燥法と比べて乾燥速度が大きい乾燥法のこと。 |
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吸着 | | キュウチャク | 気相または液相中の物質(吸着質)の濃度が、その相と接する他の相との界面において、界面から離れた位置(バルク相)での濃度と異なる現象と定義される。高くなる場合を正吸着、低くなる場合を負吸着という。たとえば、木材の吸湿は、空気中の水分の木材への正吸着現象である。 |
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吸着水 | adsorption water | キュウチャクスイ | 広義には細胞壁に含まれる水の総称、狭義には木材実質と水素結合またはファンデルワールス力で結合して細胞壁に含まれる水。 |
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吸着等温線 | adsorption isotherm | キュウチャクトウオンセン | 物質が気体や液体を吸着する場合、気体の圧力や液体の濃度を増減させた時の吸着量をグラフ化したもの。木材が水分を吸脱着する場合には、雰囲気の相対湿度とそれと平衡する含水率との関係を表すグラフを等温線として表し、木材の吸脱着特性を説明する。 |
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吸入性粉塵 | | キュウニュウセイフンジン | 粒子径が7.07µm以下の粉じん。 |
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吸放湿性 | water vapor adsorption, desorption property | キュウホウシツセイ | 木材などの材料が雰囲気中の水蒸気を吸収・放出する性能。 |
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球面波 | spherical wave | キュウメンハ | 三次元の等方的な媒質中に存在する点波源から発生、もしくは一点に向かって収束する球状の波動。空間内に点音源あるいは波長に比べて寸法の極めて小さい球音源が存在し、音源が半径方向に伸縮運動をし、呼吸球のようにあらゆる方向に一様に音波を出していると考えると、音源を中心とする球面上では、音圧や粒子速度はすべて一様になる。このような音波をいう。通常の音源についても、音源の寸法に対して十分距離が離れた遠方においては、球面波と見なして取り扱うことができる。 |
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キュプラ | Cupro | キュプラ | 銅アンモニア法再生セルロース繊維の一般的な名称。精製した木綿リンターを銅アンモニア溶液に溶解し、これを紡糸原液として紡糸し、セルロースを凝固再生させて製造される。 |
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キュプラレーヨン | cupra rayon | キュプラレーヨン | 精製したコットンリンターを銅アンモニア溶液に溶解させ、これを紡糸原液として紡糸、そして凝固させた再生セルロースのこと。 |
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境界層 | boundary layer | キョウカイソウ | ある粘性流れにおいて、粘性による影響を強く受ける層のこと。粘性が小さくて無視できるような流れ(主流)の中でも、物体面や壁面などの境界では粘性を無視することのできない薄い層が存在する。 |
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境界摩耗 | boundary wear, notch wear | キョウカイマモウ | 逃げ面摩耗のうち、切削部と非切削部との境界に生じる細長い溝状の摩耗。【関】逃げ面摩耗 |
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強軸方向 | strong axis direction | キョウジクホウコウ | 木材の小片を一定方向に配列し成型された構造用パネルにおける表面および裏面の小片の主たる繊維方向をいう。【関】弱軸方向 |
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凝集破壊 | cohesion failure, cohesive failure | ギョウシュウハカイ | 見掛け上接着層の内部に生じた破壊。【関】接着破壊 |
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凝集力 | | ギョウシュウリョク | 液体や固体を構成している分子、原子あるいはイオン間に働く引力。 |
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凝縮核粒子計数法 | | ギョウシュクカクリュウシケイスウホウ | 浮遊粉じん濃度を測定する浮遊測定方法の一つ。微小粒子を過飽和蒸気雰囲気中で凝縮成長させ、光散乱粒子計数法で検出する。この方法は、微粒子が低濃度で存在するような濃度測定に適しているが、計測値として得られるのは測定可能な最小粒径以上の相個数濃度で、粒径に関する情報は含まれない。【関】浮遊測定方法 |
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強制循環 | force-feed lubrication | キョウセイジュンカン | 圧力によって潤滑剤を摺動面に供給する潤滑方式。 |
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強制循環式 | forced circulation type | キョウセイジュンカンシキ | 乾燥装置のうち、送風機を用いて乾燥装室内の空気を循環させるタイプのもの。【関】熱風加熱循環方式 |
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鏡像異性体 | enantiomer | キョウゾウイセイタイ | 鏡合わせのように立体構造が互いに重ね合わせることができない一対の異性体。鏡像異性体を有する分子はキラルであるという。 |
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凝着 | adhesion | ギョウチャク | 切削中に被削材の一部が刃部に付着することで、2種類の個体が原子間隔程度に接近させられるときに生じる結合。圧着(圧力凝着、pressure adhesion)と溶着(温度凝着、welding)とがある。【関】凝着摩耗 |
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凝着摩耗 | adhesive wear | ギョウチャクマモウ | 摩擦面の真実接触部における微視的な凝着とせん断破壊に起因する摩耗。木材切削では工具と被削材間の凝着作用に基づいて生ずる摩耗をさす。【関】摩耗、凝着 |
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強度 | strength | キョウド | 材料に加わった外力による変形や破壊に対する材料の抵抗力。破壊時に材料に生じた応力を日本産業規格JISなどでは「強さ」と呼ぶが、これを「強度」と呼ぶことも多い。【同】強さ |
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京都議定書 | Kyoto Protocol | キョウトギテイショ | 1997年に京都市で開かれたCOP3で採択された国際約束。先進国各国の温室効果ガスを削減目標が決定し、これを達成するために森林の二酸化炭素吸収量を活用することが認められた。 |
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強度率【災害の―】 | accident severity rate | キョウドリツ | 1,000延実労働時間当たりの延労働損失日数で、災害の重さの程度を表す。延労働損失日数は、労働災害による死傷者の延労働損失日数で、死亡および永久全労働不能(身体障害等級1~3級)の場合は7,500日、永久一部労働不能の場合は身体障害等級(4~14級)に応じて5,500~50日とし、一時労働不能(身体障害を伴わない)場合は休業日数に300/365を乗じた日数として算出する。 |
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響板 | sound board | キョウバン | バイオリンやピアノなどの弦楽器や打弦楽器において弦で発生した弱い振動を共鳴現象で増幅する板。 |
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共鳴型吸音 | resonator type absorption | キョウメイガタキュウオン | 壁面との間に空気層のある穴あき板では、音波が入射すると、穴の部分の空気が一体となって運動することで質量として、背後の空気層はバネとして作用することで、バネー質点系が構成され、ある周波数において共振が生じる。この共振周波数では穴の部分で空気が激しく運動し、摩擦熱として音のエネルギーが消費され、吸音が生じる。【関】多孔質型吸音、板振動型吸音・膜振動型吸音 |
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鏡面光沢度 | Specular glossiness | キョウメンコウタクド | 鏡面光沢の度合を測定して、数値で表したもの。 |
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曲面研削 | profile grinding, contour grinding, profile sanding | キョクメンケンサク | 工作物の曲面を研削する加工。【関】研削、平面研削 |
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曲面サンダ | profile sander | キョクメンサンダ | 研磨布紙などを用いて工作物の曲面を研削加工するサンダの慣用名。別名プロフィールサンダともいう。【関】曲面研削、プロフィールサンダ |
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居住性 | | キョジュウセイ | 居住行為の視点から見た建物の性能。住み心地といった意味で使われることが多いが、断熱性、遮音性、機能性、快適性などの心理的面も含めた、総合的性能であると考えられる。 |
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鋸断 | sawing | キョダン | 鋸により工作物を切断すること。【同】挽材 |
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許容応力度 | allowable stress | キョヨウオウリョクド | 木材科学では、構造設計において木質構造材に加わる応力の設計上の限度。木質材料については、樹種・材種・等級により定められた基準強度から計算する、長期および短期の、加力方向ごとの許容応力度が建築基準法および関連政令・告示により定められている。 |
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許容濃度【粉塵の―】 | | キョヨウノウド | 日本産業衛生学会が勧告している許容濃度のうち、木粉などが含まれる第2種粉塵については、総粉じん4.0 mg/m3、吸入性粉じん1.0 mg/m3である。【関】総粉塵、吸入性粉塵 |
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錐 | | キリ | 錐は木材に穴をあける工具であり、手揉み錐と機械錐に大別される。手揉み錐には、四つ目錐、三つ目錐、壺錐、鼠歯錐や菊座錐があり、機械錐には、ねじ錐、板錐、さじ錐、菊座錐(皿錐)、自在錐などがある。 |
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切屑 | chip | キリクズ | 希望する形状と寸法の材料を得るために、あるいは適切に表面仕上げを行うために、切削工具や砥粒を用いて切削や研削をする際に生成する不要または必要な屑。切屑を新たな製品の製造に利用することは、木材利用の重要な特徴である。 |
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切屑厚さ | chip thickness | キリクズアツサ | 切削によって生成された切屑の厚さ。切込量の意味で使われることもがあるが、せん断などの影響で切屑が変形すれば両者は異なる。【関】切込量 |
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切屑カールの曲率半径 | radius of curvature of chip curl | キリクズカールノキョクリツハンケイ | カールした切屑の曲率半径。 |
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切屑の生成機構 | mechanism of chip formation | キリクズノセイセイキコウ | 工具により工作物に作用される力の状態、工作物に生ずる破壊の状態、切屑の形成される仕組みなど。 |
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切屑溝のねじれ角【ドリルの―】 | | キリクズミゾノネジレカク | 【同】ねじれ角 |
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切屑流出角 | | キリクズリュウシュツカク | 工具すくい面上において切れ刃に垂直な方向と切屑流出方向とがなす角。 |
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切込み | depth of cut | キリコミ | 【同】切込深さ |
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切込運動 | depth setting motion | キリコミウンドウ | 切削に先立って取り代を設定するための工作物に対する工具の運動。 |
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切込角 | cutting edge angle | キリコミカク | 基準面(通常主運動方向に垂直な面)上で測定した、主運動方向と切れ刃を含む面が主運動と送り運動の方向を含む面となす角度。送り方向に対する切れ刃の傾きを表す。【参】旋削 |
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切込深さ【帯鋸の―】 | tooth bite, depth of cut per tooth | キリコミフカサ | 帯鋸の挽材において、各鋸歯の工作物への切込量。工作物の一歯あたりの送り量に等しい。 |
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切込量 | undeformed chip thickness, depth of cut | キリコミリョウ | 基準面(多くは主運動方向に垂直な面)上で、その面への主切れ刃の投影に垂直に測った工作物の切屑となるべき部分の厚さ。切取り厚さ。回転削りや丸鋸挽きでは回転角によって変化する。【同】切削厚さ
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切込量【砥粒の―】 | depth of cut | キリコミリョウ | 研削加工で1個の砥粒によって削られる部分の加圧方向の厚さ。一般に、砥粒切れ刃密度、研削速度、加圧方向の除去速度、連続切れ刃間隔などから計算される。【関】研削 |
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切取り厚さ | undeformed chip thickness | キリトリアツサ | 【同】切込量、切込深さ |
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切取り幅 | nominal width of cut | キリトリハバ | バイトや正面フライスにおいて、基準面(Pr)への主切れ刃の投影に沿って測った、削られる部分の幅。直線切れ刃の場合には、b=a/sin κ で表される。ただし、b: 切取り幅、a: 切込み深さ、κ: 切込み角。 |
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錐もみ | drilling | キリモミ | 先端に切れ刃を持つ細長い工具を回転させながら軸方向の送りを与えて工作物に丸穴をあける加工法。【同】穴あけ、孔あけ |
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気流分級機 | air sifter | キリュウブンキュウキ | 下から吹き上げる空気で、小片を仕分けする機械。 |
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切れ味【刃物の―】 | sharpness, cutting performance | キレアジ | 刃物の切削性能を表現する言葉。一般に、切削抵抗の大小と切削仕上げ面の良否から判定される。 |
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切れ刃 | cutting edge | キレハ | 切削工具の刃部構成要素の一つで、すくい面と逃げ面の交線。刃部に複数の切れ刃がある場合は、切屑の生成に主要な役割を果たす部分を主切れ刃、残りを副切れ刃と呼び、両者を接続する小範囲の切れ刃部分をコーナまたはノーズと呼ぶ。【関】刃先線、【参】第1すくい面。 |
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切れ刃傾き角 | cutting edge inclination | キレハカタムキカク | s-v面(Ps)での、切れ刃と基準面(Pr)とがなす角。【参】アプローチ角 |
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切れ刃自生 | self-sharpening, self dressing | キレハジセイ | 【同】自生作用、自生発刃、【関】正規発刃 |
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切れ刃線 | cutting edge profile | キレハセン | ある平面への切れ刃の垂直投影によって得られる曲線。投影面には主運動方向に垂直な面、切れ刃および刃先角の二等分線に平行な面などがとられる。【同】刃先線 |
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切れ刃線粗さ | roughness of cutting edge profile | キレハセンアラサ | 切れ刃線の凹凸の程度。触針式表面粗さ測定器に取り付けたナイフエッジ型触針を切れ刃に平行に送ったり、切れ刃の輪郭を光学的に拡大して切れ刃線を求め、それを表面粗さと同様の手続で評価することが多い。【関】表面粗さ |
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切れ刃の鋭利さ | sharpness of cutting edge | キレハノエイリサ | すくい面と逃げ面がつながる角の部分の丸みの程度。直接的には切れ刃断面の丸み半径で評価されるが、切れ刃を指で触れたときの感覚、均質な糸や紙を切断するのに要する力などから間接的に評価されることも多い。【関】切れ味、刃先摩耗、刃先丸み、糸切り値 |
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切れ刃の自生作用 | self-sharpening | キレハノジセイサヨウ | 砥粒切れ刃で構成する研磨布紙や砥石などを用いた研削加工において、切れ味が鈍化して研削抵抗が増加した場合、砥粒が自ら破砕あるいは脱落することにより、新しい切れ刃を発生して切れ味のよい状態を維持する作用。自生発刃作用とも言う。 |
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際鉋 | rabate plane, rabbet plane | キワガンナ | 入隅の際削りや隅角の段欠きなどに使う鉋。鉋身を一方に傾斜させて仕込んであり、右勝手と左勝手がある。
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均一反応 | homogenous reaction | キンイツハンノウ | 均質な物質系で起る化学反応。 |
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菌糸 | hypha | キンシ | 木材腐朽菌が成長する際にとる糸状の構造 |
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菌床栽培 | mycelial block cultivation | キンショウサイバイ | おがくずやチップ、バガスなどにコメヌカやフスマなどの栄養材を加えた培地から発生させる栽培方法。エノキタケ、ブナシメジ、ヒラタケなどがこの方法で生産されている。 |
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均整肌目 | even texture | キンセイハダメ | 早材と晩材の差が小さい場合など、木材の構成要素の大きさの変動が小さく、配列が均等な材面の肌目。 |
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近赤外分光法 | near-infrared spectroscopy | キンセキガイブンコウホウ | 一般に800~2500 nm(12,500~4,000 cm-1)の近赤外波長領域において、物質による近赤外光の吸収あるいは発光に基づく分光法。 |
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緊張装置 | | キンチョウソウチ | ①tension unit, take-up unitベルト、チェーンなどに適切な張力を与える装置。テークアップ装置も言う。② 【同】帯鋸緊張装置 |
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緊張力 | strain force | キンチョウリョク | 帯鋸盤の二つの鋸車で帯鋸に与える引張りの力。【関】 帯鋸緊張装置、緊張装置。 |
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菌類 | fungi | キンルイ | 真菌類をさすが、広義には細菌類なども含まれる。真菌類は、キノコ・カビ、単細胞性の酵母などを含む真核生物である。 |
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く |
グアイアシル核 | guaiacyl nucleus | グアイアシルカク | リグニン芳香核のうち、側鎖のメタ位にメトキシ基を1つ、パラ位にフェノール性ヒドロキシ基あるいはそのエーテルをもつもの。G核と略すことがある。針葉樹リグニンは、ほぼG核のみによって構成される。 |
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グアイアシルリグニン | guaiacyl lignin | グアイアシルリグニン | コニフェリルアルコールの脱水素重合物で、針葉樹の主要なリグニンである。広葉樹では一般的に道管要素の細胞壁に多く含まれる。 |
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グアイアシルリグニン | guaiacyl lignin | グアイアシルリグニン | コニフェリルアルコールが脱水素重合して形成したリグニンをいう。 |
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空間周波数 | Spatial frequency | クウカンシュウハスウ | 画用紙に描かれた白い明部と黒い暗部からなる縞模様は、空間的な周期をもつ構造とみなせる。空間周波数とは単位長さに含まれるこの構造の繰り返し回数であり、しばしば1メートルあたりの周期で示される(単位:1/m)。空間周波数が大きい縞模様ほど間隔が狭く細かい。 |
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空気汚染 | | クウキオセン | 大気汚染と室内汚染があり、両者は重畳している。原因物質は前者では、NO2、SO2、CO、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質、酸性雨などがあり、後者では、CO2、HCHO、室内じん、空中浮遊菌があり、前者の多くも含まれる。 |
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空気加熱循環方式 | air circulation heated type | クウキカネツジュンカンホウシキ | 乾燥室内の空気をヒーターによって加熱し、強制循環させるタイプの乾燥装置のこと。 |
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空気線図 | psychrometric chart | クウキセンズ | 線図上に、乾球/湿球温度/露点温度、絶対/相対湿度、エンタルピーなどを記入し、その中から2つの値を求めることにより、湿り空気の状態がわかるようにした線図のこと。空気の状態や熱的変化を知るために用いられる。【同】湿り空気線図、【関】乾き空気 |
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空隙率 | porosity, void fraction | クウゲキリツ | 木材の体積に占める空隙の率。 |
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空中浮遊菌 | | クウチュウフユウキン | 空気中のじん埃、微小水滴に付着して漂う気菌のことで、細菌、真菌など種類が多い。前者は遺伝子DNAが核膜に包まれていないが、後者はDNAが核膜で囲まれている。1例をあげると、細菌の中の黄色ブドウ球菌はヒトに腸炎、肺炎を起こし、真菌の中のアスペルギルス属には、発酵産業に有益なものも多いが、真菌症を起こすものも含む。 |
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釘接合剪断試験 | shear test of nailed joint | クギセツゴウセンダンシケン | 長方形状の2枚の試験片に所定の乾燥した針葉樹材をはさんで釘で接合し、(両部材が剪断するように)圧縮し、釘接合の最大耐力を測定する剪断試験。 |
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釘耐力性能 | allowable load performance of nail | クギタイリョクセイノウ | 釘接合剪断試験と釘引き抜き試験で求められた最大耐力によって評価される性能。 |
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釘引き抜き試験 | pulling test of nail | クギヒキヌキシケン | 釘の長さの半分まで試験片に釘を垂直に打ち込み、釘を引き抜く方向に力を加え、最大引き抜き耐力を測定する試験。 |
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釘挽き鋸 | | クギヒキノコ | 打ち込んだ木釘や竹釘の残部を板面に沿って挽き切る小形の横挽き鋸。 |
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鎖のみ(鑿)盤 | chain mortiser | クサリノミバン | 【同】チェーン穿孔盤 |
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腐節 | decayed knot | クサレブシ | 一部または全部が腐朽した節。 |
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管用ねじ | pipe thread | クダヨウネジ | 管、管用部品、流体機器などの接続に用いるねじ。平行ねじとテーパねじがあり、テーパねじではテーパを1/16にとるのが普通。管、管用部品、流体機器などの接続に用いるねじ。機械的結合を主目的とする平行ねじ(ねじ山が円筒の外面または内面にあるねじ)と、耐密性を主目的とするテーパねじ(ねじ山が円錐の外面または内面にあるねじ)があり、テーパねじではテーパを1/16にとるのが普通。ねじ山の角度は55°。 |
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口金 | | クチガネ | 柄に差し込まれたのみの込みを包んで、柄を補強するために取り付ける円錐形の鉄の輪。 |
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組手じゃくり(決り)鉋 | | クデジヤクリガンナ | 障子や襖の組子の組手を作るしゃくり鉋。多くの組手を正しく揃えて端金で締め、まとめて横削りする。組子削り鉋とも言う。 |
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駆動鋸車 | driving power wheel | クドウノコシャ | モータにより回転し、帯鋸を走行させる鋸車。縦形の帯鋸盤では下部鋸車がこれに当たる。【関】 帯鋸盤、鋸車。 |
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首 | | クビ | 鋸の首は柄に近い鋸身の部分。のみの首は穂と柄の間の細長い部分で、首の先端を込みと呼び、口金に包まれて柄に差し込まれている。 |
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首【工具の―】 | neck | クビ | ドリルのボデーにある円筒状にくびれた部分。この部分の軸方向の寸法を首の長さという。【参】ドリル |
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クベボール | Cubebol | クベボール | 分子式C15H26Oの物質。 |
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クマリン(類) | coumarin | クマリン | 2H-1-ベンゾピラン-2-オンで、これを基本骨格とする化合物がクマリン類である。天然に得られるクマリン類は1300種類を超え、植物界特に高等植物界に広く分布している。サクラの葉にはラクトン部分が開環したO-β-D-グルコシル-クマリン酸の形で含まれる。香料として使用される。 |
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組あさり器 | spring setter | クミアサリキ | 鋸歯に一定の振り目を出す器具。【関】あさり出し器
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組合せ木工機 | universal woodworking machine | クミアワセモッコウキ | 手押し鉋盤、自動1面鉋盤、丸鋸盤、木工ボール盤などの装置を3種類以上組み合わせた木工機械。【関】丸鋸盤、木工ボール盤 |
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組立バイト | built-up turning tool, constructed turning tool | クミタテバイト | 刃部とシャンクまたはボデーとを組立構造としたバイトの総称。 |
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組刃 | combination tooth | クミバ | 組歯とも書く。異なる形状の刃を組み合わせてなる切削工具の刃の状態。JIS B 4805(超硬丸のこ)に記載されたA刃形はC刃形の交互刃(千鳥刃)とB刃形の平刃とを組み合わせた組刃で、切断面を重視する横挽き用の丸鋸に用いられる刃形。【関】組歯丸鋸、横挽き、縦挽き
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組歯丸鋸 | combination saw blade | クミバマルノコ | 縦挽き用と横挽き用の歯で構成した歯の組を持つ丸鋸。勾配研磨丸鋸などによく用いられる。先頭に縦挽き歯(かき歯)を配置し、その後に2または4個の横挽き歯(毛引き歯)を配置して1組とすることが多い。チップソーにも同様の歯組みをしたものがある。【関】 丸鋸。
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Klasonリグニン | Klason lignin | クラーソンリグニン | 硫酸加水分解処理により多糖類を除去した不溶残渣を秤量するリグニン定量法で得られる、リグニン由来化合物を主体とする不溶性残渣。Klasonは人名。 |
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クラスレー | crassula | クラスレー | 隣接する一次壁孔域相互の間にある細胞間層および一次壁の肥厚部。 |
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クラッシャ | crushing machine, crusher | クラッシャ | ロータに取り付けられたハンマが遠心的に高速回転し、外周内面の磨砕部およびスクリーンによって、小片の形を整える機械。【同】ハンマミル |
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グラフト化反応 | grafting reaction | グラフトカハンノウ | ある高分子鎖に別の高分子鎖を結合すること。 |
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グラフト共重合 | graft copolymerization | グラフトキョウジュウゴウゴウ | 幹となる高分子鎖にモノマーを重合させ、幹とは異なる高分子を枝として伸長させる反応。異種高分子の微視的複合化の手法の一つ。 |
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クラフト蒸解 | Kraft cooking | クラフトジョウカイ | 木材やその他の繊維原料を水酸化ナトリウムおよび硫化ナトリウムを主成分とする薬液を用いて、高温高圧化で蒸解するパルプ製造法。 |
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クラフトパルプ | kraft pulp | クラフトパルプ | 水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムを用いて製造されたアルカリパルプ。クラフトとはドイツ語で「強い」を意味し、化学パルプの中では強度が高く、難漂白である。 |
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クラフトリグニン | Kraft lignin | クラフトリグニン | クラフト法の蒸解廃液から単離されるリグニン由来化合物を主成分とする化合物の総称 |
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クリープ | creep | クリープ | 物体に一定応力が加えられた時、ひずみが時間とともに増大する現象。 |
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クリープ限度 | creep limit | クリープゲンド | クリープ変形する物体について、ある時間経過に応力の最大値。 |
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クリープ破壊 | creep fracture | クリープハカイ | 木材に一定応力が加えられた時、ひずみが時間とともに増大するが、加えた応力が大きいと、ある時間の経過後に破壊する。この破壊をクリープ破壊と言う。 |
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繰子錐 | | クリコギリ | 柄に相当する繰子(曲がり柄)の先端のチャックに錐を取り付け、饅頭形の把手を上方から押さえながら繰子の握りを回転させて穴をあける。チャックに取り付ける錐には、ねじ錐、板錐、菊座錐、自在錐などがある。ドライバービットを取り付けると、木ねじのねじ込みもできる。クリックボール、クリコボールとも言う。
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グリコシド結合 | glycosidic linkage | グリコシドケツゴウ | 糖と糖、もしくは糖と他の有機化合物の脱水縮合により生じる共有結合。結合方向が糖の環平面より下のものをα-グリコシド結合、上のものをβ-グリコシド結合という。また、グリコシド結合している炭素の番号を付記することで結合位置を示す。 |
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グリコシルトランスフェラーゼ、糖転移酵素 | glycosyltransferase, G | グリコシルトランスフェラーゼ, トウテンイコウソ | ウリジン二リン酸(UDP)-グルコースのような活性化型の糖ヌクレオチドを基質とし、グリコシド結合を形成させて他の糖やタンパク質の残基などへ糖を転移させる酵素。 |
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グリセルアルデヒド-2-アリールエーテル構造 | glyceraldehyde-2-aryl ether substructure | グリセルアルデヒド-2-アリールエーテルコウゾウ | リグニンの生合成過程で、β-O-4'型構造から生成するフェノキシルラジカルが、その芳香核C1-位で別のフェノキシルラジカルのβ-位とカップリングしてβ-1結合が生成する際に、前者のα-位がアルデヒドに変換されることに伴って脱離する部分構造。存在量は多くないと考えられている。 |
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クリッパ | veneer clipper | クリッパ | 単板を所定の寸法に切断する機械。狭義には刃物の上下運動で単板を切断する機械(ギロチンクリッパ)をさし、回転する水平な円柱の外周面に取り付けた切れ刃線が回転軸に平行な刃物で切断する機械はロータリクリッパと呼ばれる。刃物の上下動は自動のものと手動のものがあり、単板にある欠陥を探査、検出して最大有効寸法に自動的に切断する有寸クリッパと呼ばれるものもある。【同】ベニヤクリッパ、【関】ロータリクリッパ |
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狂い | warp | クルイ | 成長応力の解放、乾燥応力の異方性、欠点などの存在に起因する、製材の鋸断直後の状態からの変形。 |
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狂い(乾燥における) | distortion | クルイ | 成長応力や乾燥応力などが原因で、木材の乾燥や切削加工で生じる変形の総称。 |
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グルージョインタ | glue jointer | グルージョインタ | 合板などの広い板の材料を固定し、その側面のガイドに沿って回転鉋を自動的に左右に走行させ、材料の側端面を直線削りする加工機械。 |
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グルースプレッダ | glue spreader | グルースプレッダ | 単板や板材などの被着面に、回転するローラによって一定量の接着剤を塗布する機械。【同】スプレッダ【関】塗布ロール |
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グルーブレンダ | glue blender | グルーブレンダ | 木材チップなどの小片に接着剤を連続的に塗布する機械。 |
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グルーミキサ | glue mixer | グルーミキサ | 液状接着剤を所定濃度にすると同時に、必要な添加剤を混合する機械。【同】ミキサ |
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グルクロノキシラン | glucuronoxylan | グルクロノキシラン | ヘミセルロースの一種。主鎖構造がβ(1→4)結合したD-キシロース残基から構成されている。 |
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グルコース | glucose | グルコース | ブドウ糖。分子式C6H12O6であらわされる単糖。セルロースをはじめ多くの多糖類の構成糖。 |
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Glycoside hydrolase | GH | グルコシドハイドロラーゼ | CAZymes(糖質関連酵素群)のうち、オリゴ糖、多糖および配糖体のグリコシド結合を加水分解する酵素群。 |
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グルコシル転移反応 | | グルコシル転移反応 | グルコースを転移する反応。セルロース生合成においては、CesA酵素によって触媒され、基質であるUDP-グルコースのC-1炭素原子(アノマー炭素原子)を受容体である非還元性末端グルコースのC-4のヒドロキシ基が攻撃し、β-1,4結合を形成する。 |
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グルコマンナン | glucomannan | グルコマンナン | 針葉樹材の主要ヘミセルロースの一種。D-グルコース残基とD-マンノース残基がランダムにβ(1→4)結合した直鎖上の多糖である。グルコースとマンノースの比は一般的に1:2であるが、樹種によって変化する。 |
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グルコン酸 | gluconic acid | グルコンサン | グルコースをフェーリング溶液、アンモニア性硝酸銀溶液、臭素水などの弱い酸化剤により酸化したアルドン酸。C-1にカルボキシ基をもつ。 |
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クレータ摩耗 | crater(wear) | クレータマモウ | すくい面摩耗のうち、くぼみが生じる摩耗。この摩耗の程度は、くぼみの最深部の深さ(KT)、刃先からのくぼみ部の長さ(KB)および刃先からのくぼみの最深部までの長さ(KM)などで表す。
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グレーディング(マシン) | grading machine | グレーディング | 機械等級区分法に基づいて、非破壊的に材料のヤング係数を測定する機械。 |
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クレオソート油 | Creosote oil | クレオソートユ | 油状防腐剤の最も代表的なもので、石炭の高温乾留によってできるコールタールの分溜生成物である。200種以上の成分を含み、多数の化合物の総合効果で優れた防腐効力を発揮し、耐候性も高く、浸透性もよいので、電柱・枕木などの野外で土壌と接触する木材の防腐剤として使用される。 |
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黒心 | black heart | クロジン | 心材色に種内変異がある場合、黒い心材色 (黒褐色) を呈する個体、また心材のうち黒い部分。特にスギについて用いられる。【関】赤心 |
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黒心材 | black heartwood | クロジンザイ | 通常、スギの心材は淡赤色であるが、灰黒から黒褐色を呈する材。材の評価は低い。 |
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クロスカットソー | cross cut saw | クロスカットソー | 工作物を横挽きするための丸鋸盤。主として鋸軸が移動して工作物を横切りする丸鋸盤をさすことが多いが、トリマやスラッシャもクロスカットソーの一種である。【関】横挽き、丸鋸盤、鋸軸移動横切丸鋸盤 |
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クロスバンド | crossband veneer | クロスバンド | 【同】添心板、【関】合板、表面単板、コア単板 |
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燻煙乾燥 | smoke drying | クンエンカンソウ | 乾燥室内外に燃焼炉を設け、室内で木質燃料を燃焼させることによって、乾燥室内の温度を上昇させて木材を乾燥させる方法のこと。 |
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燻煙熱処理 | smoke heating、smoke-dry heat treatment | クンエンネツショリ | 乾燥室内外に燃焼炉を設け、室内で木質燃料を燃焼させることによって、乾燥室内の温度を上昇させて木材を熱処理させる方法。広葉樹丸太の成長応力を軽減させるために製材前に行われることがある。 |
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け |
経済切削速度 | minimum cost cutting speed, economical cutting speed | ケイザイセッサクソクド | 切削速度と切削加工に必要な全経費との関係において、経費を最小にする切削速度。一般に、加工時間を最小にする速度(最能率切削速度)よりも低い。 |
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傾斜切削 | oblique cutting, bias cut, inclined cutting | ケイシャセッサク | 一つの直線切れ刃による三次元切削。二次元切削から三次元切削に転ずる場合の最も単純で基本的な切削方式。複雑な三次元切削、振動切削、実用のスライサや超仕上げ鉋盤などの三次元切削機構を解明するための基礎研究に利用される場合がある。【関】三次元切削 |
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傾斜装置【鋸車の―】 | tilting device for wheel | ケイシャソウチ | 帯鋸の適切な走行位置を保持するために、帯鋸盤の二つの鋸車のうちの一方の軸の傾きを調整する装置。鋸車が鉛直方向に配置されている場合は、上部鋸車の軸が傾けられる。 |
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傾斜度 | angularity | ケイシャド | データム直線またはデータム平面に対して理論的に正確な角度をもつ幾何学的直線または幾何学的平面からの理論的に正確な角度をもつべき直線形体または平面形体の狂いの大きさ。 |
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傾斜挽き | incline sawing | ケイシャビキ | ①傾斜盤などで丸鋸もしくはテーブルを傾斜させて行う挽材。【関】傾斜盤②木材の繊維方向に対して主運動および送り運動の方向が平行および直角のいずれでもない挽き方。 |
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形状精度 | accuracy of form | ケイジョウセイド | 幾何偏差の種類の一つ。真直度、平面度、真円度、円筒度、線の輪郭度、面の輪郭度の総称。 |
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形状偏差 | form deviation | ケイジョウヘンサ | 構成要素または工作物の形状の幾何学的な正確さ。真直度、平面度、円筒度、ねじの山形、歯車の歯形など。 |
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計数法 | counting method | ケイスウホウ | 捕集測定方法によって浮遊粉じん濃度を測定するときの濃度測定方法の一つ。ろ過材または衝突板に捕集した粉じんの単位面積当たりの個数を顕微鏡を用いて計数し、吸引量で除して個数濃度を得る。【関】捕集測定方法 |
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形成層 | cambium | ケイセイソウ | 二次木部および二次篩部の間にあって、それらを生ずるために活発に分裂する細胞の層。 |
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形成層活動 | cambial activity | ケイセイソウカツドウ | 形成層の細胞が分裂する活動のこと。 |
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形成層始原細胞 | cambial initial | ケイセイソウシゲンサイボウ | 形成層に存在する細胞分裂能力を持つ未分化の細胞。紡錘形始原細胞と放射組織始原細胞がある。 |
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形成層剪断式剥皮機 | | ケイセイソウセンダンシキハクヒキ | 形成層で樹皮を木部から剥離させるために、剪断力を加える形式の剥皮機械。 |
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形成層帯 | cambial zone | ケイセイソウタイ | 形成層始原細胞およびそれから分裂した木部母細胞と篩部母細胞からなるいろいろな幅の層に対する便宜上の用語。 |
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軽切削工具 | light cut tool | ケイセッサクコウグ | 切込み深さが比較的小さい加工を目的として作った工具。一般に中仕上げ工具または仕上げ工具として使用する。 |
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携帯電気鉋 | portable electric planers | ケイタイデンキカンナ | 回転カッターが装備され、そのカッタの回転軸と平行に設置したベースプレートの刃口から突出した回転切れ刃によって表面の材料を除去する電動工具。【関】電動工具、案内板 |
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携帯電気グラインダ | portable electric grinders | ケイタイデンキグラインダ | ビトリファイド研削砥石またはレジノイド研削砥石を取り付けて使用する。定格周波数50 Hzもしくは60 Hz専用、または50 Hz・60 Hz共用のものがある。グラインダの種類は使用する研削砥石の外径によって分けられ、グラインダの種類によって出力、定格電圧における研削砥石の最高回転速度が決められている。 |
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携帯電気ドリル | portable electric drills | ケイタイデンキドリル | 木材などに穴をあける電動工具。【関】電動工具 |
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KD材 | kiln-dried lumber | ケイディーザイ | Kiln Dryの頭文字を取ってKD。人工乾燥された材。【同】乾燥材 |
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ケイ皮酸モノリグノール経路 | cinnamate/monolignol pathway | ケイヒサンモノリグノールケイロ | フェニルアラニン及びチロシンからp-ヒドロキシケイ皮アルコール類(モノリグノール類)が生成する経路。この経路では、ケイ皮酸のカルボキシ基の還元や様々な芳香核の修飾が起こる。モノリグノール類やこの経路上の代謝中間体からは、リグニンやリグナン、ネオリグナン、ノルリグナン、フラボノイド、スチルベノイドなどの様々なフェニルプロパノイド系化合物が生合成される。 |
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軽便自動送材車 | light duty auto-feed carriage, pony type carriage | ケイベンジドウソウザイシャ | 送り装置および動力を送材車上に設備し、作業者が送材車に乗車して送りおよび歩出し操作を行う形式の帯鋸盤用自動送材車。【同】ワンマン式送材車、【関】送材車 |
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軽便台車 | light duty auto-feed carriage, pony type carriage | ケイベンダイシャ | 【同】軽便自動送材車 |
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形量歩止り | volume yield, volume recovery | ケイリョウブドマリ | 産出された製品材積の投入した材料材積に対する比。【同】材積歩止り、材積歩留り、【関】価値歩止り、価値歩留り |
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化粧[用]単板 | decorative veneer | ケショウ[ヨウ]タンパン | 装飾的価値のある美しい木目がある単板。合板、集成材、ボード類などの表面化粧用として用いられる。【同】突板、【関】天然木化粧合板 |
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化粧薄板 | decorative thin board | ケショウウスイタ | 化粧ばり造作用集成材あるいは化粧バリ構造用集成柱〔JAS(集成材)〕の表面に張られた化粧用の薄い板。 |
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化粧ばり構造用集成材 | decorative structural laminated lumber | ケショウバリコウゾウヨウシュウセイザイ | まさ目の突板(薄単板)など表面に接着した構造用集成材。 |
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化粧ばり造作用集成材 | decorative laminated lumber for interior finishing | ケショウバリゾウサヨウシュウセイザイ | 様々な杢の突板(薄単板)を表面に接着した造作用(内装用)の集成材。 |
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削り代 | | ケズリシロ | 被削面と切削仕上げ面との距離。【同】切込深さ |
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削り残し | | ケズリノコシ | 所定の加工が行われなかった部分。 |
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欠膠 | starved joint | ケッコウ | 十分な接着力を得るのに必要な接着剤の量が不足し、接着部に空隙ができること。欠膠が発生した接合部を欠膠部と称する。 |
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結合角のみ(鑿)盤 | hollow chisel and chain mortiser | ケツゴウカクノミバン | チェーン穿孔盤と角のみ盤を結合した木工穿孔盤。【関】チェーン穿孔盤、角のみ盤 |
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結合鉋刃研削盤 | knife grinder and sharpener | ケツゴウカンナバケンサクバン | 鉋刃に研削加工と仕上げ用砥石による研ぎ上げ加工のできる研削盤。研ぎ上げにラップ円板を用いるものもある。【関】鉋刃研削盤 |
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結合研削材砥石 | bonded abrasive products | ケツゴウケンサクザイトイシ | 【同】【関】砥石 |
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結合孔口 | colescent aperture | ケツゴウコウコウ | 細胞壁の二次壁内面においてスリット状の孔口が癒合して長い溝状になったもの。 |
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結合剤 | bonds | ケツゴウザイ | 研削砥石の3構成要素の一つで、砥粒と砥粒とを結合・保持し、砥石としての形状を保つための材料。【関】研削砥石 |
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結合柔組織 | conjunctive tissue | ケツゴウジュウソシキ | 材内篩部と結合した特殊な形の柔組織。 |
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結合水 | bond water | ケツゴウスイ | 木材の細胞壁内の微細空隙や細胞壁表面に主に水素結合によって吸着している水。 |
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結合度 | grade, grade of hardness | ケツゴウド | 研削砥石の砥粒を保持する結合剤の強さの程度の段階。強さの程度は結合度試験により、アルファベットの記号で示し、低い結合度Aから高い結合度Zまでに区分している。【関】研削砥石 |
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結晶 | crystal | ケッショウ | 普通に区別される型には、次のようなものがある。砂晶(非常に細かい結晶の粒状の集まり)、集晶(概ね球状を呈する結晶の複合体)、針晶(小さく細い針状の結晶で束にならない)、束晶(長い針状の結晶が束となったもの)、柱晶(先端が尖るかまたは四角ばっている大きく長い結晶)、菱形結晶(直方体、斜方六面体あるいは八面体の単独の結晶)。 |
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結晶(領域) | crystalline | ケッショウ | 原子、イオン、または分子が1個または数個で特有の配置をもった集団をつくり、これが3次元的に規則正しく配列したもの。 |
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結晶化 | crystallization | ケッショウカ | 新たな結晶相が出現する現象。 |
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結晶化度 | crystallinity | ケッショウカド | 構造を結晶と非晶だけで構成される二相モデルを仮定し、結晶物質における結晶部分の割合を示す。ただし、手法に応じて得られる値が必ずしも一致しない点には注意する必要がある。 |
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結晶構造 | crystalline structure | ケッショウコウゾウ | 結晶を構成する原子、分子、イオン等による三次元的な配列。 |
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結晶細胞 | crystalliferous cell, crystal cell | ケッショウサイボウ | 結晶を内腔に含む細胞。 |
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結晶性セルロース | crystalline cellulose | ケッショウセイセルロース | 結晶性を有するセルロース。それに相対するものとして非晶性セルロースがある。 |
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結晶多形 | | ケッショウタケイ | 2種類以上の明確に異なる形状に結晶化する性質。それぞれの形の結晶の内部は異なる単位胞と原子配置をもつ。どの形になるかは一般に結晶化条件に依存する。 |
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結晶単位胞 | crystalline unit cell | ケッショウタンイホウ | 結晶中の原子や分子の集団の規則的配列の単位となる最小体積を持つ平行六面体。単位格子とも呼ぶ。 |
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結晶変態 | crystalline transformation | ケッショウヘンタイ | ある結晶構造から他の結晶構造に変化する現象。例えばcellulose Iαを260 ℃で高温水蒸気処理するとcellulose Iβに結晶変態する。 |
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結晶領域 | crystalline region | ケッショウリョウイキ | 結晶のように原子あるいは分子・イオンの集団が3次元的に繰り返し配列した領域。これに反してそうでないものを非晶領域と呼ぶ。 |
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欠損 | fracture | ケッソン | 切削によって切れ刃に生じた大きな欠け。通常、欠損が生じると切削が困難になる。 |
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欠点 | defect | ケッテン | 木材の様々な特徴のうち、その特徴の存在や性質が木材の利用上の妨げとなるもの。 |
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欠点【切削面の―】 | machining defect | ケッテン | 切削仕上面に現れ、製品の品質を低下させる傷または表面状態。木材切削では、加工機械の調整不良や工具の損耗に起因する欠点(焼け、スナイプ、切れ刃の欠け跡など)と、木材の組織構造に密接に関係する欠点(逆目ぼれ、毛羽立ち、目違い、目ぼれなど)がある。欠点の発生状況は、同一条件で切削した多数の仕上面を肉眼で観察し、各仕上面を欠点の発生程度によって区分したときの各区分に含まれる仕上面の割合、欠点の認められない仕上面の割合(無欠点率)などによって評価される。【関】焼け、スナイプ、逆目ぼれ、毛羽立ち、目違い、目ぼれ |
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毛羽立ち | fussy grain, wooly grain | ケバダチ | 材面の一部が細かく剥離して、綿毛状あるいはささくれ状に浮き上がる状態、またその材面。木理の不均一性により材面の一部に逆目が現れたり、引張あて材の存在や摩耗した刃物による切削不良に起因する場合がある。 【関】欠点【切削面の―】 |
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罫引 | marking gage, cutting gage, mortising gage | ケビキ | 定規板とこれを貫通するさおからなり、さおの一端に取り付けた刃物で材面に線を引く道具。部材の端面から一定距離に直線を引くための筋罫引と、薄い材を割るための割罫引に大別される。前者には、その用途や構造によってほぞ罫引、長さお罫引、二本さお罫引、鎌罫引などがある。 |
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ゲル浸透クロマトグラフィー | GPC, gelpermiation chromatography | ゲルシントウクロマトグラフィー | ゲル浸透クロマトグラフィー。微細孔を有するカラムで分子サイズの違い物質を分離する手法 |
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減圧加圧試験【合板の―】 | vacuum and pressure treatment test | ゲンアツカアツシケン | JAS(合板)では、1類の接着の程度をこの試験(試験片を室温の水中に浸せきし、0.085 MPa以上の減圧を30分間行い、さらに0.45~0.48 MPaの加圧を30分間行い、ぬれたままの状態で接着力試験を行う。)によってせん断強さと平均木部破断率を算出して判定している。【関】接着の程度【合板・集成材などの―】。 |
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減圧–加圧法 | | ゲンアツカアツホウ | 減圧処理の工程を加圧処理の前後に組み合わせて行う場合を指す。【関】加圧処理 |
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減圧乾燥、真空乾燥 | vacuum drying | ゲンアツカンソウ | 密閉された装置内に木材を置いて減圧下で乾燥する方法。 |
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減圧乾燥装置 | vacuum dryer | ゲンアツカンソウソウチ | 鉄製の円筒缶体(あるいは四角のこともある)に木材を収め、内部を真空ポンプで45~100 mmHg程度の減圧状態にして乾燥する装置で、加熱方法には温水熱板加熱式、高周波加熱式や薄い電導体の板に低圧電流を流して発熱させるものなどいろいろな方式がある。 |
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減圧乾燥法 | vacuum drying | ゲンアツカンソウホウ | 木材をシリンダ内に入れて密閉し、器内を低圧にして木材の内部水分の表面への移動を促し急速乾燥を行う方法。材温を高周波あるいは高温空気、熱板などで沸点以上に上昇させれば材内の蒸気圧は高まり、材の通気性が良ければ水蒸気は押し出されるが、常圧中で行えば材温を100℃以上にしなければ効果がなく色々損傷が生じやすくなる。これを減圧中で行うことで好みの温度で沸点が得られて蒸気圧を上昇させる乾燥法。ただし、減圧中では熱の媒体となる気体(水蒸気+少量の空気)が少ないので木材に十分熱を与えることができない。そこで、減圧缶体内の木材に熱を与える手段としては、減圧、復圧を繰り返し復圧時に木材に熱を与える方法と、熱板による輻射あるいは接触加熱、高周波加熱などがある。【関】高周波真空乾燥 |
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限界粒子径 | | ゲンカイリュウシケイ | 分粒装置を通過することができる粒子の最大粒径。 |
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剣錐 | | ケンギリ | 錐身の断面が半円形で先端が剣先形の手揉み錐。木口面の穴あけに用いる。剣先錐とも言う。 |
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原形質体 | protoplast | ゲンケイシツタイ | 細胞膜によって囲まれた原形質の集まり。 |
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研削 | abrasive machining, grinding, sanding | ケンサク | 狭義には研削砥石を用いて工作物を削りとる加工のことであるが、広義には研磨布紙などを用いた加工(砥粒加工)を含める。広義の切削加工に含まれる。【同】グライディング、【関】研磨布紙加工、研削砥石 |
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研削(研磨) | grinding (polishing) | ケンサク(ケンマ) | 材料の表面をヤスリや研磨布紙で少しづつ削り、表面を平滑にしたり、寸法を調整する加工。手加工による場合と、回転円筒に研磨布紙を巻きつけて研削する場合や、ベルト状の研磨布紙を布循環運動させて、これらに材料を押し付けて研削する場合がある。金属の研削では、回転する研削砥石を用いる。 |
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研削液 | grinding fluid coolant | ケンサクエキ | 砥石による研削加工に用いられる加工油剤で、砥石の摩耗を低減し、仕上精度を向上させるために用いるが、主として冷却、浸透、潤滑および洗浄作用のあることが要求される。不水溶性研削油剤と水溶性研削油剤の2種類がある。 |
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研削加工 | | ケンサクカコウ | 研磨布紙あるいは砥石などの表面に配列された多数の砥粒切れ刃によって、工作物の表面から微小な切り屑を削り取って、工作物を所要の寸法、形状および仕上げ面品質の良い製品に仕上げる加工法。 |
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研削荷重 | sanding load | ケンサクカジュウ | 研削加工において、工作物を研削工具に対して垂直に押し付ける荷重。 |
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研削機械 | sanding machine | ケンサクキカイ | 研磨布紙などの研削工具を装着して、工作物を研削・研磨加工する機械の総称。 |
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研削工具 | sanding tool | ケンサクコウグ | 研削加工に用いる工具。研磨布紙や砥石のこと。【関】研削材 |
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研削工具の寿命 | sanding tool life | ケンサクコウグノジュミョウ | 研削加工において、研削能率と研削面粗さなどによって交換と判定される、あるいは加工が可能と判定される研削時間。一般的に、研削時間の経過に伴って研削能率は低下し、研削面粗さは次第によくなる。【関】研削工具 |
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研削材 | abrasives | ケンサクザイ | 研削加工に用いる研削工具(研磨布紙、砥石など)を構成する砥粒切れ刃となる硬さの大きい粉粒状物質の総称。人工的に造ったものと、天然に得られるものとがある。【同】研磨材、【関】砥粒 |
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研削作用 | sanding action, griding action | ケンサクサヨウ | 研削機構をより的確に把握するために、研削工具を構成する砥粒切れ刃が研削中に、どのような切削作用を行い、どの程度の切込量で工作物中に切込み、それによっていかなる研削抵抗を受けるかなどについて知ること。 |
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研削仕上面 | sanding surface, grinding surface | ケンサクシアゲメン | 研削加工を受けた工作物表面の仕上げ状態。【同】研削面 |
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研削条痕 | scratcher, scratch of abrasive, grinding streak | ケンサクジョウコン | 研削加工において、多数の砥粒切れ刃により研削面上に残された条痕。 |
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研削所要動力 | net sanding power, net grinding power | ケンサクショヨウドウリョク | 研削加工機械の空転所要動力と工作物の送りに要する動力を除いた研削加工を行うために要する動力。【同】正味研削動力 |
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研削性能 | sanding characteristic, grinding performance | ケンサクセイノウ | 研削加工に使用する研磨布紙などの研削工具としての加工性能。主な性能には研削能率、研削面の良否、工具の寿命などがある。 |
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研削速度 | grinding speed, peripheral wheel speed | ケンサクソクド | 研削加工時における、研削工具が切り屑を生成する作用面の1点の表面速度。 |
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研削抵抗 | grinding resistance, sanding resistance | ケンサクテイコウ | 研削加工中に工作物が研削工具に及ぼす抵抗力。 |
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研削砥石 | grinding wheel, abrasive wheel | ケンサクトイシ | 研削に用いられる研削工具の総称で、砥粒、結合剤、気孔の3要素から構成される。この研削砥石に回転運動を与え、砥石作用面の砥粒の切れ刃によって研削加工を行う。【関】砥粒、結合剤、研削 |
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研削動力 | sanding power | ケンサクドウリョク | 研削加工に要する、あるいは研削で消費される全ての動力。 |
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研削熱 | sannding heat, grinding heat | ケンサクネツ | 研削加工時に工作物表面と研削工具の間の摩擦などによって発生する熱。 |
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研削能率 | rate of stock removal | ケンサクノウリツ | 研削加工において、研削工具が単位時間内に除去する工作物の重量あるいは送り速度。 |
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研削盤 | grinding machine, grinder | ケンサクバン | 研削砥石車を使用して、工作物を研削する工作機械の総称。慣用名でグラインダという。 |
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研削方式 | grinding method, sanding method | ケンサクホウシキ | 研磨布紙を用いる研削加工の中で、研磨ベルトを用いた研削機械による加工方式のこと。一般的に、コンタクトホイール方式、プラテン方式およびフリーベルト方式に大別される。 |
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研削摩耗 | abrasive wear | ケンサクマモウ | 固体の摩耗におけるアブレシブ摩耗形態のこと。【関】アブレシブ摩耗 |
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研削面 | sanding surface, grinding surface | ケンサクメン | 【同】研削仕上面 |
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研削量 | stock removal | ケンサクリョウ | 研削加工において、研削工具によって切り屑として除去される工作物の重量あるいは体積。【関】有効削り代 |
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研削力 | grinding force, sanding force | ケンサクリョク | 研削加工において、研削工具が工作物に及ぼす力。【関】研削抵抗 |
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減衰率 | damping rate, modulus of decay | ゲンスイ | 減衰振動や制振材料などの減衰特性を表す係数のひとつで、対数減衰率をさしている場合が多い。一般的に減衰は対数減衰をするので、各波長ごとの減衰比の対数を求めると全体の減衰をある1個の定数として取り扱える。対数減衰率は δ=ln(Vi/Vi–1), 一般的には δ=ln(Vi/Vi–1)/nで、内部摩擦との関係は Q–1=δ/π で表される。 |
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減衰係数 | damping coefficient | ゲンスイケイスウ | 減衰を表す係数のこと。粘性減衰系の1自由度振動系運動方程式を、m(d2x/dt2)+c(dx/dt)+kx=0 と表すことができるが、ここでmは台車の質量、kはばね定数(spring constant)で、Cを減衰係数(damping coefficient)という。この振動は減衰係数C(damping coefficient)の大きさによって振動が区別され、C>臨界減衰係数Cc(critical damping coefficient)のときは超過減衰振動、C=Ccのときは臨界減衰振動、C<Ccのとき粘性減衰振動となる。臨界減衰係数は運動方程式の特性方程式が重解をとるときのCの値であり、これを求めるとCc=2√mkとなる。
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減衰比 | damping ratio | ゲンスイヒ | 下図に示すように、振幅応答よりピーク点の周波数 foとピーク点より半値(-3 dB)下がった点の周波数幅 Δfoから ξ=Δf/2foで求められる値。
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原生木部 | protoxylem | ゲンセイモクブ | 最初に形成される一次木部で、環状あるいはらせん状の肥厚を有する通水要素が出現する。【関】後生木部 |
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健全性 | soundness | ケンゼンセイ | 建物や材料において劣化がないかの判断をすること |
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検知閾値 | detection threshold | ケンチイキチ | 感覚を生じさせるために必要な最小の剌激量を閾値と言う。環境大気中でにおいとして存在を判別できる物質量が検知閾値であり、mg/m3の単位で表す。【関】認知閾値 |
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建築材穿孔盤 | wood borer for construction material | ケンチクザイセンコウバン | 角のみ、チェーンのみまたはきりを取り付け、垂直または水平に移動する主軸と工作物固定装置を備え、木造建築用構造材のほぞ穴、貫穴、ボルト穴などを加工する木工穿孔盤。 |
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建築用構造材加工機 | construction material processing machine | ケンチクヨウコウゾウザイカコウキ | 丸鋸、角のみ、カッタ、ルータ、錐などの刃物を備えた多数の主軸、工作物固定装置、コンベアなどで構成され、数値制御によって木造建築用構造材の各種継手、および仕口を連続的に自動加工する機械。 |
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玄能 | hammer | ゲンノウ | 釘打ち、鉋身の抜き差し、のみほりや工作物の組み立てなどに用いる槌。頭は金属製の筒形であり、木製の柄に付けられている。両口玄能の頭は片面が平面で、他面は中高(やや丸みが付けられている)であり木殺し面と呼ばれている。片口玄能は片面が平面であり、他面は錐形状である。玄翁とも表記する。 |
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剣バイト | straight turning tool | ケンバイト | 剣のようなとがった先端切れ刃をもち、すくい面側から見た場合、真っすぐな形状のバイトの総称。シャンクの両端に切れ刃をもつ場合は、両刃剣バイトという。 |
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原木供給装置 | | ゲンボクキョウキュウソウチ | レースチャージャにおいて、原木を把持して、ベニヤレースのスピンドルにチャックさせる機構。【関】レースチャージャ、ベニヤレース |
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原木栽培 | wood-log cultivation | ゲンボクサイバイ | きのこ栽培用の樹木を原木といい、原木に種菌を接種して栽培する方法である。原木内は無菌状態であることを前提に、通常は滅菌処理を行わずに接種され、きのこ菌糸体の栄養源は原木の木質部のみである。一般に栽培用原木には広葉樹が用いられ、シイタケではナラ類のように栽培きのこ種に応じた原木樹種が選択される。 |
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原木心出し装置 | | ゲンボクシンダシソウチ | レースチャージャにおいて、原木をベニヤレースに供給する際、最も有効に利用するための原木の回転中心を決める機構。【関】レースチャージャ、ベニヤレース |
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原木転動装置 | log turning equipment | ゲンボクテンドウソウチ | 原木を送材車に載せたり、送材車上で回転させたりする装置。ログキッカ(フリッパ)、ログローダ、ログターナなどの総称。【関】ログローダ、ログターナ |
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研磨 | sanding, polishing | ケンマ | 広義には、工作物の所要形状や寸法規正を主な目的とする研削と、加工面の仕上げやつや出しを主な目的とする研削の両作用の概念を含むが、狭義には主に後者の研削作用に重きをおいた加工。 |
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研磨紙 | abrasive paper | ケンマシ | 紙製の基材表面に研削・研磨材(砥粒)を接着剤により固着した研磨工具。基材にはクラフト紙またはこれに準ずる紙が用いられる。【同】サンドペーパ |
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研磨紙法 | sandpaper method | ケンマシホウ | 木材、建築材料などの摩耗試験に採用されている試験方法。研磨紙を一対の摩耗輪(ゴム輪)に巻きつけ、これを回転する水平円盤上に取り付けた試料に規定圧力を加えて摩耗を起こさせ、摩耗の程度を評価する方法。 |
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研磨ディスク | abrasive disk, sanding disk | ケンマディスク | ポータブルサンダやディスクサンダなどに使用する円盤状の研磨布紙からなる回転研磨工具。基材にはバルカナィズドファイバ板、またはこれに準じるファイバ板が用いられる。【関】研磨布紙 |
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研磨布 | abrasive cloths | ケンマフ | 布製の基材表面に研削・研磨材(砥粒)を接着剤により固着した研磨工具。基材には綿布またはこれに準ずる織布が用いられる。【関】研磨紙 |
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研磨布紙 | coated abrasive | ケンマフシ | 柔軟性のある布や紙などの基材表面に研削・研磨材を接着剤で固着した研磨工具の総称。研磨布、研磨紙、耐水研磨紙、研磨ベルト、研磨ディスクなどがある。【関】研削材 |
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研磨布紙加工 | coated abrasive machining, abrasive processing | ケンマフシカコウ | 各種形状や機能を持つ研磨布紙を研磨工具として用い、工作物の研削・研磨を行う加工法の総称。ベルト研削、ディスク研削、ドラム研削などがある。【関】研削 |
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研磨フラップディスク | coated abrasives-flap discs | ケンマフラップディスク | ディスクグラインダなどに取り付けて、工作物の研削・研磨加工に使用する回転研磨工具。工具は短冊状に裁断した多数の研磨布片(フラップ)から構成されている。 |
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研磨ベルト | abrasive belts | ケンマベルト | ベルト研削・研磨加工に用いる研磨布紙を接合してベルト状(無端帯状)にした研磨工具。【関】ベルト研削 |
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減率乾燥 | falling rate of drying | ゲンリツカンソウ | 乾燥が進み、表面の含水率が繊維飽和点(約30%)に達すると乾燥速度が漸減していき、材内水分が主に拡散によって移動する過程を指す。これに対し、表面含水率が繊維飽和点より高い乾燥初期を「恒率乾燥」といい、この時の乾燥速度は一定である。 |
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こ |
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高圧水流加工 | water jet processing | コウアツスイリュウカコウ | 高圧の水流を木材に吹き付けて、表面を除去する加工。剥皮などに用いられる。 |
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甲穴 | | コウアナ | 鉋削りにおいて生成した削り屑が排出する彫り込み。鉋台の上端から彫られたV字形の穴で下端まで達している。 |
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高域通過フィルタ | high-pass filter | コウイキツウカフィルタ | 特定の周波数を超える信号を通過させる電気回路。低周波数ノイズを除去する以外に、信号の直流(DC)成分から交流(AC)成分を分離するのに用いられる。 |
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甲表 | | コウオモテ | のみの穂の刃裏と反対側の地金の表面。【同】背中 |
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高温乾燥 | high temperature drying | コウオンカンソウ | 蒸気式乾燥のうち、高温蒸気を用いて100℃以上で乾燥する方法のこと。【同】高温乾燥法、【関】過熱蒸気式乾燥法 |
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高温乾燥法 | high-temperature kiln drying | コウオンカンソウホウ | 木材乾燥法の中で、100℃以上の高温で乾燥する方法。急速乾燥法として特定針葉樹材の乾燥に一部使用されている。【関】高温低湿処理 |
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高温セット法 | | コウオンセットホウ | 木材乾燥法のひとつ。高温中100℃以上の)で木材を軟化させた状態で、短時間で表層部を乾燥させ、ドライングセットによって割れにくくする方法。 |
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高温低湿処理 | high-temperature and low-humidity treatment | コウオンテイシツショリ | 柱材など断面が大きな針葉樹製材の人工乾燥時に、表面割れを抑制するために開発された処理。乾燥前処理に位置づけられる。長時間の処理によって内部割れ発生のリスクが高まるため、適切な処理時間で行う必要がある。【関】高温乾燥法 |
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硬化 | cure, curing | コウカ | 物理的作用または化学反応によって接着剤の構造が変化し、接着特性を発現すること。 |
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叩解 | beating | コウカイ | 水の存在下で繊維を機械的に処理すること。繊維の切断が主な時は遊離状叩解、フィブリル化が主な時は粘状叩解という。紙をすく工程および紙の品質に大きな影響を与える。 |
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光学活性 | optical activity | コウガクカッセイ | キラリティーをもつ物質中を平面偏光が通過するとき、その偏光面が右(右旋性)または左(左旋性)に回転する性質をいう。 |
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硬化剤 | curing agent, hardner | コウカザイ | 接着剤の主剤と反応し、硬化を促進又は調整する物質。 |
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抗蟻性 | termite-resistant | コウギセイ | シロアリからの攻撃に抵抗する性質 |
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抗蟻性成分 | | コウギセイセイブン | 樹木の抽出成分のうちシロアリに対して忌避作用や致死作用を示すもの。 |
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抗吸湿能(MEE) | | コウキュウシツノウ | 薬剤の注入・化学修飾処理等によって変化した木材の吸湿率の評価について、無処理材の吸湿率を基準として算出した値。例えば処理材の吸湿率が0%の場合、抗吸湿能は100%となる。木材の吸湿を抑制できる尺度となる。 |
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抗吸水能(RWA) | | コウキュウスイノウ | 木材の吸水を抑制できる尺度を表す。抗吸湿能の項の「吸湿」を「吸水」と読み替えること。 |
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公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律 | The Act for Promotion of Use of Wood in Public Buildings | コウキョウケンチクブツトウニオケルモクザイノルヨウノソクシンニカンスルホウリツ | 木材の利用の確保を通じて林業の持続的かつ健全な発展を図り、森林の適正な整備及び木材の自給率の向上に寄与することなどを目的に、2010年に施行されました法律で、政府調達などの公共建築物を木造化することを促進する法律。 |
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工業リグニン | technical lignin | コウギョウリグニン | 工業用素材とするため分離精製されたリグニン由来物の総称。クラフトリグニンやリグノスルホン酸(塩)など、多くのリグニン由来の工業素材を総称する。 |
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合金鋼 | alloy steel | ゴウキンコウ | 鋼の性質を変えたり用途に合った特性を得るために合金元素を1種類以上添加した鋼。元素の添加量には下限が定められており、鉄と炭素以外の元素がその下限を満たさないものは合金鋼と呼ばずに炭素鋼と呼ぶ。【関】炭素鋼 |
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合金工具鋼 | alloy tool steels | ゴウキンコウグコウ | 炭素工具鋼にマンガン、コバルト、タングステン、クロム、モリブテン、バナジュウムまたはニッケルなどの元素を1種または2種以上添加したもの。JIS(日本工業規格)ではSKS, SKD, SKTの記号で表される。【関】工具鋼、炭素工具鋼、高速度[工具]鋼 |
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合金工具鋼工具 | alloy tool steel tool | ゴウキンコウグコウコウグ | 刃部の材料に合金工具鋼を使用した工具。【関】合金工具鋼 |
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抗菌性 | antibacterial, decay-resistant | コウキンセイ | 菌類の発生や成長を阻害する性質 |
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抗菌性物質 | antifungal substances、antibacterial substance | コウキンセイブッシツ | 菌類の生育を抑える化合物の総称であるが、一般には耐朽性が高いとされる樹種に含まれる抽出成分のうち菌類の生育を抑制する効果が高いものを指す。ヒバに含まれるヒノキチオールなどがその代表である。 |
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工具送り台 | tool slide | コウグオクリダイ | 刃物台を取り付けて工作物に送る台。【関】刃物台、工作物。【関】送り台 |
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工具温度 | temperature of tool | コウグオンド | 切削によって消費されたエネルギーにより上昇した工具の温度。工具温度の上昇は、工具材料の高温における硬さの低下や熱劣化を引き起こして工具摩耗を促進させ、同時に工具本体に生じる不均一な温度分布による工具の不安定化を引き起こす。 |
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工具系角 | tool angles | コウグケイカク | 工具の製作、測定、取り付けなどの便宜上、工具系基準方式によって定義する刃部の角の総称。工具系基準面を基準とする。副切れ刃にある角を特に区別する必要があるときは、角を表す記号にダッシュを付ける。 |
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工具系基準方式 | tool in hand system | コウグケイキジュンホウシキ | 工具の製作、測定および取付けの便宜上、シャンクまたは工具の回転軸などを基準として、想定した主運動、送り運動および切込運動の方向に基づいて、切れ刃上の1点を通る基準となる面および軸を設定し、刃部の諸角を定義する方式。【関】基準方式、作用系基準方式 |
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工具研削盤 | tool grinding machine | コウグケンサクバン | 工具の刃先またはホルダ部を専用に研削する研削盤。一般的には、それぞれ研削できる工具の種類に応じて工具の名称が付けられている。例えば、バイト研削盤、ドリル研削盤、カッタ研削盤、ブローチ研削盤、ホブ研削盤などがある。なお、これら複数の工具の研削ができるものを万能工具研削盤という。 |
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工具研削用研削砥石 | grinding wheels for tool and tool room grinding | コウグケンサクヨウケンサクトイシ | 工具のすくい面と切れ刃の研削または再研削するのに使用される研削砥石。【関】砥石 |
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工具鋼 | tool steel | コウグコウ | 金属または非金属の切削、塑性加工用などのジグや工具として用いられる鋼の総称。0.3~2.0%の炭素を含み、炭素工具鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼などの種類があり、硬さと耐摩耗性に優れている。【関】炭素工具鋼、合金工具鋼、高速度[工具]鋼 |
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工具寿命 | tool life | コウグジュミョウ | 切削によって、切れ刃が工具寿命判定基準による寿命点に達するまでの正味切削時間、切削距離(切削長さ)または切削個数。 |
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工具寿命方程式 | tool life equation | コウグジュミョウホウテイシキ | 切削速度(V)と工具の寿命(T)の間に成立する実験式 VTn=C。テーラの寿命方程式ともいう。n、C は種々の条件で定まる定数である。n が1より小さい場合は V が増加すると寿命までの加工量は減少する。n が1の場合は V に関係なく加工量は一定。n が1より大きい場合は V が増加すると加工量は増大する。 |
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工具動力計 | tool dynamometer | コウグドウリョクケイ | 切削中に被削材から工具刃先に加わる力を測定するための装置。動力計による測定法として、ひずみゲージ法、圧電素子法、ワットメータ法などがある。 |
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工具-被削材熱電対 | tool-work thermocouple | コウグ‐ヒサクザイネツデンツイ | 一般的に金属切削で用いられる工具と被削材で構成された熱電対。この熱電対法により工具と被削材の接触面の温度を測定できる。 |
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工具保持装置 | tool holding device | コウグホジソウチ | 切削工具の取付け調整中に主軸、または支持具(カッタヘッド・ホルダなど)から切削工具の脱落を防止する装置。【関】切削工具 |
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工具摩耗 | tool wear | コウグマモウ | 工具を使用している間に生ずる刃先の後退、切れ味の低下などの現象。逃げ面に生ずる逃げ面摩耗やすくい面に生ずるすくい面摩耗がある。【関】すくい面摩耗、逃げ面摩耗、アブレシブ摩耗 |
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孔圏 | pore zone | コウケン | 環孔材において大径の道管が配列している部分。早材に相当する。孔圏の外側を孔圏外と呼び、晩材に相当する。 |
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孔圏外道管 | latewood vessel | コウケンガイドウカン | ⇒環孔材 |
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孔圏道管 | earlywood vessel | コウケンドウカン | ⇒環孔材 |
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交互刃 | | コウゴバ | 超硬丸鋸の歯の配列の一つで、振分けあさりのようにあさりの出が左右交互にある。【参】組刃 |
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交互壁孔 | alternate pitting | コウゴヘキコウ | 比較的等径の壁孔が斜め方向に列をなして並ぶ壁孔の配列。 |
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公差 | tolerance | コウサ | 許容限界の上限と下限の差。公差は、正負の符号をもたない量である。公差は両側に許容限界をもつ場合、または片側に許容限界をもつ場合(例えば、片側が最大許容値で、もう一方の限界値はゼロ)であるが、公差域は必ずしも呼び値を含まない。 |
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工作機械 | machine tool | コウサクキカイ | 工作物を、切削、研削などによって、または電気、その他のエネルギーを利用して不要部を取り除き、所定の形状に作り上げる機械。ただし、使用中に機械を手で保持したり、マグネットスタンドによって固定するものを除く機械。【関】アーム、クロスレール |
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工作精度 | working accuracy | コウサクセイド | 工作物に対して工作機械が与えることができる精度。工作機械自身の要因以外の要因が影響しないような条件で仕上げ削りを行った工作物の寸法精度・形状精度・位置精度で表す。 |
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工作台 | work bench, jointer's bench, bench | コウサクダイ | 木材を加工したり組立てる際の木材の保持、固定などに使用する台。立式用と座式用があり、立式用には当て止め、万力が備わっている。
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工作物 | work piece | コウサクブツ | 機械加工される物。 |
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工作物取付台 | work table | コウサクブツトリツケダイ | 工作物を取り付ける台。【同】工作物保持台 |
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工作物保持装置 | work holding device | コウサクブツホジソウチ | 送材中、および加工中における工作物のずれを防止する装置。 |
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工作物保持台 | work holder | コウサクブツホジソウチ | 【同】工作物取付台 |
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交錯木理 | interlocked grain | コウサクモクリ | 樹幹内放射方向の位置が変わると繊維傾斜の方向が交互に反対になることを繰り返す木理。 |
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公差の限界 | limiting values | コウサノゲンカイ | 特性の許容される上限、および/または下限として定められた値。 |
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抗酸化活性 | antioxidant activity, antioxidative activity | コウサンカカッセイ | 活性酸素の酸化力を抑えたり、活性酸素を取り除く活性を示す。抗酸化活性が高い物質には、ビタミンC、カロテノイド、リグナンやフラボノイドなどのポリフェノール類などがある。活性酸素による脂質や細胞の酸化は、老化、動脈硬化、生活習慣病などの原因になると考えられている。 |
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高次構造 | higher order structure | コウジコウゾウ | 蛋白質や核酸など、高分子化合物の分子構造の一つ。 |
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硬質繊維板 | hard fiberboard | コウシツセンイバン | 【同】ハードファイバーボード、【関】繊維板 |
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格子定数 | lattice constant | コウシテイスウ | 単位格子を構成する各軸の長さや軸間の角度。 |
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格子面 | lattice plane | コウシメン | 格子点によって形成される平面。その面間の距離を格子面間隔と呼ぶ。 |
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抗収縮能(ASE) | | コウシュウシュクノウ | 寸法安定化処理木材の収縮(膨潤)率の評価について、無処理材の収縮(膨潤)率を基準として算出した値、即ち寸法安定化の達成度を表す。完全に寸法安定化した場合の収縮(膨潤)率は0 %、抗収縮(膨潤)能は100 %となる。 |
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高周波加熱接着 | high frequency bonding | コウシュウハカネツセッチャク | 高周波の電場に被着材を置いて加熱接着すること。【関】高周波加熱法、高周波プレス |
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高周波加熱法 | high frequency process | コウシュウハカネツホウ | 工作物を高周波電極によって誘電加熱する方法。【関】高周波加熱乾燥、高周波乾燥装置、高周波加熱接着、高周波プレス、マイクロ波加熱法 |
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高周波乾燥装置 | high frequency dielectric dryer | コウシュウハカンソウソウチ | 木材に高周波(マイクロ波)を印加(誘電加熱)して乾燥する装置。水分の多い食品が電子レンジで急速に加熱できるように、含水率の高い木材に高周波を印加すれば材温は上昇し、木材中の自由水や結合水は沸騰あるいは急速蒸発し、通気性の良い木材であれば水蒸気が道管から噴き出し、材温は沸点近くにとどまるが通気性の悪い木材では蒸気の排出が少なく、材温は上昇し続け爆裂する。【関】高周波真空乾燥 |
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高周波減圧乾燥 | | コウシュウハゲンアツカンソウ | 木材の減圧乾燥(木材を気密性の良い缶体に入れて減圧し、木材内部と周囲空気の水蒸気圧差によって木材中の水分を木材表面へ迅速に移動させて乾燥させる手法)において、減圧による沸点の低下と気化による温度低下を抑制するために、高周波の電波を用いて木材を誘電加熱することによって、比較的低温で水分を蒸発・乾燥させる手法。 |
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高周波(誘電)式測定方法 | high frequency electromagnetic wave method | コウシュウハシキソクテイホウホウ | 木材と接触している電極間に高周波の電気を発生させ、電極周囲の木材の誘電分極が水分によって変化することを利用して含水率を測定する方法 |
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高周波蒸気複合乾燥 | | コウシュウハジョウキフクゴウカンソウ | 木材の乾燥方法の一つ。蒸気式熱気乾燥(外部加熱)と高周波誘電加熱(内部加熱)を併用し乾燥方式。スギやヒノキ材の乾燥に適しているとされる。 |
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高周波真空乾燥 | high frequency vacuum drying | コウシュウハシンクウカンソウ | 木材に対して高周波で加熱を行い、材温を調節し、真空ポンプにより装置内の圧力を調整しながら蒸発した水分を排出して木材を乾燥すること。【関】減圧乾燥法 |
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高周波プレス | high frequency press | コウシュウハプレス | 接着剤を塗布し、積層された単板などを圧締しながら高周波加熱して接着する機械。【関】高周波加熱接着、高周波加熱法 |
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高周波モータヘッド | high frequency(motor)head | コウシュウハモータヘッド | ルータにおいて、高周波モータを組み込んだ主軸頭。 |
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高周波容量式含水率計 | radio-frequency type moisture meter | コウシュウハヨウリョウシキガンスイリツケイ | 木材の誘電率から含水率を求めるもので、電極は一般に材面押し当て(接触)式になっている。高周波の浸透深さは4〜5 cmであるが、含水率計に表示される値は深さ7〜15 mmの表層部の含水率である。木材の誘電率は比重によっても変化するため、使用時には樹種補正が必要である。【関】含水率計 |
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向心角 | | コウシンカク | 「側面向心角」の略。【同】側面向心角 |
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工数 | man-hour | コウスウ | 仕事量の全体を表す尺度で、仕事を一人の作業者で遂行するのに要する時間。「人・時間」、「人・日」などの単位で表される。 |
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合成ゴム系接着剤 | synthetic rubber adhesive | ゴウセイゴムケイセッチャクザイ | クロロプレンゴムやニトリル・ブダジエンゴム(NBR)などに、酸化マグネシウムや酸化亜鉛などの加硫剤、フェノール樹脂などの老化防止剤、充填剤などを配合し、トルエンなどの有機溶剤に溶解したもの。【関】ゴム系接着剤 |
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合成紙(synthetic paper) | synthetic paper | ゴウセイシ | 合成高分子を原料として紙の性質をもたせたシート材料で、合成フイルム紙・合成パルプ紙・合成プラスチック紙などの種類がある。 |
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合成切削運動 | resultant cutting motion | ゴウセイセッサクウンドウ | 切削中の主運動と送り運動を合成したもの。 |
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合成切削速度 | resultant cutting speed | ゴウセイセッサクソクド | バイト、フライス、ドリルなどにおいて、主運動と送り運動とが同時に行われるときの運動の合成、すなわち合成切削運動の方向の切削速度。 |
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合成切削速度角 | resultant cutting speed angle | ゴウセイセッサクソクドカク | 主運動の向きと合成切削運動の向きとがなす角度。 |
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構成刃先 | built-up edge | コウセイハサキ | 金属切削において、切削中に被削材の一部が加工硬化によって母材より著しく硬い変質物となって刃部にたい積凝着し、元の刃先に変わって新たな刃先が構成された状態となったもの。 |
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後生木部 | metaxylem | コウセイモクブ | 後期に形成された一次木部で、壁孔を有する通水要素が出現する。【関】原生木部 |
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交走木理 | cross grain | コウソウモクリ | 斜走木理、らせん木理、交錯木理、波状木理の総称。 |
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構造用LVL | structural laminated veneer lumber | コウゾウヨウエルブイエル | 【同】構造用単板積層材 |
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構造用合板 | structual plywood, plywood for structual use | コウゾウヨウゴウハン | 合板のうち、建築物の構造耐力上主要な部分に使用するもの。【関】普通合板 |
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構造用集成材 | structural glued laminated timber | コウゾウヨウシュウセイザイ | 集成材のうち、所要の耐力を目的として等級区分したひき板(幅方向に合わせ調整したもの、長さ方向にスカーフジョイントまたはフィンガージョイントで接合接着して調整したものを含む)またはラミナブロック(内層特殊構成集成材に限る)をその繊維方向を互いに平行にして積層接着したもの(これらを二次接着したものまたはこれらの表面に集成材の保護等を目的とした塗装を施したものを含む)であって、主として構造物の耐力部材として用いられるもの(化粧貼り構造用集成柱を除く)。【関】大断面集成材、中断面集成材、小断面集成材、化粧貼り構造用集成柱 |
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構造用製材 | structural sawn lumber | コウゾウヨウセイザイ | 製材のうち、建築物の構造耐力上主要な部分に使用することを主な目的とするもの。製材の日本農林規格では、針葉樹を材料とするものをさす。 |
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構造用単板積層材 | structural laminated veneer lumber | コウゾウヨウタンパンセキソウザイ | 切削機械により切削した単板を、その繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着した一般材で、主として構造物の耐力部材として用いられる。【同】構造用LVL, 造作用単板積層材。 |
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構造用パネル | structural panel | コウゾウヨウパネル | パネル(木材の小片を接着し板状に成型した一般材またはこれにロータリーレース、スライサー等により切削した単板を積層接着した一般材をいう)のうち、主として構造物の耐力部材として用いられるもの。 |
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酵素加水分解 | enzymatic hydrolysis | コウソカスイブンカイ | 酵素によって高分子物質等を単糖、アミノ酸、脂肪酸など吸収可能な低分子量の構成単位に加水分解すること。 |
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高速液体クロマトグラフィー | high performance liquid chromatography | コウソクエキタイクロマトグラフィー | 液体クロマトグラフィー(LC)で充填材の粒径を小さくすると理論段数が上がる。粒径を小さくすると重力で移動相を送るのは時間がかかりすぎるため、高圧ポンプで移動相を送る。このような高速で高分解能なLCのこと。 |
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高速度[工具]鋼 | high speed tool steel | コウソクド[コウグ]コウ | W, Cr, Mo, V, Coなどを含有する工具鋼。600℃付近までの硬さが高くて耐摩耗性に優れ、適度な靭性もあるので、バイトやドリルなどの切削工具に使用される。炭素工具鋼に比較して高速での切削が可能なのでこの名が付いた。JISには13種類が規定されており、W系とMo系とに大別される。W系のものは耐熱性に優れ、Mo系のものは靭性が高い。JISではSKHの記号で表される。【同】ハイス |
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高速度[工具]鋼工具 | high speed(tool)steel tool | コウソクド[コウグ]コウコウグ | 刃部の材料に高速度工具鋼を使用した工具。 |
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高速フーリエ変換 | fast Fourier transform, FFT | コウソクフーリエヘンカン | 離散的フーリエ変換と逆変換を高速に計算する手法。信号の中にどの周波数成分がどれだけ含まれているかを抽出する処理をフーリエ変換といい、入力波形をいくつかのグループに分けて計算し、計算順序を工夫することにより計算量を大幅に減少させたアルゴリズムがFFTである。1965年にベル研究所のJames W. CooleyとJohn W. Tukeyが考案した。 |
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高耐久樹種 | naturally durable species | コウタイキュウジュシュ | 腐朽菌やシロアリに加害されにくい性質をもつ樹種 |
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光沢(加工面の) | | コウタク | 物体(主として表面)の光の反射に関する光学的および視覚的な特性。光沢の程度は正反射成分の大小や反射光の指向性の鋭さなどによって決まる。 |
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工程 | process | コウテイ | 入力を出力に変換する、相互に関連する経営資源(要員、財源、施設、設備、技法および方法)および活動のまとまり。 |
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高低刃 | | コウテイハ | 超硬丸鋸の鋸歯の配列の一つで、ばち形あさりの鋸歯とそれより歯高の少し高いあさりがなく面取りされた鋸歯が交互に配列されている。【参】組刃 |
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工程分析 | process analysis | コウテイブンセキ | 生産過程、作業者の作業活動、運搬過程を系統的に、対象に適合する図記号で表して調査・分析する作業研究の一手法。 |
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光電倣いルータ | line tracing router | コウデンナライルータ | テーブル、主軸の移動を光電倣い制御によって行い、工作物に彫刻、面取り、切抜きなどの加工をする木工フライス盤。主軸が2軸以上のものもある。【関】数値制御ルータ |
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硬軟感 | tactile hardness | コウナンカン | 物体を触った時に、軟らかく感じたり、硬く感じたりする感覚のこと。一義的には物体の表面硬度により決まるが、表面粗さの影響を受けることから、塗装、研磨などの表面仕上げによって硬軟感を変化させることができる。 |
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勾配研磨丸鋸 | hollow ground saw blade, miter saw blade, planer saw blade | コウバイケンママルノコ | 鋸身と挽道の側面の摩擦を低減させるために、鋸身の厚さを刃先から中心に向かって薄くなるように勾配を付け研磨した丸鋸。一般にあさりをわずかしか付けないので挽肌はきわめて良好となる。棒材などを留め挽き(45度切り)のような角度挽きや横挽きに使用される。歯形は組歯とすることが多い。マイタソー、鉋丸鋸、プレーナソーなどとも呼ばれる。【同】マイタソー、鉋丸鋸、プレーナソー、【関】留め挽き、横挽き、あさり
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厚薄【心板・添心板の―】 | | コウハク | JAS(合板)では、普通合板とコンクリート型枠用合板について、製造時において単板厚さの平均値の6%を超えないこと、とされている。 |
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合板 | plywood | ゴウハン | 単板の繊維方向が直交するように積層・接着成形された板材料。構成単板数は原則として奇数枚。面内の異方性が小さい。【関】単板、ベニヤレース、化粧合板 |
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合板工具研削機械 | grinding machine of tools for plywood manufacturing machinery | ゴウハンコウグケンサクキカイ | 回転する砥石車によって、主として各種の合板用工具を研削する機械。 |
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厚壁異形細胞 | sclereid | コウヘキイケイサイボウ | 形態は多様であるが、典型的にはあまり伸長しておらず、厚い木化した二次壁を持つ厚壁細胞。【同】スクレレイド |
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厚壁細胞 | sclerenchyma cell | コウヘキサイボウ | 多少なりとも肥厚し、しばしば木化した二次壁を持つ、形態や寸法の変異に富む細胞。 |
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厚壁組織 | sclerenchyma | コウヘキソシキ | 厚壁細胞からなる組織。また、植物体または植物組織における厚壁細胞の総称。厚壁組織は、繊維、繊維状厚壁異形細胞、厚壁異形細胞を含む。 |
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厚壁チロース | sclerotic tylosis | コウヘキチロース | 極端に厚くて層をなし、かつ木化した細胞壁と分岐壁孔を持ったチロース。 |
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酵母 | yeast | コウボ | 植物や果物等自然界に生息する微生物できのこやかびと同じ真菌類に属する。グルコースやシュークロースからエタノールを生成するアルコール発酵がが可能なことから、パン酵母、ビール酵母、日本酒酵母、ワイン酵母として利用され、食品加工に身近な微生物である。 |
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黄麻 | jute | コウマ | ジュート(Corchorus capsularis L.)。1年生の草本。靭皮繊維は、リグニンに富み、大麻、亜麻と比較して短い。亜麻、木綿より強いが大麻より弱く、対候性、耐久性に乏しく、特に長期間の湿気のもとで脆弱化する。漂白や染色に難があり、包装用袋、小包用紐、カーペット用の接結糸等に利用されている。ジュート屑は、製紙原料(特殊用紙、包装用紙、画用紙等)として用いられている。 |
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抗木材腐朽菌 | antifungal | コウモクザイフキュウキン | 木材腐朽菌の発生や成長を阻害する性質 |
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広葉樹キシラン | hardwood xylan | コウヨウジュキシラン | グルクロノキシランと称される。L-Arafが存在せず、D-Xylp残基のC-2あるいはC-3のヒドロキシ基の多くがアセチル化されている。キシラン主鎖のD-Xylp10残基あたり、側鎖として4-O-メチルグルクロン酸が1残基、アセチル基は7個存在する。 |
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広葉樹へセルロース | hardwood hemicellulose | コウヨウジュヘミセルロース | 80~90%がグルクロノキシランで、残りは主にグルコマンナンである。 |
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恒率乾燥 | constant rate of drying | コウリツカンソウ | 含水率の高い木材を一定の温度および湿度のもとに置いたとき、ごく初期の段階では乾燥速度が一定となり、これを恒率乾燥と呼ぶ。主として自由水が蒸発して木材の表面が繊維飽和点に達するまでのごく短い期間が恒率乾燥期間となる。 |
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5-5′型構造 | 5-5' type substructure | ゴーゴーケツゴウ | リグニン単位間結合様式の1つで、炭素-炭素結合である5-5'結合で構成されるリグニンの二量体部分構造。ビフェニル構造とも呼ばれる。リグニン前駆体の脱水素重合(生合成過程の反応)によって生成するが、存在量は多くないと考えられている。 |
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コーティング工具 | coated tool | コーティングコウグ | 刃部の材料の表面に、炭化物、窒化物、酸化物、ダイヤモンドなどを一層または多層に、化学的または物理的に被覆材を密着させた工具材料を使用した工具。被覆材としては、炭化チタン、窒化チタン、炭化窒化チタン、酸化アルミニウムなどがある。【同】被覆工具、コーティッド工具、【関】表面処理工具 |
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コールドプレス | cold press | コールドプレス | 接着剤を塗布した単板や板材などを定盤の間に挿入し、可動定盤を油圧などによって作動させて、常温で圧締する機械。【関】ホットプレス |
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枯渇性資源 | exhaustible resource | コカツセイシゲン | 消費速度以上には補給されない天然資源。再生不能資源、非再生資源とも言う。 |
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小鉋 | | コガンナ | 鉋身の刃幅が30~54 mmの小さい鉋。 |
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胡弓錐 | | コキュウギリ | 舞錐による錐揉み作用を弓と弦で行う錐。弦の巻きつき作用で錐を左右に回転させて穴をあける。 |
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黒液 | black liquor | コクエキ | 蒸解工程生成物から化学パルプ(硫酸塩パルプ又はソーダパルプ)を分離して得られるアルカリパルプ化の廃液。無機物及び植物から溶出したリグニンなどの有機物を含む。 |
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国際単位系 | International System of Units, SI, Systeme International d' Unites(仏) | コクサイタンイケイ | 国際度量衡総会によって採択され、推奨された一貫性のある単位系。基本単位、組立単位、および10の整数乗倍を表す接頭語(n(ナノ)、m(ミリ)、k(キロ)、M(メガ)など)からなる。略称はSI。 |
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黒色炭化けい素(珪素)研削材 | black silicon carbide abrasives | コクショクタンカケイソケンサクザイ | 炭化けい素質人造研削材の一種で、主にけい石、けい砂から成る酸化けい素質原料とコークスを反応生成させた塊を粉砕整粒したもの。α形炭化けい素から成り、全体として黒色を帯びている。記号Cで表示する。 |
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黒体 | black body | コクタイ | すべての波長の放射を完全に吸収する仮想的な物体を完全黒体というが、白金黒などこれに近い性質を示すものを黒体という。一定の温度に保たれた空室の壁に小さな孔をあけたとき、この孔は外部からの放射を完全に吸収するため黒体とみなすことができる。 |
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木口 | cross section, transverse section | コグチ | 幹の軸に対し、直角に切った時の木材の断面を木口面という。 |
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木口鉋 | | コグチガンナ | 木材の木口面を削る鉋。胴付き鉋とも言う。際鉋に似ているが、刃口の傾斜が逆向きになっている。右勝手と左勝手がある。 |
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木口切削 | cross sectional cutting, cutting perpendicular to grain with cutting edge perpendicular to grain, cutting of transverse surface | コグチセッサク | 切削面が木口面となる切削。部材としての長さを決める場合の切削。特に、繊維方向に対して刃先線および切削方向が正しく直交する場合を「90-90切削」の記号で表す場合がある。【同】 90-90切削、【参】切削方向 |
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木口溝突カッタ | grooving cutter for cross section | コグチミゾツキカッタ | 木口面に溝を作るためのカッタ。 |
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木口面 | | コグチメン | 樹幹、枝または木材の横断面に対する慣用語。木口ともいう。【関】横断面、板目面、柾目面 |
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木口割れ | end split, end check | コグチワレ | 木口面に生じた割れ。木材乾燥による表面割れはしばしば木口割れと材面割れにわけて考察される。 【関】割れ、乾燥割れ、表面割れ、材面割れ |
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5号片へこみ形砥石 | | ゴゴウカタケコミガタトイシ | 【関】砥石
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古紙 | used paper | コシ | 使用済みの紙で回収される紙をいい、捨てる紙は廃紙という。 |
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腰入れ曲線 | profile of tensioning | コシイレキョクセン | 腰入れを行った帯鋸を持ち上げた時の断面の形状を表す曲線のことで、腰入れの度合いにより変化する。腰入れを行った帯鋸の断面は、中央部が伸ばされているために下に凸の曲線になる。 |
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腰入れ定盤 | saw leveling block | コシイレジョウバン | 帯鋸またはおさ鋸の水平、腰入れ、背盛りなどの仕上げおよび検査を行う場合に基準する平面定盤。ハンマ打ち用の金敷きとして使用することもある。【同】目立て定盤、【関】水平仕上げ【帯鋸の―】、腰入れ、背盛り。 |
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腰入れ量 | | コシイレリョウ | 腰入れの程度を表す尺度で、鋸の幅方向の円弧の直径で表す。 |
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腰折れバイト | goose-necked turning tool, swan-necked turning tool | コシオレバイト | コーナの高さがシャンクの底面と一致するか、または底面を越えないように首を曲げたバイトの総称。 |
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5軸NCルータ | | ゴジクエヌシールータ | 【同】ユニバーサルヘッドNCルータ。 |
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古紙パルプ | recycled fiber | コシパルプ | 使用済みの紙・板紙または紙・板紙の断裁くずなどを離解処理または離解・脱インキして得たパルプ |
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個数濃度 | | コスウノウド | 単位体積の空気中に浮遊する粉じん粒子の個数。単位は 個/cm3で表す。 |
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固体[膜]潤滑 | solid-film lubrication | コタイ[マク]ジュンカツ | 固体の潤滑剤を相対的に動く二つの摩擦面間に介在させることによって、両面を分離する潤滑方式。【関】液体[膜]潤滑、流体[膜]潤滑、気体[膜]潤滑 |
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固体NMR | solid state NMR | コタイエヌエムアール | 核磁気共鳴分光法のうち固体を測定する方法をいう。試料中の磁性核13Cを対象とし、双極子デカップリング(DD)法、交差分極(CP)法、マジック角回転(MAS)法を組み合わせたCP/MAS法による測定が一般的である。 |
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木端返し | | コッパガエシ | 鉋台の甲穴の中で表馴染と反対側の下端に近い面。屑返しとも言う。 |
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固定定規付き面取り鉋 | | コテイジョウギツキメントリガンナ | 鉋台が付け定規された面取り鉋。大部分の面取り鉋は固定式定規付き面取り鉋である。鉋台の下端の両側に工作物の角をはさむ三角形の定規が付けられている。 |
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五徳鉋 | | ゴトクガンナ | 断面が凸形の鉋台に、凸形の鉋身が仕込まれている鉋。平鉋、左右の際鉋、左右の脇鉋の五種類の使い方ができる。
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コニフェリルアルコール | coniferyl alcohol | コニフェリルアルコール | モノリグノールの一種で重合するとグアイアシルリグニンになる。 |
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コネクションローラ | | コネクションローラ | 多数のコロを配列したコンベヤで、その上に製品や半製品を載せて搬送する装置。【同】ころ組式搬送装置、ころコンベヤ |
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五倍子タンニン | | ゴバイシタンニン | 中国や日本などに分布するウルシ科ヌルデ(Rhus javanica)の葉や若芽にアブラムシ類が寄生することで生じる虫こぶ(五倍子)から抽出されるタンニン。加水分解型タンニンであるガロタンニンの一種。 |
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小歯車 | pinion | コハグルマ | 対をなす二つの歯車のうち、歯数の少ない方の歯車。 |
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木端削り[加工]、こば削り[加工] | planing edge of board | コバケズリ[カコウ] | 板材の長さ方向の側面を直線に削る加工。手押し鉋盤を使用して行われ、主に幅接合のための基準面作りをする。 |
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木端取り盤、こば取り盤 | glue jointer, rebating planer, profile jointer | コバトリバン | 回転している鉋胴に工作物を自動送りし、主としてはぎ面を加工する鉋盤。 |
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木端面、こば面 | | コバメン | 製材の幅の狭い方の材面。【関】ひら面、平面 |
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こぶ、瘤 | | コブ | 内部組織の異常発達にもとづく幹や枝の表面の盛り上り。 |
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個別生産 | design to order one of a kind production | コベツセイサン | 個々の注文に応じて、その都度に1回限り生産する生産形態。【関】ロット生産、連続生産 |
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込み | | コミ | 鋸の込みは柄に入る鋸身の部分。のみの込みは口金に包まれて柄に差し込まれたのみの首の先端。 |
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ゴム系接着剤 | rubber adhesive | ゴムケイセッチャクザイ | 天然ゴム、ネオプレンゴム、ニトリルゴムなどを主成分とし、これらをケトン系、エステル系、塩素系などのの溶剤で溶解したものに、加硫剤、促進剤、充填剤などを配合したもの。【関】合成ゴム系接着剤 |
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ゴム道 | gum duct, gum canal | ゴムドウ | ゴム質を含む細胞間道。 |
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固有音響抵抗R | Specific acoustic resistance | コユウオンキョウテイコウ | 材料中の音の伝わりやすさの指標で、この値が小さいほど音が伝わりやすい。材料中の音波の伝搬速度(音速)に密度を乗じた積、あるいは、材料のヤング率に密度を乗じた積の平方根で表される。 |
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固有音響抵抗R | | コユウオンキョウテイコウチ | 材料への振動の伝わりやすさを表す値。 |
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固有振動モード | natural vibration mode | コユウシンドウモード | 系に減衰が無いときの各点の振幅比は、振動系が固有周期で振動する際に一定値となる。この振幅比分布を固有振動モードと呼び、系の自由度の数だけ存在し、それぞれの固有周期と対応している。 |
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コラム | column | コラム | ①主軸頭、アームなどを支える柱。②建築構造部材としての柱。【関】主軸頭、アーム、クロスレール、トップビーム |
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孤立管孔 | solitary pore | コリツカンコウ | ⇒孤立道管 |
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孤立道管 | solitary vessel, solitary pore | コリツドウカン | 横断面において、他の要素に完全に取り囲まれ、孤立している道管。【同】孤立管孔 |
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コルク | cork | コルク | 一般的にはコルクガシの樹皮の内側にあるコルク組織を加工した弾力性に富む素材。コルク組織の細胞壁がコルク化して、水分の通過を妨げ、樹皮の保護層として働く。 |
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コルク形成層 | phellogen, cork cambium | コルクケイセイソウ | 周皮を生ずる分裂組織の層。 |
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コルク組織 | phellem, cork | コルクソシキ | 茎または根においてコルク形成層によって外側に向って作り出される組織。細胞壁は一般にコルク化し、かつ厚壁性のものでは細胞内腔に向って、さらに木化した層が加わることもある。コルク組織中のコルク化しない細胞は、フェロイド細胞と呼ばれる。 |
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コルク皮層 | phellogen | コルクヒソウ | 茎または根においてコルク形成層によって内側に向かって作り出された細胞によって構成されている、外観においては大体皮層の柔組織に似た組織。木本植物ではこれらの細胞は容積を増し、壁が肥厚して石細胞を形成することもあり、また時には放射方向に長い形をとる。 |
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ゴルジ小胞 | Golgi vesicle | ゴルジショウホウ | ゴルジ体の小胞、この中にタンパク質や脂質が入っており目的の場所へ輸送される。 |
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ゴルジ装置 | Golgi apparatus | ゴルジソウチ | 小胞体からタンパク質や脂質を受け取って、それに修飾を施してから、それぞれの目的地に送る働きを担う。 |
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コレット | collet | コレット | 工作物を保持する部品で、主軸穴(主軸にあいているテーパ穴)に取り付けて使用する。【関】コレットチャック |
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コレットチャック | collet chuck | コレットチャック | 工作機械にビットなどの先端工具を取り付けるためのチャックの一種で、付属のキーをまわして固定する。【関】コレット、チャック |
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転がり軸受 | rolling bearing | コロガリジクウケ | 荷重を支え、かつ相対運動する部品間の転がり運動で機能する軸受。転がり運動をする転動体と、それを両側から挟み付けて走路となる軌道部材で構成される。転動体を保持・案内する手段(保持器)があるものとないものがある。転動体の形状により玉軸受ところ軸受に大別される。【関】滑り軸受
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ころ組式搬送装置 | connection conveying equipment, connection conveyor | コロクミシキハンソウソウチ | 【同】コネクションローラ、ころコンベヤ、【関】搬送装置 |
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ころ軸受 | roller bearing | コロジクウケ | 転動体としてころを用いた軸受の総称。ころとして円筒ころ、円錐ころ、球面ころ、針状ころが用いられる。【関】転がり軸受
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小割 | resawing, small scantling, baby scantling | コワリ | ①resawing: 大割によって挽材された半製品から小さい断面の製品を挽くこと。【関】大割②small scantling, baby scantling: 挽割類のうちの小断面材。【関】挽割類 |
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小割機械 | resaw machine | コワリキカイ | 大割機械で加工(切断)された半製品を製材品に切断する帯鋸盤や丸鋸盤などの機械。【関】 大割機械。 |
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コンクリート型枠用合板 | concrete form plywood | コンクリートカタワクヨウゴウハン | JAS(合板)では、コンクリートを打ち込み、所定の形に成形するための型枠として使用する合板、とされている。 |
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コンクリート混和剤 | Concrete admixture | コンクリートコンワザイ | 主としてその界面活性作用によってコンクリートの諸性質を改善するために用いる薬剤 |
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混構造 | mixed construction method | コンコウゾウ | 異なる構造形式を組み合わせた建築形式。高さ方向で、屋根とそれ以外、平面の2方向で異なるものの他に、木造と鉄筋造を組み合わせたものなどもある。 |
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コンタクトホイール | contact wheel | コンタクトホイール | ベルトサンダの構成要素で、研磨ベルト裏面に接して回転運動し、研磨ベルトと工作物とを接触させる。一般にゴム製か金属製で、その外周表面はそのままか、他に綿布、皮革、合成樹脂などを貼って使用する。ゴム製の外周表面の形状には平坦のものもあるが、多くは鋸歯状の溝加工が施されている。【関】ベルト研削、【参】ベルト研削 |
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コンタクトホイール研削方式 | contact wheel grinding method, contact wheel sanding method | コンタクトホイールケンサクホウシキ | コンタクトホイールをバックアップとした研磨ベルト表面に工作物を押し付けて研削するベルト研削の一方式。最も一般的なベルト研削方式である。【同】接触輪研削方式、【関】コンタクトホイール、ベルト研削、【参】ベルト研削 |
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コンタクトロール | contact roll | コンタクトロール | ベルトサンダを構成するロールの種類で、その幅が直径より小さいコンタクトホイールに対し、直径に比べて幅の大きいロールのこと。【関】コンタクトホイール |
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コンディショニング | conditioning | コンディショニング | 人工乾燥の後処理として行う操作。人工乾燥が終末に近づいた時点で桟積み内の各板の平均含水率は、かなりばらついており、大きな乾燥応力を持っている。各板の平均含水率のばらつきをイコーライジングにより均一化した後、各板の表面と中心との含水率差はまだ残っており、乾燥応力も減少していない。残留応力の除去と板厚方向の含水率分布を均一化するのがコンディショニングでイコーライジングよりさらに高湿状態とする。両操作は湿度を上昇させるという点で似ているので日本では一括してコンディショニングと呼び、操作的には一部の材を多少過乾燥にしておいてからイコーライジングをせず一気にコンディショニングに入る例が多い。【同】調湿処理、【関】イコーライジング |
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コンデンサマイクロホン | capacitor microphone | コンデンサマイクロホン | 電極と振動板の間に電圧をかけ、振動板に当たる音の、振動による電極と振動板の間隔の変化を電圧の変化に変換させることで音響信号に変える方式によるマイクロホン。コイルなどの可動部品が少なく、かつ振動板も薄くできるので、より繊細な音を集音しやすくなる。一方、電源が必要(通常は電池や、ミキサーから供給)なことと、振動板等が繊細なため、ダイナミックマイクに比べて、耐久性等が落ち、また、湿気に弱い。 |
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コンベヤシステム | conveyor system | コンベヤシステム | コンベヤを利用した作業方式。作業者がコンベヤ上の品物を作業台にいったん移して作業する静止式作業コンベヤシステムとコンベヤ上を移動している品物に作業する移動式コンベヤシステムとがある。 |
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混練型WPC | wood plastic | コンレンガタダブリューピーシー | 木粉に熱可塑性樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、およびポリ乳酸など)を混合し、押出し成形、熱プレス成形や射出成形により製造した木材(木粉)プラスチック複合材のこと。 |
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さ |
サーボ機構 | servo mechanism | サーボキコウ | 物体の位置、方位、姿勢、力などの力学量を制御量とし、目標値の任意の変化に追従するように構成されたフィードバック制御系。追従制御を主な目的として構成された制御系をさすことも多い。サーボ系、サーボともいう。【関】フィードバック制御、追従制御 |
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サーメット | cermet | サーメット | セラミックスの粉末と金属の粉末を圧縮成形、焼結した複合材料。WC-Co合金を超硬合金といい、TiC系合金をサーメットとして区別する。TiNなどの窒化物添加サーメットが主流で硬さや強度も向上している。Al2O3-Fe, Al2O3-Crなどの酸化物系サーメットもある。 |
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サーメット工具 | cermet tool | サーメットコウグ | 刃部の材料にサーメット(チタン化合物、タルタン化合物またはニオブ化合物を主体とした焼結体)を使用した工具。【関】サーメット |
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サーモメカニカルパルプ | thermo mechanical pulp | サーモメカニカルパルプ | 木材チップをあらかじめ加熱し、木材を軟化させた後にリファイナーでパルプ化した機械パルプ。砕木パルプと比較して長繊維に富み、良好な強度特性を持つ。 |
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材 | wood, xylem | ザイ | 茎および根の強度および水分通導に主として役立つ組織。通水要素を有するのが特徴である。 |
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材押え装置 | chip breaker, pressure bar | ザイオサエソウチ | 回転鉋盤に取り付けられている工作物の押え装置。鉋胴の手前に取り付けられているものをチップブレーカ、鉋胴の後方に取り付けられているものをプレッシヤバーという。 |
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最外層用ラミナ | outermost lamina | サイガイソウヨウラミナ | 異等級構成集成材の積層方向の両外側からその方向の辺長の16分の1以内の部分に用いるラミナ。【関】内層用ラミナ、中間層用ラミナ、外層用ラミナ |
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材鑑 | wood specimen | ザイカン | 木材解剖学の標本として作成され、樹種、採取日、採取場所、個体の特徴などの情報とともに整理保管されている木材試料。 |
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材間風速 | wind speed in piling | ザイカンフウソク | 桟積みした材の間を通る空気の風速のこと。乾燥初期に材間風速が大きすぎて急速に乾燥が進むと、木口割れや表面割れが発生する場合がある。対処としては、ファンの能力や桟木のサイズを再検討して風の流れを調節する。 |
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サイクリックジグアニル酸 | cyclic diguanylic acid | サイクリックジグアニルサン | 制御タンパク質(BcsB)と結合することによって、セルロース合成酵素を活性型に変換させる。 |
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最高使用周速度 | maximum operating speed | サイコウシヨウシュウソクド | 研削砥石が安全に使用できる最高限度の周速度のことで、毎分何メートル(m/min)の単位で表示する。 |
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在庫管理 | inventory management, inventory control | ザイコカンリ | 必要な資材を、必要なときに、必要な量を必要な場所へ供給できるように、各種品目の在庫を好ましい水準に維持するための諸活動。 |
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材質 | wood property, wood quality | ザイシツ | 木材の性質 (wood property) または木材の品質 (wood quality)。前者は木材の様々な物理的・化学的・機械的あるいは生物学的性質の記述であり、後者は木材の用途ごとの製品としての木材の性能を示す。 |
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材質育種 | genetic improvement of wood quality trait | ザイシツイクシュ | 材質形質を対象として遺伝的改良を行うこと。 |
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材質形質 | wood quality trait | ザイシツケイシツ | 木材の材質に関わる樹木の形質 (遺伝的制御を受けていると考えられる性質)。 |
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材質指標 | wood quality index, wood quality indicator | ザイシツシヒョウ | 木材の用途を念頭において木材の品質を議論する際に用いられる、その用途および品質に関わる木材の性質。 |
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サイズ排除クロマトグラフィー | size exclusion chromatography | サイズハイジョクロマトグラフィー | 高速液体クロマトグラフィーの一種。体積排除機構で分離が行われ、高分子量の試料から先に溶出する。 |
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再生可能資源 | renewable resources | サイセイカノウシゲン | 消費速度以上に補給される天然資源。木材が含まれるが、生産速度より多く消費すると再生可能ちはいえない。 |
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再生紙(reproduction paper) | reproduction paper | サイセイシ | 古紙から造った再生パルプを原料とした紙で、板紙も含む。なお、再生パルプの使用率で完全再生紙(再生パルプ100%使用)、一般再生紙(再生パルプの方がバージンパルプより多いもの)、疑似再生紙(再生パルプが1~49%含有するもの)とされている。小林嬌一、リサイクル文化、27、、リサイクル文化社(1990)) |
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再生セルロース | regenerated cellulose | サイセイセルロース | セルロース溶剤にセルロースを溶解させ、続いて貧溶媒中で再生させたセルロースをいう。結晶構造はセルロースII。 |
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材積歩止り | | ザイセキブドマリ | 【同】形量歩止り、形量歩留り |
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再造林 | reforestation | サイゾウリン | 人工林を伐採した跡地に再び植林すること。 |
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最大切込量 | maximum undeformed chip thickness | サイダイキリコミリョウ | 回転削りおよび丸鋸切削においては、刃物と工作物の位置によって切込量は変化する。与えられた条件における切込量の最大値をいう。【関】回転削り
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材長 | length | ザイチョウ | 丸太や製材品の長さ。製材のJASにおける定義は、製材の両木口を結ぶ最短直線の長さ。ただし、延びに係る部分を除く。 |
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サイディング | siding | サイディング | 建物の外壁の乾式工法で板張のこと。材料は「サイディングボード」といい、これには木質系、窯業系および金属系がある。 |
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最適制御 | optimal control, optimum control | サイテキセイギョ | 制御過程または制御結果を、与えられた規準に従って評価し、その評価成績を最も良くする制御。最適化制御ともいう。【関】自動制御 |
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採点法 | scoring, scoring test | サイテンホウ | 官能試験において、あらかじめ用意された基準に従って試料に点数を付与する方法。 |
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彩度C* | Metric chroma C* | サイドシースター | 色彩の彩度に相関のある量。L*a*b*表色系の任意のa*b*平面において、当該色と原点の距離に相当する。色合いが明瞭な色は彩度が大きく、くすんだ色は彩度が小さくなる。同一の色相と明度の2色を比べたとき、彩度の大きい色の方が鮮明に見える。【関】L*a*b*表色系 |
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サイドすくい角 | side rake | サイドスクイカク | 基準面(Pr)に対するすくい面の傾きを表す角で、f-v面(Pf)が基準面(Pr)およびすくい面と交わって得られるそれぞれの交線が挟む角。【参】アプローチ角 |
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サイド逃げ角 | side clearance angle | サイドニゲカク | s-v面(Ps)に対する逃げ面の傾きを表す角で、f-v面(Pf)がs-v面(Ps)および逃げ面と交わって得られるそれぞれの交線が挟む角。【参】アプローチ角 |
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サイド刃物角 | side wedge angle | サイドハモノカク | すくい面と逃げ面とのなす角で、f-v面(Pf)がすくい面および逃げ面と交わって得られるそれぞれの交線の挟む角。【参】アプローチ角 |
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材内篩部、材内師部 | interxylary phloem, included phloem | ザイナイシブ | ある種の広葉樹材の二次木部内に包まれる束状または層状の篩部。【関】同心型材内篩部、散在型材内篩部 |
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細胞 | cell | サイボウ | 少なくともある時期に原形質体を包含する室または区画。細胞は植物組織の構成単位をなす。 |
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細胞間腔 | intercellular cavity | サイボウカンコウ | 限られた長さを有する細胞間隙で、一般に樹脂、ゴム質等の貯蔵に役立ち、また一般に生立木の受けた傷害に反応して形成される。【関】細胞間道 |
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細胞間層 | intercellular layer | サイボウカンソウ | 隣接する細胞間の層。等方性でセルロースを欠く。 |
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細胞間道 | intercellular canal | サイボウカンドウ | 不確定の長さを有する管状の細胞間隙で、一般にエピセリウムから分泌される樹脂、ゴム質等の貯蔵に役立つ。【関】樹脂道、ゴム道 |
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細胞内腔 | lumen | サイボウナイコウ | 細胞壁に囲まれた内腔。 |
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細胞壁 | cell wall | サイボウヘキ | 各細胞を他から仕切る壁。成熟した細胞では個体発生的に積み重ねられた数層の壁からなる。【関】一次壁、二次壁、ラメラ |
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細胞壁の裂け目 | cell wall check | サイボウヘキノサケメ | 圧縮あて材の仮道管に見られるような二次壁の裂け目。 |
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砕木パルプ | groundwood, | サイボクパルプ | 木材を砕木機で磨砕して製造した機械パルプ。 |
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材面 | face | ザイメン | 丸太および円柱類では木口を除く部分を長さ方向の線により4等分した面、そま角では木口以外の4平面。構造用を除く板類では面積の大きい2平面、角類および構造用板類では木口を除く4平面。 |
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材面割れ | surface check | ザイメンワレ | 木材の材面に発生した割れ。主に木材の縦断面に現れる木材乾燥に伴う表面割れを指す。表面割れはしばしば木口割れと材面割れにわけて考察される。 【関】割れ、乾燥割れ、表面割れ、木口割れ |
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在来構法 | conventional structure method | ザイライコウホウ | 古来からある日本の木造建築の形式。土台、柱、梁、桁などの構造部材をほぞ接合によって組み上げて骨組みとし、これに和小屋組を載せ、土壁で壁を、また瓦で屋根を葺いた形式が基本となる。 |
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材料代替効果 | material substitution effect | ザイリョウダイタイコウカ | 既存の材料を新規な材料によっ代替したときにみられるて温室効果ガスの排出量の削減効果など。 |
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サウンドレベル | sound level | サウンドレベル | 標準の周波数重み付けと指数形時間重み付けを施して得られる音圧の基準音圧20µPaに対する比を、10を底とする対数(常用対数)変換し、20倍したもの。単位はデシベル[dB]。 |
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サウンドレベルメータ | sound level meter | サウンドレベルメータ | 標準の周波数重み付けと標準の時間重み付けをした音圧レベルを測定するための機器。 |
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座金 | washer | ザガネ | 小ねじ、ボルト、ナットなどの座面と締付部の間に入れる部品。形状、機能、用途などによって色々な種類がある。 |
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逆目 | torn grain, rough grain, chipped grain | サカメ | 木理に逆らって材面の軸方向の切削を行うこと、またその切削方向。逆目切削によって生じた粗肌目の面についても用いられる。なお構造用集成材のJAS規格における材表面またはひき板の品質基準の事項に含まれる項目の一つであり、プレーナー加工の際の逆目切削によって生じた集成材材表面の欠点。 |
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逆目切削 | cutting against grain | サカメセッサク | 切削方向を含み切削面に垂直な面において、繊維傾斜角が鈍角な場合の切削。逆目ぼれの発生を防止するために、裏金(裏刃)を十分に作用させたり、切込量を小さくする。【関】順目切削、繊維傾斜角
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逆目ぼれ | torn grain, chipped grain | サカメボレ | 工作物を全体あるいは部分的に逆目切削したときなどに現れ、切削面から繊維束が塊状、群状、帯状に堀り取られた状態。板目面において年輪界付近の材面がえぐり取られて凹状にくぼんだ部分をtorn grain, 柾目面において春材部がえぐり取られて凹状にくぼんだ部分をchipped grainという。 |
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先丸剣バイト | straight turning tool with rounded corner | サキマルケンバイト | 左右対称な切れ刃と大きな丸コーナとをもつ剣バイト。 |
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先丸すみ(角)バイト | round nose bent tool | サキマルスミバイト | バイト頭部を横に曲げた先に横切れ刃と前切れ刃を付け、両切れ刃の交点部分に小さい円弧状切れ刃を付けたバイト。 |
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先むく(無垢)ドリル | top solid drill | サキムクドリル | ボデーの先端からある長さの部分だけを、むくの工具材料をろう付けしたドリル。 |
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作業管理 | work management | サギョウカンリ | 作業方法の分析・改善により標準作業と標準時間を設定し、この標準を維持する一連の活動体系。 |
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作業研究 | motion and time study, methods engineering, work study | サギョウケンキュウ | 標準作業の決定と標準時間を求めるための一連の手法体系。【関】標準作業、標準時間 |
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作業時間分析 | time study | サギョウジカンブンセキ | 【同】時間研究 |
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作業測定 | work measurement | サギョウソクテイ | 作業または製造方法の実施効率の評価および標準時間を設定するための手法。【関】作業研究、標準時間 |
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先割れ | fore split | サキワレ | 縦切削において、刃先のくさび作用により刃先の前方に生ずる割れ。
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酢酸菌 | acetic acid bacteria | サクサンキン | アルコールを酢酸に変える細菌の総称。お酢をつくるのに欠かせない存在。Gluconacetobacter 属の一種はセルロース合成能を有し、菌体外に大量に産生するため、よく研究されている。 |
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酢酸セルロース | cellulose acetate | サクサンセルロース | 代表的なセルロースの有機酸エステル。工業的には置換度2.8~2.92の三酢酸セルロース(トリアセテート)と、置換度2.4~2.56の二酢酸セルロース(ジアセテート)が製造されて、繊維、プラスチック、膜などに成形される。溶解パルプを水浸漬して活性化し、酢酸、濃硫酸、無水酢酸を加えて反応させることにより、酢酸エステル(アセチル)化が進む。トリアセテートの酢酸エステル基の一部を加水分解で除去して得られるのがジアセテートである。 |
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酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤 | poly(vinyl acetate) emulsion adhesive | サクサンビニルジュシエマルジョンセッチャクザイ | 【同】ポリ酢酸ビニルエマルジョン接着剤 |
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酢酸リグニン | Acetic acid lignin | サクサンリグニン | Acetosolv法の蒸解廃液から単離されるリグニン由来化合物を主成分とする化合物の総称 |
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錯体形成 | complex formation | サクタイケイセイ | 金属と非金属の原子が結合した構造を持つ化合物(金属錯体)の形成。 |
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座屈 | buckling | ザクツ | 細長い部材の長さ方向に荷重を加える場合などで、荷重がある一定値を超えると急に部材にたわみが生じる現象。 |
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座屈強度【鋸歯の―】 | buckling strength of sawtooth | ザクツキョウド | 鋸歯に過大な力が作用し限界を超えると、鋸歯は座屈(横方向に曲がる)する。その限界の力のこと。 |
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削片製造機 | flaker | サクヘンセイゾウキ | 【同】フレーカー |
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座ぐり(座刳り) | spot facing, counter boring | ザグリ | ナットなどの座のすわりをよくするための加工。 |
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差込工具 | insert mounted tool | サシコミコウグ | ①ホルダまたはシャンクに機械的に取り付けた小形の工具。②ボデーをシャンクに差し込んで、ろう付け、圧入などの方法で結合した工具。シャンクタイプ工具に多い。 |
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差込バイト | inserted turning tool | サシコミバイト | ブレードをホルダに差込み締め付けて使用する組立バイト。 |
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挿し歯 | insert tooth | サシバ | 植歯の一種。鋸身の所定個所に凹凸を合わせ挿し込むだけで固定される鋸歯で、一部の帯鋸に使用されている。【関】植歯丸鋸、植刃フライス
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鎖状構造 | chain structure | サジョウコウゾウ | 有機化合物の構造の一つで、炭素原子が鎖のようにつながっている構造。 |
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雑音 | noise | ザツオン | うるさい音、騒音のこと。一般に処理対象となる音以外の不要な音をいう。 |
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酢化度 | degree of acetylation | サッカド | セルロースに導入されたアセチル基を酢酸換算した重量%。 |
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さな割れ | | サナワレ | 立木の状態で存在する樹幹の内部に発生する割れ。 【関】割れ |
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サポニン | saponin | サポニン | 植物界に分布する配糖体で、界面活性を有する水溶液となる物質。ステロイド、トリテルペンの配糖体 |
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さや細胞 | sheath cell | サヤサイボウ | 接線断面で見た場合に、多列放射組織の外縁に位置し、平伏細胞をさや状に取り囲むように配列した、平伏細胞より大きい直立細胞。 |
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作用系角 | working angles | サヨウケイカク | 切削作用を考察する便宜上、作用系基準方式によって定義する刃部の角の総称。作用系基準面を基準とする。作用系角であることを明らかにするために、用語の前に“作用系”を付け、記号に添字eを付けて工具系角と区別する。 |
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作用系基準方式 | tool-in-use system | サヨウケイキジュンホウシキ | 切削中の主運動と送り運動を合成した合成切削運動の方向を基準として、切れ刃上の1点を通る基準となる面および軸を設定し、刃部の諸角を定義する方式。【関】基準方式、工具系基準方式 |
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皿鋸 | concave circular saw blade | サラノコ | 鋸身を湾曲させて皿状とした丸鋸。工作物を円形に挽くのに主として使用する。【関】丸鋸 |
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皿ばね | disc spring(Belleville)、coned disc spring, Belleville spring | サラバネ | 底のない皿形のばね。ねじの緩み止めなどに用いられる。 |
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さるばみ | | サルバミ | 入皮とその周囲の乱れた要素の配列によって現れる傷。 |
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サルファイト蒸解 | sulfite pulping | サルファイトパルピング | 亜硫酸と重亜硫酸塩を用いて脱リグニンを行うパルプ化法。1866年にカルシウムベース酸性サルファイト蒸解法として考案され、1882~1883年に本法の基礎が確立された。 |
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サルファイト法(亜硫酸法) | sulfite pulping | サルファイトホウ | 亜硫酸水素ナトリウムや亜硫酸マグネシウムを用いて、行うパルプ化方法。リグニンだけでなく、ヘミセルロースも溶脱できるので、溶解パルプとして使用される。 |
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桟降ろし | unstacking | サンオロシ | 桟積みを解体する操作のこと。 |
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三角ねじ | triangular screw thread | サンカクネジ | ねじ山の形が正三角形に近いねじの総称。メートルねじ、ユニファイねじ、ミニチュアねじなどはこれに属す。 |
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三角歯 | common tooth | サンカクバ | 歯喉線および歯背線が直線で、歯端を頂点とする二等辺三角形をなす歯形。歯喉角は負。横挽き用歯形の基本形。【同】 AV歯、【関】歯形、横挽き、【参】歯形要素 |
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酸加水分解 | acid hydrolysis | サンカスイブンカイ | 酸性条件下での加水分解反応。セルロースやヘミセルロースのグリコシド結合は、酸加水分解により開裂する。グリコシド結合の酸加水分解速度は、糖の置換基の立体効果と誘起効果により影響を受ける。 |
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酸化反応(TEMPO酸化) | TEMPO oxidation | サンカハンノウ(TEMPOサンカ) | TEMPOを触媒とする酸化反応。緩慢で安定した酸化が可能になる。 |
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酸化反応(過ヨウ素酸酸化) | periodate oxidation | サンカハンノウ(カヨウソサンサンカ) | 1,2-グリコール類を過ヨウ素酸で酸化し、炭素-炭素結合を酸化的に開裂する反応. |
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酸化漂白剤 | | サンカヒョウハクザイ | 塩素、次亜塩素酸、二塩化塩素、過酸化水素、酸素などの漂白剤。酸化によって、漂白作用を有する。 |
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酸可溶性リグニン | acid soluble lignin | サンカヨウセイリグニン | 酸水溶液に溶解したリグニン由来物。硫酸リグニンを定量した際に生ずる酸性ろ液に溶解する一部のリグニンを指す場合が多い。広葉樹材の場合は多くて3~5%存在する。 |
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桟木 | sticker、crosser | サンギ | 乾燥すべき木材を桟積みする際、材料間の通風を容易にするため、材料の間にはさむ小角材。欠点のない通直な針葉樹の心材が用いられる。厚さが薄いほど収容材積は大きくなるが、材間が狭まって、空気の通りが悪くなり、桟積み作業中の折損消耗も増大する。【関】桟積み |
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桟木厚 | sticker thickness | サンギアツ | 乾燥室あるいは天然乾燥場で使用している乾燥した状態の桟木の厚さ。桟木厚は乾燥すべき材料の樹種・厚さ・材間風速によって1.5〜4.0 cmに変えるとよいが、種類を多くすることは作業性および経費の面から不利になるので、一般に2.0~2.5 cm。桟木厚に大小があると乾燥材に反りなどの欠点が出やすいので均一にする。【関】桟木、桟積み |
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桟木間隔 | sticker spacing | サンギカンカク | 桟木と桟木との間隔。板厚2.5~3.0 cmの材で大略50~60 cm、狂いの発生しやすい樹種には狭くする。【関】桟木、桟積み |
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桟木パレット | sticker pallet | サンギパレット | 桟木を金属の枠に固定し、はしご状にしたもの。桟積み一層分の桟木がパレット上にしてあり一本一本桟木を並べる必要がなく、桟木が縦に一列に並んで配置できるので、曲げによる変形や狂い防止、桟積みの自動化にとって効果がある。 |
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残響 | reverberation | ザンキョウ | 音源からの発音が停止した後も、音源からの直接音と反射音が存在し音のエネルギーが室内に残ること。定常状態の室内音圧レベルが60dB減衰するのに要する時間を残響時間という。【関】残響時間 |
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残響時間 | reverberation time | ザンキョウジカン | 音源停止後における閉空間内の音の継続性を時間で表したもの。通常は500 Hzの帯域ノイズが音源停止から60 dB減衰するのに要する時間を秒で表す。 |
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残響室 | reverberant chamber | ザンキョウシツ | できるだけ拡散性が高い音場を実現するために特別に設計された長い残響時間をもつ室で、材料の吸音率および音源の音響パワーの測定に用いられる。 |
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散孔材 | diffuse-porous wood | サンコウザイ | 成長輪全体にわたって道管の直径および配列が、ほぼ一様かあるいは緩やかな変化しか見せない材。散孔材のうち、横断面での道管の配列が放射状のものおよび不規則な形に分布するものを、それぞれ放射孔材および紋様孔材と呼ぶ。【関】環孔材、半環孔材 |
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散在型材内篩部、散在型材内師部 | diffuse interxylary phloem, foraminate, Strychnos type | サンザイガタザイナイシブ | 材内篩部の一種。単一の永続的な形成層が茎の一生を通じて機能を続け、木部に篩部の条束が単独で散在している。【関】材内篩部、同心型材内篩部 |
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散在柔組織 | diffuse parenchyma | サンザイジュウソシキ | 軸方向柔細胞が繊維の間に不規則に分布する独立柔組織。 |
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三刺激値 | | サンシゲキチ | 与えられた三色表色系において、試料の色刺激に等色するために必要な原刺激の量。【関】三色表色系 |
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三次元切削 | oblique cutting, three dimensional cutting | サンジゲンセッサク | ①切屑生成が三次元的になる切削。切れ刃の形状によって次の3種類に分類できる。切削方向に直角でないひとつの直線切れ刃による切削。②二つ以上の交わる直線切れ刃による切削。③曲線または曲線と直線の組合せ切れ刃による切削。【関】傾斜切削
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三斜晶 | triclinic | サンシャショウ | 7つの結晶系の1つであり、長さが異なる3本の結晶軸が互いに斜めに交わるものを指す。天然セルロースはIα・Iβと称される2つの結晶形から成る複合結晶であり、前者は三斜晶に相当する。 |
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三色表色系 | | サンショクヒョウショクケイ | 適当に選んだ3つの原刺激の加法混色によって試料の色刺激と等色できるという原理に基づいて、試料の色刺激値を表示する方法。 |
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酸性サルファイト蒸解 | acid sulfite pulping (cooking) | サンセイサルファイトジョウカイ | 酸性下で実施し、亜硫酸と亜硫酸水塩を薬剤として用いる蒸解。 |
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酸性紙 | acid paper | サンセイシ | pHが7に満たない紙でおよそpH3~6を示す紙をいい、印刷物の保存性・耐久性から大きな問題となった。これに対して、中性紙はpH7~8の紙をいう。 |
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酸素-アセチレン溶接 | oxy-acetylene welding | サンソ‐アセチレンヨウセツ | 燃料ガスにアセチレンを用いるガス溶接。【関】帯鋸接合法、ガス溶接 |
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酸素系漂白剤 | oxygen bleaching agent | サンソケイヒョウハクザイ | 酸素、オゾン、過酸化水素、過硫酸、過有機酸などのパルプ漂白処理に用いられる酸化剤。 |
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残存耐力 | residual strength | ザンソンタイリョク | 部材や接合、壁や建物などがその瞬間に有している耐力性能 |
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サンダ | sanding machine | サンダ | 研削工具に研磨布紙などを用いて、工作物を研削・研磨する各種の加工機械の総称。【関】研磨布紙加工、ベルトサンダ |
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サンダ(電動工具) | sander | サンダ(デンドウコウグ) | 研磨布紙を装着して、これを回転あるいは往復運動させて材料の表面を除去し、所定の寸法に仕上げたり、平滑化する電動工具。【関】電動工具 |
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桟積み | piling、stacking | サンヅミ | 乾燥すべき木材に直交してある間隔ごとに小角材の桟木をはさんで積み重ねた堆積。最も多いのは材料を水平に積み重ねた「平積み」であり、約1/10程度傾斜させた「傾斜積み」、垂直にたてた「垂直積み」、わく組にXあるいはV字形にもたせかけた「もたせかけ」などのほか、材料の形状・寸法に応じて、枕木・たる・おけ・げた材におけるような独自の桟積み方法がある。【関】桟木 |
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桟積機 | lumber-piling machine、crosspiece piling equipment | サンヅミキ | 桟積みを行う装置。多量に同一材料を乾燥するときや、特に厚く重い材を桟積みするときに有効である。【関】桟積み |
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サンディング | sanding | サンディング | 【同】研削、研磨 |
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3点曲げ試験 | 3-point bending test | サンテンマゲシケン | 材料強度試験のうち、曲げ特性を求める試験方法。材料の両端近くを支持し、中央に荷重をかけて曲げる方式。 |
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サンドブラスト加工 | sad brast processing | サンドブラストカコウ | 鉱物質などの硬い粒子を高圧で吹き付け、材料を局所的に除去する加工。木材や竹材では早晩材など表面部分の硬軟によって除去程度が異なることを利用した加飾に用いることがある。 |
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サンドペーパ | abrasive paper, sand paper | サンドペーパ | 【同】研磨紙、【関】研磨布紙 |
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散布法 | | サンプホウ | 地下から侵入してくるシロアリが建築物等の下部の木質部分に到達加害することを防ぐため、土壌(床下土壌)に薬剤を直接散布する処理方法。 |
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酸不溶性リグニン | acid insoluble lignin | サンフヨウセイリグニン | 主として木部を無機酸で加水分解した際に残渣として得られる、リグニン由来化合物を主成分とする化合物の総称。 |
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サンプル値制御 | sampled-data control | サンプルチセイギョ | 制御系の一部にサンプリングによって得られた間欠的な信号を用いる制御。 |
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1/3オクターブ | one-third octave, third octave | サンブンノイチオクターブ | 1オクターブをさらに三つの帯域に分けたもの。1/1オクターブバンド分析のフィルタの中心周波数は、31.5, 63, 125, 250, 500, 1000, 2000…Hzと、隣り合うフィルタの2倍の関係になるが、1/3オクターブ分析のフィルタの中心周波数は、31.5, 40, 50, 63, 80, 100, 125…Hzと、隣り合うフィルタの1.25倍(1/3オクターブ間隔)の関係になる。 |
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1/3オクターブ帯域幅フィルタ | one-third-octave band pass filter, third-octave band pass filter | サンブンノイチオクターブタイイキハバフィルタ | 中心周波数を f0とすると、上限周波数 f2が 6√2f0、下限周波数 f1が f0/(6√2), f2=3√2f1である帯域幅を持つフィルタをいう。
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散乱光法 | | サンランコウホウ | 浮遊粉じん濃度の浮遊測定方法の一つ。浮遊粉じんに光を照射し、粉じんから発した散乱光の量を連続的に測定して積算するすることによって、瞬時値~1時間の周期で粉じん濃度を求める。この測定法での粉じん濃度は、単位時間のカウント数として相対濃度で表されるので、変換係数を乗じて質量濃度を求める。【関】浮遊測定方法 |
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酸リグニン | Acid lignin | サンリグニン | 主として木部を鉱酸で酸加水分解した際に残渣として単離されるリグニン由来化合物を主成分とする化合物の総称 |
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残留ひずみ | residual srain | ザンリュウヒズミ | 熱膨張の異なる2種類の被着材を接着したとき、または加熱硬化した接着物を常温に戻したとき、それらの際に生じた接着接合部に残るひずみ。 |
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3類(合板) | | サンルイ | 増量割合の多いユリア樹脂接着剤、カゼイングルーなどで接着され、屋内における乾湿の変化に耐えられる接着性を有し、日本農林規格の常態試験に合格するもの。 |
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し |
次亜塩素酸 | hypochlorous acid | ジアエンソサン | 組成式HClO。パルプのリグニン除去(漂白)に用いられる。セルロースに対しても酸化や解重合をもたらす。 |
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次亜塩素酸(塩) | hypochlorous acid | ジアエンソサン | HOCl。不安定な弱酸で、水溶液中にのみ存在する。酸化力が強くセルロースの漂白にも用いられるが、セルロースを容易に酸化する。次亜塩素酸に含まれている水素原子が金属原子に置き換わったものを次亜塩素酸塩という。 |
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仕上げ含水率 | final moisture content | シアゲガンスイリツ | 木材乾燥において乾燥終了時にターゲットとなる含水率のこと。一般には木材が利用される温湿度環境における平衡含水率を仕上げ含水率とする。【同】仕上がり含水率 |
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仕上鉋盤 | fixed knife planer | シアゲカンナバン | テーブルに固定された平鉋刃に工作物を自動送りして、表面を仕上げ削りする鉋盤。【同】スーパサーフェサ、超仕上鉋盤、平削り鉋盤
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仕上工具 | finishing tool | シアゲコウグ | 仕上げの工程で使用することを目的として作った工具。一般には良好な切削仕上げ面または加工寸法精度を得られるように考慮されている。 |
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仕上げのみ(鑿) | | シアゲノミ | 叩きのみでほった穴の内壁の仕上げなどに用いるのみの総称。薄のみ、突きのみ、鎬のみ、鏝のみがある。前方に押し突いて加工するために穂、首、柄が長く、冠を持たない。使用目的から穂先と両耳の鋭利さが求められる。【関】薄のみ、突きのみ、しのぎのみ、こてのみ |
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仕上面 | machined surface | シアゲメン | 【同】切削仕上面 |
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ジアステレオマー | diastereomer | ジアステレオマー | 立体異性体のうち鏡像異性体でないものをいう。同じ炭素数の単糖類は互いにジアステレオマーの関係にある。 |
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シアノアクリレート系接着剤 | cyanoacrylate adhesive | シアノアクリレートケイセッチャクザイ | アルキル(メチル、エチル)シアノアクリレートを主成分とする接着剤であり、空気中の水分や被着材表面の水分によって短時間にアニオン重合して硬化する。 |
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シアノエチル化 | cyanoethylation | シアノエチルカ | 水酸化ナトリウムを触媒として、木材にアクリロニトリルを反応させ、水酸基をシアノエチル化する処理。エーテル化処理の一種で、寸法安定性、耐朽性の向上に有効。 |
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シアノエチルセルロース | cyanoethyl cellulose | シアノエチルセルロース | アルカリの存在下でセルロースとアクリロニトリルを不可反応させて得られる。綿布の化学改質に用いられたり、電気材料に用いられる。 |
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次亜硫酸ナトリウム | sodium hypochlorite | ジアリュウサンナトリウム | NaOCl。遊離状では不安定。食塩の電解または水酸化ナトリウムに塩素を吹き込んで製造する。 |
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GIR接合(グルード・イン・ロッド接合) | GIR joint (glue-in-rod joint) | ジーアイアールセツゴウ | 木材の接合方法の一種で、接合部の削孔穴に接着剤を塗布したた鋼棒を挿入し一体化させる接合方法。 |
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CEL(セルロース分解酵素リグニン) | cellulolytic enzyme lignin | シーイーエル(セルロースブンカイコウソリグニン) | 磨砕木粉を予め多糖加水分解酵素で処理した後、溶媒抽出などして得られるリグニン由来物。MWLに比べ高いリグニン収率が見込めるが、一部リグニン-糖複合体を含む。 |
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CAE | computer aided engineering | シーエーイー | 【同】コンピュータ支援解析システム |
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CNC | computerized numerical control | シーエヌシー | コンピュータを組み込んで、必要な制御の一部または全部を実行する数値制御。【関】数値制御 |
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CMC | CMC | シーエムシー | カルボキシメチルセルロースナトリウム塩。セルロースに18%程度の水酸化ナトリウムを加えてアルカリセルロースとし、次いでモノクロル酢酸を添加して60~80℃で加熱撹拌することにより調製される。 |
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CLT | | シーエルティー | Cross Laminated Timber、直交集成板。挽き板を繊維方向が直交するように積層接着した建築用パネル |
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CLTパネル工法 | CLT panel construction method | シーエルティーパネルコウホウ | CLT製のパネルを構造部材とする木造建築の工法。CLTパネルは耐震壁の役割をはたし、パネルどうしはビスと金具で接合される。 |
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CO2レーザ | CO2laser, carbon dioxide laser | シーオーツーレーザ | 炭酸ガスレーザのこと。【同】炭酸ガスレーザ |
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CO2レーザ加工機 | | シーオーツーレーザカコウキ | CO2レーザに、レーザビームを工作物の照射面までうまく導いて集光する反射鏡や集光レンズで構成される加工ヘッドと、工作物を加工の仕方に応じて適宜移動させる加工テーブルを組み合わせた加工機械。 |
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篩域、師域 | sieve area, sieve field | シイキ | 小さい穴がふるい状に集まっている、篩細胞あるいは篩管要素の細胞壁が薄くなった部分。この穴に集合する原形質連絡を通して隣接する篩細胞あるいは篩管要素相互がつながっている。 |
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シーケンス制御 | sequential control | シーケンスセイギョ | あらかじめ定められた順序または手続きに従って制御の各段階を逐次進めていく制御。 |
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CCA(クロム・銅・ヒ素)系 | Chromated copper arsenate (CCA) | シーシーエー | 酸化銅(II)・酸化クロム(VI)・五酸化二ヒ素を有効成分とする木材保存剤。防腐・防蟻効果の高さから、CCAで処理された木材が長期間にわたって防腐・防蟻効力を発揮したことから、一時期住宅の土台や電信柱の保存処理に最も多く使用された。ヒ素の排水規制が強化されたことを契機にクロムやヒ素を含まない木材保存剤への転換が進んだ結果、1990年代中旬以降国内ではほとんど使用されなくなった。 |
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G層(ゼラチン層) | gelatinous layer | ジーソウ(ゼラチンソウ) | 広葉樹引張あて材の2次壁を構成する一つの壁層。木化せず、セルロースに富む。 |
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シイタケ | Shiitake, Lentinula edodes | シイタケ | 木材腐朽菌のうち、白色腐朽菌の一種である。原木にきのこの菌糸を接種して菌糸蔓延させてから発生させる原木栽培、おが粉を基材とした培地にきのこの菌糸を接種して培養した後にきのこを発生させる菌床栽培が行われている。 |
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C特性音圧レベル | C-weighted sound pressure level | シートクセイオンアツレベル | 騒音計の聴感補正回路の特性の一つである、比較的平坦な周波数特性を持つ周波数補正回路を通して測定した音圧レベル。騒音計のAC出力を記録するときや、衝撃音(周波数帯で見ると幅が広くなる)の測定に用いられる。単位はデシベル[dB]。 |
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C特性時間重み付きサウンドレベル | C-weighted and time-weighted sound level | シートクセイジカンオモミツキサウンドレベル | 周波数重み付け特性C, 指数形時間重み付け特性fast(F)またはslow(S)をつけた音圧レベルのこと。 |
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GPC | GPC | ジーピーシー | ゲル浸透クロマトグラフィー。微細孔を有するカラムで分子サイズの違い物質を分離する手法 |
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CVD | chemical vapor deposition | シーブイディー | 【同】化学蒸着 |
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シェービング | shaving | シェービング | パーティクルボードの製造に用いられる木材小片、プレーナ屑を選別したもので、内層用として用いられる。 |
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ジェットドライヤ | jet dryer | ジェットドライヤ | 横形円筒炉の全長にわたり下方から熱風を円筒の内面に沿って接線方向に吹き上げ、小片を長軸方向に移動させながら乾燥する機械。 |
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ジェットバーカ | jet barker, hydraulic barker | ジェットバーカ | 回転しながら送られてくる原木に対して、一方向あるいは数方向のノズル(口径2~3 mm)から10 MPa程度の高圧の水噴射を行って剥皮する機械。木質部をあまり損傷せずに剥皮できるが、排水処理に留意が必要である。【同】水圧式剥皮機、水圧バーカ |
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Scherrer式 | Scherrer equation | シェラーシキ | X線回折ピークの線幅から結晶子サイズを評価する式。セルロースミクロフィブリルが完全な結晶であるとの仮定のもと、その幅を算出することができる。 L=0.9λ/(Hcosθ) ここで、Lはミクロフィブリルの幅(nm)、λはX線の波長(nm)、Hは半価幅、θはブラッグ角である。 |
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ジオキサンリグニン | dioxane lignin | ジオキサンリグニン | 含水ジオキサン中で塩酸を用いて木粉を処理することで、アシドリシスによって可溶化したリグニン由来物。 |
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仕掛品 | work-in-process, in-process inventory | シカカリヒン、シカケヒン | 原材料が払い出されてから、完成品として入庫(または出庫)の手続きが済むまでの全ての段階にある品物。 |
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篩管、師管 | sieve tube | シカン | 師管要素が軸方向に連続して構成された、篩部において栄養物質を通導する管状の構造。 |
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時間重み付きサウンドレベル | time-weighted sound level | ジカンオモミツキサウンドレベル | ある周波数重み付けした瞬時音圧の2乗値を求め、それに時間重みをかけてレベル化したもの。音響・振動の信号は、時間的に変動している。この信号の物理量として実効値(Root Mean Square)を求めることが多く行われるが、原理的には信号を2乗して、(積分)平均を行い、開平するというステップによる。さらに対数化・レベル表示して〇〇dBというように用いられる。このとき、信号の周期性を考えて適切な平均時間を設定することが重要で、実効値として一定の値(直流と等価な値)を得るためには、周期性の信号であれば1周期(あるいはその整数倍)の時間、あるいはもっと長い十分な時間の平均化を必要とする。この平均化を行う際の平均化時間の長を考慮した音圧レベル(サウンドレベル)をいい、騒音計にあるFastおよびSlowは積分平均を時定数 τ の1次の積分回路(ローパスフィルタ)で行うとしたときに、F: τ = 125 ms、S: τ = 1sに相当する。 |
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時間研究 | time study | ジカンケンキュウ | 作業を要素作業または単位作業に分割し、その分割した作業に要する時間を測定し、その作業時間に基づき作業を評価する手法。【同】作業時間分析、【関】要素作業、単位作業 |
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時間スケジュール | time schedule | ジカンスケジュール | 乾燥スケジュールを時間との関係で示されているもので、時間の経過に従って乾燥室内条件(温度と湿度)を変化させる方式。【関】乾燥スケジュール、含水率スケジュール |
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時間平均音圧レベル | time-average sound pressure level | ジカンヘイキンオンアツレベル | ある指定された時間内における音圧実効値の基準音圧に対する比の、10を底とする対数(常用対数)をとり20倍したもの。単位はデシベル[dB]。 |
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時間平均サウンドレベル | time-average sound level | ジカンヘイキンサウンドレベル | ある指定された時間内における標準の周波数重み付けと指数形時間重み付けを施して得られる音圧の基準音圧20µPaに対する比の、10を底とする対数(常用対数)をとり、20倍したもの。単位はデシベル[dB]。 |
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篩管要素、師管要素 | sieve tube element, sieve tube member | シカンヨウソ | 篩管を構成する1個の細胞。一つの篩管を構成する軸方向に連続した篩管要素相互間には篩板が存在するが、篩板は水平の場合から傾斜した場合まで多様である。篩管要素の上下の端以外の側壁上に、分化の程度の低い篩域を持つ場合がある。 |
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時間率騒音レベル | percentile sound level | ジカンリツソウオンレベル | ある測定時間内に騒音レベルが変動した場合、あるレベルを超えている時間が実測時間のXパーセントを占めるとき、そのレベルをLXの表記記号で表したもの。 |
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色差 | color difference | シキサ | 色の知覚的な差異を数量化した指標。 |
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色彩計画 | color planning, color scheme | シキサイケイカク | 建築や一般のデザインにおいて、用途や材料の持味を考慮して配色し、機能的で美しい効果が創出できるように計画すること。 |
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色相角度H° | Metric hue-angle H° | シキソウカクドエイチド | 色彩の色相に相関のある量。L*a*b*表色系の任意のa*b*平面において、当該色と原点を結ぶ線分と+a*軸のなす角度(+a*軸からの離れ角度)で表される。H°の代わりにhと表記されることもある。木材色の多くはa*b*平面の第1象限に分布する。その色相角度の範囲は0°~90°で、0°に近いほど赤色寄りで、90°に近いほど黄色寄りとみなせる。【関】L*a*b*表色系 |
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色調 | | シキチョウ | 色の明度と彩度の二つの属性を含めた知覚的評価の概念。明るい・暗い、濃い・淡い、強い・弱いなどの色の調子に対応する。 |
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歯距 | tooth pitch | シキョ | 歯端線または歯端円に沿って測定した隣接する鋸歯の歯端の間隔。【同】ピッチ、【関】【参】歯形要素 |
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ジグ、治具 | jig | ジグ | 工作物や工作機械などに取り付けて部品の加工位置を正確に定め、刃物や工具または材料を正しく導いたり、安全作業のために用いる補助具。 |
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軸受 | bearing | ジクウケ | 回転や往復運動をする軸の働きを規定し、かつ軸に作用する荷重および自重を支持する機械要素の総称。 |
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軸組構法 | frame work construction | ジクグミコウホウ | 10.5 cm角の材を用いて、真壁や大壁、あるいは両者を混用し、材料にはヒノキ、スギ、マツを用いて建物を構成するシステム。在来軸組工法や在来構法ともいう。 |
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軸傾斜丸鋸盤 | circular saw with tilting arbor | ジクケイシャマルノコバン | 丸鋸を傾斜および昇降させる装置を備え、工作物を手動で送り、切断、溝削りなどの加工をする木工丸鋸盤。【関】丸鋸盤 |
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ジグソー | jig saws | ジグソー | 機体の下方に向けてののこぎり刃が取り付いている往復動のこぎり。案内板を備えており、案内板は傾斜調整ができる。【関】往復動のこぎり |
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仕口 | connection, joint | シグチ | 木構造の部材の組手で、接合される部材どうしの方向が異なる。 |
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仕口 | connection, joint | シグチ | 木構造の部材の組手で、接合される部材どうしの方向が異なる。 |
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仕口加工盤 | connection processor for construction material | シグチカコウバン | カッタやビットを取り付けて移動する主軸と工作物固定装置を備え、木造建築用構造材の側面・上下面に溝、欠き、掘りなどの仕口を加工するほぞ取り盤。【関】仕口 |
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軸付研磨フラップホイール | flap wheels with shaft | ジクツキケンマフラップホイール | 研磨布のフラップ片を放射状に軸対象に接着・固定し、把軸を設けた小形の研磨工具。 |
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軸付砥石 | mounted wheels | ジクツキトイシ | 砥石を保持し回転させるための柄を付けた小直径の研削砥石。【関】砥石 |
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軸方向 | axial, longitudinal | ジクホウコウ | 樹幹または枝を円柱と考えて、その底面と上面の中心を結ぶ中心軸と平行する方向。細胞についてもその長軸に沿った方向として用いられる。【関】放射方向、接線方向 |
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軸方向切込深さ | axial depth of cut | ジクホウコウキリコミフカサ | 正面フライスやエンドミルによる加工における工具の軸方向の切込み深さ。【関】半径方向切込深さ、【参】半径方向切込深さ |
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軸方向柔細胞 | axial parenchyma cell | ジクホウコウジュウサイボウ | 紡錘形始原細胞から生じた柔細胞。紡錘形始原細胞から生じた娘細胞が横面分裂 (水平面分裂) して複数の軸方向柔細胞が形成されて柔組織ストランドを形成するか、横面分裂を行わないで紡錘形柔細胞となる。軸方向柔細胞で構成された組織を軸方向柔組織と呼ぶ。【関】柔細胞、柔組織ストランド、紡錘形柔細胞 |
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軸方向柔組織 | axial parenchyma | ジクホウコウジュウソシキ | ⇒軸方向柔細胞 |
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軸方向すくい角 | axial rake angle | ジクホウコウスクイカク | ①正面フライスカッタの正面切れ刃のすくい面と主軸を含む面とのなす角度。②ドリル中心軸に平行な直線に対する切れ刃すくい面のなす角度。
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軸方向要素 | axial element | ジクホウコウヨウソ | 木材解剖学で、放射組織の細胞以外の軸方向に配列している細胞に対して用いる便宜上の用語。 |
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始原細胞 | progenitor cell | シゲンサイボウ | 高等植物の生長点の先端を形成する一群の細胞。根・茎の生長点や形成層などにみられる。 |
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歯喉 | tooth face, tooth front, rake face | シコウ | 鋸歯の前面(鋸の走行方向に面している面)。すなわち、歯端から歯底または歯腹に至る部分。【関】歯形要素 |
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歯高 | height of tooth, gullet depth | シコウ | 歯底から測った鋸歯の高さ。歯底線(または歯底円)と、歯端線(または歯端円)との距離。【関】歯形要素、【参】歯形要素 |
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歯喉角 | hook angle, rake angle | シコウカク | 歯端から歯端線または歯端円の接線に垂直に引いた線と、歯端からの歯喉線または歯喉線の接線とのなす角度。上記垂線に対して歯喉線が鋸走行方向に傾いている場合を負の歯喉角、逆の場合を正の歯喉角としている。【関】【参】歯形要素 |
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指向性マイクロホン | directional microphone | シコウセイマイクロホン | 特定の方向を捉えやすい性質を持つマイクロホン。「単一指向性」マイクロホンとも言う。振動板の後ろ側にも音の通り道として穴や溝が設けられている点で無指向性マイクロホンと構造が違う。間接音はこの穴や溝から入って振動板の裏側に届くが、同じ音は回り込み、少し遅れて振動板の表側からも届く。そこで穴や溝から振動板の裏側までに障害物などを置いて間接音の速度を遅らせて直接音と同時に到達するようにすると、この音は振動板の表と裏で同時に生じた同量のエネルギーとして相殺され、電気出力にならない。一方、前方で鳴った音は、まず先に振動板の表側に伝わり、その後の裏側へ回り込んだ音は、障害物によって到達が遅くなる。この時間差によってエネルギーは相殺されずに電気出力されるため、前方への単一な指向性を持つ。 |
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歯喉線 | | シコウセン | 歯形において歯喉を形成する線。【関】歯形要素 |
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自己組織性 | self-organization | ジコソシキセイ | ある系がみずからを組織化する特性。 |
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仕込角 | pitch angle | シコミカク | 鉋刃を鉋胴に取り付けるとき、取付け面(第2すくい面)と鉋胴円周面の交線における鉋胴円周接平面と、取付け面のなす角度。【関】鉋刃、鉋胴
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仕込勾配 | cutting angle | シコミコウバイ | 鉋身の刃裏と鉋台の下端とのなす角度。切削角を示す。仕込み角とも言う。 |
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自在錐 | | ジザイギリ | 罫引刃を一枚有し、比較的大きい任意の直径の穴をあけることができる錐。自由錐とも言う。 |
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自在ベルトサンダ | swivel belt sander | ジザイベルトサンダ | エンドレス研磨布紙を2個以上のプーリに掛けて回転走行させ、一方のプーリ軸を移動することにより、垂直または水平に使用できるサンダ。【関】ベルトサンダ |
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篩細胞、師細胞 | sieve cell | シサイボウ | 篩部における細長い通導細胞で、篩管要素と異なり、比較的分化の程度の低い篩域が、特に他の篩細胞と重なり合う先端の部分に多く存在する。 |
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指示騒音計 | sound level meter | シジソウオンケイ | マイクロホン・増幅器・指示計器および聴感補正回路からなる騒音計をいう。 |
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歯室 | gullet, throat | シシツ | 隣り合う鋸歯と鋸歯の間の空間。一つの鋸歯の歯喉、歯腹、歯底と、鋸走行方向に対して前の鋸歯の歯背、ならびに歯端線または歯端円によって囲まれた部分。【関】【参】歯形要素 |
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子実体 | fruiting body | シジツタイ | 担子菌類の多くが生活環において形成する器官。キノコ。キノコは、通常柄の先に、傘型があり、その下面にひだがあり、ひだの表面に胞子が生成される。 |
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子実体原基 | primordium | シジツタイゲンキ | きのこの生活環として栄養成長期と生殖成長期があり、栄養成長期の菌糸体に光や温度および子実体形成誘導物質等の刺激が加わると、子実体形成初期の子実体原基が誘導される。 |
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歯室面積 | gullet area | シシツメンセキ | 歯室部分の面積。【関】歯形要素 |
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糸状菌 | filamentous fungus | シジョウキン | 核を持つ真核生物に属し、きのこやかびなど、糸状の菌糸で生長することを特徴とした菌類 |
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地透き鉋 | | ジスキガンナ | 細長い棹に刃幅の狭い鉋身を仕込んだ地透きを行う鉋。のみで荒彫り後に一定の深さに削る。 |
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姿勢偏差 | orientational deviation | シセイヘンサ | 幾何偏差の種類の一つ。平行度、直角度、傾斜度の総称。 |
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施設栽培 | facility cultivation | シセツサイバイ | きのこ栽培の培養、伏せ込み、発生等の工程において温度、湿度が制御された施設を利用して栽培する方法である。これら施設を用いることにより、自然条件に左右されることなくきのこ生産が可能となる。 |
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自然栽培 | natural cultivation | シゼンサイバイ | きのこ栽培の培養、伏せ込み、発生等の工程において、屋外にて自然条件に委ねて栽培する方法である。きのこの発生は野生のきのことリンクする時期となり制御することは困難であるが、発生するきのこは野生きのこに近い質感が期待される。 |
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自然対流式 | natural convection type | シゼンタイリュウシキ | 木材の人工乾燥装置の中で、乾燥室内の空気をファンによって強制循環させずに自然対流させる方式のこと。自然対流式は地熱利用乾燥法などに利用される。 |
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自然対流式乾燥装置 | natural circulation kiln | シゼンタイリュウシキカンソウソウチ | 桟積みの下に蒸気加熱管が設けられ、そこで暖められた空気が桟積み中央を上昇した後、桟積み内を通って木材の水分を吸収し、次第に冷却して重くなり降下し、一部は排気口から排気筒へ、一部は床下で空気と混合して再び蒸気加熱管で加熱され上昇する。乾燥室内の温湿度の調節は排気口または排気筒に取り付けたダンパの開閉や蒸気噴霧などによって行うが、調節が難しく局部的なむらができ、かつ風速が低いため、高い温度がとれず乾燥に時間がかかる。【関】インターナルファン式乾燥装置、内部送風機式乾燥装置 |
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持続可能な開発(Sustainable Development) | sustainable development | ジゾクカノウナカイハツ | 国際賢人会議「環境と開発に関する国際委員会(通称:ブルントラント委員会)」が1987年に提唱し、地球環境問題への取り組みにおいて不可欠なキーワードとなっている。また、1993年2月17日から20日にかけてインドネシアのバンドンで地球森林会議が開催され、現地・地域・地球のあらゆる段階で森林の果す役割が重要であることから、森林面積の拡大、持続可能な森林の管理と保全の促進、世界の炭素吸収源としての機能の高揚をはかるため、国連の持続可能な開発委員会に対して地球の森林問題にもっとも高い優先度を与えるよう要請した(持続可能な森林開発のためのバンドン宣言)。 |
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下ガード | lower guard | シタガード | 電動丸鋸の案内板の下に位置する鋸刃への可動接触防護装置。【関】電動丸鋸、案内板 |
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下端 | | シタバ | 鉋削り中に材面と接触して擦り合う鉋台の下面。台木の木表面を下端とする。台面とも言う。 |
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下向き削り | down milling, climb milling | シタムキケズリ | 回転切削工具(フライス)の切削方向と工作物の送り方向が同一の回転削り。【同】下向き切削、【関】上向き切削、【参】回転削り、フライス削り |
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下向き研削 | down cut grinding | シタムキケンサク | コンタクトホイール方式のベルト研削、ドラム研削などの加工で、研削工具の回転方向(研削方向)と工作物の送り方向とが同一の研削方法。また、研削砥石による刃物の刃付け研削作業で、砥石の回転方向が刃の背から刃先に研ぎ上げる研削方法。【関】上向き研削 |
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下向き切削【丸鋸の―】 | down sawing, climb cutting, climb sawing | シタムキセッサク | 丸鋸の鋸歯と工作物とが接触する位置(切断位置)において、鋸歯の移動方向(丸鋸の回転方向)と送材方向とがほぼ同じである挽材方式。この方式で丸鋸切断すると、材が送り方向に引き込まれることがあり非常に危険である。これは、丸鋸盤の多くが上向き切削方式を採用している理由の一つ。下向き切削方式を採用する場合は、材が引き込まれない送材方式が必要。【関】上向き切削、丸鋸盤、丸鋸、【参】回転削り、フライス削り |
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歯端 | tooth point, tip | シタン | 鋸歯の先端のことで、切先に相当する。歯喉と歯背の交わる点。【関】歯形要素、【参】歯形要素 |
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歯端円 | circle of teeth top | シタンエン | 丸鋸において歯端を連ねてできる円のこと。【関】歯形要素、歯端、【参】歯形要素 |
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歯端角 | tooth angle, sharpness angle | シタンカク | 鋸歯の先端の角度。歯端における歯喉と歯背の2接線のなす角度。【関】【参】歯形要素 |
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歯端線 | line of teeth top | シタンセン | 歯端を連ねた線。帯鋸では直線、丸鋸では円となる。【関】【参】歯形要素 |
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支柱 | pillar | シチュウ | ラジアル丸鋸盤のアームや加工ヘッド等を支える柱。 |
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湿気容量 | moisture capacity | シッキヨウリョウ | 材料単位体積内で単位の相対湿度を変化させるに要する含湿量をいう。これは材料の平衡含湿率曲線から求められる。 |
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実効値 | root-mean-square value, RMS value | ジッコウチ | 交流の電圧や電流を同じ仕事率を示す直流での値で表示したもの。例えば、最大値が100Vの正弦波交流は70.71Vの直流と同じ仕事率を示す。波形によって異なるが、正弦波交流の場合は最大値の 1/√2(≈0.7071) の値が実効値になる。商用電源の交流は最初からこの実効値で表示されているので、100Vなら、最大値は100÷(1/√2)≈141.42V になる。【同】 rms値、RMS値 |
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実時間解析 | real-time analysis | ジツジカンカイセキ | 「即時」、「同時」解析のこと。リアルタイム解析ともいう。 |
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湿式抄造機 | wet forming machine | シッシキショウゾウキ | 一定濃度に調整されたパルプから所定の幅および厚さの高含水率(ウェット)のファイバマットを造る機械。 |
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湿式処理 | | シッシキショリ | 乾式処理と対になる言葉で、水溶性の木材保存剤など水で希釈する薬剤を用いて行う加圧処理のこと。 【関】乾式処理 |
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湿式法 | | シツシキホウ | ファイバーボードの製法の一つで、水を媒体として繊維マットを抄造し、乾燥あるいは熱圧で成板する方法。 |
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湿潤質量基準 | | シツジュンシツリョウキジュン | 材料の含水率を、その材料の湿潤状態の質量に対する保有水分の割合で評価する基準。 |
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湿潤曲げ試験 | wet-bending test | シツジュンマゲシケン | 長方形状の2枚の試験片を水平面から5°傾けて設置し、これに均一に散水できる装置により72時間散水した後、試験片の散水面を上面とし、ぬれたままの状態で行う曲げ試験。 |
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質量減少率 | mass loss rate | シツリョウゲンショウリツ | 木材の防腐性能試験等において、暴露操作前後の試験体の質量から次式によって求める;ML=(Mb-Ma/Mb)×100. ML: 試料の質量減少率(%)、Mb: 暴露操作前に恒量に達した状態での試料の質量、Ma: 暴露操作後に恒量に達した状態での試料の質量。 |
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質量濃度 | | シツリョウノウド | 単位体積の空気中に浮遊する粉じんの質量。単位は[mg/m3]で表す。 |
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歯底 | tooth root, gullet bottom | シテイ、ハゾコ | 歯室の底の部分。点である場合が多いが、帯鋸などでは直線となっていることもある。【関】【参】歯形要素 |
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歯底線 | root line, base line | シテイセン | 歯底を連ねた線のことで、帯鋸では直線、丸鋸では円となる。【参】歯形要素 |
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ジテルペン | diterpene | ジテルペン | 4つのイソプレンユニットを持つテルペノイド。針葉樹の樹脂酸などが含まれ種々の生理活性を示す。環状ジテルペンにはタキサン型、アビエタン型、ラブダン型、カウラン型のジテルペン等がある。が知られている。 |
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ジテルペン | diterpene | ジテルペン | C20H32の分子式を持つテルペンで、4つのイソプレン単位によって構成される。レチノール、レチナール、フィトール等の化合物の骨格となる。 |
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自動1面鉋盤 | single surface planer, surfacer, thicknesser, thicknessing planer | ジドウイチメンカンナバン | 回転する横組胴、昇降できるテーブル、材押え装置および送り装置などからなり、工作物の1面を切削することにより厚さ決めをする鉋盤。【関】鉋盤
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自動送り丸鋸盤 | circular sawing machine with automatic feeder | ジドウオクリマルノコバン | 工作物を自動で送り、回転する丸鋸により切断、溝切りなどの加工をする丸鋸盤。【関】丸鋸盤 |
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自動化 | automation | ジドウカ | 処理過程または装置を自動操作に置き換えること、またはその結果。 |
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自動加工システム | automatic processing system | ジドウカコウシステム | 複数のコンピュータ数値制御(CNC)工作機械と工作物の脱着用の自動パレット交換機(ATC: Auto Palette Changer)を構成要素にし、マテリアルハンドリングシステムとしての加工搬送用の無人搬送車(AGV: Automated Guided Vehicle)、自動倉庫システムなどを、コンピュータによって統合した多品種生産対応可能な加工システム。 |
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自動鉋刃研削盤 | auto-feed knife grinder | ジドウカンナバケンサクバン | 砥石台または鉋刃取付け台が自動的に往復運動をして、鉋刃を研削する研削盤。切込運動などが自動的に行われるものもある。【関】鉋刃研削盤 |
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自動錐 | | ジドウギリ | 柄を上下に押しつけて錐を回転させて穴をあける工具。チャックにドライバービットを取り付けると、木ねじのねじ込みもできる。
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自動組立システム | automatic assembling system | ジドウクミタテシステム | 自動組立ロボットまたは専用組立機に、部品を整送・分離・位置決めして自動供給する供給装置(パーツフイーダ、パレット、マガジン)、工程間の組立品の運搬を行う搬送装置(コンベヤ、移載用ロボット)を組み合わせて、部品の供給、搬送、組み立てを行う他品種対応の組立システム。 |
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自動検査計測システム | automatic inspection and measuring system | ジドウケンサケイソクシステム | 自動加工または自動組立システムで、加工、組立工程の途中および作業後に自動的に多品種・多項目の計測・検査するシステム。【関】自動加工システム、自動組立システム |
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自動工具交換装置 | automatic tool changer | ジドウコウグコウカンソウチ | 【同】 ATC |
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自動木端削り鉋盤、自動こば削り鉋盤 | vertical side planer | ジドウコバケズリカンナバン | 【同】木端取り盤、こば取り盤【関】鉋盤 |
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自動桟積み機 | automatic stacker | ジドウサンヅミキ | 桟積み作業を自動で行う装置のこと。自動桟積みには、製材を並べた上に桟木ストッカーから桟木を製材上に落として並べる方法と、桟木パレットのように必要本数の桟木をあらかじめ等間隔に並べてそれを一体化してパレット化しておき、一段製材が並べられたら、その上に桟木のパレットを機械的に置いてゆくものがある。 |
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自動3面鉋盤 | three side planer, three side planing and molding machine | ジドウサンメンカンナバン | 回転する横鉋胴、昇降できるテーブルに取り付けられた左右の立鉋胴、および送り装置からなり、主として工作物の上面および両側面を同時に切削する鉋盤。テーブルが固定され、各鉋胴が昇降できるものもある。【関】鉋盤
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自動ストロークベルトサンダ | automatic stroke belt sander | ジドウストロークベルトサンダ | エンドレス研磨布紙を2個以上のプーリに掛けて回転走行させ、ベルト押え(パッド)を自動的に左右に移動させて工作物を研削するサンダ。【関】ベルトサンダ、ストロークサンダ |
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自動制御 | automatic control | ジドウセイギョ | 特定の目的に適合するように、機械やシステム、それらの構成要素などを対象として、制御系(対象の状態の検出、目標値との比較、それらに基づく必要な操作などを行う装置)を構成し、所要の操作を自動的に行うこと。 |
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自動制御加工機械 | | ジドウセイギョカコウキカイ | 制御とは 「ある目的に適合するように、対象となるものに所要の操作を加えること」 と定義されており、これを無生物の制御装置(検出・比較・判断・操作を順次繰り返して行う)で行うことを自動制御といい、この機能が付与されている加工機械を自動制御加工機械という。具体的には、NC ルータやプレカット加工機などをいう。 |
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自動製材 | | ジドウセイザイ | 原木丸太の形状測定装置が付随してあり、形状データに応じて木取りを自動決定し、自動的に丸太から角材や板材を製材する加工機。製材加工機としてはツインバンドソーが用いられる。 |
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自動倉庫システム | automatic warehouse system | ジドウソウコシステム | 材料、部品、中間仕掛品、製品などを必要に応じて自動で出庫・格納するとともに、品目の種類または在庫量の情報を収集・管理する機能(自動入出庫管理システム)をもつ倉庫システム。 |
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自動送材車 | auto-feed carriage | ジドウソウザイシャ | 工作物を載せ、手動操作または遠隔操作によって保持し、帯鋸盤などに送り込む装置。 |
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自動送材車付帯鋸盤 | band saw machine with auto-feed carriage | ジドウソウザイシャツキオビノコバン | 工作物を送材車に載せて保持し、手動操作または遠隔操作の駆動装置によって送材車を往復させて工作物を縦挽き切断する帯鋸盤。【関】帯鋸盤 |
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自動送材車付横形帯鋸盤 | horizontal band saw machine with auto-feed carriage | ジドウソウザイシャツキヨコガタオビノコバン | 工作物を送材車に載せて保持し、手動操作または遠隔操作の駆動装置によって送材車を往復させて工作物を縦挽き切断する横形帯鋸盤。【関】横形帯鋸盤 |
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自動調心ころ軸受 | self-aligning roller bearing | ジドウチョウシンコロジクウケ | 転動体として凸面ころ(球面ころ)を用いた自動調心玉軸受。球面ころ軸受ともいう。ラジアル荷重、両方向のアキシアル荷重およびこれらの合成荷重を支持する能力が大きい。【関】自動調心軸受
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自動調心軸受 | self-aligning(rolling) bearing | ジドウチョウシンジクウケ | 転動体の軌道の一方を球状とすることにより、二つの軌道の中心軸間の角度のミスアラインメントおよび角運動に適応できる軸受。【関】転がり軸受 |
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自動調心玉軸受 | self-aligning ball bearing | ジドウチョウシンタマジクウケ | 転動体として玉を用いた自動調心玉軸受。【関】自動調心軸受
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自動直角2面鉋盤 | double surface planer with right angle | ジドウチョッカク2メンカンナバン | 回転する立・横鉋胴と昇降できるテーブルおよび送り装置からなり、主として工作物の下面と側面を同時に切削し、直角基準面を作る鉋盤。テーブルが固定され、鉋胴が昇降できるものもある。 |
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自動倣い旋盤 | wood copying lathe, wood profiling lathe | ジドウナライセンバン | モデルと材料に低速で同じ回転運動を与え、モデルをトレーサが軽く接触しながらなぞり、高速回転のバイトがこのトレーサと同じ動きをしながら材料を加工する旋盤。【関】木工倣い旋盤、倣い旋盤 |
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自動倣いルータ | copying router | ジドウナライルータ | 移動自在なアームの先端に設置した主軸、倣い装置、倣い型からなり、ロールによって主軸をならい型に沿って移動し、工作物に自動倣いで彫刻、面取り、切抜きなどの加工をする木工フライス盤。【関】木工フライス盤
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自動2面鉋盤 | double side planer, two side planer, double surface planer | ジドウニメンカンナバン | 回転する上下2本の平行な横鉋胴、昇降できるテーブルおよび送り装置からなり、主として工作物の上下面を同時に切削し、主として厚さを決める鉋盤。テーブルが固定され、鉋胴が昇降できるものもある。【関】鉋盤
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自動ばち(撥)形あさり整形機 | swage setting equipment, automatic swage setting machine | ジドウバチガタアサリセイケイキ | 帯鋸の歯先を動力によりプレスして、ばち形あさり出しを行い、さらにその整形を行う機械。【同】ばち形あさり整形機【関】スエージ |
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自動パレット交換装置 | automatic pallet changer | ジドウパレットコウカンソウチ | 【同】 APC |
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自動丸鋸歯研削盤 | automatic circular saw blade sharpener | ジドウマルノコバケンサクバン | 回転する砥石により、丸鋸の歯形を整形仕上げする研削盤。送りおよび砥石の昇降運動は自動的に行われる。
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自動丸棒削り盤 | round bar making machine | ジドウマルボウケズリバン | 自動送り込み装置を備え、回転する中空鉋胴の内側に向かって取り付けた工具により丸棒を削り出す機械。 |
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自動むら取り鉋盤 | leveling planer | ジドウムラトリカンナバン | 【同】むら取り鉋盤 |
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自動4面鉋盤 | four side planing and molding machine | ジドウヨメンカンナバン | 回転する上下2本以上の横鉋胴、昇降できるテーブルに取り付けられた2本以上の立鉋胴および送り装置からなり、主として工作物の4面を同時に切削する鉋盤。テーブルが固定され、各鉋胴が昇降できるものもある。
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自動ローラ送りテーブル帯鋸盤 | auto-roller table band resaw | ジドウローラオクリテーブルオビノコバン | 1個の送りローラおよびその駆動装置よって、テーブル上で工作物を送って、縦挽き切断するテーブル帯鋸盤。【関】テーブル帯鋸盤 |
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自動ローラ送りテーブルツイン丸鋸盤 | roller table type twin circular saw machine | ジドウローラオクリテーブルツインマルノコバン | 工作物をローラ装置によって送り、縦挽き切断するツイン丸鋸盤。【関】ツイン丸鋸盤 |
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自動ローラ送り横形帯鋸盤 | horizontal band resaw with auto-feed roller | ジドウローラオクリヨコガタオビノコバン | 2個以上の送りローラおよびその駆動装置によって、テーブル上で工作物を送って、縦挽き切断する横形帯鋸盤。【同】自動ローラ横形帯鋸盤【関】帯鋸盤
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自動ローラ帯鋸盤 | band resaw with rollers, band sawing machine with rollers or roller table | ジドウローラオビノコバン | 1個または2個以上の送りローラおよびその駆動装置により、テーブル上で工作物を送って主として縦挽きする帯鋸盤。テーブルが付いていないものもある。【関】帯鋸盤
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自動ローラ送材装置 | auto-roller feeding device for band saw machine | ジドウローラソウザイソウチ | ローラによって工作物を帯鋸盤に送り込む装置。【同】自動ローラ帯鋸盤 |
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自動ローラ横形帯鋸盤 | horizontal band resaw with rollers | ジドウローラヨコガタオビノコバン | 【同】自動ローラ送り横形帯鋸盤、【関】帯鋸盤 |
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シナピルアルコール | sinapyl alcohol | シナピルアルコール | モノリグノールの一種で重合するとシリンギルリグニンになる。 |
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死節 | dead knot, encased knot, loose knot | シニブシ | 樹幹の材に包み込まれる際にはすでに枯死していた枝に由来する節。枝と樹幹の組織の連絡がない。【関】生節 |
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子嚢菌 | ascomycete | シノウキン | 菌界に属する分類群の一つ。微小な子嚢(しのう)を形成しその中に減数分裂によって胞子を作る。 |
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しのぎ(凌ぎ) | flank, back | シノギ | 鉋刃の逃げ面。 |
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歯背 | tooth back | シハイ | 鋸歯の後背部(鋸の走行方向に面していない面)。すなわち、歯端からその後方(鋸の走行方向と反対の方向)の鋸歯の歯底に至る部分。【関】歯形要素 |
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歯背角 | clearance angle, back angle, relief angle | シハイカク | 歯端線または歯端円の当該歯端における接線と歯背の歯端における接線とのなす角度。【関】【参】歯形要素 |
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歯背線 | tooth back line | シハイセン | 歯形において歯背を形成する線。歯背線は一般に後方(鋸の走行方向と反対の方向)に凹と凸の曲線が連続した線あるいは直線であるが、鋸の強度や性能上の必要から、特に丸鋸などにおいてこれが折れ線状に2段になっている場合がある。【関】歯形要素 |
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自発休眠 | spontaneous dormancy | ジハツキュウミン | 開花に適した温度等の環境 条件が整っても開花せず、低温によって発育が進行する 休眠状態 |
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篩板、師板 | sieve plate | シバン | 篩管要素の末端壁の特殊化した部分で、その部分にはある場合には単一の篩域をもち (単篩板: simple sieve plate)、ある場合には非常に近接した数個の篩域が、多くの場合はしご状あるいは網状に配列している (複合篩板: compound sieve plate)。 |
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師部 | phloem | シブ | 維管束植物における同化栄養分の通導組織。 |
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篩部、師部 | phloem | シブ | 維管束植物の主要な同化栄養分通導組織。一次組織にも二次組織にも生じ、通常 (必ずしも「常に」ではない) 木部と関連して存在する。大多数の裸子植物および双子葉植物の茎では二次篩部と二次木部の間には、その両者を派生する形成層が挟まれて存在する。篩部を構成する細胞の基本的な型は篩要素 (篩細胞、篩管要素)、柔細胞、繊維および厚壁異形細胞である。 |
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歯腹 | rake face | シフク | 鋸歯の歯喉から歯底に至る部分。【関】歯形要素 |
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歯腹線 | rake face line | シフクセン | 歯形において歯復を形成する線。一般に歯復縁は鋸歯の前方(鋸の走行方向)に凹な曲線になる。【関】歯形要素 |
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篩部柔組織、師部柔組織 | phloem parenchyma | シブジュウソシキ | 篩部に生ずる柔組織。 |
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師部繊維(phloem fiber) | phloem fiber | シブセンイ | 樹皮における繊維を一般に総称して師部繊維という。 |
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篩部放射組織、師部放射組織 | phloem ray | シブホウシャソシキ | 放射組織のうち、形成層より外側の部分。 |
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師部母細胞 | phloem mother cell | シブボサイボウ | 形成層細胞は並層分裂により2個の細胞に割れる。理論的に、新生した2個の細胞のうち1個の細胞は形成層始原細胞として残り、もう片方の細胞について内側(髄側)の細胞の場合は木部母細胞となり、外側(樹皮側)の細胞の場合は師部母細胞となる。しかしながら、形成層始原細胞と同様の分裂能力を持つ母細胞を形態学的あるいは細胞学的な違いで始原細胞と区別することは困難である。したがって、形成層始原細胞、木部母細胞、師部母細胞の層を一括して、形成層帯と呼ぶ。 |
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篩部母細胞、師部母細胞 | phloem mother cell | シブボサイボウ | 形成層始原細胞の分裂によって樹幹の外方に生じた未分化の分裂能力を持つ細胞で、これらは篩部細胞に分化する前にさらに接線面分裂 (並層分裂) を行う。 |
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ジベンゾジオキソシン型構造 | dibenzodioxocin | ジベンゾジオキソシンコウゾウ | リグニンの生合成過程で、5-5'型構造から生成するフェノキシルラジカルが、別のフェノキシルラジカルのβ-位とカップリングしてβ-O-4'結合が生成し、残存するキノンメチド構造へ前者のフェノール性ヒドロキシ基が付加して生成する8員環をもつ構造。存在量は多くないと考えられている。 |
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四方まさ | | シホウマサ | 木材(角材)の4側面ともにまさ目となる木取り。 |
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四方柾 | | シホウマサ | 直方体である製材の横断面以外の4面すべてが柾目である状態またはそのような製材。 |
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ジャーナル軸受 | journal bearing | ジャーナルジクウケ | 回転する軸に対し、直角方向に作用する荷重を支持する滑り軸受。ジャーナル滑り軸受ともいう。【関】スラスト軸受 |
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遮音材料 | noise insulating material | シャオンザイリョウ | 遮音性能の優れた材料をいう。遮音材ならびに吸音材は図のような特徴を持っている。
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遮音性能 | sound insulation | シャオンセイノウ | 居住者にとって好ましくない騒音を壁面や床によって遮断する性能。騒音伝搬には空気中を伝搬する空気音と、床や壁など構造躯体等を伝搬する固体音がある。【同】遮音性 【関】騒音、空気音、固体音 |
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遮音等級 | | シャオントウキュウ | 空気音遮断性能または床衝撃音遮断性能について、周波数帯域毎の測定値を等級曲線と照合し決定される単一数値評価量。等級曲線はJIS1419-1,2(建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法)に規定される。 |
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弱軸方向 | weak axis direction | ジャクジクホウコウ | 強軸方向と直交する方向。【関】強軸方向 |
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しゃくり(決り)鉋 | grooving plane | シャクリガンナ | 溝を削る鉋の総称。溝鉋、作里鉋とも言う。相じゃくり鉋、ありじゃくり鉋、機械じゃくり、窓枠しゃくり鉋、だぼじゃくり鉋、組手じゃくり鉋、基市じゃくり鉋、などの種類がある。
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斜剣バイト | straight turning tool with unsymmetric cutting edge | シャケンバイト | 左右非対称な切れ刃をもつ剣バイト。 |
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JAS | Japanese Agricultural Standard | ジャス | 【同】日本農林規格 |
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JAS規格 | Japanese Agricultural Standard | ジャスキカク | 食品・農林水産分野において農林水産大臣が定める国家規格。伝統的には、国内市場に出回る食品・農林水産品の品質や仕様を一定の範囲・水準に揃えるための基準。(出典:https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/index-83.pdf) |
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斜走木理 | diagonal grain | シャソウモクリ | 樹幹、枝、製材で、それらの軸方向と繊維方向が一致せず、繊維傾斜が存在している木理。 |
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煮沸繰返し試験 | boiling repetition test | シャフツクリカエシシケン | JASでは耐水性能を評価する試験方法として、試験片を沸騰水・室温水浸せき、乾燥する工程を繰り返し、剝離長さを測定する方法を規定している。 |
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煮沸繰返し試験【合板の―】 | cyclic boiling test | シャフツクリカエシシケン | JAS(合板)では、1類の接着の程度をこの試験(試験片を沸騰水中に4時間浸せきした後、60±3℃ので20時間乾燥し、さらに沸騰水中に4時間浸せきし、これを室温の水中にさめるまで浸せきし、ぬれたままの状態で接着力試験を行う。)によってせん断強さと平均木部破断率を算出して判定している。【関】接着の程度 |
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煮沸剥離試験 | boiling water soak delamination test | シャフツハクリシケン | 日本農林規格で規定されている、集成材、単板積層材、構造用パネルの接着の程度を試験するための方法の一つ。試験片を沸騰水中に一定時間浸せきしたとき、あるいは沸騰水中に浸せきし、さらに室温の水中に浸せきした後、乾燥したときの接着層の剥離の状態を試験する。【関】接着の程度【合板・集成などの―】 |
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シャンク | shank | シャンク | ①ドリルを回転軸に接続させる軸の部分。②工具の柄部。使用に際してこれを保持する。ストレートシャンク、テーパシャンク、角シャンク、ダブテールシャンクなどの種類がある。【関】木工錐、シャンクタイプ工具【参】ドリル |
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自由相じゃくり(決り)鉋 | | ジユウアイジャクリガンナ | 相じゃくり鉋の一種。相欠きの深さをねじで調節する定規が付けられている。 |
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周囲仮道管 | vasicentric tracheid | シュウイカドウカン | 道管の周囲に存在するやや特殊化した仮道管。穿孔を持たず、多数の有縁壁孔を持ち、長さが短く不規則な形状をしていることが多い。 |
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周囲柔組織 | vasicentric parenchyma | シュウイジュウソシキ | 道管の周囲をさや状に完全に取り囲む随伴柔組織。周囲柔組織のさやの厚さはいろいろで、横断面で円形またはやや楕円形を示す。 |
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自由音場 | free sound field | ジユウオンバ | 対象周波数範囲において、音を反射するものがない領域。 |
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重曲 | | ジュウキョク | 樹幹または丸太の曲がりの変曲点が二つ以上あるような曲がり。 |
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重研削 | heavy grinding, heavy duty grinding | ジュウケンサク | 工作物の切込量、送りあるいは研削荷重が大きいなどの除去量の多い研削加工。【関】研削 |
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重合度 | degree of polymerization | ジュウゴウド | 重合体を構成する基本単位の数。セルロースの場合、その基本単位はグルコース残基であり、粘度平均重合度で表されることが多い。 |
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集合節 | knot cluster | シュウゴウフシ | 複数の節が互いに接近している状態。輪生枝に由来する節や葉節がしばしば集合節となる。 |
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集合放射組織 | aggregate ray | シュウゴウホウシャソシキ | 小型の放射組織が多数密集して肉眼では単一の大きな放射組織のように見える放射組織。個々の放射組織は道管要素以外の軸方向要素により隔てられている。 |
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柔細胞 | parenchyma cell, parenchymatous cell | ジュウサイボウ | 通常は薄壁でかつ単壁孔を持つ、顕著に特殊化していない細胞。サイズ、形態、細胞壁構造などの変異に富む。 |
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柔細胞ストランド | parenchyma strand | ジュウサイボウストランド | ⇒柔組織ストランド |
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自由さね(実)鉋 | | ジユウサネガンナ | ねじで面の幅が調整できるさね鉋。【関】さね鉋 |
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十字ハンマ | cross face hammer, twist face hammer | ジュウジハンマ | 鋸の腰入れ修正、水平仕上げを行う際に、部分的な凹凸、伸び、縮み、ねじれなどの狂いを矯正するために使用するハンマで、両側の打撃面がクロスしている。クロスハンマともいう。【関】円頭ハンマ、丸ハンマ
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収縮 | shrinkage | シュウシュク | 材料が乾燥などによって縮み、元の寸法より小さくなること。 |
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収縮・膨潤 | shrinkage・swelling | シュウシュク・ボウジュン | 主として木材の水分状態の変化による変形を記述する用語。含水率の減少に伴う寸法減少の変形を収縮、増加に伴う寸法増加の変形を膨潤と呼ぶ。 「木材の収縮・膨潤」とした場合は通常水分状態の変化による変形を指す。木材の水分状態の変化は、他の収縮・膨張現象 (熱膨張・収縮や応力に伴う弾性変形など) に比べその程度がはるかに大きい。木材の水分状態の変化による変形は「乾縮・膨潤」と呼ばれる場合もある。 |
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収縮率・膨潤率 | coefficient of shrinkage・coefficient of swelling | シュウシュクリツ・ボウジュンリツ | 収縮・膨潤に伴う変形の程度を表す値。 生材から気乾までの気乾収縮率、生材から全乾までの全収縮率、含水率1%の減少に対する平均収縮率などいくつかの種類が定義できる。木材は異方性をもつ材料であるため、軸方向・接線方向・放射方向それぞれに収縮・膨潤率が定義できるほか、体積の減少・増加に基づく体積収縮・膨潤率も定義される。収縮率と膨潤率の測定はそれぞれ収縮前と膨潤前の寸法を基準として表される。例: 全収縮率 = (生材寸法 - 全乾寸法) / 生材寸法 |
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自由定規付き面取り鉋 | | ジユウジョウギツキメントリガンナ | 小型の平鉋の鉋台を中央から二分された定規に挿入固定された面取り鉋。面取り幅は定規の中央部の間隔をねじあるいは棹の調整によって決める。切り面取り鉋、猿頬面取り鉋、組子面取り鉋、ぶっきり面取り鉋が見られる。 |
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修飾構造 | sculpture, modified structure | シュウショクコウゾウ | 壁孔、穿孔板、らせん肥厚、いぼ状突起、ベスチャー等、細胞壁が局所的に欠落あるいは隆起して特異な形態を示す構造の総称。 |
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集塵装置 | dust collector | シュウジンソウチ | 機械加工されたときに発生する切屑や粉塵を風力で集め、運搬する装置。労働衛生、機械の保守、生産能率の向上が目的である。切屑や粉塵の分離、収集は遠心力を利用したサイクロン式もあるが、現在では騒音、集塵能力の面からバグフィルター式のものが多い。 |
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自由振動 | free vibration, free oscillation | ジユウシンドウ | 外力を取り除いたのちにも振動体が続ける振動をいう。振動数はその物体の固有振動数になる。 |
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自由水 | free water | ジユウスイ | 木材の細胞内腔などに存在し、細胞壁との吸着がない、液体であって自由な水。 |
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集成材 | glued laminated timber | シュウセイザイ | ひき板、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅および長さの方向に集成接着をした一般材。 |
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集成材厚板パネル | | シュウセイザイアツイタパネル | 木造建築の床や屋根野地用に開発されたパネル状の集成材 |
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集成材建築物 | laminated wood construction | シュウセイザイケンチクブツ | 集成材を構造部材とする木造建築物。戸建て住宅の他に、体育館や商業施設など大断面集成材を用いた建築がある。製材や集成材を用いた中大規模建築物を集成材等建築物と呼称することもある。 |
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修正挽き | | シュウセイビキ | 乾燥もしくは挽材による狂いを取りながら帯鋸や丸鋸で製品を所定の寸法に仕上げること。 |
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重切削工具 | heavy cut tool | ジュウセッサクコウグ | 切込み深さまたは送り量を大きくする目的で作った工具。 |
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柔組織 | parenchyma | ジュウソシキ | 柔細胞からなる組織。材の横断面における軸方向柔組織の配列は材の識別に重要である。 |
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柔組織ストランド | parenchyma strand | ジュウソシキストランド | 二つ以上の柔細胞が軸方向に連なって、全体として紡錘形の1個の細胞のような外形を呈する柔組織。単一の紡錘形始原細胞から由来し、水平面分裂により生じた柔細胞により柔細胞ストランドが形成される。【同】柔細胞ストランド |
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集団管孔 | pore cluster | シュウダンカンコウ | ⇒集団道管 |
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集団道管 | vessel cluster, pore cluster | シュウダンドウカン | 横断面において道管の集まり方が不規則で、放射方向と接線方向の両方に広がりをもつ複合道管。【同】集団管孔 |
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縦断面 | longitudinal section, longitudinal face | ジュウダンメン | 樹幹または枝の軸方向に沿った断面。 |
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収着 | sorption | シュウチャク | 吸収と吸着を合わせた現象。 |
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収着水 | sorbed water | シュウチャクスイ | 例えば、木材と気体や水分との接触面で、木材表面に吸着および吸収された水分、あるいは両者の区別がつかない水分。 |
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充填剤 | filler | ジュウテンザイ | 接着剤の作業性、耐久性、接着強さなどの性質を改良するために添加する物質。 |
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周年栽培 | year-roud cultivation | シュウネンサイバイ | きのこ栽培において、一年間を通じて栽培すること。自然条件下では周年栽培は困難であり、周年栽培を行うには施設栽培を取り入れることが要件となる。 |
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重年輪 | double ring, multiple ring, multiple annual ring | ジュウネンリン | 二つ (あるいはそれ以上) の成長輪からなる年輪。 |
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周波数応答 | frequency response | シュウハスウオウトウ | 応答とは、初期値や入力による出力の変化の様子を表し、時間応答と周波数応答がある。周波数応答とは、制御系にある周波数の制限波の入力信号を与えたときに出力信号が定常状態に達した時の応答をいう。 |
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周波数重み付け特性 | frequency-weighting characteristic | シュウハスウオモミヅケトクセイ | 音の周波数に対する耳の感度が異なることから決められた特性。図のようにA特性、C特性がある。A特性で測定したときを特に騒音レベルといい感覚量を近似する。C特性で測定すると音圧レベル(物理量)を近似する。FLATとは重み付けしない特性で、音圧レベル(物理量)の測定に使用される。
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周波数分析 | frequency analysis | シュウハスウブンセキ | 騒音や振動の原因を探したり、低減対策の方法を検討するために、測定した波形の中身、すなわち周波数成分を分析すること。 |
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周刃フライス | plain milling cutter, peripheral cutter | シュウハフライス | 切れ刃が回転体の外周面(外筒面)に配列されたフライス。正面フライスやエンドミルと区別することを強調するときに用いられる。平フライスとほとんど同義。【関】回転削り
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周皮 | periderm | シュウヒ | 幹や根、まれにその他の器官の表皮に代わる二次的な保護組織。コルク組織、コルク形成層およびコルク皮層からなる。 |
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自由ベルト研削方式 | free belt grinding method | ジユウベルトケンサクホウシキ | 【同】フリーベルト研削方式 |
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重量選別 | sorting by weight | ジュウリョウセンベツ | 重量により複数のグループに仕分けする操作のこと。木材乾燥においては、乾燥前に重量選別することにより、乾燥後の含水率のばらつきを小さくする効果がある。 |
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重量平均分子量 | weight average molecular weight | ジュウリョウヘイキンブンシリョウ | 重量分率を考慮した平均分子量 |
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重力沈降法 | | ジュウリョクチンコウホウ | 粉じんの分粒方法の一つで、粗大粒子が重力によって沈降することを利用する方法。薄い平板を一定間隔で複数枚平行に重ね合わせた構造の分粒装置を水平に保った状態で空気を吸引したとき、平行板の間を空気が取りぬける間に粗大粒子は板上に沈降し、測定する限界粒子径以下の粒子だけが通過する。この方法は、主に粗大粒子の除去のために使用する。 |
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重力分級フォーミングマシン | gravity shift spreading machine | ジュウリョクブンキュウフォーミングマシン | 落下する小片を機械的に跳ね飛ばし、小片形状を分級しながら連続的にたい積させる機械。 |
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主運動 | primary motion | シュウンドウ | 工具と工作物との相対運動のうち、工具が工作物に接触して工作物の所定の箇所を分離除去する運動。【関】送り運動、送り運動角、主運動系 |
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主運動系 | main driving system | シュウンドウケイ | 主運動を行わせる駆動系統。【関】主運動 |
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樹幹 | trunk, tree trunk, tree stem | ジュカン | 樹木の茎のうち、直径の大きい、主となる幹。 |
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樹幹解析 | stem analysis | ジュカンカイセキ | 樹幹から高さ別に複数の試料を採取して、髄から樹皮までの年輪幅の変化等を記録して、樹幹全体の成長等に関わる情報を得ること。 |
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主切れ刃 | major cutting edge | シュキレハ | 切削作用において、切屑生成に主な役割を果たす切れ刃。主切れ刃が複数ある場合には、コーナに近い方から順に第一主切れ刃、第二主切れ刃などという。 |
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種菌 | spawn | シュキン | きのこ栽培用の種菌は、それぞれのきのこの二核菌糸を、きのこの特性、栽培形態等に適した培地で純粋培養したものである。最も広く使用されている種菌は、その主な培地基材の種類から「種駒」と「オガ種菌」とに大別される。近年では菌糸を大量増殖させるために「液体種菌」も普及している。 |
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縮合型構造 | condensed-type structure | シュクゴウガタコウゾウ | リグニンの単量体単位間の結合様式において、芳香環の2,3,5,6位のうち、メトキシ基のない位置で隣のフェニルプロパンとC-C結合している構造を指す。ジアリールエーテル型(4-O-5’型)はエーテル結合ではあるが縮合型に含まれる。 |
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縮合型タンニン | Condensed tannin | シュクゴウガタタンニン | フラバン-3-オールを基本単位としたC4位-C6位およびC4位-C8位の繰り返し結合からなる分子量500~3,000のポリフェノール。一般に針葉樹樹皮、種皮、根皮等の生体保護組織に多く見られるタンニンで、酸で加熱するとアントシアニジン色素を生成することからプロアントシアニジンと呼ばれている。 |
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縮合型タンニン | condensed tannninn | シュクゴウガタタンニン | 植物界に広く存在し、加水分解で多価フェノールを生じる収斂性の植物成分であるタンニンの一種。カテキンが炭素-炭素結合で縮合したもの。 |
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主軸固定装置 | spindle lock device | シュジクコテイソウチ | 刃物交換などのために、主軸を一時的に回転しないように固定する装置。 |
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主軸制動装置 | spindle brake | シュジクセイドウソウチ | 工作機械などで、動力を遮断した後、主軸の惰力回転をできるだけ速やかに停止させるための装置。 |
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主軸速度 | spindle speed | シュジクソクド | 主軸の単位時間当たりの回転数。【関】主軸 |
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主軸台 | head stock, spindle stock, spindle head | シュジクダイ | 工作物を回転させるための主軸を備えている部分。旋盤において、工作物に回転を与える駆動部分。【関】主軸固定装置、主軸。 |
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主軸端 | spindle nose | シュジクタン | 主軸の前面側(工作の行われる側)の端面部で、チャックなどを取り付けるねじ部、または工具を取り付けるテーパ部などがある部分。 |
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主軸頭 | spindle head, vertical head | シュジクトウ | 工具を回転させる主軸を備えている部分。【関】主軸、アーム。 |
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主軸の振れ | run-out of spindle | シュジクノフレ | 主軸の回転中心の半径方向における動き(変位)。この振れの程度が加工精度や工具寿命に大きな影響を及ぼす。【関】主軸 |
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樹脂細胞 | resin cell | ジュシサイボウ | 針葉樹材において樹脂様物質を含む軸方向柔細胞。 |
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樹脂酸 | resin acid | ジュシサン | 樹脂中に含まれるジテルペンカルボン酸。松脂の蒸留残留物であるロジンの80%以上に樹脂酸が含まれており、ピマール酸、ネオアビエチン酸、レボピマール酸が主であるが、次第にこれらはアビエチン酸に変化する。 |
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樹脂道 | resin canal, resin duct | ジュシドウ | 樹脂を含む細胞間道。【同】樹脂溝 |
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樹心割り | | ジュシンワリ | 樹心を通るように鋸を入れ、丸太を2分割あるいは4分割する木取り方法。大径材の製材に用いられることが多い。【同】胴割り【参】製材木取り |
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じゅず状末端壁 | nodular end wall | ジュズジョウマッタンヘキ | 断面でじゅず玉状を呈する柔細胞の末端壁。 |
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主体作業 | main activity | シュタイサギョウ | 製品を直接生産している正規の作業で、作業サイクルに対して毎回または周期的に行われる作業。主作業と付随作業から構成される。 |
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受注生産 | make to order | ジュチュウセイサン | 顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する形態。【関】見込生産 |
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朱壷 | | シュツボ | 墨壺に用いる墨に代えて朱色の顔料(酸化第二鉄、硫化第二水銀)を用いたもの、黒柿などの黒墨では分かりにくい墨付けに用いる。 |
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手動鉋刃研削盤 | hand feed planer knife sharpener | シュドウカンナバケンサクバン | 鉋刃研削盤のうち、刃物台の左右の往復運動と砥石台への前進後退を手動で行うもの。【関】自動鉋刃研削盤 |
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手動式丸鋸研磨機 | circular saw blade sharper | シュドウシキマルノコケンマキ | 回転する砥石により、丸鋸の歯形を整形仕上げする研削盤。送りおよび砥石の昇降運動は手動で行われる。【関】手動丸鋸歯研削盤 |
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手動制御 | manual control | シュドウセイギョ | 直接または間接に人が操作量を決定する制御。【関】自動制御 |
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手動丸鋸歯研削盤 | hand feed circular saw sharpener | シュドウマルノコバケンサクバン | 回転する砥石により丸鋸の歯形を整形する研削盤。送りは手動による。
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主逃げ面 | major flank | シュニゲメン | 主切れ刃につながる逃げ面。主逃げ面が複数の面からなるときには、主切れ刃に近い方から順に第一主逃げ面、第二主逃げ面などという。 |
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シュバイツァー試薬 | Schweizer's reagent | シュバイツァーシヤク | セルロース溶解能を持つテトラアンミン銅錯体の水溶液。再生セルロースの製造に利用される。 |
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樹皮 | bark | ジュヒ | 形成層の外側にあるすべての組織。成木では普通、内樹皮 (inner bark、生活組織) (参照: しぶ 篩部) および外樹皮 (outer bark、主に死滅組織) に分けられる。 |
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寿命【刃物の―】 | tool life | ジュミョウ | 【同】工具寿命 |
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寿命時間 | life time | ジュミョウジカン | 刃物を研ぎ上げてから、研ぎ直しを必要とするまでの正味切削時間。 |
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順位法 | ranking, ranking test | ジュンイホウ | 官能試験において、指定した官能特性について、強度または程度の順に試料を並べる方法。 |
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純音 | pure sound, pure tone | ジュンオン | 基本周波数の整数倍の周波数成分(倍音)を一切持たない、正弦波で表される音。 |
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循環型生産システム | inverse manufacturing system | ジュンカンガタセイサンシステム | 物質循環系として、製品の供給と使用が閉じた系を構成していなければならないという考え方に基づく生産の仕組みまたは体系。同一種類の製品中で再利用する閉ループリサイクルで構成され、他の製品に低品質の材料として使用されるカスケードリサイクルは含まれる。 |
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循環潤滑 | recirculating lubrication | ジュンカンジュンカツ | 摺動面を通過した潤滑剤を機械的に再び摺動面に循環させる潤滑方式。 |
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瞬間接着剤 | instant glue | シュンカンセッチャクザイ | シアノアクリレートは空気中の水分や材料表面のわずかな水分で、短時間にアニオン重合し硬化することからこの名称がある。高価なため、家具、楽器や工芸品などの細かい部分の接着に用いられる。金属、プラスチック、セラミック、ガラス、ゴムなどの接着にも用いられる。 |
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純正律音階 | just intonation scale | ジュンセイリツオンカイ | ある基本音を起点として、音程が協和する(周波数の比が簡単な整数比になる)ように各音を順に採って決定していく音律をもつ音階(音列)。 |
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準耐火性能 | quasi-fireproof performance | ジュンタイカセイノウ | 建築基準法にて定められる、火災による延焼を抑制するために、建築物の壁や柱などに必要とされる性能。火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後一定の時間(基本的に30~45分間)、構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じず、裏側へ延焼(壁や床などの場合)しない性能。 |
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準備段取作業 | set-up operation | ジュンビダンドリサギョウ | 主体作業を行うために必要な準備、段取り、作業終了後の後始末、運搬などの作業で、ロットごと始業の直後および終業の直前に発生する。【関】主体作業 |
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準不燃材料 | | ジュンフネンザイリョウ | 表面試験、せん孔試験、ガス有毒性試験および模型箱試験について、準不燃材料の判定基準に合格した建築材料をいう。 |
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ジョインタ(電動工具) | jointer | ジョインタ(デンドウコウグ) | ディスクカッタを装備した、溝穴またはしゃくり溝を切り込むための電動工具。【関】ディスクカッタ、電動工具 |
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常温硬化型接着剤 | room temperature setting adhesive, cold setting adhesive | ジョウオンコウカガタセッチャクザイ | 加熱することなく常温下で硬化する接着剤。【関】加熱硬化型接着剤 |
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蒸解 | pulping (cooking) | ジョウカイ | 化学パルプ製造工程の中で、主要な脱リグニンを担う過程。蒸解で90%超のリグニンを除去することが、一般的である。 |
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蒸解、蒸解液 | cooking | ジョウカイ | パルプ化工程を示す用語。繊維原料が薬品と混合され、加圧下で所定時間加熱される。蒸解時間は製造される製品の種類に依存している。蒸解液として、クラフト法では水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムの混合液、サルファイト法では重亜硫酸塩の亜硫酸溶液、ソーダ法では水酸化ナトリウム水溶液が用いられる。 |
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傷害細胞間道 | traumatic intercellular canal | ショウガイサイボウカンドウ | 生立木がうけた傷害に反応して形成される細胞間道。 |
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傷害柔組織 | traumatic parenchyma, wound parenchyma | ショウガイジュウソシキ | 形成層にあたえられた傷害に起因する、大きさ、形および分布の不規則な柔細胞の組織。 |
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傷害輪 | traumatic ring | ショウガイリン | 気象害、病害、虫害などにより傷害を受けた形成層が生産した帯状または成長輪様の傷害組織。原因により、霜輪 (低温に起因)、乾輪 (乾燥に起因) などと呼ばれることがある。 |
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正角 | squares, squared lumber | ショウカク | 製材の材種区分の1種類。厚さおよび幅が7.5 cm以上の角類のうち、断面が正方形のもの。【関】挽角類、平角、押角 |
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正角木取り | | ショウカクキドリ | 丸太から正角を採材する木取り方法。【参】製材木取り |
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定規 | ruler, guide, fence | ジョウギ | 木工機械や電動工具に備えて、所定の長さ、幅、角度、さらには所定の位置にー定の加工を施すために、材料または電動工具を移動させるための案内用の部品。 |
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蒸気加熱式乾燥装置 | steam-heated kiln、conventional kiln | ジョウキカネツシキカンソウソウチ | 木材乾燥装置の代表型で、加熱空気の中で木材の温度を高め乾燥させる方法である。加熱方法は加熱管にゲージ圧3 kgf/cm2(143℃)程度の蒸気を通して加熱するもので、戦前は桟積み下部に加熱管を設け、室内の空気を自然の対流にまかせた自然対流式乾燥装置が多かったが、現在では送風機を室内に設け、桟積み間を強制的に加熱空気が循環する内部送風式乾燥装置が主流で木材工場で一番多く使われている。最大の難点はボイラーの問題で、燃料の重油を貫流ボイラーで自動炊きする場合は別として、30 m3や60 m3の乾燥規模で燃料として廃材を手炊きすると、ボイラーの管理が大変で、特に夜間の人件費がかさむ点である。 |
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蒸気高周波複合方式 | steam and high-frequency composite dryer | ジョウキコウシュウハフクゴウホウシキ | 従来の空気加熱乾燥に乾燥室内を常圧状態のまま高周波加熱を行う組み合わせの方法。 |
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蒸気式乾燥 | steam-heated drying | ジョウキシキカンソウ | 乾燥装置の中に木材を収容して、蒸気から得た熱により木材を乾燥する方法のこと。木材の人工乾燥法の中で最も利用実績が多い。【同】蒸気式乾燥法 |
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蒸気式乾燥装置 | steam-heated kiln | ジョウキシキカンソウソウチ | 蒸気加熱式乾燥装置のこと。【同】蒸気加熱式乾燥装置 |
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蒸気式乾燥法 | steam-heated drying | ジョウキシキカンソウホウ | 蒸気式乾燥のこと。【同】蒸気式乾燥 |
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蒸気噴射プレス | steam injection press | ジョウキフンシャプレス | 主としてパーティクルボードの製造において、上下の熱盤から小片マットの中に高温・高圧の水蒸気を噴射して、熱盤による加熱と併用して圧締する機械。【関】パーティクルボード |
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小径ストレートシャンクドリル | | ショウケイストレートシャンクドリル | 直径2 mm以下のストレートドリル。 |
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衝撃応答スペクトル | shock response spectrum, SRS | ショウゲキオウトウスペクトル | 衝撃による外乱によって刺激された運動を周波数分析し、スペクトルに表したもののこと。 |
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衝撃式粉砕機 | impact type crusher(mill) | ショウゲキシキフンサイキ | 高速回転する衝撃体(ハンマなど)による衝撃力によって木材を粉砕する機械。【関】クラッシャ、ハンマミル |
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衝撃曲げ吸収エネルギー | absorbed energy in impact bending | ショウゲキマゲキュウシュウエネルギー | 衝撃曲げ強さ測定において、破壊に要したエネルギーのこと。 |
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焼結 | sintering | ショウケツ | 非金属あるいは金属の粉末を加圧成形したものを融点以下の温度で熱処理した場合、粉末間の結合が生じ成形した形で固まる現象。 |
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焼結合金 | sintered alloy | ショウケツゴウキン | 1種または数種の非金属や金属の粉末を圧縮成形し、焼結させて十分な強度を持つ金属製品を作る方法を粉末冶金といい、この方法で作った合金を焼結合金という。超硬合金、サーメットなどが代表的なものである。【関】粉末冶金 |
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焼結高速度鋼工具 | sintered high speed steel tool | ショウケツコウソクドコウコウグ | 粉末冶金の方法で組織の微細化やさらなる高合金化を図った高速度鋼工具。=粉末ハイス。【関】焼結合金 |
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焼結材料 | sintered material | ショウケツザイリョウ | 粉末冶金に用いられる金属または非金属の粉末材料。鉄系、銅系、ステンレス系、チタン系、タングステン系などに分類される。粉末金属の調合により材料調質が容易となる。【関】粉末冶金材料 |
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焼結ダイヤモンド | sintered diamond | ショウケツダイヤモンド | 超高圧高温発生装置を用いて、ダイヤモンド粉末をタングステンカーバイド‐コバルト合金の台金の上で数万気圧、千数百度で焼結したもの。多結晶ダイヤモンド、ダイヤモンドコンパウンドとも呼ばれる。単結晶ダイヤモンドのへき開性や異方性などがない。鉄鋼材料とは反応するためこれらの加工には適さない。【同】 PCD。 |
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昇降盤 | circular saw bench | ショウコウバン | 【同】昇降丸鋸盤 |
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昇降丸鋸盤 | circular saw bench, circular sawing machine with table | ショウコウマルノコバン | テーブルまたは丸鋸軸を昇降させることができる丸鋸盤。材料は手動で送られ、切断、溝加工などを行う。【関】丸鋸盤
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硝酸セルロース | cellulose nitrate | ショウサンセルロース | 水酸基が-NO2で置換されたセルロース誘導体(硝化綿ともいう)。比較的高い置換度を有する硝化綿は爆発性を示し、主な用途は工業用ラッカーである。比較的低い置換度の硝化綿はアルコールなどに高い溶解性を示し、フィルム形成のためのコーティングまたはバインダー剤として常用されている。 |
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上仕工鉋 | finish plane | ジョウシコガンナ | 仕上削り用の平鉋。中仕工鉋で削った面をさらに美しく平滑な面に仕上げるために用いる平鉋。仕上げ仕工鉋、仕上げ鉋とも言う。【関】鬼荒仕工鉋、荒仕工鉋、中仕工鉋 |
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蒸煮解繊装置 | defibrating machine | ジョウシャカイセンソウチ | チップを蒸煮した後、解繊ディスクに投入して磨砕によって繊維板用ファイバを製造する装置。 |
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蒸煮減圧処理 | steam-heated vacuum treatment | ジョウシャゲンアツショリ | 圧力容器に入れた生材を一定時間飽和蒸気で加熱し、その後減圧することで、材に蓄えられた熱エネルギーを使い、短時間である程度の水分を除去する予備乾燥法のこと。 |
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乗車式送材車 | | ジョウシャシキソウザイシャ | 走行操作を車上で行う方式の送材車。【関】自動送材車 |
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蒸煮処理 | steaming | ジョウシャショリ | 熱気乾燥において、乾燥初期に、材温を迅速に所定の温度まで上昇させるために、加熱管および蒸煮管の双方を用いて高湿度のまま加熱し、脱脂処理(ヤニ抜き)としての効果を期待するものと、中間蒸煮として、落ち込みの回復を期待する蒸煮処理がある。【関】初期蒸煮 |
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蒸煮・爆砕法 | steam-explosion treatment | ジョウシャバクサイホウ | 木材チップを耐圧釜中、180~230℃の飽和水蒸気で2~20分間蒸煮し、その後、急速に外部に放出して繊維化する方法である。その粗繊維から水抽出によりヘミセルロースを、さらにアルカリ抽出によりリグニンを除くと残渣としてセルロースが得られる。 |
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蒸煮法 | steaming method | ジョウシャホウ | 密閉した蒸煮室内に材料を入れ、蒸気により加熱する方法。木材の曲げ加工において、前処理に用いられる。 |
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床上グラインダ用研削砥石 | grinding wheels for pedestal grinder | ショウジョウグラインダヨウケンサクトイシ | 床上グラインダに取り付け、加工物の表面の研削および再研削するのに使用する研削砥石。【関】砥石 |
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篩要素、師要素 | phloem element | シヨウソ | 篩部において同化物質の転流機能を果たしている篩細胞および篩管要素の総称。 |
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常態接着力試験 | normal state adhesion test | ジョウタイセッチャクリョクシケン | 合板の接着力を評価する試験(JIS)において引張りせん断試験を行う際に、水に浸漬したり煮沸せずに、試験室に48時間状態調節した後、そのままの状態で行う試験。 |
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常態剥離試験 | dry delamination test | ジョウタイハクリシケン | 構造用パネルの試験方法の一つ。試験片を鋼またはアルミブロックに接着し、板面に垂直の方向に引っ張り、その破壊時における最大荷重を測定し、はく離強さを求める試験。 |
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常態曲げ試験 | dry bending test | ジョウタイマゲシケン | 構造用パネルの試験方法の一つ。強軸方向と弱軸方向に平行なそれぞれの断面に対して、垂直方向に曲げる試験。 |
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衝突式 | | ショウトツシキ | 浮遊粉じん濃度を測定するために粉じんを捕集する方法の一つ。試料空気を衝突板上に衝突させ、粉じんを捕集する方式。粉じんの付着を容易にし、再飛散を防止するために付着面に粘着性物質を塗布する形式、粒子の動力学的粒径によって慣性が異なることを利用して粒径別に捕集する多段多孔式インパクタなどがある。【関】捕集測定方法 |
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蒸発係数 | evaporation coefficient | ジョウハツケイスウ | 木材表面で水がよく濡れている場合、表面蒸発は自由水面で起こる水の蒸発に等しいとみてよい。このとき、単位面積当たりの蒸発速度は乾湿球温度差に比例し、この比例係数のことを蒸発係数と呼ぶ。 |
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蒸発速度 | evaporation rate | ジョウハツソクド | 物体から水分が蒸発する速度のことで、1時間に蒸発する水分量で表される。 |
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消費電力【帯鋸盤の―】 | | ショウヒデンリョク | 帯鋸盤の稼働時に消費する電力。測定の際には、主軸モーターの消費電力を測ることが一般的。 |
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上部切削 | | ジョウブセッサク | 丸鋸等の挽材方式において、工作物を丸鋸軸より上方に送り込んで切削する方式。昇降盤などではこの上部切削の上向き切削が一般的である。【関】上向き切削 |
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上部づめ(爪) | upper kickback-proof stopper | ジョウブヅメ | リッパおよびギャングリッパで上方から工作物表面に作用するつめで、逆送しようとする工作物表面に直接食い込んで工作物の反ぱつを防止する作用と端材、木片等の跳ね返りを受け止める跳ね返り防止の作用がある。【同】反発防止爪、跳ね返り防止爪 |
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使用分類記号【切削用超硬質工具材料の―】 | | シヨウブンルイキゴウ | 切削用超硬質工具材料の用途による使用分類をJIS B 4053で規定している。超硬質工具材料とは、超硬合金、セラミックス、ダイヤモンド、窒化ほう素であり、各々を記号で定めている。工具の用途に関して、切削の対象となる被削材と、そこに出てくる切屑の形状とによってP(連続型切屑の出る鉄系の切削用途)、M(連続型もしくは非連続型切屑の出る鉄系または非鉄金属の切削用途)、K(非連続型切屑の出てくる鉄系金属、非鉄金属または非金属の切削用途)に3分類し、さらに、被削材、切削方式および作業条件よって使用分類番号を細分類している。【関】呼び記号【切削用超硬質工具材料の―】。 |
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小片 | particle | ショウヘン | 木材を細かく裁断したもの。パルプ用のチップやボード用のパーティクルをさす。 |
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正味研削動力 | net grinding power, net sanding power | ショウミケンサクドウリョク | 【同】研削所要動力 |
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正味時間 | normal time, net time | ショウミジカン | 主体作業、準備段取作業をするために直接必要な時間。【関】主体作業、準備段取作業、標準時間、余裕時間 |
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正味所要動力 | net required power | ショウミショヨウドウリョク | 加工機の駆動に必要な動力のうち、機械の空転や搬送に必要な動力ではなく、加工に直接必要な動力。 |
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正味切削距離 | net cutting length | ショウミセッサクキョリ | 刃先の軌跡のうち、工作物を通過した部分の軌跡に沿って測った長さの累計。【関】切削長 |
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正味切削時間 | net cutting time, running time | ショウミセッサクジカン | 回転削りや鋸による切削では、特定の刃(歯)についてみると常に連続して切削していない。切削している時間としていない時間とを区別するため、実際に切削している時間の合計を正味切削時間という。【関】切削時間 |
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正味切削動力 | net cutting power | ショウミセッサクドウリョク | 切削運動動力と送り運動動力を加えた動力。この正味切削動力を機械の動力電動効率で除すと工作機械原動機の所要動力が求められる。 |
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正味挽材[所要]動力 | net power required in sawing | ショウミヒキザイ[ショヨウ]ドウリョク | 挽材に必要とした動力から、空転時の動力を差し引いた動力。 |
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正面切れ刃角 | face angle | ショウメンキレハカク | 正面フライスカッタの正面切れ刃のすくい面とカッタの回転によりできる円柱の正面(底面)とのなす角度。【関】正面フライスカッタ |
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正面削り | face milling, end milling | ショウメンケズリ | フライスの回転軸に直角な面のフライス削り。 |
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正面逃げ角 | face relief angle | ショウメンニゲカク | 正面フライスカッタの正面切れ刃の逃げ面とカッタの回転によりできる円柱の正面(底面)とのなす角度。 |
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正面フライス | face milling cutter, face mill | ショウメンフライス | 一端面と外周面に切れ刃をもち、主として立フライス盤で平面切削に用いられるフライス。フェースミルともいう。【関】回転削り
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正面フライスカッタ | face milling cutter | ショウメンフライスカッタ | 【同】正面フライス |
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正面フライス削り | face milling | ショウメンフライスケズリ | 正面フライスを用いて行うフライス削り。 |
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正面フライス盤 | face milling machine | ショウメンフライスバン | 正面フライス削りを行うフライス盤。【関】木工フライス盤 |
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正割 | | ショウワリ | 製材の材種区分のひとつ。挽割類のうち、断面が正方形のもの。【関】挽割類、平割 |
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初期蒸煮 | initial steaming | ショキジョウシャ | 熱気乾燥において、乾燥初期に、材温を迅速に所定の温度まで上昇させるために、加熱管および蒸煮管の双方を用いて高湿度のまま加熱する。同時に樹脂処理(ヤニ抜き)としての効果もある。【関】蒸煮処理 |
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初期摩耗 | early stage of tool wear, initial breakdown | ショキマモウ | 研磨直後の工具は、その鋭利な刃先先端部に切削抵抗が集中的に加わるため、微細な欠損によって摩耗が進行し、刃先後退量は相対的に大きくなる。このような状態を初期摩耗という。 |
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除去率 | material removal rate | ジョキョリツ | 加工によって単位時間当たりに除去される被削材の体積。普通は、cm3/minで表す。切削の場合は切削率ともいう。 |
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初期割れ | initial check | ショキワレ | 乾燥初期に発生する割れの総称。 【関】割れ、乾燥割れ |
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触針式表面粗さ計 | Stylus type surface roughness meter | ショクシンシキヒョウメンアラサ | テーパ角度が60°または90°の円錐で、その先端が半径10 μm以下の球状をなす触針を用いて被測定面を一定速度でトレースし、微細な凹凸に起因する上下の変位を検出する測定器。(参考:木材加工用語辞典、海青社(2013)) |
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植物ホルモン | phytohormone | ショクブツホルモン | 植物中に微量存在し、植物体内を移動し木部形成過程など、様々な特異的生理作用をもつ物質。オーキシン、アブシシン酸、ジベレリン、エチレン、ブラシノステロイド、ジャスモン酸等が植物ホルモンとして知られている。 |
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植物ホルモン | plant hormone | ショクブツホルモン | 植物内で生成され、生理活性・情報伝達を調節する機能を有する物質。 |
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食物繊維 | dietary fiber | ショクモツセンイ | 食物繊維は消化吸収されずにエネルギー源とならない炭水化物である。水溶性食物繊維と水不溶性食物繊維がある。抗便秘作用、血清コレストロール低下作用、血糖値の改善作用、動脈硬化症、心疾患の予防効果、糖尿病予防効果、腸疾患予防効果などの多機能性が証明されつつある。 |
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除湿乾燥装置 | dehumidification dryer | ジョシツカンソウソウチ | 乾燥装置に除湿ユニットを設置し、室内空気の湿度を木材の乾燥状態に応じて次第に低下させることによって乾燥を行う装置。 |
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除湿式乾燥 | dehumidification drying | ジョシツシキカンソウ | 除湿機を使って乾燥室内の湿度を下げることによって、木材を乾燥する方法。 |
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触覚 | tactile sensation | ショッカク | 人体の一部が物体に接触した際に、内皮に存在する感覚受容器により検知された刺激が脳において処理された結果、ヒトが感じる感覚。感覚受容器としては、メルケル触覚盤、マイスナー小体、ルフィニ小体、パチニ小体、毛胞受容体などが知られている。 |
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触感 | sense of touch | ショッカン | 触覚で感じた主観的感覚。接触感ともいう。狭義の触感(何かが接触している感覚)だけでなく、圧覚(押されている感覚)、痛覚(痛い感覚)、温度覚(熱い、冷たいといった感覚)などを含めることが多い。建築仕上げ材料の分野では、温冷感、乾湿感、粗滑感、硬軟感の4種類に分類することが多い。 |
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ショ糖 | sucrose | ショトウ | D-グルコースとD-フルクトースがα-1,2グリコシド結合した二糖類。 |
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所要電力 | required electric power | ショヨウデンリョク | 工作機械を駆動させるために必要となる電力。 |
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如鱗杢 | | ジョリンモク | 成長の不均一性に起因して、成長輪が円や楕円状を呈し、さらにそれが重なって材面 (主に接線断面) に現れて、魚の鱗のように見える杢。 |
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白書 | marking knife | シラガキ | 鋭く薄い切れ刃で材面に線を引く罫引の一種。 |
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シリカ | silica | シリカ | 植物体内に存在する通常非結晶性の二酸化ケイ素。細胞内腔に球形または不定形の粒子として存在する球状シリカと、細胞壁を被覆したり細胞壁に入り込んだりするガラス状シリカがある。 |
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紙料 | stock | シリョウ | パルプ化工程および漂白工程を経て得られたパルプ繊維を加工し、次の抄造工程に送る準備ができたパルプ懸濁液。 |
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飼料の増粒剤 | Granulation agent | シリョウノゾウリュウザイ | 飼料を顆粒状等に高密度化する際に、その成形性を改善するために添加される物質 |
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シリンギル核 | syringyl nucleus | シリンギルカク | リグニン芳香核のうち、側鎖のメタ位にメトキシ基を2つ、パラ位にフェノール性ヒドロキシ基あるいはそのエーテルをもつもの。S核と略すことがある。針葉樹リグニンにはほとんど存在せず、広葉樹リグニンはG核およびS核によって構成される。 |
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シリンギル/グアイアシル比 | syringyl/guaiacyl ratio | シリンギルグアイアシルヒ | リグニン構造中におけるグアイアシル(G)核に対するシリンギル(S)核の比 |
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シリンギルリグニン | syringyl lignin | シリンギルリグニン | シナピルアルコールの脱水素重合物で広葉樹に含まれ、木部繊維の細胞壁に多く存在する。 |
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自励振動 | self excited vibration, self-induced oscillation | ジレイシンドウ | 特定の非振動的エネルギーが供給されたとき、系の内部に生じる持続的な振動現象を指す。 |
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シロアリ | termite | シロアリ | ゴキブリ目シロアリ下目に属する原始的な昆虫で、木材や菌類、土壌などを餌とする。女王・王を中心として、採餌活動などを担う職蟻、巣の防衛にあたる兵蟻など役割分担がなされた個体で巣を営む社会性昆虫である。 |
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心厚【ドリルの―】 | web thickness | シンアツ | ドリルの先端部でのウェブの厚さ。 |
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心板 | JAS:core(veneer) | シンイタ | 合板の中芯用の単板。【同】コア単板、【関】表面単板 |
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真円度 | circularity | シンエンド | 円形形体の幾何学的に正しい円(幾何学的円)からの狂いの大きさ。円形形体を二つの同心の幾何学的円で挟んだとき、同心二円の間隔が最小となる場合の 二円の半径の差で表し、真円度_mm, または真円度_µmと表示する。 |
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心押台 | tailstock | シンオシダイ | 工作物の一端を支える台。旋盤において、工作物の後端のセンタを支える死心軸を有し、ねじ送りによってベッドの滑り台上を移動し材料を保持する。ドリルを取り付けて穴あけを行うこともできる。【関】木工旋盤
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心重なり | core overlap | シンカサナリ | JAS(合板)では、普通合板、コンクリート型枠用合板、構造用合板について基準が決められている。単板を仕組んだ際に心板が重なったもので、合板の表面が膨らむことがある。【関】心離れ |
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深共晶溶媒 | deep eutectic solvent | シンキョウショウヨウバイ | 水素結合受容体と水素結合供与体から構成され、それらを任意の割合で混合することで共晶融点降下によりそれぞれの融点以下で得られる液体。 |
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真空乾燥装置 | vacuum dry kiln | シンクウカンソウソウチ | 鉄製の円筒缶体(あるいは四角のこともある)に木材を収め、内部を真空ポンプで45~100 mmHg程度の減圧状態にして乾燥する装置で、加熱方法には温水熱板加熱式、高周波加熱式や薄い電導体の板に低圧電流を流して発熱させるものなどいろいろな方式がある。【関】減圧乾燥装置 |
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シングルエジャ | single edger | シングルエジャ | 挽き板の側面にある丸身(耳)を挽き落とすのに用いられる製材用縦挽き丸鋸盤。1本の主軸に1枚の丸鋸を取り付け、工作物をテーブル上で動力送りする。【同】自動耳すり機、【関】丸鋸盤 |
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真剣バイト | straight turning tool with point corner | シンケンバイト | 左右対称な切れ刃をもつ剣バイト。 |
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人工乾燥 | kiln drying | ジンコウカンソウ | 人工的に乾燥条件を調節して木材を乾燥すること。その方法によって1)熱気乾燥、2)高温乾燥、3)真空乾燥、4)高周波乾燥および5)薬品乾燥などに分類される。1)は加熱空気による乾燥で現在工業的に最も普及しており、一般に人工乾燥といえばこの方法を意味する。2)は100℃以上の蒸気などを用い、3)は減圧下で、4)は高周波電界中でそれぞれ木材乾燥する。また5)にはいろいろの方法があるが、主としてアセトンやその蒸気あるいは四塩化炭素の共沸混合物などを用いる。【関】人工乾燥材 |
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人工乾燥材 | kiln dried wood | ジンコウカンソウザイ | 乾燥機を用いて、人為的に目的含水率まで短期間に乾燥した製材。【同】KD材、【関】人工乾燥 |
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人工知能 | artificial intelligence, AI | ジンコウチノウ | コンピュータに人間と同様の知能を実現させようという試み、あるいはそのための一連の基礎技術。 |
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人工林 | artificial forest | ジンコウリン | 木材の生産目的のために、人の手で種を播いたり、苗木を植栽して育てている森林。 |
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心材 | heartwood | シンザイ | 材の内方にあり樹木の生立時すでに生きた細胞を失い、貯蔵物質 (たとえばデンプン) は消滅するか心材物質に転化してしまっている部分。辺材より色が濃い場合 (着色心材) と辺材と色があまり変わらない場合 (淡色心材) がある。着色心材については、商業的に、赤味・赤身 (あかみ) と呼ばれる場合がある【関】辺材、移行材 |
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心材化 | heartwood formation | シンザイカ | ⇒心材形成 |
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心材形成 | heartwood formation | シンザイケイセイ | 辺材と心材の境界付近の放射柔細胞の生命活動が活発になり、デンプンや脂肪などの貯蔵物質がフラボン、樹脂などの抗菌性のある抽出物を作ることで心材化すること。なお形成の原因については諸説ある。 |
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心材成分 | composition of heartwood | シンザイセイブン | 心材に特異的な成分。心材物質ともよばれる。 |
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心材抽出成分 | heartwood extractives | シンザイチュウシュツセイブン | 木材心材部に含まれる抽出成分。または、心材化に伴い生産される二次代謝産物。【同】心材成分 |
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心去角 | | シンサリカク | 樹心を含まない角材。【関】心持ち角取り、心去り材 |
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浸潤度 | penetration | シンジュンド | 木質材料の特定の面積に対する木材保存剤の浸潤面積の比、または特定位置からの深さに対する浸潤深さの比。 |
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針晶 | acicular crystal | シンショウ | ⇒結晶 |
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針状ころ軸受 | needle roller(radial) bearing | シンジョウコロジクウケ | 転動体として針状ころを用いたラジアル軸受。【関】転がり軸受、ころ軸受、ラジアル軸受 |
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浸食 | erosion | シンショク | 木材が気象劣化する過程において強度の低下した表面が風雨や砂塵の作用で徐々に削り取られる現象。 【同】侵食 ⇒耐候性 |
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深浸潤処理 | | シンシンジュンショリ | 専用に開発された形状の刃物を用いてインサイジングを行った材料に油溶性の薬液を吹付ける処理方法。 |
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靭性 | toughness | ジンセイ | 材料の強度的特性のうち、ねばり強さのこと。 外力に対して耐えられる抵抗の程度や、亀裂の進展のしにくさの程度。 |
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真正木繊維 | libriform wood fiber | シンセイモクセンイ | 細長くて一般に厚壁をもち、かつ単壁孔をもつ細胞。普通は道管要素および柔組織ストランドの長さから推測した形成層始原細胞の長さより明らかに長いことが多い。 |
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浸せき処理法 | | シンセキショリホウ | 浸漬槽中の薬液に木材を浸し、木材表面にまんべんなく薬液を付着させる方法。 |
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浸せき剥離試験 | immersion delamination test, cold water soak delamination test | シンセキハクリシケン | JAS(合板)では、1類と2類の接着の程度をこの試験(1類では、試験片を沸騰水中に4時間浸せきした後、60±3℃ので20時間乾燥し、これを沸騰水中に4時間浸せきし、さらに60±3℃ので3時間乾燥する。2類では、70±3℃の温水中に4時間浸せきし、さらに60±3℃で3時間乾燥する。)で、同一接着層におけるはく離しない部分の長さによって評価している。【関】接着の程度【合板・集成材などの―】。 |
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人造エメリー研削材 | artificial emery abrasives | シンゾウエメリーケンサクザイ | アルミナ質人造研削材の一種で、主にボーキサイトから成るアルミナ質原料を溶融還元し、凝固させた塊を粉砕整粒したもの。主としてコランダムとムライトの両結晶から成り、全体として灰黒色を帯びている。記号AEで表示する。 |
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人造絹糸(人絹) | rayon | ジンゾウキンシ | レーヨンの呼称。 |
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人造研削材 | artificial abrasive | ジンゾウケンサクザイ | 研磨布紙や研削砥石などの研削・研磨材製品の原料に用いる人工的に造った研削材(砥粒)。主なものにアルミナ質研削材と炭化けい素質研削材がある。【関】研削材、天然研削材 |
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診断機器 | diagnostic equipment | シンダンキキ | ここでは、劣化を診断する機器を指し、本文でもあるようにピロディンや超音波伝播速度測定器などがある |
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浸炭刃物 | carburizing steel tool, cementation steel tool | シンタンハモノ | 低炭素鋼の製品を、木炭あるいは炭化水素系のガス中で加熟して、表面に炭素を拡散させた後焼入れ、焼戻しを施した刃物。表面の浸炭層は硬くて耐摩耗性が高く、芯部の低炭素部分は軟らかく靭性の高い刃物材料を作ることができる。 |
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伸長成長 | height growth, length growth | シンチョウセイチョウ | 幹および根の先端にある頂端分裂組織の分裂によって、組織が軸方向に増加すること。 |
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真直度 | straightness | シンチョクド | 直線でなければならない各種機械部分の幾何学的直線からの狂いの大きさ。 |
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真直度【運動の―】 | straightness of straight line motion | シンチョクド | 直進運動すべき運動部品の幾何学的直線運動からの狂いの大きさ、および運動中の姿勢の狂いの大きさ。運動中の姿勢の狂いは、3軸回りの角度偏差でピッチ、ロール、ヨーで表す。【関】運動精度 |
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振動計 | vibration meter, vibroscope | シンドウケイ | 振動を検出して電気信号に変換する振動ピックアップと呼ばれるセンサを接続して、振動体の変位、振動数、振幅、速度または振動加速度を測定する計器。加速度ピックアップと呼ばれるセンサを接続して、振動の加速度を計測するものが一般的。本体内部に演算回路を内蔵していて、加速度を積分することにより速度を、二重積分することにより変位を求められる。 |
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振動研削 | vibration sandinng, vibratory sannding | シンドウケンサク | 研削工具または工作物を研削方向と直角方向に振動を与えて研削する方法。適当な振動数や振幅を付加することによって、研削量や研削仕上げ面粗さの向上が期待できる。 |
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振動減衰率 | Vibration damping ratio | シンドウゲンスイリツ | 強制振動させた物体の減衰振動や制振材料などの減衰特性を表す係数。i番目の振動の振幅Viと、そのひとつ前のi-1番目の振動の振幅Vi-1を用いて、δ = ln(Vi/Vi-1)のように減衰比の対数で表されることが多い。(参考:木材加工用語辞典、海青社(2013))【関】損失正接、対数減衰率 |
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振動切削 | vibration cutting, vibratory cutting | シンドウセッサク | 切削工具または工作物を切削方向に、あるいはこれと直角方向に振動を与えて切削する方法。適切な周波数や振幅を与えることによって、切削抵抗の減少や仕上面粗さの改善などの効果がある。【同】揺動切削 |
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振動特性 | Vibration characteristics of wood | シンドウトクセイ | 振動を与えられた木材が材料としてどのような性質を示すか、その振動特性は、動的ヤング率E'や損失正接tanδなど、材料の弾性率や熱損失を表すパラメータで評価されることが多い。楽器用材としての木材の振動特性の指標には、E'を密度ρで除した比動的ヤング率E'/ρや、動的せん断弾性係数G'なども用いられる。 |
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振動ドリル | | シンドウドリル | 工作物に丸穴をあける電動ドリルの一種。回転出力スピンドルに軸方向の衝撃運動を与える衝撃装置を内蔵している。 |
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振動レベル | vibration level | シンドウレベル | JIS C1510:1995に既定されている振動感覚補正特性(鉛直・水平)および動特性(630 msec)によって、人体の感覚に基づく補正をし、基準値(10–5m/s2)でレベル化して得られる値。振動レベル(Lv)=20 log 10(a/ao)(dB) a: 振動感覚補正を行った振動加速度の実効値、ao: 基準値10–5m/s2 |
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心直し | | シンナオシ | 丸鋸を回転軸に正しく取り付け、逆回転させて粒度の高い砥石または油砥石を歯先に当て、歯端位置の修正を行うこと。 |
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心離れ | core voids | シンバナレ | 単板を仕組んだ際に、心板と心板の間に隙間が出来たもので、JAS(合板)では、普通合板、コンクリート型枠用合板、天然木化粧合板について基準が定められている。【関】心重なり |
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真比重 | specific gravity of wood substance | シンヒジュウ | 体積に対する全乾状態での木材実質の質量の比。細胞壁が無孔であると仮定した場合、細胞壁の比重と等しくなる。 |
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靭皮繊維 | bast fiber | ジンピセンイ | 木部以外に生じる繊維。 |
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真密度 | true density, density of solid wood substance | シンミツド | 木材実質の単位体積あたりの質量。 木材の真密度は気体置換法などにより測定され、測定方法によってその測定値は多少異なるが、樹種や樹幹内の部位による差はほとんどないと考えられており、その値は概ね1500 kg m-3とされている。 細胞内腔と細胞間隙による空隙を除いた、細胞壁中の微細空隙を含む細胞壁密度 (packing density) が定義されることがあるが、真密度と混同してはいけない。 |
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心持角取り | | シンモチカクトリ | 丸太の中心部から樹心を含む角材を採材する木取り方法【参】製材木取り |
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新有効温度 | new effective temperature | シンユウコウオンド | 人間の温冷の熱感覚は、室内の気温(グローブ温度)、相対湿度、気流速度などに影響される。これらを総合して温度尺度で表す。これが新有効温度ET*であり、これによって快適範囲を示すと22~25.5℃である。およそ室温は22.9~25.2℃、相対湿度は20~60%に相当する。 |
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針葉樹 | conifers, needle trees | シンヨウジュ | 針のような葉をもつ裸子植物に属する樹木。その木材はほとんどが仮道管で構成され、道管がない。 |
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針葉樹キシラン | softwood xylan | シンヨウジュキシラン | アラビノグルクロノキシランと称される。キシラン主査のD-Xylp残基あたり、側鎖として4-O-メチルグルクロン酸が2残基、L-Arafが1.3残基存在する。 |
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針葉樹ヘミセルロース | softwood hemicellulose | シンヨウジュヘミセルロース | 主にアラビノグルクロノキシランとグルコマンナンである。 |
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針葉樹類(conifer) | conifer | シンヨウジュルイ | 裸子植物で球果植物に分類されるもの |
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心理検査 | psychological test | シンリケンサ | 知能やパーソナリティなどある特定の事柄について測定するためにあらかじめ作成され確立された検査。 |
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森林整備 | forest maintenance | シンリンセイビ | 森林を適正な状態にするための作業で、植栽、下刈り、間伐などの手入れをさす。 |
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森林蓄積量 | forest stock | シンリンチクセキリョウ | 木材、燃料、製紙などの資源となる森林資源の量。 |
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森林面積 | forest area | シンリンメンセキ | 森林の面積 |
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森林率 | forest rate | シンリンリツ | 国土面積に占める森林面積の割合。 |
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心割れ | heart shake | シンワレ | 髄付近に存在する、主として放射組織に沿った割れ。 【同】心裂、放射割れ 【関】割れ |
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す |
髄 | pith | ズイ | 茎 (幹) の中心部で、主として柔組織からなる。 |
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水圧式剥皮機 | hydraulic barker, jet barker | スイアツシキハクヒキ | 【同】ジェットバーカ、水圧バーカ |
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水蒸気蒸留 | steam distillation | スイジョウキジョウリュウ | 沸点が高く水への溶解度が低い物質を、水と蒸留することにより、水蒸気とともにその物質を留出させる蒸留方法。 |
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水蒸気処理法 | steam treatment method | スイジョウキショリホウ | 蒸気を利用した湿熱処理法。一般に、オートクレーブを用いてこの処理を行う場合が多い。 |
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水性高分子–イソシアネート系木材接着剤 | Water based polymer-Isocyanate adhesives for woods | スイセイコウブンシ–イソシアネートケイモクザイセッチャクザイ | 酢酸ビニル系、アクリル酸エステル系、スチレン・ブタジエン系、アクリロニトリル・ブタジエン系などの水性エマルジョンとポリビニルアルコールなどの水溶性樹脂のような水酸基を有する主剤と、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などのジイソシアネート化合物類やイソシアネート基をマスキングした化合物の架橋剤とを混合して硬化させる二液型接着剤。歴史的背景からAPIとも呼ばれる。【関】二液型接着剤、水性ビニルウレタン系木材接着剤 |
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水性高分子–イソシアネート系接着剤 | Water based polymer-Isocyanate adhesive | スイセイコウブンシ-イソシアネートケイセッチャクザイ | 部分けん化のポリビニルアルコールなどから成る水溶性高分子を主剤とし、pMDIなどのイソシアネート化合物の架橋剤によって硬化する接着剤 |
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水性接着剤 | water borne adhesive, water-based adhesive | スイセイセッチャクザイ | 水を溶媒または分散媒とした接着剤。【関】溶剤型接着剤 |
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水性ビニルウレタン系木材接着剤 | Aqueous Vinyl Polymer Solution - Isocyanate Adhesives for Wood (API) | スイセイビニルウレタンケイモクザイセッチャクザイ | ポリビニルアルコール水溶液とスチレン・ブタジエン・ゴム(SBR)とを主成分とする水性エマルジョンと、イソシアネート系化合物を高沸点の溶剤に溶かした架橋剤との二液型接着剤。略してAPIと呼ばれる。【関】二液型接着剤、水性高分子–イソシアネート系木材接着剤 |
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垂層分裂 | anticlinal division | スイソウブンレツ | 植物体の表面に対し垂直な方向に分裂面をつくる分裂で、形成層細胞の数を増加させ形成層自体の円周を増大させる。 |
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水素結合 | hydrogen bond | スイソケツゴウ | 永久双極子-永久双極子相互作用の一つ。水素が電気陰性度の大きな原子と結合した極性分子が、分子内または分子間で形成する結合。 |
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水中貯木 | storing in water | スイチュウチョボク | 水中貯木すると木材の中に水が浸透する際に水中のバクテリアなどの細菌が侵入し、木材の細胞の通道組織である壁孔などを破壊するので、水分の通道が良くなるとされており、結果として木材を乾燥しやすくなることが期待されているので乾燥前処理の1つになる。 |
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垂直応力 | vertical stress | スイチョクオウリョク | 垂直ひずみが生じる時の応力。 |
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垂直材加工ライン | | スイチョクザイカコウライン | 通し柱、管柱等の軸組構法木造住宅の垂直部材をプレカット加工するライン。長さ決め、両端ほぞ、貫穴、廻り縁欠き等の加工を行う。【関】プレカット |
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垂直すくい角 | orthogonal rake | スイチョクスクイカク | 三次元切削において、切れ刃線に垂直な面内で規定されるすくい角。【関】三次元切削
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垂直すくい角【旋削の―】 | normal rake angle, orthogonal rake angle | スイチョクスクイカク | 横切れ刃のすくい角を、横切れ刃平面図輪郭に直角で、底面に垂直な断面上に現れるすくい面と、底面に平行な平面とのなす角度で表したもの。【同】垂直横すくい角、【関】前切れ刃角、旋削 |
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垂直逃げ角 | orthogonal clearance angle | スイチョクニゲカク | s-v面(Ps)に対する逃げ面の傾きを表す角で、o-v面(Po)がs-v面(Ps)および逃げ面と交わって得られるそれぞれの交線が挟む角。横切れ刃に対する垂直逃げ角を横逃げ角、前切れ刃に対する垂直逃げ角を前逃げ角と呼ぶ。 |
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垂直刃物角 | orthogonal wedge angle | スイチョクハモノカク | すくい面と逃げ面とがなす角で、o-v面(Po)がすくい面および逃げ面とが交わって得られるそれぞれの交線が挟む角。 |
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垂直ひずみ | vertical strain | スイチョクヒズミ | 材料に生じる垂直方向のひずみ。細長い材料を鉛直方向に引張あるいは圧縮した時の、荷重の方向と垂直横断面に生じるひずみ。 |
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垂直分力 | vertical cutting force component, normal cutting force, normal tool force, thrust force | スイチョクブンリョク | 切削中に刃物が工作物に加える力のうち、切削面と切削方向に垂直に作用する分力。【同】背分力、【関】水平分力、切削抵抗、【参】切削抵抗 |
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随伴帯状柔組織 | paratracheal banded parenchyma | ズイハンオビジョウジュウソシキ | ⇒帯状柔組織 |
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随伴散在柔組織 | scanty paratracheal parenchyma | ズイハンサンザイジュウソシキ | 道管の周囲に不完全なさや状に配列するか、あるいは孤立的に現われる随伴柔組織。 |
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随伴柔組織 | paratracheal parenchyma | ズイハンジュウソシキ | 道管に接している軸方向柔組織。独立帯状柔組織などで偶発的に道管と接する場合もあるが、これらは随伴柔組織とは呼ばない。 |
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水分傾斜 | moisture gradient | スイブンケイシャ | 木材内部の含水率分布における勾配のこと。 |
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水平構面 | horizontal structure plane | スイヘイコウメン | 水平方向の平面骨組のことで、床組や小屋組をさす。これらは鉛直荷重だけでなく、地震力や風圧力などの水平力を伝える役割を果たす。 |
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水平細胞間道 | radial intercellular canal | スイヘイサイボウカンドウ | ⇒放射細胞間道 |
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水平仕上げ【丸鋸の―】 | leveling of circular saw blade | スイヘイシアゲ | 円頭ハンマや十字ハンマを用いて丸鋸の部分的ひずみを除去して鋸身全体を凹凸のない平面に仕上げる操作をいう。鋸の周辺部分やフランジのあたる部分は、特に念入りに行う必要がある。【関】腰入れ |
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水平仕上げ【帯鋸の―】 | leveling(of bad saw blade) | スイヘイシアゲ | 帯鋸の仕上げ工程において、ハンマやロール機を用いて鋸身の部分的ひずみを除去して平面にし、全体として伸縮やねじれなどの狂いのないものにすること。 【関】腰入れ、背盛り、帯鋸ロール機 |
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水平剪断強さ | horizontal shear strength | スイヘイセンダンツヨサ | 水平剪断試験によって、最大荷重を測定して求める強さ。 |
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水平分力 | horizontal cutting force component, parallel cutting force, parallel tool force, main cutting force | スイヘイブンリョク | 切削中に刃物が工作物に加える力のうち、切削方向に平行で切削面内に作用する分力。【同】主分力、【関】垂直分力、切削抵抗、【参】切削抵抗 |
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水溶性木材保存剤 | Waterborne preservatives | スイヨウセイモクザイホゾンザイ | 有効成分等を水で希釈して使用する木材保存剤。銅を有効成分にもつACQ、CUAZ、第四級アンモニウム化合物を有効成分にもつAAC、BAAC、AZNAなどがこの分類に含まれる。水溶性木材保存剤以外として、油性木材保存剤、油溶性木材保存剤、乳化性木材保存剤などがある。 |
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数値制御 | numerical control, NC | スウチセイギョ | 工作機械で、工作物に対する工具の経路、加工に必要な作業の工程などを、それに対する数値情報で指令する制御。NCともいう。【関】 CNC。 |
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数値制御ルータ | numerical control router, numerical control routing machine | スウチセイギョルータ | 【同】 NCルータ。 |
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数値制御ルータレース | numerical control routing lathe | スウチセイギョルータレース | ルータヘッド、主軸台および心押し台などからなり、数値制御により工作物をフライス削りする木工旋盤。【関】木工旋盤 |
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スーパサーフェサ | planing machine | スーパサーフェサ | テーブルに固定された平鉋刃に工作物を自動送りして、表面を仕上げ削りする鉋盤。【同】仕上鉋盤、超仕上鉋盤 |
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スエージ | swage | スエージ | 帯鋸、丸鋸などの歯先を手動または動力により圧延して、ばち形あさり出しを行う器具。【同】ばち形あさり機、【関】シェーパ、あさり出し器 |
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スエージ加工 | swaging | スエージカコウ | スエージを用いて、帯鋸や丸鋸などの歯先を圧延してばち形あさりを付ける作業。【同】ばち出し、【関】スエージ、あさり出し |
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末木枝条 | woody debris | スエキシジョウ | 木材利用のために伐採した樹木の利用する樹幹を除いた、末木、枝、枝に着生した葉などを総称した用語。 |
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末口 | | スエクチ | 玉切りした丸太の両端の横断面のうち、立木時に上方で地面から遠かった方。丸太から製材した木材などについてもその上下がわかっている場合に使われることがある。【関】元口 |
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すかし角 | end cutting edge concavity angle, concavity | スカシカク | 正面フライスやエンドミルの底刃と軸に垂直な面がなす角。 |
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スギ | Japanese cedar, Cryptomeria japonica | スギ | 日本特産の針葉樹で、辺心材の区別が明瞭。心材は桃ないし赤色、赤褐色。建築、造作、内装、建具、天井板、家具などに使用。 |
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スギ型壁孔 | taxodioid pitting | スギガタヘキコウ | 分野壁孔の一種で、仮道管側の有縁壁孔の孔口は、幅が壁孔縁の幅より大きく、孔口の長軸が壁孔縁より内側にある輪内孔口で、卵円形または円形を呈する。典型的なものはスギ Cryptomeria japonicaに見られる。 |
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すくい角 | rake angle, hook angle, chip angle, angle of attack | スクイカク | 切削方向に直角な面とすくい面とのなす角度。英国規格ではこれをcutting angle, つまり日本で一般的に使用されている切削角と規定しており、米国でもそのように使われることもあるが、日本ではすくい角の余角(逃げ角と刃物角の和)を切削角(cutting angle)としている。【同】切屑角、【関】切削角、逃げ角、刃先角、【参】切削角 |
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すくい面 | face, front, rake face, tool face, rake surface | スクイメン | 切削を行う刃物の切屑側の面で、切屑の一部が接する面。【関】逃げ面、第1すくい面。 |
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すくい面の傾角 | inclination angle of face | スクイメンノケイカク | 刃物のすくい面の先端を研磨することによりつくられる頭角、切削角を大きくして逆目ぼれなどの防止効果をねらったもので、切削角の増加した分かすくい面の頭角に相当する。【関】すくい面、【参】切削角 |
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すくい面摩耗 | face wear | スクイメンマモウ | 切屑とすくい面との摩擦により、工具のすくい面側に生じる摩耗。【関】すくい面、摩耗 |
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スクリーン | screen | スクリーン | 原料チップパーティクル中の粗大片と微細片の分離、あるいは削片機・破砕機で微細化された小片のサイズそろえなどのため、機械的に振動する金網を通し、あるいは空気流中で小片の密度・空気抵抗・慣性などの差異を利用して、分級する機能を持つ機械装置。 |
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スタッカ | stacker | スタッカ | 選別された合板やパーティクルボード、板材などを所定の場所に積み込む機械。ゲートスタッカともいう。【同】ゲートスタッカ、【関】ベニヤスタッカ |
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スチーミング繰返し試験【合板の―】 | cyclic steaming test | スチーミングクリカエシシケン | JAS(合板)では、特類の接着の程度をこの試験(試験片を室温の水中に2時間以上浸せきした後、130±3℃で2時間スチーミングを行い、室温の流水中に1時間浸せきし、さらに130±3℃で2時間スチーミングを行い、室温の水中にさめるまで浸せきし、ぬれたままの状態で接着力試験を行う。)によってせん断強さと平均木部破断率を算出して判定している。【関】接着の程度【合板・集成材などの―】。 |
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スチーミング処理試験【合板の―】 | steaming treatment test, steam test | スチーミングショリシケン | JAS(合板)では、1類の接着の程度をこの試験(試験片を室温の水中に2時間以上浸せきした後、130±3℃で2時間スチーミングを行い、これを室温の水中にさめるまで浸せきし、ぬれたままの状態で接着力試験を行う。)によってせん断強さと平均木部破断率を算出して判定している。【関】接着の程度【合板・集成材などの―】。 |
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スチルベノイド | stilbenoid | スチルベノイド | C6-C2-C6骨格を有する1,2-ジフェニルエテンの誘導体、ビベンジル、フェナンスレンとそのジヒドロ体、ビスビベンジルやスチルベンオリゴマーなどの化合物の総称。【同】スチルベン |
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スチルベン | stilbene | スチルベン | 分子式C14H12の物質。芳香族炭化水素からなる有機化合物。 |
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スティッカーマーク | sticker marks、 sticker stains | スティッカーマーク | 天然・人工乾燥の際、桟木を置いた部分が種々の色に変色する現象。原因は抽出成分の濃縮・化学変化によるものと考えられている。この変色を防止することは困難であるが乾燥方法や幅の狭い桟木を使用することなどにより変色を軽減することは可能である。【関】桟木 |
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ステライト | stellite | ステライト | コバルト、クロム、タングステン、炭素から成る合金。タングステンの一部をモリブデンで置換したり、ニッケル、バナジュウム、タンダルを少量添加したものもある。硬質で耐摩耗性、耐食性があり、高温酸化に耐え、約600℃以下では硬さ、抗張力の低下が生じない工具材料。【関】鋳造合金 |
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ステライト溶着 | stellite welding | ステライトヨウチャク | 鋸歯の歯先にステライトを溶かして盛り付けること。人手による方法と機械により自動的に盛り付ける方法とがある。【関】ステライト |
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ステロイド | steroid | ステロイド | 四環性のシクロペンタノペルヒドロフェナントレン骨格、並びに生合成的にこれから由来する化合物群の総称で、イソプレノイドの一種。 |
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ストランド | strand | ストランド | パーティクルボードの製造に用いられる木材小片で、幅が長さの1/3以下の長方形の形状のもの。 |
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ストランド仮道管 | strand tracheid | ストランドカドウカン | 単一の紡錘形始原細胞に由来するストランド (軸方向に連続する細胞群) を構成する個々の仮道管。針葉樹に認められ、ストランドが仮道管のみからなる場合と柔細胞が混在する場合がある。 |
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ストレスグレーディングマシン | stress grading machine | ストレスグレーディングマシン | 製材品のヤング率などの機械的特性値を自動的に計測する装置。一定の曲げたわみを与えてその反力を測定する方式と、定荷重によるたわみ量で評価する方式がある。 |
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スナイプ | snip | スナイプ | 自動鉋盤で加工された工作物の両端に付くロール状の凹痕のことで、自動鉋盤による加工における典型的な欠点。あるいは、切削中における刃先や被削材面の振動による不規則な小さな凹凸をさす場合もある。【同】しゃくれ、ガッタ、がった、【関】びびりマーク |
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スパイラルルータビット | | スパイラルルータビット | ルータビットの切れ刃がらせん状になっているビット。加工時の振動が小さく、平滑な仕上げ面が得られる。 |
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スピーカ | loudspeaker | スピーカ | 電気信号を音波に変換することで音声等を出力する装置のこと。ラウドスピーカとも呼ばれる。 |
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スピンドル【ベニヤレースの―】 | spindle | スピンドル | ベニヤレースにおいて、原木の両木口面を締付けて保持し、原木に回転を与えるための軸。主軸ともいう。【同】ベニヤレーススピンドル、【関】ベニヤレース |
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スピンドルサンダ | spindle sander | スピンドルサンダ | 回転する小径の円筒の外周面に取り付けた研磨布紙に工作物を押し付けて、曲面の内外周面を研削するサンダ。円筒を軸方向に往復運動(オシレィーション)させるものもある。
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スピンドルチャック | spindle chuck | スピンドルチャック | ルータなどの主軸の先端に備えられた、工具を機械的に保持するための部品。 |
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スプリング | spring | スプリング | 物体の力学的モデルを構成する要素のひとつ。外力に応じて伸縮するバネ(スプリングバネ)のこと。 |
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スプリングバック | springback | スプリングバック | 基本的に材料などは外力の作用を受けると変形が生じるが、変形が小さく塑性変形や組織の損傷などがない領域では弾性を示し、外力を除荷すると完全に元の状態に戻る。これを弾性回復(スプリングバック)という。木材切削において、逃げ角が過小の場合は、繊維の弾性回復とこれに伴って母材と刃先の逃げ面が摩擦し、切削抵抗は増加する。特に縮み型切屑の生成、刃先の切れ味不良、木口切削の繊維のはね返りなどの場合に顕著となる。 |
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スプレーコータ | spray coater | スプレコータ | ベルトコンベアなどによって送られる合板などの表面に、霧化した一定量の接着剤糊液や塗料を噴霧装置によって塗布する機械。空気流で霧化するエアスプレーと、高圧ポンプで加圧して霧化するエアレススプレーがある。【関】フローコータ、塗装機[械]、スプレー塗装機 |
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スペクトル | spectrum | スペクトル | 複雑な情報や信号をその成分に分解し、成分ごとの大小に従って配列したもののこと。 |
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スペクトル密度 | spectral density, spectrum density | スペクトルミツド | 信号や時系列のエネルギーが周波数についてどのように分布するかを示したもの。場の量の二乗平均値を帯域幅で除した値を、帯域幅をゼロに近づけたときの極限値で求める。場の量の種類は、音圧、粒子速度、粒子加速度などのように指定する。 |
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スペクトル密度レベル | spectrum density level | スペクトルミツドレベル | ある周波数帯域内に分布する指定された量のその周波数帯域幅との比について、周波数帯域幅をゼロに近づけたときの極限値のレベル。 |
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スペクトルレベル | spectrum density level, spectrum level | スペクトルレベル | 任意の基準パワーに対する1 Hzバンド幅のパワーレベルのこと。 |
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滑り軸受 | plain bearing | スベリジクウケ | 荷重を支え、滑りの相対運動をする軸受。【関】転がり軸受 |
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スポット溶接 | spot welding | スポットヨウセツ | 重ね合わせた母材を限定された断面の電極で強く押さえ、その領域に流した電流によるジュール熱により溶接する加圧抵抗溶接。【関】抵抗溶接 |
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墨差 | bamboo brush for marking | スミサシ | 墨壷と共に用いる竹製の筆記用具。その一端は箆状で、その穂先を幅方向に細かく割り込み、他の一端は細い棒状で、穂先を玄翁で軽く叩いて繊維を崩す。主として、箆状の部分で線を、棒状の部分で文字等を書く。【同】墨指、墨芯 |
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墨付け | marking | スミツケ | 部材に工作すべき位置、寸法、接合方法などを墨壷と墨さし、鉛筆、罫引き、白書などで描くこと。この墨付けの段階で部材の形状が決定されるので重要な工程である。【同】墨掛け、罫書き |
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墨壷 | ink pod | スミツボ | 墨を含ませた線などに糸をくぐらせ、その糸を張って打ち、設計上の線を材面にしるす道具。 |
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スライサ | slicer | スライサ | 単板を製造する機械。材(フリッチ)と刃物の相対運動がほぼ直交して切削が行われる。刃物あるいは材が垂直方向に運動する縦形スライサと水平方向に運動する横形スライサがある。【関】縦突スライサ
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スライサー | slicer | スライサー | 原木からとったフリッチに対して、ベニアナイフを往復運動させて主に化粧用の単板を切り出す装置。縦突きと横突きのタイプがあるが、いずれもバイアス角をつけて削り出す。 |
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スライス | slice, slicing | スライス | 原木からつき板を切削すること。一般にスライサを用い、フリッチから薄い化粧単板を横突き(横切削)あるいは縦突き(縦切削)により製造する。【関】スライサ、縦突スライサ |
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スライスド単板 | sliced veneer | スライスドタンパン | スライサで切削された単板。スライサに取り付ける材料の木取りを変えることによって、樹種特有の木目の単板を得ることができる。【関】単板 |
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スラスト | thrust | スラスト | 工具の回転軸方向に働く力。【関】トルク |
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スラスト軸受 | thrust bearing | スラストジクウケ | 回転する軸に対し平行に作用する荷重を支持する軸受。転がり軸受と滑り軸受の両方の形式がある。【関】ジャーナル軸受、ラジアル軸受 |
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スリット | expansion slot | スリット | 丸鋸の歯底からほぼ中心方向に向かい設けられた直線状または曲線状の細長切り欠き。割りみぞともいう。鋸挽き時の熱座屈や振動を抑制させるために設けられている。歯底に開放せず両端が閉じたスリットもある。これらスリットに樹脂や軟金属を埋め込み、振動を抑制する効果を高めたものもある。【関】熱座屈【丸鋸の―】、丸鋸。 |
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スループット | throughput | スループット | 単位時間に処理される仕事量を測る尺度。 |
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スレート | slate | スレート | セメント、石綿以外の繊維で強化成形した板。 |
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スローアウェイ工具 | throw away tool | スローアウェイコウグ | スローアウェイチップをボデーまたはシャンクに機械的に取り付けたクランプ工具。この工具の普及により、工具交換時間が短縮し、稼働時間に占める実切削時間率は大幅に向上した。【同】使い捨て工具、【関】スローアウェイチップ |
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スローアウェイチップ | throw-away tip, indexable insert | スローアウェイチップ | 機械的にボデーに取り付けられ、一つの刃部が工具寿命に達した時、他のコーナまたは他のチップに交換することによって再研削することなく、そのまま作業が継続できるようにしたチップ。通常、複数の切れ刃を持ち、ネガティブレーキタイプとポジティブレーキタイプとがある。=使い捨てチップ。【関】スローアウェイ工具 |
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スローアウェイフライス | throw-away milling cutter | スローアウェイフライス | ボデーにスローアウェイチップを機械的に固定したフライス。【関】スローアウェイチップ、植刃フライス |
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寸法安定化 | dimensional stabilization | スンポウアンテイカ | 大気中の温湿度の変動に伴う木材の寸法変化を抑制すること。化学加工処理による寸法変化抑制機構としては、細胞内腔の充填、細胞壁のバルキング(細胞壁中への物質の充填による容積増加率、かさ効果)、親水基の化学修飾、木材成分間の架橋などがある。【関】化学加工、ASE |
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寸法安定性能 | | スンポウアンテイセイノウ | 木質建材が濡れたり湿潤状態になった時に厚さなどの寸法が変化しない性能 |
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寸法効果 | | スンポウコウカ | 切削加工において、切込み量が減少して微少切削となるに伴って、切込み量の寸法変化の関係とは逆に、比切削抵抗が急激に増大する。この現象を比切削抵抗における寸法効果という。 |
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寸法精度 | accuracy of dimension | スンポウセイド | 構成要素または工作物の所定の部分の寸法の正確さ。 |
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寸法偏差 | | スンポウヘンサ | 加工後の寸法が指定された寸法からずれる大きさを寸法偏差と呼び、材料の性質や加工した部品の用途に合わせて許容できる寸法の範囲を意味する。 |
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せ |
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生活環 | life cycle | セイカツカン | 周期的に繰り返される生物の生活史。 |
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正規発刃 | self-sharpening | セイキハツジン | 研削加工において、砥粒(研磨材)の硬さ、じん性、接着剤の保持力、研削抵抗などが適正に作用しているとき、砥粒切れ刃が正常な自生作用を起こして良好な研削状態が維持されること。【同】自生作用、自生発刃、砥粒の自生作用 |
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成形カッタ | shaping tool, molding knife, molding cutter | セイケイカッタ | 複雑な形状の面型を、1個のカッタで作り出せるように成形した切れ刃形状をもつカッタ。【関】面取りカッタ、総形フライス
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成形機 | forming machine | セイケイキ | 接着剤等を添加した木材の小片を設定した厚さに均一に散布するための機械。 |
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成型合板 | formed plywood | セイケイゴウハン | 合板の1種で、単板を積層接着する際に曲面状の金型を用いて曲面に仕上げた合板。 |
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成形合板 | formed plywood, moulded plywood, curved plywood | セイケイゴウハン | 目的に応じて種々の曲面を持つように、単板に接着剤を塗布し、これを積層して圧締するときに所定の形の治具を用い、接着と同時に成形した合板。曲面合板ともいう。【関】合板 |
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成形プレス | molding(moulding) press | セイケイプレス | 接着剤を塗布した工作物を成形定盤の間に挿入し、可動定盤を油圧などによって作動させて、所定の形状に加熱圧締する機械。 |
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静剛性 | static stiffness, static rigidity | セイゴウセイ | 静的な力、または静的なモーメントと、それによる静的な変位・変形との関係で表される剛性。一般的に、所定の力に対する所定の変位で表す。 |
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製材 | sawn lumber, sawn timber | セイザイ | 丸太を鋸断して木材製品を得ること、また得られた製品のこと。日本農林規格JASで、製材の種類、材種、標準寸法、規格、等級等を定めている。 |
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製材木取り | sawing pattern, cutting pattern | セイザイキドリ | 製材において、径、断面形状、曲がり、節、割れなど、丸太やそれに類する半製品の形状や欠点を考慮して、製材品の種類、寸法、採材位置と挽材手順を決定すること。【関】木取り
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製材作業 | sawing work, sawing operation | セイザイサギョウ | 丸太やそれに類する半製品を帯鋸や丸鋸を用いて挽材加工し、製材品を生産する作業。【関】製材 |
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製材作業時間分析 | time study of sawing work | セイザイサギョウジカンブンセキ | 製材作業における各要素作業の時間を測定して、作業方法の評価をする分析法。【関】製材、製材作業の要素時間 |
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製材作業能率 | sawing work efficiency | セイザイサギョウノウリツ | 加工した原木または製材品量、あるいは別に定めた仕事量に対する作業時間や稼働時間で表す製材作業の能率。【関】製材 |
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製材作業の要素時間 | element time of sawing work | セイザイサギョウノヨウソジカン | 製材作業の各要素作業(例えば、帯鋸盤による大割作業での木のせ、木返し、歩出し、送材車前進、鋸断、送材車後退、木おろしなど)における所要時間。【関】製材、製材作業時間分析 |
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製材鋸やすり | mill saw files | セイザイノコヤスリ | 製材鋸の製作、調整に使用するやすり。平形および三角形がある。 |
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製材の品等 | lumber grade | セイザイノヒントウ | 【同】等級【製材の―】。 |
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製材品 | lumber, timber | セイザイヒン | 木材を鋸挽きして得られた製品。【同】製材 |
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製材品の等級 | | セイザイヒンノトウキュウ | 【同】等級【製材の―】。 |
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製材品の品質等級 | | セイザイヒンノヒンシツトウキュウ | 【同】製材品の等級 |
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製材用帯鋸 | band saw for sawmill machinery, band saw for sawmilling | セイザイヨウオビノコ | 製材に使用される帯鋸盤に用いられる帯鋸。【関】帯鋸 |
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生産管理 | production management | セイサンカンリ | 財・サービスの生産に関する管理活動。狭義には、生産工程における生産統制を意味し、工程管理ともいう。 |
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生産スケジューリング | production scheduling | セイサンスケジューリング | 製品または部品を製造する際に、使用可能な資源の制約下で、製品または部品それぞれの工程ごとの着手時間・終了時間・着手順序・使用設備を決定する活動。 |
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生産性 | productivity | セイサンセイ | 投入量に対する産出量の比。生産性=産出量/投入量。 |
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生産統制 | production control | セイサントウセイ | 生産計画に基づいて立てられる工程計画と日程計画がその通りに実施されるように生産活動を制御する業務。狭義の生産管理。 |
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製紙パルプ | paper pulp | セイシパルプ | 紙の製造を目的としたパルプ。製造方法に応じて機械パルプ、半化学パルプ、化学パルプなどに分類される。 |
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成熟材 | mature wood | セイジュクザイ | 形成層齢がある程度に達したのちに形成された、未成熟材より樹幹外側で木材の性質の放射方向変動が比較的安定している領域内の材。【関】未成熟材 |
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正常材 | normal wood | セイジョウザイ | 材の中で、圧縮あてや引張あての性質をもたない部位。 |
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脆心 | brittle heart, punky | ゼイシン | 熱帯材に認められる樹心部の異常材。この部分では繊維が破壊されて木材が脆くなっている。 |
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制振合金 | high-damping alloy | セイシンゴウキン | 振動・騒音の発生や伝播を抑制する効果のある合金で、黒鉛鋳鉄、マグネシウム合金や形状記憶合金が知られている。 |
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制振鋼板 | high-damping steel sheet | セイシンコウハン | 騒音の発生を押えるために音や振動を最小限に押える特性に優れた鋼板。2枚の鋼板の間に約40~60µm厚の粘弾性樹脂をサンドイッチした構造で、曲げ振動に伴う粘弾性樹脂のずり変形によって振動エネルギーを熱エネルギーに変換して振動減衰効果を持たせてある。 |
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制振材[料] | damping materials | セイシンザイ[リョウ] | 外部から材料内に入ってきた振動のエネルギーを熱エネルギーに変換し、振動の鋭さを制御する能力の高い材料。 |
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成績係数 | coefficient of performance | セイセキケイスウ | 冷凍機あるいはヒートポンプが外部から受け取る仕事に対する目的のために吸収あるいは放出する熱量の比、動作係数またはCOPともいう。冷房機器などのエネルギー消費効率の目安として使われる係数のこと。 |
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成長応力 | growth stress | セイチョウオウリョク | 形成層による樹幹の二次成長において、新生木部に生じる寸法変化が既存の樹幹によって拘束されるために新生木部内に生じる応力 (表面成長応力)。樹木の樹体の形成や機械的支持のために必要な生物物理学的メカニズムであると考えられるものの、樹幹の拡大に伴って成長応力が樹幹内に残留し、残留応力の樹幹内分布パターンにより、立木の伐採時や木材の鋸断時の応力解放にともなって樹幹・木材に割れなどを生じさせることがある。 |
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成長錐 | increment borer | セイチョウスイ | 年輪解析等に用いる試料を樹幹から半非破壊的に採取するための特殊な用具。成長錐によって採取された普通樹幹の放射方向に長い円柱状の試料を成長錐コア (increment core) と呼ぶ。 |
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成長層 | growth layer | セイチョウソウ | 明らかに1成長期間に形成された材または樹皮の層。特に温帯の樹木の二次木部では、しばしば成長層を早材および晩材に分ける。 |
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成長輪 | growth ring | セイチョウリン | 材および樹皮において横断面で見た場合の成長層。 |
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成長輪界 | growth ring boundary | セイチョウリンカイ | 成長輪の外縁。【関】年輪 |
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成長輪界状柔組織 | marginal parenchyma | セイチョウリンカイジョウジュウソシキ | 1成長期の終わりまたは始めに単独または多様な幅の多少とも連続した層をなして生ずる独立帯状柔組織。1成長期の終わりにできるものをターミナル柔組織 (terminal parenchyma)、始めにできるものをイニシャル柔組織 (initial parenchyma) と呼ぶ。【同】年輪状柔組織 |
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静釣合い | static balance | セイツリアイ | フライス、研削砥石などの回転体で、その重心が回転軸上にある状態。 |
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静的精度 | geometric accuracy | セイテキセイド | 無負荷状態で、静止状態、または運動が低速な状態における工作機械の構成要素の形状、位置、運動、および相対的な姿勢の幾何学的な正確さを表す度合い。【関】機械精度 |
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静電式 | | セイデンシキ | 浮遊粉じん濃度を測定するために粉じんを捕集する方法の一つ。高電圧によって粉じんに帯電させ、静電気力によって粉じんを捕集する方法。荷電するための方法としては、直流または周期的な電圧印加のコロナ放電などを用い、正の電荷を与えた後、捕集部で加えられた電解によって光学顕微鏡用のスライドグラス、プラスチック、金属板などに粉じんを捕集する。【関】捕集測定方法 |
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静電分粒法 | | セイデンブンリュウホウ | 粉じんの分粒方法の一つで、イオン中で荷電した粒子を直流電界中に導き、粒子の電気的移動度の違いによって分粒する方法。この方法は、主に微小な粒子の粒径別濃度を求めるものである。 |
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制動装置【鋸車の―】 | braking devise | セイドウソウチ | 帯鋸盤の停止時または緊急時に鋸走行を停止させる装置で、通常は下部鋸車の内側にブレーキパッドを押し当てる機構になっている。【関】帯鋸盤、鋸車 |
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性能規定化 | performance code | セイノウキテイカ | 建築物に要求される性能を規定すること。 材料や工法、寸法を具体的に規定する仕様規定に対する用語。 |
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性能区分 | | セイノウクブン | 製材のJAS等で規定されている保存処理の性能に関する区分 |
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性能区分【保存処理の―】 | | セイノウクブン | 製材の日本農林規格(JAS)や(公財)日本住宅・木材技術センターによる優良木質建材等認証制度(AQ認証)で規定されている、保存処理製品の性能のこと。製材のJASではK1からK5までの五つに、AQ認証では1種~3種の三つに区分され、それぞれの区分に対し使用薬剤と処理材の品質基準(薬剤の浸潤度、有効成分の吸収量など)が規定されている。 |
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精肌目 | fine texture | セイハダメ | 木材の構成要素が小さい材面の肌目。 |
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生物劣化 | biodeterioration, biodegradation | セイブツレッカ | 微生物、昆虫、海虫等の生物的な要因による変色、変形、変質、破壊、分解で材料の持つ性能や機能が低下し経済的価値が低下すること。 |
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生分解 | biodegradation | セイブンカイ | 微生物や動物などにより材料が分解される現象。 |
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生分解性プラスチック | biodegradable plastic | セイブンカイセイプラスチック | 微生物の働きにより、分子レベルまで分解し、最終的に二酸化炭素と水となって自然界に還元されるプラスチック材料 |
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青変菌 | blue stain fungi | セイヘンキン | マツ類などの材の組織内を青灰色の菌糸が迷走することにより材を青灰色に変色させる菌の総称。辺材のみに現れるため辺材変色菌と呼ぶこともある。 |
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青変色 | blue discoloration | セイヘンショク | アカマツなどで、未乾燥状態で放置した時に、青変菌によって発生する青色の変色で、表面を早く乾燥させたり、場合によっては薬剤処理をすることで抑制する措置が取られる。 |
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精油 | essential oil | セイユ | 植物に由来し、水蒸気蒸留によって得られる揮発性の油状抽出成分(テルペン類)の混合体で、その風味や香りに貢献するもの。 植物由来の揮発性化合物の混合物であり、圧搾、蒸留、抽出などの方法で採集される。得られた精油の構成成分は抽出部位によって大きく異なる。 |
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精油 | essential oil | セイユ | 植物に由来し、水蒸気蒸留によって得られる揮発性の油状抽出成分(テルペン類)の混合体で、その風味や香りに貢献するもの |
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セーバソー | saber saws | セーバソー | 機体の前方に向けてののこぎり刃が取り付いている往復動のこぎり。案内板を備えているものがあり、案内板は傾斜調整ができる。【関】往復動のこぎり |
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赤外線吸収スペクトル | infra-red spectrum | セキガイセンキュウシュウスペクトル | 赤外線吸光度や試料に対する透過率を赤外線の波長もしくは波数に応じて強度分布を示したもの。 |
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赤外分光法 | infra-red spectroscopy | セキガイブンコウホウ | 赤外線は物質に照射されると分子振動エネルギーに変換される。特に約4,000から400 cm-1の赤外線は吸収される振動数が原子の相対的質量、化学結合力および原子の幾何学的配置に依存する。その特性を利用して試料の構造解析や定量を行う分析手法。 |
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積載装置 | loading equipment | セキサイソウチ | 工作物を積込み、積下し、または転動する装置。 |
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石細胞 | stone cell, brachysclereid | セキサイボウ | ほぼ等径の細胞で顕著な層状構造をなした非常に厚い二次壁をもつ厚壁異形細胞。しばしば分岐壁孔を持つ。【関】厚壁異形細胞、厚壁細胞、厚壁組織 |
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積層曲木法 | laminated wood bending method | セキソウマゲキホウ | 成形合板を造る方法と同じく、接着剤を塗布した薄い単板を多数積み重ね、曲面型の間に挟んで圧縮接着して、曲げ木を行う方法。 |
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セグメント研削砥石 | segment grinding wheels | セグメントケンサクトイシ | 数個を組合せ、主として正面で研削する断片状の砥石。【関】砥石 |
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セグメントソー | segmental circular saw blade | セグメントソー | 複数の鋸歯を有する扇形の鋸片(セグメント)を機械的に円形に組み付けて成る丸鋸。円形の鋸身の外縁にセグメントをリベットで固着する形式、2枚の円板の間にセグメントを外周方向に突出させて挟みボルトで固着する形式などがある。【関】丸鋸 |
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Ces A | Ces A | セスエー | セルロース生合成を触媒する酵素、すなわちUDP-グルコースを基質としてグルコシル転移反応を触媒する酵素。 |
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CesAタンパク質 | cellulose synthase | セスエータンパクシツ | セルロース合成酵素。UDP-グルコースを基質としてβ1-4 結合でグルコース分子を直鎖状に繋げてセルロース分子を合成する。 |
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セスキテルペン | sesquiterpene | セスキテルペン | テルペノイドのうちイソプレン単位の数が3つで構成された構造を有する化合物。 |
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セスキテルペン | sesquiterpene | セスキテルペン | 分子式C15H24の物質。3つのイソプレンから構成され、テルペンの一種。環を含むものと含まないものがある。天然界では、防衛物質やフェロモン等として植物や昆虫で見られる。 |
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セスキテルペンアルコール | sesquiterpene alcohol | セスキテルペンアルコール | セスキテルペンに水酸基(–OH)がついた芳香分子のグループ。 |
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セスキテルペン類 | sesquiterpenes | セスキテルペンルイ | イソプレンが3個結合したもので、テルペン類の中で最も多種多様で変化に富む構造を有する |
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セスタテルペン | sesterterpene | セスタテルペン | テルペノイドのうちイソプレン単位の数が5つで構成された構造を有する化合物。 |
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接合台 | band saw brazing clamp | セツゴウダイ | 【同】帯鋸接合台 |
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せっこう(石膏)ファイバーボード | gypsum fiberboard | セッコウファイバーボード | 故紙パルプあるいは木質ファイバーに結合材としてせっこう(石膏)を混ぜ板状に成形した材料。【関】せっこう系木質ファイバーボード |
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せっこう(石膏)ボード | gypsum boards, plaster board | セッコウボード | 主原料のせっこうをしん(芯)として、その両面および長さ方向(成形時の流れ方向)の側面をせっこうボード用紙で被覆した板。 |
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切削 | cutting | セッサク | 刃物あるいは砥粒などを用いて、工作物の一部を屑として分離しながら、工作物を所要の形状に加工すること。 |
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切削永続期間 | term of uniform wear rate | セッサクエイゾクキカン | 工具が寿命に達するまでの切削が可能な状態の期間。 |
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切削応力 | cutting stress | セッサクオウリョク | 工具を被削材に進行したときに切削によって生じた工具‐被削材接触境界面に働く種々の応力のこと。刃先先端の集中応力や工具すくい面による切屑の曲げに伴う圧縮応力、引張応力などがある。 |
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切削音 | cutting noise | セッサクオン | 切削時に発生する音。 |
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切削温度 | cutting temperature | セッサクオンド | 切削中における工作物の切削個所における温度、あるいは工具刃先の温度。 |
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切削角 | cutting angle | セッサクカク | 切削方向とすくい面とのなす角度。逃げ角と刃先角の和、あるいはすくい角の余角に相当する。英語のcutting angleはすくい角そのものをさす場合がある。【関】すくい角、逃げ角、刃先角
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切削型 | type of chip formation | セッサクガタ | 切屑の分離、変形、破壊の様式を分類したもの。木材の縦および横切削では流れ型、折れ型、縮み型などに分類される。
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切削側 | | セッサクガワ | 帯鋸盤を構成する二つの鋸車で張られた帯鋸の直線部の内、工作物を切断する側。【関】帯鋸盤 |
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切削工具 | cutting tool | セッサクコウグ | 切削に用いる工具の総称。 |
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切削材長 | total feed length | セッサクザイチョウ | 送り方向における工作物の長さの総計。工作物の送り量に相当する。平削りでは、実際に刃物が工作物を削った長さ、すなわち切削長と同じになるが、回転削りでは異なる。 |
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切削仕上面 | | セッサクシアゲメン | 仕上面切削加工によって作り上げられた工作物の表面。【同】仕上面 |
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切削時間 | cutting time | セッサクジカン | 工具で工作物を加工している時間。加工は連続して行われていても、個々の工具について見ると断続的に行われている場合には、その工具が実際に加工を行っている時間である正味切削時間と区別して使われる。【関】正味切削時間 |
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切削仕事 | cutting work | セッサクシゴト | 切削力の主分力と切削距離との積。 |
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切削仕事率 | cutting power | セッサクシゴトリツ | 単位時間当たりの切削仕事。切削力の主分力と切削速度との積。 |
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切削所要動力 | net cutting power, required power for cutting | セッサクショヨウドウリョク | 機械の空転動力と工作物の送りに要する動力を除いた切削に必要な動力。【同】切削動力、【関】正味切削動力 |
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切削性 | machinability | セッサクセイ | 【同】被削性 |
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切削性試験 | test of machinability | セッサクセイシケン | 切削性を調べる試験。【関】切削性、被削性試験 |
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切削速度 | cutting speed | セッサクソクド | 切削における工具と工作物の相対運動の速度のうち、送り運動の成分を除いた速度。 |
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切削断面積 | sectional area of cut | セッサクダンメンセキ | 切削幅と切込深さの積。 |
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切削長 | cutting path, cutting length | セッサクチョウ | 工具が工作物を切削する長さ。回転切削の場合、実際に刃物が工作物を切削する長さは1回転における切削弧長 l の総計∑lとなる。長さが L の工作物を切削した場合、1刃当たりの送り量を f とすると、∑l=l(L/f) となる。【同】切削距離、【関】正味切削距離 |
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切削抵抗 | cutting resistance | セッサクテイコウ | 切削中に工作物によって刃物に加わる力。一般に切削力に大きさが等しく向きが反対である。切削抵抗の切削方向の分力を切削抵抗の主分力(単に主分力という場合もある)、切削面に垂直な方向の分力を切削抵抗の背分力(単に背分力という場合もある)という。主分力および背分力に垂直な方向の分力を切削抵抗の横分力(単に横分力という場合もある)という。横分力は二次元切削の場合は作用しないとされている。切削抵抗を切削幅で除した値を単位切削幅当たりの切削抵抗という。【関】切削力、比切削抵抗
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切削動力 | cutting power | セッサクドウリョク | 【同】切削所要動力 |
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切削動力計 | tool dynamometer | セッサクドウリョクケイ | 切削抵抗の主分力および背分力を測定できる動力計のこと。動力計には、ひずみゲージ法や圧電素子法などがある。 |
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切削熱 | heat of cutting | セッサクネツ | 切削によって発生する熱。 |
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切削幅 | width of cut | セッサクハバ | 切削面内において、切削方向に垂直に測った工作物の切削される部分の幅。 |
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切削比 | cutting ratio, chip thickness ratio | セッサクヒ | 切込深さ t1の切屑厚さ t2に対する比、t1/t2。 |
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切削方向 | cutting direction | セッサクホウコウ | 切削に関与している工具切れ刃の1点の瞬間的な切削運動の方向。【関】 90-90切削、90-0切削、McKenzie方式。
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切削面 | cut surface | セッサクメン | 切削加工によって生成された工作物の表面。【関】切削仕上面 |
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切削用超硬質工具材料 | hard cutting materials for machining by chip removal | セッサクヨウチョウコウシツコウグザイリョウ | JIS B 4053では、超硬合金、セラミックス、ダイヤモンド、窒化ほう素を切削用超硬質工具材料として規定している。【関】使用分類記号【切削用超硬質工具材料の―】。 |
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切削量 | amount of cut material | セッサクリョウ | 切削において、削り取られた工作物の体積あるいは重量。 |
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切削力 | cutting force | セッサクリョク | 切削において、工具が工作物に加える力。主分力、背分力、横分力の3方向分力に分けて表すこともある。この力を作用している切れ刃の幅で除した値を、単位切れ刃幅当たりの切削力という。【関】切削抵抗 |
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接触温冷感 | tactile warmth | セッショクオンレイカン | 人の肌が物体に触れた時に、「温かい」や「冷たい」と感じる感覚のこと。内皮に存在する受容器(冷線維)と温受容器(温線維)により検知され知覚される。被服・繊維工学の分野では、接触温冷感が材料に触れた時の最大熱吸収速度(q-max)と相関があることが知られており、布の接触温冷感評価に使われている。 |
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接触角 | contact angle | セッショクカク | 液体が固体面に接触しているとき、液面と固体面のなす角。【関】ぬれ(濡れ) |
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接触予防装置 | contact preventive device | セッショクヨボウソウチ | 運動している工具に触れることを防ぐ安全装置の一種。丸鋸盤の歯の接触予防装置、帯鋸盤の送りローラの接触予防装置、手押鉋盤および面取り盤の刃の接触予防装置などがあり、労働安全衛生規則ではこれらの設置が事業者に義務付けられている。【関】安全装置 |
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接触輪研削方式 | contact wheel grinding method, contact wheel sanding method | セッショクリンケンサクホウシキ | 【同】コンタクトホイール研削方式 |
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接線断面 | tangential(-longitudinal) section, tangential(-longitudinal) face | セッセンダンメン | 樹幹または枝の軸方向および接線方向に沿った断面。接線面ともいう。 |
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接線方向 | tangential | セッセンホウコウ | 樹幹または枝を円柱と考えて、その軸方向に垂直な断面である円の接線と平行する方向。【関】軸方向、放射方向 |
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切断工具 | cut-off tool | セツダンコウグ | 工作物を切断する工具。ハクソー、バンドソー、メタルソーなど。 |
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切断式粉砕機 | cutting type crusher(mill) | セツダンシキフンサイキ | 回転するカッタによる切断作用によって木材の粉砕を行う機械。【関】カッタミル |
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切断砥石 | cutting off wheels | セツダントイシ | 切断用の研削砥石。【関】砥石 |
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切断深さ | depth of cut-off | セツダンフカサ | 工作物を切断する工作機械において、切断できる工作物の大きさ、深さ。 |
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接地/非接地 | in ground contact / above ground | セッチ/ヒセッチ | 地面に接する/接しない。地面に接すると土壌や水分の影響が大きくなり劣化が進みやすいため、屋外利用ではしばしば地面に接しない場合と区別して論じられる。 |
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接着 | adhesion | セッチャク | 接着剤を媒介とし、化学的あるいは物理的な作用、またはその両者によって二つの面が結合した状態。【関】接着剤 |
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接着機械 | gluing machine | セッチャクキカイ | 接着剤の調合、被着材に対する塗布および圧締など、工作物の接着を行う機械の総称。【関】接着 |
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接着剤 | adhesive, glue | セッチャクザイ | 物体の間に介在することによって物体を結合することのできる物質。【関】接着 |
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接着剤【研磨布紙の―】 | adhesive | セッチャクザイ | 研磨材を基材に接着する塗装用、研磨ベルトなどの接合部を接着する接合用およびスパイラル形円筒研磨スリーブの裏打ちに使用する裏打ち用のそれぞれの接着剤がある。接着剤としては、にかわ、ゼラチンの他、各種合成樹脂が用いられる。 |
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接着剤充填接合 | adhesive filled joint | セッチャクザイジュウテンセツゴウ | 接合金 物 とこれを挿入するために接合部に 開 け ら れ た 穴 と の隙 間 を 接 着 剤 で 充 填 し 、接 着 強 度 に よ り接 合 強 度 を 確 保 さ せ る接合 |
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接着剤塗布装置 | glue applicator | セッチャクザイトフソウチ | 自動送りされる単板などの工作物に接着剤を塗布する機械装置。 |
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接着仕事 | work of adhesion | セッチャクシゴト | 固体表面をぬらしている単位面積を引き離して固体表面と液体表面を作るのに必要な引き離す力WAが接着仕事である。WAは液体の表面張力γLVと液滴の接触角θとの関係からWA=γLV(1+cosθ)の式で表され、これをYoung–Dupreの式という。 |
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接着耐久性試験 | adhesion durability test, adhesion permanence test | セッチャクタイキュウセイシケン | 接着結合の劣化作用に対する抵抗性である接着耐久性を、促進劣化処理や屋外暴露処理を施した試験体の接着強さによって評価する試験。【関】接着強さ |
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接着破壊 | adhesive failure, adhesion failure | セッチャクハカイ | 接着剤と被着材との界面で生じた破壊。【同】界面破壊、【関】凝集破壊 |
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接着力 | bond strength, bonding strength | セッチャクリョク | 【同】接着強さ |
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設定削り代 | set depth of cut | セッテイケズリシロ | 除去される削り代の設定値からの過不足をあらかじめ加味して設定される削り代。【同】設定切込量 |
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設定研削量 | set depth of cut in grinding | セッテイケンサクリョウ | 研削における弾塑性変形を考慮せずに、単に幾何学的設定条件から計算される工作物の除去量。 |
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Zマーク金物 | | ゼットマークカナモノ | 「財団法人日本住宅・木材技術センター」が承認または同等認定する金物で、建築における部材の接合や補強に用いられる。 |
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セトリング | settling | セトリング | ログハウスにおいて部材の乾燥収縮によって、割れたり、隙間ができる現象。 |
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セミケミカルパルプ | semichemical pulp | セミケミカルパルプ | チップに簡便な化学処理を行った後、リファイナーで解繊処理を行うパルプ化方法。 |
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攻め鉋 | | セメガンナ | 両角が鋭利な鉋身によって刳形や入り隅などの隅を削る鉋。 |
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背盛り | back, back crowning | セモリ | 帯鋸の鋸身の幅方向で背に近い部分を歯先に近い部分より伸ばしておく作業。背盛りを施した帯鋸では、緊張力が歯先に近い部分に強くかかり、安定した挽材を行うことができる。【関】腰入れ、水平仕上げ【帯鋸の―】。 |
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背盛り量 | amount of back | セモリリョウ | 背盛りの程度を表す尺度で、帯鋸の背側(円弧の一部となる)の一定弧長に対する矢高で表す。【関】腰入れ、背盛り
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ゼラチン織維 | gelatinous Fibers | ゼラチンセンイ | 広葉樹材の引張あて材において、セルロースに富みリグニンが存在しないか非常に少ないゼラチン層が最内層に存在する木部繊維細胞。 |
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ゼラチン繊維 | gelatinous fiber | ゼラチンセンイ | 木化の程度が低くセルロースに富むゼラチン状を呈する層 (ゼラチン層) を細胞壁の内層として持つ繊維。引張あて材で顕著に認められる。 |
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セラミック工具 | ceramic tool | セラミックコウグ | 刃部の材料にセラミックス(酸化アルミニウム、窒化ケイ素など)を使用した工具。 |
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セラミックス | ceramics | セラミックス | 成形、焼成などの工程を経て得られる非金属無機材料。従来の窯業製品はケイ酸塩を主原料としているが、近年普及してきた高機能性を有するニューセラミックスは酸化物、窒化物、炭化物などの多種類の原料から作られる。耐摩耗性、耐食性に優れているが、衝撃に弱い。 |
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せり | saw guide | セリ | 帯鋸の鋸身の走行安定を図り挽曲りをある程度防止するために、上・下鋸車間に取り付けられた帯鋸振止め装置。製材用丸鋸に付けられる場合もある。【関】帯鋸盤、丸鋸盤 |
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せりガイド | saw guide devise | セリガイド | 【同】せり装置 |
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せり装置 | saw guide devise | セリソウチ | 帯鋸の横方向の振れを抑止する装置。せり棒、せり棒保持器、せりアームなどで構成される。【同】せり装置、【関】せり |
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セル構造体 | cell structure | セルコウゾウタイ | 細胞あるいは小部屋を意味するセルの集合体。細胞壁のように個々の空間が密閉された構造の場合はクローズドセル、空間同士が開放されている場合はオープンセルと区分される。セルや壁の形状が軽量性や衝撃吸収性等の強度に大きく影響する構造体。【関】ハニカム構造、多孔性材料 |
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セルラーゼ | cellulase | セルラーゼ | セルロースを分解する酵素群の総称で、セルロース鎖を末端から分解するエキソ-β-(1→4)-グルカナーゼとランダムに分解を進めるエンド-β-(1→4)-グルカナーゼを含む。 |
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セルロース | cellulose | セルロース | 木材細胞壁の主成分で木材中に約40~50 %存在しており、地球上で最大の資源量を誇る有機物。β-D-グルコピラノースが1→4結合した直鎖状の多糖類。細胞壁中ではセルロース分子がパッキングされ、結晶性を有するミクロフィブリルとして堆積する。 |
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セルロースI | cellulose I | セルロースI | 天然セルロースが有する構造。Iα・Iβと呼ばれる2種類の結晶形があり、前者は三斜晶、後者が単斜晶である。 |
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セルロースII | cellulose II | セルロースII | 天然セルロース(セルロースI)を一度溶解あるいは誘導体化し、再生させることによってセルロースIIが生成する。天然セルロースをマーセル化することによっても得られる。 |
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セルロースIII | cellulose III | セルロースIII | 液体アンモニア処理やアルキルアミン、ジアミン類による処理によって生成されるセルロース。超臨界状態の液体アンモニア処理で調製すると結晶性の低下をおさえたセルロースIIIが得られる。 |
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セルロースII型 | Cellulose type II | セルロースIIガタ | 再生したセルロース結晶 |
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セルロースIV | cellulose IV | セルロースIV | グリセロール中でセルロースIまたはセルロースIIを280℃に加熱すると得られる高温型のセルロース。 |
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セルロースIα | cellulose Iα | セルロースIα | 天然セルロースはIα・Iβと称される2つの結晶形から成る複合結晶であり、Iαは三斜晶に相当する。バクテリアや緑色海藻が合成するセルロースの主成分である。 |
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セルロースIβ | cellulose Iβ | セルロースIβ | 天然セルロースはIα・Iβと称される2つの結晶形から成る複合結晶であり、Iβは単斜晶に相当する。高等植物やホヤセルロースの主成分である。 |
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セルロースI型 | Cellulose type I | セルロースIガタ | 天然のセルロース結晶 |
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セルロースアセテート | cellulose acetate | セルロースアセテート | セルロースの水酸基をアセチル基で置換して得られるエステル誘導体。熱可塑性が付与された半合成高分子となり、繊維、フィルム、フィルターなどとして利用できる。⇒酢酸セルロース |
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セルロースキサントゲン酸塩 | cellulose xanthate | セルロースキサントゲンサンエン | ビスコースレーヨンを製造する際のセルロース溶液(ビスコース)。希アルカリ水溶液中では安定だが、希酸中でキサントゲン酸基がはずれてセルロース水酸基が出現する。 |
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セルロース合成酵素 | cellulose synthase | セルロースゴウセイコウソ | セルロース生合成を触媒する酵素。 |
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セルロース合成酵素遺伝子(CesA) | CesA gene | セルロースゴウセイコウソイデンシ | セルロース合成酵素タンパク質をコードする遺伝子。コードするとは、遺伝子の核酸塩基配列に従い特定のタンパク質が合成されること。 |
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セルロース合成酵素複合体 | cellulose synthase complex | セルロースゴウセイコウソフクゴウタイ | セルロースの生合成を担う巨大な膜タンパク質複合体。セルロース合成酵素として、UDP-グルコースを基質とするグリコシルトランスフェラーゼを含んでいる。 |
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セルロースジアセテート | cellulose diacetate | セルロースジアセテート | セルロースの水酸基がアセチル基でエステル化された半合成高分子を酢酸セルロースとよび、その酢化度がおよそ55%(置換度2.4)をいう。工業的にはセルローストリアセテートを部分的に脱アセチル化することで製造される。 |
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セルローストリアセテート | cellulose triacetate | セルローストリアセテート | セルロースの水酸基がアセチル基でエステル化された半合成高分子を酢酸セルロースとよび、その酢化度がおよそ61%(置換度2.9)をいう。 |
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セルロースナノクリスタル | cellulose nanocrystal | セルロースナノクリスタル | 漂白パルプ等の硫酸加水分解残さを湿式粉砕して得られる針状のナノ粒子。 |
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セルロースナノファイバー | cellulose nanofiber | セルロースナノファイバー | 漂白パルプ等をそのまま、または化学改質したのち、湿式粉砕に供し、ミクロフィブリル単位または微細なミクロフィブリル束にまで、解きほぐした素材。 |
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セルロースファイバー | cellulose fiber | セルロースファイバー | 直鎖状のセルロースが集まった繊維束。 |
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セルロース分解 | cellulose degradation | セルロースブンカイ | セルロースという高分子内の結合が切断され、低分子化すること。 |
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セルロース分解酵素 | cellulase | セルロースブンカイコウソ | セルロース分子鎖のβ-1,4-グリコシド結合を加水分解する酵素タンパク質の総称。セロビオヒドロラーゼ(CBH)とエンドグルカナーゼ(EG)に大別される。 |
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セルロース分解能 | cellulolytic ability | セルロースブンカイノウ | セルロースを生物自身が分泌もしくは共生生物由来のセルラーゼ等酵素により分解することで栄養源として利用できる能力。 |
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セルロースミクロフィブリル | cellulose microfibril | セルロースミクロフィブリル | 何本かのセルロース分子が束になって形成した構造体。結晶性を有する。電子顕微鏡下で観察できるセルロースの構成単位。その幅や結晶性は生物種によって異なる。 |
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セルロースミクロフィブリルの配向 | orientation of cellulose microfibril | セルロースミクロフィブリルノハイコウ | セルロースミクロフィブリルの並び方を意味し、同じ方向に並んだものは配向がよく、ランダムなものは配向が悪いと言われる。 |
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セルロース誘導体(cellulose derivatives) | cellulose derivatives | セルロースユウドウタイ | 誘導体とはある化合物に小部分の構造上の変化があってできる化合物を、もとの化合物の誘導体という(化学大事典:共立出版)。セルロースを原料とした誘導体としては、セルロースのヒドロキシ基の変化した酢酸セルロース・メチルセルロースなどがあり、衣料用繊維・ラッカー・火薬などに用いられる。 |
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Cellulolytic Enzyme Lignin (CEL) | Cellulolytic Enzyme Lignin (CEL) | セルロシックエンザイムリグニン(シーイーエル) | ⇒CEL(セルロース分解酵素リグニン) |
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セロウロン酸 | cellouronic acid | セロウロンサン | 再生セルロースやマーセル化セルロースのTEMPO(2,2,6,6,-テトラメチルピペリジン-1-オキシラジカル)触媒酸化反応によって得られるβ-1,4-ポリグルクロン酸ナトリウム。均一なβ-1,4-グルクロナン構造で、高い水溶性と生分解性を示す。 |
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ゼロエミッション | zero emission | ゼロエミッション | 国連大学が提唱している資源循環型社会を構築するための概念。産業から排出される全ての廃棄物や副産物を他の産業の資源として活用し、全体として廃棄物を出さない産業連環のこと。 |
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0-90切削 | 0-90 cutting | ゼロ-キュウジュウセッサク | 木材切削において、繊維方向に対し工具の刃先線が平行で、切削方向が直角な切削。横切削のこと。【同】横切削、【関】 90-90切削、90-0切削、McKenzie方式、【参】切削方向 |
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セロトリオース | cellotriose | セロトリオース | 3つのグルコース残基がβ1,4結合で連なったセロオリゴ糖。 |
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セロハン(セロファン) | cellophane | セロハン | ビスコースを原料とする透明な膜状の物質。 |
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セロビアーゼ | cellobiase | セロビアーゼ | セロビオースをグルコースに加水分解する酵素。【同】β-グルコシダーゼ、【関】セルラーゼ |
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セロビオース | cellobiose | セロビオース | D-グルコース同士がβ-1,4結合した二糖。セルロース分子構造を立体的にみると、分子構成単位であるグルコースが2回らせんして連結しているため、セロビオースが繰り返し単位である。 |
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セロファン | cellophane | セロファン | ビスコースから再生された再生セルロース膜。 |
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背割り | | セワリ | 針葉樹の心持ちの正角で、乾燥による表面割れを防ぐため、丸鋸で材質評価の低い面に樹心まで溝を入れること。 |
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繊維 | fiber, fibre | センイ | 長く、通常先端が細く、木化したあるいは木化していない二次壁を持つ細胞。木材解剖学では、道管要素、篩管要素、篩細胞および柔細胞以外の全ての細長い細胞に対する総称として便宜的に用いられる。 |
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繊維間結合力 | interfiber bonding ability | センイカンケツゴウリョク | 紙層形成において、繊維が物理的あるいは化学的に結合する力。前者は繊維の機械的な絡み合い、後者は主にパルプの主成分であるセルロース、ヘミセルロースの水酸基やカルボキシ基間の水素結合がある。 |
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繊維傾斜 | grain deviation | センイケイシャ | 樹幹、枝、製材で、それらの軸方向と繊維方向がずれていること。樹幹等の軸方向と繊維方向のなす角度を繊維傾斜度 (grain angle) と呼ぶ。樹幹外側から (製材ではかつて樹幹外側だった方から) みたときに、軸方向を基準として、繊維方向が樹幹下部から上部にいくに従って左側に傾いている場合をSらせん、右側に傾いている場合をZらせんと呼ぶ (SおよびZの斜線の方向からこのように呼ばれる)。 |
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繊維傾斜角 | inclination angle of grain on cutting plane, fiber orientation on cutting plane | センイケイシャカク | 縦切削の場合に、切削面に垂直で切削方向に平行となる縦断面において、工具側の切削面から測定した繊維方向と切削面とのなす角度。【関】縦切削
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繊維斜交角 | inclination angle of grain, fiber orientation | センイシャコウカク | 切削面において繊維方向と切削方向(または送材方向)とのなす角度。【同】木理斜交角 |
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繊維状仮道管 | fiber-tracheid | センイジョウカドウカン | 繊維状の仮道管。普通は、厚壁で細胞内腔が小さく両端が尖り、有縁壁孔対はレンズ状ないし線形の孔口を持つ。 |
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繊維状厚壁異形細胞 | fiber-sclereid | センイジョウコウヘキイケイサイボウ | 繊維と厚壁異形細胞の中間的な特徴を持つ細長い厚壁細胞。【同】ファイバースクレレイド |
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繊維状道管要素 | fibriform vessel member, fibriform vessel element | センイジョウドウカンヨウソ | 比較的直径が小さくて繊維状仮道管に似た形態の道管要素。 |
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繊維走向 | slope of grain | センイソウコウ | 木材の繊維が材面において配列する向き。 |
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繊維走向の傾斜 | | センイソウコウノケイシャ | 長軸に対する繊維走向の傾斜。ねじれを持った丸太やうらごけ材(梢殺木)などから製材した場合に生ずる。【関】繊維走向 |
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繊維走向の傾斜比 | | センイソウコウノケイシャヒ | 木材の材長方向に対する繊維走向傾斜の高さの比。【関】繊維走向の傾斜 |
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繊維長 | fiber length | センイチョウ | 木部繊維の軸方向の長さ。樹幹内放射方向で髄から形成層にむかって繊維長が徐々に長くなり概ね10-20年輪でほぼ一定の長さになる現象は、Sanioの法則としてしばしば引用される。針葉樹の木部繊維はすなわち仮道管であることから、針葉樹ではしばしば、仮道管長、と呼ばれる。 |
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繊維直交方向 | perpendicular to grain | センイチョッコウホウコウ | 繊維方向に対して直角をなす方向。 |
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繊維板 | fiberboard | センイバン | 木材などの植物繊維を板状に成形した材料。JIS規格では、密度によって、インシュレーションファイバーボード(IB)、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)、ハードファイバーボード(HB)の3種類に区分される。【同】ファイバーボード【関】インシュレーションファイバーボード、ミディアムデンシティファイバーボード、ハードファイバーボード |
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繊維方向 | parallel to grain | センイホウコウ | 樹幹または枝においてその繊維走行に沿った方向。必ずしも軸方向とは一致しない。 |
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繊維飽和点 | fiber saturation point | センイホウワテン | 木材の細胞壁が結合水で飽和していて、かつ自由水が存在しない状態。乾量基準含水率約30%を繊維飽和点として考えることが多い。 |
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線音源 | line sound source, linear sound source | センオンゲン | 音源の幅(横)が高さに比べて十分長い線状の音源のこと。有限線音源と無限線音源に分かれる。無限線音源の距離(幾何)減衰は、音源からの距離 r1と受音点までの距離 r2が2倍の場合3 dB減衰する。有限線音源の距離(幾何)減衰は、音源の幅 L(横)の長さが L/π までの距離までは距離 r1と受音点までの距離 r2が2倍の場合3 dB減衰する。それ以降は6 dB減衰する。 |
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旋回台 | swivel slide, swivel base | センカイダイ | 刃物台やテーブルなどの案内面を上部にもち、これを任意の角度で旋回したり固定できるようになっている台。【関】刃物台、テーブル |
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旋回木理 | spiral grain | センカイモクリ | ⇒らせん木理 |
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全乾 | oven dry | ゼンカン | 自由水も結合水も含まない木材の水分状態。 完全に木材が自由水も結合水も含まない状態を作り出すことは現実的には困難なので、通常は常圧で一定の高温化で恒量に達した状態を全乾とする。日本工業規格JIS Z 2101: 2009では、103 ± 2ºCで質量一定となった状態を全乾状態としている。 |
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全乾材 | oven-dried wood | ゼンカンザイ | 全乾状態の木材。 |
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全乾密度 | oven-dry density | ゼンカンミツド | 木材の水分状態が全乾のときの密度。 |
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前形成層 | precambial layer | ゼンケイセイソウ | 維管束の元になる組織。 |
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線形壁孔 | linear pit | センケイヘキコウ | 正面から見た場合に細長くおよそ均一な幅の孔口をもつ壁孔。 |
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穿孔 | perforation | センコウ | ⇒道管穿孔【木材解剖学用語】 |
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穿孔 | boring | センコウ | 木材に丸穴あるいは角穴をあける加工【木材加工学用語】 |
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穿孔縁 | perforation rim | センコウエン | 単穿孔の周囲に縁をなしている穿孔板の残存部。 |
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穿孔帯鋸 | perforated band saw | センコウオビノコ | 鋸身に円形や長円形の穴をあけた帯鋸。鋸屑の排出作用を円滑にし、挽材面に鋸屑が付着しにくくなる。凍結材の挽材などに使われる。【関】帯鋸 |
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旋光性 | | センコウセイ | ある物質に直線偏光を入射したとき、その偏光面を回転させる性質。回転の角度を旋光度と呼ぶ。 |
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穿孔性害虫 | wood borer/wood boring beetles | センコウセイガイチュウ | 樹木の幹や枝から侵入し、形成層や材部を加害する昆虫の総称。加害により材部に食害跡や成虫の脱出孔が残り、そこから変色菌や腐朽菌が侵入し材質を低下させる。 |
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穿孔性能 | drilling performance | センコウセイノウ | 穿孔(穴あけ)作業の難易を示す尺度。穿孔性能は、切削抵抗、加工穴内壁の性状(毛羽立ち、粗さなど)、加工精度(オーバーサイズ、真円度)および工具寿命から総合的に評価する。 |
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穿孔能率 | | センコウノウリツ | 錐に一定の送り力を加えて穿孔したときの送り速度、あるいは一定深さを穿孔するのに要する時間で表す。 |
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穿孔板 | perforation plate | センコウバン | 1道管内において2個の道管要素が互いに癒合する細胞壁面 (はじめは穿孔がない) に対する便宜上の用語。 |
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センサー | sensor | センサー | 音響、振動、電磁波、熱や化学物質などを検出し、電気信号などに変換する素子 |
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旋削 | turning | センサク | 工作物を回転させながら、工具(バイト)に切込みと送りを与えて切削する加工。外周削り(外丸削り)、端面削り(正面削り)、テーパ削り、中ぐり(穴ぐり)、溝切り(突切り)、ねじ切りなどの基本的な加工法がある。
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旋削の種類 | | センサクノシュルイ | 切削する面(外面・内面・端面)、目的とする形状(曲面・テーパ・ねじ)や工具の送り方向(回転軸に対して平行・直角)などの違いによる加工法の種類。外周削り、中ぐり、端面削り、テーパ削り、総形旋削、突切り、ねじ切り、きりもみ、曲面削り、ならい削りなどがある。 |
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旋削用工具 | | センサクヨウコウグ | 旋削に用いる工具(バイト)の総称。木工用バイトには、平バイト、斜めバイト(斜剣バイト)、剣バイト(剣先バイト)、丸バイト、丸のみバイト、突切りバイト、中ぐりバイト、カップバイトなどがある。 |
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線収縮率 | coefficient of linear shrinkage | センシュウシュクリツ | 材料が収縮する時、元の長さに対する収縮量の百分率。 |
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全収縮率 | coefficient of maximum shrinkage | ゼンシュウシュクリツ | 生材状態や飽水状態の木材が、水分が全くない全乾状態になった時の収縮率。 |
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前進波 | forward traveling wave | ゼンシンハ | 円盤に生じる進行波で、回転方向と同方向に伝波する波。なお、回転方向とは逆方向に伝波する波を後進波という。丸鋸において、前進波より後進波が問題となる。【関】後進波 |
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センタ穴ドリル | center drill | センタアナドリル | センタ穴加工に用いるドリル。 |
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センタカット方式【テーブル帯鋸盤】 | | センタカットホウシキ | 工作物の両側をローラで挟んで送るテーブル帯鋸盤で、工作物の中央を挽材する挽材方式。ツイン帯鋸盤にも用いられる。【関】テーブル帯鋸盤、自動ローラ送材装置 |
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センタビット | center bit | センタビット | 中心に鋭く突出した錐と端面の外周にけづめを持つビット。側面に切れ刃を持つものもある。【関】ビット |
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せん断 | shear | センダン | 物体の近接した平行な2断面に逆方向に作用する内力ーせん断応力ーによりずれやすべりを生じる現象。(出典:講座3,p.101) |
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せん断応力 | shaear stress | センダンオウリョク | 物体にせん断が生じているときの応力。物体内部のある面と平行方向に、その面に対してずれを生じさせた時に生じる応力 |
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先端角【ドリルの―】 | point angle | センタンカク | ドリルの中心軸と切れ刃の両方に平行な平面に投影された二つの切れ刃のなす角度。【関】ドリル、【参】ドリル、ビット |
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剪断角 | shear angle | センダンカク | 切削において生じるせん断面と切削方向とのなす角度。 |
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剪断加工 | shearing | センダンカコウ | 単一、または一対の工具を工作物に片面または両面から押し付けることによって工作物を分断する加工法。この加工法では切屑が全く生成されないため、材料の無駄になる部分がない。 |
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剪断型 | shear type | センダンガタ | 工具すくい面によって切削方向に圧縮を受けた工作物が刃先付近から斜め上方にせん断すべりを生じて生成する切屑の形態。特に順目切削において、せん断線の方向と繊維方向とが一致したとき顕著に発生し、連断型とも呼ばれる。 【同】連断型、Type II、【関】切削型、【参】切削型 |
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先端傾き角 | top bevel angle | センタンカタムキカク | 超硬丸鋸(チップソー)の回転前方から鋸歯のすくい面を見るすくい面視において、歯端の切れ刃が右または左に傾いた角度。【関】超硬丸鋸、すくい面、先端逃げ角、横すくい角、【参】側面逃げ角 |
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せん断弾性率 | shear modulus | センダンダンセイリツ | 材料のせん断変形のしやすさの尺度。せん断ひずみに対するせん断応力の比。 |
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先端逃げ角 | relief angle, top clearance angle | センタンニゲカク | フライス切れ刃または鋸歯の外縁(外周)に沿う先端逃げ面と切削方向(接線方向)とのなす角度。単に逃げ角と表現するとこの角をさす場合が多い。【関】先端逃げ面、先端傾き角、フライス、丸鋸、帯鋸、【参】側面逃げ角 |
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先端逃げ角【ドリルの―】 | lip relief angle | センタンニゲカク | ドリルにおいて先端逃げ面とマージンとの交線と、ドリルの中心軸に直角な平面とのなす角度。【関】先端逃げ面、ドリル、ドリル |
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先端逃げ面【ドリルの―】 | lip relief flank | センタンニゲメン | ドリルの切れ刃につながる逃げ面。【関】先端逃げ角、ドリル、【参】ドリル |
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せん断ひずみ | shear strain | センダンヒズミ | せん断(物体や構造部材の内部の面に沿って、面の両側に反対方向の力が加わり、内部にずれが生じる現象)が生じた時のひずみ。平行な2面の距離に対するずれ量の割合で示すが、ずれ量が小さい場合には、せん断による角度で表せる。 |
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先端部【ドリルの―】 | point | センタンブ | ドリルの切れ刃、すくい面、逃げ面およびチゼルエッジによって構成される部分の総称。実際の切削作業をする部分。 |
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全長【ドリルの―】 | overall length | ゼンチョウ | ドリルの軸に平行に測った、切れ刃先端または外周コーナからシャンク後端までの長さ。 |
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栓歯 | | センバ | 歯喉線および歯背線が直線で、歯端が歯喉側に偏った三角形をなす歯形で、歯喉角は正となる。縦挽き用鋸の歯形の基本形。【同】 NV歯、【関】歯形、三角歯 |
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旋盤 | lathe, turning machine | センバン | 主として工作物を回転させ、バイトなどを使用して、外丸削り、中ぐり、突切り正面削り、ねじ切りなどの加工を行う工作機械。【関】旋削 |
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旋盤用バイト | turning tool | センバンヨウバイト | 主として旋盤に使用するバイトの総称。【関】バイト |
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前表皮 | procambium | ゼンヒョウヒ | 将来、通常の表皮細胞とともに気孔の孔辺細胞や毛状突起などの特殊化した細胞に分化する。 |
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全振れ | total runout | ゼンフレ | データム軸直線を軸とする円筒面をもつべき対象物またはデータム軸直線に対して垂直な円形平面であるべき対象物をデータム軸直線の周りに回転したとき、その表面が指定した位置または任意の位置で指定した方向に変位する大きさ。ここで、指定した方向とは、データム軸直線と交わりデータム軸直線に垂直な方向(半径方向)または、データム軸直線に平行な方向(軸方向)をいう。 |
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選別機【原木の―】 | log sorting machine | センベツキ | 樹種、径級、材長、曲がりの程度などに応じて原木を選別する機械。 |
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選別機【製品の―】 | sorting machine | センベツキ | 製材品をその寸法、品質により選別する機械。 |
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選別機械 | sorting machine | センベツキカイ | 寸法や品質によって工作物を選別する機械。 |
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全膨潤率 | coefficient of maximum swelling | ゼンボウジュンリツ | 水分が全くない全乾状態の木材が、飽水状態になった時の膨潤率。 |
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線膨潤率 | coefficient of linear swelling | センボウチョウリツ | 材料が膨潤する時、元の長さに対する膨潤量の百分率。 |
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ぜんまい | power spring | ゼンマイ | 薄板状の材料を用いた渦巻ばね。
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専門家システム | expert system | センモンカシステム | 【同】エキスパートシステム |
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専門評価者 | expert assessor | センモンヒョウカシャ | 感覚の感受性の程度が高く、また、官能評価分析の経験がある選ばれた評価者のことで、多様な試料を評価するのに一貫した反復可能な能力を持つ評価者。【関】評価者 |
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染料 | dye, dyestuff | センリョウ | 繊維などを”染める”ことのできる化合物。顔料とは溶解性のある点が異なる。多くの染料は水性で、直接染料、酸性染料、塩基性染料などがある。 |
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染料着色 | | センリョウチャクショク | 染料を用いた木材の着色。水溶性で浸透性がよく木材内部の着色が可能。透明性はよいが、耐光性などの堅ろう性にやや問題がある。染料溶媒の種類により、水性・油性・アルコール性染料着色剤等に区別する。木材では酸性染料を用いる例が多い。 |
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そ |
騒音 | noise | ソウオン | 人間にとって望ましくない音のこと。どのような音でも、聞き手に不快な音、じゃまな音と受け止められた場合に、その音は騒音と見なされる。 |
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騒音規制法 | noise regulation law | ソウオンキセイホウ | 工場および事業場における事業活動並びに建設工事に伴つて発生する相当範囲にわたる騒音について必要な規制を行なうとともに、自動車騒音に係る許容限度を定めること等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的(第1条)とした法律。第1章 総 則(第1条~第3条)、第2章 特定工場等に関する規制(第4条~第13条)、第3章 特定建設作業に関する規制(第14条~第15条)、第4章 自動車騒音に係る許容限度等(第16条~第19条の2)、第5章 雑 則(第20条~第28条)、第6章 罰 則(第29条~第33条)から成る。昭和43年(1968年)6月10日法律第98号(令和4年6月17日改正)。 |
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騒音計 | sound level meter | ソウオンケイ | 音の実効値を測定できる電気計器で国内または国際規格に適合するものの総称。騒音計は騒音レベル(LA)および音圧レベル(Lp)を測定する計測器であり、計量法で特定計測器として指定されている。また、測定精度の違いから、JIS C 1509-1 Class 1(計量法での「精密騒音計」に相当)および、JIS C 1509-1 Class 2(計量法での「普通騒音計」に相当)に仕様などが定められている。さらにそれぞれ統計量としての時間率騒音レベル(Lx)や、等価騒音レベル(LAeq)、単発騒音暴露レベル(LAE)などの積分量を測定する機能を持った積分形騒音計がある。 |
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騒音の環境基準 | environmental quality standards for noise | ソウオンノカンキョウキジュン | 騒音に係わる環境上の条件について、生活環境を保全し人の健康保護に資する上で維持されることが望ましい基準として終局的に騒音をどの程度に保つことを目標に施策を実施してゆくための目標を定めたもの。 |
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騒音の許容基準 | permissible noise level, damage-risk criteria | ソウオンノキョヨウキジュン | 騒音環境下で、ほとんどすべての作業者が長年月その作業を遂行しても臨むべき健康障害をきたさないような騒音の限度をいう。騒音の中心周波数と曝露時間に対して許容オクターブバンドレベルが決められている。 |
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騒音レベル | noise level | ソウオンレベル | 騒音の大きさを表すために、音の物理的な大きさではなく人間の聴感に基づいた量を用いる必要から、等ラウドネス曲線に従った周波数重み付け(A特性)をした音圧レベルを騒音の大きさを表す量として用い、これを“騒音レベル” LA(dBあるいはdB(A))と呼ぶ。 |
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層階状 | storied, storeyed | ソウカイジョウ | 材における軸方向の細胞あるいは放射組織が接線断面において水平方向に並んで配列した場合に、これらの細胞あるいは組織に対して用いられる用語。 |
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層階状形成層 | storied cambium | ソウカイジョウケイセイソウ | 始原細胞の水平的配列を特徴とする形成層。 |
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層階状構造 | storied structure | ソウカイジョウコウゾウ | 材における軸方向の細胞あるいは放射組織が接線断面において水平方向に並んで配列した場合に、これらの細胞あるいは組織に対して用いられる用語。 |
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層階状配列要素 | storied elements | ソウカイジョウハイレツヨウソ | 接線面で見た場合に、軸方向の細胞あるいは放射組織が水平方向に規則的に並んで層状に配列したとき、それらの細胞。 |
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総形エンドミル | formed end mill | ソウガタエンドミル | 特殊形状の加工に用いるエンドミルの総称。総形ルータビットなど。 |
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総形削り | form turning | ソウガタケズリ | 所定の輪郭をした工具で、工作物をその輪郭と同じ形状に切削すること。【関】旋削 |
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総形工具 | formed tool, forming tool | ソウガタコウグ | 切れ刃の輪郭を工作物の形状の一部に移し与えて加工することを目的として作った工具。=成形工具。 |
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総形バイト | formed turning tool | ソウガタバイト | 刃形の輪郭を工作物の形状の一部に写し与えて加工するバイトの総称。【関】バイト |
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総形フライス | form milling cutter | ソウガタフライス | 特殊形状の加工に用いるフライスの総称。 |
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総揮発性有機化合物量(TVOC) | total volatile organic compounds | ソウキハツセイユウキカゴウブツリョウ | 空気中に揮発する有機化合物の総量 |
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双極子 | dipole | ソウキョクシ | 分子内に生じた電子の偏りを原因として発生する電荷のひずみ。 |
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双極子モーメント | dipole moment | ソウキョクシモーメント | 正電荷qと負電荷-qが距離R離れている時、q×Rという大きさを持つベクトル。ベクトルの方向は負から正。 |
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総合的害虫管理 | Integrated Pest Management (IPM) | ソウゴウテキガイチュウカンリ | 既存の薬剤処理だけに頼るのではなく、防除対象害虫に選択性の高い薬剤の使用、高度な被害検出技術やケミカルフリーな害虫管理法など、複数の手法を総合的に組み合わせることにより環境負荷を抑えた害虫対策を進める考え方 |
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走行丸鋸盤 | running saw, panel saw | ソウコウマルノコバン | 動力により丸鋸軸を水平に往復運動させる装置と水平に置かれたテーブルを備え、丸鋸軸を移動させて板状の工作物を切断する木工用丸鋸盤。【同】ランニングソー、【関】丸鋸盤 |
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倉庫管理 | warehousing management | ソウコカンリ | 資材計画のもとで入手された資材や生産計画に基づいて生産された中間品および製品の入庫、保管、引当、出庫の一連の業務を効率的に行うための管理業務。 |
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相互差 | mutual error | ソウゴサ | 同一形状に加工した工作物において、その形状寸法の不揃いの程度や大きさを表す。 |
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早材 | earlywood | ソウザイ | 成長輪の中で密度が低く、細胞の径が大きく、成長期の始めに形成された部分。【関】晩材 |
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送材車 | carriage | ソウザイシャ | 挽材のために、工作物を積載し保持してレール上を走行する装置。【関】送り装置 |
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送材車走行装置 | running devise of carriage | ソウザイシャソウコウソウチ | 送材車を駆動する装置。回転ドラムに巻き付けたワイヤロープで牽引する方法と、軽便自動送材車に比較的多く用いられる直接車輪を回転させる方法がある。動力には電気モータや油圧モータが用いられる。 |
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送材車付帯鋸盤 | band sawing machine with carriage | ソウザイシャツキオビノコバン | 工作物を送材車によって送り、挽材する帯鋸盤。付属している送材車の種類により名称が細分化される。【関】送材車、帯鋸盤 |
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送材車付丸鋸盤 | circular sawing machine with carriage | ソウザイシャツキマルノコバン | 工作物を送材車によって送り、挽材する丸鋸盤。【関】送材車、丸鋸盤 |
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送材車付横形帯鋸盤 | horizontal band sawing machine with carriage | ソウザイシャツキヨコガタオビノコバン | 工作物を送材車によって送り、挽材する横形帯鋸盤。【関】送材車付帯鋸盤 |
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送材装置 | feeding equipment | ソウザイソウチ | 工作物を切削工具に送り込む装置。帯鋸盤の場合は送材車や送りローラがこれに該当し、一般の木工機械では送材用のベルトやローラがこれに該当する。【同】送り装置 |
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送材速度 | feed speed | ソウザイソクド | 製材で用いられる送り速度 。【同】送り速度 |
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造作用単板積層材 | furnishing laminated veneer lumber | ゾウサクヨウタンパンセキソウザイ | 単板積層材のうち、非構造用のもので、素地のものおよび表面(木口面および側面を除く。)に美観を目的として薄板を貼り付けたものまたはこれらの面に塗装を施したものであって、主として家具・建具の基材、構造物等の内部造作に用いられる。【関】構造用単板積層材 |
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双子葉植物(dicotyledons/略してdicots) | dicotyledon | ソウシヨウショクブツ | 被子植物のうち、胚の子葉が2枚 (またはそれ以上) ある植物分類群 |
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相対湿度 | relative humidity | ソウタイシツド | 関係湿度ともいう。空気中に含まれている水分量を、その温度の飽和水蒸気量との百分率で示した値。同じ温度では空気中の水蒸気量の大小が蒸気圧に比例するので計算の際には飽和蒸気圧との比で示している。【関】乾湿球温度差 |
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相対濃度 | | ソウタイノウド | 質量濃度または個数濃度と一定の相対関係にある物理量を、測定することによって得られる質量濃度または個数濃度と1対1の関係にあるもの。 |
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総粉塵 | | ソウフンジン | 一定流量で吸引する開口形の粉じん捕集装置によって捕集される粉じん。 |
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草本リグニン | herbaceous lignin | ソウホンリグニン | 木本(樹木)ではない草(草本系の双子葉植物や単子葉イネ科植物など)のリグニンや非木質の植物部位のリグニンを指す用語。イネ科植物リグニン(grass lignin)とは異なることに注意を要する。 |
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造膜形 | film-forming type | ゾウマクガタ | 木材用塗料のうち木材の表面に塗膜を形成するタイプ。 ⇒塗装、木材保護塗料 |
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層流 | laminar airflow, streamline flow | ソウリュウ | 流れに乱れが無く、流線が規則正しく整然と保たれる流れの状態。 |
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ソーダ蒸解 | soda pulping (cooking) | ソーダジョウカイ | 水酸化ナトリウムのみを薬剤として実施する蒸解。 |
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ソーダ法 | Soda process | ソーダホウ | 木材、その他の繊維原料を水酸化ナトリウムを主成分とする蒸解液で蒸解する化学パルプ製造方法。 |
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ソーダリグニン | soda lignin | ソーダリグニン | 水酸化ナトリウム水溶液で処理することにより得られるアルカリ水溶液に可溶なリグニン分解物。狭義のアルカリリグニン。⇒アルカリリグニン |
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ソーチェーン | saw chain | ソーチェーン | 切れ刃を有するカッタリンクをサイドリンクとともにドライブリンクにリベットで鎖状にエンドレスにつなぎ、ドライブリンクをチェーンソーの案内板に沿わせて駆動させる鋸。カッタリンクは鋸断しやすくかつ目立てが容易なチッパ型が一般に用いられる。【同】鎖鋸、チェーンカッタ、【関】チェーンソー
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ゾーニング | zoning | ゾーニング | 地域(ゾーン)ごとに、規制やその他の情報に基づいて、自治体職員、自治会、企業、専門家、NPOなど、多様な地域の関係者が議論して決定する作業。 |
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ソーン単板 | sawn veneer | ソーンタンパン | 鋸挽きにより作られた単板。製品歩止りは低いが、裏割れのない厚さの比較的厚い単板が得られる。【関】ロータリ単板、スライスド単板、ハーフラウンド単板 |
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粗滑感 | | ソカツカン | 物体を触った時に、滑らかに感じたり、粗く感じたりする感覚のこと。物体表面の凹凸を、内皮の感覚受容器が振動として受容することによって知覚される。 |
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束晶 | raphid, raphide, raphis | ソクショウ | ⇒結晶 |
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促進劣化試験 | accelerated aging test | ソクシンレッカシケン | 接着接合部材の接着耐久性を判定するのに、実際の環境条件に暴露して試験するのは長時間を要する。接着接合部材をかなり過酷な条件に暴露して、短期間に判定するための劣化試験をいう。促進老化試験ともいう。 |
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速度すくい角 | velocity rake angle | ソクドスクイカク | 切削速度の方向に平行で、仕上げ面に垂直な面内で測ったすくい角。 |
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束内形成層 | fascicular cambium | ソクナイケイセイソウ | 樹木の場合、前形成層がすべて維管束に分化することはなく、一次木部と一次師部の境界には分裂能力を維持した細胞が残され、これを束内形成層という。 |
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側刃 | side cutting edge | ソクハ | 側フライスなどの側面にある切れ刃。 |
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側方防護板 | side guard(plate) | ソクホウボウゴバン | リッパやギャングリッパによる挽材時に、側方に飛び出す端材を捕らえ、作業者を保護するための板。 |
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側面切れ刃の逃げ角 | | ソクメンキレハノニゲカク | 【同】側面逃げ角 |
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側面向心角 | radial clearance angle | ソクメンコウシンカク | 超硬丸鋸(チップソー)の回転前方から鋸歯のすくい面を見るすくい面視において鋸歯側面が切先より降した垂線となす角。「隙間角」ともいう。【関】超硬丸鋸、側面逃げ角、【参】超硬丸鋸 |
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側面定規挽き | taper sawing | ソクメンジョウギビキ | 挽材面が丸太の側面と平行になるように鋸を入れる挽材方法。【関】中心定規挽き、側面定規 |
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側面逃げ角 | side clearance angle, side relief angle | ソクメンニゲカク | 丸鋸とくに超硬丸鋸などのチップ側面に設けられた逃げ角。側面向心角と同様に、側面逃げ角が小さいと鋸の直進性は良くなるが、切断中の摩擦抵抗が増し切断面が焼け易い。大きいと切断抵抗が下がるが切断面は荒れ易い。溝突きカッタにも同様の側面逃げ角が設けられている。【同】横逃げ角【鋸歯の―】、【関】側面向心角、先端逃げ角、超硬丸鋸
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側面振れ | axial runout, side runout | ソクメンフレ | フライス、丸鋸、研削砥石などを1回転させたときの、工具に固定した一つの回転面から側面にある切れ刃までの軸方向距離の最大値と最小値の差。 |
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底さらえのみ(鑿) | | ソコサラエノミ | のみ穴の底の切り屑をさらうのみ。【関】もりのみ |
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底じゃくり(決り)鉋 | scraping chisel | ソコジャクリガンナ | 鴨居・敷居などの溝の底を仕上げ削りするしゃくり鉋。【同】溝鉋 |
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底刃 | end cutting edge | ソコハ | エンドミルで、シャンクまたはボス(フライスの側面に設けた突起部)の反対側の端面にある切れ刃。 |
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底回し鉋 | | ソコマワシガンナ | 樽や桶の製作専用大型南京鉋。桶や樽の底板の木口削りに用いる。 |
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底回し鋸 | | ソコマワシノコ | 桶や櫃のふたや底板などの周囲を挽き回すのに用いる回し挽き鋸。桶屋回し挽き鋸とも言う。 |
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組織【砥石の―】 | structure | ソシキ | 結合研削材砥石の砥粒の配列の粗密の状態。 |
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素地着色 | base coloring | ソジチャクショク | 木材組織を直接的に着色する手法。木質感を活かす、または強調しながら木材に色彩を与えるために用いられる。染料や顔料を用いた手法の他、化学薬品による変色を利用する手法(化学着色または薬品着色)や焼き焦がし、蒸煮などがある。対義語は塗膜着色。 |
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塑性 | plasticity | ソセイ | 材料が外力によって変形した時に、外力を取り去った後もその形が残る性質。 |
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塑性域 | plastic region | ソセイイキ | 材料に作用する外力が増加すると、外力に対する材料の挙動が弾性的な状態から塑性的な状態に推移する。この状態を塑性域という。 |
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塑性加工 | deformation processing | ソセイカコウ | 材料の弾性限度を超えたあとの塑性変形を活かした加工のこと。金属や樹脂材料では展性や延性、熱流動性の高さを活かして加工される。一方、木材は塑性変形や熱流動性に乏しく、水熱条件によって木材を軟化して加工する、曲げ木加工や圧縮木材のような大変形加工や、ウッドプラスチックに代表される粉体成形が塑性加工に最も近い加工となる。 |
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塑性ひずみ | plastic strain | ソセイヒズミ | 材料が塑性変形を起こしているときのひずみ。 |
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束間形成層 | interbundle cambium | ソッカンケイセイソウ | 樹木が成長・肥大する過程において、一次組織として発生する前形成層が、結合して形成される形成層。 |
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ソックスレー抽出 | Soxhlet extraction | ソックスレーチュウシュツ | 還流循環型の抽出法で、容器を加熱し、溶媒を蒸発させ、最上部の冷却管での溶媒を凝結させて固体試料に滴下したのち、目的成分を少量溶かし、再び容器へと戻る。比較的少量の溶媒で効率よく抽出を行うことができる。 |
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外側振子式ガード付丸鋸 | saw with outer pendulum guard | ソトガワフリコシキガードツキマルノコ | 揺動する下ガードを上ガードの外側にもつ電動丸鋸。【関】上ガード、下ガード、電動丸鋸。参考: JIS C 9745-2-5(手持ち形電動工具の安全性-第2-5部:丸のこの個別要求事項)。 |
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疎塗装 | open coat | ソトソウ | 【同】オープンコート |
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外歯車 | external gear | ソトハグルマ | 歯が円筒体や円錐体の外側に向いた歯車。
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外丸鉋 | | ソトマルガンナ | 材面を凹曲面に削る鉋。
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外丸削り | turning, straight turning | ソトマルケズリ | 工作物の外周を円筒形に旋削すること。【関】旋削 |
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外丸反り台鉋 | | ソトマルソリダイガンナ | 鉋台の下端が球面の形状で、球面の内側を削る反り台鉋。四方反り台鉋、羽虫鉋とも言う。 |
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粗肌目 | coarse texture | ソハダメ | 木材の構成要素が大きい材面の肌目。 |
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反り | bow | ソリ | 板の平面側 (flatwise) に生じる軸方向の湾曲。角材の湾曲についても用いられる。 |
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反り台鉋 | bow plane | ソリダイガンナ | 大きく湾曲した材面の凹面側を削るときに用いる鉋。鉋台の下端は船底のような反った形状である。船底鉋とも言う。
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粗粒 | coarse grain, grit | ソリュウ | 研磨布紙用研磨材の粒度のうちP12~P220, また、研削砥石用研磨材の粒度のうちF4~F220までの砥粒の総称。それより大きい粒度の砥粒を微粉という。【関】砥粒、微粉 |
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ソルビトール | sorbitol | ソルビトール | グルコースのカルボニル基(–C(=O)–)が還元されてヒドロキシ基(-OH)になった糖アルコール。6個のヒドロキシ基が結合した六価アルコールの構造を持つ(182.17 g/mol)。植物・動物はじめ生物に広く分布し、その保湿性や甘みから、化粧品や食品分野で応用されれいる。 |
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ソルボリシス | solvolysis | ソルボリシス | 加溶媒分解。溶液として試料を抽出する場合と、不溶部を分解して残渣を取り出す場合がある。木質化学においてはセルロースあるいはリグニンを対象として様々な加溶媒分解法が提案されている。 |
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揃い精度【刃先の―】 | | ソロイセイド | 回転工具の各刃先の同一円周上からのずれ。 |
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損失正接 | Loss tangent (tanδ) | ソンシツセイセツ | 外力によって材料に与えられたエネルギーの一部が、熱運動のエネルギーに変化する熱損失の度合いを示す減衰の指標。tanδの値が小さいほど熱損失が少なく、振動が長時間持続する。【関】振動減衰率、振動特性 |
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た |
ターミナルコンプレックス | terminal complex | ターミナルコンプレックス | 集合体として細胞の原形質膜上に存在するセルロース生合成に関与する酵素群。セルロース合成酵素複合体ともいう。 |
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ターミナル柔組織 | terminal parenchyma | ターミナルジュウソシキ | ⇒成長輪界状柔組織 |
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第1すくい角 | primary rake angle | ダイ1スクイカク | 切削方向に平行な工具の断面において、切削方向に直行する面と第1すくい面とのなす角度。【関】すくい角、第1すくい面、第2すくい角、【参】切削角 |
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第1すくい面 | front bevel, first face, land of face, face of edge | ダイ1スクイメン | 刃先の強度を高め、その寿命を向上させる目的で、すくい面の先端部に頭角を付ける縁取り研削を行った場合に形成される面。【関】すくい面、第2すくい面。
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第1逃げ角 | primary clearance angle | ダイ1ニゲカク | 切削方向に平行な工具の断面において、切削加工面と第1逃げ面とのなす角度。【関】逃げ角、第2逃げ角、第1逃げ面、【参】切削角 |
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第1逃げ面 | first flank, land of flank, back bevel, back of edge | ダイ1ニゲメン | 刃先の強度を高め、その寿命を向上させる目的で、逃げ面の先端部に傾角を付ける縁取り研削を行った場合に形成される面。【関】逃げ面、第2逃げ面、【参】第1すくい面。 |
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第2すくい角 | secondary rake angle | ダイ2スクイカク | 切削方向に平行な工具の断面において、切削方向に直角な面と第2すくい面とのなす角度。【関】第1すくい角、【参】切削角 |
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第2すくい面 | face, secondary face, second face | ダイ2スクイメン | 工具に縁取り研削を行う場合に、それを行う前の本来のすくい面。刃先角と刃物角を区別する場合の刃物角についてのすくい面。【関】第1すくい面、【参】第1すくい面。 |
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第2逃げ角 | secondary clearance angle | ダイ2ニゲカク | 切削方向に平行な工具の断面において、切削加工面と第2逃げ面とのなす角度。【関】第1逃げ角、第2すくい角、【参】切削角 |
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第2逃げ面 | back, secondary back, second flank | ダイ2ニゲメン | 工具に縁取り研削を行う場合に、それを行う前の本来の逃げ面、刃先角と刃物角を区別する場合の刃物角についての逃げ面。【関】第1逃げ角、第2すくい面、【参】第1すくい面。 |
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帯域音圧レベル | band sound pressure level | タイイキオンアツレベル | ある特定された周波数帯域の音圧レベル。 |
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帯域阻止フィルタ | band-rejection filter | タイイキソシフィルタ | ある周波数帯域のみを除去する(バンドストップ)フィルタのこと。 |
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帯域通過フィルタ | band-pass filter | タイイキツウカフィルタ | 必要な範囲の周波数のみを通し、他の周波数は通さない(減衰させる)フィルタ。図にフィルタの種類を示す。
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対角長さ | | タイカクナガサ | 角胴の対角方向での裏刃部先端間の距離。角胴の代表寸法の一つ。【関】鉋胴 |
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台頭 | | ダイガシラ | 鉋台の前端部。鉋身を僅かに引っ込めたり抜く時に玄能で叩く部分で、玄能を鉋身と平行して台頭の両端を交互に叩く。 |
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耐火性能 | Fireproof performance | タイカセイノウ | 建築基準法にて定められる、火災が終了するまでの間建築物の倒壊及び延焼を防止するために、その建築物の壁や柱などに必要とされる性能。所定の時間の火災(1~3時間)に遭っても、構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じず、裏側へ延焼(壁や床などの場合)しない性能。 |
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台金部 | body, saw blade, bed plate | ダイガネブ | 刃物、カッタ、チップソーなどの工具の刃部を支える部分。刃部と台金部が同じ材料で作られていて一体になっている場合と異種材料で作られていてろう付けなどで結合されている場合がある。 |
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台鉋 | | ダイガンナ | 鉋台に鉋身を差し込んだ工具。【関】手鉋、鉋台、鉋身 |
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耐蟻性 | anti-termite activity | タイギセイ | シロアリによる食害を抑制する特性で、木材ではその物理的性質(密度(硬さ))と化学的性質(抗議性成分の量・種類)が関与している。 |
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耐久性 | durability | タイキュウセイ | 木材を長年にわたり利用するために必要な性能、またその程度。風雨にさらされた時の性能変化で示される耐候性、光劣化に対する性能変化で示される耐光性、腐朽菌に対する性能変化で示される耐腐朽性などに分けられる。 |
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耐久性【木造建築物の―】 | durability | タイキュウセイ | 物理的、化学的、生物的等の各種の木材劣化因子に対し構造的な安全性を長期にわたり維持するために必要とされる性能。建築物の寿命といった経済的な使用限度を考慮した概念として耐用性がある。 |
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耐朽性 | decay resistance | タイキュウセイ | 木材腐朽菌による劣化を抑制する性質を表す言葉で、抽出成分等の化学的性質や組織構造、物理的性質がその発現に関与している。 |
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耐朽性試験 | decay resistance test, fungal decay test | タイキュウセイシケン | 木材の試験法(JIS Z 2101:2009)で規定された試験。耐朽性試験用標準菌株から採取した2種の木材腐朽菌(オオウズラタケ FFPRI0507及びカワラタケ FFPRI1030)を用いて試料を腐朽させ、試験前後の質量を求める。一方、対照用試験体としてブナ又はスギ辺材を用いた腐朽操作を同時に行う。試料の質量減少率と対照用試験体の質量減少率との関係から求めた耐朽比により、耐朽性を評価する。 |
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耐朽性成分 | Anti-fungal compounds | タイキュウセイセイブン | 樹木の抽出成分のうち木材腐朽菌に対して抗菌作用を示すもの。辺材よりも心材に多く含まれる。 |
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耐朽比 | | タイキュウヒ | 日本産業規格 JIS K 1571:2010及びJIS Z 2101:2009で規定されている用語で、それぞれ以下の式によって求める。 JIS K 1571 耐朽比=(耐朽比を求めたい杭の平均耐用年数)÷対照杭の平均耐用年数 JIS Z 2101耐朽比=(100-耐朽比を求めたい試料の質量減少率)÷(100-対照用試験体(ブナ辺材またはスギ辺材)の質量減少率) |
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台切 | | ダイキリ | ① 【同】帯鋸切断機、② 原木を一定の長さにするために使われる大型の横挽鋸。二人が向き合って引き合うようにして使う。
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大工道具 | carpenter tool | ダイクドウグ | 大工職が用いる手工具。鋸、かんな、のみ、きり類の他、種々の測定工具や墨付けの道具も含まれる。 |
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台形シャンクバイト | trapezoidal shank turning tool | ダイケイシャンクバイト | シャンクの軸に垂直な断面が台形になっているバイト。【関】バイト |
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台形ねじ | trapezoidal screw thread | ダイケイネジ | ねじ山の断面が台形のねじ。直径およびピッチをmmで表した、ねじ山の角度が30°のメートル台形ねじと、直径をmm, ピッチを25.4 mmについての山数で表した、ねじ山の角度が29°の29度台形ねじがある。工作機械の送りねじのように、正確な運動伝達を要する場合に用いられる。
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耐候性 | weatherability | タイコウセイ | 木材を屋外に暴露すると、太陽光や風雨など気象因子の作用を受けて、表面の成分や組織構造が化学的、物理的に変化し、変色や浸食などの劣化を起こす。このような気象因子の作用で生じる劣化を気象劣化といい、気象因子の作用に抵抗して劣化しにくい性質を耐候性という。 |
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対向二軸平面研削用研削砥石 | grinding wheels for double-disc surface grinding/face grinding | タイコウニジクヘイメンケンサクヨウケンサクトイシ | 対向する二つの研削砥石の間を通過する加工物の平行な二面の研削に使用する砥石。砥石の正面を使用する。【関】砥石 |
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ダイコクシロアリ | Cryptotermes domesticus | ダイコクシロアリ | レイビシロアリ科(Kalotermitidae)に属する。日本における主要加害種で、奄美大島以南の南西諸島および小笠原諸島に生息する。 |
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太鼓材 | two-sided cant | タイコザイ | 丸太の髄心を中心に平行する2平面のみを切削したもの。製材のJASでは、構造用製材の角類のもののみをさす。 |
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台車式ツイン帯鋸盤 | carriage type twin band saw machine | ダイシャシキツインオビノコバン | 工作物を載せた台車式送材装置(送材車)を往復させて、縦挽き切断するツイン帯鋸盤。【関】送材車付帯鋸盤 |
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台車式ツイン丸鋸盤 | carriage type twin circular saw machine | ダイシャシキツインマルノコバン | 工作物を載せた台車式送材装置(送材車)を往復させて、主として工作物を縦挽き切断するツイン丸鋸盤。【関】送材車付丸鋸盤 |
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対称度 | symmetry | タイショウド | データム軸直線またはデータム中心平面に関して互いに対称であるべき形体の対称位置からの狂いの大きさ。 |
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耐水研磨紙 | waterproof abrasive papers | タイスイケンマシ | あらかじめ耐水処理を施した紙製基材の表面に研磨材を耐水接着剤により固着した、湿式研磨用工具。 |
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耐水研磨布紙 | waterproof coated abrasive | タイスイケンマフシ | あらかじめ耐水処理を施した紙や布の基材表面に研磨材を耐水接着剤により固着した研磨工具。耐水研磨紙、耐水研磨紙ベルト、耐水研磨布ベルトなどで、主に湿式研磨に使用される。【関】研磨布紙、耐水研磨紙 |
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耐水性能 | | タイスイセイノウ | 木質建材が水浸や湿潤状態になっても強度性能や寸法などを保持し続ける性能。 |
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対数減衰率 | logarithmic decrement | タイスウゲンスイリツ | 減衰自由振動波形の隣り合う振幅の比の自然対数をとったもの。対数減衰率 δ=ln(an/an+1)。
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対数減衰率 | Logarithmic damping ratio | タイスウゲンスイリツ | 対数で表された振動減衰率。材料の内部摩擦の大きさに対応する。【関】振動減衰率、損失正接 |
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堆積 | assembly | タイセキ | 接着剤を塗布した部材を圧締、接着ができる状態に積み重ねること。【関】堆積時間 |
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堆積(接着) | deposition adhesion | タイセキ(セッチャク) | 合板などの製造において接着剤を塗布した単板を重ねること。 |
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堆積時間 | assembly time | タイセキジカン | 被着材に接着剤を塗布してから貼り合わせ、圧締するまでの時間。被着材に接着剤を塗布してから、これを重ね合わせて堆積するまでの時間を開放堆積時間(オープンアセンブリータイム)、圧締するまでの時間を閉鎖堆積時間(クローズドアセンブリータイム)という。【関】堆積 |
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体積収縮率 | coefficient of volumetric shrinkage | タイセキシュウシュクリツ | 木材が放湿によって収縮した時の、元の体積に対する収縮量の百分率。 |
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体積弾性率 | bulk modules | タイセキダンセイリツ | 物体が圧力や引張によって、その体積が縮小あるいは膨張する時、圧力と体積ひずみの間にみられる比例関係の係数。 |
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体積膨潤率 | coefficient of volumetric swelling | タイセキボウジュンリツ | 木材が吸湿によって膨潤した時の、元の体積に対する膨潤量の百分率。 |
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帯線 | | タイセン | 腐朽材の断面に現われた有色の条線。黒色、褐色、オレンジ色などを呈する。 |
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タイトサイド【単板の―】 | tight side of veneer | タイトサイド | 【同】単板表、【関】単板裏、ルーズサイド |
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台直し鉋 | | ダイナオシガンナ | 仕込勾配(切削角)が約90°の一枚鉋。鉋台の下端の調整に用いるが、シタンやコクタンなどの硬材削りにも用いる。片手で握って作業するため、鉋台の幅と長さはかなり短い。立鉋とも言う。
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Type 0 | | タイプゼロ | 流れ型のうち、切屑が連続的に母材から剥離していく形態。剥離型ともいう。【関】流れ型 |
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大麻 | hemp | タイマ | アサ(Cannabis sativa L.)。一年生の草本。靭皮繊維は麻類中最も強靭で、防虫性を含めた耐久性に富み耐水性、耐塩性も高い。バッグ、防水シート、寝具、タオル、衣類のほか、バイブル紙、タバコ巻紙、その他の薄葉紙等の原料に用いられる。 |
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ダイヤモンド工具 | diamond tool | ダイヤモンドコウグ | 刃部の材料に、ダイヤモンドを使用した工具。ダイヤモンドの種類には、天然ダイヤモンド(natural diamond)、合成ダイヤモンド(synthetic diamond)、ダイヤモンド焼結体(diamond compact, polycrystalline diamond, PCD)、気相合成ダイヤモンド(CVD diamond)などがある。【関】ダイヤモンド焼結体 |
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ダイヤモンド焼結体 | diamond compact, polycrystalline diamond, PCD | ダイヤモンドショウケツタイ | 【同】焼結ダイヤモンド、PCD。 |
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ダイヤモンド砥石 | diamond wheel | ダイヤモンドトイシ | 砥粒であるダイヤモンドを結合剤で結合した砥石。【関】砥石 |
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太陽熱利用乾燥 | solar drying | タイヨウネツリヨウカンソウ | 太陽熱により木材を乾燥する方法のこと。太陽熱利用乾燥は省エネルギーのほか蒸気式乾燥のような化石燃料使用による二酸化炭素放出がなく環境にやさしい乾燥方法といえる。また、天然乾燥よりも低含水率に仕上げることが可能で、エネルギーコストの削減や天然乾燥日数の短縮の他、設備費が蒸気式乾燥に比べ廉価などのメリットがある。半面、温湿度管理が困難であることから表面割れが生じやすく、天候しだいで乾燥期間が左右されるため計画生産には向いていない。太陽熱の確保の仕方によってパッシブソーラーシステムとアクティブソーラーシステムに分けられる。 |
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太陽熱利用乾燥装置 | solar dry kiln | タイヨウネツリヨウカンソウソウチ | 太陽熱を積極的に利用する乾燥装置。晴天日照時の太陽熱は、年平均南向き窓で250 kcal/m2・h程度のエネルギーとして入ってくる。この太陽熱を利用して天然乾燥の促進や除湿式乾燥を行う。【太陽熱利用天然乾燥】太陽熱を受けやすい透明度のよい、耐熱性のある材料でつくった囲いの中に、乾燥すべき木材を桟積みし、太陽熱により内部温度を高め、これを循環して乾燥を促進する方法。低中緯度の地域、日照時間の長い季節では効果が期待できる。【関】天然乾燥 |
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大量生産 | mass production | タイリョウセイサン | 見込み生産によって複数品種の製品を大量に低価格で生産する形態。【関】多種少量生産 |
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耐力壁 | bearing wall | タイリョクカベ | 風圧力や地震力に抵抗するための壁面で、建物に作用する鉛直荷重および水平荷重に対して、安全かつ有効に抵抗しうる壁体。狭義には、鉛直荷重を負担する壁体を支持壁、水平荷重を負担する壁体を耐力壁として区別する。 |
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耐力壁線 | line of load-bearing wall | タイリョクヘキセン | 平面を耐力壁等にて、構造的に区画する線。 |
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タイル細胞 | tile cell | タイルサイボウ | 放射組織の中で放射方向の細胞列として平伏細胞の間に散在する、明らかに内容物を欠く特殊な直立細胞(まれに方形細胞)。 |
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対列壁孔 | opposite pitting | タイレツヘキコウ | 2個以上の壁孔が水平方向に列をなして並ぶ壁孔の配列。 |
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タイワンシロアリ | Odontotermes formosanus | タイワンシロアリ | シロアリ科キノコシロアリ亜科(Macrotermitinae)に属するシロアリ。シロアリタケと総称される菌類を巣内で飼育し、シロアリタケで一度分解を受けた木材、草本類などを餌としている(外部共生)。 |
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卓上グラインダ | bench grinders | タクジョウグラインダ | 作業台上に据え付けて手作業によって、工作物を研削するのに使用する小型のグラインダ。 |
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卓上グラインダ用研削砥石 | grinding wheels for bench grinder | タクジョウグラインダヨウケンサクトイシ | 卓上グラインダに取り付け、工作物の表面の研削および再研削するのに使用する研削砥石。 |
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卓上研削装置 | bench grinding device | タクジョウケンサクソウチ | 自動1面鉋盤で刃物を鉋胴にセットしたままの状態で研削あるいは再研削するための付属装置。 |
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卓上送材装置 | table top feeding equipment | タクジョウソウザイソウチ | ローラなどによって工作物を送る簡易な送材装置。昇降丸鋸盤や手押し鉋盤などの小型の汎用木工機械に使用される。【関】送材装置 |
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卓上万能刃物研削盤 | table top universal knife grinder | タクジョウバンノウハモノケンサクバン | 回転する砥石などにより、各種の刃物が卓上で研削できる研削盤。【関】万能刃物研削盤 |
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卓上ボール盤 | table boring machine | タクジョウボールバン | 小型の穴あけ加工機。加工テーブル上に保持した材料に対して送り装置に取り付けた回転ドリルを手動で送り込んで穴をあける。 |
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卓上丸鋸盤 | portable table saw | タクジョウマルノコ | 作業台または専用スタンドに設置して使用する可搬形丸鋸盤。【同】マイタベンチソー |
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タケ | bamboo | タケ | 禾本科植物であり、マダケ(真竹)、モウソウチク(孟宗竹)、ハチク(淡竹)、ケイチク(珪竹)など多くの種類がある。 |
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打撃振動式測定方法 | tapping tone method | ダゲキシンドウシキソクテイホウホウ | 木材の弾性などの物性値を、打撃時の過渡的自由振動の挙動から評価する方法 |
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多孔質型吸音 | porous type absorption | タコウシツガタキュウオン | グラスウール、ロックウール、木毛セメント板など毛細管をもつ材料や、ウレタンフォームなど連続気泡をもつ材料で、音波がその細孔中を伝搬し、周囲の壁との摩擦や粘性抵抗によって音のエネルギーが熱エネルギーとして消費される吸音機構。【関】共鳴型吸音、板振動型吸音・膜振動型吸音 |
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多孔性材料 | porous material | タコウセイザイリョウ | 無数の孔を外部・内部にもつ材料のこと。木材や蜂の巣、ゼオライトのような天然材料に加えて、発泡スチロールやポーラスメタルのような人工材料もある。【関】セル構造体、ハニカム構造 |
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多孔穿孔 | multiple perforation | タコウセンコウ | 一つの穿孔板に2以上の開口をもつ道管穿孔。 |
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多軸トリマ | multiple spindle trimmer | タジクトリマ | 独立して昇降できる主軸に取り付けた丸鋸を多数並列に並べ、工作物を主としてチェーンによって横方向に送り、選択的に複数枚の丸鋸を同時に作用させて工作物の長さ決めを行う製材用の丸鋸盤。【関】トリマ、横挽き |
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多軸ほぞ(枘)取り盤 | multi-head tenoner | タジクホゾトリバン | 3本以上の主軸に取り付けられた各種の刃物によって加工するほぞ取り盤。主軸の位置決めを数値制御するものもある。【関】ほぞ取り盤 |
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多室結晶細胞 | chambered crystalliferous cell, chambered crystal cell | タシツケッショウサイボウ | 隔壁によって分けられた室をもつ結晶細胞。 |
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多種少量生産 | | タシュショウリョウセイサン | 多くの種類の製品を少量ずつ生産する形態で、多品種少量生産ともいう。【関】大量生産 |
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多心 | fork, multi pith | タシン | 幹や枝が2本以上に分岐していること、またはそのために横断面に複数の髄を含む材。【同】複梢、二又 |
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多刃工具 | multi-point tool | タジンコウグ | 複数の切れ刃で切削する工具。多くのドリル、フライス、歯切工具など。 |
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ダスト | dust | ダスト | 物の破砕、選別、その他の機械的処理や堆積などに伴って発生し、または飛散する粉末。【同】粉塵 |
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叩のみ(鑿) | | タタキノミ | 玄能や木槌で柄頭を叩いてほぞ穴などをほるのみ。追入れのみ、向待ちのみ、厚のみ、つばのみなどがある。柄頭に冠が付けられている。 |
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多段ホットプレス | | タダンホットプレス | 合板やパーティクルボードの製造において、多層の熱板の間に材料を挿入し、一度に熱圧するプレス装置。 |
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タッカ | tackers | タッカ | 木材・木質材料に金属ピン、釘やステープルなどのファスナを打ち込む電動工具。【関】電動工具 |
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脱脂処理 | resin removal method | ダッシショリ | 多樹脂のアピトン・クルイン・カラマツ・アカマツ・ベイマツ材の脱脂を目的として、主に乾燥工程中に加える初期蒸煮のこと。 |
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ダッシュポット | dash-pot | ダッシュポット | 物体の力学的モデルを構成する要素のひとつ。ある粘度の液体が入ったシリンダにピストンをつけたような装置モデル。 |
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脱水素重合 | dehydrogenative polymerization もしくは dehydrogenation polymerization | ダツスイソジュウゴウ | リグニンの形成反応では、モノリグノールや成長中のリグニン分子中のフェノール性ヒドロキシ基が酵素によって脱水素されて生じるフェノキシルラジカルがカップリングを繰り返すことで高分子量化が進行する。その為、リグニンの高分子量化反応を脱水素重合と呼ぶ。 |
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タッピンねじ | self tapping screw, tapping screw | タッピンネジ | ねじ自身でねじ立てができるねじの総称。頭の形状には、なべ、皿、丸皿、六角、などがある。締付手段の形として一般には、すりわり付き、十字穴付き、六角頭がある。
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脱リグニン | delignification | ダツリグニン | 木材などのリグニンを含む物質から、酸、アルカリ、溶媒、酵素、微生物などを用いてリグニンを除去すること。 |
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縦圧縮試験 | compression test paralle to grain, endwise compression test | タテアッシュクシケン | 1辺が20~30 mmの正方形断面で長さ方向(繊維方向)が1辺の2~4倍の直方体状の試験体を採取し、試験体の長さ方向にひずみ計を取り付け、縦圧縮強さ、縦圧縮比例限度応力および縦圧縮ヤング係数を算出する圧縮試験。 |
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立鉋胴 | | タテカンナドウ | 鉋盤、モルダなどの立軸に装着された鉋胴。【関】モルダ、横鉋胴 |
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立軸平面研削用研削砥石 | grinding wheels for surface grinding/face grinding | タテジクヘイメンケンサクヨウケンサクトイシ | 往復運動または回転するテーブルに固定した加工物の平面を、研削するのに使用する研削砥石。砥石の正面を使用する。【関】砥石 |
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立軸ほぞ(枘)取り盤、縦軸ほぞ(枘)取り盤 | vertical spindle tenoner | タテジクホゾトリバン | 回転する1本の垂直主軸と移動テーブルからなり、カッタによって加工するほぞ取り盤。【関】ほぞ取り盤 |
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縦定規 | parallel fence | タテジョウギ | 丸鋸盤において丸鋸と平行に取り付けられた定規。【関】テーブル移動丸鋸盤 |
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縦切削 | cutting parallel to grain | タテセッサク | 切削方向が工作物の繊維方向に対しほぼ平行で、繊維方向にほほ平行な切削面が得られる切削。特に、切削面における繊維方向と工具刃先線のなす角度が90°、同じく繊維方向と切削方向のなす角度が0°の場合を「90-0切削」の記号で表す場合がある。【同】 90-0切削、【関】横切削、0-90切削、木口切削、90-90切削、【参】切削方向 |
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縦弾性率 | longitudinal modulus | タテダンセイリツ | 材料に外力をかけた時、ひずみと応力が比例関係にある範囲における比例定数を弾性率という。鉄鋼材料なのでは、引張時のひずみと応力の比例定数として定義される。弾性およびを示す(引張)強度と相関する量であり、通常「ヤング率」とも呼ばれている。 |
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縦継ぎ【単板の―】 | vertical joint, end joint | タテツギ | 単板積層材を製造する際には、単板を製品サイズに合わせて繊維方向に縦継ぎする。縦継ぎの方法としては、バットジョイント、スカーフジョイント、ラップジョイントが採用される。JAS(構造用単板積層材)では、縦継ぎ接着部の間隔等が規定されている。 |
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竪鋸自動研磨機 | frame saw sharpening machine | タテノコジドウケンマキ | 竪鋸の鋸歯を研磨する研磨機。 |
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竪鋸の緊張力 | strain force of frame saw blade | タテノコノキンチョウリョク | 竪鋸盤での挽材を安定させるために竪鋸に与える引張力。その方法として鋸枠に竪鋸をねじ、空気圧または油圧等で引張して取り付ける。 |
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竪鋸の傾斜 | frame saw blade overhang | タテノコノケイシャ | 竪鋸の往復運動の上昇時に鋸歯が工作物に触れるのを避ける一般的な方法として、竪鋸の往復運動方向に対して鋸をオーバーハング状に傾斜させること。傾斜の量は衝程当たりの材の送り量の1/2が標準である。 |
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立鋸盤、竪鋸盤 | frame gang saw, frame saw, gang saw | タテノコバン | 数枚の長鋸を緊張させて取り付けた鋸枠をクランク機構により垂直に往復運動させ、被削材を送材車およびローラで送り込み、縦挽きする鋸機械。【同】おさ鋸盤 |
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縦挽き | ripping, ripsawing | タテビキ | 木材の繊維方向に平行に挽割る鋸挽き。【関】挽材、横挽き、長手挽き |
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縦挽定規 | fence, rule(guide) for ripsawing | タテビキジョウギ | 【同】縦定規 |
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縦挽鋸 | rip saw | タテビキノコ | 木材を繊維方向と平行に挽くための鋸。 |
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縦ひずみ | longitudinal strain | タテヒズミ | 材料に生じる縦向のひずみ。材料の材質の縦方向に生じるひずみ。 |
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縦引張試験 | tensile test parallel to grain, endwise tensile test | タテヒッパリシケン | 試験体の繊維方向に平行に引張荷重を破壊するまで負荷をかけ、縦引張強さ、縦引張比例限度応力、縦引張ヤング係数を算出する引張試験。 |
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立ベルトサンダ | vertical belt sander | タテベルトサンダ | 上下2個以上の水平プーリにエンドレス研磨布紙を掛けて回転走行させ、工作物をベルトの垂直面に押し付けて研削するサンダ。【関】サンダ |
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縦溝カッタ | groove cutter | タテミゾカッタ | 昇降盤や面取り盤などに取り付け、木材の繊維と平行方向に溝を作るためのカッタ。 |
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多糖 | polysaccharide | タトウ | 多数の単糖がグリコシド結合によって結合したもの。 |
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多頭角のみ(鑿)盤 | multi-head hollow chisel mortiser | タトウカクノミバン | 2個以上の主軸頭を有する角のみ盤。【関】角のみ盤 |
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多糖類 | polysaccharides | タトウルイ | 加水分解するとグルコースやキシロースなどの数個以上の単糖類を生成する炭水化物で、セルロース・デンプン・グリコーゲンなどはその代表的なものであり、ほとんどすべての生物によってつくられる。これらには、一種類の単糖から構成されている単純(単一)多糖類と二種以上の単糖からなる複合多糖類がある。また、セルロースのように生物体の骨格保持のために必要とする構造多糖類と、デンプンなど栄養物質として貯蔵されている貯蔵多糖類に分類される。 |
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他発休眠 | dormancy | タハツキュウミン | 自発休眠覚醒後、温度等の 環境条件が整えば開花するが、その条件が整わないこと から休眠している状態。 |
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ダブテール | dove tail | ダブテール | 木工の継ぎ手・仕口に用いられる形状のひとつ。ほぞの形状が台形で、ハトの尾のようにみえることからこの名前がついた。 |
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ダブテールビット | dovetail bit | ダブテールビット | 蟻組継ぎの加工に用いるビット。【関】ビット、組継ぎ |
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ダブテールマシン | dovetail machine | ダブテールマシン | 多数の主軸とテーブルを備え、蟻形ビットにより一対の蟻組継ぎを同時に加工する木工フライス盤。ビットやテーブルの移動は、前後・左右のガイドに沿って手動または自動で行われる。主軸が1本のものもある。【関】木工フライス盤、組継ぎ |
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Wタイプ【合板の―】 | type W | ダブリュタイプ | 主として建築物の一般壁面用に供される特殊加工化粧合板をいう。【関】タイプ【合板の―】。 |
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WPC | wood plastic composite, wood plastic combination | ダブリュピーシー | 木材空隙中にプラスチックモノマーを注入し、これに放射線を照射したり触媒加熱などの処理を施して、モノマーを重合硬化させて木材と一体化させた複合材。 【同】含浸型WPC、【関】混練型WPC |
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ダブルエジャ | double edger | ダブルエジャ | 1本または2本の主軸に丸鋸を取り付け、丸鋸の間隔を可変とし、工作物を動力送りして、両端を切断するエジャ。【関】耳すり盤、耳すり機 |
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ダブルエッジベルトサンダ | double edge belt sander | ダブルエッジベルトサンダ | エッジベルトサンダを二組平行に配置し、主として工作物の幅決め研削をするサンダ。【関】ベルトサンダ、エッジベルトサンダ |
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ダブルエンドテノーナ | double end tenoner | ダブルエンドテノーナ | 【同】両端ほぞ取り盤 |
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ダブルサイザ | double sizer | ダブルサイザ | 間隔を調整できる互いに平行に取り付けられた2枚の丸鋸と工作物の送り装置からなり、合板などの両端を1回の送込みで同時に切断して所定の寸法に仕上げる機械。工作物の送りが手動の場合はダブルソーと呼ばれ、木工用に使用される。【関】丸鋸盤 |
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ダブルスピンドル方式 | double spindle method | ダブルスピンドルホウシキ | ベニヤレースにおいて、原木丸太を支持するスピンドルが同心円状に大小2種類配置されている方式。これにより、切削終了時のむき芯を細くしたり、チャックの空回りなどによるロスを防ぐことができる。【関】ベニヤレース |
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ダブルソー | double saw | ダブルソー | 間隔を調整できる互いに平行に取り付けられた2枚の丸鋸と工作物の手動送り装置からなり、工作物の両端を1回の送込みで同時に切断して所定の寸法に仕上げる木工用丸鋸盤。【関】ダブルサイザ |
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多分散 | poly-dispersed | タブンサン | 分子量分散度の値が大きいこと。高分子化合物では、一般に、さまざまな重合度の分子が入り混じっており、分子量が多分散である。 |
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多分散度 | polydispersity | タブンサンド | 高分子の合成において種々の素反応の組合せにより生じた分子量や重合度の分布の程度。 |
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多分子吸着層 | | タブンシキュウチャクソウ | 単分子吸着層の外側に連続して吸着が起きた結果、形成された吸着層をいう。 |
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多分子層吸着 | polymolecular adsorption | タブンシソウキュウチャク | 単分子層吸着している水分の外側に吸着が連続しておき、水分が多層状で木材表面に緩やかに結合した状態。 |
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多分子層吸着水 | polymolecularly adsorbed water | タブンシソウキュウチャクスイ | 多分子層吸着している水分。 |
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だぼ(太枘)穴ボーリングマシン | | ダボアナボーリングマシン | 慣用語: 木工多頭ボール盤。 |
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だぼじゃくり(太枘決り)鉋 | | ダボジヤクリガンナ | 機械決り鉋に類似の構造をしたしゃくり鉋。溝を決る位置を定規によって決めた後に、鉋台の木端に直角方向に挿入された木製の角棒で固定する。 |
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だぼ(太枘)製造機 | dowel making machine, round rod molding machine | ダボセイゾウキ | 丸棒削りカッタやらっぱ鉋などを用いて角材からだぼを製造する機械。【関】だぼ |
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玉切り | log bucking | タマギリ | 伐採した樹木を丸太 (原木、素材) に切断・加工すること。玉切りした丸太を樹木の根元から数えて、元玉 (一番玉)、二番玉、三番玉…と呼ぶ。 |
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玉軸受 | ball bearing | タマジクウケ | 転動体として球体(玉)を用いた軸受。【関】転がり軸受 |
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玉杢 | | タマモク | 成長の不均一性に起因して、成長輪が円や楕円状に材面 (主に接線断面) に現れる杢。 |
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多面的機能 | multifaceted function | タメンテキキノウ | 森林がもつ多面的な機能のことで、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止、生物多様性の保全、木材等の林産物供給などの機能。 |
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だら挽き | live sawing | ダラビキ | すべての挽道が平行となる木取り方法。【同】丸挽き、布挽き、【参】製材木取り |
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タレット | turret | タレット | 2個以上の工具を放射状に取り付け、旋回割出しを行う刃物台。【関】刃物台 |
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多列放射組織 | multiseriate ray | タレツホウシャソシキ | 接線断面で見た場合に2細胞以上の幅をもつ放射組織。【関】単列放射組織 |
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単位作業 | work unit | タンイサギョウ | 一つの作業目的を遂行する最小の作業区分。【関】要素作業 |
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単一砥粒の切削作用 | cutting action of single grain | タンイツトリュウノセッサクサヨウ | 研削加工が多数の砥粒切れ刃による切削の集積であることから、この複雑な研削作用の基礎的な解明を行うため、単一砥粒(単粒)によってその切削作用の詳細を知る手法。 |
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炭化けい素(珪素)質研削材 | silicon carbide abrasives | タンカケイソシツケンサクザイ | 人造研削材で、黒色炭化けい素研削材と緑色炭化けい素研削材との総称。【関】カーボランダム |
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炭化速度 | charring rate | タンカソクド | 火災時などに木質部材が強い加熱を受けると、表面から熱分解による炭化が生じていく。時間の経過とともにより内部まで高温となり、炭化した領域も内部へと広がる。炭化速度とは、この炭化領域が内部へと進行する速度のことをいう。火災時の炭化深さは木質材料の防耐火性能を評価する上で重要な因子となり、火災を想定した加熱試験(ISO834)での大断面の構造用集成材の炭化速度は、0.5~0.7 mm/分である。 |
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炭化法 | carbonization process | タンカホウ | 炭化法は製炭と乾留に大別される。製炭は木炭取得を目的に生材を炭窯中で炭化し、乾留では気乾材を原料として気体及び液体生産物を主目的とするためレトルトまたは炉を使う。製炭法としては無窯製炭法、坑内製炭法、堆積(伏焼き)製炭法、炭窯製炭法などがある。乾留法にはバッチ式と連続式があり、また、加熱法の違いで内熱式と外熱式があるが、内熱式の方が多い。【関】木炭、木炭化 |
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短期基準接合耐力 | | タンキキジュンセツゴウタイリョク | 建築物やその構造部材に、地震や風などによって短い時間に外力が作用する時に求められる基準強度 |
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タングステンカーバイド | tungsten carbide | タングステンカーバイド | 粉末タングステンと炭素を混合し、水素気流中で約1,500℃に熱して得られる灰色金属様粉末。超硬合金の原料になる。【関】超硬合金 |
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タングステン系高速度工具鋼材 | | タングステンケイコウソクドコウグコウザイ | 切削時の高温における硬度、耐熱などの特性をもたせるために、タングステンを比較的多量に添加した高速度工具鋼。タングステンは温度が上昇しても耐熱性を発揮する元素で、硬くて減らない特性を付与し、強力な炭化物を作ることで、焼戻し抵抗性、熱間強度を増大させる。【関】高速度[工具]鋼 |
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淡紅色アルミナ研削材 | ruby fused alumina abrasives | タンコウショクアルミナケンサクザイ | アルミナ質人造研削材の一種で、精製したアルミナに適量の酸化クロム、必要によって酸化チタニウムから成る原料を加えて溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したもの。コランダム結晶から成り、全体として淡紅色を帯びている。記号PAで表示する。 |
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炭酸ガスレーザ | carbon dioxide laser | タンサンガスレーザ | ヘリウム、窒素、炭酸ガスなどの混合気体に放電などによりエネルギーを注入し、二酸化炭素の特定遷移の誘導放出により得られる光子を効率よく集め取り出すレーザのこと。CO2レーザともいう。【同】 CO2レーザ。 |
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担子器 | basidium (pl.-ia) | タンシキ | 担子菌類における胞子形成の器官であり、二核菌糸体の性の異なる二つの核が融合し、減数分裂がなされる。2回の減数分裂後、4個の娘核は、それぞれ担子柄を通じて胞子へと移動する。 |
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担子菌 | basidiomycete | タンシキン | 真菌類の一群。 菌糸やその集合体である子実体ををなし、そこに担子器を生じさせて担子胞子をつくる。一般にキノコ類。 |
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単軸立面取り盤 | single spindle vertical molders | タンジクタテメントリバン | 【同】単軸面取り盤 |
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単軸トリマ | single spindle trimmer | タンジクトリマ | 1本の主軸に位置可変の2枚以上の丸鋸を取り付け、工作物を主としてチェーンによって動力送りして横挽きするトリマ。【関】トリマ |
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単軸面取り盤 | spindle shaper | タンジクメントリバン | 回転する1本の垂直主軸とテーブルからなり、主として工作物の側面を成形切削する木工フライス盤。【関】面取り盤 |
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担子胞子 | basidiospore | タンシホウシ | 担子菌類の胞子。通常、二核菌糸体は担子器において核融合、2回の減数分裂を経て4つ娘核となる。それぞれの娘核は担子柄を通じて先端に形成された胞子に移動して成熟胞子となる。 |
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単子葉植物(monocotyledon/略してmonocots) | monocotyledon | タンシヨウショクブツ | 被子植物のうち、胚の子葉が1枚の植物分類群 |
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淡色心材 | pale-colored heartwood | タンショクシンザイ | 心材のうち、辺材・心材の区別が不明瞭で、辺材と肉眼での区別がつきにくい淡色の心材。 |
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弾性 | elasticity | ダンセイ | 材料に外力を加えた時に発生する変形が外力を除くともとにもどる性質。 弾性変形を応力とひずみの関係として表した時、応力とひずみが線形関係にある範囲 (弾性限度内) における応力とひずみの比例定数 (応力 / ひずみ) を弾性係数と呼ぶ。 |
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弾性域 | elastic region | ダンセイイキ | 材料に作用する外力が比較的小さい間は、材料は弾性的に挙動する。この状態を塑性域という。 |
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弾性エネルギー | elastic energy | ダンセイエネルギー | 材料が弾性変形する際に材料内に蓄えられる弾性的力学エネルギー。 |
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弾性エネルギー | elastic energy | ダンセイエネルギー | 弾性体の変形に伴うエネルギー。 |
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弾性係数 | modulus of elasticity, MOE | ダンセイケイスウ | ⇒弾性率 |
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弾性限度 | elastic limit | ダンセイゲンド | 材料に作用する外力が増加すると、外力に対する材料の挙動が弾性的な状態から塑性的な状態に推移する。弾性状態の上限を弾性限度という。 |
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弾性変形 | elastic deformation | ダンセイヘンケイ | 材料が外力によって弾性的に挙動しているときの変形。 |
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弾性率 | modulus of elasticity, MOE | ダンセイリツ | 応力ーひずみ曲線において、ひずみが小さい時に直線となる領域での勾配(応力/ひずみ)。弾性係数ともいう。 |
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弾性率 | modulus of elasticity, MOE | ダンセイリツ | 応力ーひずみ曲線において、ひずみが小さい時に直線となる領域での勾配(応力/ひずみ)。弾性係数ともいう。 |
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鍛接 | forge welding | タンセツ | 加熱した金属を打撃または加圧して行う高温圧接。【関】圧接 |
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短接線状柔組織 | diffuse-in-aggregates parenchyma, diffuse-zonate parenchyma | タンセッセンジョウジュウソシキ | 軸方向柔細胞が短い接線状に (もしくは接線方向からやや傾斜して) 連なる傾向を示す独立柔組織。 |
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単繊維強度 | single fiber strength | タンセンイキョウド | パルプ繊維1本の強度 |
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単穿孔 | simple perforation | タンセンコウ | 一つの穿孔板に普通大型で多少なりとも丸い単一の開口をもつ道管穿孔。 |
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単双曲回転面 | hyperboloid of revolution of one sheet | タンソウキョクカイテンメン | 平行でなく、交わらない2本の軸があり、一方の軸が他方の軸を中心として回転したときにできる面。単双曲線回転面ともいう。回転軸に垂直な面で切断した断面は円、回転軸を含む面で切断した断面は双曲線である。フライスの外周刃が直線で、回転軸に交わらない場合に切れ刃が描く曲面などが相当する。 |
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単層フローリング | single layer flooring | タンソウフローリング | ひき板を基材とし、厚さ方向の構成層が1のフローリングのことで、裏面に防湿などの目的で積層した材料を接着したものを含む。 |
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断続切削 | interrupted cutting | ダンゾクセッサク | 切削が断続的に行われる切削形式。多くのフライス加工が断続切削で、切屑が断続的に生成される。 |
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炭素鋼 | carbon steel | タンソコウ | 鉄と炭素の合金。炭素含有量が最低で0.02%含まれるものを指す(最大含有量は2.14%)。普通鋼ともいう。炭素の他にケイ素、マンガン、リン、硫黄が含まれるが、これらは製造時に残った成分である。含有されている炭素量が多くなると、引っ張り強さや硬さが増す反面、伸び・絞りが減少し、切削性が悪くなる。また、熱処理を行うことで、性質を大きく変えることができる。【関】炭素工具鋼 |
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炭素工具鋼 | carbon tool steel | タンソコウグコウ | 0.6~1.5%の炭素を含有する工具の材料として使われる鋼。そのうち、帯鋸や丸鋸などには炭素含有量が0.7~0.9%のSK5やSK6が用いられる。炭素量が増加すると硬くて脆くなる。【関】工具鋼 |
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炭素工具鋼工具 | carbon tool steel tool | タンソコウグコウコウグ | 刃部の材料に炭素工具鋼を使用した工具。 |
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炭素固定反応 | carbon fixation reaction | タンソコテイハンノウ | 生物がエネルギーを用いて二酸化炭素を同化する反応。 |
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炭素貯蔵効果 | carbon storage effect | タンソチョゾウコウカ | 材料中に炭素を固定化して温室効果ガスの発生を防ぐ効果。木材は、他の資材に比べて、製造や加工に要するエネルギーが少なく、それ自身多くの炭素を含んでおり、炭素貯蔵効果があるとされる。 |
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段付ドリル | step drill, subland drill | ダンツキドリル | 二つ以上の直径をもち、段になっているドリル。 |
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タンデム帯鋸盤 | tandem band saw machine | タンデムオビノコバン | 2台またはそれ以上の同勝手の帯鋸盤を工作物の送り方向に直角に移動できるように縦列に配置し、動力送りされた工作物を同時に2カ所またはそれ以上の箇所で縦挽きする製材用帯鋸盤。ダブル帯鋸盤ともいう。【関】帯鋸盤。ツイン帯鋸盤 |
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単糖 | monosaccharide | タントウ | 糖類の基本となる単位。たとえばグルコース、キシロースなど。また、アルデヒド基をもつアルドースとケトン基をもつケトースに大別される。これらは、さらに炭素数により、5炭糖、6炭糖などと呼ばれる。 |
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単独形体 | individual features | タンドクケイタイ | データムに関連なく、幾何偏差が決められる形体。 |
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段取 | set-up | ダンドリ | 作業開始の材料、機械、治工具、図面などの準備および試し加工。 |
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タンニン管 | tanniniferous tube, tanniniferous tubule | タンニンカン | 放射組織に存在する、タンニンを含む放射方向に細長い管状の単一の細胞または管状に放射方向に連続した細胞群。 |
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タンニン類 | | タンニンルイ | 植物起源のポリフェノールでタンパク質や塩基性物質、金属などと強い親和性を示し、難溶性の沈殿を作りやすい化合物群の総称。フラバノール類の縮合した縮合型タンニンと酸や酵素によって加水分解される加水分解型タンニンに大別される。 |
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断熱性 | heat insulation property | ダンネツセイ | エレメントまたは部材などについて、熱の貫通移動を少なく抑える性能。 |
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単刃工具 | single point tool | タンパコウグ | 一つの切れ刃で切削する工具。バイトなど。 |
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単板 | veneer | タンパン | 丸太やフリッチなどをベニヤレースやスライサなどを用いて切削した薄板。合板や単板積層材などの構成用または化粧用の材料として用いられる。用いる切削機械の違いにより、ロータリ単板、スライスド単板、ソーン単板、ハーフラウンド単板(ハーフロータリ単板)などに区別される。【同】ベニヤ |
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単板乾燥機械 | veneer dryer | タンパンカンソウキカイ | 自動送りされる単板を熱風等によって乾燥する機械。ローラ乾燥機、連続乾燥機、熱板乾燥機、ウィケット乾燥機等の種類がある。【同】ドライヤ、【関】ローラ乾燥機、連続乾燥機、熱板乾燥機、ウィケット乾燥機 |
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単板処理 | vneer treatment | タンパンショリ | 合板やLVLなど単板をエレメントとする木質材料の加圧処理をラミナの段階で実施する方法 |
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単板積層材 | laminated veneer lumber, LVL | タンパンセキソウザイ | 単板の繊維方向が原則として平行となるように積層接着された木質材料で、主に軸材料として用いられる。通常、日本においてもLVL(エルブイエル)と呼ばれる。【同】 LVL、【関】合板 |
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単板接合機 | veneer joining machine | タンパンセツゴウキ | 単板の接合面を突き合わせて、テープ、接着剤などによって接合する機械。【関】ベニヤコンポーザ |
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単板切削 | veneer cutting, veneer peeling, veneer slicing | タンパンセッサク | 主に薄い板を生産することを目的とした切削。切屑を利用するための切削であることを特徴とする。得られた単板には、ベニヤレースによって丸はぎ(ピーリング)されたロータリ単板、スライサによって平削り(スライス、スライシング)されたスライスド単板(つき板)、ベニヤソーによって鋸断されたソーン単板などがある。前二者の切削では、厚さむらや裏割れの少ない良質の単板を得るために、プレッシャーバーが使用される。【同】ベニヤ切削、【関】ベニヤ |
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ダンピング材[料] | vibration damping material | ダンピングザイ[リョウ] | 制振効果の優れた材料。 |
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単分散 | mono-disperse | タンブンサン | 分子量分散度の値が1であること。低分子化合物は単一の分子量を持つので、分子量が単分散である。 |
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単分子吸着層 | | タンブンシキュウチャクソウ | 界面において、吸着質分子一層で形成された吸着層をいう。 |
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単分子層吸着 | monomolecular adsorption | タンブンシソウキュウチャク | 木材が水分(蒸気)とその表面で可逆的に結合する(吸着)する場合、表面に吸着される水分の層が一層で、すき間なく形成されている状態。 |
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単分子層吸着水 | monomolecularly adsorbed water | タンブンソウキュウチャクスイ | 単分子層吸着によって木材表面において木材と水素結合などによって緩やかに結合した水分。 |
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単壁孔 | simple pit | タンヘキコウ | 細胞の二次壁の肥厚につれて、すなわち細胞内腔に向って、壁孔腔が次第に広がるか、全く大きさを変えないか、あるいは徐々にわずかに狭くなる壁孔。壁孔腔の大きさは、細胞内腔に進むにつれてほとんど変化しない。 |
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単壁孔対 | simple pit-pair | タンヘキコウツイ | 隣接する二つの細胞の間で単壁孔同士が一つの対をなしたもの。 |
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端面削り | peripheral and end milling, shoulder milling | タンメンケズリ | フライスの回転軸に平行および直角な面のフライス削り。正面フライスまたはエンドミルの場合、肩削りまたは溝削りともいう。 |
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単列軸受 | single row(rolling) bearing | タンレツジクウケ | 1列の転動体をもつ転がり軸受。【関】転がり軸受、複列軸受 |
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単列放射組織 | uniseriate ray | タンレツホウシャソシキ | 接線断面で見た場合に1細胞幅の放射組織。【関】多列放射組織 |
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ち |
チェーンカッタ | chain cutter | チェーンカッタ | 鈎歯のついたエンドレスのチェーンがスプロケットホイールとガイドレールによって駆動走行して加工材を切削する装置。主に角ほぞ穴の加工に用いられる。【関】チェーン穿孔盤
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チェーン式剥皮機 | chain barker | チェーンシキハクヒキ | 【同】チェーンバーカ |
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チェーン式搬送装置 | chain conveyor | チェーンシキハンソウソウチ | チェーンを使った搬送装置。原木を縦送りするログチェーン、デッキ(盤台)上に設置された原木や製品を横送りするチェーンライブデッキ、製品の選別のだめ横送りする選別チェーンコンベヤなどがある。【関】搬送装置 |
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チェーン穿孔盤 | chain mortiser | チェーンセンコウバン | チェーン状刃物により、主として長方形断面のほぞ穴を加工する木工用の穿孔機械。【同】チェーンのみ盤、【関】チェーンカッタ |
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チェーンソー | chain saw | チェーンソー | 鋼板で作られた案内板外周の溝を鎖鋸(チェーン状のカッタ)が移動して木材を切削する機械。主に木材の横挽きに用いられる。鎖鋸の駆動は案内板取付け部分付近のスプロケットにより行う。【関】ソーチェーン、鎖鋸、横挽き |
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チェーンのみ(鑿)盤 | chain mortiser | チェーンノミバン | 【同】チェーン穿孔盤 |
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チェーンバーカ | chain barker | チェーンバーカ | 走行するチェーンまたはチェーンカッタを原木の外周に押し付け、原木を回転させながら長手方向に移動して樹皮を取り除く機械。【同】チェーン式剥皮機。【関】バーカ |
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チェーンライブデッキ | chain live deck, chain infeed deck | チェーンライブデッキ | チェーンコンベアによって丸太や半製品等を横送りできる機能をもつ架台。【関】チェーン式搬送装置 |
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遅延時間 | delay time | チエンジカン | 粘弾性体において、外力による変形が進行する過程(クリープ)において特定のひずみに到達するまでの経過時間。 |
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遅延スペクトル | delay spectrum | チエンスペクトル | 連続的に分布した曲線から遅延時間からなるスペクトル。 |
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チオアシドリシス | thioacidolysis | チオアシドリシス | リグニン試料をジオキサンとエタンチオール中で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体を酸触媒として用いて、100℃で4時間処理し、リグニンを分解する手法。リグニンのβ-O-4’結合が開裂し、特徴的な単量体生成物が得られる。 |
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チオリグニン | thiolignin | チオリグニン | 木材を170℃で水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムで処理することにより得られるアルカリ水溶液に可溶なリグニン由来物。クラフトリグニン。サルフェートリグニン(硫酸塩リグニン)。 |
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知覚騒音レベル | perceived noise level | チカクソウオンレベル | 航空機を対象にした騒音のやかましさを表す尺度。航空機の通過音を0.5秒ごとにとらえてその瞬間値を1/3オクターブバンドに分析、全体のやかましさ PN(Percieved Noisiness)を算出し、レベルで表したもの。 |
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置換基分布 | substituent distribution | チカンキブンプ | セルロース誘導体などで置換度が3に至らない場合に生じうる置換基の導入分布。同じ平均置換度においても、①中間残基当たりのC-2,C-3,C-6位のOH基間での平均の置換基分布比率、②1本のセルロース分子鎖内における置換基の導入分布状態、③セルロース分子鎖間での置換基の導入分布状態等が異なると、物性変動の原因となる。 |
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置換度 | degree of substitution, DS | チカンド | 化学反応により1つの原子または官能基が他のものと置き換わることを置換というが、例えばセルロースの誘導体化において、グルコース残基中に存在する3つの水酸基のうち、何個が置換されたのかを示す指標として置換度が用いられる。 |
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置換度(DS) | degree of substitution (DS) | チカンド(ディーエス) | セルロースのヒドロキシ基に対する誘導体化反応の進行度は、中間残基1残基あたりの3つのヒドロキシ基が他の官能基で置換された平均個数として定義され、置換度という。上限は3である。 |
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置換反応 | substitution reaction | チカンハンノウ | 化合物中の原子や原子団が他の原子や原子団に置き換わる反応。代表的なセルロースの化学反応であるエステル化やエーテル化はいずれも脱水反応である。 |
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蓄熱容量 | building structure thermal storage capacity | チクネツヨウリョウ | 建築構造体が蓄熱できる熱容量をいう。屋根や外壁など、建築構造体やその他の建築材料は、一日の外気温や日射量の変化に対して、外表面からの昼間の侵入熱を吸熱し、夜間再び外表面から放熱し、室内への貫流熱量を減少させる作用がある。 |
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知識ベース | knowledge base | チシキベース | データベースの一種であって、推論規則と、特定分野における人間の経験に関する情報および専門知識を備えたもの。 |
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チゼルエッジ【ドリルの―】 | chisel edge | チゼルエッジ | ドリルの二つの逃げ面の交線。 |
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チゼルエッジコーナ【ドリルの―】 | chisel edge corner | チゼルエッジコーナ | ドリルの切れ刃とチゼルエッジとの交点。 |
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チゼル角【ドリルの―】 | chisel edge angle | チゼルカク | ドリルの切れ刃の二つの先端逃げ面で構成されたチゼルエッジと切れ刃とのなす角度。【関】【参】ドリル |
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縮み型 | corrugate type, compressive type, shear type | チヂミガタ | 木材切削における切削型の一つで、切削角および切込量を大にして軟材を縦切削する場合に観察される。切込量に相当する被削材部が先割れを生ずることなく、工具すくい面上で強く縦圧縮されることによって刃先前方で圧縮破壊され、一塊ごとの切屑が縮み巻かれた状態で生成される切削の形態。【同】 Type III、【関】切削型、【参】切削型 |
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窒化ほう素(硼素)工具 | boron nitride tool, BN tool | チッカホウソコウグ | 刃部の材料に窒化ほう素焼結体を使用した工具。BN工具ともいう。窒化ほう素焼結体の種類には、多結晶立方晶窒化ほう素(polycrystalline cubic boron nitride, PCBN)、ウルツ鉱形窒化ほう素(Wurtzite boron nitride, WBN)などがある。 |
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チッパ | chipper | チッパ | 木材チップを作る機械。回転円盤に放射状にチッパナイフを取り付けたディスク型チッパが一般的である。丸太投入口(スパウト)はディスクに対して傾斜しており、この傾斜角度によって切削角度が決まる。スパウトの底面および側面の一方にはベットナイフ(受刃)が固定されており、チッパナイフとベットナイフの間隙が小さいほどよい。【関】チップ、ドラムチッパ |
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チッパキャンタ | chipper canter, chipping headrig | チッパキャンタ | 刃物を数枚配した相対する2枚の円盤を回転させ、円盤の間を丸太を送ることにより、丸太もしくは太鼓材の背板部分をチップにしながら太鼓材もしくは角材に加工する製材機。【関】大割機械 |
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チッピング | chipping | チッピング | 切削中に、衝撃などにより生ずる切れ刃の微少な欠損。 |
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チップ | chip, tip | チップ | ①chip: チッパやフレーカと呼ばれる切削機械によって得られる小削片。あるいは、材料を切削する際に生じる切屑。②tip: ボデーまたはシャンクに取り付けて使用する刃物材料の小片。その一部に刃部を形成する。 |
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チップ金属検知器 | metal detectors for chip | チップキンゾクケンチキ | 電磁気現象を利用して木片中に混入している金属片を探知し、除去装置を稼動させる機械。【関】チップ |
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チップ水洗機 | chip washer | チップスイセンキ | コンベア上でチップを水中に通し、洗浄および異物の除去を行う機械。【関】チップ |
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チップスクリーン | chip screen | チップスクリーン | チッパによって切削されたチップから所定の寸法のチップをふるい分ける選別機。ダストや過大な木片を除外する2段スクリーンには円筒回転式と平面振動式がある。【関】チップ |
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チップ切削 | chipping | チップセッサク | 木材を工具で衝撃的にたたき切って(はつって)チップを作る方式。分断加工の一種で、むしろ衝撃せん断に分類される。 |
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チップソー | carbide tipped saw blade, saw blade with cemented carbide tips | チップソー | 鋸身の材料とは異なる、切削性能や耐摩耗性などの優れた超硬合金などの工具材料の小片(チップ)を付け歯(tipped tooth)として鋸身の歯先に接合し、強固な切れ刃とした鋸。超硬合金を付歯した丸鋸をさすことが多い。【関】超硬合金、超硬丸鋸、【参】超硬丸鋸 |
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チップソー研削盤 | carbide tipped saw blade sharpener, saw blade with cemented carbide tips sharpener | チップソーケンサクバン | 超硬丸鋸歯研削盤の慣用語。【同】超硬丸鋸歯研削盤 |
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チップフォーマ | chip former | チップフォーマ | 旋削によって、工作物から分離して流出する切りくずを、適当な形状に変形させる目的で、すくい面に設けた溝形、障壁などの障害物。【関】チップブレーカ |
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チップブレーカ | chip breaker | チップブレーカ | 一般には自動鉋盤の前部板押えのことをいうが、本来は切屑押えをさす。刃物による切削において、切屑がある程度削り起こされたところで、深い先割れを起こさないうちに切屑を折り曲げて母材から分離する役目をするものの総称。【関】裏金 |
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チップポケット | chip pocket, chip space | チップポケット | 切削中の切屑の生成、収容および排出を容易にするために工具に設けたくぼみ。 |
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チップマーク | chip mark, pitting | チップマーク | 回転する刃先に切屑が付着した状態で切削するとき、加工面を叩くようにしてできた跡。【関】欠点 |
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着色心材 | dark-colored heartwood | チャクショクシンザイ | 心材のうち、辺材・心材の区別が明瞭で、辺材より濃色の心材。 |
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着火 | | チャッカ | 火が着く、もしくは火を着けること。可燃性ガスが気相にて炎を上げ燃焼し始めることを言う。また、口火がある場合を引火、口火がない場合を発火と言い、着火はこれらの総称である。 |
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チャック | chuck | チャック | 工具や工作物を周囲から締めつけて固定する装置。【関】アーバ |
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中薄のみ(鑿) | | チュウウスノミ | 厚のみと同種で、穂先の厚さがやや薄いものを言う。 |
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虫害 | insect damage | チュウガイ | 木材が昆虫等の食害によって受ける被害。虫害を及ぼす種類には生丸太の害虫、乾材害虫、シロアリ、海虫がある。木材保存分野においては、乾材害虫による被害を指す(狭義)。 |
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中大規模木造建築物 | middle and large scale wooden construction | チュウキボモクゾウケンチクブツ | 木造建築物の場合、高さが13mを超える、軒高が9mを超える、階数が3以上、延べ面積が500m²を超える、のいずれかに該当すると大規模建築物に該当する。中規模建築物は、2~3階以上であり、戸建て住宅より大きく、大規模建築物より小さい建物のことを指す。 |
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抽出成分 | wood extractives | チュウシュツセイブン | 木材から有機溶媒または水等により抽出される成分の総称である。 エタノール・ベンゼンなどの中性有機溶媒または水で溶出する成分の総称。抽出成分と副成分はほぼ同じ概念でもちいられることが多い。 |
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中心錐 | screw point, center drill | チュウシンギリ | ビットの先端の中心に位置して穴の位置決めを行い、切れ刃の誘導を行う。ねじ型と先細型の二つのタイプがある。板錐、羽根錐を中心錐と呼ぶことがある。 |
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中心定規挽き | | チュウシンジョウギビキ | 挽材面が丸太の中心軸と平行になるように鋸を入れる挽材方法。 【関】側面定規挽き、中心定規 |
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中性サルファイト蒸解 | neutral sulfite pulping (cooking) | チュウセイサルファイトジョウカイ | 中性下で実施する蒸解で、亜硫酸と亜硫酸水塩を薬剤として用いる。 |
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鋳造合金 | casting alloy | チュウゾウゴウキン | 熔融金属を鋳型に鋳込んで作られる合金。鍛造や圧延ができず鋳造のみによって作られるもので、ステライトなどがある。【関】ステライト |
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中叩きのみ(鑿) | | チュウタタキノミ | 中薄のみと追入れのみの中間ののみ。 |
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注入処理方法 | injection process | チュウニュウショリホウホウ | 木材の寸法安定化、可塑化、プラスチックとの複合化、漂白・染色、防腐・難燃・防虫などを目的として、種々の薬剤を木材中に注入する方法。常圧注入法、減圧注入法、減圧・加圧注入法に大別される。 |
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中立軸 | neutral axis | チュウリツジク | 材料の曲げ変形では、曲げの最外層では引張の、最内層では圧縮のひずみが生じ、両者は材料内部に向かって減少し、材料の内部には引張も圧縮も生じない層が発生する。この層を中立軸という。均質な材料の曲げでは、厚さの中心が中立軸となる。 |
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超厚合板 | | チョウアツゴウハン | 厚さが30 mm以上の合板 |
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調温作用 | | チョウオンサヨウ | 建築物において、外気温の変化に対して、室温を一定に保つ働き。 |
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超音波音 | ultrasonic sound | チョウオンパオン | 人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波のこと。狭義には周波数が16 kHz以上の音波のことで、広義には人間が聞くことを目的としない周波数の高い音波のことをいう。 |
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超音波加工 | ultrasonic machining | チョウオンパカコウ | 超音波の振動を与えた工具や砥粒により加工する方法。【関】振動切削 |
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超音波振動切削 | ultrasonic vibratory cutting | チョウオンパシンドウセッサク | 超音波振動を与えた工具で行う切削。【関】振動切削 |
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超音波伝播式測定方法 | Ultrasonic propagation method | チョウオンパデンパシキソクテイホウホウ | 超音波領域の周波数の音響や振動の材料内の伝播特性を利用して材料の物性を測定、評価する方式。実際には数kHz程度以上の周波数が用いられる。 |
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聴覚保護具 | hearing protector, ear protector, ear defender | チョウカクホゴグ | 聴覚器を騒音から保護するために、外耳道内、耳介内もしくは耳を覆ってまたは頭の大部分を覆って取り付けられる装置。 |
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鳥眼杢 | bird's eye figure | チョウガンモク | 丸太表面に局所的に生じる円錐状の丸太内側へのへこみとその周囲の繊維走行の乱れにより材面 (主に接線断面) に出現する、鳥の眼のような模様となる杢。Bird's eye mapleと呼ばれるように、北米産カエデ材 (ハードメープル) の装飾的杢として有名。 |
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超硬[合金]工具 | hardmetal tool, cemented carbide tool, carbide tool | チョウコウ[ゴウキン]コウグ | 刃部の材料に超硬合金(炭化タングステンを主体にした焼結体)を使用した工具。【関】超硬合金 |
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超高圧水ジェット加工 | ultrahigh-pressure water jet machining | チョウコウアツスイジェットカコウ | 超高圧の水をノズルから噴射させるジェット噴流によって工作物を除去する加工方法。【同】ウォータジェット加工 |
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超硬合金 | cemented carbide, sintered carbide | チョウコウゴウキン | W, Ti, Taなどの炭化物の微粉末にCoの微粉末を結合材として加え、焼結したもの。JISでは、WC-Co, WC-TaC-Co, WC-TiC-Co, WC-TaC-TiC-Coなどに分類している。【同】炭化タングステン合金 |
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超硬合金刃物研削盤 | carbide tipped tool grinder | チョウコウゴウキンハモノケンサクバン | 刃先に超硬合金をろう付けした工具を研削するための研削盤。砥石台、刃物取付け台よりなる。砥石(ダイヤモンドホイール)の軸の振れは小さく、精密な研削ができる。 |
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超硬チップ | tip of cemented carbide, tip of sintered carbide | チョウコウチップ | 鋸歯などの刃先の寿命を高めるため、刃先にろう付けする超硬合金のチップ。【関】超硬合金、チップ、ろう付工具 |
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超硬丸鋸 | circular saw blade with cemented carbide tips | チョウコウマルノコ | 歯部材として超硬合金から成るチップを鋸身にろう付けし歯先としたもの。一般にチップソーと呼ばれるものの多くはこれをさす。【関】丸鋸、チップソー
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超硬丸鋸歯研削盤 | carbide tipped circular saw blade sharpener | チョウコウマルノコバケンサクバン | 超硬丸鋸を回転するダイヤモンド砥石によって研削する研削盤で手動、自動のものがある。 |
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彫刻のみ(鑿) | | チョウコクノミ | 彫刻に使用するのみ。平のみ、丸のみ、しゃくりのみ、曲がりのみなどがある。柄頭に冠を有する荒彫り用と、冠を有しない仕上げ用がある。 |
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調歯 | | チョウシ | 目立てやすりによる鋸歯の歯先研磨の前に行う、鋸身の狂いと鋸歯の不揃いを直すこと。鋸身の狂い直しは唐紙槌あるいは刃槌を用いて、あさり出しは両刃槌を用いて行う。 |
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超仕上鉋盤 | super surfacer | チョウシアゲカンナバン | テーブルに固定された平鉋刃に工作物を自動送りして、表面を仕上げ削りする鉋盤。【同】仕上鉋盤、スーパサーフェサ |
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超仕上砥石 | stones for superfinishing | チョウシアゲトイシ | 円筒内面、球面、平面およびその他の形状面を超仕上加工するのに用いる、棒状、リング状およびカップ形の砥石。【関】砥石 |
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調湿作用 | | チョウシツサヨウ | 吸放湿性の材料がその周囲の湿度を調節する働き。住宅の内装仕上げ材料として吸放湿性に富む木材を使用すると、木材は住宅内の温度状態に平衡した含水状態(平衡含水率)になろうとする。そこで結果として湿度が低いと放湿して室内湿度を高め、湿度が高いと吸湿して室内湿度を低く指定、住宅内の相対湿度の変動を緩和させる。【同】湿度調節作用 |
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調湿処理 | conditioning | チョウシツショリ | 木材をある目的の含水率に整えること。またはその外周の湿度を所定の値に整えること。木材や木質材料の調湿は、木材乾燥の末期において乾燥応力および水分傾斜を除去するため、木材や木質材料の加工時における含水率変化による狂いを防止するため、使用時の狂いを防止する目的で製品を使用時の適正含水率に調整するために行う。【関】コンディショニング、イコーライジング |
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調湿性能 | humidity control | チョウシツセイノウ | 材料が雰囲気の湿度に応じて、吸湿したり放湿したりして、雰囲気の湿度を一定に保とうとする性質。 |
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頂端分裂組織 | apical meristem | チョウタンブンレツソシキ | シュート (苗条) および根の先端に存在する分裂組織。 |
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超低周波音 | infrasonic sound | チョウテイシュウハオン | 人の耳には聞こえないとされる(可聴域外)1 Hz~20 Hzの低周波音をいう。 |
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超低周波数 | infrasonic frequency | チョウテイシュウハスウ | 周波数が20 Hz以下をさす。 |
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超砥粒 | super-abrasives | チョウトリュウ | アルミナ系や炭化けい素系の砥粒に比べて硬度が極めて高いダイヤモンド、CBN(立方晶窒化ほう素)などの砥粒。 |
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超砥粒ホイール | | チョウトリュウホイール | 研削盤に装着して使うダイヤモンドホイールやCBNホイールのことを指す。【関】研削ホイール |
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ちょうな(手斧) | adze | チョウナ | 刃物を長い湾曲した柄の先端に取り付けた工具。荒削りとして木材の表面を水平にはつるのに使用する。 |
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調板 | | チョウバン | 単板の切断、接合、補修などを行う作業あるいはその工程。【関】調板機械 |
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超微小負荷硬さ | super-micro hardness, ultra-micro hardness | チョウビショウフカカタサ | 薄膜や材料の微小領域の真の硬さ。JISでは、Z 2255で試験方法が規定されている。【関】ヌープ硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ |
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超微粒子超硬合金 | micro-grained cemented carbide, micro-grained sintered carbide | チョウビリュウシチョウコウゴウキン | 硬質粒子WCの平均粒径が1µm以下の超硬合金。超微粒子WCと高配合のCoからなり、既存の超硬合金より耐欠損性(抗析力)を1.5~2.0倍近くまで向上させた刃こぼれが生じにくい合金。【関】超硬合金 |
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長方形シャンクバイト | rectangular shank turning tool | チョウホウケイシャンクバイト | シャンクの軸に垂直な断面が長方形になっているバイト。【関】バイト |
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調木機械 | log preparing machine | チョウボクキカイ | 原木の剥皮、玉切り、異物除去、仕分けなどを行う機械の総称。 |
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直線送り倣い面取り盤 | spindle shaper with template control | チョクセンオクリナライメントリバン | 自動送りするテーブル、1本または2本の主軸、ならい装置などからなり、主としてテーブル上の工作物の片側または両側を倣い切削する木工フライス盤。主に長尺物の加工に用いられる。【関】面取り盤 |
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直線形体 | line feature | チョクセンケイタイ | 機能上直線であるように指定した形体。例えば、平面形体をそれに垂直な平面で切断したときに切り口に現れる断面輪郭線、軸線、円筒の母線、ナイフエッジの先端など。 |
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直刃【フライスの―】 | straight tooth, straight flute | チョクハ | フライスの回転軸に平行な切れ刃。【関】ねじれ刃【フライスの―】。 |
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直刃ドリル | straight fluted drill | チョクバドリル | 溝がねじれていないドリル。 |
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直立細胞 | upright ray cell | チョクリツサイボウ | 広葉樹材の放射組織の細胞の一種で、放射断面での長軸が軸方向のもの。放射組織の上下端に列状に配列することが多い。【関】放射組織、方形細胞、平伏細胞 |
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直流抵抗式測定方法 | electrical resistance method | チョクリュウテイコウシキソクテイオウホウ | 木材の含水率測定において、木材と接触している電極間の電気抵抗(電圧降下)によって含水率を評価する方法 |
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直角すくい角 | normal rake, normal rake angle | チョッカクスクイカク | 基準面(主運動または合成切削運動方向に垂直な面)に対するすくい面の傾きを表す角で、切れ刃に垂直な平面において、すくい面と基準面がなす角。 |
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直角度 | squareness, perpendicularity | チョッカクド | 直角であるべき機械部分、または運動の直角からの狂いの大きさ。【関】運動精度 |
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直角度【運動の―】 | perpendicularity of motion | チョッカクド | 運動部品の運動と、互いに直角でなければならない機械部品の面、線、または他の運動部品の運動との直角からの狂いの大きさ。 |
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直角逃げ角 | normal clearance angle, normal clearance | チョッカクニゲカク | 切れ刃に垂直な平面において、切れ刃に接し、かつ基準面(主運動または合成切削運動方向に垂直な面)に垂直な面と逃げ面がなす角。 |
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直角2面仕上鉋盤 | double surface fixed knife planer with right angle | チョッカクニメンシアゲカンナバン | 水平・垂直のテーブルに固定された鉋刃または鉋台、および送り装置からなり、工作物を自動送りし、隣接する2面を直角に仕上削りする鉋盤。 |
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直角刃物角 | normal wedge angle | チョッカクハモノカク | 切れ刃に垂直な平面において、すくい面と逃げ面がなす角。 |
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直径【ドリルの―】 | drill diameter | チョッケイ | ドリルの刃部先端外径の寸法。呼び寸法としてシャンクに刻印されている。【関】ドリル |
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直交異方性材料 | orthotropic material | チョッコウイホウセイザイリョウ | 力学的特性などが直交する 3 方向で異なる材料。木材の物性は円筒座標系で表現するのが適しているが角材など切り出した木材は、直交異方性材料とみなせる。 |
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チロース | tylosis, tylose | チロース | 道管の側壁の壁孔を通して、隣接する放射柔細胞または軸方向柔細胞が膨出し、道管の細胞内腔の一部あるいは全部を塞いだもの。 |
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チロソイド | tylosoid | チロソイド | 薄壁のエピセリウム細胞が細胞間道の中に膨出したもの。 |
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つ |
追従制御 | follow-up control, tracking control | ツイジュウセイギョ | 変化する目標値に追従させる制御。追値制御ともいう。【関】サーボ機構 |
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ツイン帯鋸盤 | twin band saw machine, twin band mill | ツインオビノコバン | 左右勝手違いの2台の帯鋸盤を向かい合わせに設置し、工作物の2個所を同時に縦挽きすることのできる帯鋸盤。片側もしくは両側の帯鋸盤が工作物の送り方向に直角に移動する。【同】ツインバンド、【関】帯鋸盤、タンデム帯鋸盤
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ツインバンドソー | twin bandsaw machine | ツインバンドソー | 2台の帯鋸盤を並置して、その間に木材を送り込み、同時に2面を挽き材する帯鋸盤。 |
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ツイン丸鋸盤 | twin circular saw machine | ツインマルノコバン | 1本または2本の主軸に2枚の丸鋸を取り付け、工作物の両端を同時に縦挽きする丸鋸盤。工作物を動力送りするもの、送材車付きのもの、工作物を固定して丸鋸盤が移動するものがある。【関】丸鋸盤 |
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ツインリッパ | twin rip saw | ツインリッパ | 任意の間隔で2枚の丸鋸を取り付けることができる水平丸鋸軸と自動送り用の履帯(キャタピラ)とを備え、工作物に2カ所で縦挽き加工をする木工丸鋸盤。ロールによって自動送りするものもある。また、位置決めを数値制御するものもある。【関】丸鋸盤 |
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通水要素、管状要素 | tracheary element | ツウスイヨウソ、カンジョウヨウソ | 木部における主要な水分通導の要素で、大体において道管要素と仮道管を指す。 |
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ツースマーク | tooth mark | ツースマーク | 丸鋸や帯鋸による切削面において、鋸を板庇している各歯のあさり先端の材面に対する切削運動の軌跡の条痕。【同】条痕、【関】ナイフマーク |
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通直木理 | straight grain | ツウチョクモクリ | 樹幹、枝、製材で、それらの軸方向と繊維方向が一致している木理。 |
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ツーバイフォー構法 | two-by-four construction method | ツーバイフォーコウホウ | ディメンジョンランバー(2by4材)と合板を用いて枠組パネルを構成し、これを耐力壁として構成する木造建築の工法。 |
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突き板 | sliced veneer, fancy veneer | ツキイタ | スライサで切削することを突くといい、スライサで切削して得られた単板を突き板という。【同】スライスド単板 |
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突板 | fancy veneer, sliced veneer | ツキイタ | 合板やパーティクルボードなどの表面に化粧用として貼られる単板。古くは、カンナの刃が上を向くようにして固定し、その上においた材を押して(突いて)作られたことからこのように呼ばれるようになった。【同】化粧単板、【関】厚突き、薄突き |
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継ぎ手 | longitudinal joint | ツギテ | 材料と材料を長手方向(繊維方向)に接合した部分 |
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継手加工機械 | coupling processing machine | ツギテカコウキカイ | 工作物を縦継ぎするために木口面を切削して継手を造る機械。 |
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継手加工盤 | joint processor for construction material | ツギテカコウバン | カッタなどを取り付けて移動する主軸と工作物固定装置を備え、木造建築用構造材の木口に継手加工するほぞ取り盤。 |
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継手仕口加工盤 | coupling processor for construction material | ツギテシグチカコウバン | カッタやビットを取り付けて移動する主軸と工作物固定装置を備え、木造建築用構造材の木口や側面に、主に鎌継手、大入れあり掛けなどの継手・仕口を加工するほぞ取り盤。 |
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継手仕口の加工 | | ツギテシクチノカコウ | 継手は木材の木口を接合し、木材を長手方向に継ぎ足す加工。仕口は木材に角度をもたせて継ぐ加工。 |
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突きのみ(鑿) | paring chisel | ツキノミ | 仕上げのみの一種。平突きのみと丸突きのみがあり、それぞれ平面と曲面を仕上げる。【関】仕上げのみ |
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突き回し鋸 | | ツキマワシノコ | 鋸歯が回し挽き鋸と逆の方向に刻んである片刃茨目歯の鋸。押して使用する。向押し鋸、向突き鋸とも言う。 |
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付刃工具 | tipped tool | ツケハコウグ | 刃部の材料をボデーまたはシャンクにろう付けなどで固定した工具。【関】ろう付工具 |
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付刃ドリル | tipped drill | ツケハドリル | 切れ刃として超硬合金その他の材料のチップをろう付けしたドリル。 |
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付刃バイト | tipped turning tool | ツケババイト | チップをボデーにろう付けしたバイト。【関】バイト |
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突切りバイト | parting tool, cut-off tool | ツッキリバイト | 切落しまたは幅の狭い溝削りに使用するバイトの総称。【関】バイト |
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筒鋸 | cylinder saw | ツツノコ | 円筒の端に歯を刻んだ鋸。樽の底のような円形断面の物を挽き出すのに用いる。 |
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壺錐 | | ツボギリ | 穂が半円筒形で、内側に切れ刃が付けてある手揉み錐。だぼ穴や隠し釘用の円筒状の穴あけに適する。坪錐とも表記し、半円錐とも言う。 |
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壺のみ(鑿) | | ツボノミ | 丸のみの一種。穂が壺錐に似ている。刃裏は外丸形で甲表は凹曲面で穂は薄い。曲線部の仕上げ堀りに用いる。坪のみとも表記し、壺丸のみ、内丸のみとも言う。
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釣合良さ | balance quality | ツリアイヨサ | フライス、鉋胴などの剛性ロータの釣合いの程度を示す量。JISやISOでは比不釣合い(静不釣合いをロータの質量で割った量。ロータの質量中心の軸中心線からの偏りに等しい)と指定された角速度の積で表され、この数値によって等級が決められている。 |
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釣合良さ【鉋胴の―】 | balance quality | ツリアイヨサ | 鉋胴に求められる釣合い良さ。釣合い試験機で測定した不釣合いの大きさ(2面釣合わせ)と鉋胴の質量から比不釣合いを求め、回転速度から次式で計算する。 en/9.53 ここに、e は比不釣合いの大きさ[mm]、n は回転速度[rpm]である。 |
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剣刃のみ(鑿) | spear chisel | ツルギバノミ | 剣の先の形をしたのみ。平板状の鋼の一端に両側面から斜めに切れ刃を付け、中央で鋭角に交わるようにして、他端に柄を付けて作る。旋削加工で傾斜面または隅を削るのに用いられる。【関】のみ |
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て |
低圧ウォータージェット | | テイアツウォータジェット | 小口径のノズルから低圧で水を噴出させ、対象物に衝突したときに生じる衝突圧と衝突力と水くさび作用により対象物を破壊する。対象物に与える変形や歪みが少なく、塗膜や付着物だけを除去することが可能。 |
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低圧メラミン | low pressure melamine | テイアツメラミン | メラミン樹脂含浸紙を合板やパーティクルボードなどの表面に低熱圧でオーバーレイ加工するもの。 |
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DFRC法 | derivatization followed by reductive cleavage method | ディーエフアールシーホウ | アセチルブロミドとの反応によりα位に導入された臭素の還元的脱離に伴うβ-O-4’結合の開裂反応(Derivatization Followed by Reductive Cleavage)を用いたリグニン構造分析法。 |
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DLT | | ディーエルティー | Dowel Laminated Timber、木ダボ接合積層材 。挽き板を並べて串刺しするように穴をあけ、ダボ(丸棒)を貫通させて固定して形成する建築用パネル。 |
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DOL | DOL | ディーオーエル | 荷重継続時間。木質構造の設計で用いられる。 |
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低域通過フィルタ | low-pass filter | テイイキツウカフィルタ | 遮断周波数以下の周波数の信号だけを通過させ、遮断周波数以上の周波数の信号を減衰させるフィルタ。 |
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d-グルコピラノース | D-Glucopyranose | ディーグルコピラノース | D-グルコースの炭素原子5個と酸素原子1個が環状になったもの。 |
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TGH(Timoshenko-Goens-Hearmon)法 | | ティージーエッチホウ | 梁の曲げ振動の各次の固有振動数を計測し、回帰計算により曲げヤング率とせん断弾性率を求める非破壊測定法。Timoshenkoの梁のたわみ理論に基づくGoens-Hearmonの回帰法に由来し、T.G.H.法またはTGH法と呼ばれる。 |
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定格周波数 | rated frequency | テイカクシュウハスウ | 機器を適正な状態で動作させるために定められた周波数。 |
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定格電圧 | rated voltage | テイカクデンアツ | 製造業者によって、工具に指定された電圧。三相電源の場合、相間電圧。 |
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定格電流 | rated current | テイカクデンリュウ | 製造業者によって工具に指定された定格電圧または定格電圧範囲の電流の平均値。 |
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定格動作時間 | rated operating time | テイカクドウサジカン | 製造業者によって工具に指定された動作時間。 |
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定格入力 | rated input | テイカクニュウリョク | 製造業者によって工具に指定された定格電圧または定格電圧範囲の入力の平均値。 |
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抵抗測定 | resisiting measurement | テイコウソクテイ | 木材の健全性能を評価するための診断機器のうちピロディンやレジストグラフなどにより計測された抵抗値 |
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抵抗溶接 | resistance welding | テイコウヨウセツ | 溶接部に大電流を流しここで発生する発熱によって加熱し、圧力を加えて行う溶接。 |
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定在波 | standing wave | テイザイハ | 同一周波数の自由進行波の干渉により生じ、最大と最小の振幅が空間の一定位置に現われる波動。 |
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ディジタル制御 | digital control | ディジタルセイギョ | 機械やシステムの状態の目標値、制御量、外乱、負荷などの信号のディジタル値から、ディジタル演算処理によって操作量を決定する制御。【関】アナログ制御 |
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低周波振動切削 | low-frequency vibratory cutting | テイシュウハシンドウセッサク | 可聴周波数帯以下の振動を与えた工具で行う切削。【関】振動切削 |
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ディスク形砥石 | cemented or clamped disc wheels | ディスクガタトイシ | フランジに接着または機械的に取り付けて、立軸平面研削または対向二軸平面研削に使用する研削砥石。【関】砥石 |
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ディスクカッタ | disc cutter | ディスクカッタ | 回転軸に対して直角の主送り方向をもつ回転切断部品で、カッタの周囲および両側面の同時切断、切りくずの除去によって木材・木質材料を加工する電動工具。 |
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ディスクサンダ | disk sander | ディスクサンダ | 回転する円盤の表面に取り付けた研磨布紙に工作物を押し付けて研削するサンダ。手持ち形と定置形のものとがある。 |
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ディスクチッパ | disk chipper | ディスクチッパ | 円盤面に取り付けられたナイフに対して、原料木材を繊維方向に斜めに送り込み、特定の繊維長の小木片を製造する機械。 |
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ディスクフレーカ | disk flaker | ディスクフレーカ | 円盤面に取り付けられたナイフに対して、繊維方向を円盤面と平行にして原料木材を送り込み、削片を製造する機械。 |
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ディスクリファイナ | disk refiner | ディスクリファイナ | 回転する磨砕ディスクによって、微細片を造る機械。シングルディスクタイプとダブルディスクタイプとがある。 |
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定寸定規 | adjustable fence | テイスンジョウギ | テーブル移動丸鋸盤の移動テーブル横定規に取り付けられている工作物の歩出し量を設定するための定規。【関】テーブル移動丸鋸盤 |
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定帯減幅フィルタ | constant-bandwidth filter | テイタイゲンブクフィルタ | 帯域幅が周波数によらず一定の幅を持ったフィルタのこと。FFTではこの帯域幅フィルタによる分析を行う。 |
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ディメンションランバー | dimension lumber | ディメンションランバー | 公称厚さが5~10 cm、幅5 cm以上の針葉樹材で、材面がプレーナー加工され、強度保証を要する枠組材に用いる製材。 |
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テーパシャンク | taper shank | テーパシャンク | 円錐状のシャンク。【関】ストレートシャンク |
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テーパシャンクドリル | taper shank drill | テーパシャンクドリル | シャンク(柄)が円錐状になっているドリル。【関】ドリル |
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テーパシャンクフライス | taper shank milling cutter | テーパシャンクフライス | テーパシャンクをもつフライスの総称。【関】ストレートシャンクフライス |
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テーブル | table | テーブル | 工作機械において、工作物を取付けて切削や穴あけを行う台。固定式のもの、平行に移動するもの、定位置で回転するもの、回転しながら移動するものなどがある。【関】案内面、送りねじ、旋回台、本体テーブル |
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テーブル移動丸鋸盤 | circular saw with sliding table for ripping | テーブルイドウマルノコバン | 回転する丸鋸軸と移動テーブルとで構成され、工作物をテーブルとともに移動させ、縦挽き加工をする木工用丸鋸盤。【関】丸鋸盤 |
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テーブル移動横切り丸鋸盤 | circular saw with sliding table for cross cutting | テーブルイドウヨコギリマルノコバン | 回転する丸鋸軸と移動テーブルとで構成され、工作物をテーブルとともに移動させ、横挽き加工をする木工用丸鋸盤。【関】丸鋸盤 |
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テーブル帯鋸盤 | table band resaw | テーブルオビノコバン | テーブルや定規などを備え、工作物をテーブル上で送り、主として縦挽き加工をする製材用帯鋸盤。【同】テーブルバンド、【関】帯鋸盤 |
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テーブル傾斜丸鋸盤 | circular saw with tilting table | テーブルケイシャマルノコバン | テーブルを昇降および傾斜させる装置と回転する丸鋸軸とを備え、工作物を手動で送り、切断、溝切りなどの加工をする木工用丸鋸盤。【同】傾斜盤、【関】昇降丸鋸盤 |
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テーブルツイン帯鋸盤 | table type twin band saw machine | テーブルツインオビノコバン | 工作物をテーブル上のローラ、履帯(キャタピラ)などで送り、縦挽き切断するツイン帯鋸盤。【関】ツイン帯鋸盤 |
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テーブルバンド | table band resaw | テーブルバンド | 【同】テーブル帯鋸盤 |
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テーブルバンドソー | table band resaw | テーブルバンドソー | 【同】テーブル帯鋸盤 |
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テーブル丸鋸盤 | circular sawing machines, circular saw bench | テーブルマルノコバン | テーブルや定規などを備え、工作物をテーブル上で手動で送り、挽材加工する丸鋸盤。【同】腹押し丸鋸盤、【関】丸鋸盤 |
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テーブルロール | | テーブルロール | 自動1面鉋盤などの送りロールの内、テーブルに固定されたロール。 |
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手送り | handle feed, manual feed | テオクリ | 送り運動、または位置調整運動を作業者が人力によって行う送り。 |
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手送り式横挽丸鋸盤 | hand feed circular sawing machine for cross cutting | テオクリシキヨコビキマルノコバン | 回転する丸鋸軸を手動で移動させることによって、横挽き加工をする製材用丸鋸盤。【関】丸鋸盤 |
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手押し鉋盤 | hand feed planer, jointer, leveling planer | テオシカンナバン | 材料の下面をテーブルに押しつけながら、手動送りして基準面をつくる機械。角材などの直角削りや、板材のはぎ合わせ面の直線削りに多く使用される。【同】手押鉋盤 |
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手押鉋盤 | hand feed planer, jointer, leveling planer | テオシカンナバン | 鉋胴、昇降できる水平な一対のテーブルおよび定規よりなり、工作物を手動送りして主として基準面を作る鉋盤。基準面を作る場合はむら取り盤(leveling planer)、こばを削って斜め合せ面を作る場合はジョィンタ(jointer)と呼ばれる。【関】鉋盤
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手押テーブル帯鋸盤 | hand feed table band resaw | テオシテーブルオビノコバン | 工作物をテーブルに載せ、手動によって送り、主として縦挽き切断する帯鋸盤。【同】テーブル帯鋸盤 |
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手鉋 | hand plane, planer | テガンナ | 木製の鉋台に鉋身と裏金を仕込み、木材の表面を平面または曲面などに削りするための木工具。日本の鉋は引いて使用するが、欧米の鉋は押して使用する。平面に削るための鉋を平鉋といい、曲面に削る鉋として内丸鉋、外丸鉋、反台鉋、南京鉋がある。【関】鉋台、鉋刃 |
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適応制御 | adaptive control | テキオウセイギョ | 制御対象の特性・環境などの変化に応じて、制御系の特性を所要の条件を満たすように変化させる制御。【関】自動制御 |
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滴下潤滑 | drop-feed lubrication, drip-feed lubrication | テキカジュンカツ | 規則的な間隔で潤滑剤の液滴を摺動面に供給する潤滑方式。 |
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手錐 | | テギリ | 片手で使用する短い柄の錐の総称。片手錐とも言う。錐身には三つ目、四つ目、丸、ねじの各タイプが見られ、柄は太く短い。丸錐の手錐を千枚通しと言う。 |
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手差し潤滑 | hand lubrication | テザシジュンカツ | 油差しで給油口などから給油する潤滑方式。 |
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デジタル制御 | digital control | デジタルセイギョ | 機械やシステムの状態の目標値、制御量、負荷などのデジタル量からデジタル演算処理を行って操作量を決めて不連続な制御をすること。【同】ディジタル制御 |
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dB(デシベル) | decibel | デシベル | 音の強さ、または、音圧レベルの単位。基準音圧である20μPaに対する任意の音圧の比を対数表示したもの。 |
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デシベル | decibel | デシベル | ある単位時間当たりの仕事量に対する比の常用対数の値を「ベル」(bel)として、それをさらに10倍(=デシ[d])したもの。電気工学や振動・音響工学などの分野で使用される無次元の単位で、音の強さ(音圧レベル)・電力などの比較や、減衰量などをエネルギー比で表すのに使用される。ある基準値Aに対するBのデシベル値 LBは、LB=10 log 10(B/A)[dB]となる。 |
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鉄砲面取り鉋 | | テッポウメントリガンナ | 鉋台下端の刃口から先方が邪魔になる時に、下端の一部を取り外すことができる面取り鉋。 |
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手砥ぎ砥石 | hand finishing sticks | テトギトイシ | 工具表面の加工および刃研ぎ加工に使用する砥石。【関】砥石 |
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テトラテルペン | tetraterpene | テトラテルペン | イソプレン単位(C5)が結合したC40の化合物群。カロテノイドはテトラテルペンに属し、樹木のテルペン類としては分子量の大きな化合物群である。 |
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手鋸 | hand saw, saw | テノコ | 鋸身と柄から構成され、木材を切断するのに使用される木工具。作業者は柄を手で握り、日本の手鋸は引いて使用するが、外国では押して使用する。縦挽き鋸、横挽き鋸、両刃鋸、胴付き鋸、畔挽き鋸、回し挽き鋸などの種類があり、それぞれ使用目的が異なる。 |
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手挽き鋸 | hand saw, saw | テビキノコギリ | 【同】手鋸 |
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手曲げ加工具 | handy type wood bending device | テマゲカコウグ | 人力によって曲げ加工を行う場合に使用する工具。一般に、断面の小さい材や複雑な形状の場合に手曲げ加工を行う。 |
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手揉み錐 | | テモミギリ | 手作業による錐揉みにより穴をあける工具。穂と柄から構成される。錐揉みは、柄の上部を両方の手のひらで挟んで、下方に押さえながら交互に摺り合わせて行う。揉み錐とも言う。四つ目錐、三つ目錐、壺錐、ねずみ歯錐などがある。 |
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テルペノイド | terpenoid | テルペノイド | テルペノイドはイソプレン単位が互いに結合した化合物群から成る。イソプレン単位2, 3, 4, 6, 8個の結合から成るテルペノイドを各々モノテルペン、セスキテルペン、ジテルペン、トリテルペン、テトラテルペンと呼ぶ。 |
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テレピン油 | turpentine oil | テレピンユ | 商業的に最も多く利用されるマツ科の樹木由来の精油。世界で1年間に、紙パルプ製造時の副産物(サルフェートターペンチン)として約23万5000トンが、樹木の滲出樹脂(ガムターペンチン)から約10万トンが生産されており、主に工業用原料として使用されている。 |
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点音源 | point sound source | テンオンゲン | 波長に比べて音源の大きさが十分に小さい音源をいう。距離(幾何)減衰は、音源からの距離r1と受音点までの距離r2が2倍の場合、6 dB減衰する。 |
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電解加工 | electrochemical machining | デンカイカコウ | 目的の形状に成形した陰極と陽極となる工作物の間隙に、電解液を流しながら、直流電圧を加えて、電解により所定形状に仕上げる加工。 |
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電気化学的摩耗 | electro-chemical wear | デンキカガクテキマモウ | 被削材を介して、工具と機械系の間や工具構成成分間に電位差が生じ、低電位側で構成成分が電子を失って被削材中にイオンとなって溶解することで生じる摩耗。 |
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電気加熱式乾燥 | electro-heat drying | デンキカネツシキカンソウ | 伝熱を用いて乾燥室内を加熱することによって木材を乾燥する方法のこと。自動給水の水槽を設けてシーズヒーターで加熱することにより水蒸気を発生させることが可能で、温湿度の制御を正確に行うことができる。 |
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電気加熱式乾燥装置 | electro-heat dry kiln | デンキカネツシキカンソウソウチ | 伝熱を用いて乾燥室内を加熱することによって木材を乾燥する装置のこと。自動給水の水槽を設け、シーズ管ヒーターで加熱することで容易に水蒸気を発生させ、温湿度の制御が正確に行える。小型の3 m3程度以下の半加工品を乾燥するときか、実験室用の小型の乾燥装置に適している。 |
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電気スクリュドライバ | screwdrivers | デンキスクリュドライバ | ねじ締め用の電動工具。インパクトドライバのように打撃機構を備えていない。深さ設定、トルク設定または回転を停止するための手段を備えることがある。【関】電動工具、インパクトドライバ、ドリルドライバ |
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電子回折 | electron diffraction | デンシカイセツ | 電子線回折とも呼ばれる。透過型電子顕微鏡内で試料に電子を入射して回折を生じさせる現象または得られたデータから物質の対称性を研究する方法を指す。 |
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電子線回折 | electron diffraction | デンシセンカイセツ | ⇒電子回折 |
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電子ビーム加工 | electron beam machining | デンシビームカコウ | 電子ビームを用いて工作物を表面から除去する加工方法。 |
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電子ビーム溶接 | electron beam welding | デンシビームヨウセツ | 真空中で発生させた電子ビームを溶接部に当て、その発熱を利用して行う溶接。 |
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テンションロール | | テンションロール | ベルトサンダを構成するロールの種類で、研磨ベルトの研削走行能力を維持するために適当な張力を与えるロール。 |
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転送装置 | transfer equipment | テンソウソウチ | 搬送中の工作物の送り方向を変える装置。 |
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伝達関数 | transfer function | デンタツカンスウ | システムへの入力を出力に変換する関数のこと。初期値をすべて零としたときの入出力のラプラス変換の比である。伝達関数 [G(s)]=出力のラプラス変換[X(s)]/入力のラプラス変換[U(s)]。 |
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テンダライザ | tenderizer | テンダライザ | テンダライジングを行う機械。ベニヤレースに組み込まれることもある。【関】テンダライジング |
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テンダライジング | tenderizing | テンダライジング | テンダライザ等によって単板を処理すること。通常、単板の繊維に平衡方向に一定の間隔をおいて切込みを付けることによって、単板のねじれ、そりなどのあばれや狂いを生じさせる応力を弱め、合板となってからの狂いを少なくする処理。【関】テンダライザ |
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電動鉋 | portable electric planer | デンドウカンナ | 【同】鉋(電動工具) |
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電動工具 | portable electric tool, electric hand tool, portable electric power tool | デンドウコウグ | 電気(電動モータ)を動力として作動する工具。モータと工具の他に、案内板、カバーや安全ガードなどからなる。通常工具の送りは本体を手持ちで材料にあて、手動で行い、機構部を介してモータと連結した工具の回転や往復運動により、材料の切断、穴あけ、型削り、鉋掛け、研削やねじ締めなどができる。商用電源などからコードを通じて電力を供給するものと、充電式電池を用いることでコードが不要な充電電動工具に分けられる。電動工具に対して圧縮空気を動力とする空圧工具や油圧を動力とする油圧工具がある。木工用の空圧工具としてはタッカ、釘打機やサンダがある。【関】案内板、タッカ、サンダ |
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電動鋸 | portable electric saws | デンドウノコ | 切断や溝切り用に鋸刃を装着して用いる電動工具。各種電動丸鋸、ジグソー、セーバーソーがある。【関】電動工具、ジグソー、セーバソー、電動丸鋸 |
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天然乾燥 | air drying、 natural drying | テンネンカンソウ | 風、太陽熱などの自然に得られるエネルギーを利用して、木材を屋外に桟積みして乾燥する方法のこと。この乾燥法の利点は、1)場所さえあれば設備費がほとんどかからない、2)繊維飽和点まで比較的早く乾燥する、3)人工乾燥の前処理にすれば乾燥むらが軽減できる。4)高含水率材、乾燥の困難な材料では人工乾燥に生じやすい欠点が少なくなる、などであるが、反面、1)長い乾燥時間を要し、その土地・季節の天候条件に左右される、2)長期間乾燥してもそのときの気乾含水率以下に下げることができない、3)乾燥中にかびや腐朽菌の被害を受けやすいなどの欠点がある。家具および室内造作用材などは人工乾燥の予備乾燥として天然乾燥することが多い。【関】太陽熱利用乾燥装置、天然乾燥材 |
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天然乾燥カレンダー | air drying calendar | テンネンカンソウカレンダー | 天然乾燥において、地域ごとに乾燥開始時期と所要日数の関係をグラフに示したもので、乾燥材の計画的な生産に利用される。 |
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天然乾燥材 | air-dried lumber | テンネンカンソウザイ | 大気中で長期間に乾燥した製材。【関】天然乾燥 |
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天然系接着剤 | Natural adhesive | テンネンケイセッチャクザイ | 動植物などから得られる天然由来物質を原料に用いた接着剤の総称 |
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天然研削材 | natural abrasives | テンネンケンサクザイ | 天然鉱物から得られる研削材(砥粒)。エメリー、ガーネット、けい石、コランダムなどがある。【関】人造研削材、エメリー、ガーネット |
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天然ゴム | natural gum | テンネンゴム | 天然ゴムは樹木が生産するテルペン類のなかで最も分子量が大きく(分子量5~40万)、実用的にも重要な林産資源である。天然ゴムの分子構造はシス型のイソプレン重合体が99%以上を占める。 |
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天然セルロース | native cellulose | テンネンセルロース | ⇒セルロースI |
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天然木化粧合板 | natural wood decorative plywood | テンネンモクケショウゴウハン | 木材質特有の美観を表すことを主たる目的して表面または表裏面に単板をはり合わせた合板。【関】特殊合板 |
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天然リグニン | native lignin | テンネンリグニン | 化学構造の変性をまったく伴わない天然状態のリグニン。プロトリグニン。「Braunsの天然リグニン」とは全く異なる。 |
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天然林 | natural forest | テンネンリン | 自然の力により生長していく森林で、人の手が一切入っていない原生林や、伐採などの後に、100から200年ほど、人が管理をせずに天然更新によって遷移をした状態の森林。 |
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テンパードボード | tempered board | テンパードボード | 耐水性、強度の向上のため、オイルテンパリングすなわち素板に乾性油を加えて熱処理を施したハードボード。【関】ハードファイバーボード |
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TEMPO | TEMPO | テンポ | 2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxylの略称であり、安定なニトロシキラジカルの1種。 |
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TEMPO酸化 | TEMPO-oxidation | テンポサンカ | TEMPOを触媒利用した酸化反応であり、臭化ナトリウム・次亜塩素酸ナトリウムと併用すると、常温・常圧下の水中で多糖の第一級水酸基を選択的に酸化する。 |
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TEMPO触媒酸化 | TEMPO-mediated oxidation | テンポショクバイサンカ | TEMPO(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-オキシラジカルの略称)による触媒的酸化処理。次亜塩素酸あるいは亜塩素酸を共酸化剤としてセルロースのC-6位1級水酸基を位置選択的にカルボシキ基へ変換する。セルロースナノファイバーの製造にも応用される。 |
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と |
砥石 | bonded abrasive products | トイシ | 人造研削材を無機質結合剤または有機質結合剤で結合させた研削工具。この中には、回転させて使用する“研削砥石(Grinding wheels)”並びに回転させないで使用する”ホーニング砥石および超仕上げ砥石(Stones)”および”手と(研)ぎ砥石(Sticks)”がある。【同】結合研削材砥石 |
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砥石周速度 | peripheral wheel speed | トイシシュウソクド | 回転式の研削砥石の外周における速度。【関】研削砥石 |
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銅アンモニア溶液 | cuprammonium solution | ドウアンモニアヨウエキ | 水酸化第2銅を濃アンモニア水に溶解させた溶液。セルロースを溶解させる。セルロースの分子量を粘度法から求める場合の溶媒として用いられるが、空気中での不安定性が欠点である。 |
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胴打ち | | ドウウチ | 伐木または運材の際に、丸太の胴部が岩石などに衝突して生じた組織の破壊。 |
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銅エチレンジアミン溶液 | copper ethylenediamine solution | ドウエチレンジアミンヨウエキ | 水酸化第2銅とエチレンジアミンを反応溶解させた液体。セルロースを溶解させる。空気中でも比較的安定。 |
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糖化 | saccharification | トウカ | 多糖類のグリコシド結合を加水分解し、構成単位である単糖類を生成する化学反応。多糖類の分解方法として、酵素糖化法や酸糖化法がある。 |
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等価音圧レベル | equivalent continuous sound pressure level | トウカオンアツレベル | 測定時間(T)内における変動音の平均2乗音圧に等しい平均2乗音圧を与える連続定常音の音圧レベル。音圧レベルが時間とともに不規則かつ大幅に変化している場合(非定常音、変動騒音)に、ある時間内で変動する音圧レベルのエネルギーに着目して時間平均値を算出したもの。 |
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等価サウンドレベル | equivalent continuous sound level | トウカサウンドレベル | ある指定された時間区間に与えられた標準の周波数重み付け音圧の二乗時間平均値の基準音圧(20µPa)の二乗に対する比の対数をデシベルで表したもの。 |
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透過性 | permeability | トウカセイ | 液体または気体が木材中を通過する性質、またその程度。 |
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等価騒音レベル | equivalent continuous noise level | トウカソウオンレベル | 時間とともに変動する騒音(非定常音)について、一定期間の平均的な騒音の程度を表す指標の一つで、ある時間内で変動する騒音レベルのエネルギーを同時間内の定常騒音のエネルギ-に置き換えてレベル表示したもの。 |
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透過損失(音響の) | sound reduction index, sound transmission loss | トウカソンシツ | 音が壁にあたると、壁を振動させて、隣室に音が伝搬する。入射音のエネルギーELと透過音のエネルギーETとすると、エネルギー透過率はET/ELとなり、透過損失TLはエネルギー透過率の常用対数をとって10倍した値、すなわちデシベル値 10 log10 EL/ETで定義される。 |
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道管 | vessel | ドウカン | 道管要素が軸方向に穿孔を介して連続している管状構造。 |
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道管状仮道管 | vascular tracheid | ドウカンジョウカドウカン | 大きさや形および配列が小径の道管要素に似ている仮道管。穿孔を持たず、有縁壁孔を持つ。 |
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道管穿孔 | perforation | ドウカンセンコウ | 一道管中で、ある道管要素から別の道管要素に通ずる開口。 |
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道管相互壁孔 | intervessel pitting, intervascular pitting | ドウカンソウゴヘキコウ | 狭義には道管要素相互の間の壁孔 (intervessel pitting)。広義には通水要素相互の間の壁孔 (intervascular pitting)。 |
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道管放射組織間壁孔 | vessel-ray pitting, ray-vessel pitting | ドウカンホウシャソシキカンヘキコウ | 道管要素と放射組織の細胞の間の壁孔。 |
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道管要素 | vessel element, vessel member | ドウカンヨウソ | 道管を構成する1個の細胞。1本の道管を構成する軸方向に連続した道管要素相互間の細胞壁には穿孔が存在する。放射方向または接線方向に別の道管要素または仮道管と接する時には、それらとの間の細胞壁には有縁壁孔対が存在する。 |
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同形放射組織 | homocellular ray | ドウケイホウシャソシキ | 同じ形態の細胞によって構成されている木部放射組織。広葉樹においては、全て平伏細胞であるか、あるいは全て方形ないし直立細胞であり、針葉樹においては全て柔細胞である。 |
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凍結処理 | freezing treatment | トウケツショリ | 木材を凍結する処理のこと。木材乾燥の前処理の1つで、広葉樹材の落ち込み防止や収縮抑制の効果があるとされている。 |
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凍結水 | frozen water | トウケツスイ | 凍結した水 |
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動剛性 | dynamic stiffness, dynamic rigidity | ドウゴウセイ | 動的な力、または動的なモーメントと、それによる動的な変位、変形との関係で表される剛性。 |
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動作経済の原則 | principles of motion economy | ドウサケイザイノゲンソク | 作業者が作業を行うとき、最も合理的に作業を行うために適用される経験則のことで、①身体の使用に関する原則、②作業場の配置に関する原則、③設備・工具の設計に関する原則に大別される。 |
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動作研究 | motion study | ドウサケンキュウ | 作業者が行う全ての動作を調査、分析し、最適な作業方法を求めるための手法の体系。サーブリッグ分析、両手動作分析、フィルム分析、ビデオ分析などがある。 |
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同軸度 | coaxiality | ドウジクド | 共通の軸を持つように配置された二つの円筒の軸(軸線)が一致していない程度の度合い。【関】同心度 |
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同時切削刃数 | | ドウジセッサクハスウ | 鋸やフライスなどの多刃工具で、切屑の生成に同時に関与している刃(歯)の数。 |
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透湿 | moisture transmission | トウシツ | 物体が水蒸気を透過させる性質。物体の両側で水蒸気圧に差がある場合、水蒸気圧が高い側から低い側に水蒸気が移動する。 |
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糖質結合モジュール | carbohydrate-binding module (CBM) | トウシツケツゴウモジュール | 多糖等の分解に関わる複数のドメインを持つ酵素において、主に基質表面に吸着する貯めに用いられるモジュール構造。 |
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等色 | | トウショク | 2つの色刺激が等しいと知覚すること。または、等しくなるように調節すること。【同】色合わせ |
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同心型材内篩部、同心型材内師部 | concentric interxylary phloem, Avicennia type | ドウシンガタザイナイシブ | 材内篩部の一種。形成層は短命で、新しい分裂組織がこれに代って内鞘または皮層の中に発生し、若い茎の構造を反復する。このようにして、篩部は接線方向に層をなし、茎に木部と篩部の層が交互に現れる。【関】材内篩部、散在型材内篩部 |
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同心度 | concentricity | ドウシンド | 工作機械において、指定された位置における同軸度。二つの線、または二つの軸において、指定された位置におけるその距離が許容値を超えないとき、同心であると見なす。【関】同軸度 |
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同性放射組織型 | homogeneous ray tissue | ドウセイホウシャソシキガタ | 樹種を特徴づける放射組織の配列を示す型の一つ。放射組織のすべてが平伏細胞のみで構成されている。針葉樹には用いない。 |
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胴体の逃げ【ドリルの―】 | back taper | ドウタイノニゲ | 【同】バックテーパ |
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胴付き鋸 | | ドウヅキノコ | ほぞの胴付挽きや組み手挽きなどの精密な横挽きに用いる鋸。鋸身は薄く、背金が付けてある。鋸歯は小さい横挽き歯であり、挽き肌はきれいである。胴突き鋸とも表記し、背金鋸、胴透き鋸とも言う。 |
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動的精度 | running accuracy | ドウテキセイド | 構成要素の運動、または姿勢の正確さ、および運動状態の変化の度合い。 |
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動的精度試験 | running accuracy test | ドウテキセイドシケン | 工作機械に作用する力および速度が変動する状態において機械が示す特性(動特性)の一つである、機械を構成する要素の運動または姿勢の正確さおよび運転状態の変動を測定する試験。 |
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動的釣合度 | dynamic balance | ドウテキツリアイド | 工作機械における、高速回転部分などの運動が、理想回転運動から狂っている程度の度合い。 |
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トウヒ型壁孔 | piceoid pitting | トウヒガタヘキコウ | 分野壁孔の一種で、仮道管側の有縁壁孔の孔口は、幅が壁孔縁の幅よりかなり小さく、多くは孔口の長軸が壁孔縁よりはみ出してみえる輪出孔口で、スリット状を呈する。典型的なものはトウヒ属 Piceaに見られる。 |
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投錨効果 | anchor effect | トウビョウコウカ | 被着材(木材)表面の微細なくぼみや空隙に接着剤が浸透硬化(固化)して、錨がひっかかっているような機械的な効果が表れるという、機械的接着説における接着効果を説明するものである。【関】機械的接着説 |
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籐巻き | | トウマキ | 鋸身の込みを柄に固定後に柄頭の先端部あるいは全体に巻き付けた籐。 |
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等ラウドネス曲線 | Equal loudness contour (curve) | トウラウドネスキョクセン | 正確な聴覚を持つ人が等しい大きさに感じる純音の音圧レベルと周波数の関係を示した曲線。人の聴力の周波数感度特性を表す。(参考:木材加工用語辞典、海青社(2013)) |
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同類要素 | congeneric elements | ドウルイヨウソ | 同じ解剖学的類型の細胞。 |
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凍裂 | frost crack | トウレツ | 寒冷による樹幹の凍結のために樹幹の外周におこる樹幹軸方向の割れ。樹皮を含め木部に達する割れを凍裂、木部に達しない樹皮のみの割れを樹皮裂と呼んで区別する場合がある。凍結した樹幹が融解すると割れが閉じるが、凍裂部分が成長期における癒合と寒冷期における開口を繰り返すことにより、樹幹軸方向に長い凸状の隆起が形成されることがあり、これを「霜腫 (しもばれ)」または「へび下がり」と呼ぶ。 【同】霜割れ、寒裂 【関】割れ |
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通し穴 | through hole | トオシアナ | 工作物に加工した穴で、工作物を貫通しているもの。 |
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トーネット法 | Thonet's method | トーネットホウ | 木材の曲げ加工の際に、加熱・加湿材の引張り側に帯鉄を沿わせ、これに引張のひずみを分担させ、中立軸を引張り側に移行させ、木材内に生じる引張ひずみを小さく、圧縮ひずみを大きくして曲げる方法。【関】回転式曲げ加工具、曲げ加工 |
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研ぎ上げ兼用鉋刃研削盤 | knife grinder and sharpener | トギアゲケンヨウカンナバケンサクバン | 鉋刃研削盤に研ぎ上げ用の砥石軸を設けた複合研削盤。 |
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研ぎ角【丸鋸の―】 | | トギカク | 【同】あさりの研ぎ角、先端傾き角 |
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特殊加工化粧合板 | specially processed plywood | トクシュカコウケショウゴウハン | 表面または表裏面にオーバーレイ、プリント、塗装等の加工を施した合板(ただし、コンクリート型枠用合板または天然木化粧合板以外のもの)。【関】特殊合板 |
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特殊乾燥 | special drying | トクシュカンソウ | 人工乾燥法のうち、蒸気式乾燥以外の特殊な乾燥方法の総称。 |
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特殊合板 | specialty plywood | トクシュゴウハン | 表面にオーバーレイ、プリント、塗装などの加工を施した合板。現行JAS(合板)では、天然木化粧合板と特殊加工化粧合板を合わせたものに相当する。【関】天然木化粧合板、特殊加工化粧合板 |
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ドクタナイフ | doctor knife | ドクタナイフ | 塗布ロールまたは塗布面に接着剤を均一に塗布し、かつその厚さを制御するための塗布機の機構。【同】ドクタバー、ドクタブレード、【関】ドクタロール |
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ドクタブレード | doctor blade | ドクタブレード | 【同】ドクタナイフ |
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ドクタロール | doctor roll | ドクタロール | 塗布ロール上に供給された接着剤の量を調節するためのロール。【関】ドクタナイフ |
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特用林産物 | | トクヨウリンサンブツ | 食用の「シイタケ」、「エノキタケ」、「ブナシメジ」等のきのこ類、樹実類、山菜類等、非食用のうるし、木ろう等の伝統的工芸品原材料及び竹材、桐材、木炭等、森林原野を起源とする生産物のうち一般の木材を除くものの総称である。 |
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独立帯状柔組織 | apotracheal banded parenchyma | ドクリツオビジョウジュウソシキ | ⇒帯状柔組織 |
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独立柔組織 | apotracheal parenchyma | ドクリツジュウソシキ | 道管と接していない軸方向柔組織。 |
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特類【合板の―】 | Type special | トクルイ | JAS(合板)では、接着の耐水性能によって、合板を特類、1類、2類に分けている。特類は屋外または常時湿潤状態となる場所において使用することを主な目的とした耐水性の高い合板で、構造用合板においてのみ適応される区分である。【関】 1類【合板の―】、2類【合板の―】。 |
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吐出圧力 | discharge pressure | トシュツアツリョク | ノズルなどから噴射される直前の液体の圧力。【関】ウォータジェット加工 |
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土壌処理 | soil treatment | ドジョウショリ | シロアリが地中から基礎壁、束石その他の地面と建物とを連結するものを伝わって建物内に侵入してくることを防ぐために、現場の土壌を薬剤で処理すること。【関】散布法 |
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度数率【災害の―】 | accident frequency rate | ドスウリツ | 100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数(休業1日以上の総数で、通勤災害によるものは除く)で、労働災害の発生頻度を表す。 |
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塗装 | painting, coating | トソウ | 物体表面被覆の一種。物体表面に各種の方法で塗料を塗拡げ、乾燥した皮膜の層を形成させて、塗装の目的に応じた塗膜性能を付与して、物体を保護し美化するなど塗膜形成のために行う操作の総称。 |
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塗装密度 | abrasive grain surface density | トソウミツド | 研磨布紙で研磨材(砥粒)が基材面を被覆する密度。その被覆密度が100%の密塗装(クローズドコート)と、50~70%程度の疎塗装(オープンコート)との2種類がある。【同】砥粒密度、【関】クローズドコート、オープンコート |
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トップビーム | top beam, bridge | トップビーム | 工作機械において、二つのコラムを上部で連結している梁。【同】ブリッジ、【関】コラム |
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塗布量 | spread rate, application quantity | トフリョウ | 被着材の単位面積当たりに塗布される接着剤量。 |
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塗布ロール | spread roll, spreading roll | トフロール | グルースプレッダの単板や板材などの接着面に一定量の接着剤を塗布するロール。【関】グルースプレッダ |
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塗膜 | paint film | トマク | 塗料を物体(被塗物)に塗りつけ、溶剤の揮発、塗膜主要素の酸化・重合・縮合・融合などによって固化させた流動性のない皮膜。 |
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止まり穴 | blind hole | トマリアナ | 工作物に加工した穴で、途中で行き止まりになっているもの。 |
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留め挽き | miter sawing | トメビキ | 2本の部材を直角に接合するために、部材の端面に長さ方向に対して45゜の傾斜を付ける挽き方。 |
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巴挽き | round sawing | トモエビキ | 製材木取りにおける回し挽きの一種で、丸太を回しながら4材面の挽材を行う木取り方法。 【関】回し挽き、【参】製材木取り |
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ドライビングロール | driving roll | ドライビングロール | ベルトサンダを構成するロールの種類で、研磨ベルトを回転走行させるための駆動伝達ロール。 |
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ドライングセット | drying set | ドライングセット | 乾燥による収縮が外力の影響を受け、本来の自由な収縮とは異なる収縮量を示し、そのまま寸法が固定すること。同一の材であっても、高温・低湿条件ほど材面からの蒸発速度が大きく、外層部と内層部との含水率差が大きくなるので、外層の引張応力が大きくなり、木口や材面の割れが生じやすくなる。外層部が引張応力を受け、十分に収縮できないまま乾燥が進行するとき、木材の外層部はある寸法に固定される。このようにして固定された寸法と、外力を受けずに充分に収縮した場合の寸法との差とも定義されている。【関】高温低湿処理、表面硬化 |
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虎斑 | ray fleck, silver grain | トラフ | 広放射組織が放射断面に現れて、他の軸方向要素と異なる光沢を呈することによって現れる杢。【同】銀杢 |
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トラベキュレー | trabecula | トラベキュレー | 細胞壁の一部で、細胞内腔を横切って放射方向に突出した棒状あるいは糸巻状の部分。 |
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ドラム形磁気選別機 | drum type magnetic separator | ドラムガタジキセンベツキ | 電磁石を組み込んだ回転ドラムを、コンベア上を流れる木片中に近づけ、混入している金属片を吸引除去する機械。 |
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ドラム研削 | drum grinding, drum sanding | ドラムケンサク | ドラムサンダや木工ドラムサンダを用いて工作物の表面を研削する加工法。【関】ドラムサンダ、木工ドラムサンダ
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ドラムサンダ | drum sander | ドラムサンダ | 回転するドラム外周面に巻き付けた研磨布紙によって、テーブル上で自動送りされる工作物(パーティクルボード、合板など)の表面を研削仕上げするサンダ。【関】サンダ、木工ドラムサンダ |
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ドラムチッパ | drum chipper | ドラムチッパ | 回転するシリンダ外周面に取り付けられたナイフに対して、原料木材を送り込み、打撃と切削を同時に行い、小木片を製造する機械。【関】チッパ |
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ドラムバーカ | drum barker | ドラムバーカ | 低速で回転するドラムの中に小径の原木を多数投入して、原木とドラム内壁および原木相互間の摩擦や衝撃によって剥皮する機械。ドラム内壁の突起や原木に水を散布する湿式方式は剥皮効果を高める。【関】バーカ
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ドラムフレーカ | drum flaker | ドラムフレーカ | シリンダ外周面に取り付けられたナイフに対して、長尺の原料木材を繊維に平行に押し付け、平面に近い削片を製造する機械。 |
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トランスゴルジ網 | trans-Golgi Network, TGN | トランスゴルジモウ | ゴルジ装置の成熟面に隣接する網目状の構造体。 |
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取り代 | stock amount | トリシロ | ①工作物の加工前の表面(被削面)から仕上面までの削り取られる総量。②1回の切込みによって削り取られる量。【関】切込深さ、切込量 |
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取付角【旋削の―】 | setting angle | トリツケカク | 旋削において、バイトのシャンク軸と被削材の回転軸とのなす角度。【関】切込角、旋削 |
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トリテルペン | triterpene | トリテルペン | イソプレン単位6個の結合から成るテルペン類。トリテルペンは鎖状、二環性、三環性、四環性、五環性に分類される。フタバガキ科、ニガキ科等の樹種に多く存在する四環性トリテルペンはラノスタン型等5種に細分されている。五環性トリテルペンはカバノキ科、クワ科等に多く存在し、ルーパン型等5種に細分されている。 |
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トリテルベン | triterpnene | トリテルベン | イソプレノイドのうち、イソプレンユニットが6個の化合物群。種々の毒成分、摂食阻害物質、植物の表層ワックス成分などが含まれる。 |
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トリマ | trimmer | トリマ | 角材または板材を主としてチェーンによって横送りして丸鋸で横挽きし、製品の長さ決めをする製材用丸鋸盤。丸鋸軸が単軸のものと多軸のものがある。【関】単軸トリマ、多軸トリマ、丸鋸盤 |
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トリマ(電動工具) | trimmer | トリマ(デンドウコウグ) | 材料の縁を切り込んで仕上げることができるように回転カッタおよびベースを取り付けた電動工具。【関】電動工具 |
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トリミングソー | trimming saw | トリミングソー | 位置調整が可能な多数の丸鋸と、横切りのための水平に移動する丸鋸からなり、工作物の縦と横の切断加工をする木工用丸鋸盤。合板やパーティクルボードなどの切断に用いられる。【関】丸鋸盤 |
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砥粒 | abrasive grain | トリュウ | 研削砥石や研磨布紙などの研削工具を構成する研削・研磨材の粒子。主として工作物を研ぐ、削る、磨くなどのために使用する高硬度の粉粒状物質の総称。【関】研削材、研磨材 |
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砥粒の自生作用 | self-sharpening of abrasive grain | トリュウノジセイサヨウ | 研削・研磨加工中に砥粒切れ刃に加わる抵抗が増すと、砥粒の一部が自ら微細破砕あるいは脱落を起こして、自然に新しい砥粒切れ刃が発生する現象。【同】自生発刃、切れ刃自生、【関】正規発刃 |
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砥粒の磨滅 | attrition wear | トリュウノマメツ | 砥粒切れ刃が研削時間の経過に伴い、すり減り摩耗を起こして切れ刃が平坦化すること。【関】砥粒 |
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砥粒密度 | abrasive grain surface density | トリュウミツド | 【同】塗装密度 |
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砥粒率 | grain volume percentage | トリュウリツ | 研削砥石の容積中に占める砥粒容積の割合で、普通百分率で示す。 |
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塗料 | paint, coating | トリョウ | 物の表面に施工して塗膜を形成する施工用材料。物体の表面を被覆して、これを保護すること、装飾することが目的となる。 |
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ドリル | drills | ドリル | 主として工作物の穴あけ作業に用いる工具。先端に切れ刃を持ち、ボデーに切屑を排出するためのらせん状の溝を持つ。【関】木工ドリル
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ドリル(電動工具) | portable electric drills | ドリル(デンドウコウグ) | 木材などに穴をあける電動工具。携帯電気ドリル。【関】電動工具 |
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ドリルインサイジング | | ドリルインサイジング | ドリルを用いた穴あけ加工を応用したインサイジング方法のこと。 |
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ドリルチャック | drill chuck | ドリルチャック | ボール盤の主軸に穴あけ工具の柄部を保持するために主軸先端に取り付けられたチャック。 |
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ドリルドライバ | drill driver | ドリルドライバ | ねじ締めおよび穴あけ兼用の電動工具。機構部分にクラッチが内蔵されており、ねじ締めの場合には指定トルクに達するとで空回りするようになっている。穴あけのためにドリルとして使用する場合にはクラッチは直結する。【関】電動工具、電気スクリュドライバ、インパクトドライバ、ドリル(電動工具) |
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トルク | torque | トルク | 穿孔加工における切削力の主分力。接線方向力。回転またはねじりの軸からある距離だけ離れた点に接線方向の力が作用するとき、この距離と力との積。ねじりモーメント(twisting moment)ということもある。単位はN·m(kgf·m, kgw·m)。【関】スラスト |
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トレオ型 | threo type (isomer) | トレオガタ | リグニンβ-O-4'型構造側鎖(不斉炭素2個が存在)の4つの立体異性体のうち、フィッシャー投影式による記載でα-位ヒドロキシ(あるいはアルコキシ)基とβ-位フェノキシエーテルが逆側にあり、お互いにエンナンチオマーの関係にある1対の立体異性体の構造。なお、β-O-4'型構造以外の側鎖にも使用されることがある。 |
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トロコイド | trochoid | トロコイド | 円が定直線上を転がるときの円に固定された点の軌跡。回転削りおよび丸鋸切削で座標軸を工作物に固定すると、刃先の軌跡はトロコイドで近似され、隣接した二つの曲線にはさまれた部分が切屑となる。 |
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鈍化 | blunt, blunting | ドンカ | 切削工具が摩耗して切れ味が低下した状態。【関】目つぶれ、摩耗 |
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な |
内孔口 | inner aperture | ナイコウコウ | 壁孔道の細胞内腔に面した開口。 |
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内生IAAレベル | IAA level | ナイセイIAAレベル | 植物の細胞伸長や細 胞分化、細胞分裂を制御する重要な役割をもつオーキシンの活性本体であるインドー ル-3-酢酸(IAA)のレベル。 |
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内装制限 | interior limit | ナイソウセツビ | 建築物の火災対策として、内装に不燃や難燃の材料を用いること。 |
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内装木質化 | | ナイソウモクシツカ | 建築物の内装(天井や床、壁、窓枠など)に木材を用いること。 |
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内側帽状柔組織 | adaxial parenchyma | ナイソクボウジョウジュウソシキ | ⇒帽状柔組織 |
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ナイフアングル | knife angle | ナイフアングル | ①刃物角(刃身角)。②ロータリ単板切削において刃物逃げ面と水平面とのなす角度。 |
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ナイフエッジ式帯鋸緊張装置 | band saw strain system with knife edges | ナイフエッジシキオビノコキンチョウソウチ | 帯鋸盤上部鋸車軸の前後軸受けを支えるロッドの下端部(ナイフエッジ)をナイフエッジ受軸、レバーおよび分銅を用いて突き上げ、帯鋸に引張り力を作用させるてこ式の帯鋸緊張装置。レバー式帯鋸緊張装置とも言う。【関】帯鋸緊張装置 |
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ナイフ型剥皮機 | knife type barker | ナイフガタハクヒキ | ナイフの切削作用によって原木を剥皮する機械の総称。 |
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内部結露 | internal condensation | ナイブケツロ | 壁、床、天井などの構造体の材料内部でおこる結露をいう。 |
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内部篩部、内部師部 | intraxylary phloem, internal phloem, perimedullary phloem | ナイブシブ | 一次木部の内側に存在する一次篩部。 |
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内部送風機式乾燥装置 | internal-fan type kiln | ナイブソウフウキシキカンソウソウチ | 送風機を室内に設け室内空気を強制的に循環し、室内温度の均一化を図った乾燥装置。送風効率が高く、十分な桟積み内風速を得やすいので、熱源の種類を問わず、本格的な乾燥室ではほとんどこの方式を採用している。送風機の設置位置は様々あるが、側部に置くものは均一な風速が得難く、また下部は立地条件によって制約を受けるので、上部に置く場合が多い。【同】インターナルファン式乾燥装置、【関】外部送風機式乾燥装置 |
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内部表面 | internal surface | ナイブヒョウメン | 木材のような多孔体において、細胞内腔のような永久空隙表面や膨潤によって生じる一時空隙表面などの材料内部に存在する表面。大小様々な内部表面が存在するが、これらは吸湿や放湿時の水分の保持や開放に寄与する。 |
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内部フィブリル化 | internal fibrillation | ナイブフィブリルカ | パルプを水中で解きほぐす(叩解)際、パルプに機械的な力が加わることで生じたパルプ内部の亀裂に水が浸入し、パルプが膨潤して柔軟になった状態 |
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内部辺材 | included sapwood, internal sapwood | ナイブヘンザイ | 心材に囲まれていながら外観と材質が辺材に類似する材。正常の辺材のように生きた細胞が存在することはないが、貯蔵物質は残っている場合もある。 |
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ナイフマーク | knife mark | ナイフマーク | 回転切削時における工具の軌跡によって工作物表面に形成される波状の切削痕。【同】条痕、【関】ツースマーク |
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内部摩擦 | internal friction | ナイブマサツ | 外から与えられたエネルギーが材料中で熱エネルギーに変換されること。 |
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内部割れ | internal check, honeycomb check | ナイブワレ | 木材内部の割れ。生立木においてすでに存在するもののほか、伐採時の成長応力の解放に伴うもの、人工乾燥の方法が適当でないときに生じるものなどがある。落ち込みの発生しやすい広葉樹材を急速に乾燥した場合や、針葉樹材の乾燥で高温低湿処理時間が長くなると、内部割れの発生が多くなることが知られている。木材乾燥による割れはしばしば内部割れと表面割れにわけて考察される。 【同】ハチの巣割れ、くし形割れ 【関】割れ、乾燥割れ、表面割れ |
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内面研削用研削砥石 | grinding wheels for internal cylindrical grinding | ナイメンケンサクヨウケンサクトイシ | 回転する加工物の内面や工作物の穴の内面を研削する用の砥石。 |
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長網抄紙機(フォードリニアマシン) | fourdrinier machine | ナガアミショウシキ | 走行するエンドレスの長い金網を有する抄紙機。この金網の上に紙料が流し出され、紙層が形成される。発明者はフランス人のルイロベールであるが、出資者が英国人のフォードリニア兄弟であるので、この名がある。 |
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中ぐり | boring | ナカグリ | バイトを使用して穴を広げる切削。工作物が回転する場合と、バイトが回転する場合がある。【関】バイト |
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長台鉋 | jointing plane | ナガダイガンナ | 鉋台の長さがかなり長い(400~450 mm)平鉋。一枚鉋と二枚鉋がある。長い鉋台を利用して、正確な直線部を必要とする板材の木端面の仕上げ削りなどに用いる。 |
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長手の逃げ【ドリルの―】 | | ナガテノニゲ | 【同】胴体の逃げ、バックテーパ |
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長手挽き | | ナガテビキ | 木材の繊維方向と切削方向が平行となる挽き方。【関】縦挽き、横挽き |
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長鋸 | | ナガノコ オサノコ | 細長い短冊形の鋼板の長辺の一辺に歯を刻んだ鋸。枠鋸盤に装着される長鋸を枠鋸(frame saw)、竪鋸盤に装着される長鋸をおさ鋸と呼んでいる。【関】おさ鋸盤、立鋸盤、竪鋸盤 |
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流れ型 | flow type, continuous flow type | ナガレガタ | 木材切削における切削型の一形態。切削角が比較的小さくて、切込量が小さい場合、切屑が大きな変形を受けることなく母材から分離され、すくい面上を連続的に切屑が流出するような切削。【関】切削型、Type 0、【参】切削型 |
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流れ型(切屑の) | flow type chip | ナガレガタ | 木材の縦切削において、刃先角が小さく、切込み量も小さい時にみられる切り屑生成の形式。薄い円弧上の切り屑が流れるように生成、排出される。 |
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流れ図 | flowchart, flow diagram | ナガレズ | 処理またはプログラムの設計または文書化のために、処理過程または問題の各段階の解法を図形表現したもので、適切な注釈が付けられた幾何図形を使用し、データおよび制御の流れを線で結んで示した図。 |
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鉈 | | ナタ | 木材あるいは竹材の打ち削りと打ち割りに用いる工具。削り用として片刃、割り用として両刃が用いられる。 |
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7号両へこみ形砥石 | | ナナゴウリョウヘコミガタトイシ | 研削砥石中央部の穴が両面がともにへこんだ形状の砥石。
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斜めカッタ | | ナナメカッタ | 刃先を傾斜させたほぞ取りカッタの一種。 |
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斜め刃のみ(鑿) | skew chisel | ナナメハノミ | 旋削加工に用いる手加工用柄付きのみの一つ。刃先は直線の斜め刃で、仕上げ加工に用いる。【同】斜めバイト、【関】旋削 |
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斜め挽き | slant sawing, bevel sawing, taper ripping | ナナメビキ | 板材や角材を鋸身の直角面に対して角度を付けて挽いたり、長さ方向で鋸身と傾斜を付けて挽くこと。みかん割り、長押取りなど、挽き面に柾目が現れるように挽く場合に採用されることが多い。 【関】挽材、製材、木取り |
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ナノセルロース | nanocellulose | ナノセルロース | セルロースナノファイバーやセルロースナノクリスタルなど、セルロースⅠ型の結晶構造を有するナノ素材の総称。 |
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ナノファイバー | nanofiber | ナノファイバー | 幅がおよそ100 nm以下の繊維材料。 |
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生ゴム | | ナマゴム | パラゴムノキ樹皮から滲出する乳状の樹液(ラテックス)を酸処理することにより得られる沈殿物。 |
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生材 | green wood | ナマザイ | 伐採直後の乾燥していない木材の水分状態。 元来の意味は伐採直後の状態であるが、慣用的には、伐採後しばらく経過し若干乾燥している木材の水分状態についても生材と呼ぶ。 |
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生材密度 | green density | ナマザイミツド | 木材の水分状態が生材のときの密度。 |
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鉛電池 | Lead acid battery | ナマリチクデンチ | 二酸化鉛を正極活物質、金属鉛を負極活物質とする二次電池 |
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波反り | warping both widthwise and lengthwise | ナミゾリ | ベイスギ材などで落ち込みが激しい状態の時、材の表面が波状に変形している狂い。また、単板を乾燥した際に波状に変形する狂い。 |
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ナメコ | Pholiota microspora | ナメコ | 木材腐朽菌の内、白色腐朽菌の一種。 |
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倣い加工 | contour | ナライカコウ | 模型などにならって工具を送り、それと同じ形状に加工する方法。 |
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倣い鉋盤 | copying planer | ナライカンナバン | 成形研削した刃物を用い、工作物に凹凸を削り出すためのならい装置を備えた鉋盤。三次元曲面を削り出すことができる。【関】鉋盤 |
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倣い旋盤 | copying lathe, profiling lathe | ナライセンバン | モデルまたは型をトレーサによってならわせ、刃物にトレーサと同じ動きをさせることによって、モデルと同じ形状に工作物を加工する木工旋盤。【関】木工倣い旋盤、自動倣い旋盤 |
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倣いほぞ(枘)取り盤 | | ナライホゾトリバン | 自動送りする主軸とならい装置を備え、型にならって主として建築用材のほぞおよびほぞ穴を加工するほぞ取り盤。【関】ほぞ取り盤 |
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順目 | | ナライメ | 木理に従って材面の切削を行うこと、またその切削方向。 |
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順目切削 | cutting with grain | ナライメセッサク | 切削方向を含み、切削面に垂直な面において繊維傾斜角が鋭角な場合の切削。逆目ぼれの発生もなく、切削抵抗の変動も小さく、平滑な切削面が形成される。【関】逆目切削、繊維傾斜角、【参】逆目切削 |
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軟X線 | soft X-rays | ナンエックスセン | 長波長の成分を多く含むX線の俗称。 |
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軟X線デンシトメーター | | ナンエックスセンデンシトメーター | X線の中で比較的波長が長くエネルギーが低い軟X線を物体に照射し、透過したX線画像の濃淡を測定する装置。 |
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軟化点 | | ナンカテン | ある高分子材料について、ある圧力下での一定量以上の変形、すなわち軟らかさが認められた温度を軟化点と呼ぶ。結晶融点と異なり明確な定義は難しいが、成形加工性あるいは耐熱性の評価として工業的に重要である。 |
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南京鉋 | spoke plane, spoke shave | ナンキンガンナ | 板材の側面の曲面削りに用いる一枚鉋。鉋台の両側を握って削る。
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南京鋸 | | ナンキンノコ | H形の木枠の片側に鋸身を取り付け、緊張ねじで反対側を締めて鋸身を緊張させる手鋸。中国や西欧で古くから使用されてきた鋸。 |
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難燃化 | fire (flame) proofing | ナンネンカ | 木材を物理的処理や化学的処理によって燃焼しにくくさせること。物理的処理としては無機物(石膏、セメント、グラスファイバー)、金属板等による被覆、水溶性無機化合物の木材中での不溶化、防火塗料の塗布などがある。化学的処理としては、木材へ難燃剤を注入し、難燃剤の加熱で生じた酸・塩基によってセルロースを脱水する脱水酸化作用によって燃焼を抑える方法がある。【同】難燃化処理、防火処理 |
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難燃剤 | flame retardant | ナンネンザイ | 化学的処理によって木材を難燃化処理する際に木材へ注入・含浸させる薬剤のこと。リンまたはホウ素を含む化合物、または両者を混合した種類のものが多い。リン及びホウ素を含む化合物は、木材の熱分解の過程において炭の生成に加えて水の生成を促進する脱水炭化作用があり、それにより可燃性ガスの生成を抑制して発炎燃焼を抑制し、さらに木材の低い発熱が長時間持続する赤熱燃焼の抑制に対する効果もある。【同】防火剤 |
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難燃材料 | fire proofing treatment, fire retardant treatment | ナンネンザイリョウ | 材料の燃焼を抑制、阻止するための処理。火炎からの熱や酸素を遮断する物理的方法と難燃剤を用いる化学的方法などがある。 |
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ナンヨウスギ型壁孔 | araucarioid pitting | ナンヨウスギガタヘキコウ | 分野壁孔の一種で、仮道管側の有縁壁孔の孔口の多くは、ヒノキ型と同様、狭い輪内孔口で卵円形を呈するが、分野あたり3個以上の壁孔対が密集して交互状に通常3列以上に配列し、密集した個々の壁孔対の輪郭はしばしば多角形を示す。ナンヨウスギ科 Araucariaceaeに見られる。 |
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に |
二液型接着剤 | two-component adhesive, two-part adhesive | ニエキガタセッチャクザイ | 二つの成分(主剤と硬化剤または架橋剤)に分かれていて、使用直前に混合され、硬化する接着剤。【関】接着剤、一液型接着剤 |
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におい物質 | odor | ニオイ | 一般には快く感じるにおいを"匂い、香り"と呼び、不快に感じるにおいを"臭"と呼んで区別している。木のにおいは成因によって大別され、樹木本来の生理により生産される物質と、木材成分が微生物などにより分解、生産される物質がある。 |
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二核菌亜界 | Dikaryotic subfield | ニカクキンアカイ | 菌界 の一部分を構成する分類群(亜界 )のひとつ。一次菌糸と二次菌糸をもつ。 |
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二級ヒドロキシ基 | hydroxy group | ニキュウヒドロキシキ | 構造式が –OH と表される1価の官能基。 |
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逃げ角 | clearance angle, angle of relief | ニゲカク | 切削方向に対して切削加工面と逃げ面とのなす角度。【関】あさりの逃げ角、すくい角、逃げ面、【参】切削角 |
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逃げ面 | flank, back, tool back, back of tool, back of knife, clearance surface | ニゲメン | 切削仕上面との不必要な接触を避けるために逃がす刃物の面。【関】すくい面、【参】切削角 |
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逃げ面摩擦抵抗 | friction resistance on back | ニゲメンマサツテイコウ | 切削抵抗の1成分。切削面と逃げ面との摩擦によって発生する抵抗。【関】切削抵抗 |
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逃げ面摩耗 | back wear, flank wear | ニゲメンマモウ | 工具の逃げ面が切削仕上面を擦過することにより、逃げ面側に生じる摩耗。【関】摩耗【工具の―】、逃げ面、境界摩耗。 |
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二酸化塩素 | chlorine dioxide | ニサンカエンソ | ClO2。代表的なクラフトパルプの酸化漂白剤。 |
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2次加工 | secondary processing | ニジカコウ | ボードなど木質材料の原板に対して、表面を仕上げるために二次的に施す加工。表面のラミネートやラッピング、縁貼りやそれに付随する裁断や仕上げ加工の総称。 |
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二次菌糸 | secondary mycelium | ニジキンシ | 担子菌類において、接合前の一核のみの状態から、接合後には、各細胞に2個の核がはいった状態なった菌糸。 |
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二次元切削 | orthogonal cutting, two dimensional cutting | ニジゲンセッサク | 切削方向に対して切れ刃が直角で、切れ刃に垂直な断面における工作物の変形状態が切れ刃上の各点でほぼ一様で、切れ刃に直交する平面に切屑が流出される切削方式。【関】三次元切削、傾斜切削 |
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二次師部 | secondary phloem | ニジシブ | 形成層に起源をもつ組織を二次組織と呼ぶ。形成層並層分裂により外側には二次師部の細胞を生産する。 |
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二次篩部、二次師部 | secondary phloem | ニジシブ | 通常、形成層によって形成される樹皮の部分。 |
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二次接着 | secondary adhesion secondary gluing | ニジセッチャク | 製造後の単板積層材や集成材などの木質材料を被着材として接着加工する際に行われる接着。 |
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二次組織 | secondary tissue | ニジソシキ | ⇒一次組織 |
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二次代謝成分 | Secondary metabolites | ニジタイシャセイブン | 生物が生命維持に必須である一次代謝成分以外に産生する種独特の化合物群。テルペノイド、芳香族化合物、アルカロイド等がその例である。 |
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二次壁 | secondary wall | ニジヘキ | 一次壁の内側に形成される壁。二次壁には通常ミクロフィブリル配向を異にする3つの層が存在し、細胞の外側から外層 (outer layer)、中層 (middle layer)、内層 (inner layer)と呼ぶ。また、外層と中層の間および中層と内層の間には移行層が存在する。一次壁をP層、二次壁の外層、中層、内層をそれぞれS1層、S2層、S3層と略称する慣行がある。この場合、たとえば二次壁の外層と中層の移行層はS12と呼ぶ。【関】細胞壁、一次壁 |
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二次放射組織 | secondary ray | ニジホウシャソシキ | 形成層の活動によって発生し (すなわち二次木部の出現後に発生)、内方は髄まで達していない放射組織。 |
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二次木部 | secondary xylem | ニジモクブ | 形成層によって形成された木部。 |
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二乗平均値 | square mean value | ニジョウヘイキンチ | もとの値を2乗した上で相加平均したもの。 |
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二乗平均の平方根 | root-mean-square | ニジョウヘイキンノヘイホウコン | もとの値を2乗した上で相加平均し平方根をとったもの。 |
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二段あさり歯丸鋸 | duo-kerf saw | ニダンアサリバマルノコ | 隣接する鋸歯のあさり幅に2段階の差を付け、鋸歯の前面切削と側面切削を別々の歯で行わせる丸鋸。【関】丸鋸 |
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二丁仕込み面取り鉋 | | ニチョウジコミメントリガンナ | 二枚の鉋身によって複雑な形状の面取りを行う鉋。鉋台は追い掛け彫りされ、二枚の鉋身は前後に仕込まれている。 |
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日光割れ | sun check | ニッコウワレ | 日射による割れ。 【同】日割れ、日裂、日射割れ 【関】割れ |
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二徳鉋 | | ニトクガンナ | 際鉋と脇鉋の両方に使用できるように鉋台を段欠きした鉋。右勝手と左勝手がある。 |
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ニトロセルロース | nitro cellulose | ニトロセルロース | セルロースを硝酸と硫酸で処理することで得られる硝酸エステル誘導体。溶媒分散性や速乾性が高く、塗料などに用いられる。 |
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ニトロベンゼン酸化 | nitrobenzene oxidation | ニトロベンゼンサンカ | 木質化学においては主にアルカリ性ニトロベンゼン酸化を指す。⇒アルカリ性ニトロベンゼン酸化 |
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二番取り【ドリルの―】 | relieving | ニバンドリ | ドリルのランド上に二番取り面を加工すること。 |
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二番取り直径【ドリルの―】 | clearance diameter, body clearance diameter | ニバンドリチョッケイ | ドリルの陸部のうち、マージンだけを残して半径方向にわずかに二番取りされた部分(二番取り面)の直径。【同】二番径【ドリルの―】、【関】二番取り |
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二番取り長さ【ドリルの―】 | body clearance length | ニバントリナガサ | ドリルの軸に平行方向に測った二番取り面の長さ。 |
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二番取り深さ【ドリルの―】 | depth of body clearance | ニバンドリフカサ | ドリルの外周から二番取り面までの深さ。【関】二番取り面 |
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二番取り面【ドリルの―】 | body clearance | ニバントリメン | 切削中にドリルの外周と工作物との摩擦を避けるためにすきまを付けた面。 |
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二番長さ【ドリルの―】 | length of body clearance | ニバンナガサ | 【同】二番取り長さ |
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1/2オクターブ | one-half octave, half octave | ニブンノイチオクターブ | 中心周波数を f とすると、n オクターブバンドの周波数の領域は、2(–n/2)ƒ~2(n/2)ƒ となるから、n=1/2を代入した2(–1/4)ƒ ~2(1/4)ƒ の帯域のこと。 |
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二方まさ | | ニホウマサ | 木材(角材)の相対する2側面や隣接する2側面がにまさ目となる木取り。 |
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二方柾 | | ニホウマサ | 直方体である製材の横断面以外の4面のうち2面が柾目である状態またはそのような製材。 |
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日本産業規格 | Japanese Industrial Standards, JIS | ニホンサンギョウキカク | 工業標準化法(昭和24年6月1日法律第185号)に基づき、鉱工業用品について各主務大臣が日本工業標準調査会に諮って定めた規格。それぞれの規格は、アルファベット1文字の部門記号と4桁(5桁以上の場合もある)の数字を組み合わせた規格番号をもつ。2019年(令和元年)に法律を産業標準化法に、規格名を日本工業規格から日本産業規格に(英語名称は変更なし)、日本工業標準調査会を日本産業標準調査会にそれぞれ改められた。 |
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日本農林規格 | Japananese Agricultural Standard, JAS | ニホンノウリンキカク | 農林物資の規格化および品質表示の適正化に関する法律(昭和25年5月11日法律第175号)に基づき、農林物資について農林水産大臣がその種類を指定し、そのものについて定めた規格。林産物は、製材、枠組壁工法構造用製材、集成材、枠組壁工法構造用縦継ぎ材、単板積層材、構造用パネル、合板、フローリング、素材について規格が定められている。 |
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二本むこうまちのみ(向待ち鑿) | | ニホンムコウマチノミ | 向待ちのみのうち、二枚ほぞのほぞ穴を同時に間隔を正しくほる時に使用するのみ。二又むこうまちのみとも言う。 |
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二枚鉋 | | ニマイガンナ | 鉋台に鉋身と裏金を仕込む鉋。裏金を効かせることにより逆目を止める。合わせ鉋とも言う。【関】二枚刃
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二枚刃 | | ニマイバ | 二枚鉋の鉋台に挿入される鉋身と裏金。【関】二枚鉋、鉋身、裏金 |
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二名法 | binomen | ニメイホウ | 生物の学名を属名と種小名で列記する方法 |
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2面仕上鉋盤 | double surface planing machine | ニメンシアゲカンナバン | 上下、または左右のテーブルに固定された鉋刃、あるいは鉋台、および送材装置から構成され、工作物を自動送りし、工作物の上下面、または左面、右面を仕上げ削りする鉋盤。【関】鉋盤 |
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乳管 | laticifer, latex tube | ニュウカン | 乳液を含む単一の細長い管状の細胞または管状に連続した細胞群。材では、多くの場合放射組織に含まれる (放射乳管) が、軸方向に伸びるものもある。樹皮では、主として軸方向に伸びるが、接線方向に連絡して接線断面で網目状を呈する場合もある。 |
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乳跡 | latex trace | ニュウセキ | 乳液を含む樹木のあるものの乾燥した材に現われる放射方向に貫通する裂目状の通路。 |
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Newman(ニューマン)投影式 | Newman projection | ニューマントウエイシキ | 1つの化学結合とその両端の原子の側鎖についての立体配座を表現するための構造式。 |
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ニューラルネットワーク | neural network | ニューラルネットワーク | 生体の神経の情報処理過程をモデル化し、自己組織化、学習、記憶などを行う人工神経回路網。必要とされる機能を、提示されるサンプルに基づき自動形成することができる。 |
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尿素樹脂接着剤 | urea-formaldehyde resin adhesive, urea resin adhesive | ニョウソジュシセッチャクザイ | 【同】ユリア樹脂接着剤 |
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2類【合板の―】 | Type II | ニルイ | JAS(合板)では、接着の程度(接着の耐水性)によって、特類、1類、2類に分けられている。接着の程度は耐水性に関係し、2類は時々湿潤状態となる場所において使用することを主な目的としている。【関】特類【合板の―】、1類【合板の―】。 |
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認知閾値 | recognition threshold | ニンチイキチ | 検知閾値とは異なり、においの質を識別できる最低濃度が認知閾値である。 |
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ぬ |
ヌープ硬さ | Knoop hardness | ヌープカタサ | くぼみ対角線の長短比が1:7.11の菱形のくぼみを生じるダイヤモンド圧子による押込み硬さ。ヌープ圧子は二つの対りょう角が172.5°と130°の四角錐ダイヤモンド圧子で、くぼみの長い方の対角線長さから求めたくぼみの投影面積で試験荷重を除した値で、押込み硬さを表す。ビッカース硬さに比べくぼみ深さが浅いが、日本では微小硬さ試験機にもビッカースの方が多く用いられている。試験方法はJIS Z 2251で規定されている。【関】ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ |
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ぬか目、糠目 | | ヌカメ | 環孔材の成長輪幅が極端に狭くなり、成長輪幅の大部分を孔圏道管が占めるようになって密度が低下した材、または材の部分。 |
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抜型 | trimming die | ヌキガタ | 板紙や段ボールなどから、紙器などの展開図を打ち抜くために使用する木製の型。 |
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抜節 | loose knot | ヌケブシ | 節と周囲の樹幹の材が連絡していない死節のこと。特に板目板ではしばしばその死節が板から抜けて節穴を生じる。堅節の対義語。 |
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ぬれ | | ヌレ | 固体の表面に接触する気体が水などの液体に置き換えられて液体が接触している状態。固体(木材)の表面に液体が接触したとき、先に吸着していた気体を押し退けて、固体と液体との間に直接付着が起こる現象をいう。液体と固体との親和力が大きいと、ぬれやすくなる。 |
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ぬれ(濡れ) | wetting | ヌレ | 固体面に液体が広がる現象。ぬれ(濡れ)が良い場合は両者の間の接触角が小さく、固体面に液体が広がる。【関】接触角 |
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ね |
音色 | Timbre | ネイロ | 同じ高さの音でも、発音体によって聴感に差が生じ、特有の音として感じられること。音の大きさ、音の高さとともに音の3要素をなすが、時間依存項を含む多くの物理的な要素で特徴付けられるため、その解析は音の大きさや高さに比べて複雑である。 |
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ネオリグナン | neolignan | ネオリグナン | 8-8’型以外のフェニルプロパノイド二量体の総称である。一般に光学活性を有する。なお、リグニン生合成過程で生成するフェニルプロパノイド二量体は、ジリグノールと称し、ネオリグナン或いはリグナンとは呼ばれない。 |
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ねじ(螺子)錐 | | ネジギリ | 穴をあける錐。らせん錐とも言う。 |
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ねじ切りバイト | turning tool for thread | ネジキリバイト | ねじ切りに使用するバイトの総称。【関】バイト |
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ねじ溝 | groove | ネジミゾ | 二つの隣り合ったフランク間のくぼみの空間部分。【参】ねじ山 |
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ねじ山 | ridge | ネジヤマ | 二つの隣り合ったフランク間の実体部分。
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ねじりばね | torsion spring | ネジリバネ | 主としてねじりモーメントを受けるばねの総称。ねじりコイルばね、トーションバーなどがある。 |
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ねじれ | twist | ネジレ | 板の横断面の長方形の角四つのうち一つが浮くようになる、板のねじれによる平面からの逸脱。角材のねじれについても用いられる。 |
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ねじれ角 | helix angle | ネジレカク | ドリルやねじれ刃フライスなどで、切れ刃線接線と切れ刃が回転によって作る円筒外周面上の母線とのなす角度。【参】ドリル |
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ねじれ鉋胴 | cutter head for helical blade | ネジレカンナドウ | ねじれ刃を取り付けるための鉋胴。【同】ヘリカル鉋胴 |
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ねじれ刃【フライスの―】 | helical tooth, helical flute | ネジレハ | フライスの回転軸に対してねじれた切れ刃。ヘリカル刃ともいう。【関】直刃【フライスの―】。 |
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ねじれ刃フライス | helical (milling) cutter | ネジレハフライス | 軸線に対してねじれた切れ刃(ねじれ刃)を外局面に持つフライス。【関】フライス |
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熱可塑性樹脂 | thermoplastic resin | ネツカソセイジュシ | 所定温度以上への加熱による軟化および冷却による硬化の履歴を繰り返すことのできる性質である熱可塑性の特性を有する樹脂。熱可塑性樹脂接着剤を指すこともある。【関】熱硬化性樹脂 |
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熱貫流 | heat transmission | ネツカンリュウ | 温度θh、θ1(θh>θ1)の2流体が平面個体の両側にそれぞれ接して、一次元の熱流が高温側より平面個体を通過して低温流体へ定常的に生ずるときの熱流現象。熱通過ともいう。 |
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熱貫流率 | coefficient of heat transmission | ネツカンリュウリツ | 熱が材料を通じて温度の高い空間から低い空間へ伝わるときの、伝わりやすさを表す数値。熱貫流率が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高い。層状の材料構成の壁体を通って熱が移動するときの熱貫流率Kは1/K=1/α+b1/λ1+b2/λ2+...+bn/λn+1/α2 K: 熱貫流率 [kcal/m2h℃]、b: 各層の厚さ[m]、α: 熱伝達率[kcal/m2h℃]、λ: 熱伝導率[kcal/mh℃]。 |
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熱気乾燥装置 | heated room dryer、hot-air dryer | ネッキカンソウソウチ | 蒸気加熱管、電気加熱機などで加熱された空気または燃焼ガスを循環させて、木材を乾燥させる装置。熱気加熱式乾燥装置とも呼ぶ。 |
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熱硬化性樹脂 | thermosetting resin | ネツコウカセイジュシ | 加熱、光や放射線の照射、触媒の添加などの作用によって、実質上不可逆的に不融性かつ不溶性の状態へ硬化する樹脂。熱硬化性樹脂接着剤(加熱硬化型接着剤)を指すこともある。【関】熱可塑性樹脂 |
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熱座屈【丸鋸の―】 | thermoelastic buckling | ネツザクツ | 挽材により丸鋸の外周部に熱が発生し、内側に対し温度差が生じると、外周部が内側よりも大きく熱膨張するが、熱膨張が過度になり丸鋸の外周部に波状のうねりが生じる現象。また、工作物の変形などによって、丸鋸の中心部分との摩擦で加熱されると皿状の熱座屈がみられる。熱座屈が生じた丸鋸では正常な鋸挽きはできなくなる。外周部に設けたスリットは熱膨張分を拘束せずに、また腰入れは外周部の熱膨張に余裕を持たせて、熱座屈を抑制している。【関】丸鋸、スリット、腰入れ |
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熱処理 | heat treatment | ネツショリ | 木材の改質技術として用いられる。吸湿性の低下や可塑性の増加による寸法安定性の向上、耐候性、耐摩耗性、耐久性の改善に寄与する。また、処理材は濃色化する。 |
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熱線風速計 | anemo meter | ネッセンフウソクケイ | 電流を流して発熱させた極めて細い線から気流に放熱する熱伝達量は流体の速度に依存した熱伝達率で決まることを利用した風速計。乾燥室内に桟積みを入れて送風した時の材間風速を計測する装置。 |
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熱電温度計 | thermoelectric thermometer | ネツデンオンドケイ | 熱電効果の一つであるゼーベック効果を利用した温度計。一般に熱電対を利用した温度計を指す。 |
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熱電対 | thermocouple | ネツデンツイ | 異なる材料の2本の金属線の両端を接合し、二つの接合点を異なる温度にすると、一定の方向に電流が流れ、起電力が生じる現象(ゼーベック効果)を利用した温度センサ。接合する金属によって測定範囲、測定精度などが異なり、クロメル-アルメル(–200~1,000°C)、銅-コンスタンタン(–200~300°C)、白金ロジウム合金-白金(–200~1,400°C)などがよく使われている。熱電対による温度測定では、一方の接合点(基準接点)を既知の一定温度(例えば0°C)に保つ必要がある。 |
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熱伝導率 | heat conductivity, thermal conductivity | ネツデンドウリツ | 物体の両側で温度が異なり、物体を流れる熱量が一定のとき、物体の単位長さ、単位面積を単位時間に流れる熱量は、物体の両側の温度差に比例するが、その比例定数をいう。 |
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熱伝導率 | heat conductivity, thermal conductivity | ネツデンドウリツ | 物体の両側で温度が異なり、物体を流れる熱量が一定のとき、物体の単位長さ、単位面積を単位時間に流れる熱量は、物体の両側の温度差に比例するが、その比例定数をいう。 |
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熱板温度 | hot plate temperature | ネツバンオンド | 熱板式乾燥法において使用される金属板の温度のこと。【関】熱板式乾燥法 |
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熱板乾燥機 | hot plate dryer | ネツバンカンソウキ | 単板を熱板の間に差し入れ、圧締・解除を繰り返して乾燥する機械。 |
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熱板式乾燥法 | press drying | ネツバンシキカンソウホウ | 人工乾燥法の1つで、加熱された金属板を直接木材に接触させて乾燥させる方法のこと。【関】熱板温度 |
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熱風加熱循環方式 | hot-air drying method | ネップウカネツジュンカンホウシキ | 蒸気や温水などを熱源に乾燥室内の空気を加熱し、ファンを用いて循環させることにより木材を乾燥する方法。【関】強制循環式 |
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熱風減圧乾燥 | | ネップウゲンアツカンソウ | 木材の乾燥方法の一つ。減圧乾燥において材の加熱に熱風を用いる方式。 |
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熱風減圧乾燥機 | steam-heated vacuum dryer | ネップウゲンアツカンソウキ | 減圧式乾燥のうち、熱風を用いて木材を加熱する乾燥法のこと。桟積みを行い、装置内の圧力を真空ポンプで0.3気圧程度まで下げて乾燥する。熱源は蒸気式乾燥装置と同様、ボイラーによって供給される蒸気であり、熱交換器によって加熱された空気(熱風)で木材を乾燥する。圧力制御以外の操作は蒸気式とほぼ同様であるため蒸気式乾燥装置に習熟した技術者にとって操作しやすく、かつ蒸気式乾燥法より乾燥時間が短いのが特徴である。 |
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熱分解 | thermal degradation | ネツブンカイ | 一般的に物質を加熱することで高分子が低分子等に分解される分解反応。木材を昇温加熱すると、まずヘミセルロースが、ついでリグニン、セルロースがそれぞれ分解し、発生した可燃性分解物と酸素の混合物に着炎すると燃焼が始まる。 |
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熱分解温度 | decomposition temperature | ネツブンカイオンド | 物質を加熱していったとき、質量減少が始まる温度のこと。 |
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熱膨張率 | coefficient of thermal expansion | ネツボウチョウリツ | 加熱によって物体の長さや体積が膨張する割合を温度当たりで表したもの。 |
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熱容量 | heat capacity, thermal capacity | ネツヨウリョウ | 物体の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量。比熱と質量の積。 |
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根張り | butt swelling | ネバリ | 幹の根元付近の直径がそれ以上の高さの部位に比べて特に大きくなる現象、またその部位。根張り部分では、しばしば樹幹の横断面の外径の形状が円形ではなくなり、成長輪も褶曲する。 |
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根杢 | stump figure | ネモク | 幹の基部の根張りの影響による成長の不均一性に起因して、成長輪がさまざまな模様として材面 (主として軸方向断面) に現れる杢。 根杢と類似して、幹の二又部分などに現れる木をクロッチ杢 (crotch figure)、幹に生じたこぶ周辺に現れる杢をこぶ杢 (burl figure) と呼ぶ。 |
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粘液細胞 | mucilage cell | ネンエキサイボウ | 放射組織または軸方向柔組織中の特殊化した細胞で粘液を含む。典型的なものは外形が丸味を帯びる。【関】異形細胞、油細胞 |
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粘性 | viscosity | ネンセイ | 物体に応力を作用すると、ひずみが時間とともに連続的に増加し、応力を除去してもひずみが回復しない変形を粘性流動といい、このような材料の性質をいう。 |
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年千人率 | annual accident rate per 1000workers | ネンセンニンリツ | 労働者1,000人あたり1年間に発生する死傷者数(休業4日以上の総数)で、次の式で算出する。 1年間の死傷者数/1年間の平均労働者数×1000 |
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粘弾性 | viscoelasticity | ネンダンセイ | 粘性と弾性が組み合わさった性質。 |
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粘弾性材料 | viscoelastic material | ネンダンセイザイリョウ | 弾性と粘性の特性を併せ持つ材料で、木材の他、ゴムやプラスチックなどの高分子材料が該当する。 |
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粘弾性体 | viscoelastic material | ネンダンセイタイ | 粘弾性材料を参照 |
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粘度 | viscosity | ネンド | 物質のねばり(破断のしにくさ)の指標で、粘性率や粘性係数とも呼ばれる。 |
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粘度平均分子量 | viscosity-average molecular weight | ネンドヘイキンブンシリョウ | 希薄溶液の粘度に基づき、実験的に求まる高分子の平均分子量。 |
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難燃薬剤処理 | fire-retardant treatment | ネンネンヤクザイショリ | 木質材料に難燃薬剤を含浸させる処理のこと。常圧下の浸せき処理法、拡散処理法、温冷浴処理法などのほか圧力容器内にて減圧加圧を行う方法などがある。 |
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年輪 | annual ring | ネンリン | 材および樹皮において横断面で見た場合の1年の成長層。【関】成長輪 |
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年輪界 | annual ring boundary | ネンリンカイ | 年輪の外縁。【関】成長輪界 |
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年輪状柔組織 | marginal parenchyma | ネンリンジョウジュウソシキ | ⇒成長輪界状柔組織 |
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年輪接触角 | contact angle of annual ring, orientation of annual rings | ネンリンセッショクカク | 縦切削の場合に、切削方向または材の送り方向に垂直となる木口面において、切削面と交わる年輪の接線と切削面とのなす角度。【参】繊維傾斜角 |
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年輪幅 | ring width | ネンリンハバ | 横断面で見た場合の1年輪の放射方向の幅。厳密な樹幹の放射方向ではなく、成長輪界に対する垂線の長さを取る場合がある。 |
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年輪平均密度 | mean ring density | ネンリンヘイキンミツド | 一つの年輪内の密度の平均値。X線デンシトメトリーのような年輪内密度変動の測定により求めることができる。同様に、早材あるいは晩材とした範囲についての平均の密度をそれぞれ早材密度あるいは晩材密度という。 |
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の |
濃硫酸法 | concentrated sulfuric acid hydrolysis | ノウリュウサンホウ | 木材加水分解(木材糖化)法のひとつ。設備資材の点で問題はないが、硫酸の使用量が大で、かつその回収に幸の難点がある。 |
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ノーズバー | nose bar | ノーズバー | 単板切削において、単板品質の向上(裏割れの抑制、単板厚さの規制など)を図るために使用される。切れ刃付近の被削材に圧力を与える(切削後に単板のタイトサイドになる側から)棒状のもので、切れ刃線に平行にセットされる。被削材に圧力を与える部分の断面形状が鼻のような形をしたものをノーズバーという。この鼻の先端の形状によってシャープバー、ラウンドバー、ダブルフェイスバーなどに分けられる。同様の目的で用いられるバーには、その形状や特微からローラバー(roller bar)、リジッドバー(rigid bar)、フィクスドバー(fixed bar)、フローティングバー(floating bar)、セクショナルバー(sectional bar)と呼ばれるものがある。【関】プレッシャバー、【参】ベニヤレース |
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ノーマン製材機 | full-automated sawing system | ノーマンセイザイキ | 丸太の計測、木取りの決定、挽材など大割工程の製材作業をコンピュータ制御で無人で行う製材機械。【関】大割機械 |
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鋸厚 | thickness of saw blade | ノコアツ | 鋸身の厚さ。B.W.G.(バーミンガム・ワイヤ・ゲージ)あるいはミリメートル[mm]単位で表される。【関】バーミンガム・ワイヤ・ゲージ |
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鋸機械 | sawing machine | ノコキカイ | 帯鋸盤や丸鋸盤などの鋸挽きによって工作物を切削する機械の総称。【関】おさ鋸盤、帯鋸盤、丸鋸盤 |
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鋸鋏 | | ノコギリバサミ | 鋸歯の目立てを行う時に鋸身を固定する治具。 |
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鋸屑製造機 | | ノコクズセイゾウキ | 端材や丸太等の原料から鋸屑を製造する機械。丸鋸式やカッター式がある。おが粉製造機ともいう。【関】おが屑 |
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鋸屑の生成機構 | mechanism of generating saw dust | ノコクズノセイセイキコウ | 鋸屑が作られる仕組み。切削現象と関係づけて説明される。 |
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鋸屑の膨容比 | bulking factor of sawdust | ノコクズノボウヨウヒ | 鋸屑になる前の材積に対する鋸屑の堆積材積の比、すなわち、挽き道の材積に対する鋸屑の容積膨張率のこと。一般的に2から4程度である。【関】膨容比 |
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鋸屑搬出装置 | saw dust transporter and collector | ノコクズハンシュツソウチ | 切削によって生ずる鋸屑や木片を送風によって搬出し、サイクロンなどによって集積する装置。 |
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鋸仕上機械 | saw doctoring machine, saw doctoring equipment, saw maintenance equipment | ノコシアゲキカイ | 帯鋸、丸鋸、おさ鋸などを加工して、挽材に使用できる状態に仕上げる機械。 |
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鋸軸 | shaft, arbor | ノコジク | 帯鋸盤の鋸車および丸鋸盤の丸鋸の回転軸、【関】鋸車 |
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鋸軸移動横切丸鋸盤 | traveling cut-off saw | ノコジクイドウヨコギリマルノコバン | 回転する丸鋸軸を水平または垂直方向に移動させて、工作物を切断する木工用丸鋸盤。【関】クロスカットソー、ツイン丸鋸盤 |
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鋸車 | band saw wheel | ノコシャ、ノコグルマ | 帯鋸盤において、帯鋸を掛けて回転させるための車輪。【関】帯鋸盤 |
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鋸車仰伏装置 | wheel tilter, tilting device of wheel | ノコシャギョウフクソウチ | 帯鋸と鋸車面との接触状態を安定させるために、上部鋸車を傾斜させる装置。傾斜角を変えることにより、鋸車からの帯鋸の出入りを調節する。【関】帯鋸盤 |
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鋸車の軸間距離 | distance between saw wheels | ノコシャノジクカンキョリ | 帯鋸盤の二つの鋸車の車軸間の距離。【関】帯鋸盤 |
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鋸速度 | saw speed | ノコソクド | 鋸の速度。帯鋸では走行速度、丸鋸では歯端の周速をさす。 |
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鋸歯 | saw tooth | ノコバ | 帯鋸、丸鋸、手鋸などにおいて鋸身を歯状に刻んだ部分。直接切削に関与する。 |
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鋸歯形打抜き機 | saw tooth puncher | ノコハガタウチヌキキ | 鋸歯形を手動または動力により打ち抜くプレス機器。ダイス鋼または高速度鋼からなる雌雄一対の歯形を噛み合わせて歯抜きする。【関】目立て、ポンチ、歯抜き |
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鋸歯線図 | diagram of saw tooth | ノコバセンズ | 鋸を側面から見たときの鋸歯の線図。 |
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鋸歯走行刃口 | saw blade opening | ノコバソウコウハグチ | 走行丸鋸盤の刃口。走行する鋸の移動距離に合わせた長い隙間に形成されている。【関】刃口【丸鋸盤の―】、走行丸鋸盤。 |
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鋸歯側面研磨機 | saw tooth side dresser | ノコバソクメンケンマキ | 【同】帯鋸歯側面研削盤 |
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鋸歯ねじ | buttress thread | ノコバネジ | 軸方向の力が一方向だけに働く場合に用いられる、ねじ山の断面が非対称のねじ。
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鋸歯の切削長 | cutting path of a tooth | ノコバノセッサクチョウ | 1枚の鋸歯が切削した切削距離。【関】切削長 |
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鋸歯の摩耗量 | amount of wear of saw tooth | ノコバノマモウリョウ | 挽材により鋸歯の歯先が摩耗した量。あさり幅の減少量、あさりの切尖の丸み、摩耗による歯端の後退量および丸みで表される。【関】あさり |
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鋸歯目打機 | saw-tooth setting equipment, saw tooth setting machine, saw tooth setting anvil | ノコバメウチキ | 手動あるいは動力により鋸歯に打撃を与えて、振分けあさりを出す機械。帯鋸、丸鋸およびおさ鋸用がある。目振り機ともいう。 |
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鋸身 | saw blade | ノコミ | 鋸の歯部以外の主要部分。
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鋸溝 | | ノコミゾ | ギャングリッパのキャタピラピースに刻んだ丸鋸の先端が走行するための溝。【関】ギャングリッパ |
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鋸身調整 | | ノコミチョウセイ | 鋸がその機能を十分発揮するように、水平仕上げや腰入れなどを施し、鋸身の状態を良好にすること。【関】水平仕上げ【帯鋸の―】、腰入れ。 |
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ノボラック型接着剤 | novolak resin adhesive | ノボラックガタセッチャクザイ | フェノールとホルムアルデヒドとを酸性触媒下で反応させて得られる付加縮合反応物を主体とする熱硬化性樹脂接着剤。【関】フェノール樹脂系接着剤、レゾール型接着剤 |
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のみ(鑿) | chisel | ノミ | 木材に穴をほる工具。穂、首、口金、柄、冠から構成される。冠を持つ叩きのみ(追入れのみ、向待ちまちのみなど)と、持たない仕上げのみ(薄のみ、突きのみなど)に大別される。旋削に用いる手加工用の柄付きバイトをのみと呼ぶ場合もある。 |
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ノルリグナン | norlignan | ノルリグナン | (C6-C3)-(C6-C2)型、すなわち炭素が一原子欠損したフェニルプロパノイド二量体の総称である。スギ、ヒノキの心材成分となるものもある。 |
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ノルリグナン | norlignan | ノルリグナン | フェニル基-C5-フェニル基を骨格に持つ化合物の総称で、特に針葉樹の心材に多く見い出されている。 |
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は |
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バーサタイルペルオキシダーゼ | versatile peroxidase (VP) | バーサタイルペルオキシダーゼ | リグニンペルオキシダーゼとマンガンペルオキシダーゼの性質を併せ持つ |
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Haworth(ハース)投影式 | Haworth projection | ハーストウエイシキ | 環状構造を持つ糖類の立体配置を表現する際に使用される構造式。 |
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パーチメント紙 | vegetable parchment, artificial partiment | パーチメントシ | 硫酸紙ともいい、木綿繊維や木材からつくった化学パルプを原料とした紙を、濃硫酸で処理したのち完全に水洗し、乾燥した半透明の薄い紙で、耐油性・耐水性がある。 |
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刃厚 | tooth width, kerf width | ハアツ | 超硬丸鋸の超硬チップの厚さ、すなわちあさり幅。【関】あさり幅 |
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パーティクル | particle | パーティクル | 種々の形状を持った木片(小片、削片)の総称。形状によって主として次のように分けられる。フレークは薄い単板状の小片で刃先線を繊維に平行方向にして切削して作られ、繊維方向や大きさが厳密に規制されているもの。シェービングも切削によって作られるが、大きさや繊維方向の規制がないもの。スプリンターは細長い形状であるが塊状から針状のものまで含み、切削や破砕などによって作られる。ストリングパーティクルは木毛状のもので直線状切削片ともいう。ファイバーは繊維状のもので乾式摩砕によって作られる。【関】チップ |
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パーティクルボード | particleboards | パーティクルボード | 木材などの小片(チップ、フレーク、ウェファー、ストランドなど)を主な原料として、接着剤を用いて成形熱圧したボードで、表裏面の状態、曲げ強さ、接着剤、ホルムアルデヒド放散量および難燃性によって区分される。【関】パーティクル |
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ハードボード | hardboard | ハードボード | 【同】ハードファイバーボード、【関】繊維板 |
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Purvesリグニン | Purves lignin | パービスリグニン | 炭水化物を4.5%過ヨウ素酸ナトリウム水溶液で酸化後、熱水抽出して残渣として得られるリグニン。過ヨウ素酸リグニン。Purvesは人名。 |
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ハーフラウンド単板 | half-round sliced veneer | ハーフラウンドタンパン | 化粧単板を製造する機械。機械の機構はベニヤレースとほぼ同じであるが、ハーフラウンドベニヤレースの場合には、フリッチに木取られた材はスティロッグ(スピンドルに取り付けられたフリッチを固定する台)あるいはチャックに取付けられて回転し、断続的な切削が行われる。【同】ハーフロータリーレース、【関】ステーログ |
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ハーフロータリー単板 | | ハーフロータリータンバン | ハーフロータリーレースで製造された単板。化粧単板として使用する。 |
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ハーフロータリー単板 | half-rotary(cut) veneer, semi-rotary cut veneer | ハーフロータリータンパン | 【同】ハーフラウンド単板、【関】ステーログ |
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バイアス角 | bias angle, inclination angle, cutting edge inclination angle | バイアスカク | 切削面内において、切削方向に直角な線と切れ刃線とがなす角度。【同】横すくい角、【関】三次元切削、【参】三次元切削 |
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バイオマス(生物現存量) | biomass | バイオマス | バイオマスは、「生物現存量」や「生物体総量」と訳される生態学の用語であった。現在ではすべての生物、すなわち全有機体をエネルギー資源としてバイオマスと呼んでおり、日本産業規格では「地球生物圏の物質循環系に組み込まれた生物体または生物体から派出する有機物の集積」と定義されている。すなわち、光合成によって作り出された植物は物質循環サイクルによって、動物、微生物、無機物へと変化していくが、このサイクルに関与するすべての物質をバイオマスと総称し、エネルギー資源として利用しようとする研究が進んでいる。バイオマスの利用は、石油危機以後、新エネルギー源として注目をあびている。 |
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バイオマスプラスチック | biomass plastic | バイオマスプラスチック | 原料として再生可能な有機資源由来の物質を含み、化学的又は生物学的に合成することにより得られるプラスチック材料 |
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配向性ストランドボード | oriented strandboard | ハイコウセイストランドボード | 【同】 OSB。 |
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排出抵抗 | resistance to chip remove | ハイシュツテイコウ | すでに分離された切り屑が排除されるときに刃物に与える抵抗。【関】変形抵抗 |
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バイト | turning tool, turning chisel | バイト | 木工旋盤の刃物台に固定して使用する旋削用工具。加工目的により先端形状を異にし、平バイト、斜めバイト、外丸バイト、剣バイト、中ぐりバイトなどがある。【同】旋盤用バイト、【関】旋削 |
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配糖体 | glycoside | ハイトウタイ | グリコシドともいう。糖がそのヘミアセタールヒドロキシ基、すなわち糖の環状異性体において、アルドースの1位またはケトースの2位の炭素原子上のヒドロキシ基と他の物質との間で、水を失って縮合した化合物の総称。グルコースのグリコシドをグルコシドという。 |
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刃裏 | back of knife | ハウラ | 平鉋刃において、研削砥石で研削されない面。鉋刃、鉋身、裏金、のみ、小刀の裏面の刃先と周りの平らな部分。【関】刃表 |
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刃押さえ | | ハオサエ | 鉋胴(丸胴)に鉋刃を取り付ける際、鉋刃が遠心力で飛び出さないようにするため、断面を楔形とした金具。この金具で裏刃を介して鉋刃を固定する。
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刃表 | face of knife | ハオモテ | 平鉋刃において、研削砥石で研削された面。【関】刃裏、鉋刃 |
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破壊 | fracture | ハカイ | 材料が外力などによって不可逆的に大きく変形したり分離する現象。 |
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刃角、歯角 | | ハカク | 刃先の角度。刃物角と刃先角のいずれの意味でも用いられる。【関】刃先角、刃物角 |
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歯数 | number of saw teeth | ハカズ | 1枚の鋸に刻まれている歯の数。 |
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刃数 | number of tooth, number of flute | ハカズ | フライスにおける刃の数。 |
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歯形 | tooth style, tooth pattern | ハガタ | 鋸を鋸身に垂直な方向、すなわち側面から見たときの鋸歯の形状。 |
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歯形の基本形 | basic tooth style | ハガタノキホンケイ | 鋸の歯形を決定する際に基となる歯形。【関】歯形要素 |
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歯形要素 | tooth element | ハガタヨウソ | 鋸歯の形状を決定する基本的な指標。歯端、歯距、歯底、歯高、歯喉、歯背、歯角、歯室がある。
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刃金部 | cutting part, cutting tooth, cutting portion | ハガネブ | 切削に直接あずかる工具の金属部分。切れ刃、すくい面および逃げ面からなる。 |
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羽柄材加工機 | | ハガラザイカコウキ | 垂木、貫(ぬき)などの小断面の製材品を羽柄材と総称するが、これらを主に加工するプレカット機械。 |
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葉枯らし | transpirational drying | ハガラシ | 伐倒した樹木を枝葉をつけたまま林内に一定期間放置し、葉からの水分蒸散によって樹幹部の乾燥を促進し、材色の向上を図ることを目的とした林業技術。 |
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はぎ(接ぎ、矧ぎ)【合板の―】 | open joint | ハギ | 板を幅方向に接合すること。JAS(合板)では、合板板面の品質指標のひとつに、「はぎ目の透き」があり、単板接合部の開きを指す。【関】縦継ぎ【単板の―】。 |
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爆砕処理 | blasting treatment | バクサイショリ | 木材に急激な圧力変化を与えて、組織を破壊し、水分通導を向上させ乾燥性を改善する前処理のこと。 |
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白色アルミナ研削材 | white fused alumina abrasives | ハクショクアルミナケンサクザイ | アルミナ質人造研削材の一種で、精製したアルミナを溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したのもの。コランダム結晶から成り、全体として白色を帯びている。記号WAで表示する。 |
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白色雑音 | white noise | ハクショクザツオン | 単位周波数当りに一定のエネルギーを持つ広帯域ノイズ。フーリエ変換を行い、パワースペクトルにすると、全ての周波数で同じ強度となる。 |
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白色腐朽 | white rot | ハクショクフキュウ | 木質のセルロースやヘミセルロースだけではなく、リグニンも同時に分解する。選択的白色腐朽はリグニンをある程度優先的に分解する。腐朽された木材は白変する。 |
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白線帯 | | ハクセンタイ | 辺材から心材に移る境界領域では特異な特徴を示し、移行材として区別される。樹種によっては生材状態で明るく見えることから、白線帯と呼ばれる。 |
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刃口 | pressure bar opening, nose bar opening, incline opening | ハグチ | ベニヤレースやスライサなどの単板切削機械において、鉋台を構成するナイフとノーズバーとの間隔(その付近を指す場合もある)。また、仕上げ鉋盤などでは刃先と口金との間隔をさす。 |
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刃口【丸鋸盤の―】 | saw blade opening | ハグチ | 丸鋸盤の定盤裏側から表側に鋸歯を突出させるための隙間。【関】丸鋸盤、鋸歯、鋸歯走行刃口 |
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刃口距離 | nose bar distance, nose bar opening | ハグチキョリ | 刃口絞り手鉋の鉋身を鉋台に仕込んだ時、鉋身の刃先から鉋台下端と木端返しの交線までの距離。この距離が狭いほど逆目ぼれが発生しにくく、木材をきれいに削ることができる。【同】刃口間隔、【関】刃口開き |
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バクテリアセルロース | bacterial cellulose | バクテリアセルロース | 酢酸菌などの細菌が合成するセルロース。 |
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剥皮機 | barking machine, debarking machine, barker, debarker | ハクヒキ | 【同】バーカ |
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剥離 | flaking | ハクリ | ①切削によって刃部に生じた鱗片状の損失。②コーディング工具の場合、切削によって生じた薄膜のはがれ。 |
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剥離試験 | delamination test | ハクリシケン | JASでは、合板、LVLや合板フローリングについて、所定温度の水に所定時間浸せきした後に乾燥し、層間の剥離状態を定量的に評価する試験方法を定めている。浸せき剥離試験。 |
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剥離接着強さ | peel strength | ハクリセッチャクツヨサ | 接着面の一端に剥離応力を加え、接着接合部が破壊したときの強さ。【関】接着強さ |
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パクリタキセル(タキソール) | Paclitaxel | パクリタキセル | タイヘイヨウイチイ(Taxus brevifolia )の樹皮から単離されたタキソールに由来し、樹皮中の内生菌によって合成される物質。がん化学療法において用いられる有糸分裂阻害剤(英語版)の一種。 |
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歯車 | toothed gear | ハグルマ | 歯を順次かみ合わせることによって運動を他に伝え、または他から受け取るように設計された歯を設けた部品。 |
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歯車対 | gear pair | ハグルマツイ | 相対位置が変わらない軸の周りを回転できる二つの歯車からなり、歯が順次接触することによって、その一方の歯車が他方を回転させる機構。 |
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歯車列 | gears(train of) | ハグルマレツ | 歯車対を組み合わせたもの。
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刃こぼれ跡 | | ハコボレアト | 工具刃先の欠け(刃こぼれ)によって、送材方向に発生する条痕。 |
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端材 | listing | ハザイ | 製材品の幅や長さを決めたり、節、腐れなどを除去するときに発生する切り落とした部分。背板や合・単板屑など製品製造時に発生する木材片をすべて含める場合もある。 |
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破砕機 | crushing machine, shredder | ハサイキ | 木材などの原材料を破砕する機械。破砕方式には1軸方式、2軸方式、ハンマー方式などがあり、ハンマー方式は建築解体木材などを破砕する際に使用される。【関】クラッシャ、2軸剪断破砕機。 |
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刃先 | knife edge, cutting edge | ハサキ | 工具切れ刃断面の先端。【関】刃先線、切れ刃線、切れ刃 |
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刃先運動 | | ハサキウンドウ | 工具切れ刃先端の動き、軌跡。 |
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刃先円 | cutting circle | ハサキエン | フライスや丸鋸などの回転切削工具を回転したときの切れ刃先端の軌跡。丸鋸では歯端円とも呼ぶ。【関】刃先 |
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刃先回転角 | rotation angle of cutting edge, tool rotation angle | ハサキカイテンカク | フライスや丸鋸などの回転切削工具で、特定の刃の刃先の位置を表すための工具の回転角。主軸中心の鉛直線からの回転角で表す。 |
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刃先角 | sharpness angle, lip angle, wedge angle | ハサキカク | 切れ刃断面ですくい面と逃げ面とのなす角度。縁取り研削を行った場合には刃物角と差が生じ、第1すくい面と第1逃げ面とのなす角度になる。すなわち切れ刃最先端の角度をさす。【関】すくい面、逃げ面、第1すくい面、第1逃げ面。 |
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歯先硬化 | hardning of saw tooth | ハサキコウカ | 切れ味や耐摩耗性を向上させるために、鋸歯の歯先に鋸身より高硬度の合金を付けること。ステライト溶着、超硬合金のチップのろう付けやコーティングなどがある。【関】ステライト溶着、超硬チップ |
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刃先後退量 | amount of edge retraction | ハサキコウタイリョウ | 工具の摩耗量の評価法の一つ。すくい面と逃げ面の交線である仮想初期刃先から摩耗の進行によって後退した実際の刃先までの距離で表す。一般には、実際の刃先からすくい面に下ろした垂線から求められるすくい面刃先後退量と逃げ面に下ろした垂線から求められる逃げ面刃先後退量とで表す。
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刃先線 | cutting edge, knife edge | ハサキセン | 刃先を連ねた線。すくい面と逃げ面との交線。【同】切れ刃線、【関】切れ刃 |
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刃先摩耗 | tool wear | ハサキマモウ | 工具で被削材を切削すると、両者の相互作用により工具の刃先は摩耗する。摩耗の原因として、(1)力学的作用、(2)熱的作用、(3)化学的作用が考えられる。刃先後退量や摩耗帯幅によって摩耗の程度を評価することができる。【関】鈍化、刃先後退量、摩耗帯幅 |
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刃先丸み | dullness of tool edge, cutting edge roundness | ハサキマルミ | 切れ刃の丸み。すくい面から逃げ面につながる角の部分の丸み。あらかじめ付ける丸みと、切削に伴って生じる丸みとがある。前者を「切れ刃のころし」ともいう。 |
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はしご状柔組織、階段柔組織 | scalariform parenchyma | ハシゴジョウジュウソシキ、カイダンジュウソシキ | 帯状柔組織が規則的な間隔で配列し、放射組織と比べ帯状柔組織の幅と配列間隔が狭い場合に、横断面で帯状柔組織と放射組織が作るはしご状の紋様に対する記述的な用語。 |
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はしご状穿孔板、階段穿孔板 | scalariform perforation plate | ハシゴジョウセンコウバン、カイダンセンコウバン | 細長くて平行な開口をもつ多孔穿孔のある穿孔板。開口の間に残った細胞壁をbar(s)と呼ぶ。 |
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はしご状壁孔、階段壁孔 | scalariform pitting | ハシゴジョウヘキコウ、カイダンヘキコウ | 水平方向に細長い壁孔がはしご状に連続して並ぶ壁孔の配列。 |
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波状杢 | curly figure, wavy figure | ハジョウモク | 波状木理の存在により材面 (主に放射断面) に出現する波状の杢。バイオリンの背板として波状杢を呈するものが重用されるため、それをバイオリン杢 (fiddle back figure) と呼ぶ。細かい波状杢を縮杢 (ちぢみもく)、それがやや複雑に配列し縮緬状を呈するものを縮緬杢 (ちりめんもく) と呼ぶ。 |
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波状木理 | wavy grain | ハジョウモクリ | 樹幹内軸方向の位置が変わると繊維傾斜の方向が交互に反対になり、縦断面で波状を呈する木理。 |
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VAS法 | Visual Analog Scale Method | バスホウ | 一定の長さを有する線分、その両端につけられた評定、中点(ない場合もある)のみが用意され、ある項目(対象)に対して。線分上にチェック(回答線)をつける。線分の一方からチェックした点までの長さを測定し、その値をもって評定値とする。 |
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破生 | lysigenous | ハセイ | 細胞の破壊または分解 (溶解) によって形成されることを示す。【関】離生、離破性、細胞間隙 |
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肌目 | texture | ハダメ | 材面に現れた木材の構成要素の大小、質、分布などの差異によって生じる、材面の視覚的あるいは触覚的な均質性。仮道管や道管の直径、放射組織の大きさや分布、早材と晩材の割合と密度差、年輪幅などが肌目の精粗の指標となり、粗・中庸・精あるいは均整・不斉、さらに平滑などと相対的に表現される。 |
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ばち(撥)形あさり | swage set | バチガタアサリ | 【同】ばちあさり |
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発火 | | ハッカ | 木材が加熱されて熱分解し、熱分解生成物と空気から成る混合気が可燃濃度に達した状態の時、木材が高い雰囲気温度に曝されると口火が無くても発炎燃焼を開始する。 |
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発火点(発火温度) | ignition point(ignition temperature) | ハッカテン(ハッカオンド) | 口火なしで発炎する最低温度。木材の場合、400~480℃になると発火する。 |
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バックラッシ | backlash | バックラッシ | 工作機械において、互いにはまり合って運動する機械要素の間に、運動方向に設けた隙間。不用意に生じた有害な隙間を含むことがある。バックラッシュ |
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バックレーキ | back rake | バックレーキ | 基準面(Pr)に対するすくい面の傾きを表す角で、p-v面(Pp)が基準面(Pr)およびすくい面と交わって得られるそれぞれの交線が挟む角。【参】アプローチ角(図中γp)。 |
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バッチ式プレス | batch type hot press | バッチシキプレス | 【同】ファイバボード用バッチ式ホットプレス |
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発熱量 | calorific value | ハツネツリョウ | 燃焼過程において木材は発熱する。単位重量当たりの発熱量は木材成分の発熱量の影響を受ける。木材成分の単位重量当りの発熱量はリグニン>セルロース>ヘミセルロースであり、リグニン含有量の多い針葉樹の方が広葉樹よりも発熱量が大きくなる傾向がある。(木材学 応用編 p.192) |
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ハニカム構造 | Honeycomb structure | ハニカムコウゾウ | 蜂の巣(Honeycomb)のように六角形が隙間なく並べられて形作られる構造のこと。広義には、六角形以外の同一形状での構造も含まれる。【関】セル構造体、多孔質材料 |
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歯抜き | tooth punching | ハヌキ | 帯鋸用の帯鋼に基本的な歯形を形成すること。機械で自動的にあるいは手動で歯形を打抜く。【関】目立て、鋸歯形打抜き機、ポンチ |
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跳ね返り【材の―】 | throwback | ハネカエリ | 回転する切削工具などにより、端材などがほぼ工作物の送入側に向かって跳ね飛ばされる現象。【関】逆走、安全装置、反発 |
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跳ね返り防止爪 | anti-throwback fingers | ハネカエリボウシヅメ | リッパやギャングリッパで、端材、木片等の跳ね返りを受け止める役割をもつ爪。 |
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羽根錐 | Forstner bit | ハネギリ | 板面の穴あけに用いる手加工用木工錐。先端部にけづめ、切れ刃およびねじ形の中心錐を1個ずつ有するが、胴体には切屑溝が刻まれていない。板錐とも言う。【関】木工錐 |
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ハネムーン型接着剤 | honeymoon type adhesive | ハネムーンガタセッチャクザイ | 主剤とプライマーを別々の接着面に塗布し、両面をはり合わせた時に硬化反応が起こる、あるいは促進されることにより、短時間の内に接着が完了するような特徴を有する接着剤。 |
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パネル | panel | パネル | 建築に使用する鏡板、壁板、構造用合板などの大形の板の総称。 |
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パネル【官能評価の―】 | panel | パネル | 官能試験に参加する評価者の集団。 |
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パネルソー | panel saw, running saw | パネルソー | 動力により丸鋸軸を上下に往復運動させる装置と鉛直からやや後方に傾いて立つ工作台からなり、丸鋸軸を移動させて工作台上に置いた板状の工作物を切断する木工用丸鋸盤。【関】走行丸鋸盤 |
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幅決め切削 | cutting to width | ハバキメセッサク | 木材の基準面を丸鋸盤の縦定規に当てて、目的の幅に縦挽きすること。 |
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幅ぞり | | ハバゾリ | 木材乾燥時におきる材の変形の一種。板材が、幅方向に反る現象で、弓ぞりやねじれなどとあわせて乾燥欠点の一つとされる。 |
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幅反り | cup | ハバゾリ | 平面である板が雨どい状を呈するような、板の長軸直交方向の湾曲。 |
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パピルス草(学名:Cyperus papyrus L) | papyrus:Cyperus papyrus L | パピルスソウ | カヤツリクサ科に属するアフリカ原産の多年性草木で、茎の高さは通常1.2~1.5 mであり、これを原料とした紙様製品をパピルスということもある。 |
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刃部 | cutting part | ハブ | 刃物は切削に関係する部分を付け刃として台金部にろう接することが一般的で、この付け刃の部分のこと。木工用の刃部の材種には炭素工具鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼および超硬合金などがある。【関】台金部 |
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葉節 | pin knot | ハブシ | 直径がごく小さい節。しばしば潜伏芽や不定芽と繋がっていることから葉節と呼ばれる。 |
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葉巻きバイト | pipe bite | ハマキバイト | ならい旋削で用いる仕上げ加工用のパイプ形固定バイト。【同】カップバイト、コップ形バイト、【関】倣い旋盤 |
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刃物角 | wedge angle, tool angle, knife angle, grinding angle, wedge angle, angle of ground bevel | ハモノカク | 刃物断面ですくい面と逃げ面とのなす角度。縁取り研削を行った場合(あるいはマイクロベベルを付けた場合)は、第2すくい面と第2逃げ面とのなす角度。【同】刃身角、【関】すくい面、逃げ面、刃先角、第2すくい面、第2逃げ面、【参】切削角 |
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刃物鋼 | cutlery steel | ハモノコウ | 木材や食材などの切断を目的とした刃物の刃先に使用される鋼。昔の刃金が現代的に再定義されたものであり、微細均一な金属組織となるように成分や製造条件が決められている。炭素鋼系とステンレス鋼系が代表例である。【関】炭素鋼 |
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刃物台 | tool rest | ハモノダイ | 旋盤やろくろを用いて加工する場合に、刃物を載せて安定させたり固定するための台。【関】木工普通旋盤、旋回台、タレット |
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腹【振動の―】 | antinode | ハラ | 「節」と「節」の間にあって、素材が最も大きな振幅を繰り返す場所を表現する用語。「振動の腹」は、その物体が最も大きく振動する所である。 |
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p-クマリルアルコール | p-coumaryl alcohol | パラクマリルアルコール | モノリグノールの一種で重合するとp-ヒドロキシフェニルリグニンになる。 |
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茨目 | | バラメ | 工作物の繊維方向を考慮せずに挽材するための手鋸の歯形。縦挽き用の歯形にその裏刃(下刃)と上刃に側刃が付いている。【関】上目[鋸歯の―]歯、江戸目、組目。
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バリ | burr | バリ | 切削面の端縁に発生する大きな毛羽立ち。 |
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パリ協定 | Paris Agreement | パリキョウテイ | フランスで2015年に開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)において、採択された協定で、 京都議定書に代わる、2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組み。 |
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針式インサイジング | | ハリシキインサイジング | 直径0.6 mm程度の針を用いて1平方メートル当たり10000~30000の密度で刺針を施すインサイジング加工。 |
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bulk polymerization | bulk polymerization | バルクポリメリゼーション | 溶媒を用いずに液状モノマーをそのまま、あるいはそれに溶けるラジカル重合開始剤を加え、加熱して重合する方法。塊状重合。リグニンに対して用いる場合、モノリグノールが高濃度に存在するような条件での重合反応を指す。実験手法としては酵素と基質と一度に混合して反応させる混合法(Zulaufverfahren)を指す。endwise polymerizationと比べてβ-O-4’型構造単位が少ないとされる。 |
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パルプ | pulp | パルプ | 木材やその他の植物から機械的または化学処理によって抽出したセルロースを主成分とする繊維の集合体。 |
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パルプ収率 | pulp yield | パルプシュウリツ | パルプ化工程において、投入した原料(の乾燥重量)に対して得られたパルプ(の乾燥重量)の割合(%) |
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パルプセメント板 | pulp cement flat sheet | パルプセメントバン | セメント、パルプ、無機質混合剤などを主原料として抄造成形した板状材料。主として建築の内装に使用される。 |
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パルプ漂白 | pulp bleaching | パルプヒョウハク | パルプ繊維を白くすること。化学パルプの場合、漂白剤を使用して、リグニンを除去する。機械パルプの場合、リグニン中の発色団を変化させて、白色度を上げる。 |
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パレット | pallet | パレット | ①マシニングセンタにおいて、工作物を取り付けて、所定の位置に工作物を供給する台。【関】マシニングセンタ②物品を荷役、輸送、保管するために単位数量に取りまとめて載せる面をもつ台。木製、金属製(鋼製、アルミ製)、プラスチック製、紙製(ファイバボード製、段ボール製)などのものがあり、形により平パレット、ボックスパレット、サイロパレット、タンクパレット、ロールパレット、ポストパレットなどに分類される。【関】APC。 |
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バロニア | valonia | バロニア | 緑色植物門に含まれる海藻であり、藻体は肉眼的な大きさの球形の細胞から成っている。バロニアのセルロースは高結晶、高配向であるため学術的な興味を集め、研究試料として頻繁に用いられてきた。 |
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パワースペクトル | power spectrum | パワースペクトル | 信号が周波数ごとに含んでいるエネルギーを、グラフに表わしたもので、音の場合には、ある音に、どのような周波数の純音が、それぞれどのくらいの強さで存在するかをグラフ化したものをいう。 |
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刃渡り | | ハワタリ | 鋸身の剣歯からあご歯までの長さ。刃渡りが手鋸の呼称寸法。 |
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盤 | flitch | バン | 単板や板・小割り材などに再加工するための半製品。板子とも呼ばれる。【同】フリッチ、板子 |
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半縁壁孔対 | half-bordered pit-pair | ハンエンヘキコウツイ | 隣接する二つの細胞の間で単壁孔と有縁壁孔が一つの対をなしたもの。 |
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半環孔材 | semi-ring-porous wood | ハンカンコウザイ | 成長輪の内側 (早材) から外側 (晩材) にかけて道管の径がゆるやかに減少するか、または、径の変化が小さい道管が成長輪の内側に密集している材。環孔材と散孔材の中間的な特徴を表す。【関】環孔材、散孔材 |
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半径すくい角 | radial rake angle | ハンケイスクイカク | 【同】半径方向すくい角 |
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半径方向切込深さ | radial depth of cut | ハンケイホウコウキリコミフカサ | 正面フライスやエンドミルによる加工における、半径方向の切込深さ。【関】軸方向切込深さ
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半径方向すくい角 | radial rake angle | ハンケイホウコウスクイカク | フライスやドリルにおいて、主軸に対して直角な断面上でのすくい角。【同】ラジアルレーキ、外周すくい角、【関】すくい角 |
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晩材 | latewood | バンザイ | 成長輪の中で密度が高く、細胞が小さく、成長期の後半に形成された部分。【関】早材、成長層 |
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伴細胞 | companion cell | ハンサイボウ | 篩管要素と同じ篩部母細胞から分化した細胞で、その篩管要素と密接に結合し、核と豊富な細胞質をもつ柔細胞。 |
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晩材率 | latewood ratio | バンザイリツ | 一つの年輪の年輪幅に占める晩材幅の割合。年輪幅に占める早材の割合は早材率という。 |
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搬送装置 | conveying equipment | ハンソウソウチ | 丸太などの原材料や切削加工された中間製品や最終製品をローラコンベヤ、ベルトコンベヤ、ころコンベヤなどによって搬送する機械。【関】ころ組式搬送装置 |
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はんだ付(半田付) | soldering | ハンダヅケ | 融点が450℃未満のはんだ(軟ろうともいう)の溶融下で行う接合。 |
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バンド[音圧]レベル | band sound pressure level | バンド[オンアツ]レベル | ある特定された周波数帯域の音圧レベル(帯域音圧レベル)。 |
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バンド乾燥機 | band dryer | バンドカンソウキ | バンドドライヤのこと。パーティクルボード用小片を接着条件に好適な含水率(通常3~5%程度)に乾燥させる装置。水平に動く小片を堆積した金網コンベヤに垂直に熱風を通すもの。【同】バンドドライヤ |
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バンドドライヤ | band dryer | バンドドライヤ | 【同】バンド乾燥機 |
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ハンドドリル | hand drill | ハンドドリル | ハンドルを手で回して、チャックに取り付けた穴あけ工具を回転させて工作物に穴をあける。ハンドボーラ、ハンドル錐とも言う。 【同】ハンドル錐 |
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バンド幅 | bandwidth | バンドハバ | 周波数の範囲(帯域幅)のこと。 |
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ハンドブロック式ベルトサンダ | hand stroke belt sander | ハンドブロックシキベルトサンダ | 【同】ハンドブロック操作式ベルトサンダ、【関】ベルトサンダ |
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ハンドブロック操作式べルトサンダ | hand stroke belt sander | ハンドブロックソウサシキベルトサンダ | エンドレス研磨布紙を2個以上のプーリに掛けて回転走行させ、パッドのハンドブロック(台木の下面にフェルトやスポンジを下地として張り、その表面をレザーで包んだ物)を手持ちで操作し、ベルトの裏面を押さえながら工作物を研削するサンダ。ストロークベルトサンダの一種。【同】ハンドブロック式ベルトサンダ、【関】ストロークサンダ |
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反応型接着剤 | reactive adhesive | ハンノウガタセッチャクザイ | 化学反応によって硬化する接着剤。 |
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万能木工機 | combined woodworking machine | バンノウモッコウキ | 手押し鉋盤、自動1面鉋盤、丸鋸盤、および木工ボール盤などの装置を三つ以上組み合わせた木工機械。 |
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反発防止装置 | anti-kickback device, non-kickback device | ハンパツボウシソウチ | 工作物の反発を防ぐための装置。ギャングリッパの反発防止爪など。 |
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反発防止爪 | anti-kickback fingers, non-kickback fingers | ハンパツボウシヅメ | リッパやギャングリッパで、逆走しようとする工作物表面に食い込んで逆走を防止する役割をもつ爪。 |
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ハンマ式剥皮機 | hammer barker | ハンマシキハクヒキ | 原木を回転させながら送材して、ハンマで樹皮を打砕き剥皮する機械。厚い樹皮の剥皮に効果的であるが、軟材の場合には木質部を損傷するおそれがある。【関】バーカ |
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ハンマミル | hammer mill | ハンマミル | 【同】クラッシャ |
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半化学パルプ | semi-chemical pulp | ハンンカガクパルプ | 化学的処理を施してから、機械せん断力によって製造するパルプ。 |
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ひ |
PMV | | ピーエムブイ | PMVはPredicted Mean Voteの頭文字を取って名付けられたもので、日本語では「平均予想温冷感申告」と訳される。人体の熱的快適感に影響する要素として、室温、平均放射温度、相対湿度、平均 風速の4つの物理的要素と2つの人間側の要素である在室者の着衣量と作業量を快適方程式に代入することにより算出される。-3(寒い)から3(暑い)の7段階評価尺度で人間の温度感覚を表し、中立が0である。なお、PMVは建物内などの安定した温熱環境を評価する指標として1994年に国際規格(ISO7730)となり、PMV-2.0から2.0が推奨使用範囲、PMV-0.5から0.5が推奨快適範囲とされている。 |
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B形【平鉋刃の―】 | | ビーガタ | 木工用回転鉋胴に使用される厚さ6.4 mm以下の平鉋刃で、取付け穴がないもの。材質、寸法などがJIS B4709-1997で規定されている。【関】 A形【平鉋刃の―】。 |
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ピーク音圧 | peak sound pressure | ピークオンアツ | ある時間内で最大の絶対瞬時音圧のこと。 |
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ピークサウンドレベル | peak sound level | ピークサンウンドレベル | ある指定された時間内で、標準の周波数重み付け音圧レベルの最大瞬時値。周波数重み付け特性の指定がない場合には、A周波数重み付け特性が指定されているものとする。 |
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PCD | polycrystalline diamond | ピーシーディー | 【同】焼結ダイヤモンド |
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Pタイプ | P-type | ピータイプ | JISにおけるパーティクルボードやMDFの耐水性能の区分「耐水2」の旧名称。MR2、MR2(P)と記載される。 【関】MR2 |
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BWG | Birmingham Wire Gage | ビーダブリュジー | 【同】バーミンガム・ワイヤ・ゲージ |
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B値 | | ビィチ | 住宅等の室内外の温湿度変化において、相対湿度の対数と温度の関係はおおむね直線関係で示される。この直線の傾きをB値と呼び、調湿性能の評価に用いられる。外気に比べ室内のB値が小さい場合は、湿度変動が抑えられており、調湿作用に優れた状態と言える。 |
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ヒートテンション | heat tensioning | ヒートテンション | 帯鋸の幅方向の歯先に近い部分を硬度に影響を与えない範囲の450℃前後で加熱し、鋸身に内部応力を発生させる腰入れ方法。加熱部分には、加熱されない周囲の部分に拘束された状態で永久変形を起こした分だけ縮みが生じ、結果として加熱部分に引張応力を発生させるもので、「縮み腰入れ」ともいう。【同】加熱腰入れ、【関】腰入れ |
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ピーリング | peeling, rotary peeling | ピーリング | ベニヤレースによって単板を切削すること。【関】単板切削、スライス |
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ピーリング反応 | peeling reaction | ピーリングハンノウ | アルカリ条件下で生じる多糖の反応。還元性末端残基で開環構造から異性化してケトース型となり、続いてβ-脱離反応によりエノールとして解重合がおこる。 |
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非還元性末端 | non-reducing end | ヒカンゲンセイマッタン | 多糖の場合、アノマー炭素に結合を作っていない糖を含む末端を還元末端、そうでないものを非還元末端という。 |
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非還元性末端(残基) | non-reducing end (residue) | ヒカンゲンセイマッタン(ザンキ) | 糖鎖分子の末端残基のうち、アルデヒド基に由来する還元性を示さないもの。還元性末端と比較して反応性は低い。 |
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引きかき(引掻き)【合板の―】 | scractch, hardness | ヒキカキコウド | 合板の表面性能を評価するための1指標で、合板表面にダイヤ針を一定加重で押しつけて引っかき、その際にできる傷の深さで評価する。【関】表面性能【合板の―】。 |
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挽角 | squared | ヒキカク | 製材品の一種。かつての製材のJASでは、厚さおよび幅が7.5 cm以上のものをさす。【同】挽角類 |
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挽角類 | squared | ヒキカクルイ | 製材品の材種区分のひとつ。かつての製材のJASでは、厚さおよび幅が7.5 cm以上のものをさし、断面形状によって正角と平角に分けられる。【関】挽割類、板類 |
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挽材 | sawing | ヒキザイ | 鋸により工作物の木材繊維を切断・分離して鋸屑として工作物中から排出すること。すなわち、鋸により切削すること。【関】製材 |
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挽材消費電力 | power consumption in sawing | ヒキザイショウヒデンリョク | 挽材で消費する電力。【関】正味挽材[所要]動力 |
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挽材所要動力 | power required in sawing, power consumption in sawing | ヒキザイショヨウドウリョク | 挽材に必要な動力。【関】挽材消費電力 |
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挽材精度【帯鋸盤の―】 | sawing accuracy | ヒキザイセイド | 製材品の仕上がり状態での寸法のばらつき、または設定寸法との差。もしくは、挽面の平面性。 |
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挽材能率 | sawing efficiency | ヒキザイノウリツ | 一定時間に挽材できた量。挽材時間当たりの挽材面積で表す。 |
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挽材能率比 | ratio of sawing efficiency, sawing efficiency ratio | ヒキザイノウリツヒ | 基準となる挽材条件における挽材能率と比較したい挽材条件における挽材能率の比。【関】挽材能率 |
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ひきぬけ | | ヒキヌケ | 立木の伐採時に生じる割れにともなって、樹幹と伐根のどちらかに、本来他方の一部であるべき部分が残存すること、また残存した部分。造材時に丸太間に生じるものについてもひきぬけと呼ばれる。 |
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挽肌 | sawn surface quality | ヒキハダ | 挽材における切断面の精粗、凸凹の状態。材面に現れる毛羽だち、目ぼれ、縞模様(tooth mark)などに左右される。 |
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挽肌のプロフィール | profile of sawn surface | ヒキハダノプロフィール | 材の送り方向に平行で、挽面に直角な平面で挽肌を切ったときに現れる凹凸の形状。 |
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挽幅 | height of sawing, depth of sawing | ヒキハバ | 挽材における切断面の高さ(深さ)。分断型の挽材では、工作物の厚さに相当する。 |
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挽曲り | kerf bent, snake | ヒキマガリ | 本来直線とならなければならない挽道が直線にならないこと。挽曲りは機械設備の不良、鋸の変形、鋸歯の摩耗などから生じる。 |
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挽曲げ法 | kerf bend method | ヒキマゲホウ | 板にたくさんの挽き目を入れ、挽き目を内側にして板を曲げる曲げ加工の一方法。 |
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挽道 | kerf | ヒキミチ | 挽材中に鋸歯の切削作用により生ずる溝状の切り跡。鋸断時の鋸の走行線。【関】挽道幅 |
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挽道幅 | kerf width | ヒキミチハバ | 鋸歯の切削作用によって生じる挽き溝の幅で、鋸のあさりの幅にほぼ対応する。【関】挽道、あさり幅 |
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挽物工作 | | ヒキモノコウサク | 【同】ろくろ細工、【関】ろくろ、挽物 |
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比強度 | specific strength | ヒキョウド | 木材科学では、木質材料の強さを強さ測定時の木質材料の密度で除した値。 |
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挽割 | scantling, small squared lumber | ヒキワリ | 製材品の一種。かつての製材のJASでは、厚さ7.5 cm未満で幅が厚さの4倍未満の製材をさす。【関】挽割類 |
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挽割類 | scantling, small squared lumber | ヒキワリルイ | 製材品の材種区分のひとつ。かつての製材のJASでは、厚さが7.5 cm未満で幅が厚さの4倍未満のものをさし、断面形状によって正割と平割に分けられる。【関】挽角類、板類 |
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微結晶セルロース | microcrystalline cellulose | ビケッショウセルロース | 天然セルロースを希硫酸で加水分解し、重合度を200-300程度に低下させた純度の高いセルロースの標準的試料。 |
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比研削抵抗 | specific grinding resistance | ヒケンサクテイコウ | 切り屑の単位断面積当たりの研削抵抗。一般にこの抵抗値が小さいものほど研削が容易であり、この値は被研削性を示す一つの指標となる。【関】研削抵抗 |
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飛行機鉋 | | ヒコウキガンナ | 障子などの組子を数本同時にまとめて削る鉋。 |
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被削材 | work material, workpiece material, work-piece, material cut | ヒサクザイ | 切削のしやすさと削られやすさの難易の程度が評価される材料。 |
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被削性 | machinability | ヒサクセイ | 切削のしやすさと削られやすさの程度。切削工具の種類、形状、材質はもちろん切削方式や切削条件および木材の材質などによって評価の仕方が異なってくるが、一般的に切削抵抗または切削動力、工具寿命、切削面性状、加工精度によって評価される。【関】切削性 |
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被削性試験 | test of machinability | ヒサクセイシケン | 被削性を判断するために行う試験。試験項目には切削抵抗、切削面の性状、切屑の変形や形状、加工精度、工具切れ刃の耐摩耗性、切削温度などがある。【関】被削性、切れ味 |
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被削面 | work surface | ヒサクメン | 切削加工する前の工作物の表面。 |
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飛散 | scattering | ヒサン | 回転する切削工具などにより、切屑、木片、端材などが不特定の方向に飛ばされる現象。 |
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菱形結晶 | prismatic crystal, rhomboidal crystal | ヒシガタケッショウ | ⇒結晶 |
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被子植物(angiosperm) | angiosperm | ヒシショクブツ | 裸子植物と対をなす分類群で、胚珠が 子房に包まれている植物のこと |
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比重 | specific gravity | ヒジュウ | 物体の質量/物体と同積の水(4 ℃)の質量。全乾状態、気乾状態、生材状態における比重をそれぞれ全乾比重、気乾比重、生材比重という。 |
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非縮合型構造 | uncondensed-type structure | ヒシュクゴウガタコウゾウ | リグニンの単量体単位間の結合様式において、芳香環の2,3,5,6位のうち、メトキシ基以外の位置が水素原子のみである構造を指す。この時、ジアリールエーテル型(4-O-5’型)は上記条件を満たすが、縮合型に含まれる。 |
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微小硬さ試験 | microhardness test | ビショウカタサシケン | JISでは、試験荷重が9.807~490.3 N(1~50 kgf)の範囲をビッカース硬さ試験、9.807 N(1 kgf)以下の試験を微小硬さ試験という。【関】ビッカース硬さ |
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非晶部 | amorphous region | ヒショウブ | 木材中のセルロースのうち結晶化していない部分 |
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非晶領域 | amorphous region | ヒショウリョウイキ | ⇒結晶領域 |
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ビスコース | viscose | ビスコース | セルロースを水酸化ナトリウム水溶液に浸漬させてアルカリセルロースを生成し(マーセル化反応)、ついでアルカリセルロースに二硫化炭素を反応させる(硫化、またはザントゲン化反応)ことで得られる水溶性の化合物。セルロースザンテート(セルロースザントゲン酸ナトリウム)。原料には一般に木材パルプ(溶解パルプ)が用いられる。 |
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ビスコースレーヨン | viscose rayon | ビスコースレーヨン | ビスコース原液を紡糸液とし、湿式紡糸法により得られる再生セルロース繊維。 |
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ヒステリシス | hysteresis | ヒステリシス | 例えば、ある相対湿度における木材の平衡含水率が、その時点での吸着や脱着作用だけなく、それに至るまでの吸脱着の過程によって異なる現象。履歴現象や履歴効果とも呼ばれる。 |
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ピストンホン | piston phone | ピストンホン | JIS C 1515-2020に規定された、マイクロホンの感度を校正するための機器。小さな寸法の閉空洞内に既知の音圧を発生させるための、既知の周波数と既知の振幅で往復運動する剛なピストンをもつ装置。一般のピストンホンでは、周波数が250 Hz, 114 dBあるいは124 dBの音圧レベルを発生させることができ、温度や湿度の変化による音圧レベル変化はほとんどなく、安定性が高い。 |
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ピスフレック | pith fleck | ピスフレック | 材の縦断面で木理に沿った筋として現われる、正常材に囲まれ、軸方向に連続した異常な柔組織の束。普通、形成層潜孔虫の幼虫による形成層付近の食害が原因となって生ずる。 |
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ひずみ | strain | ヒズミ | 外力によって物体が変形するとき、変形量の元の寸法に対する比。引張、圧縮およびせん断ひずみがある。 |
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ひずみ(歪) | strain | ヒズミ | 物体に外力が作用した時に生じる寸法やねじれ量の変化の相対値。 |
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ひずみ(歪)ゲージ法 | strain gauge method | ヒズミゲージホウ | 物体が変形すると、接着または埋設したセンサの電気抵抗または静電容量が変化する現象を利用して、ひずみまたは応力を測定する方法。 |
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比切削エネルギー | specific cutting energy | ヒセッサクエネルギ | 切削に要した仕事量を工作物から除去された部分の体積で除した値。 |
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比切削抵抗 | specific cutting resistance | ヒセッサクテイコウ | 切削抵抗を切削断面積(切削幅×切込量)で除した値。【関】切削抵抗 |
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比切削力 | specific cutting force | ヒセッサクリョク | 単位切削断面積当たりの切削力。【関】切削力 |
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比接着説 | specific adhesion | ヒセッチャクセツ | 木材の接着機構を説明する支配的な説で機械的接着説に対抗して出された。ファンデルワールス力のような分子間力や共有結合が界面に存在して接着しているという説である。 |
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皮層 | cortex | ヒソウ | 茎と根において、表皮と維管束系の間もしくは周皮と維管束系の間にある一次基本組織。 |
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肥大成長 | radial growth | ヒダイセイチョウ | 形成層による樹幹または枝の放射方向への成長。樹幹または枝の直径の増大につながるため、肥大成長と呼ばれる。 |
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ビタミンB群 | vitamin B group | ビタミンBグン | 水溶性ビタミンであり、B1, B2, ニコチン酸、B6, パントテン酸、ビオチン、葉酸、リポ酸、B12、コリン、カルニチン、p-アミノ安息香酸、イノシトールが属し、生体内において糖質やアミノ酸、脂肪などの代謝過程の補酵素として重要な生理機能を担っている。 |
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ビタミンD | vitamin D | ビタミンD | ステロイド誘導体に属し、D2からD7まで6種類のビタミンDが存在するが、いずれもプロビタミンD(前駆物質)を有し、紫外線の照射によってビタミンDが生成される。これが不足するとラットやヒトの場合カルシウムの沈着障害やリン酸代謝の異常が起こり、骨や歯の成長に障害をもたらす。 |
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左ねじれドリル | left hand helix twist drill | ヒダリネジレドリル | 溝が左ねじのドリル。 |
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ビッカース硬さ | Vickers hardness | ビッカースカタサ | 対面角136°のダイヤモンド四角錐圧子を用い、試験片にビラミッド形のくぼみをつけたときの試験荷重を、くぼみの対角線の長さから求めた表面積で除した値で押込み硬さを表す。原理的には試験荷重の大きさに制限はないため広い範囲の試験荷重で用いられている。試験方法はJIS Z 2244-2009で規定されている。【関】ヌープ硬さ、ロックウェル硬さ |
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ピッカリングエマルション | Pickering emulsion | ピッカリングエマルション | 水相と油相の界面に固体粒子が吸着することで安定化されたエマルションの総称。 |
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ピッチ | pitch | ピッチ | 歯端線または歯円線に沿って測定した隣接する鋸歯の歯端の間隔。 |
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ピッチ【ねじの―】 | pitch | ピッチ | ねじの軸線を含む断面において、互いに隣り合うねじ山の相対応する2点を軸線に平行に測った距離。 |
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ピッチ【音の―】 | sound pitch | ピッチ | 聴覚にかかわる音の属性の一つで、低から高に至る音の尺度。知覚される音の高さ、もしくは音の物理的な高さ(基本周波数[Hz])のこと。 |
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ビット | bit | ビット | 板面の穴あけ用と木口面の穴あけ用に大別できる。前者は切れ刃が繊維を横切りできるように切れ刃回転半径よりやや大きめのけづめがあり、穴の中心位置を正確に決めて切れ刃の誘導を行う案内ぎりが付けられている。後者にはけづめはない。【同】木工錐
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引張り | tension | ヒッパリ | 部材に引張応力が作用している状態。(出典:建築大辞典,p.1286,彰国社,第1版第4刷,1978) |
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引張あて材 | tension wood | ヒッパリアテザイ | 典型的には広葉樹の枝あるいは傾斜・湾曲した幹の上側にできるあて材。解剖学的な特徴として、繊維細胞において、木化の程度が低い、細胞壁の内側にゼラチン層がしばしば存在する点などが挙げられる。【関】あて材、圧縮あて材 |
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引張接着強さ | tensile strength | ヒッパリセッチャクツヨサ | 接着面に引張応力を加え、接着接合部が破壊したときの強さ。【関】接着強さ |
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引張せん断接着強さ | tensile shear strength | ヒッパリセンダンセッチャクツヨサ | 引張荷重によって接着面にせん断応力を加え、接着接合部が破壊したときの強さ。【関】接着強さ |
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引張ばね | extension spring, tension spring | ヒッパリバネ | 主として引張荷重を受けるばね。狭義には、引張コイルばね。 |
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必要燃焼空気量 | required amount of combustion air | ヒツヨウネンショウクウキリョウ | 燃焼に必要な空気量のこと。燃焼ガス式乾燥法において湿度の調整が困難な要因とされている。 |
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必要壁量 | required wall amount | ヒツヨウヘキリョウ | 地震力や風圧力を想定して、これらに耐えられる壁量。 |
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1刃当りの送り量 | feed per knife | ヒトハアタリノオクリリョウ | 主に回転切削で、連続する二つの切れ刃先の軌跡の送り方向の距離。 |
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一人生産方式 | single-operator production system | ヒトリセイサンホウシキ | 一人の作業者が通常静止した状態の品物に対して生産作業を行う方式。複数の作業者が協働して作業を行う場合もある。【関】ライン生産方式 |
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ビトリファイド研削砥石 | vitrified grinding wheels | ビトリファイドケンサクトイシ | 【同】ビトリファイド砥石 |
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ビトリファイド砥石 | vitrified wheel | ビトリファイドトイシ | 長石、可溶性粘土、陶石などを結合剤とした砥石。 |
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ヒドロキシエチルセルロース | hydroxyethyl cellulose | ヒドロキシエチルセルロース | アルカリセルロースにエチレンオキシドを作用させることより調製されるセルロースエーテル(HEC)。長鎖アルキルを導入した部分疎水化HECも知られる。 |
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ヒドロキシプロピルセルロース | hydroxypropyl cellulose | ヒドロキシプロピルセルロース | アルカリセルロースにプロピオンオキシドを作用させることより調製されるセルロースエーテル(HPC)。水可溶性でリオトロピック液晶挙動を示す。 |
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ヒドロキシメチル(基・化) | hydroxymethyl group | ヒドロキシメチル(キ・カ) | -CH2OH。酸化されるとカルボキシ基となる。 |
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ヒドロキシメチルフルフラール | hydroxymethyl furfural | ヒドロキシメチルフルフラール | ヘミセルロースの酸加水分解によって生じる単糖に対して酸処理を続けると、脱水反応によってヘキソースがヒドロキシメチルフルフラールに変換される。 |
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ビニル系モノマー | vinyl monomer | ビニルケイモノマー | ビニル基(CH2=CH–)を有する重合性のある化合物の総称。スチレン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニルなど。 |
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ヒノキ | Japanese cypress, Hinoki cypress, Chamaecyparis obtusa | ヒノキ | 本州の福島以南、四国、九州に分布する針葉樹高木。辺材は淡黄白色、心材は淡黄褐色から淡紅色。高級建築材、内装、建具、家具、指物、風呂桶、桶、彫刻に使用。 |
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ヒノキ型壁孔 | cupressoid pitting | ヒノキガタヘキコウ | 分野壁孔の一種で、仮道管側の有縁壁孔の孔口は、幅が壁孔縁の幅より狭く、孔口の長軸が壁孔縁より内側にある輪内孔口で、卵円形を呈する。孔口の長軸の角度は垂直から水平まで多様である。典型的なものはヒノキ Chamaecyparis obtusaに見られる。 |
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ヒノキチオール(β -ツヤプリシン) | Hinokitiol | ヒノキチオール | 分子式C10H12O2の物質。シダーやヒバに含まれる不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)で、芳香族化合物の一つ。β-ツヤプリシン(β-thujaplicin)と同一。 |
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ヒバートのケトン | Hibbert ketone | ヒバートノケトン | 針葉樹木粉を2%塩酸エタノール溶液中で還流することによって得られる、β-O-4型構造由来のグアイアシルプロパン構造を有するケトン化合物。エチル基はエタノール由来。Hibbertは人名。 |
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非破壊計測 | nondestructive method | ヒハカイケイソク | 材料の物性、強度、材質や欠点などを評価する際に、材料を破壊することなく評価する方法 |
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びびり | chatter | ビビリ | 切削中の工具あるいは被削材に発生する激しい振動。 |
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びびりマーク | chatter mark | ビビリマーク | 切削時に工具あるいは工作物が振動することにより切削仕上面に現れる凹凸。 |
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微粉 | abrasive powder | ビフン | 研磨布紙用研磨材の粒度のうちP240~P2500, また、研削砥石用研磨材の粒度のうちF230~F1200までの砥粒の総称。【関】砥粒、粗粒 |
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非分泌性細胞間隙 | non-secretory intercellular space | ヒブンピツセイサイボウカンゲキ | 細胞間隙の一種で、単なる細胞の間隙。【関】細胞間隙、分泌性細胞間隙 |
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皮目 | lenticel | ヒモク | 細胞間隙の存在でコルク組織と区別される周皮の特殊化した部分。外見的には多様な形をとるが、しばしばレンズ形である。周皮は他の部分では不透過性であるが、皮目を通してガス交換を行うのに役立っている。 |
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比ヤング係数、比ヤング率 | specific Young’s modulus, specific modulus of elasticity, specific MOE | ヒヤングケイスウ、ヒヤングリツ | 木材科学では、木質材料のヤング係数をヤング係数測定時の木質材料の密度で除した値。 |
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評価者 | assessor | ヒョウカシャ | 官能試験に参加する人。事前に識別試験などで選抜を行い、当該の試験に適正な評価者であると判明している場合は、選ばれた評価者という。【関】専門評価者 |
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標準作業 | standard operation | ヒョウジュンサギョウ | 製品または部品の製造工程全体を対象にした、作業条件、作業順序、作業方法、管理方法、使用材料、使用設備、作業容量などに関する基準となる規定。 |
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標準時間 | structure of standard time | ヒョウジュンジカン | その仕事に適正を持つ習熟した作業者が、所定の作業条件下で、必要な余裕時間を持ち正常な作業ペースにより仕事を遂行するために必要とされる時間。主体作業時間と準備段取作業時間からなる。 |
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標準状態 | standard condition, normal state of testing for wood | ヒョウジュンジョウタイ | 木材の試験方法の通則(JIS)において標準状態の試験が規定されており、標準温湿度状態(温度20±2℃、湿度65±5%)の室内で調整し、含水率が12±1.5%の試験体について行うとされている。 |
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漂白 | bleaching | ヒョウハク | 化学パルプ製造工程において、蒸解の後にパルプ中に残存するリグニンを、主として酸化反応によって除去する過程。 |
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漂白剤 | bleaching agent | ヒョウハクザイ | 酸化あるいは還元反応を利用して漂白する薬剤。酸化漂白剤と還元漂白剤がある。木材漂白には亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素が多用され、材色の淡色化、変色防止などには還元漂白剤が使用される。 |
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表皮 | epidermis | ヒョウヒ | 植物体の一次組織の最も外側の細胞層。しばしば外側の壁は厚く肥厚し、クチクラ化する。1層または多層の細胞層からなる。 |
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表面粗さ | surface roughness | ヒョウメンアラサ | 工業製品の表面における比較的短い間隔の凹凸を評価するパラメータ(最大高さ、十点平均粗さ、中心線平均粗さなど)の総称としてJIS B0601で規定されていた用語。輪郭曲線方式による表面性状の評価を導入した2001年の改正で、同様の概念は粗さパラメータとして規定された。表面粗さを表すパラメータと粗さパラメータは、名称が同じでも定義が若干異なる。【関】粗さパラメータ、輪郭曲線方式、表面性状 |
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表面汚染菌 | disfiguring fungi | ヒョウメンオセンキン | 木材表面に付着し生育することによって木材表面の美観を損ねる菌の総称。木材表面が高含水率状態になった場合に発生することが多いが、乾燥した木材表面を好み、乾いた外構材の表面を汚染する菌もある。分類学上は主に不完全菌に属す。 |
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表面共鳴プラズモン分析 | surface plasmon resonance analysis | ヒョウメンキョウメイプラズモンブンセキ | 表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance; SPR)現象を利用し、試料の屈折率(誘電率)変化を高感度にモニターする分析である。屈折率が、試料の密度に影響を受けることを利用し、分子間の相互作用を鋭敏に感知することが可能となる。その特長は、生体物質の相互作用の測定においてラベル化の必要がなく、リアルタイムに測定が行えることである。 |
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表面結露 | surface condensation | ヒョウメンケツロ | 天井、壁、床などの構造体の表面に生じる結露をいう。 |
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表面硬化 | case hardening | ヒョウメンコウカ | 強い乾燥応力によってセットが形成された状態のこと。乾燥初期に高温低湿にしたり、乾燥途中で乾燥を急いで湿度を降下しすぎると表層部に強いテンションセットが形成され、乾燥終了時に板を長さ方向に挽き割ったり、板の厚さを片側だけ余計削ったりすると反りが生じる。【関】ドライングセット |
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表面処理 | | ヒョウメンショリ | 木材表面に薬剤を付着させることにより木材全体に防腐・防蟻効果をもたせる方法。刷毛やローラーを用いた塗布処理、噴霧器や噴射器を用いた吹付処理、及び薬液に浸す浸漬処理がこれに該当する。 |
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表面処理工具 | surface treated tool | ヒョウメンショリコウグ | 刃部の材料の表面に、窒化、酸化、窒化酸化処理などの表面処理を施した工具。【関】コーティング工具 |
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表面性状 | surface texture | ヒョウメンセイジョウ | 表面の微細な幾何学的特性で、加工によって生じる凹凸、きず、筋目などの総称。表面の凹凸形状を表わす「粗さ」および「うねり」もこれに含まれる。これらの特性は表面性状パラメータを用いて評価される。【関】粗さ、うねり、表面性状パラメータ |
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表面性状パラメータ | surface texture parameter | ヒョウメンセイジョウパラメータ | 輪郭曲線方式による表面性状の評価において、輪郭曲線から計算されるパラメータ。輪郭曲線が「断面曲線」「粗さ曲線」「うねり曲線」の場合、それぞれ「断面曲線パラメータ」「粗さパラメータ」「うねりパラメータ」という。 |
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表面性能【合板の―】 | surface quality of plywood | ヒョウメンセイノウ | JAS(合板)では、特殊加工化粧合板を対象として、温度変化に対する耐候性、耐水性、耐熱性、耐摩耗性、引きかき硬度、耐衝撃性、退色性、耐汚染性、耐薬品性についての基準が、Fタイプ、FWタイプ、Wタイプ、SWタイプごとに決められている。【関】特殊加工化粧合板 |
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表面単板 | face(veneer) | ヒョウメンタンパン | 合板を構成する単板で、最外側に位置する両側の単板。表面単板の一方を表板(フェイス)とすれば、他方は裏板(バック)となる。【関】板面の品質 |
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表面の品質【合板の―】 | quality of the face | ヒョウメンノヒンシツ | JAS(合板)では、合板面の品質を節や割れ等の欠点の程度(A~Dのグレード等)で表すが、これによって評価した表面の品質。【関】裏面の品質【合板の―】、板面の品質。 |
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表面割れ | surface check | ヒョウメンワレ | 木材の表層部に生じた繊維方向の割れ。木材が乾燥する際、材の表面から含水率が降下し、表層部が先に乾燥して収縮を始める。このとき、内層はまだ含水率が高く収縮が起こらないため表層は引っ張られて自由に縮めず表面割れが発生しやすい。木材乾燥による割れはしばしば内部割れと表面割れにわけて考察される。また、表面割れはしばしば木口割れと材面割れにわけて考察される。 【関】割れ、乾燥割れ、内部割れ、木口割れ、材面割れ |
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秤量法 | | ヒョウリョウホウ | 捕集測定方法によって浮遊粉じん濃度を測定するときの濃度測定方法の一つ。ろ過材または衝突板に捕集した粉じん質量を捕集前後の秤量差から求め、吸引量で除して質量濃度を求める。【関】捕集測定方法 |
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平鉋 | | ヒラガンナ | 木材を平面に削るのに用いる鉋。鉋台に鉋身のみを仕込む一枚鉋、鉋身と裏金を仕込む二枚鉋がある。削り目的によって荒仕工鉋、中仕工鉋、上仕工鉋がある。 |
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平鉋刃 | flat blade, knife for hand planer | ヒラカンナバ | 切れ刃線が真直な板状の刃物。薄刃と厚刃がある。高速度工具鋼、超硬合金などの材質の刃部を台金部にろう接して作る。薄刃は刃物全体を刃部材質とする場合が多い。【関】鉋刃 |
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開き破壊 | split along grain | ヒラキハカイ | 木口切削において、切込量や切削角が比較的大きい場合あるいはこれらが比較的小さくても刃先が鋭利でない場合に、刃先下方の被削材が横引張りによって繊維方向に沿って割り聞かれたように生じる破壊。【関】木口切削 |
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平削り | planing, linear cutting | ヒラケズリ | 刃物と工作物との相対的な動きが直線的であるような切削機構。 |
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平削加工 | planing | ヒラケズリカコウ | 回転鉋盤によって材料の厚さ規制および表面仕上げをする加工、あるいは仕上げ鉋盤のような平鉋刃による直線削りによって表面仕上げを行う加工。 |
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平削り鉋盤 | surfacer, planer, leveling machine | ヒラケズリカンナバン | 【同】仕上鉋盤 |
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平剣バイト | straight turning tool with square corner | ヒラケンバイト | 主切れ刃がシャンクの軸にほぼ直角な剣バイト。【関】バイト |
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平座金 | plain washer | ヒラザガネ | 平板状の座金。外形は丸、片面取りした丸、四角などがあり、四角形のものは角座金と呼ぶ。 |
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平定規 | scale, anvil | ヒラジョウギ | テーブル帯鋸盤において、挽材寸法を決める定規。手押しによる挽材の場合は面の平らな平定規が用いられる。【関】定規、テーブル帯鋸盤 |
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ヒラタキクイムシ | Lyctus brunneus | ヒラタキクイムシ | ナガシンクイムシ科ヒラタキクイムシ亜科に属する乾材害虫。日本における乾材害虫の最重要種。 |
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平突きのみ(鑿) | paring chisel | ヒラツキノミ | ほぞやほぞ穴などの平面仕上げに用いる突きのみ。 |
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ピラノース | pyranose | ピラノース | 環状構造をとる単糖類のうち、六員環構造をもつものの総称。 |
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平刃 | | ヒラバ | 超硬丸鋸の刃形の配列の一つ。ばちあさりに似た歯喉面が台形をした同一寸法・形状の超硬チップを配列する。【参】組刃 |
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平歯車 | spur gear | ヒラハグルマ | 歯が回転軸に平行で、円筒の表面にあるように配置された歯車。 |
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平刃のみ(鑿) | square nose chisel | ヒラバノミ | 平刃状ののみ。平板状の鋼の一端に平刃を付け、他端に柄を付けて作る。旋削加工で被削材の外周面を円筒状に荒削りするのに用いられる。【関】のみ |
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平フライス | plain milling cutter, cylindrical cutter | ヒラフライス | 外周面に切れ刃をもち、平面を仕上げるフライス。周刃フライスとほとんど同義。【関】正面フライス、【参】回転削り、周刃フライス |
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平フライス削り | slab milling | ヒラフライスケズリ | 平フライスを用いた加工。 |
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比例限度 | proportional limit | ヒレイゲンド | 材料に作用する外力が増加すると、ひずみと応力との比例関係がそれはじめて、応力に対してひずみが過大になりはじめる。比例関係が保持される上限を比例限度という。 |
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非連成モード | uncoupled modes | ヒレンセイモード | 一方の振動モードから他の振動モードにエネルギーが移動することがなく、他のモードと同時に、互いに独立に系に存在することのできる振動モードのこと。 |
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疲労安全率【帯鋸の―】 | | ヒロウアンゼンリツ | 使用中の帯鋸に生じる最大応力に対する帯鋸の疲れ限度の比。最大応力には緊張力による応力以外に切削抵抗、腰入れ、背盛り、切削熱による応力、繰り返し曲げによる力、回転による遠心力、歯底部の応力集中などが加わる。安全率は2.4から2.8の間にある。 |
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広のみ(鑿) | | ヒロノミ | 厚のみと同種で、刃幅が厚のみよりも広いものを言う。 |
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ピンクノイズ | pink noise | ピンクノイズ | 周波数の逆数に比例する音圧レベル分布を持つ広帯域ノイズ。(周波数について)オクターブ当り–3 dBまたはディケード(1桁)当り–10 dBの割合で低下するスペクトルを持つ。 |
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品質管理 | quality control, QC | ヒンシツカンリ | 満足する品質の製品を安定して作り出すために行われる管理手法。 |
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品質マネジメントシステム規格 | quality management system, QMS | ヒンシツマネジメントシステムキカク | 品質に関して組織を指揮し、管理するためのマネジメントシステムの規格。ISOの9000ファミリーがその代表。 |
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品等 | grade | ヒントウ | 品質に関わる等級。木材においては、用途に応じて様々な、法律に基づいた等級、業界内の自主的な規格、個人による評価などの品等が存在する。 |
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ピンホール | pinhole | ピンホール | 穿孔性昆虫の食害によって材に生じた小径の穴。 |
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ふ |
ファイバースクレレイド | fiber-sclereid | ファイバースクレレイド | ⇒繊維状厚壁異形細胞 |
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ファイバーボード | fiberboard | ファイバーボード | 【同】繊維板 |
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ファジイ制御 | fuzzy control | ファジイセイギョ | ファジィ推論演算を行って操作量を決定する制御方式。ファジィ集合を利用して制御モデルや制御系を構成した制御。 |
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ファンデルワールス力 | van der Waals force | ファンデルワールスリョク | 分子内の電子分布が瞬間的に偏って生じる双極子同士の相互作用であり、電気的に中性な分子間にはたらく弱い引力。距離の6乗に反比例して弱くなる。平均的なエネルギーは4.2 kJ/mol程度。 |
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フィードバック | feedback | フィードバック | 制御系の出力側の信号を入力側に戻し、制御系の出力に影響を及ぼすこと。 |
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フィードバック制御 | feedback control | フィードバックセイギョ | フィードバックによって制御量を目標値と比較し、それらを一致させるように操作量を生成する制御。閉ループ制御ともいう。【関】フィードバック |
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フィードフォワード制御 | feedforward control | フィードフォワードセイギョ | 目標値、外乱などの情報に基づいて、操作量を決定する制御。 |
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VOC | volatile organic compounds | ブイオーシー | 【同】揮発性有機化合物 |
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フィックの法則 | | フィックノホウソク | 物質の拡散に関する基本法則で、第1法則と第2法則とがある。第1法則は状態を決定する諸量が時間的に変化しない状態(定常状態)に用いられ、単位時間に単位面積を通過する物質の量がその物質の濃度勾配に比例するとするものである。第2法則は第1法則から導かれ、非定常状態に用いられる。 |
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Fischer(フィッシャー)投影式 | Fischer projection | フィッシャートウエイシキ | 不斉炭素についての絶対立体配置を表現するために使われる構造式。 |
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フィッシャー投影式 | Fischer projection | フィッシャートウエイシキ | 不斉炭素に結合する置換基の空間的な絶対配置を区別するために使われる構造式。 |
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フィトンチッド | phytoncide | フィトンチッド | 植物が放出、あるいは分泌し、他の生き物に影響を与える物質の総称。フィトンチッドの意味する範囲は広く、微生物や小動物、さらには植物も対象にされ、その作用も抗菌作用、殺虫・忌避作用などから、誘因、植物の発芽・成長阻害作用なども含んでいる。 |
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Vベルト | V-belt | ブイベルト | 動力伝達用に用いられる、断面がV字形をしたエンドレスになったベルト。外周にV字形の溝をもつプーリと組み合わせて用いられる。負荷によってベルトに張力が掛かかると、ベルトがプーリの溝に楔のように食い込むことによって強い摩擦力が生じるため、細いベルトでも比較的大きな動力を伝えることができる。複数組のベルトとプーリを用いることも多い。 |
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フィルタ振動法 | | フィルタシンドウホウ | 捕集測定方法によって浮遊粉じん濃度を測定するときの濃度測定方法の一つ。固有の周波数で振動しているフィルタ上へ粒子を捕集し、振動数の減推量から浮遊粉じんの質量濃度を測定する。【関】捕集測定方法 |
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フィンガージョイント | finger joint | フィンガージョイント | 縦継ぎ方法の一つであり、指上のジグザグ形に切削した端面に接着剤を塗布して接着する接合方法。 |
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フィンガー接合 | finger jointing | フィンガーセツゴウ | 木材の縦継や幅はぎの際に、接合部に三角山状の凹凸を設けて接合する接合方式。 |
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フィンガカッタ | finger cutter | フィンガカッタ | フィンガジョイントのための接合面を成形加工するカッタ。複数のブレードを重ね合わせたものと、複数の歯が一体になったものがある。 |
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フーリエパワースペクトル | Fourier power spectrum | フーリエパワースペクトル | 時系列データ(信号)のフーリエ変換から得られたフーリエスペクトルの振幅を2乗したもの。すなわち、信号に含まれている種々の周波数成分のパワー(エネルギー、振幅の2乗値に対応)を、周波数の関数として表したもの。任意の信号に含まれている周波数成分の“レシピ”がわかる。 |
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フーリエ変換 | Fourier transform | フーリエヘンカン | 時間領域のデータ(関数)を周波数領域のデータに変換する手法。任意の入力信号を周波数の異なる正弦波に分け、各正弦波の振幅と位相を出力する。 |
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フールプルーフ | foolproof | フールプルーフ | 人為的に不適切な行為または過失などが起こっても、機械部品、装置、システムなどが災害や致命的な障害を起こさないようにすること。また、それを実現するための設計上の考え方。 |
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フェールセーフ | fail-safe | フェールセーフ | 機械部品、装置、システムなどが故障したときに、あらかじめ定められた一つの安全な状態を取るようにすること。また、それを実現するための装置や設計上の考え方。 |
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フェニルアラニン | phenylalanine | フェニルアラニン | 必須アミノ酸のひとつ。植物においてはリグニンを含むフェニルプロパノイド生合成の出発物質にもなる。 |
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フェニルアラニンアンモニアリアーゼ | phenylalanine ammonia lyase | フェニルアラニンアンモニアリアーゼ | PALとも呼ぶ。フェニルプロパノイド経路の初発酵素であり、これにより植物においてはリグニンやリグナンなどの合成が誘導される。 |
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フェニルプロパノイド経路 | phenylpropanoid pathway | フェニルプロパノイドケイロ | フェニルアラニン及びチロシンからモノリグノール類(p-ヒドロキシケイ皮アルコール類)などのフェニルプロパノイドが生合成される経路に対して使われる用語。比較的あいまいに使用されているようであり、フェニルプロパノイド系化合物の生合成全般までも含むことはない。 |
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フェノール・ホルムアルデヒド樹脂 | Phenol-formaldehyde resin | フェノール・ホルムアルデヒドジュシ | フェノールとホルムアルデヒドを触媒存在下高分子化することで生成した樹脂 |
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フェノール樹脂処理 | treatment | フェノールジュシショリ | フェノール・ホルムアルデヒド初期縮合物を木材中に注入し加熱して縮合反応させて、不溶性の樹脂を生成させるものである。木材に初期縮合物を注入して加熱、硬化させるImpreg(樹脂注入材)と単板に注入して高温、高圧で積層、硬化させるCompreg(硬化積層材)がある。 |
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フェノール樹脂接着剤 | phenol-formaldehyde resin adhesive, phenolic resin adhesive, phenol resin adhesive | フェノールジュシセッチャクザイ | フェノールとホルムアルデヒドの付加・縮合で得られる熱硬化性樹脂で、常温接着用と加熱接着用とがある。高度の耐水、耐熱、耐煮沸性を有している。 |
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フェノール‐硫酸法 | phenol-sulfuric acid method | フェノールリュウサンホウ | 全糖量の測定法。糖と濃硫酸の反応で生成するフルフラール誘導体がフェノールと反応して橙黄色(最大吸収波長 480–490 nm)に呈色する現象を利用する。 |
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フェノキシルラジカル | phenoxil radical | フェノキシルラジカル | フェノール性水酸基の水素がペルオキシダーゼやラッカーゼの働きにより水素が脱離して形成されるラジカル。 |
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フェルギノール | ferruginol | フェルギノール | アビエタン型のジテルペン。精油成分のひとつ。 |
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フェロイド細胞 | phelloid cell | フェロイドサイボウ | ⇒コルク組織 |
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フォークトモデル | Voigt-model | フォークトモデル | 粘弾性体の変形挙動を表す簡単なモデルのひとつで、弾性のスプリングと粘性のダッシュポットを並列につないだもの |
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フォーミングマシン | spreading machine | フォーミングマシン | 移動する当て板上で小片を所定のマットの幅および厚さに、連続的にマット状にたい積させる機械。 |
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深穴あけ | deep hole drilling, deep hole boring | フカアナアケ | 長さと直径の比が4倍以上の穴をあけること。 |
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負荷運転試験 | load running test | フカウンテンシケン | 工作機械を負荷状態で運転し、その運転状態と所要電力を調べる試験。ここでの運転状態とは、速度、行程の数、および長さ、ならびにそれらの変動、振動、騒音、潤滑、気密、油密などの状態をいう。 |
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負荷運転特性 | load performance | フカウンテントクセイ | 加工負荷を加えた状態で工作機械を運転しているときに示す機械の特性。 |
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付加価値 | added value | フカカチ | 製品またはサービスの価値の中で、自己の企業活動の結果として新たに付与された価値。 |
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不可逆的変態 | irreversible transformation | フカギャクテキヘンタイ | 例えば、セルロースIαを高温水蒸気処理するとセルロースIβに結晶変態する。しかし、セルロースIβからIαに変態することは無い。これを不可逆的変態と呼ぶ。 |
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深溝玉軸受 | deep groove ball bearing | フカミゾタマジクウケ | 内輪・外輪の溝の断面が、玉の直径よりわずかに大きい半径の円弧をなし、玉の円周の約1/3に相当するラジアル玉軸受。最も普通の玉軸受で、軸に垂直なラジアル荷重のほかに、軸方向のアキシアル荷重もある程度負荷することができる。【参】転がり軸受 |
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不完全菌 | imperfect fungus | フカンゼンキン | 子のう菌・担子菌に近いが、有性生殖が未発見なために分類学的な位置が不詳な菌類の総称。 |
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腐朽 | decay, rot | フキュウ | 主として菌類が原因となり木材細胞壁実質を分解する結果、木材に激しい強度低下や形態変化を生ずること |
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歩切れ、分切れ | | ブギレ | 製品の実寸法が表示寸法より小さい状態のこと。 |
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不均一反応 | heterogeneous reaction | フキンイツハンオウ | 均一でない反応 |
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副切込角 | minor cutting edge angle | フクキリコミカク | 副切れ刃の切込角。 |
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副切れ刃 | minor cutting edge | フクキレハ | 切れ刃のうち主切れ刃を除く部分。副切れ刃が複数ある場合には、コーナに近い方から順に第一副切れ刃、第二副切れ刃などという。 |
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複合型制振鋼板 | hybrid damping steel sheet | フクゴウガタセイシンコウハン | 鋼板と鋼板の間に粘弾性樹脂を挟み込んだ制振鋼板のことで、極めて優れた制振特性を有する。金属と樹脂の複合材であるため機械的強度が低く、曲げ加工や溶接に制約がある。 |
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複合型切削 | combined type cutting | フクゴウガタセッサク | 横切削における流れ型や折れ型の複合にみられるように、切屑の生成における二つの型が複合した切削あるいは切削の型。【関】切削型、【参】切削型 |
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複合管孔 | pore multiple | フクゴウカンコウ | ⇒複合道管 |
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複合乾燥 | combined type drying | フクゴウカンソウ | 複数の木材乾燥法を組み合わせた方法のこと。 |
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複合機械 | multiple function processing machine | フクゴウキカイ | 数種類の加工機能を有し、工作物を自動送りして複合加工する木工機械システムの総称。 |
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複合合板 | | フクゴウゴウハン | 原料事情や性能向上のため複数の樹種を用いた合板。 |
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複合細胞間層 | compound middle lamella | フクゴウサイボウカンソウ | 隣接する細胞の二次壁の間の複合層に対する木材解剖学上の便宜的な用語で、二つの一次壁とそれらに挟まれた細胞間層とからなる。 |
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複合自動ローラ送りテーブル帯鋸盤 | composite auto-roller table band resaw | フクゴウジドウローラオクリテーブルオビノコバン | 2個以上の送りローラおよびその駆動装置よって、テーブル上または下受けローラで工作物を送って、縦挽き切断するテーブル帯鋸盤。【関】自動ローラ送りテーブル帯鋸盤 |
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複合積層板 | laminated composite board | フクゴウセキソウバン | 木質ボードを基材として表面にメラミン化粧板やアルミ板を接着したボード状の建材。 |
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複合道管 | vessel multiple, pore multiple | フクゴウドウカン | 横断面において複数の道管が密集して集団をなしている状態、またその道管の集合体。道管相互の接触面に沿って細胞壁および細胞の外形が平たくなり、あたかも1個の道管が分割しているように見えることがある。【同】複合管孔 |
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複合フローリング | | フクゴウフローリング | ひき板を基材とし、厚さ方向の構成層が一つのフローリングを単層フローリングという。複合フローリングとは、その単層フローリング以外のフローリングで、複合1種から3種まである。複合1種フローリングはベニヤコア合板のみを基材としたもの、複合2種フローリングはひき板、集成材、単板積層材またはランパーコア合板を基材としたもの、複合3種フローリングは1種および2種以外の複合フローリングである。 |
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複軸彫刻盤 | multi-spindle carving machine | フクジクチョウコクバン | 【同】木工彫刻盤 |
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複軸面取り盤 | double spindle shaper | フクジクメントリバン | 異なる回転方向を持つ2本の昇降できる垂直主軸とテーブルからなり、主として工作物の側面成形切削する木工フライス盤。 |
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輻射熱強度 | | フクシャネツキョウド | 輻射により伝わる熱の強さのことで、単位はkW/m2である。日本における不燃材料等の防火材料の認定では、電気スパークによる口火の存在下で、材料を50 kW/m2の輻射熱強度で加熱する燃焼発熱性試験が行われている。 |
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副逃げ面 | minor frank | フクニゲメン | 副切れ刃につながる逃げ面。副逃げ面が複数の面からなるときは、副切れ刃に近い方から順に第一副逃げ面、第二逃げ面などと呼ぶ。 |
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膨れ【合板・単板積層材の―】 | blister | フクレ | 単板の接着していない部分が合板の表面に多少ふくれて見えるもの。【関】板面の品質 |
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複列軸受 | double row(rolling) bearing | フクレツジクウケ | 2列の転動体をもつ転がり軸受。【関】転がり軸受、単列軸受 |
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フクロタケ | Volvariella volvacea | フクロタケ | 東南アジアで主に栽培されている。非木質系材料である稲わら、バガス、バナナの葉、綿糸くず等に水を加えて積み上げ、数日後に種菌を無殺菌の材料へ接種する方法で栽培されている。 |
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不減衰固有振動数 | undamped natural frequency | フゲンスイコユウシンドウスウ | 1自由度系モデルでは振動の振幅が最大になる現象、そして多自由度系では振動の振幅が極大になる現象を共振(resonance)と呼び、このときの振動数を固有振動数というが、減衰がない系における固有振動数がこれに当たる。 |
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フコース | fucose | フコース | デオキシ糖の一つ。6-デオキシガラクトース。L-フコースは、ペクチン(ラムノガラクツロナンII)やキシログルカンの構成糖として知られる。 |
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節 | knot | フシ | 樹幹の肥大成長により、枝が樹幹の材に包み込まれた部分。 |
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節【振動の―】 | node | フシ | 定在波の振幅がゼロとなる点、線または面。 |
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節径比 | ratio of knot size (diameter) to face width | フシケイヒ | 材面に現れた節の直径の、材面の寸法 (通常材面の狭い方の幅) に対する比。 |
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腐食摩耗 | corrosive wear | フショクマモウ | 工具材料と被削材成分などとの間の化学的反応や電気化学的反応によって、工具材料の一部が溶解したり脱落したりすることによる工具の摩耗。【関】摩耗【工具の―】。 |
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不斉炭素 | asymmetric carbon | フセイタンソ | 四隅にすべて異なる原子または原子団が結合した炭素。 |
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不斉肌目 | uneven texture | フセイハダメ | 早材と晩材の差が著しい場合など、木材の構成要素の大きさの変動が大きいまたは配列が不均等な材面の肌目。 |
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歩出し | setwork | ブダシ | 工作物の鋸断位置を設定すること。送材車を使用した挽材の場合、ヘッドブロックを所定の距離だけ前進させて工作物の鋸断位置を設定する。【関】ヘッドブロック、歩出し装置 |
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歩出し操作【帯鋸盤の―】 | | ブダシソウサ | 所定の寸法に製材するために、送材車に載荷した工作物を所定の寸法だけ鋸方向に移動させる操作、またはツイン帯鋸盤では帯鋸盤を所定の寸法に見合った距離だけ移動させる操作。【関】歩出し装置【送材車の―】。 |
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歩出し装置【送材車の―】 | setworks, set working device | ブダシソウチ | 送材車を構成する主要な装置で、工作物がかすがいで固定されている送材車上のヘッドストックを任意の寸法だけ移動させる装置。 |
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縁形 | grinding wheel profiles | フチガタ | 結合研削材砥石の研削使用面の形状。 |
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縁取り研削 | jointing, honing | フチトリケンサク | 鉋胴の回転軸に平行に移動できる研削砥石を用い、回転している鉋刃の刃先をわずかに削って切削円の直径を揃えるための研削。 |
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縁取り幅 | width of heel grinding | フチトリハバ | 縁取り研削によってできた刃先平坦部分(ランド)の幅。 |
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縁貼り | edge binding | フチハリ | 木質ボード製のテーブル天板や棚板などの側面に樹脂テープなどをホットメルト型の接着剤で貼り付けて仕上げる加工。通常専業の加工機で行われる。 |
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縁貼り機 | edge bander, edge banding machine | フチハリキ | 工作物か縁材のどちらか、または両方に接着剤を塗布し、工作物の側面に縁材を加圧接着する機械。【同】エッジバンダ |
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普通合板 | plywood for general use | フツウゴウハン | JAS(合板)では、普通合板とは、合板のうち、コンクリート型枠用合板、構造用合板、天然木化粧合板、特殊加工化粧合板以外のものを指す。慣用的には、大まかに合板を普通合板と特殊合板に分けることもある。 |
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普通旋盤 | ordinary wood lathe, wood turning lathe | フツウセンバン | 【同】木工普通旋盤、【関】木工旋盤 |
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フックの法則 | hook's law | フックノホウソク | 物体に弾性限度以下の引張や圧縮が生じる時、外力とひずみが正比例するという法則。 |
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ブックマッチ | book-match | ブックマッチ | 二つの木材試料が樹幹等の放射方向または接線方向に隣接している状態。 |
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物理蒸着 | physical vapor deposition, PVD | ブツリジョウチャク | 物質の表面に薄膜を形成する蒸着法の一つで、気相中で物質の表面に物理的手法により目的とする物質の薄膜を堆積する方法。切削工具の表面処理に、窒化チタン(TiN)、窒化クロム(CrN)や炭化チタン(TiC)などの薄膜が用いられる。【関】化学蒸着 |
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物理量 | physical quantity | ブツリリョウ | 物理学における一定の理論体系の下で次元が確定し、定められた単位の倍数として表すことができる量。 |
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不凍水 | antifreeze water | フトウスイ | 0℃以下に冷やされても凍結しない水。 |
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歩留り、歩止り | yield, recovery | ブドマリ | 生産において、産出された製品または半製品の量の、投入された主原材料の量に対する比率。収得率または収率ともいう。製材においては一般に「歩止り」が使われ、形量歩止りと価値歩止りに分けられる。【関】形量歩止り、形量歩留り、価値歩止り、価値歩留り |
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フナクイムシ | shipworm (Teredo) | フナクイムシ | 海虫の一種で、木材を棲息箇所として利用するため穿孔被害を引き起こす。餌はプランクトンなどの海洋微生物である。 |
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ブナシメジ | Hypsizygus marmoreus | ブナシメジ | 秋にブナなどの広葉樹の枯木または立木に発生する木材腐朽菌のうち白色腐朽菌の一種で、北半球温帯以北に分布する。傘表面にしばしば不明瞭なやや濃色の大理石模様をあらわす。人工栽培ではビン栽培が主流である。 |
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不燃材料 | non-combustible material | フネンザイリョウ | 燃焼しない、防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じない、防火上有害なガスを発生しない材料をいう。 |
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不燃性能 | non-combustibility performance | フネンセイノウ | 建築基準法にて定められる、燃焼せず、有害な変形・貫通割れなどしない性能のこと。屋内で使用する材料においては、有毒ガスを出さないという性能も必要。 |
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部分圧縮クリープ試験 | partial compression creep test | ブブンアッシュククリープシケン | 木材のクリープ試験(JIS)の一つで、試験体の一部に一定の横圧縮荷重を加えて行う。 |
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歩減り | | ブベリ | 製品の寸法が付加加工などによって減少する場合の寸法減少量。「乾燥による歩減りが10 mm、モルダ掛けによる歩減りが5 mm」というように使われる。【関】歩増し |
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歩増し | | ブマシ | 仕上げ寸法に対して余裕を持った寸法に加工する場合のその寸法の余裕分のこと。挽材では、乾燥による収縮、狂い、寸法仕上げによる削り代などを考慮して決定する。【関】粗挽き寸法 |
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浮遊粉塵 | airborne dust | フユウフンジン | 木材加工(特に研削や研磨)によって生じる微細で、長時間空気中に浮遊する粉塵(木粉)。作業環境の管理上、問題となるのはおよそ直径は10ミクロン以下の粉塵である。 |
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浮遊粉塵濃度 | | フユウフンジンノウド | 環境空気中に浮遊する粉塵(ダスト、ヒューム、ミストなどの粒子状物質)の濃度で、個数濃度、質量濃度、または相対濃度で表わす。【関】個数濃度、質量濃度、相対濃度 |
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Björkmanリグニン | Björkman lignin | ブヨークマンリグニン | ⇒磨砕リグニン |
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フライス | milling cutter | フライス | 外周面、端面または側面に切れ刃をもち、回転切削する工具。フライスカッタ、ミリングカッタともいう。鉋胴、木工カッタ、ルータビットなどが含まれる。【関】フライス削り、エンドミリングカッタ |
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プライ数 | number of ply | プライスウ | 合板を構成する単板の枚数をいい、通常は3, 5,… 等の奇数枚構成である。【関】合板 |
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フライスカッタ | milling cutter | フライスカッタ | 【同】フライス |
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フライス削り | milling | フライスケズリ | 回転する円筒面または端面に切れ刃を持った工具をフライスという。このフライスを使って主に平面を削る作業。材の送り方向と切削方向が同じ場合を下向き切削、逆の場合を上向き切削という。木材加工では一般には上向き切削が多く採用されている。【関】フライス、周刃フライス、正面フライス
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フライス切削 | | フライスセッサク | 円筒の外周面あるいは端面に切れ刃をもつ工具を高速で回転させて、加工材を送り込んで切削すること。 |
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フライス盤 | milling machine | フライスバン | フライスを用いて、平面削り、溝削りなどの加工を行う工作機械。フライスは主軸とともに回転し、工作物に送り運動を与える。 |
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Brauns天然リグニン | Brauns native lignin | ブラウンズテンネンリグニン | まず脱脂木粉を96%エタノールで抽出後、抽出液を濃縮して水に注いで再沈殿させて粗リグニンを得る。さらにジオキサンへの溶解およびジエチルエーテルへの再沈殿によって得られる可溶性リグニン由来物。Braunsは人名。 |
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ブラシサンダ | brush sander | ブラシサンダ | 回転研磨工具の一種で、フィラメントと呼ばれる金属線や非金属線(動・植物繊維、化学繊維)の材質からなる研磨ブラシにより工作物を研削するサンダ。その柔軟性を利用して複雑な形状の工作物の研削に用いられる。 |
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プラスチック化 | plasticization | プラスチックカ | 木粉・チップをアセチル基、ラウロイル基などでエステル化したり、べンジル基、シアノエチル基でエーテル化するなどの化学修飾により、木材は細胞壁の微小形態を保ちながら熱軟化、熱流動するようになる。前もってリグニンの分子を部分的に解裂させると、150 ℃でも熱流動し、フィルムなど熱可塑的成形物が得られる。 |
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Braggの式 | Bragg’s formula | ブラッグノシキ | 結晶面の間隔をX線の波長および結晶面とX線が成す角度の関係によって説明する式。 |
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フラッシュドライヤ | flush tube dryer | フラッシュドライヤ | 小片をパイプで熱風によって送り、乾燥する機械。 |
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プラテン研削方式 | platen grinding method, platen type grinding | プラテンケンサクホウシキ | 研磨ベルトのバックアップにプラテンと呼ぶ平板(押板)を用いて、このプラテン上を走行する研磨ベルトに工作物を押し付けて研削する加工法。主として工作物の平坦部を仕上げる目的で使用するベルト研削の一方式。【同】押板研削方式、【関】研削、【参】ベルト研削 |
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フラノース | furanose | フラノース | 環状構造をとる単糖類のうち、五員環構造をもつものの総称。 |
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フラバノノール(類) | Flavanonol | フラバノノール | フラボノイドの一種で、フラバノン骨格のC-3位にヒドロキシ基が結合したもの。 |
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フラバノン | flavanone | フラバノン | フラボノイドの一種で、カルコンからC環が形成されたもの。代表的なものにナリンゲニンがある。 |
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フラバン-3-オール | flavan-3-ol | フラバン-3-オール | フラボノイドの一種で、フラバノノール骨格のC-4位に酸素が結合していないもの。代表的なものにカテキンやガロカテキンがある。 |
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フラバン骨格 | flavan skeleton | フラバンコッカク | フラボノイド類の基本骨格であり、2個の芳香環(A環、B環)が3つの炭素原子を介して結合したC6-C3-C6を基本構造とする。 |
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フラボノイド | flavonoid | フラボノイド | コケ植物から種子植物、木本植物まで、植物界に広く分布している植物二次代謝産物である。化学構造は、2個のベンゼン環(A環、B環)が3個の炭素原子で結合したC6-C3-C6の基本構造を持ち、この3個の炭素の構造によってアントシアニン、フラボン、フラボノール、カルコン、オーロン、フラバノン等に分類される。これらの基本構造がさらに水酸化、メトキシル化、または配糖体化されることにより多種多様なフラボノイドが存在し、現在7000種類以上が報告されている。 |
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フラボノール | flavonol | フラボノール | フラボノイドの一種で、フラバノノール骨格のC-2、C-3間で二重結合が形成されたもの。代表的なものにクエルセチンがある。 |
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フラボン | flavone | フラボン | フラボノイドの一種で、フラバノン骨格のC-2、C-4間で二重結合が形成されたもの。 |
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フランジ【丸鋸盤の―】 | flange | フランジ | 丸鋸盤の主軸に鋸を取り付けるために使用される円形の金属製締付け板。フランジの径が大きいほど丸鋸の座屈強度は増大するが、最大挽き幅は小さくなる。【同】まんじゅう、【関】丸鋸盤 |
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振り | swing | フリ | 一般的な旋盤、直立ボール盤などにおいて、取り付けることができる工作物の最大直径。 |
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振上げ丸鋸盤 | swing sawing machine, pendulum cross cut sawing machine | フリアゲマルノコバン | 【同】振子式丸鋸盤 |
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フリーベルト研削方式 | free belt grinding method, free belt sanding method | フリーベルトケンサクホウシキ | ベルト研削の一方式で、プーリ間を回転走行する研磨ベルトのバックアップのないフレキシブルな部分に工作物を押し付けて研削する加工法。主に工作物のサイズが小型で、曲面の多い形状の研削に用いられる。【同】自由ベルト研削方式、【関】研削、【参】ベルト研削 |
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振子式丸鋸盤 | pendulum cross cut sawing machine, swing sawing machine | フリコシキマルノコバン | 回転する丸鋸軸が振子運動を行って横挽き加工をする製材用丸鋸盤。【同】吊下げ式丸鋸盤 |
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フリッチ | flitch | フリッチ | 挽材加工などによって作られる矩形断面を持つ厚い板材の総称。多少丸身があってもよい。スライスド単板を得るためには目的とする木目や色調が得られるように木取られる。【関】スライサ |
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ブリネル硬さ | Brinell hardness | ブリネルカタサ | ブリネル硬さ試験において、用いた試験荷重(N)を永久くぼみの表面積(mm2)で除した値。鋼球圧子を用いたときは硬さ記号HBSを、超硬合金球圧子を用いたときは硬さ記号HBWを用いる。 |
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振分けあさり | spring set | フリワケアサリ | 鋸歯を左右に交互に折り曲げ、あるいはふくらませて成形したあさり。【同】組あさり、組目、【関】ばちあさり、【参】歯形要素 |
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振分け試験法 | sorting test | フリワケシケンホウ | 官能試験において、2種類の試料をそれぞれ数個ずつ同時に評価者に呈示し、同質の2グループに分ける試験方法。 |
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プリント合板 | printed plywood | プリントゴウハン | 塗装によって表面を仕上げた合板。 |
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ふるい状壁孔 | sieve pitting | フルイジョウヘキコウ | 小型の壁孔がふるいの目のように群をなして集まった壁孔の配列。 |
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ふるい(篩)分け機 | screening machine | フルイワケキ | 木質材料の原料となるチップやパーティクル中の微細片と粗大片を分離したり、サイズを揃えたりする分級機能を持つ機械。 |
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フルフラール | furfural | フルフラール | ヘミセルロースの酸加水分解によって生じる単糖に対してさらに酸処理を続けると、脱水反応によってペントースがフルフラールに変換される。 |
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振れ | run-out | フレ | 回転する機械部品や工具の外周面または端面(側面)が、回転軸に対して垂直または平行方向に出入りする大きさ。 |
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ブレイクソー | hogging saw blade | ブレイクソー | 板材などを丸鋸で切断すると生じる端材を粉砕するために、丸鋸に重ね装着した別の鋸あるいは鋸状の歯を持つ回転工具。丸鋸により板材切断しながら端材を粉砕すると集塵機で吸引処理でき、端材が鋸盤の周辺に蓄積しない。【関】丸鋸 |
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フレーカ | flaker | フレーカ | 小径丸太や製材端材を原料としてフレーク状の木材小片を切削加工する機械。その切削方式によりディスクフレーカ、ドラムフレーカ、ナイフリングフレーカなどがある。【同】削片製造機【関】フレーク |
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フレーク | flake | フレーク | パーティクルボードなどの木質材料の製造に用いられる木材小片の一つで、長さと厚さを正確に規制して切削された長さ10~30 mmの長方形状の小片。 |
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フレークボード | flakeboard | フレークボード | フレーク状のパーティクルをエレメントとして熱圧・成形したボード。【関】フレーク |
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プレーナ | planer | プレーナ | 工作物を手動、または自動で主として直線送りをさせ、回転する刃物により平削り、溝切り、または面取りなどの加工する機械の総称。【同】回転鉋盤 |
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フレーム | body | フレーム | 工作機械の基本的な骨組みとなる枠状の構造物。 |
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フレームソー | frame saw | フレームソー | ①支柱をはさんだ2本の棒の端に鋸身を保持し、反対側の棒の端間をより糸で鋸身を緊張させる構造の手鋸。②長鋸を鋸枠に取り付け緊張させ、鋸枠を上下に動かし、加工物を縦挽きする機械。【同】立鋸盤、竪鋸盤、おさ鋸盤 |
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プレカット | precut | プレカット | 木造軸組工法に用いられる横架材や柱材には、接合部が設けられており、この接合部を構成する継手、仕口の加工を回転工具などであらかじめ加工する方式。 |
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プレカット加工 | pre-cut processing | プレカットカコウ | 住宅部材の接合部の継ぎ手や仕口部分を、設計情報に基づいて専業の加工機で削り出す加工。大工の手仕事を機械化・自動化したもので、建築現場に持ち込む材をあらかじめ工場で加工する。 |
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プレカットシステム | precut system | プレカットシステム | プレカットを行う加工システム。手動タイプからCAD・CAMによる全自動タイプのものが開発されている。 |
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プレスマーク【合板・単板積層材の―】 | press mark | プレスマーク | 合板の接着時に表面にゴミ等が付着したままプレスで圧締したために生じる板面のへこみ。【関】板面の品質 |
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プレッシャーバー | pressure bar | プレッシャーバー | 単板切削において、ノーズバーを保持するメタルキャスティングのことであるが、ノーズバーと同義に使用されることもある。【関】ノーズバー、【参】ベニヤレース |
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プレッシャバー【ベニヤレースの―】 | pressure bar | プレッシャバー | 単板切削において、ノーズバーを保持するメタルキャスティングのことであるが、ノーズバーと同義に使用されることもある。【関】ノーズバー、【参】ベニヤレース |
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振止め装置【帯鋸盤の―】 | | フレドメソウチ | 【同】せり装置 |
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不連続成長輪 | discontinuous growth ring | フレンゾクセイチョウリン | 幹の全周に連続していない成長輪。 |
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ブレンダ | blender | ブレンダ | 木質材料を造る際に、木材小片に接着剤を均一に添加するための機械装置。 |
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プロアントシアニジン | proanthocyanidin | プロアントシアニジン | 植物に含まれるポリフェノールの一種。生理活性を有する。 |
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フローコータ | flow coater, curtain coater | フローコータ | ベルトコンベアなどによって送られる工作物の表面に、注流装置によって一定量の接着剤糊液や塗料を薄い膜状に注下させて塗布する機械。【同】カーテンコータ 【関】スプレーコータ、木工フローコータ |
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フローリング | flooring | フローリング | 主として板その他の木質材料からなる床板類の総称であって、表面加工その他所要の加工を施したもの。 |
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フローリングブロック | flooring block | フローリングブロック | 挽板(縦継ぎしたものを含む)を2枚以上並べて接合したものを基材とした単層フローリングで、直張の用に供することを目的として使用される。【関】単層フローリング、フローリングボード |
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フローリングボード | flooring board | フローリングボード | 1枚のひき板(縦接合したものを含む)を基材とした単層フローリングで、根太張または直張の用に供することを目的として使用される。【関】単層フローリング、フローリングブロック |
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プログラム制御 | program control | プログラムセイギョ | あらかじめ定められた変化をする目標値に追従させる制御。 |
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プロシアニジン型タンニン | | プロシアニジンガタタンニン | 縮合型タンニンの一種で、カテキンまたはエピカテキン(C-5、7、3'、4'に水酸基を有するフラバン-3-オール)を構成単位とするもの。スギ、ヒノキ、カラマツ等の針葉樹樹皮に含まれる。 |
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プロセス制御 | process control | プロセスセイギョ | 単一または一連の物理的変化、もしくは化学的変化を基本に実行される工業的操作の集合(プロセス)について、プロセスの操業状態に影響する諸変量を、所定の目標に合致するように意図的に行う操作。プロセスには物質やエネルギーの輸送、一時貯蔵、情報伝達なども含まれる。 |
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プロセッシブ酵素 | processive enzyme | プロセッシブコウソ | 基質高分子鎖の上を一方向に移動しながら、分子鎖を順次連続的に切断することのできる酵素の総称。 |
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ブロック図 | block diagram | ブロックズ | システムの主要な部分または機能を図記号によって表現し、それらの関係を線で結んで示した図。 |
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ブロックボード | blockboard | ブロックボード | ランバーコア合板のうち、心板に用いる挽き板の幅が7~25 mmのものをいう。【関】ランバコア合板 |
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フロフランリグナン | furofuran lignan | フロフランリグナン | リグナンは、2分子のフェニルプロパン単量体(C6-C3)がプロパン側鎖のC8同士で結合した化合物と定義されるが、特にテトラヒドロフラン環が2つ縮合した化合物をフロフランリグナンと言う。ピノレジノールや、ゴマに含まれるセサミン、セサミノールなどがある。 |
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分解反応 | decomposition reaction | ブンカイハンノウ | 化学結合を解くような反応 |
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分岐壁孔 | ramiform pit | ブンキヘキコウ | 石細胞に見られるように、細い管状の壁孔腔が接合した単壁孔。 |
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粉砕加工 | crushing | フンサイカコウ | 廃木材などの廃棄物を再利用するために、粉砕によって単体分離させる加工。【関】粉砕機 |
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粉砕機 | crusher, mill | フンサイキ | 粉砕加工を行う機械。その機構から衝撃式、切断・せん断式、圧縮式の3種類に大別される。一般に、木材では衝撃式、切断・せん断式粉砕機が用いられる。【関】粉砕加工 |
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分子間水素結合 | Intermolecular hydrogen bonding | ブンシカンスイソケツゴウ | 分子が有するヒドロキシ基の酸素原子が、他の分子が持つ水素原子核を引き付けることによって形成される結合 |
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分子シート | molecular sheet | ブンシシート | 分子がシート状に並んだ構造体。セルロース結晶においては、セルロースⅠ型の場合、分子シート内のみに水素結合がみとめられ、分子平面はきわめて平面性が高い。一方、セルロースⅡおよびⅢではジグザグ構造が特徴的である。 |
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分子内SN2反応 | intramolecular SN2 reaction | ブンシナイSN2ハンノウ | 求核剤となる部位と求核剤の攻撃を受ける炭素が同一分子内に存在し、一段階で協奏的に進行して、炭素の立体配置が反転(Walden反転)する求核置換反応。 |
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分子内水素結合 | Intramolecular hydrogen bonding | ブンシナイスイソケツゴウ | 分子が有するヒドロキシ基の酸素原子が、同じ分子が持つ水素原子核を引き付けることによって形成される結合 |
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分子容 | | ブンシヨウ | 問題とする化合物の1分子の大きさ(体積)を表す尺度。一般に問題とする分子1 molの標準状態での体積をml単位で表す。液体や固体については、密度と分子量とから求めることができる。したがって、化合物の分子形状についての情報は与えない。モル体積の1つで、分子体積ともいう。 |
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分子量分散度 | degree of molecular weight dispersion | ブンシリョウブンサンド | Mw/Mnを分子量分散度あるいは多分散度といい、分子量がどれくらい分散しているかを示す指標として用いる。単一の分子量を有する場合には値が1、多分散性の場合には値が1以上となり、分子量のばらつきが大きいほど大きい値を示す。 |
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分泌性細胞間隙 | secretory intercellular space | ブンピツセイサイボウカンゲキ | 細胞間隙の一種で、細胞間道および細胞間腔を含み、これらは離生、破生または離破生のいずれかである。【関】細胞間隙、非分泌性細胞間隙 |
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粉末接着剤 | powdered adhesive | フンマツセッチャクザイ | 初期付加縮合反応物を噴霧乾燥して粉末状とした接着剤。 |
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粉末冶金 | powder metallurgy | フンマツヤキン | 原料に金属または非金属の粉末を用い、これを添加物と混合、成形して最後に焼結する製法の総称で、プレス成型法と金属粉末射出成型法(Metal Injection Molding, MIM)に大きく二分される。粉末冶金技術の特徴としては、(1)複雑な形ができ、高精度部品が大量生産できる、(2)複合材料が作れる、(3)多孔質材料が作れる、(4)高い経済性と優れた環境性があげられる。【関】粉末冶金材料、焼結合金、焼結材料 |
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粉末冶金材料 | PM(P/M)material, powder metallurgical material | フンマツヤキンザイリョウ | 粉末冶金に用いられる金属の粉末。鉄に炭素、銅、ニッケル、リン、モリブデン、マンガンなどを組み合わせた鉄系、青銅や黄銅などの銅系、ステンレス系などが目的に応じて作り分けられる。非金属のセラミックスの粉末を混合すると耐摩耗性の高い材料を作ることができる。【関】粉末冶金、焼結材料 |
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分野 | cross-field | ブンヤ | 二次木部の放射断面を見た場合に、放射組織の細胞と軸方向の仮道管が交差し接触する矩形の領域を示す便宜上の用語。主として針葉樹の早材の放射柔細胞と軸方向仮道管の間の領域について用いられる。 |
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分野壁孔 | cross-field pitting | ブンヤヘキコウ | 分野に存在する放射柔細胞の単壁孔と仮道管の有縁壁孔からなる半縁壁孔対。 |
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分離抵抗 | cutting resistance to separate chip | ブンリテイコウ | 切削抵抗の1成分で、被削材から切屑を分離することに対する抵抗。切削幅に比例し、切込量には無関係である。切削抵抗の成分としては、分離抵抗以外に変形抵抗や摩擦抵抗などがある。【関】切削抵抗、変形抵抗、摩擦抵抗、押込み抵抗 |
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分粒 | | ブンリュウ | 粉じんを粗大粒子と微小粒子とに分離すること。粗大粒子とは、目的によって粒径10µm以上、7µm以上、5µm以上、または2µm以上などをいう。これら未満のものを微小粒子という。 |
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へ |
平均切込量 | average thickness of undeformed chip | ヘイキンキリコミリョウ | 回転削りおよび丸鋸切削における切込量は刃が工作物に切り込んでから抜け出すまで刻々と変化するが、その平均値。一般に、切削弧(切れ刃上の1点が工作物中で描く曲線)の中央位置における切込量で表される。【関】切込量 |
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平均切削抵抗 | average cutting resistance | ヘイキンセッサクテイコウ | 切削抵抗は、切削の型あるいは切屑の型に関連した特有の波形で変化し変動するが、これらの平均値。【関】切削抵抗 |
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平均年輪幅 | mean ring width | ヘイキンネンリンハバ | 複数年輪の年輪幅の平均値。通常は、任意の数の年輪について、成長輪界から成長輪界の距離を年輪数で除して求める。逆に、年輪数を距離で除して単位距離あたりに含まれる年輪数を表した値を年輪密度という。 |
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平均分子量 | average molecular weight | ヘイキンブンシリョウ | 高分子化合物の分子量を議論するときに用いられる。数平均分子量、重量平均分子量、粘度平均分子量などがある。 |
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平均放射温度 | mean radiant temperature | ヘイキンホウシャオンド | 人体や物体が周囲から受ける放射熱の影響をその全方向に平均したものと等価な黒体の温度。室内の場所により異なる。 |
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平行上すくい角 | parallel rake angle | ヘイコウウエスクイカク | 【同】平行すくい角 |
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平衡含水率 | equilibrium moisture content | ヘイコウガンスイリツ | 一定温度・相対湿度下の空気中で平衡状態に達した時の木材の含水率。 |
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平衡含水率 | equilibrium moisture content | ヘイコウガンスイリツ | 一定温度・相対湿度下の空気中で平衡状態に達した時の木材の含水率。 |
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平行合板 | laminated veneer lumber | ヘイコウゴウハン | 単板積層材の旧名称。 【同】単板積層材、LVL |
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平行すくい角 | parallel rake angle | ヘイコウスクイカク | 前切れ刃のすくい角を横切れ刃に平行で、バイトの底面に垂直な断面上に現れるすくい面と底面に平行な平面とのなす角度で表したもの。 |
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平行度 | parallelism | ヘイコウド | 互いに平行でなければならない機械部分の平行からの狂いの大きさで表す。 |
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平行度【運動の―】 | parallelism of motion | ヘイコウド | 工作機械において、運動部品の運動と互いに平行でなければならない機械部分の面、線、または他の運動部品の運動との平行からの狂いの大きさ。 |
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平衡度 | unbalance | ヘイコウド | 研削砥石各部の質量分布が不規則なために生じる砥石車の不つりあいの程度。 |
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平行挽き | parallel sawing, longitudinal sawing, ripping | ヘイコウビキ | 【同】長手挽き |
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ヘイズ | haze | ヘイズ | 曇り具合の指標。可視光を吸収しないセルロースナノファイバーであっても、光の内部散乱がわずかながら生じ、入射光の全てが透過することはない。ヘイズは、全光線透過率に対する拡散光成分の割合として表される。 |
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並層分裂 | periclinal division | ヘイソウブンレツ | 植物体の表面に対し平行な方向に分裂面をつくる分裂。 |
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閉塞壁孔対 | aspirated pit-pair | ヘイソクヘキコウツイ | トールスが側方に片寄って一方の孔口を閉じた状態になっている有縁壁孔対。 |
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ベイト工法 | bait station method | ベイトコウホウ | 土中に設置した餌杭にシロアリを誘因し、その後遅効性の殺蟻剤入りの餌に交換して摂食させ、コロニー内に殺蟻成分を伝播させて駆除する手法。 |
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平伏細胞 | procumbent ray cell | ヘイフクサイボウ | 広葉樹材の放射組織の細胞の一種で、放射断面での長軸が放射方向のもの。【関】放射組織、直立細胞、方形細胞 |
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平面加工 | | ヘイメンカコウ | 回転削り加工によって、工作物の表面を平面に仕上げること。代表的な機械として、かんな胴を回転させ工作物の表面を平面に仕上げ、基準面作製、厚さ決めを行うかんな盤がある。 |
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平面加工用工具 | | ヘイメンカコウヨウコウグ | 平面加工に用いる工具。代表的なものに、直刃式回転かんな用工具、ヘリカル式回転かんな用工具、正面フライス用工具、円盤かんな用工具などがある。 |
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平面形体 | plane feature | ヘイメンケイタイ | 機能上平面であるように指定した形体。 |
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平面研削 | surface grinding | ヘイメンケンサク | 工作物の平面を研削する加工法。【関】研削、曲面研削 |
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平面度 | flatness | ヘイメンド | 平面形体を幾何学的平行二平面で挟んだとき、平行二平面の間隔が最小となる場合の、二平面の間隔で表し、平面度_mmまたは平面度_µmと表示する。 |
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平面波 | plane wave | ヘイメンハ | 波面がいたるところで平行な平面になっている波動。あるいは波面がどこでも伝搬方向に垂直で、互いに平行な平面である波のこと。 |
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閉ループ制御 | closed loop control | ヘイループセイギョ | 【同】フィードバック制御 |
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ベース | base | ベース | 工作機械を固定する台。工作機械の最下部にあって、床面に据え付けられる。 |
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β-アノマー | β-anomer | ベータアノマー | ピラノースやフラノースが環状構造をとって発生する立体異性体の関係の一つ。 |
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β-1′型構造 | β-1' type substructure | ベータイチガタコウゾウ | リグニン単位間結合様式の1つで、炭素-炭素結合であるβ-1'結合で構成されるリグニンの二量体部分構造。α-位にヒドロキシ基を有する二量体以上の分子が脱水素重合に関与する場合に生成し、生成に伴ってグリセルアルデヒド-2-アリールエーテル構造(β-O-4'構造がカップリングした場合)が脱離して生成する。天然リのグニン中に存在するが、存在量は多くはないと考えられている。 |
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β-1,4グリコシド結合 | β1,4 glycosidic bond | ベータイチヨングリコシドケツゴウ | グリコシド結合(糖分子と別の有機化合物とが脱水縮合してできる共有結合)の形式。 |
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β-O-4′型構造 | β-O-4' type substructure | ベータオーヨンガタケツゴウ | リグニン単位間結合様式の1つで、アルキル-アリールエーテル結合であるβ-O-4'結合で構成されるリグニンの二量体部分構造。側鎖にお互いにジアステレオマーの関係にあるエリトロ型とトレオ型が存在する。天然のリグニンの単位間結合様式の中で最も豊富に存在し、広葉樹リグニンよりも存在量の少ない針葉樹リグニンでも50%程度含まれると考えられている。 |
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β-1,4-グリコシド結合 | beta-1,4-glycosidic linkage | ベータグリコシドケツゴウ | β型の糖残基のC-1と別の糖残基のC-4の水酸基間での脱水縮合により形成される結合。D-グルコースがβ-1,4グリコシド結合した直鎖状の多糖がセルロース(分子)である。【関】グリコシド結合 |
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β-1,4-グルカン | beta-1,4-glucan | ベータグルカン | グルコースがβ-1,4-グリコシド結合で連なったポリマー。 |
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β-セルロース | beta cellulose | ベータセルロース | ホロセルロースを17.5%水酸化ナトリウム水溶液で処理して得られる可溶部をさらに酢酸で酸性化して得られる不溶部。 |
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β-脱離 | beta elimination | ベータダツリ | 多糖のピーリング反応において、還元性末端残基がケトース型構造となったあとに生じるβ-水素脱離反応。還元性末端残基のうち、脱離基と結合している炭素(C-4)がα炭素、これに隣接するC-3がβ炭素となる。β水素が脱離して二重結合を生成してα炭素で脱離が起こる。【関】ピーリング反応 |
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ペーパークロマトグラフィー | paper chromatography (PC) | ペーパークロマトグラフィー | クロマトグラフィーは物質を分離・精製する手法。固定相を移動相が通過する過程で、物質の大きさ、電荷、吸着力、疎水性などの違いで分離する。PCには濾紙を使い、濾紙のセルロースに水素結合した水が固定相である。 |
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壁孔 | pit | ヘキコウ | 細胞の二次壁の孔隙およびその孔隙を外側において閉じる壁の総称。内側は細胞内腔に向かって開いている。主要部分は壁孔腔および壁孔壁からなる。 |
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壁孔縁 | pit border | ヘキコウエン | 有縁壁孔で孔隙に張り出した二次壁の部分。 |
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壁孔腔 | pit cavity | ヘキコウコウ | 壁孔壁から細胞内腔に至るまでの全空間。有縁壁孔では壁孔室と壁孔道を合わせた孔隙全体を指す。【関】壁孔道、壁孔室 |
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壁孔室 | pit chamber | ヘキコウシツ | 有縁壁孔において壁孔壁と壁孔縁との間の空間。壁孔道を含まない。【関】壁孔腔 |
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壁孔対 | pit-pair | ヘキコウツイ | 隣接する二つの細胞の間で相対応する二つの壁孔。 |
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壁孔道 | pit canal | ヘキコウドウ | 有縁壁孔において細胞内腔から壁孔室に至る通路。 |
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壁孔閉塞 | pit aspiration | ヘキコウヘイソク | 有縁壁孔対においてトールスが一方の壁孔縁へ片寄って孔口を閉塞した状態。 注)aspirated pit-pairに"閉塞"壁孔対の意訳が当てられている(日本木材学会編「木材解剖用語集」1975)のに倣って、英文の文献でよく用いられているpit aspirationに壁孔"閉塞"を当てたものである。トールス・マルゴの区別のない広葉樹材の有縁壁孔対でも生じる現象であるため、トールスが孔口を閉塞するという旨を省くべきという意見もある(Thomas 1972)。 |
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壁孔壁、壁孔膜 | pit membrane | ヘキコウヘキ、ヘキコウマク | 壁孔腔を外側で閉じる細胞間層と一次壁からなる部分。針葉樹の有縁壁孔では、一般に中央部の肥厚した部分をトールス、それを取り囲む部分をマルゴと言う。 |
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ヘキソース | hexose | ヘキソース | 分子式C6 H12O6でしまされる六炭糖。 |
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壁内結露 | | ヘキナイケツロ | 壁体内部に発生する結露であり、壁材ひいては構造材までも腐朽させるような、人の目に触れない所での住宅耐久性低下を生じさせる。 |
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ペクチン | pectin | ペクチン | 酸性多糖類の総称で、植物細胞壁中に広く存在する。その化学構造は、一般的にはD-GalAがα-1,4結合した直鎖状多糖であるが、D-GalAのC-6がメチルエステル化された残基やO-2、O-3がアセチル化された残基もみられる。さらに、O-2にα-L-Rhaが結合し、このL-Rhaに様々な糖鎖が結合したものもあり、ペクチンの化学構造は複雑かつ多様である。 |
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ペクチン質 | | ペクチンシツ | 水、シュウ酸アンモニウムなどで溶出してくる酸性多糖類で、木材中に少量含まれている。細胞間層に存在し、隣接する細胞を接着する役割を果たしている。 |
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ベスチャー | vesture | ベスチャー | 二次壁からの微小な突起物。形状は単純な粒子状から複雑な分岐状まで多様であるが、主として有縁壁孔の孔口付近または壁孔縁から壁孔室に面して生じる複雑な形状のものを指す。 |
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ベスチャード壁孔 | vestured pitting | ベスチャードヘキコウ | 壁孔腔の全面または一部がベスチャーでおおわれている壁孔。【関】ベスチャー |
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ヘッド | head | ヘッド | 工作機械において、上部の案内支持部分を上下に移動させる台。【関】往復台、ヘッド制御ペダル |
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べッド | | ベッド | 工作機械の構成要素のひとつで、工作物に回転運動を与える主軸と工具に切削運動を与える送り系を支える。 |
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ヘッドストック | head stock | ヘッドストック | 送材車のヘッドブロックのベース上の移動台のこと。工作物に接する面はベースに対して垂直である。歩出し操作では複数のヘッドストックが同時に同寸法だけ移動するが、工作物の形状によって、それをかすがいで固定するために、テーパーセット装置によりヘッドストック個々を移動できる。【関】歩出し操作【帯鋸盤の―】、ヘッドブロック。 |
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ヘッドバーカ | head barker, lathe type barker, cutterhead barker | ヘッドバーカ | 回転する工具(カッタヘッド)を原木の外周に押し付け、原木を回して樹皮を取り除く機械。カッタヘッドが固定式のものと可動式のものがある。背板などを手で送って剥皮する簡易型のものをカットバーカと呼ぶ。【同】カッタヘッド式剥皮機 |
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ヘッドブロック | head block | ヘッドブロック | 送材車において、原木を載せて保持し、かつ歩出しができる原木搭載台のこと。ヘッドブロックベースとヘッドストックよりなる。【関】送材車 |
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ベニヤクリッパ | veneer clipper | ベニヤクリッパ | 【同】クリッパ |
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ベニヤコンポーザ | veneer composer | ベニヤコンポーザ | 幅の狭い単板をテープあるいは接着剤を含浸させた糸等によりはぎ合わせ、所定の幅の単板にする機械。多くは有効単板幅に裁断する有寸クリッパを内蔵している。【関】はぎ【合板の―】、ベニヤジョインタ、単板接合機、ベニヤテーピングマシン、ベニヤスプライサ、単板横はぎ機。 |
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ベニヤジョインタ | veneer jointer | ベニヤジョインタ | 幅の狭い単板をはぎ合わせるために、多数の単板を重ね合わせて押さえ、その端縁を切断する機械。【同】ギロチン、【関】ベニヤコンポーザ |
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ベニヤスタッカ | veneer stacker | ベニヤスタッカ | 選別された単板を所定の位置に堆積する機械。サクションスタッカともいう。【同】サクションスタッカ、【関】スタッカ |
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ベニヤスプライサ | veneer splicer | ベニヤスプライサ | 2枚の単板接合面に接着剤を塗布し、繊維方向に自動送りして熱圧接着する機械。【同】テープレススプライサ、【関】ベニヤコンポーザ |
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ベニヤ切削 | veneer cutting, veneer peeling, veneer slicing | ベニヤセッサク | 【同】単板切削、【関】ベニヤレース、スライサ |
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ベニヤドライヤ | veneer dryer | ベニヤドライヤ | 【同】単板乾燥機械 |
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ベニヤナイフ研削盤 | veneer knife grinders, verneer knife grinding machine | ベニヤナイフケンサクバン | 刃物取付け台に刃物を固定し、刃先の全長にわたり回転する砥石を往復運動させて研削仕上げする機械。主としてベニヤレース用、スライサ用およびクリッパ用の刃物の研削に使用する。【関】研削盤 |
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ベニヤレース | veneer lathe | ベニヤレース | 丸太から単板(ベニヤ)を切削する機械。単板は主として合板製造に用いられる。切削は、丸太(原木)の両端(木口面)の中心を左右のスピンドルで締め付けて支えるとともに回転させながら、刃物およびバーを取り付けてある鉋台を、原木の回転中心軸に向かって前進させることによって行う。単板の厚さは、丸太が1回転する間に鉋台が前進する距離(設定単板厚さ)によって決まる。【同】ロータリーレース、【関】スピンドル【ベニヤレースの―】、鉋台【ベニヤレースの―】、外周駆動。
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ベニヤレースの機構 | veneer lathe | ベニヤレースノキコウ | 丸太から単板(ベニヤ)を切削する機械。単板は主として合板製造に用いられる。切削は、丸太(原木)の両端(木口面)の中心を左右のスピンドルで締め付けて支えるとともに回転させながら、刃物およびバーを取り付けてある鉋台を、原木の回転中心軸に向かって前進させることによって行う。単板の厚さは、丸太が1回転する間に鉋台が前進する距離(設定単板厚さ)によって決まる。【同】ロータリーレース、【関】スピンドル【ベニヤレースの―】、鉋台【ベニヤレースの―】、外周駆動。 |
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ベベル角 | top bevel angle | ベベルカク | 【同】先端傾き角 |
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ヘミアセタール | hemiacetal | ヘミアセタール | アルデヒドのカルボニル基に1分子のアルコールが付加した構造をもつ化合物の総称。 |
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ヘミアセタール | hemiacetal | ヘミアセタール | アルデヒドやケトンとアルコール性水酸基の間で形成される不安定な(すなわち逆に戻る反応が可能な)結合であり、グルコースのようにC1位のアルデヒド基とC5位の水酸基の距離が近い時には容易に生成される。 |
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ヘミセルロース | hemicellulose | ヘミセルロース | 木粉やホロセルロースから熱水やシュウ酸アンモニウムなどによって抽出されず、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液によって溶出する多糖の総称。 |
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ヘミテルペン | hemiterpene | ヘミテルペン | テルペン類の一種で、イソプレン単位(C5)が一つで構成されるもの。 |
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ヘリカル鉋胴 | helical cutter head | ヘリカルカンナドウ | 【同】ねじれ鉋胴 |
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ヘリカルワインディング構造 | helical winding structure | ヘリカルワインディングコウゾウ | 円筒型のLVLにおいて、単板を積層接着する方式。単板をらせん状に曲げながら積層接着する方式。 |
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ペルオキシダーゼ | peroxidase | ペルオキシダーゼ | 酸化還元酵素の一種。過酸化水素または有機過酸化物を用いて物質の酸化反応を触媒する酵素。細胞壁形成においてはモノリグノール類の脱水素重合に関与するとされる。 |
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ベルト研削 | belt grinding, belt sanding | ベルトケンサク | 研磨ベルトをドライビングロール(駆動輪)とアイドルロール(従動輪)間の外周上を高速で走行させ、これに工作物の形状に適した接触方式で研削する加工法。その方式には、研磨ベルトと工作物の接触状態により、①コンタクトホイール方式、②プラテン方式、③フリーベルト方式の3種類がある。【関】研削、ベルトサンダ
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ベルトコンベヤ | belt conveyor | ベルトコンベヤ | ゴムや布などのベルトで素材や製材品を縦または横送りする搬送装置。【同】ベルト式搬送装置 |
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ベルトサンダ(電動工具) | belt sander | ベルトサンダ(デンドウコウグ) | 平帯状で輪形の研削ベルトを循環させ材料の表面を研削するサンダ。【関】サンダ |
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ベルト式搬送装置 | belt conveyor | ベルトシキハンソウソウチ | 【同】ベルトコンベヤ |
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変角光沢計 | variable glossmeter | ヘンカクコウタクケイ | 物体表面に対する光の入射角、観測角を変えて、物体表面からの光の空間方向分布を測定する装置。 |
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変形状態(丸鋸, 帯鋸) | | ヘンケイジョウタイ | 挽き材中に鋸に無理な力が加わることで、鋸が横方向に変形した状態のこと。挽き曲がりが生じ、加工精度に悪影響を及ぼす。 |
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変形抵抗 | cutting resistance to deform workpiece and chip | ヘンケイテイコウ | 切削抵抗の1成分で、母材の変形および分離後の切屑の変形に対する抵抗。【関】切削抵抗 |
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辺材 | sapwood | ヘンザイ | 材の外方にあり心材をとりかこむ通常淡色の層で、樹木の生立時に生きた細胞と貯蔵物質 (たとえばデンプン) を持っている部分。商業的に、白太 (しらた) と呼ばれることがある。【関】心材、移行材 |
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辺材変色菌 | sap stain fungi | ヘンザイヘンショクキン | 樹木の辺材部に侵入し、その部分を変色させる菌の総称で、主に不完全菌に属する菌により引き起こされる。辺材への侵入には、菌が昆虫によって辺材に持ち込まれる経路と、露出した木口に胞子が付着しそこから菌が辺材内に侵入する経路とがある。それぞれの菌糸や胞子により辺材変色菌が侵入した辺材は青、青緑、褐色など特徴的な色を呈するようになる。 |
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変色 | discoloration | ヘンショク | 木材成分の化学変化や変色菌、腐朽菌などによるもともとの材色からの色調の変化。前者には、鉄汚染(鉄イオンとタンニンやフェノール成分の反応による黒色化)、酸汚染(接着剤の酸性硬化剤や酸性塗料などによる淡赤色化)、アルカリ汚染(強アルカリ性接着剤やモルタル、セメント等のアルカリが木材のタンニン、リグニンと反応して変色する)、光による変色(紫外線による黄変、可視光による白色化)などがある。 |
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変色菌 | sapstain fungi | ヘンショクキン | 【同】辺材変色菌 |
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変色材 | discolored wood | ヘンショクザイ | 変色が生じた材。また変色が生じた材の変色部分。 変色の原因や形状によって、ハチカミ材 (キバチ等昆虫の食害に起因する黒褐色の変色)、ボタン材 (スギ黒心などで黒色変色材が樹幹横断面でボタンの花のような不定形な形状を呈するもの)、褐変 (主に乾燥時の熱変性に起因するもの)、青変 (主に伐採から製材・乾燥までの間に辺材で発達する青変菌による変色) などとさまざまに呼称される。 |
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ベンジルカチオン構造 | benzyl cation structure | ベンジルカチオンコゾウ | 酸処理中に、リグニン側鎖のα-位ヒドロキシ基(あるいはエーテル)の酸素のプロトン化を経て、水(あるいはアルコール)分子が脱離して生成するα-位が正電荷中心で共鳴安定化した構造。反応中間体であり、存在時間は短いと考えられている。 |
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偏心 | eccentricity | ヘンシン | 樹幹横断面上の位置により肥大成長に偏りがあるために生じる樹心の偏在。 |
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ベンチソー | bench saw | ベンチソー | 可般型の丸鋸機の一つ。小さなテーブルの下に電動丸鋸機を備え、テーブルの中央付近から鋸歯がテーブル上に突出している。テーブル丸鋸盤の小型版といえる。【関】テーブル丸鋸盤、マイタベンチソー |
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ペントース | pentose | ペントース | 五炭糖。五つの炭素を含む単糖。キシロース、アラビノースなど。 |
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ペントサン | pentosan | ペントサン | キシラン、アラビノキシランのように主にペントースからなる多糖類。 |
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片複壁孔 | unilaterally compound pitting | ヘンプクヘキコウ | 隣接細胞間で、片方の細胞の1個の壁孔と他の細胞の2個以上の小型の壁孔が対をなしていること。 |
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偏平材 | | ヘンペイザイ | 樹幹横断面の形状が真円から大きくずれて楕円体となったような丸太。 |
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ほ |
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ポアソン比 | poissons' ratio | ポアソンヒ | 物体に外力を作用させたの外力方向のひずみと、その直交方向のひずみの比 |
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ボアタイプフライス | bore type milling cutter, arbor type milling cutter | ボアタイプフライス | アーバを使用するか、直接機械に取り付けるための穴(ボア)があるフライスの総称。面取りカッタなどが相当する。 |
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ホイールサンダ | wheel polishing sander | ホイールサンダ | 筒状の研磨ブラシまたは研磨不織布ホイール(ナイロンやポリエステル繊維などに研磨材を接着剤で塗布した回転研磨工具)を回転させ、自動送りされる工作物の表面を研削するサンダ。 |
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防炎性能 | flame-resistance | ボウエンセイノウ | 小さな火に接しても燃え広がりが少なく、火種を離すと自己消炎するという性能。主に消防法による繊維製品や家具、パネルなどを対象としたもの。例えば防炎処理した合板の評価試験では、加熱源として火炎長65 mmのバーナー火炎を用い、2分間加熱後の残炎時間(バーナー消火後の火炎残存時間)、残じん時間(バーナー消火後の赤熱燃焼継続時間)、炭化面積によって評価する。 |
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防音材[料] | acoustic insulating material, soundproof material | ボウオンザイ[リョウ] | 騒音の発生や伝搬を防止するために用いられる吸音性や遮音性のある材料の総称。 |
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防音保護具 | hearing protector, ear protector, ear defender | ボウオンホゴグ | 聴覚器を騒音から保護するために、外耳道内、耳介内もしくは耳を覆って、または頭の大部分を覆って取り付けられる装置。聴覚保護具、イヤプロテクタ、イヤディフェンダともいう。 |
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防火性能 | | ボウカセイノウ | 火災にあっても建築物が一定時間壊れず、延焼しないために柱や壁といった建築部材に必要とされる性能。難燃材料等の「防火材料の性能」を意味して用いられることも多い。 |
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防蟻性能 | performance against termites | ボウギセイノウ | 木材保存剤に必要とされる性能のうちシロアリからの加害を防ぐ性能 |
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方形細胞 | square ray cell | ホウケイサイボウ | 広葉樹材の放射組織の細胞の一種で、放射断面形状がほぼ正方形のもの。放射組織の上下端に列状に配列することが多い。【関】放射組織、直立細胞、平伏細胞 |
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方形シャンクバイト | square shank turning tool | ホウケイシャンクバイト | シャンクの軸に垂直な断面が方形になっているバイト。【関】バイト |
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方形丸鋸 | squared circular saw blade | ホウケイマルノコ | 方形板の角部に鋸歯を形成した形状の丸鋸。高含水率材や多樹脂材を挽くのに向くといわれる。【関】丸鋸
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鉋削 | planing | ホウサク | 素材または製材に鉋をかけること。 |
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胞子 | spore | ホウシ | 木材腐朽菌などの菌類がつくる生殖細胞 |
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放射仮道管 | ray tracheid | ホウシャカドウカン | 放射組織の一部を構成する仮道管。 |
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放射孔材 | radial-porous wood | ホウシャコウザイ | ⇒散孔材 |
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放射細胞間道 | radial intercellular canal | ホウシャサイボウカンドウ | 紡錘形放射組織に含まれる、放射方向に木理を横切ってのびる管状の細胞間道。【同】水平細胞間道 |
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放射柔組織 | ray parenchyma | ホウシャジュウソシキ | ⇒放射柔細胞 |
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放射組織 | ray | ホウシャソシキ | 木部および篩部の中を放射方向に伸びたリボン状の細胞群。放射組織は放射柔細胞のみによって構成される場合と、放射柔細胞に加え放射仮道管やエピセリウム細胞などで構成される場合がある。一般的に、接線方向の幅が軸方向の高さに比べて顕著に狭い。 |
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放射組織形成層細胞 | ray cambial cell | ホウシャソシキケイセイソウサイボウ | 樹幹の水平方向に若干長いかほとんど等直径の細胞。木部放射柔細胞や木部放射仮道管など水平方向に長い細胞をつくる。 |
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放射組織始原細胞 | ray initial | ホウシャソシキシゲンサイボウ | 放射組織を構成する細胞を生ずる形成層始原細胞。接線断面で見た場合、普通はグループをなし、個々の細胞は多少とも等径的である。 |
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放射断面 | radial(-longitudinal) section, radial(-longitudunal) face | ホウシャダンメン | 樹幹または枝の軸方向および放射方向に沿った断面。放射面、半径断面または半径面ともいう。 |
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放射複合管孔 | radial pore multiple | ホウシャフクゴウカンコウ | ⇒放射複合道管 |
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放射複合道管 | radial vessel multiple, vessels in radial multiple, radial pore multiple | ホウシャフクゴウドウカン | 横断面において放射列をなしている複合道管。最もよく見られる型の複合道管である。【同】放射複合管孔 |
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放射方向 | radial direction | ホウシャホウコウ | 樹幹または枝を円柱と考えて、その軸方向に垂直な断面である円の中心から円周に向かう方向。【関】軸方向、接線方向 |
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放射面分裂 | radial division | ホウシャメンブンレツ | 垂層分裂の一種。紡錘形形成層細胞が放射面に沿って縦に分かれる分裂。 |
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膨潤 | | ボウジュン | 物体の体積あるいは寸法が大きくなる現象を膨張というが、このうちとくに液体やその蒸気を取り込んで膨らむ現象を膨潤という。なお、膨張現象としては熱膨張がよく知られているが、木材の場合、10℃程度の温度変化による寸法変化は数%程度の含水率変化による寸法変化よりもはるかに小さい。 |
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帽状柔組織 | unilateral paratracheal parenchyma, unilaterally paratracheal parenchyma | ボウジョウジュウソシキ | 道管の外側もしくは内側の片側のみに半円形に帽子形をなす随伴柔組織。道管の外側に限られるものを外側帽状柔組織 (abaxial parenchyma)、内側に限られるものを内側帽状柔組織 (adaxial parenchyma) と呼ぶ。 |
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防振合金 | high-damping alloy | ボウシンゴウキン | 振動を減衰する機能をもつ金属材料のこと(制振合金ともいう)。 |
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防振材[料] | vibration insulator | ボウシンザイ[リョウ] | 固体伝搬音の発生源である振動を反射(遮断)する目的で使われる材料。 |
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紡錘形形成層細胞 | fusiform cambial cell | ボウスイケイケイセイサイボウ | 樹幹の縦方向に細長く両端がとがった紡錘形の細胞で、横断面では半径方向に扁平している。活発な並層分裂により二次木部や二次師部を形成するとともに垂層分裂を行い形成層細胞の数を増加させ、形成層自体の円周を増大させる。道管要素、仮道管、師細胞など縦方向に長い細胞をつくる。 |
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紡錘形始原細胞 | fusiform (cambial) initial | ボウスイケイシゲンサイボウ | 木部あるいは篩部の軸方向の要素を生ずる形成層始原細胞。接線断面で見た場合、紡錘形を呈する。 |
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紡錘形柔細胞 | fusiform parenchyma cell | ボウスイケイジュウサイボウ | 形成層の紡錘形始原細胞から細分することなしに由来した軸方向の柔細胞。 |
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紡錘形放射組織 | fusiform ray, lenticular ray | ボウスイケイホウシャソシキ | 接線断面において文字どおり紡錘形の放射組織。特に針葉樹における樹脂道を含んだ放射組織に対して用いられる。 |
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飽水状態 | water saturated condition、green condition | ホウスイジョウタイ | 細胞壁および内腔が完全に水分で充満された状態のこと。 |
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防虫【合板・フローリングなどの―】 | borerproof | ボウチュウ | 合板やフローリングなどをホウ素化合物、ホキシム、フェニトロチオン、ビフェントリン、またはシフェノトリンで処理すること。 |
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防腐 | wood preservation | ボウフ | 腐朽菌による攻撃から木材を守ること |
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防腐剤 | wood preservative, fungicide | ボウフザイ | 木材の腐朽を防止する薬剤。適用面から分けると、加圧注入処理用、表面処理用、接着剤混入処理用がある。また、剤型で分類すると、油状、油溶性および水溶性薬剤に分けられる。なお薬剤が防蟻効果も持つ場合は、防腐剤と呼ばず木材保存剤と呼ぶのが今日一般的である。 【関】木材保存剤 |
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防腐性能 | performance against wood decay fungi | ボウフセイノウ | 木材保存剤に必要とされる性能のうち木材腐朽菌からの加害を防ぐ性能 |
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方法研究 | method study | ホウホウケンキュウ | 作業または製造方法を分析して、標準化、総合化によって作業方法または製造工程を設計・改善するための手法体系。 |
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膨容比 | bulking factor | ボウヨウヒ | 加工する前のむく材状態の材積に対する加工後の見かけの材積の比。鋸屑、チップ、樹皮などについて使われる。 |
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飽和蒸気圧 | saturated vapor pressure | ホウワジョウキアツ | 飽和状態の水蒸気分圧のこと。 |
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飽和水蒸気圧表 | saturation water vapor pressure table | ホウワスイジョウキアツヒョウ | 飽和水蒸気圧と温度の関係を表にしたもの。飽和水蒸気圧表は、木材乾燥装置、ボイラー設計、乾燥に必要なエネルギー計算を考えるときの基礎データとなる。また圧力と温度の関係は乾燥室の構造設計を考えるときに重要な指標になる。 |
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ポータブルサンダ | portable sander | ポータブルサンダ | 持ち運びが可能で、手作業により工作物を研削する小型のサンダの総称。電動型とエア駆動型、往復振動型と楕円振動型、回転(ディスク)型などがある。【関】サンダ |
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ホーニング【刃先の―】 | honing | ホーニング | 仕上げ表面をさらに平滑にするため、ホーンで研ぎ上げること。ほかに微粉粒を懸濁させた液体を表面に噴流衝突させる方法もある。 |
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ホーニング仕上げ | honing | ホーニングシアゲ | ホーンを用いて工作面を仕上げること。 |
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ホーニング砥石 | stones for honing | ホーニングトイシ | 円筒内面、球面、平面およびその他の形状面をホーニング加工するのに用いる、棒状、リング状およびカップ型の砥石。 |
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ボーリングマシン | boring machine | ボーリングマシン | 工作物に穴あけ加工を行う工作機械の総称。 |
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ボールト錐 | | ボールトギリ | ボルトを通すための大径の不か穴加工用手回し工具。木工錐のシャンクに対しT字形に木製の柄を取り付け、柄を回転させて穴をあける。ボート錐ともいう。【同】棒刀錐 |
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ボールねじ | ball screw | ボールネジ | ねじ軸とナットがボール(鋼球)を介して作動する機械部品。通常のねじに比べて駆動トルクが小さく、バックラッシ(ねじ軸方向の要素間のすきま)をきわめて小さくできるため、高速送り、精密送りなどに用いられる。
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ボール盤 | drilling machine | ボールバン | 主としてドリルを使用して工作物に穴あけ加工を行う工作機械。ドリルは主軸とともに回転し、軸方向に送られる。 |
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補強材 | reinforcement | ホキョウザイ | 研削砥石の破壊回転強度および衝撃強度を増加するために用いる材料。ガラス繊維などがある。 |
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歩行感 | 注:定まった対訳なし | ホコウカン | 人が歩行時に感じる「歩きやすさ」や「歩きごこち」を表し、床のかたさ、すべり、平坦性、不振動性など床の諸性能が関係する。 |
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捕集測定方法 | | ホシュウソクテイホウホウ | 空気中に浮遊する粉じんを捕集して、その濃度を測定する方法。 |
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星割れ | star shake | ホシワレ | 髄から放射状に様々な方向に発達した心割れ。 【同】 星形割れ 【関】割れ |
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保水度 | water retention value | ホスイド | 湿潤パルプを遠心分離にかけ、搾られた湿潤パルプ中の水分量を、その乾燥パルプ(の質量)に対する百分率で示したもの |
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ホスホエノールピルビン酸(PEP) | phosphoenolpyruvic acid | ホスホエノールピルビンサン(PEP) | グルコースの解糖作用により生じる代謝中間体の一つ。フェニルプロパノイド生合成において重要な、シキミ酸経路の出発物質として利用される。 |
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ほぞ接合 | tenon and mortise joint | ホゾセツゴウ | 木材どうしを接合する際に、接合部を種々の凹凸形状に削りだし、これらを君あわせて固く接合する手法。建築や家具の部材の接合に用いられる。凸部をほぞ、凹部をほぞ穴と呼ぶ。部材どうしを直交方向に接合する場合を仕口加工、長手方向に接合する場合を継ぎ手と呼ぶ。 |
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ほぞ取り盤 | tenoning machine | ホゾトリバン | 回転する主軸に鉋胴、木工フライス、丸鋸などを取り付け、主としてほぞなどを加工する木工機械。 |
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細り | taper, stem taper, log taper | ホソリ | 地上高の増加とともに樹幹の直径が細くなっていく現象、またその程度。丸太の場合、材長に対する元口径と末口径の差の比で表す。 細りが大きいことをうらごけ (梢殺)、細りが小さいことを完満と呼ぶ。 |
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保存処理 | wood preseravation | ホゾンショリ | 木材・木質材料に耐久性を付与するために行われる処理。狭義には木材の劣化要因である腐朽菌やシロアリによる生物劣化を防ぐことを目的とした処理を、広義には気象劣化や防火を目的として行われる処理を指す。 |
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ほだ木栽培 | wood-log cultivation | ホダギサイバイ | 樹木の樹幹をそのままの形で用いて木材腐朽菌を栽培する方法で、原木にキノコの菌糸を接種し、菌糸の繁殖したものをほだ木と呼ぶことから、ほだ木栽培という。長さ1 m程度に玉切りした原木を用いる以外に、長ささ20 cm程度に玉切りしたした原木を用いる短木栽培がある。ほだ木栽培はシイタケの生産量が圧倒的に多い。 |
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牡丹杢 | | ボタンモク | 成長の不均一性に起因して、成長輪が波を打つ同心円状に材面 (主に接線断面) に現れて、ボタンの花のように見える杢。玉杢の同心円が波状を呈するもの。また、部分的に材色が異なる部位が材面に現れてボタンの花状になるものを指す。 |
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没食子タンニン | | ボッショクシタンニン | 西アジアや南ヨーロッパなどに分布するブナ(Quercus infectoria)の若芽に生じる虫こぶ(没食子)から抽出されるタンニン。加水分解性タンニンであるガロタンニンの一つ。 |
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ホットプレス | hot press | ホットプレス | 接着剤を塗布した単板や板材などを熱板の間に挿入し、可動定盤を油圧などによって作動させて加熱圧締する機械。縦形および横形がある。 |
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ホットメルト接着剤 | hot melt adhesive | ホットメルトセッチャクザイ | 熱可塑性樹脂を主体とした固体状のものを加熱溶融した状態で被着材へ塗布し、冷却すると固化して接着が完了する放冷凝固型の接着剤。【関】エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系接着剤 |
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ポットライフ | pot life | ポットライフ | 【同】可使時間 |
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ボデー | body | ボデー | ①ドリルの基幹。先端部に切れ刃を形成し、胴体部に切屑を排出するための切屑溝が刻まれている。②工具の基幹部、それ自身が切れ刃を形成するか、またはブレードもしくはチップを保持する部分を含めた全体。【関】ドリル |
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POMS | POMS, Profile of Mood State | ポムス | 気分(感情)プロフィール検査のこと。 |
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ホモガラクツロナン | homogalacturonan | ホモガラクツロナン | 植物細胞壁の一次壁の主要な多糖であるペクチンの一種。D-ガラクツロン酸がα(1→4)結合した多糖であり、ガラクツロン酸のカルボキシル基は一部メチルエステル化され2位あるいは3位のヒドロキシ基は部分的にアセチル化されている。 |
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ホモ多糖 | homopolysaccharide | ホモタトウ | 多糖のうち、構成単糖が1種のものをホモ多糖という。 |
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ポリウレタン系接着剤 | Polyurethane adhesive | ポリウレタンケイセッチャクザイ | イソシアネート基を持つ化合物と活性水素を持つ化合物が反応し、ウレタン結合などによってポリマー化する接着剤 【同】ポリウレタン樹脂接着剤、ポリウレタン接着剤、ウレタン樹脂接着剤 |
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ポリウレタン樹脂系接着剤 | polyurethane adhesive | ポリウレタンジュシケイセッチャクザイ | 常温での反応性に富むイソシアネート基を二つ以上持つ化合物からなる接着剤。2個以上のイソシアネート基を有する化合物の単独物である一液型、およびこれとポリオールなどの活性水素を含む化合物との混合物とがある。【同】ウレタン樹脂系接着剤 |
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PEG処理 | treatment using PEG | ポリエチレングリコールショリ | ポリエチレングリコール(PEG)水溶液を木材に含浸する処理。木材に高寸法安定性が付与される。工芸品や彫刻品等の割れ防止を目的とする場合は、PEG水溶液に浸漬または塗布という簡便な処理でも効果を上げることができる。 |
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ポリ酢酸ビニルエマルジョン接着剤 | poly(vinyl acetate) emulsion adhesive | ポリサクサンビニルエマルジョンセッチャクザイ | 酢酸ビニルを、ポリビニルアルコールなどの乳化剤および過酸化ベンゾイルや過硫酸カリウムなどの重合開始剤とともに、水系で撹拌しながら60~70℃下で1~3時間重合させて得られるエマルジョン型の熱可塑性樹脂接着剤。水分の揮散によって固化する溶剤散逸型の接着剤。【同】酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤 【関】エマルジョン型接着剤 |
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ポリッシャ | polishers | ポリッシャ | 表面を磨くための工具。 |
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ホルマール化 | formaldehyde-treatment | ホルマールカ | 木材に酸性触媒下でホルムアルデヒドを反応させ、ヘミアセタール化を経て、水酸基間にメチレンエーテル結合を導入する処理。架橋結合の形成で、木材を乾燥寸法に固定する。少ない質量増加で処理の効果が発現する。寸法安定性、耐朽性、耐蟻性の向上、楽器用材の音響特性向上などに有効。 |
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ホルムアルデヒド | formaldehyde | ホルムアルデヒド | 分子式HCHOの最も単純な構造のアルデヒド。酸あるいはアルカリ処理において、リグニン側鎖のγ-位が、ホルムアルデヒドとして脱離する反応が起こる。 |
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ホルムアルデヒド系樹脂接着剤 | Formaldehyde resin adhesive | ホルムアルデヒドケイジュシセッチャクザイ | ホルムアルデヒドの反応性を利用して合成される熱硬化性樹脂接着剤の総称 |
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ホロセルロース | holocellulose | ホロセルロース | 木材からリグニンを選択的に酸化分解して水に可溶化し、残渣として残る多糖類。セルロースとヘミセルロースを合わせたもの。 |
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ホワイトノイズ | white noise | ホワイトノイズ | 周波数に依存しないパワースペクトル密度をもつ雑音。【同】白色雑音 |
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本ざねはぎ | tongue-and-groove joint | ホンザネハギ | 長尺の材料の側面どうしを接合する加工(幅はぎ)のうち、側面に凹凸を設けて、これらを組み合わせて接合する接合方法。フローリングなどで多用される。 |
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本体テーブル | machine table | ホンタイテーブル | 加工を行う際に、直接あるいは各種の取り付け装置を使って工作物を固定する台。【関】テーブル |
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本体長さ【ドリルの―】 | | ホンタイナガサ | ドリルの軸に平行に測定した切れ刃の肩から首部の切れ刃側の端までの距離。【関】ドリル |
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ポンチ | punch, saw tooth puncher | ポンチ | ①無歯の丸鋸、帯鋸に歯形を打ち抜くこと、もしくは鋸歯形打抜き機のこと。歯抜き機はダイス鋼または高速度鋼からなる雌雄一対の歯形を、手動もしくは動力によって噛み合わせて歯抜きする機構になっている。②金属の工作物に目印を打つための器具。【関】鋸歯形打抜き機 |
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本柾 | edge grain | ホンマサ | 丸太の樹心を通るように鋸を入れた場合に得られる柾目材。木口における年輪が板面とほぼ直角になる。【関】柾目挽き、柾目木取り |
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本柾取り | quarter sawing | ホンマサドリ | 本柾目材を採材するために、丸太の樹心を通るように鋸を入れる木取り方法。【関】柾目挽き、柾目木取り |
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ま |
Mark-Houwink-Sakurada式 | Mark-Houwink-Sakurada equation | マークフウィンクサクラダシキ | 線状高分子溶液における極限粘度数と分子量の関係を表す式。 |
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マーセル化 | mercerization | マーセルカ | 天然セルロース繊維を高濃度アルカリ水溶液に浸漬した後に、水洗、乾燥させる膨潤処理方法であり、1884年J. Mercelによって原理が発見された。シルケット加工ともいう。繊維に絹様の光沢が付与され、染色性が向上する。 |
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舞錐 | | マイギリ | 心棒の先端のチャックに取り付けた錐によって穴をあける工具。心棒のチャック上方に位置する腕木の両端の穴と心棒の上端の穴に紐を通し、腕木を上下させて紐の巻きほどきによって心棒を回転させて穴をあける。ろくろ錐、手ろくろとも言う。
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マイクロチッピング | microchipping | マイクロチッピング | 切削によって切れ刃に生じたごく小さな欠け。 |
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マイクロ波加熱 | microwave heating | マイクロハカネツ | マイクロ波(周波数300 MHzから300GHzの電波の総称)を照射して加熱すること。含水率の高い木材にマイクロ波を照射すると、マイクロ波が主として木材中の水分によって選択的に吸収されて発熱する。この原理を利用すると、木材中の温度を適切に制御できる。 |
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マイクロ波式測定方法 | microwave method | マイクロハシキソクテイホウホウ | マイクロ波領域の電磁波の材料内の伝播特性を利用して材料の物性を測定、評価する方式。含水率測定などに用いられることが多い。 |
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マイクロ波水分計 | microwave moisture meter | マイクロハスイブンケイ | マイクロ波は水分に吸収される特徴があり、水分を通過すると減衰する特性を利用する含水率計のこと。高周波容量式と同様に電磁波によって測定する方式だが、高周波より周波数が高いマイクロ波と呼ばれる電磁波を使う。高い周波数の電波は電極から空気中へ飛ばす(放射する)ことが比較的容易にできるので非接触での含水率測定に向いており、工場のラインに設置して使う設置型含水率計で採用されている。 |
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マイクロベベル | microbevel | マイクロベベル | 刃先角を刃物角(刃身角)より大きくするために、すくい面あるいは逃げ面に付けたある角度を持つ傾斜のこと。なお、のマイクロベベルの切れ刃線に直角な方向の長さをランド幅という。【関】ランド幅 |
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マイクロホン | microphone | マイクロホン | 音響振動から電気信号を得る電気音響変換器。 |
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マイタケ | Grifola frondosa | マイタケ | 木材腐朽菌のうち、白色腐朽菌の一種である。主に、おが粉を基材とした培地にきのこの菌糸を接種して培養した後にきのこを発生させる菌床栽培が行われている。現在生産されているキノコとしては比較的新しく栽培化され、野生菌株の導入から始まり、交配による育種が本格的に行われた。きのこの傘色として、従来は濃色のものが好まれてきたが、最近では淡色のものも好まれる傾向がある。 |
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マイタソー | miter saw, miter saw blade | マイタソー | ①miter saw: 棒材などを留め挽き(45度切り)のような角度挽きができる可般型の丸鋸機械。②miter saw blade: 留め挽き用の丸鋸。マイタソーを丸鋸の意に用いる場合は勾配研磨丸鋸と同義で用いられるのが一般的。【同】勾配研磨丸鋸 【関】留め挽き |
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マイタベンチソー | miter-bench saw | マイタベンチソー | マイタソーとベンチソーの二つの丸鋸機を一つにした可般型の丸鋸機。電動丸鋸の上下に上テーブルと下テーブルとがある。上テーブルに丸鋸が固定され、一体的に上下揺動可能であり、下テーブルに置いた棒材の留め挽きが出来るマイタソーとなる。上テーブルを下げた状態はベンチソーとなり、上テーブルを利用した鋸挽きが出来る。【同】卓上丸鋸盤
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前切れ刃 | end cutting edge | マエキレハ | 旋削においてバイト先端と工作物との接触を少なくし、摩擦による抵抗および発熱を小さくするために、工作物よりわずかな角度(作用前切刃角、逃げ角)開いたバイト面。【関】旋削 【参】旋削前切れ刃角【旋削の―】 |
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前切れ刃角【旋削の―】 | end cutting edge angle | マエキレハカク | 前切れ刃を含み、シャンク底面に垂直な平面と、シャンク軸に垂直でシャンク底面に垂直な平面とのなす角度。
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前定規 | | マエジョウギ | 面取り盤などで、工作物の送り込み側にある定規。 |
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前逃げ角【旋削の―】 | end clearance angle, end relief angle | マエニゲカク | 前切れ刃に接し、底面に垂直な平面と逃げ面とのなす角度。【関】前切れ刃 |
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前挽き鋸 | | マエビキノコ | 原木から角材や板材を挽く縦挽き鋸。木挽き鋸とも言う。 |
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マオウ型穿孔板 | ephedroid perforation plate | マオウガタセンコウバン | 円形の開口が小さい群をなしている穿孔板。マオウ属 Ephedraに好例が見られる。 |
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曲がり | crook | マガリ | 樹幹や丸太について、樹幹や丸太の形状が直線的ではなく、ずれている状態。製材について、板の端面側 (edgewise) に生じる軸方向の湾曲。角材の湾曲についても用いられる。 |
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曲り【製材の―】 | sweep, warp | マガリ | 製材品の狂いの一種。側面が材長方向にわん曲した縦反り(crook)をさすことが多い。長さ方向の同一側面の材端を結ぶ直線からの側面的なズレをいう。製材のJASでは、狭い材面の側面で材長方向に湾曲した最大矢高の弦の長さに対する割合とされる。【関】狂い、はな曲り |
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曲り【鉋刃の―】 | | マガリ | 回転鉋用の鉋刃の品質を示す指標の一つで、JISでは鉋刃の長さ方向、厚さ方向、軸方向の曲りの許容値を規定している。
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曲りバイト | bent turning tool, cranked turning tool | マガリバイト | シャンクの軸に対して左・右いずれかに曲げられた刃部をもつバイトの総称。【関】バイト |
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曲り刃のみ(鑿) | boring bit | マガリハノミ | 鋼の一端を半円筒状に曲げ、円筒外周面に切れ刃を付け、他端に柄を付けたのみ。旋削加工において、中ぐり加工や曲面加工の仕上げに用いられる。【関】のみ |
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曲り挽き | curve sawing, shape sawing | マガリビキ | 挽道が曲線となるような挽材方法。製材では丸太の曲りを円弧に近似してその曲率で挽材するカーブソーイングと丸太の曲がりなりに挽材するシェープソーイングがある。 |
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巻揚げ式搬入装置 | winch | マキアゲシキハンニュウソウチ | 丸太を水中貯木場からウインチで直接工場へ巻揚げる搬入装置。【同】ウインチ |
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巻込節 | encased knot | マキコミブシ | 枯枝の落枝、枝打ちなどにより、樹幹外方の死節が新生木部によって樹幹内に巻き込まれた節。完全に巻き込まれた場合隠れ節となる。 |
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マグネシア研削砥石 | magnesia grinding wheels | マグネシアケンサクトイシ | マグネシアオキシクロライドを結合剤とした砥石。 |
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曲げ | bending, flexure | マゲ | 材が湾曲し、曲率が変化する現象。中立軸を境にして一方には引張り、他方には圧縮の垂直応力度が生ずる。また曲げによって一般に部材には曲げモーメントとせん断力が生ずる。(出典:建築用語辞典, p.497,技報堂,1965) |
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曲げ加工 | wood bending | マゲカコウ | 一般的に、木材に軟化処理(蒸煮、煮沸)を施した後、直ちに曲げて、そのままの状態で乾燥させる(ドライング・セット)加工法。一般的に、曲げではトーネット法が用いられる。【関】トーネット法 |
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曲げ荷重式測定方法 | proof loading method | マゲカジュウシキソクテイホウホウ | 木材(製材品)の弾性率測定において、一定の荷重で曲げ変形させた時のたわみ量から弾性率を評価する方法 |
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曲げ木 | bent wood | マゲキ | 木材素材を曲げることにより変形させた部材。家具、運動具、楽器、器具などの木工製品や、車両、船舶、建築材などに用いられる。【関】曲げ物 |
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曲げ木加工 | wood bending, bentwood | マゲキカコウ | 木材を目的に形状に曲げる加工のこと。繊維方向に長い棒状の木材を曲げることで、強度が高く、材料の無駄が少ない器物の製造が可能となる。木材が水熱条件で軟化する特性を活かすために、工業的には蒸煮や煮沸した木材を曲げることが多い。また、木材の曲げ引張破壊を防ぐために変形拘束用の治具も使用されることが多い。 |
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曲げ強度試験 | bending strength test | マゲキョウドシケン | 材料の曲げ時の変形や破壊挙動を調べる試験。 |
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曲げ剛性【合板の―】 | bending stiffness | マゲゴウセイ | 一般には曲がりにくさを示す指標を指すが、JAS(合板)では、コンクリート型枠用合板を対象とした曲げヤング係数の基準値として示されている。【関】曲げ性能 |
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曲げ降伏型接合 | bending yield joint | マゲコウフクガタセツゴウ | くぎやボルト、ドリフトピンのように、せん断面に対して直角に打ち込まれ、その側面における木材のめり込み抵抗によってせん断力に抵抗する形式の接合のうち、接合具の長さが十分に大きいもの。接合具が曲げ降伏を生じる。 |
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曲げ試験 | bending test | マゲシケン | 曲げ荷重を破壊するまで負荷して曲げ強さを、また試験中に撓み(deflection)を測定して曲げ比例限度応力および見かけの曲げヤング係数を算出する試験。 |
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曲げ性能 | | マゲセイノウ | 木質建材や建築物の梁などの構造部材について曲げ荷重に対する強度性能 |
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曲げ性能【合板・集成材などの―】 | bending quality | マゲセイノウ | 曲げ変形に対する性能を曲げ性能といい、耐荷重性能は曲げ強さ、耐変形性能は曲げヤング係数を指標として表す。JAS(合板)では、構造用合板の2級には曲げヤング係数、1級には曲げ強さと曲げヤング係数の両者の評価が義務づけられている。【関】面内剪断【合板の―】、面外剪断【合板の―】。 |
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曲げ接着強さ | flexural strength | マゲセッチャクツヨサ | 接着面に曲げ応力を加え、接着接合部が破断したときの強さ。【関】接着強さ |
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曲げ破壊 | bending fracture | マゲハカイ | 曲げによって生じる破壊。曲げ変形の外側では主に引張破壊が、内側では圧縮破壊が生じている。 |
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曲げ破壊係数 | bending strength | マゲハカイケイスウ | 物体が曲げ荷重を受け、破壊した時の応力。曲げ強さ、曲げ強度ともいう。 |
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曲げ物 | bent goods | マゲモノ | 曲げ木を用いて製作した木工製品の総称。【関】曲げ木 |
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磨砕リグニン | milled wood lignin | マサイリグニン | 木粉をボールミルで微粉砕した後、含水ジオキサン抽出などで得られるリグニン由来物。最も変質の少ないリグニン由来物の一つ。ミルドウッドリグニン、MWL、Bjöerkmanリグニン。Bjöerkmanは人名。 |
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摩擦車 | friction pully | マサツグルマ | 送材車走行装置の回転ドラム方式の主要部品で、ペーパープーリから摩擦によって回転ドラムに動力を伝え、送材車の前進、後退および速度調整を行う。【関】送材車走行装置 |
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摩擦係数 | coefficient of friction | マサツケイスウ | 摩擦力と荷重に対する法線力の比。 |
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摩擦抵抗 | frictional resistance | マサツテイコウ | 切削抵抗を構成する成分の一つで、切屑とすくい面との摩擦によって発生する抵抗。【関】切削抵抗 |
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摩擦溶接 | friction welding | マサツヨウセツ | 結合させる部材を加圧下で摩擦することで発生する熱により行う溶接。 |
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摩擦力【切屑とすくい面の―】 | frictional force on tool face | マサツリョク | 切屑とすくい面との摩擦によって発生するすくい面に平行な力。 |
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まさ目 | edge grain, vertical grain, quartersawn grain | マサメ | 幹を放射(半径)方向に切った面。 |
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柾目突き | edge(straight) grain slicing(slice/cutting/cut) | マサメツキ | 表面に柾目面が現れる単板を切削すること。あるいは切削されたもの。柾目突き。【関】板目突き |
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柾目挽き | quarter sawing | マサメビキ | 丸太からできるだけ多くの柾目材を採材する木取り方法。【同】柾目木取り 【参】製材木取り |
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柾目面 | | マサメメン | 樹幹、枝または木材の放射断面に対する慣用語。厳密な放射断面から多少ずれていても柾目と呼ばれる。柾目面をさして、また柾目面にあらわれる模様を、「柾目」ともよぶ。【関】放射断面、板目面、木口面 |
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マシニングセンタ | machining center | マシニングセンタ | 主に回転工具を備え、この工具の自動交換機能を装備し、工作物の取付け替えなしに、多種類の加工を行う数値制御工作機械。【関】ATC、APC |
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まだら杢 | roe figure, mottled figure | マダラモク | 交錯木理と波状木理が組み合わさって材面に断続的な縞模様が現れる杢。 |
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マツ型壁孔 | pinoid pitting | マツガタヘキコウ | 分野壁孔の一種で、分野あたり通常3個以上の単壁孔対のように見えるやや小型で不定形の壁孔対が存在する。個々の壁孔対の形状や大きさは分野あたりの壁孔対の数により多様である。窓状の分野壁孔をもつ樹種以外のマツ属 Pinusに見られる。 |
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マクスウェルモデル | Maxwell-model | マックスウェルモデル | 粘弾性体の応力緩和現象を表す最も簡単なモデル。スプリング要素とダッシュポット要素を直列につないだ形式。 |
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McKenzie方式 | McKenzie's notation | マッケンジーホウシキ | 木材の切削方向を、切れ刃上の1点で切れ刃と繊維方向および工具の運動方向と繊維方向がなす二つの角度で表示する方式。【関】0-90切削、90-0切削、90-90切削 |
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マッシュルーム(ツクリタケ) | Agaricus bisporus | マッシュルーム(ツクリタケ) | 稲わら、麦わら、馬きゅう肥等の非木質系材料を用い、栽培材料の発熱を利用して害菌や害虫を抑え、無害の微生物の共存下で栽培を行う。2段階の発酵を経た培地材料に種菌を接種して、菌糸蔓延後に覆土を行い、きのこを発生させる。 |
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末端壁 | end wall | マッタンヘキ | 次の二つの場合に対して木材解剖学で用いる便宜上の用語。柔細胞の長軸に直角の細胞壁、すなわち、放射組織の細胞の接線壁または軸方向柔細胞の水平壁。二つの道管要素の間の斜めまたは水平な壁。 |
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マディソンカーブ | Madison curve | マディソンカーブ | 材料に継続して作用する荷重と荷重継続期間との関係を表したグラフ。このグラフによって荷重継続期間の影響が考慮されることがある。 |
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マテリアルハンドリングシステム | material handling system | マテリアルハンドリングシステム | 材料・部品などの工程内または工程間での搬送、加工物・工具などの工作機械への取付け・取外し、材料・部品などの並び替え、姿勢変化、位置決めなどの作業を自動的に行うシステム。 |
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窓状壁孔 | window-like pitting, fenestriform pitting | マドジョウヘキコウ | 分野壁孔の一種で、分野あたり通常1~2個の単壁孔対のように見える大きな四角形の壁孔対が分野のほぼ全域を占める。マツ属 Pinusに見られ、日本産のマツ属全樹種はこの型である。 |
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窓枠しゃくり(決り)鉋 | | マドワクシャクリガンナ | 上下窓の窓枠の戸が滑る溝を決る二枚鉋。 |
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まぶた型翼状柔組織 | lozenge-aliform parenchyma | マブタガタヨクジョウジュウソシキ | ⇒翼状柔組織 |
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豆鉋 | | マメガンナ | 小鉋よりもさらに小さい鉋。鉋身の刃幅は24 mm以下。 |
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摩滅 | | マメツ | 切削によって生じた漸近的な工具材料のすり減り損耗。 |
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摩耗【工具の―】 | wear | マモウ | 切削の継続に伴って工具刃先が後退したり、工作物との接触部が減少する現象。その原因として力学的作用による切れ刃の損耗、切削熱などの作用による工具の劣化、あるいは木材中の成分や塩分などの腐食反応による工具材料の溶解や脱落などがある。【関】鈍化 |
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摩耗試験 | abrasion test | マモウシケン | フローリングや特殊加工化粧合板などの耐摩耗性を検査する方法で、JIS Z 2101には、研摩紙法と鋼ブラシ摩擦法が規定されている。 |
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摩耗帯幅 | wear land width | マモウタイハバ | 摩耗量の評価法の一つ。摩耗の進行によって後退した実際の刃先からすくい面に下ろした垂線と摩耗による光輝帯から求められるすくい面摩耗帯幅と、逃げ面に下ろした垂線から求められる逃げ面摩耗帯幅とで表す。【関】刃先後退量 【参】刃先後退量 |
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丸カッタ | round cutter | マルカッタ | 円筒コップ状の単一鋼材の一部分を扇状に切り抜いて、円筒外周囲に切れ刃を形成した刃物。鉋胴の周面の凹部に4~6個はめ込み、ボルトで締め付けて取り付けられる。面取り盤や自動鉋盤の竪軸にセットして、面取り加工やはぎ合せ加工に使用される。すくい面を研磨し直すことにより常に面型を一定に保ちうる利点がある。かつて一時的に用いられたがその後あまり普及していない。 |
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丸こまバイト | button tool | マルコマバイト | 直接またはシャンクを介してホルダに機械的に取り付けて使用する円すい形のバイト。【関】バイト |
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丸太 | log | マルタ | 伐採した樹木を、樹幹の軸方向に対して垂直に切断した、円柱状の樹幹の一部を指す一般語。 「原木」および「素材」は「丸太」とほぼ同義の専門語。日本農林規格JAS (素材の日本農林規格 2016) では「素材」は丸太およびそま角を指す。【同】原木、素材 |
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丸太組構法 | | マルタクミコウホウ | 丸太や製材を横積みして作る構法。 |
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丸太生産量 | amount of log production | マルタセイサンリョウ | 立木から得た丸太(素材)の生産量。 |
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マルチプルエジャ | multiple edger | マルチプルエジャ | 1本または2本以上の主軸に3枚以上の丸鋸を取り付け、工作物をテーブル上で動力送りして縦挽きする丸鋸盤。【同】ギャングエジャ |
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マルチプルサイザ | multiple sizer | マルチプルサイザ | 水平な1本の丸鋸軸に取り付けた多数の丸鋸により、工作物を同時に切断加工する木工鋸盤。1枚の丸鋸を取り付けた軸が多数配置されている構造のものもある。 |
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丸突きのみ(鑿) | | マルツキノミ | 穴の側面仕上げに用いる突きのみ。 |
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丸胴 | cylindrical cutterhead | マルドウ | 断面が円形の鉋胴。外周囲に取り付けた溝に2~4枚の刃を固定する。直刃用とねじれ刃(ヘリカル刃)用とがある。【関】鉋胴 |
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丸胴一体形 | | マルドウイッタイガタ | 主軸とカッタヘッドが一体となった丸胴。【参】鉋胴 |
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丸胴組立形 | | マルドウクミタテガタ | 円筒外周面の一部を構成する刃押さえとカッタヘッド本体の間に鉋刃固定するようにした丸胴。【参】鉋胴 |
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丸胴分離形 | | マルドウブンリガタ | 主軸に機械的に固定される丸胴。【参】鉋胴 |
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マルトース | maltose | マルトース | 還元性二糖類のひとつ。α-D-Glcp-(1→4)-D-Glcp。デンプンの部分加水分解生成物。 |
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丸ねじ | round thread | マルネジ | 台形ねじの山の頂および谷底に大きい丸みを付けたねじ。
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丸鋸 | circular saw blade | マルノコ | 機械鋸の一種であり、中心部に軸穴を持つ円形鋼板の周辺部に歯を刻み、水平仕上げ、腰入れ、歯先研磨をして歯付けしたもの。木材の横挽きおよび縦挽きを行うには、それぞれに適した歯型と歯数を有する丸鋸(横挽き用丸鋸および縦挽き用丸鋸)を用いる。【関】超硬丸鋸、木工用丸鋸 |
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丸鋸[主]軸 | main shaft of circular sawing machine, arbor of circular saw | マルノコ[シュ]ジク | 丸鋸を取り付け、これに回転運動を与える軸。この主軸には丸鋸、フランジ、軸受け、鋸軸回転用プーリまたは電動機軸が配列されている。【関】丸鋸盤 |
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丸鋸金敷 | circular saw anvil | マルノコカナシキ | 丸鋸腰入れ用金敷の慣用語。【同】丸鋸腰入れ用金敷 |
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丸鋸傾斜角 | oblique angle of circular saw blade | マルノコケイシャカク | 丸鋸盤による傾斜挽きで、丸鋸面とテーブル面の法線とのなす角度。【関】テーブル傾斜丸鋸盤 |
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丸鋸腰入れ用金敷 | circular saw anvil | マルノココシイレヨウカナシキ | 丸鋸をハンマで腰入れする場合に使用する中高の金敷。構造は、軟鋼で本体を作り、表面に5~6 mmぐらいの鋼を鍛造して焼き入れるか、または鋳鋼で作って表面硬化させて作る。金敷の同義語として、金床、鉄床、鉄敷、鉄砧、ハンマー台、アンビルがある。【関】腰入れ 【同】丸鋸金敷 |
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丸鋸の熱座屈 | thermoelastic buckling of circular saw | マルノコノネツザクツ | 丸鋸は挽材によって歯縁付近に切削熱を生じ、鋸身の半径方向に沿って温度分布が不均一になる。このため鋸身には不均一な熱応力が発生して、鋸身が不均一に伸縮して波打つようになる現象。 |
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丸鋸歯研削盤 | circular saw blade sharpener | マルノコバケンサクバン | 回転する砥石により、丸鋸の歯形を整形仕上げする研削盤。 |
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丸鋸盤 | circular saw, circular sawing machine | マルノコバン | 丸鋸によって工作物を縦挽きあるいは横挽き加工する機械。工作物は手動または自動で送られる。用途として製材用と木工用があり、丸鋸が自走するもの、主軸に1枚の丸鋸が付けられるもの、複数の丸鋸が付けられるものなどがある。 |
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丸鋸目立機 | | マルノコメタテキ | 丸鋸歯研削盤の慣用語。【同】丸鋸歯研削盤 |
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丸のみ(鑿) | | マルノミ | 穂先と切れ刃の横断面が円弧状の曲線になっているのみ。厚丸のみと薄丸のみ(壺のみ)の二種がある。 |
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丸バイト | tool bit with round shank | マルバイト | 丸シャンクの完成バイト。【関】バイト |
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丸刃のみ(鑿) | round nose chisel | マルバノミ | 刃先線が円弧状ののみ。平板状の鋼の一端に円弧状の切れ刃を付けて、他端に柄を付けて作る。木工旋盤で荒削りするのに用いられる。【関】のみ |
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丸ハンマ | round head hammer | マルハンマ | 打撃面が円形をしているハンマで、柄は頭の中央に付けられている。主に帯鋸の水平仕上げなどを行う際に部分的な凹凸、伸び縮み、ねじれなどの狂いを矯正するために使用する。【関】十字ハンマ、円頭ハンマ
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丸棒サンダ | round stick sander | マルボウサンダ | 立ベルトサンダと傾斜したベルトサンダあるいは傾斜ベルトの代わりに調整ホイールを用いたサンダを組み合わせ、その間に丸棒を入れて研削仕上げをするサンダ。【関】サンダ |
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丸身 | wane | マルミ | 製材品の材長方向のりょう線部分において、鋸または鉋のかからない部分。 |
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回し挽き | round sawing | マワシビキ | 丸太を回して順次樹心の方に挽材を行っていく木取り方法で、外周部に欠点のない良質丸太から高品質な製材品を採材する場合に多く用いられる。【関】巴挽き 【参】製材木取り |
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回し挽き鋸 | | マワシビキノコ | 曲線状の挽き抜きに用いる片刃茨目歯の鋸。引いて使用する。挽き回し鋸とも言う。 |
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マンガンペルオキシダーゼ | manganese peroxidase (MnP) | マンガンペルオキシダーゼ | 活性中心にヘムを持ち、水素イオンと過酸化水素を用いて二価のマンガンを三価のマンガンに酸化することで、リグニンを分解するペルオキシダーゼ。マンガン依存性ペルオキシダーゼとも呼ばれる。 |
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マンガンペルオキシダーゼ(MnP) | manganese peroxidase | マンガンペルオキシダーゼ | 白色腐朽菌が分泌するリグニン分解酵素の一つ。典型的なペルオキシダーゼ型触媒サイクルを有しているが、2価のマンガンイオンを酸化し3価のマンガンイオンを生じる。3価のマンガンイオンは、有機酸と複合体化し、酵素より離れた場所で優れた一電子酸化剤として機能する。 |
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マンガンペルオキシダーゼ遺伝子(mnp) | manganese peroxidase gene | マンガンペルオキシダーゼイデンシ | マンガンペルオキシダーゼをコードする遺伝子。非常に多くの白色腐朽菌に存在し、リグニンペルオキシダーゼより普遍性が高い。 |
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み |
みかけの密度 | apparent density | ミカケノミツド | 水分状態を特定しないある時点での単位体積あたりの質量。 |
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みかん割り(蜜柑割) | | ミカンワリ | 本柾目の板を多く採材するために、樹心を通る面で挽材を繰り返す木取り方法。みかんの横断面に似た形に製材する。【関】柾目木取り |
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ミキサ | mixer, glue mixer | ミキサ | 【同】グルーミキサ |
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右ねじれドリル | right hand helix twist drill | ミギネジレドリル | 溝が右ねじのドリル。 |
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ミクロトーム | microtome | ミクロトーム | 台座にミクロトーム刃を取り付け、これを前後に滑らせて、一定の切込量で木材切片を作製する滑走式ミクロトームと、刃物を固定し、試料を往復運動させて切片を作製する回転式ミクロトームがある。主に、顕微鏡観察用試料の作製に用いる。 |
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ミクロフィブリル | microfibril | ミクロフィブリル | 木材の主成分であるセルロースの分子集合単位であり、電子顕微鏡や原子間力顕微鏡で観察される幅がナノメートルオーダーの糸状構造。木材の場合は一般に幅2-3 nm程度。一本のミクロフィブリルは複数のセルロース分子鎖が長軸に沿って平行に充填されてできており、結晶性を示す。 |
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ミクロフィブリル化セルロース | microfibrillated cellulose | ミクロフィブリルカセルロース | 高圧ホモジナイザー等の強力な粉砕機で漂白パルプを解きほぐした素材であり、セルロースナノファイバーよりも太く不均一なもの。 |
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ミクロフィブリル傾角 | microfibril angle | ミクロフィブリルケイカク | 細胞の長軸とミクロフィブリル配向の方向とのなす角度。 |
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ミクロフィブリル配向 | microfibril orientation | ミクロフィブリルハイコウ | ミクロフィブリルの方向は、二次壁の各層では一定方向に揃う傾向があり、これをミクロフィブリル配向と呼んでいる。二次壁の中層(S2)では細胞長軸に近い急傾斜のらせん(スティープヘリックス)に配向し、外層(S1)と内層(S3)では緩いらせん(フラットヘリックス)に配向している。 |
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ミクロブラウン運動 | | ミクロブラウンウンドウ | ガラス転移温度以上において、無定形高分子物質中の鎖状高分子に生じる主鎖の共有結合の周りの内部回転によるランダムな運動。一方、分子の重心の並進ブラウン運動をマクロブラウン運動と呼ぶ。 |
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水食い材 | wetwood | ミズクイザイ | 心材に多量の水分が集積する現象、またその水分集積部。枝 (節) に関連して水分集積部が存在する場合を枝水食い (えだみずくい)、水分集積部が根につながっている場合を根水食い (ねみずくい) と呼ぶ場合がある。水食い材が季節や調査個体に関係なく種内で普遍的に観察される場合を特に多湿心材 (たしつしんざい wet-heartwood) と呼ぶ場合がある。スギなどでは、心材に多量の水分が集積する現象を、高含水率心材 (こうがんすいりつしんざい) と呼ぶ場合がある。乾燥終了時に未乾燥部分として材内に残り問題となることがある。【関】ウォーターポケット |
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未成熟材 | juvenile wood | ミセイジュクザイ | 形成層齢が低い間に形成された、樹幹内側で木材の性質の放射方向変動が比較的大きい領域内の材。【関】成熟材 |
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ミセル間膨潤 | | ミセルカンボウジュン | 溶媒分子が非晶領域のみに侵入した結果、物質が膨らむ現象をいう。 |
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ミセル内膨潤 | | ミセルナイボウジュン | 溶媒分子が結晶領域(ミセル)に侵入した結果、物質が膨らむ現象をいう。 |
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溝【ドリルの―】 | flute | ミゾ | ドリルの隣合った切れ刃とヒールとの間のへこんだ部分。切屑が排出されるときの通路になる。【同】切屑溝 |
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溝切り | grooving | ミゾキリ | 工作物に溝を切削して作る加工。溝突きともいう。繊維に平行方向に溝切りすることを縦溝切り、繊維に直角方向に溝切りすることを横溝切りと呼ぶ。機械加工では溝突きカッタが、手加工では溝鉋が用いられる。 |
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溝削り | slot milling, key-slot milling | ミゾケズリ | フライスカッタやルータなどを用いて回転削りによって溝を加工する方法。キー溝の加工を、キー溝削りという。 |
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溝削り機 | grooving machine | ミゾケズリキ | 主として、合板などの表面に溝切り加工をする機械。【関】溝切り |
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溝削りバイト | turning tool for grooving, turning tool for recessing | ミゾケズリバイト | 溝削りに使用するバイトの総称。【関】バイト |
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溝長【ドリルの―】 | flute length | ミゾチョウ | ドリルの軸に平行方向に測った溝の長さ。 |
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溝突カッタ | groove cutter, grooving cutter | ミゾツキカッタ | 外周面に切れ刃をもち、工作物に溝を加工するためのカッタ。木工用として、繊維に平行方向の溝(縦溝)と直交方向の溝(横溝)を加工するもの、木質材料表面に装飾用の溝を加工するものなどがある。 |
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溝長さ【ドリルの―】 | flute length | ミゾナガサ | 【関】溝長 |
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溝幅【ドリルの―】 | flute width | ミゾハバ | ドリルの軸直角断面上の溝をまたぐ幅。 |
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溝フライス | slotting milling cutter, slotting cutter | ミゾフライス | 外周面に切れ刃をもち、溝を加工するのに用いられるフライス。溝突カッタなど。 |
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密度 | density, wood density | ミツド | 物質の単位体積あたりの質量。木材では、木材の水分状態によっていくつかの密度の種類が定義される。かつては、木材については「密度」より「比重」がしばしば用いられた。しかし、本用語集作成時においては国際標準化機構規格ISOおよび日本工業規格JISなどにおいて木材については密度が用いられているように、密度を用いることが主流である。木材の密度の単位は、kg m-3あるいはg cm-3が用いられる。g cm-3を用いる場合は、その値は比重 (単位なし) とほぼ一致する (水の密度は温度によって変化するため、厳密には比重も温度によって変化する)。【関】生材密度、気乾密度、全乾密度、容積密度、みかけの密度、真密度 |
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密塗装 | closed coat | ミツトソウ | 【同】クローズドコート |
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三つ又錐 | | ミツマタギリ | ねずみ歯錐を大きくした形の大きな丸穴をあける手揉み錐。中心錐は三つ目錐で、左右の錐は小刀の形状である。三足錐とも言う。 |
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三つ目錐 | | ミツメギリ | 穂が丸く、穂先が三角錐形の手揉み錐。木ねじの下穴あけに適する。 |
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ミディアムデンシティファイバーボード | medium density fiberboard | ミディアムデンシティファイバーボード | 繊維板の種類の一つ。JIS規格では、乾式法によって製造される密度0.35g/cm3以上0.80g/cm3未満の繊維板。曲げ強さ、接着剤、ホルムアルデヒド放出量、難燃性により区分されている。【同】 MDF, 中密度繊維板、中質繊維板、【関】繊維板 |
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みみず | | ミミズ | ラワン類の板目面にしばしば認められる蛇行型の傷。 |
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耳すり(摺り) | edging | ミミスリ | 板の製材工程のうち、幅を決めるために側面を縦挽きして耳(丸太の外周囲に残っている丸身)などを挽き落すこと。専用の縦挽き丸鋸盤が用いられる場合がある。【関】耳すり(摺り)盤 |
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耳すり(摺り)機 | edger | ミミスリキ | 【同】耳すり盤 |
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耳すり(摺り)盤 | edger | ミミスリバン | 耳付材を縦挽きして耳(丸太の外周囲に残っている丸身)などを挽き落とすのに用いられる丸鋸盤の総称。片耳すりにはシングルエジャ、両耳すりにはダブルエジャといういずれも専用の丸鋸盤がある。【関】エジャ、シングルエジャ、ダブルエジャ |
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耳立ち | | ミミダチ | 携帯電気鉋で切削するとき、削り面と削り面との間にはっきりと生じる段差のこと。鉋境ともいう。 |
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ミラー指数 | miller index | ミラーシスウ | 結晶の格子中における結晶面や方向を記述するための指数であり、3つの整数の組(hkℓ)によって表される。 |
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ミリングカッタ | milling cutter | ミリングカッタ | 【同】フライス |
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ミルドウッドリグニン | milled wood lignin | ミルドウッドリグニン | ⇒磨砕リグニン |
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Milox法 | Milox process | ミロックスホウ | ギ酸水溶液および過酸化水素との混合溶媒を使用したオルガノスルブパルプ化法の一手法 |
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む |
向い挽き | counter sawing | ムカイビキ | 丸鋸による挽材において、鋸歯の回転方向と工作物の送り方向が逆方向となる挽き方。【同】上向き切削、【関】追挽き |
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迎え角 | | ムカエカク | バイアス角の補角。【関】バイアス角 |
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無機系ボード | inorganic board | ムキケイボード | セメントなど無機系の材料と複合させた木質ボード。木毛セメント板、木片セメント板、石膏フレークボード、石膏パーティクルボードなど。 |
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向きバイト | bent turning tool with square corner for chamfer | ムキバイト | 約90°の刃先角と約45°のアプローチ角とをもつ曲がりバイト。【関】バイト |
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無響室 | anechoic chamber | ムキョウシツ | 壁、床、天井を吸音材で構成し、発生する音響の周波数帯域を効率的に吸収できる部屋。基本的に自由音場の条件を作る。 |
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無欠点材 | clear wood | ムケッテンザイ | 節等の欠点が材面に表れていない製材および試験体。 |
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無欠点裁面【製材の―】 | clear part, defect free part, clear cutting | ムケッテンサイメン | 国産広葉樹の板類の品質評価に適用される板の無欠点部分。裁面は方形で、その大きさや採取の方法は製材のJASで決められている。 |
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無欠点小試験体 | small clear specimen | ムケッテンショウシケンタイ | 木材の強度試験などに用いる試験体のうち、実大よりも小さく、また節などの欠点を持たない試験体。 |
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無欠点率 | percentage of defect free pieces | ムケッテンリツ | ある樹種の材質的変動を平均的に含んだ多数の供試材をサンプリングし、これを同一条件で切削したときに、欠点が全くない切削仕上面を持つ供試材の全体に占める割合(百分率)。 |
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無孔材 | non-pored wood | ムコウザイ | 道管を欠く材。針葉樹の特徴。【関】有孔材 |
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虫孔 | insect holes | ムシアナ | 昆虫が木材中に産卵する際に穿孔した穴。または、幼虫の際に木材を食害してできた穴。もしくは、成虫となり脱出する際に木材内部から穿孔してできた穴。 |
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むしれ型 | plunk type, tear type | ムシレガタ | 木口切削において、木材繊維が刃先に押し曲げられるように変形しながら、切削面の開き破壊や母材内部の木材繊維の曲げ破壊が起こり、切屑がむしり取られる切削。切削角や切込量が大きいときや、刃先が鋭利でないときに起こる。McKenzieが提案した分類のType IIに相当する。【関】切削型、【参】切削型 |
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無水グルコース単位 | D-(+)-Glucose, anhydrous | ムスイグルコースタンイ | 結晶水をもたないグルコースの結晶もしくは粉末。無水デキストロース。 |
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無騒音鉋胴 | noise reducing cutterhead | ムソウオンカンナドウ | 回転中の騒音を減少させるために、鉋刃保持部の表面が滑らかになるように設計された鉋胴。あるいは、スパイラル状に鉋刃を取付けて切削時の衝撃打撃音の軽減を図った丸胴形の鉋胴。【関】鉋胴 |
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無道管広葉樹 | vesselless hardwood, vesselless woody dicotyledons | ムドウカンコウヨウジュ | 道管を持たない広葉樹 (木本被子植物)。通水要素は穿孔を持たない。ヤマグルマ属 (Trochodendron、ヤマグルマ科) やDrimys属 (シキミモドキ科) などの少数の樹種が知られている。【関】無孔材、有孔材 |
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無負荷運転試験 | no-load running test | ムフカウンテンシケン | 工作機械を所定の無負荷状態で運転し、その運転状態と所要電力を調べる試験。ここでの運転状態とは、速度、行程の数、および長さ、ならびにそれらの変動、振動、騒音、潤滑、気密、油密などの状態をいう。 |
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無負荷運転特性 | no-load performance | ムフカウンテントクセイ | 無負荷の状態で工作機械を運転しているときに示す機械の特性。 |
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無節 | knot-free | ムブシ | 節が現れていない材面の状態、またそのような状態の製材。 |
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むら取り鉋盤 | leveling planer | ムラトリカンナバン | 回転する鉋胴とむら取り用自動送材装置を備え、工作物のむらを取り、基準面を作る鉋盤。【同】自動むら取り鉋盤、【関】鉋盤 |
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め |
明度L* | Metric lightness L* | メイドエルスター | L*a*b*表色系のL*値であり、色彩の明度に相関のある量。三刺激値のYから求められる。【関】L*a*b*表色系 |
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目打ち台 | saw tooth setting anvil | メウチダイ | 丸鋸や帯鋸の振分けあさりを出すときに用いる金敷。丸鋸用と帯鋸用があり、いずれも振分けの角度分だけ傾斜させた面を持つ。【関】振分けあさり、目打ちハンマ |
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目打ちハンマ | set hammer | メウチハンマ | 丸鋸や帯鋸の振分けあさりを打ち出すときに用いるハンマ。【関】振分けあさり、目打ち台
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メートルねじ | metric thread | メートルネジ | 直径およびピッチをmmで表した、ねじ山の角度が60°の三角ねじ。フランス、ドイツなどで一般用ねじとして発達したもので、ISOが国際規格として取りあげた。 |
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メカニカルグレーディングマシン | mechanical grading machine | メカニカルグレーディングマシン | 【同】グレーディングマシン |
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メカノソープティブ効果 | mechano-sorptive effect | メカノソウープティブコウカ | 荷重を受ける木材の含水率が放湿または吸湿によって変化すると、含水率が一定の場合にくらべてクリープあるいは応力緩和が著しく増大する現象 |
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メカノソープティブ緩和 | mechano-sorptive relief | メカノソープティブカンワ | 荷重を受ける木材の含水率が放湿または吸湿によって変化すると、含水率が一定の場合にくらべて応力緩和が著しく増大する現象。 |
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メカノソープティブクリープ | mechano-sorptive creep | メカノソープティブクリープ | 荷重を受ける木材の含水率が放湿または吸湿によって変化すると、含水率が一定の場合にくらべてクリープが著しく増大する現象。 |
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メカノソープティブ変形 | mechano-sorptive deformation | メカノソープティブヘンケイ | メカノソープティブ効果によって生じる変形。 |
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目切れ | cross grain | メギレ | 製材の軸方向に対して繊維方向が傾いていること。木理による模様 (木目) が製材の軸方向に連続せずに切れたように見える。 |
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目釘 | | メクギ | 刃物が柄から抜け出ないように柄の横から差し込む楔状の釘。鉈の込みを柄に挿入して固定する時などに用いる。 |
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目こぼれ | shedding, breaking | メコボレ | 接着剤による砥粒(研磨材)の基材への支持力が過小すぎると、研削砥石や研磨布紙による加工中に、砥粒切れ刃の自生作用を行う前に、砥粒が接着層から原形のまま、あるいは大きく割れて脱落し、研削能力の低下をきたす状態。【関】研削砥石、研磨布紙 |
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目すり角【鋸歯の―】 | | メスリカク | 【同】あさりの研ぎ角 |
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目違い | raised grain | メタガイ、メチガイ | 切れ昧の悪化した刃物で切削した際、加工面に現れる欠点の一つで、早材と晩材の材質の差による木目の凹凸。特に針葉樹材の木裏面を順目方向に切削したときに発生しやすい。 |
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目立て | saw filing, saw sharpening | メタテ | 鋸を調整すること。広義には腰入れ作業および鋸歯の仕上げ作業(歯先の高さ調整、あさり出し、鋸歯研削など)をさす。狭義には鋸歯の研削だけをさす。 |
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目立て機 | | メタテキ | 回転する砥石車によって、鋸の歯形を整形仕上げする研削盤。鋸の種類により、「帯鋸歯研削盤」、「おさ鋸歯研削盤」、「丸鋸歯研削盤」がある。【関】帯鋸歯研削盤、おさ鋸歯研削盤、丸鋸歯研削盤 |
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目立てやすり | | メタテヤスリ | 鋸歯の研磨に用いる鋼製のやすり。胴の形は扁平で断面は菱形をしており、四つの面からできている。刃やすりとも言う。 |
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4-O-メチルグルクロノキシラン | 4-O-methyl glucronoxylan | メチルグルクロノキシラン | 広葉樹ヘミセルロースの主要成分。 |
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メチルセルロース | methyl cellulose | メチルセルロース | セルロースのヒドロキシ基にメトキシ基が修飾された高分子。市販のメチルセルロースは漂白精製された溶解用パルプにアルカリを含侵させてアルカリセルロースとしたのちエーテル化試薬と反応させて調製する。透明性が高く、流動性を持つが加熱すると白濁したゲル状となり流動性を失う。しかし冷却すると元の水溶液に戻る。 |
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N-メチルモルホリン-N-オキシド | N-methylmorpholine-N-oxide | メチルモルホリンオキシド | NMMO。約20wt%の水を含んだ水溶液はセルロース溶剤である。リヨセルは、セルロースNMMO溶液からつくられる。 |
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目つぶれ | dulling, glazing | メツブレ | 接着剤による砥粒(研磨材)の基材への支持力が過大すぎると、研削砥石や研磨布紙による研削加工中に、砥粒切れ刃の自生作用が起こらず、切れ刃先端が摩滅して平坦となり切れ刃の切れ味が低下する状態。 |
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目詰まり | loading | メヅマリ | 研削砥石や研磨布紙による研削加工中に、生成される切り屑が砥粒切れ刃周辺に固着して、やがて砥粒と砥粒の間隙(チップポケット)につまり、正常な研削が行われなくなり、研削能力が低下する状態。 |
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目離れ | loosened grain | メバナレ | 切れ味の悪化した刃物で切削した際、加工面に現れる欠点の一つで、早材部分が早晩き材の境界面ではがれかかった状態。早材と晩材の比重の差が大きい材に過大な切削力が作用したときに発生しやすい。 |
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メバロン酸経路 | mevalonate pathway | メバロンサンケイロ | アセチルCoAを出発物質として、メバロン酸を経由してイソペンテニルピロリン酸を生合成する経路でサイトゾル内に存在する |
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目振機 | saw setter, saw-tooth setting equipment | メフリキ | 鋸歯をはさんで折り曲げるようにして、振分けあさりを出す器具。または、動力により鋸歯に衝撃を与えて振分けあさりを出す機械(鋸歯目打ち機)。【関】振分けあさり |
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目ぼれ | | メボレ | 繊維束が掘り取られて形成される切削仕上げ面の小さなくぼみ。 |
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目回り | ring shake | メマワリ | 成長輪に沿った割れ。 【同】輪裂、環裂 【関】割れ |
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目やせ | | メヤセ | 風化や収縮などにおける早材と晩材の差に基づく材面のでこぼこ。 |
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メラミン・ユリア樹脂接着剤 | Melamine–urea resin adhesive | メラミン・ユリアジュシセッチャクザイ | メラミンとユリアをホルムアルデヒドと付加縮合反応させて得られる熱硬化性樹脂接着剤 |
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メラミン樹脂接着剤 | melamine-formaldehyde resin adhesive, melamine resin adhesive | メラミンジュシセッチャクザイ | メラミンとホルムアルデヒドとの付加縮合反応物を主体とする熱硬化性樹脂接着剤。 |
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メラミン・ユリア共縮合樹脂接着剤 | melamine-urea-formaldehyde resin adhesive, melamine-urea resin adhesive | メラミンユリアキョウシュクゴウジュシセッチャクザイ | メラミンおよびユリアのホルムアルデヒドとの共縮合反応物を主体とする熱硬化性樹脂接着剤。 |
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めり込み | partical compression perpendicular to the grain | メリコミ | 木材の繊維方向に対し圧縮荷重が直角またはある角度をなして部分的に加わると、部材が極端に入り込む。この現象をめり込みという。(出典:建築用語辞典, p.519,技報堂,1965)ただし、近年は木材の繊維方向に対して圧縮荷重が平行に部分的に加わった場合にも使われることがある。 |
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面外剪断【合板の―】 | planar shear, rolling shear | メンガイセンダン | 合板において表板と裏板をずらすような方向に力を加える剪断をいい、心板の繊維が転がるように破壊(ローリングシアー破壊)が起きる。【関】面内剪断【合板の―】。 |
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面材充腹梁 | face material filling beam | メンザイジュウフクハリ | 大断面の梁の一種で、合板などを積層接着して断面を構成した梁。 |
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面だれ | | メンダレ | 切削および研削加工の際に仕上げ面に現れる欠点の一つで、過切削(過研削)のために加工面の端面部分に丸みができてだれたようになったもの。 |
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メンテナンス | maintenance | メンテナンス | 建築物や施設、設備において定期的な点検や診断を行い、劣化した部分の補修や交換を行うことで、性能や機能を良好な状態に保つこと。 【同】維持管理 |
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面取り | chamfering | メントリ | 工作物を長さ方向にデザインに応じた面型に削る加工法。家具、建具など各種の木工部品の装飾のために行われる。一般には木工面取り盤による加工をさす。【関】面取り盤 |
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面取りカッタ | shaping cutter | メントリカッタ | 面取り加工に使用されるカッタで、削る面型に応じた刃形とカッタヘッドによりいろいろな形のものがある。面取り盤、自動鉋盤などに用いられる。【関】ウイングカッタ |
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面取り鉋 | | メントリガンナ | 板材や角材の面取りを行う小型の鉋。面鉋とも言う。面の種類は多く、角面坊主面、几帳面、瓢箪面、銀杏面、匙面、胡麻柄面、紐面などがある。
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面取りコーナ | chamfered corner | メントリコーナ | 直線状に面取りしたコーナ。
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面取り南京鉋 | | メントリナンキンガンナ | 南京鉋の鉋台の下端に三角状の定規を取り付け、刃先と下端を面形にした面取り鉋。 |
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面取り盤 | spindle molding machines, spindle shaper | メントリバン | カッタヘッドを取り付けて回転する垂直主軸と工作物を送材するテーブルとからなる面取り加工用の木工フライス盤。主として工作物の側面を削る。【関】シェーパ |
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面内剪断【合板の―】 | panel shear, shear through the thickness | メンナイセンダン | パネル(合板)の辺に沿って剪断力をかけるパネルシアーテストとねじりを加えるプレートシアーテストがある。【関】面外剪断【合板の―】。 |
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面内せん断性能 | | メンナイセンダンセイノウ | 木質ボード類など薄板状の材料において、面内に発生するせん断力(ボードの対角線方向に作用する力)に抵抗する性能。 |
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面内剪断強さ【合板の―】 | panel shear strength | メンナイセンダンツヨサ | 面内剪断力を与えたときの破壊強さで、JAS(合板)では、構造用合板に対する基準値が示されている。【関】面内剪断【合板の―】。 |
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面配向 | in-plane orientation | メンハイコウ | 結晶のc軸が繊維方向に配向しているような軸配向に対し、結晶面が配向している様を面配向と呼ぶ。 |
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も |
モアレ法 | moire method | モアレホウ | 2枚の格子(格子像を含む)を重ねたときに生じるモアレ縞を利用して、物体の形状、変位、またはひずみを求める方法。 |
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モイレ呈色反応 | Mäule color reaction | モイレテイショクハンノウ | 広葉樹において特徴的な赤紫色(最大吸収波長約520 nm)を示す呈色反応。針葉樹では茶褐色に呈色。 |
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毛管凝縮水 | capillary condensed water | モウカンギョウシュクスイ | 木材内部にある毛管状の微細空げき内において蒸気が凝縮し液化して存在している水分。 |
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盲壁孔 | blind pit | モウヘキコウ | 隣接する細胞に対になる壁孔がない壁孔。 |
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燃えしろ設計 | reduced cross-section method | モエシロセッケイ | 元の部材断面から”火災で炭化すると想定される寸法(燃えしろ)”を差し引いた残存断面でも荷重を支えられるよう、部材断面等を設計する方法。 |
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モード解析 | modal analysis | モードカイセキ | 構造物を適当な方法で加振して得た測定データから、伝達関数を解析的な形で決定し、さらに振動モードを求める手法のこと。 |
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もく(杢) | figure | モク | 異常成長による波状年輪、局部的な繊維の湾曲や捩れなどにより特殊な模様が材面にあらわれて工芸的な価値が認められるもの。例として、クスノキの玉杢、ヤチダモの泡杢、カエデの鳥眼杢、ミズナラの虎斑など。 |
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杢 | figure | モク | 材面に現われた木材構成要素の配列の不規則性にもとづく装飾的模様。成長の不均一性に起因して主に早材と晩材の密度や色調の差によって現れるもの、木理とその局所的不均一性に起因するもの、材色の不均質性に起因するもの、広放射組織の存在に起因するものなどがあり、製材や単板の木取りにより様々な杢が材面に現れる。 |
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木材 | wood | モクザイ | ①樹木の幹・枝・根において、形成層から内側に作られた木部細胞の集合体。 ②および、それらを切削加工して得られた材料。 |
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木材価格 | lumber prices | モクザイカカク | 木材製品の価格で、素材・木材チップと各種の木材製品価格をさす。 |
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木材加工機械 | woodworking machinery | モクザイカコウキカイ | 木材を加工する機械。JIS(日本工業規格)では製材機械、合板機械、木工機械に大きく分類している。 |
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木材加工用機械作業主任者 | operations chief of woodworking machine | モクザイカコウヨウキカイサギョウシュニンシャ | 労働安全衛生法で定められた作業主任者の一つで、木材加工機械(丸鋸盤、帯鋸盤、鉋盤、面取り盤およびルータに限るものとし、携帯用のものを除く)を5台以上(当該機械のうちに自動送材車付帯鋸盤が含まれている場合は3台以上)有する事業場でにおいて選任することが事業者に義務付けられている。木材加工用機械作業主任者技能講習を修了した者から選任され、(1)木材加工機械を取り扱う作業の直接指揮、(2)木材加工機械とその安全装置の点検、(3)木材加工機械とその安全装置に異常を認めたときの必要な措置の実施、(4)作業中の治具、工具等の使用状況の監視を職務とする。 |
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木材乾燥機械 | wood dryer | モクザイカンソウキカイ | 帯鋸盤、丸鋸盤などで加工された工作物を乾燥する装置。 |
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木材供給 | wood supply | モクザイキョウキュウ | 木材を生産し、販売しようとする総量。 |
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木材実質 | solid wood substance | モクザイジッシツ | 空隙を除いた、木材の細胞壁成分。通常、木材に含まれる水や細胞内容物などを含めない。 |
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木材需要 | wood demand | モクザイジュヨウ | 購入しようとする木材の総量。 |
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木材処理 | surface application | モクザイショリ | 造建築物の耐久性向上の目的で部材に対して現場で防腐・防蟻薬剤を処理すること。【関】表面処理 |
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木材多糖類分解酵素 | plant polysaccharide degrading enzymes | モクザイタトウルイブンカイコウソ | 木材中のセルロースやヘミセルロース分解に関わる酵素の総称。セルロース分解に関わるセロビオヒドロラーゼ、エンドグルカナーゼ、ヘミセルロース分解に関わるキシラナーゼなどがある。また、酸化還元酵素である溶解性多糖モノオキシゲナーゼなどもセルロース分解に関わっている。 |
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木材糖化 | wood saccharification | モクザイトウカ | 木材中のセルロース系多糖類を酸もしくはセルラーゼ系酵素で糖類に加水分解するプロセス。 |
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木材の比重(specific gravity of wood) | | モクザイノヒジュウ | 容積に対する重量の比を比重というが、一般に木材の比重は空隙を含んだ容積とその重量の比で表すため「見かけの比重」である。この値は木材の含水率によって異なるため、水分を含まない「全乾比重」か、気乾状態(含水率約12%)の「気乾比重」が一般に用いられる。なお、木材の細胞壁実質の容積と重量の比はいずれの木材でも約1.50であり、これを「真比重」と呼んでいる。 |
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木材腐朽菌 | wood decay fungi | モクザイフキュウキン | 木材細胞壁を分解する能力をもつ菌の総称 |
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木材防カビ剤 | anti-mold agent | モクザイボウカビザイ | 木材表面につくカビの生育を抑える目的で使用される薬剤。日本産業規格や日本木材保存協会規格で防かび試験の方法が規定されている。 |
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木材防虫剤 | wood insecticides | モクザイボウチュウザイ | 木材を食害穿孔するすべての昆虫の被害から、木材を保護するために用いられる薬剤。また薬剤の安全性の担保が必要である。油溶性防虫剤と水溶性防虫剤がある。木材保存における狭義では乾材害虫に対して効力を示す薬剤のみを指し、シロアリに対して効力を示す薬剤は(木材)防蟻剤と称する。 |
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木材防腐剤 | wood preservatives | モクザイボウフザイ | 木材の腐朽を防ぐ目的で使用される薬剤。通常、防蟻効果を持つ薬剤と合わせて使うため、今日では木材保存剤と呼ぶのが一般的である。 【関】木材保存剤 |
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木材保護塗料 | wood preservative coating | モクザイホゴトリョウ | 木材の外部用塗料のうち半透明で木目の見える木材保護塗料塗り(*)に用いる塗料。造膜形と含浸形がある。成分として樹脂、着色顔料のほかに防腐、防かび、防虫効果を有する薬剤を含んでいるが、これらの薬剤は塗装性能の維持を目的としているため、生物劣化対策については別途検討する必要がある。 ⇒塗装、造膜形、含浸形、生物劣化 (*)日本建築学会: 建築工事標準仕様書・同解説 JASS18 塗装工事 (2013). |
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木材保存剤 | wood preservatives | モクザイホゾンザイ | 木材・木質材料の保存処理に用いられる防腐効果・防蟻効果の両方をもつ薬剤。JIS K 1571の性能基準で防腐・防蟻性能などが確認され、さらに安全性が実用上問題ないとされた薬剤が、木材保存剤としてJIS K 1570等に記載されている。 |
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木材保存士 | | モクザイホゾンシ | 公益社団法人日本木材保存協会が、木材保存関連産業の健全な発展のため、第一線に立つ技術者を対象に、木材保存に関する最新の知識を習得することを通じて処理・管理技術の総合的な資質の向上を図っていくことを目的に設けた制度で、1981年に開始された。 |
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木材劣化診断士 | | モクザイレッカシンダンシ | 公益社団法人日本木材保存協会が、使用下にある種々な木質材料の劣化診断を行い、この結果に基づいてこれらの材料が適切に維持管理され耐久性の向上が図られることを目的に設けた制度で、2006年に開始された。受験には、木材保存士、1級・2級建築士、木造建築士の資格が必要である。 |
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木酢液 | pyroligneous acid | モクサクエキ | 木材を熱分解するときに生成する水性液体で炭材の種類、熱分解の方法によって性質は異なる。木材乾留より得たものを乾留木酢液、松根乾留より得たものを松根木酢液、炭窯排煙から得たものを炭窯木酢液という。暗褐色で木酢臭があり、主成分は酢酸、メタノール、その他有機酸、ケトン類、アルデヒド類、フェノール成分など200余の微量成分を含んでいる。 |
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木質I形梁(Iジョイスト) | wooden I-beam | モクシツIガタハリ | 合板や軸材で構成した木製の断面がI型の梁。 |
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木質化 | | モクシツカ | 「木造化」とは、建築物の新築、増築又は改築に当たり、構造耐力上主要な部分である壁、柱、梁、桁、小屋組み等の全部又は一部に木材を利用することをいい、「内装等の木質化」とは、建築物の新築、増築、改築又は模様替に当たり、天井、床、壁、窓枠等の室内に面する部分及び外壁等の屋外に面する部分に木材を利用することをいう。 |
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木質系セメント板 | cement bonded wood-wool and flake boards | モクシツケイセメントバン | 主原料として木片、木毛などの木質原料とセメントスラリー(セメントと水、硬化剤をミキサでよく混ぜ合わせたもの)を混練し、圧縮成形した板状材料。【関】木毛セメント板、木片セメント板、硬質セメント板 |
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木質材料 | wood based materials | モクシツザイリョウ | 木質素材を一度細分化し、これを接着剤やセメントなどの結合剤で改めて接着して再構成した材料の総称。 |
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木質接着複合パネル | composite wooden panel | モクシツセッチャクフクゴウパネル | ツーバイフォー工法を基本にしたパネルによって構造躯体を構築する木造の工法。パネル製造時に接着剤によって強度を発現させる工法。 |
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木質耐火構造 | wooden fireproof structure | モクシツタイカコウゾウ | 木質材料を用いながらも耐火性能を確保した構造方法。 |
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木質パネル構法 | | モクシツパネルコウホウ | 専用の工場で予め作られた建築構成部材を建築現場に搬入し組み立てる構造方法のことをいう。木質プレハブ工法、木質パネル接着工法などとも呼ばれる。 |
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木質プレハブ工法 | wooden prefabricated construction method | モクシツプレハブコウホウ | ツーバイフォー工法を基本に、プレハブ化を進めた木造建築工法。 |
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木質ボード | wood-based panels | モクシツボード | 木質原料を小片または繊維にまで細分化し、これに接着剤やセメントなどの結合剤を添加して板状に成形した製品の総称。 |
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木造船用テーブル式帯鋸盤 | ship band sawing machine | モクゾウセンヨウテーブルシキオビノコバン | 【同】シップバンドソー |
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木部柔組織 | xylem parenchyma, wood parenchyma | モクブジュウソシキ | 木部に生ずる柔組織。【関】柔組織 |
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木部繊維 | wood fiber | モクブセンイ | 木部の繊維。特に、裸子植物の仮道管と木本被子植物の真正木繊維および繊維状仮道管の総称。 |
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木部破断 | wood failure | モクブハダン | 木材の接着強さ試験における木材の破壊。【関】接着強さ、木部破断率 |
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木部破断率 | wood failure ratio | モクブハダンリツ | 木部破壊の生じた全面積に対する木部破断部分の面積の割合。【同】木破率、【関】接着強さ、木部破断 |
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木部放射組織 | xylem ray, wood ray | モクブホウシャソシキ | 放射組織のうち、形成層より内側の部分。【関】篩部柔組織、師部柔組織 |
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木部母細胞 | xylem mother cell | モクブボサイボウ | 形成層始原細胞の分裂によって樹幹の内方に生じた未分化の分裂能力を持つ細胞で、これらは木部細胞に分化する前にさらに接線面分裂 (並層分裂) を行う。 |
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木粉 | wood flour | モクフン | 木工機械によって排出される切屑の中で粉状のもの。研削加工では、特に多くの木粉を排出するので強力な集塵装置が必要である。また、粉の大きさを揃えるように粉砕した木粉は、木工用パテや鋳造用の砂中に混ぜたりして利用される。【関】ダスト |
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木片セメント板 | cement bonded wood-flake board | モクヘンセメントバン | 【関】木質系セメント板 |
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木目 | figure | モクメ | 早晩材の配列や道管、放射組織、柔細胞の分布といった年輪を構成する細胞の特徴によって材面に現れる模様。 |
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木目模様 | | モクメモヨウ | 原木丸太の切削面に現れる木理を反映した2次元的なパターンをいう。 |
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木毛 | wood wool | モクモウ | マツ類、トウヒ類などの木材を木毛機により、幅3~4 mm、厚さ0.3~0.5 mm、長さ300~500 mm程度に繊維方向に細長く切削したひも状のもの。木毛セメント板の原料や割れ物の梱包のためのクッションなどに使用される。 |
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木毛セメント板 | cement bonded wood-wool board, cemented excelsior board | モクモウセメントバン | 【関】木質系セメント板 |
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木理 | wood grain | モクリ | 木材の構成要素の配列と走向。木理によって材面に生じた模様を木目と呼ぶ。年輪幅の広狭や均一性についても木理という用語が用いられることがある。 |
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モザイクパーケット | mosaic parquet | モザイクパーケット | 挽板の小片(最長辺が22.5 cm以下のものに限る。)を2個以上並べて紙等を使用して組み合わせたものを基材とした単層フローリングで、直張の用に供することを目的として使用されるもの。 |
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木化 | lignification | モッカ | リグニンの生合成、あるいはリグニンが生合成され細胞壁に沈着すること。類似の用語として「木質化」があるが意は異なる。木質化とは目視で捉えられる程度の大きさの植物体が木材程度に堅くなることを意味する。 |
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木管 | | モッカン | 紡績機械で糸を巻き取るのに用いる管。また、木でつくった管、木管楽器の略語として広く用いられる。 |
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木管仕上旋盤 | wood multi-cut lathe | モッカンシアゲセンバン | 【同】木工多刃旋盤、【関】木工旋盤 |
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木工穴あけ旋盤 | wood boring lathe | モッコウアナアケセンバン | 木管などのように工作物の長さ方向に深い丸穴をあけるための木工旋盤。工作物は両端両をチャッキングカップと呼ばれる椀状のホルダーで挟まれて回転し、回転している工作物の中心線方向にさじ状の刃物を挿入することによりその内側をくり抜くように切削される。【同】穴あけ旋盤、【関】木工旋盤 |
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木工帯鋸歯研削盤 | band saw sharpener for woodworking | モッコウオビノコバケンサクバン | 木工用帯鋸の鋸歯を研削する機械。回転する砥石の下に各歯を自動的に送り込みながら砥石を昇降させて歯形の整形および仕上げを行う。【関】帯鋸歯研削盤 |
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木工帯鋸歯丸鋸歯兼用研削盤 | band and circular saw sharpener | モッコウオビノコバマルノコバケンヨウケンサクバン | 木工帯鋸歯と丸鋸歯の両方に対応できる研削盤。 |
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木工帯鋸盤 | band scroll saws | モッコウオビノコバン | 上下に配置した鋸車で帯鋸を走行させ、テーブル上で工作物を手動で挽き回す方式の木工用小型帯鋸盤。帯鋸の幅は比較的狭く、テーブルは傾斜できるものがある。【関】帯鋸盤、木工鋸盤 |
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木工カッタ旋盤 | wood shaping lathe | モッコウカッタセンバン | 工作物を任意の形の回転体に切削する木工旋盤。工作物は両端を主軸台と心押し台に挟み込まれて回転し、やはり回転している刃物に近付けるように前後に移動させて加工される。【同】カッタ旋盤、【関】木工旋盤 |
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木工簡易旋盤 | wood lathe | モッコウカンイセンバン | 工作物の両端を主軸台と心押し台で挟み込みながら回転させ、バイトを手で持ちながら刃物受け台に沿わせて移動させながら工作物を旋削する簡単な木工旋盤。【関】木工旋盤 |
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木工簡易丸鋸盤 | circular saw, circular saw bench | モッコウカンイマルノコバン | 回転する丸鋸がテーブルから出ている簡単な構造の丸鋸盤。工作物を縦挽定規や横挽定規に沿わせ、テーブル上で手送りしながら切断する。【関】丸鋸盤 |
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木工機械用回転鉋胴 | cutter blocks for wood planing | モッコウキカイヨウカイテンカンナドウ | 【同】鉋胴 |
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木工機械用平鉋刃 | planer knives for woodworking machines | モッコウキカイヨウヒラカンナバ | 平削り加工のための木工機械用の切れ刃線が真直な板状の刃物。【関】平鉋刃、鉋刃 |
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木工錐 | gimlet, drill, auger, screw auger | モッコウキリ | 手揉み錐、羽根錐、オーガビット(らせん錐)、木工ドリルなど木材の穴あけ加工に用いる工具の総称。【関】ビット |
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木工工具研削盤 | woodworking tool grinder | モッコウコウグケンサクバン | 回転する砥石などにより、木工用刃物を研削する機械。【関】万能工具研削盤、万能刃物研削盤 |
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木工工具仕上機械 | tool maintenance equipment for woodworking | モッコウコウグシアゲキカイ | 木工用刃物を研削・研磨する仕上用機械のこと。 |
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木工自動丸棒削り盤 | round bar making machine | モッコウジドウマルボウケズリバン | 一対のV溝状案内または回状コーラによって角材を送り込みながら、回転する中空鉋胴の内側に取り付けた刃物で丸棒を削り出す木工旋盤。工作物が回転しない点が普通の旋削と異なる。【関】木工旋盤 |
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木工正面旋盤 | wood face lathe | モッコウショウメンセンバン | 主軸に付けた大型の面板(鏡板)に工作物(長さに比べて直径の大きいもの)を保持し、主軸を回転させながら刃物を主に面板に平行方向に送ることにより旋削する木工旋盤。盆などの加工に用いられる。【同】正面旋盤、【関】木工旋盤 |
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木工穿孔盤 | wood borer | モッコウセンコウバン | 工作物に穴あけ加工をする木工機械。 |
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木工旋盤 | wood lathe machine | モッコウセンバン | 広義には、細長い丸棒や太く短い丸板状などの丸い外周面を持つ木製品を加工する木工機械。工作物を主軸に保持して回転させ、木工用バイトなどの刃物を工作物に当て、軸方向や軸と直交方向に移動させながら旋削する。多刃式のもの、刃物自体も回転するもの、多刃複合回転式のもの、刃物が自動的に送られるもの、模型に倣うものなどがある。狭義には、木工普通旋盤をさす。
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木工卓上旋盤 | bench wood lathe | モッコウタクジョウセンバン | 小型の木工旋盤。【関】木工旋盤 |
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木工卓上ボール盤 | bench wood borer | モッコウタクジョウボールバン | 小型の木工ボール盤。 |
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木工多軸ボール盤 | multi-spindle wood borer | モッコウタジクボールバン | 同時に2個以上の丸穴あけができる縦形の木工穿孔盤。間隔を調整できる2本以上の垂直主軸を備える。【関】木工ボール盤 |
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木工縦フライス盤 | vertical wood milling machine | モッコウタテフライスバン | 垂直な主軸、コラム、ニー、前後・左右・上下に可動のテーブルなどからなり、工作物をテーブルに取り付けて加工する木工フライス盤。 |
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木工多頭ボール盤 | multi-head wood borer | モッコウタトウボールバン | 2個以上の主軸頭を取り付けた丸穴用木工穿孔盤。【関】木工ボール盤 |
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木工多刃旋盤 | wood multi-cut lathe | モッコウタバセンバン | 数個の刃物台に多数の刃物を取り付け、同時に切削して複雑な旋削加工面を効率良く加工できる木工旋盤。【関】木工旋盤 |
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木工ダブルサイザ | double sizer | モッコウダブルサイザ | 間隔を調整できる2枚の丸鋸によって、自動送りされた工作物を所定の幅に切断加工する木工鋸盤。 【関】木工鋸盤 |
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木工超硬工具研削盤 | carbide tool grinder | モッコウチョウコウコウグケンサクバン | 主として、ダイヤモンドホイールにより木工用の超硬工具を研削する研削盤。【関】木工工具研削盤 |
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木工彫刻盤 | carving machine | モッコウチョウコクバン | 多数の主軸およびならい装置を備え、同時にならい彫刻をする木工フライス盤。主軸が1本のものもある。【関】木工フライス盤 |
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木工ドラムサンダ | wood drum sander | モッコウドラムサンダ | 回転するドラムの外周面に研磨布紙を取り付け、テーブル上で自動送りされる工作物の表面を研削仕上げをする木工用サンダ。ドラムが1本ものと2本以上のものとがある。慣用名でドラムサンダという。【関】ドラムサンダ |
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木工ドリル | twist drill | モッコウドリル | 木材の機械穴あけ加工に用いる錐。繊錐方向と直角な面の穴あけ加工では、金属加工用と同形のドリルが用いられるが、その先端角は100°程度のものが適している。繊錐方向と平行な面の穴あけ加工では、左右対称位置に2個のけづめと先細型の中心錐を有するオーガビットに類似したねじれ錐が用いられる。【参】ドリル |
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木工倣い旋盤 | wood copying lathe, wood profiling lathe | モッコウナライセンバン | 1組の主軸と心押し軸の間に製品と同じ形状のモデルを、他の組の軸間に材料を取り付け、モデルと材料に低速で同じ回転運動を与え、このモデルをトレーサが軽く接触しながらなぞり、高速で回転する刃物(葉巻きバイト)がこのトレーサと同じ動きをしながら材料を加工する木工旋盤。主に棒状の製品の加工に用い、断面が不正円であったり軸心が曲がっていても加工できる。【関】木工旋盤、自動倣い旋盤
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木工鋸盤 | sawing machine for woodworking | モッコウノコバン | 木工帯鋸盤や昇降丸鋸盤など小型で汎用的な鋸機械の総称。 |
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木工バンドソー | band scroll saw | モッコウバンドソー | 【同】木工帯鋸盤 |
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木工万能工具研削盤 | universal tool grinder for woodworking | モッコウバンノウコウグケンサクバン | 砥石台、工作物取付台の旋回および上下移動などができる構造で木工工具の研削に使用する研削盤。卓上型のものもある。 |
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木工万能フライス盤 | universal wood milling machine | モッコウバンノウフライスバン | 主軸を垂直および水平にすることができる木工フライス盤。【関】木工フライス盤 |
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木工普通旋盤 | ordinary wood lathe, wood turning lathe | モッコウフツウセンバン | 棒状で断面が円形かつ軸心が直線であるような木製品を加工するための旋盤。工作物をベッドの一端に設けた主軸(活心)と心押し軸(死心)との間に取り付けて回転させ、これを刃物台(刃物固定台、刃物受け台)上の刃物を軸方向に送りながら加工する。【関】木工旋盤 |
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木工フライス盤 | wood milling machine | モッコウフライスバン | 回転する主軸に木工フライスカッタまたは鉋胴を取り付け、主として成型切削する木工機械。 |
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木工ボール盤 | wood borer, wood drilling machine | モッコウボールバン | 工作物に丸穴をあける木工機械。コラム、主軸頭、テーブルなどから構成される。垂直な主軸に取り付けた木工用ドリルやビットによりテーブル上の工作物に丸穴をあける。【関】木工穿孔盤
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木工マルチプルサイザ | multiple sizer | モッコウマルチプルサイザ | 位置調整が可能な多数の丸鋸によって、工作物を同時に複数か所で切断加工する木工用丸鋸盤。 |
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木工用帯鋸 | bandsaw blades for woodworking | モッコウヨウオビノコ | 主として家具などの木製品の加工に使用される小型帯鋸盤用の幅の狭い帯鋸。【関】帯鋸 |
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木工用縦溝カッタ | groove cutter for woodworking machines | モッコウヨウタテミゾカッタ | 木材の繊維方向の溝を加工するカッタ。JISでは外径120~200 mmのものについて既定している。 |
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木工用バイト | chisel, single point tool | モッコウヨウバイト | 平バイト、斜めバイト(斜剣バイト)、剣バイト(剣先バイト)、丸バイト、丸のみバイト、突切りバイト、中ぐりバイト、カップバイトなどがあり、旋削の種類によって適切なものが選ばれる。【関】バイト |
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木工用丸鋸 | circular saw blades for woodworking machines | モッコウヨウマルノコ | 木工用の丸鋸盤や電動工具に使用される丸鋸の総称。木工用の丸鋸盤などの丸鋸機械をさす場合もある。【関】丸鋸、チップソー、木工用丸鋸盤、電動工具 |
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木工用丸鋸盤 | | モッコウヨウマルノコバン | 家具や建具などの製作等木工に使用される丸鋸盤。 |
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木工横多軸ボール盤 | horizontal multi-spindle wood borer | モッコウヨコタジクボールバン | 間隔が調整できる2本以上の水平主軸を備え、同時に2個以上の丸穴あけができる横形の木工穿孔盤。【関】木工ボール盤、木工穿孔盤 |
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木工横フライス盤 | horizontal wood milling machine | モッコウヨコフライスバン | 主軸が水平な木工フライス盤。【関】木工フライス盤 |
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木工横ボール盤 | horizontal wood borer | モッコウヨコボールバン | 主軸が水平な木工ボール盤。【関】木工ボール盤、木工穿孔盤 |
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木工ラジアルボール盤 | radial wood borer | モッコウラジアルボールバン | 直立したコラムを中心に旋回するアームの上を主軸頭が水平に移動できる木工穿孔盤。コラム、アーム、主軸頭、ベースなどからなる。【関】木工穿孔盤 |
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木工レーザ加工機械 | laser processing machine for woodworking | モッコウレーザカコウキ | 木材の加工に用いられるレーザ発振器と加工ヘッドなどで構成される加工機械。レーザには、ビームの木材への吸収率が高い炭酸ガスレーザが用いられる。【関】炭酸ガスレーザ |
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木工ワイドベルトサンダ | wood wide belt sander | モッコウワイドベルトサンダ | 回転する2本以上のドラムプーリに、掛けられた1枚のエンドレス研磨布紙により、自動送りされる工作物の表面を研削仕上げする木工用サンダ。【関】ワイドベルトサンダ |
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基市じゃくり(決り)鉋 | | モトイチジヤクリガンナ | 鴨居・敷居などの溝底の荒決り鉋。溝の位置を調整するために鉋台の側面に定規が付けられている。 |
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元口 | | モトクチ | 玉切りした丸太の両端の横断面のうち、立木時に下方で地面に近かった方。丸太から製材した木材などについてもその上下がわかっている場合に使われることがある。【関】末口 |
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モノテルペン | monoterpene | モノテルペン | 炭素数5からなるイソプレン単位が複数個結合した化合物群をイソプレノイドという。そのうち、イソプレン単位数が2個の化合物がモノテルペンと呼ばれる。モノテルペンは揮発性の高いものが多く、樹木精油の主要成分となっている。 |
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モノテルペン | monoterpene | モノテルペン | 分子式C10H16の物質。テルペンの一種で、2つのイソプレン単位からなる。 |
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モノテルペン類 | monoterpenes | モノテルペンルイ | イソプレンが2個結合したテルペン類であり、比較的低分子で揮発性が高い |
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モノリグノール | monolignol | モノリグノール | リグニンモノマー。これが酵素により酸化重合してリグニンを形成する。 |
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もめ | compression failure | モメ | 樹木が風や雪などで曲がった時、樹幹外周部の圧縮応力を受けた部分が圧縮破壊した結果、座屈破壊線となる。 |
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もめ・しわ | compression failure | モメ・シワ | 風圧、雪圧などによる樹幹の曲げ、あるいは軸方向の成長応力によって、立木の木部に生じる樹幹軸方向にほぼ直角に生じる座屈による圧縮破壊および圧縮破壊線。肉眼で認識できるものを「もめ」、より微細な顕微鏡レベルの細胞壁の破壊を「しわ」と呼ぶ。 |
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モリブデン系高速度工具鋼材 | | モリブデンケイコウソクドコウグコウザイ | 高い靱性をもたせて刃こぼれが起きにくくするために、モリブデンを比較的多量に添加した高速度工具鋼。モリブデンは鋼の焼入れ性の向上、つまり硬化層を深くする元素で、高温に加熱されたとき、結晶粒の粗大化を防ぎ、高温引っ張り強さを増大させる。【関】高速度[工具]鋼 |
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モルダ | molder | モルダ | 回転する複数の横軸、立軸および送り装置からなり、主テーブルを固定し、軸の左右上下移動ができ、各軸に鉋胴または成形カッタを取り付け、工作物の2面以上を主として形削り加工する鉋盤。【関】面取り盤 |
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モルダー | molder | モルダー | 主に細長い木材の側面を、回転かんなを用いて平面や曲面状に削り出す加工機。材料の基準面や、直交する隣接2側面を正確に削り出すのにも用いられる。 |
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モル置換度 | molar substitution | モルチカンド | セルロースの場合、無水グルコース単位(anhydroglucose unit: AGU)当たりの置換基の平均導入数をいう。 |
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モル置換度(MS) | molar substitution (MS) | モルチカンド(エムエス) | セルロースのヒドロキシ基に対する誘導体化反応の進行度の定義のひとつ。反応により新たに導入された官能基の末端にヒドロキシ基がある場合、側鎖が連鎖的に伸長する。そのとき、中間残基1残基あたりに導入された連鎖単位基の平均個数はモル置換度と定義される。本質的に上限がない値である。 |
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紋様孔材 | figured-porous wood | モンヨウコウザイ | ⇒散孔材 |
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や |
焼継ぎ台 | band saw welding clamp | ヤキツギダイ | 【同】帯鋸接合台 |
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薬剤注入 | impregnation | ヤクザイチュウニュウ | 木材の性能向上または機能性付与を目的として、木材中に各種薬剤を浸透させること。浸透性の改善には、浸透を妨げている組織を部分的に壊し通導をよくする方法と、木材にインサイジングして新たな浸透通路を確保する方法がある。 【関】注入処理方法 |
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役物 | | ヤクモノ | 装飾等に特に優れ特に高価な材、およびその材の生産が予想できる素材。 |
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焼け | machine burn | ヤケ | 刃物または送りロールと工作物間の摩擦熱によって生じる切削仕上面の変色または焦げ。特に、回転切削では鉋焼けと呼ぶことがある。【関】鉋焼け |
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野菜類 | vegetables | ヤサイルイ | 農業技術の発達と共に野草より改良され、次第に蔬菜的性格をもったものに変わってきたものである。人が利用する部位によって、葉菜類、根菜類、茎・鱗茎菜類、果菜類、花菜類に分類されている。 |
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矢高 | maximum camber | ヤダカ | 曲がりのある樹幹や丸太の内曲面で、樹幹軸方向の端点を結んだ直線からの内曲面の最大の高さ。 |
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やにすじ | pitch streak, resin streak | ヤニスジ | 木部に樹脂が集積して現わす条線あるいは樹脂の集積部分。 |
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やにつぼ | pitch pockets, resin pocket | ヤニツボ | 木部にレンズ状の横断面をもった顕著な細胞間隙ができて、樹脂がたまったもの。やにぶくろはしばしば樹皮に存在する樹脂がたまった細胞間隙を指す。【同】やにぶくろ |
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ヤマトシロアリ | Reticulitermes speratus | ヤマトシロアリ | ミゾガシラシロアリ科(Rhinotermitidae)に属する日本における主要な木材加害種。北海道名寄市を北限として、北海道東部と高地を除く日本全国に生息している。 |
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やまば(山歯)歯車 | double helical gear | ヤマバハグルマ | ねじれの方向が異なる二つのはすば歯車を組み合わせた円筒歯車で、両者の間に中溝のあるものとないものがある。
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ヤンカ硬さ | Janka hardness | ヤンカカタサ | 鋼球を測定対象にゆっくりめり込ませるのに必要な力から求められる静的硬さの一種。直径0.444インチ(11.284 mm)の鋼球が半径深さに達するまで圧入したときの荷重を硬さの値とする。主に欧米で使用される。 |
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ヤング係数、ヤング率 | Young’s modulus | ヤングケイスウ、ヤングリツ | 材料に圧縮または引張の弾性変形が生じたとき、圧縮または引張方向と同一の方向における応力とひずみの弾性係数 (縦弾性係数)。この応力とひずみの関係を詳細に記述したトマス ヤングに由来してヤング係数と呼ばれる。 |
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Youngの式 | | ヤングノシキ | 液滴が固体表面でぬれを起こし、θの接触角を保って平衡状態になった場合、その境界面に存在する固体と液体界面の界面張力γSL、固体の表面張力γSV および液体の表面張力γLV との間に次式が成り立つ。γSV =γSL+γLV cosθ |
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ヤング率 | Young's modulus | ヤングリツ | 物体に外力を加えた時の応力とひずみの関係は比例限度以下では直線となり、この比例定数を弾性率(係数)というが、この内縦弾性率(係数)をヤング率(係数)と呼ぶ。【同】ヤング係数、弾性率、弾性係数 |
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ゆ |
有縁壁孔 | bordered pit | ユウエンヘキコウ | 壁孔壁におおいかぶさるように二次壁の縁 (壁孔縁) が孔隙に張り出している壁孔。 |
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有縁壁孔対 | bordered pit-pair | ユウエンヘキコウツイ | 隣接する二つの細胞の間で有縁壁孔同士が一つの対をなしたもの。 |
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遊休時間 | idle time | ユウキュウジカン | 動作可能な状態にある作業者または機械が所与の機能もしくは作業を停止している時間。 |
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有効あさり | effective set | ユウコウアサリ | 挽材面の挽肌を形成するあさり。 |
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有効削り代 | stock removal | ユウコウケズリシロ | 切削もしくは研削することにより実際に除去された工作物の厚さまたは深さ。あるいは除去された工作物の重量や体積で表される。【同】有効取り代 |
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有孔材 | pored wood | ユウコウザイ | 道管を持つ材。針葉樹に対比した場合に広葉樹の一般的な特徴。ただし、道管を持たない広葉樹もある (無道管広葉樹)。【関】無孔材、無道管広葉樹 |
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有効すくい角【鋸歯の―】 | effective rake angle | ユウコウスクイカク | 丸鋸の回転軸に垂直に切断した鋸歯の切断面におけるすくい角。丸鋸の歯は歯喉面に傾きを有するために、それに応じて有効すくい角が変る。三次元切削における速度すくい角に相当する。【関】すくい角、歯喉角 |
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有効切削幅 | maximum planing width | ユウコウセッサクハバ | 鉋盤、モルダなどで実際に切削することができる工作物の最大幅。それらの機械の大きさを表示するときにも使われる。 |
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有効刃 | effective knife | ユウコウハ | 複数の刃をもつ鉋胴などで加工するときに、工作物仕上面の幾何学的形状(ナイフマークのピッチや高さなど)の形成に直接関与する刃。【関】ナイフマーク |
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有効刃数 | number of effective knives | ユウコウハスウ | 有効刃の数。同一の工具でも切削条件によって異なる。【関】有効刃 |
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Uタイプ | U-type | ユータイプ | JISにおけるパーティクルボードやMDFの耐水性能の区分「普通」の旧名称。REG、REG(U)と記載される。 【関】REG |
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UDPグルコース | UDP-glucose | ユーディーピーグルコース | セルロースやへミセルロースに関与する糖ヌクレオチド。合成酵素によりUDP-グルコースからグリコシル転移が連続的におこることにより糖鎖が伸長する。 |
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UDP-グルコース | UDP-glucose | ユーディーピーグルコース | セルロース合成の直接的前駆物質 |
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UDP-グルコース結合ドメイン | UDP-glucose binding domain | ユーディーピーグルコースケツゴウドメイン | セルロース合成酵素内に存在するUDP-グルコースが結合する領域 |
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誘電加熱 | dielectric heating | ユウデンカネツ | 高周波加熱の一種。水や木材のような双極子を持つ誘電体を高周波電界中に置くと、双極子の正電荷と負電荷に分極が生じ、双極子は電界の方向に向きを揃えようとする。周波数3~30 MHzの高周波交流の電界は1秒間に300万~3000万回入れ替わり、これに追従しようと双極子も反転を繰り返す。このとき双極子は互いに摩擦し合って発熱し、物体が加熱される。木材の誘電加熱は高周波減圧乾燥に用いられている。 |
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誘導体 | derivative | ユウドウタイ | 有機化学の用語のひとつで、ある有機化合物を母体として考えたとき、官能基の導入、酸化、還元、原子の置き換えなど、母体の構造や性質を大幅に変えない程度の改変がなされた化合物のこと。 |
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誘導体化 | derivatization process | ユウドウタイカ | ガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィーにおける前処理の一種。 |
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誘導放出 | stimulated emission | ユウドウホウシュツ | その遷移に合致する周波数を持って入射する光子(電磁波)が引き金となって生じる励起順位からより低い順位への量子遷移による光子(電磁波)の放出。入射した光子と放出された光子の位相と波長は等しい。【関】レーザ |
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床衝撃音 | floor impact sound | ユカショウゲキオン | 上階の床に衝撃力が加わって下階の部屋に放射される音で、固体伝搬音である。床衝撃音は、軽くて硬いものを落とした時に発生するような高い周波数成分の多い軽量床衝撃音、および重くて柔らかい衝撃によって発生する低い周波数成分の多い重量床衝撃音の二種類に分類される。【関】軽量床衝撃音、重量床衝撃音 |
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床衝撃音レベル | floor impact sound level | ユカショウゲキオンレベル | 集合住宅などで、上階での歩行や飛び跳ね、あるいは椅子や家具の移動による床への衝撃がその下の階へ騒音として放射される音の大きさを音圧レベルで表したもの。 |
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油細胞 | oil cell | ユサイボウ | 放射柔組織または軸方向柔組織中の特殊化した細胞で油を含む。しばしば外形が丸味を帯び、大きく膨らんだ異形細胞となる。軸方向に著しく長く伸びる場合がある。【関】異形細胞、粘液細胞 |
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ユニバーサルヘッド | universal head | ユニバーサルヘッド | 横中ぐり盤を構成する部品の一種で、工作物の端面を旋削したり、旋削による穴加工を行うための装置。ユニバーサルヘッドで行う面削りや旋削による穴加工は、主軸に対して任意の方向に行うことができる。 |
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ユリア構脂接着剤 | urea resin adhesive | ユリアジュシセッチャクザイ | 尿素(ユリア)とホルマリンの反応により得られる熱硬化型の接着剤。普通合板やパーティクルボードの製造に用いられる。 |
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ユリア樹脂接着剤 | urea-formaldehyde resin adhesive, urea resin adhesive | ユリアジュシセッチャクザイ | 尿素(ユリア)とホルムアルデヒドとの付加縮合反応物を主体とする熱硬化性樹脂接着剤。【同】尿素樹脂接着剤 |
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よ |
溶解 | dissolution | ヨウカイ | 固体、液体または気体が溶媒(液体)中に分散して均一系を形成する現象. |
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溶解パルプ | dissolving pup | ヨウカイパルプ | 紙を製造するためのパルプである製紙パルプに対し、溶解パルプはセルロース化学工業原料としてビスコース法や銅アンモニア法などによる再生繊維および各種セルロース誘導体の製造原料として用いられる。 |
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用材 | lumber, timber | ヨウザイ | 木材利用における用途 (建築、家具、合板、パルプなど) が定まった丸太または製材。 |
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溶剤型接着剤 | solvent adhesive | ヨウザイガタセッチャクザイ | 有機溶剤を溶媒とした接着剤。【関】水性接着剤 |
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養生 | storage after drying | ヨウジョウ | 乾燥工程における養生とは、人工乾燥直後の低含水率乾燥原板を加工工場の温湿度雰囲気に曝し、その後の含水率変動を少なくすることで寸法変化や残留乾燥応力による製品の欠点発生を抑えるための後処理である。 |
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養生期間 | curing period | ヨウジョウキカン | 接着、乾燥や熱処理などの加工の後で、材料を一定期間放置し、処理の後効果などの影響を沈めたり、安定化させる期間。 |
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容積密度 | basic density | ヨウセキミツド | 単位生材体積あたりの木材の全乾質量であらわされる密度。木材の水分状態によって値が変化することがないこと、また生立木時の寸法を基準とした木材実質の質量を表すことから、材質分野でしばしば用いられる。 |
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要素 | element | ヨウソ | 個々の細胞に対して用いられる一般名。木材解剖学で、特に道管とそれらの構成単位である個々の細胞 (道管要素) を区別するのに用いられる。 |
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揺動アーム | swinging arm | ヨウドウアーム | テーブル移動丸鋸盤において、移動テーブルを支えるアーム。移動テーブルと連動して揺動する。【関】テーブル移動丸鋸盤 |
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揺動切削 | vibration cutting, vibratory cutting | ヨウドウセッサク | 切削工具、または工作物を切削方向に、あるいはこれと直角方向に振動を与え切削する方法。適当な周波数や振動を与えることにより、切削抵抗の減少や仕上げ面粗さの改善などの効果がある。【同】振動切削 |
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溶媒(液相)乾燥 | solvent drying | ヨウバイカンソウ | 溶媒中に木材を浸漬し浸透圧差を利用して木材中の水分を外部に出す物理化学的な乾燥法のこと。 |
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溶媒和 | solvation | ヨウバイワ | 溶液中で、溶質分子やイオンと溶媒分子とが、静電気力や水素結合などによって結びつき取り囲むことで溶質が拡散する現象。 |
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溶融アルミナ系砥粒 | fused alumina grain | ヨウユウアルミナケイトリュウ | ボーキサイトやバイヤ法アルミナなどのアルミナ質原料を高温度で溶融精製して造った結晶質アルミナからなる人造砥粒。【同】アランダム、アルミナ質人造研削材 |
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翼状柔組織 | aliform parenchyma | ヨクジョウジュウソシキ | 道管の接線方向の側方に翼状の広がりを持つ随伴柔組織。柔組織がまぶた状または菱形に道管の周囲を取り囲むものをまぶた型翼状柔組織 (lozenge-aliform parenchyma)、カモメの翼のように接線方向に細長く伸長するものをかもめ型翼状柔組織 (winged-aliform parenchyma) と呼ぶ。 |
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横圧縮試験 | compressive test perpendicular to grain, sidewise compressive test | ヨコアッシュクシケン | 1辺が20~30 mmの正方形断面とし、繊維に直角方向の長さを1辺の2~4倍とした直方体状の試験体について、荷重方向を木材の半径方向、接線方向ならびにこれと45°をなす方向とし、横圧縮比例限度応力および横圧縮ヤング係数を算出する圧縮試験。 |
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横形帯鋸盤 | horizontal band saw | ヨコガタオビノコバン | フレームに水平に取り付けられた左右2個の鋸車に、エンドレスの帯鋸を掛けて緊張させ、一方の鋸車によって駆動し、工作物を送材装置で送って、縦挽き切断する帯鋸盤。林地などに持ち込める可搬型で、レール上を移動ながら縦挽きするものもある。【同】横バンド、水平バンド【関】帯鋸盤 |
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横鉋胴 | | ヨコカンナドウ | 鉋盤、モルダなどの横軸に装着された鉋胴。【関】モルダ、立鉋胴 |
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横切れ刃 | side cutting edge | ヨコキレハ | 旋削用バイトにおいてバイトの送り方向を切削する切れ刃。最も広く工作物に接触し切屑を切削する。【参】旋削、前切れ刃角【旋削の―】。 |
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横切れ刃角【旋削の―】 | side cutting edge angle | ヨコキレハカク | 横切れ刃を含みシャンク底面に垂直な平面と、シャンクの直状部分のシャンク軸を含みシャンク底面に垂直な平面とのなす角度。【参】旋削、前切れ刃角【旋削の―】。 |
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横軸平面研削用研削砥石 | grinding wheels for surface grinding/peripheral grinding | ヨコジクヘイメンケンサクヨウケンサクトイシ | 対向する二つの研削砥石の間を通過する加工物の平行な二面の研削に使用する砥石。砥石の正面を使用する。 |
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横軸ほぞ(枘)取り盤 | tenoner | ヨコジクホゾトリバン | 回転する2本の水平主軸および移動テーブルからなり、鉋刃などによって加工するほぞ取り盤。丸鋸軸を備えたものもある。【関】ほぞ取り盤 |
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横すくい角 | side rake angle | ヨコスクイカク | 【同】バイアス角 |
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横切削 | cutting perpendicular to grain | ヨコセッサク | 繊維方向に対し、切削面はほぼ平行で切削方向がほぼ直交する切削。特に、切削面における繊維方向と刃物切れ刃線のなす角度が0°、同じく繊維方向と切削方向のなす角度が90°の場合を「0-90切削」の記号で表す場合がある。【同】 0-90切削、【関】縦切削、木口切削、McKenzie方式、【参】切削方向 |
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横倒れ座屈 | divergence buckling | ヨコダオレザクツ | 帯鋸による切断加工時において送材速度が過度である場合におきる座屈で、帯鋸の前端縁(歯が並んでいる側)が送材抵抗に屈して送材方向に対し横方向に倒れる現象。挽き曲がりを生じる。【関】帯鋸、座屈強度【鋸歯の―】。 |
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横弾性率 | transverse modulus | ヨコダンセイリツ | せん断力に対する材料の弾性率。縦弾性係数と比例関係にあり、せん断弾性率ともいう。 |
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横突き | veneer slicing perpendicular to grain | ヨコツキ | 横切削によって、フリッチから突板(化粧単板)を切削すること。【関】縦突き |
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横逃げ角【鋸歯の―】 | side clearance angle, side relief angle | ヨコニゲカク | 【同】側面逃げ角 |
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横逃げ角【旋削の―】 | side clearance angle, side relief angle | ヨコニゲカク | 横切れ刃に接し、底面に垂直な平面と逃げ面とのなす角度。【関】横切れ刃、【参】前切れ刃角【旋削の―】。 |
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横バンドソー | | ヨコバンドソー | 【同】横形帯鋸盤、水平バンド |
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横挽き | cross cutting, cross cut sawing | ヨコビキ | 木材の繊維方向に対して切削運動および送り運動の方向が直角な挽き方。【関】縦挽き、長手挽き |
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横挽定規 | crosscut fence | ヨコビキジョウギ | 走行丸鋸盤の横挽き用の定規。【関】走行丸鋸盤 |
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横挽テーブル | crosscutting table | ヨコビキテーブル | 走行丸鋸盤において横挽きする場合に工作物を保持するためのテーブル。 |
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横引張試験 | tensile test perpendicular to grain, sidewise tensile test | ヨコヒッパリシケン | 試験体の繊維方向に直交して引張荷重を破壊するまで負荷し、横引張強さ、横引張比例限度応力および横引張ヤング係数を算出する引張試験。 |
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横振れ | side run-out | ヨコフレ | 回転工具をフランジで挟んで回転軸に固定し、回転時の回転工具の外周付近での厚み方向の振れの程度をいう。丸鋸であれば鋸身の外周付近の側面にダイヤルゲージを当て、ゆっくり回転させながらゲージの最大値と最小値を測りその差をいう、横振れが小さいと切断面がきれいに仕上がる。【関】外周振れ |
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横分力 | lateral cutting force | ヨコブンリョク | 切削面内で切削方向に対して垂直方向に作用する切削力(あるいは切削抵抗)の分力。【関】切削力、切削抵抗、【参】切削抵抗 |
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横曲り | | ヨコマガリ | 帯鋸の幅方向の曲がりの程度。帯鋸の6 m離れた任意の2か所について、6 mの両端を結んだ直線を基準とする帯鋸幅方向の最大の隔たりをいう(JIS B 4803木工用帯のこ)。【関】帯鋸
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横丸鉋胴 | | ヨコマルカンナドウ | 鉋盤、モルダなどの横軸に装着された丸鉋胴。 |
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横溝突カッタ | | ヨコミゾツキカッタ | 木材の繊維方向に直角な溝を作るためのカッタ。 |
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四つ目錐 | | ヨツメギリ | 穂が四角錐形の手揉み錐。釘の下穴あけに適する。四方錐、四面錐とも言う。【関】三つ目錐 |
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予備乾燥 | pre-drying | ヨビカンソウ | 人工乾燥に先立って初期含水率を幾分低下させ、含水率を揃える目的で行われる乾燥のことで、葉枯らし、燻煙熱処理などがある。天然乾燥も人工乾燥の前に予備的に行う場合は予備乾燥とみなせる。 |
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呼び値 | nominal value | ヨビチ | 特定の設計仕様または図面において指定された特性値。 |
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4-O-5′結合 | 4-O-5' bond (linkage) | ヨンオーゴケツゴウ | リグニン単位間結合様式の1つで、ジフェニルエーテルの一種。リグニン前駆体の脱水素重合(生合成過程の反応)によって生成するが、存在量は多くないと考えられている。 |
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4-O-メチルグルクロノアラビノキシラン | 4-O-metylarabinoglucronoxylan | ヨンオーメチルグルクロノアラビノキシラン | 針葉樹ヘミセルロースの主要成分の一種。 |
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4-O-メチルグルクロン酸 | 4-O-methyl glucuronic acid | ヨンオーメチルグルクロンサン | ヘミセルロースである針葉樹キシラン(アラビノグルクロノキシラン)や広葉樹キシラン(グルクロノキシラン)の側鎖に含まれる。主鎖のキシロース10残基あたり前者では2残基、後者では1残基存在する。 |
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ら |
ラーメン架構 | rahmen construction | ラーメンカコウ | 建築の構造形式のひとつ。軸材によって構成された骨組みの各接合箇所を剛接合して構築する構造形式。 |
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ライフサイクルアセスメント | life cycle assessment | ライフサイクルアセスメント | 製品システムの資源調達から製造、使用、廃棄に至るまでのライフサイクルにおいて、投入した資源量やエネルギー量、環境に与えた負荷量を求め、環境への影響を総合的に評価する手法。 |
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ライフサイクルコスティング | life cycle costing | ライフサイクルコスティング | 製品のライフサイクルの各段階で発生するコストを把握し、当該製品の全コストを評価する管理会計の手法。コストには大別して内部コストと外部コストがあるが、ここで言うコストとは前者のこと。 |
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ラウドネス | loudness | ラウドネス | 音の大きさに同じ。 |
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落射型顕微鏡 | Epi-illumination microscope, Reflected light microscope | ラクシャガタケンビキョウ | 光を透過しない試料を観察するために、対物レンズ側から試料を照明する落射照明光学系を採用した光学顕微鏡。顕微鏡本体と鏡筒の間に直角に挿入された落射照明ユニットからの光が、光軸に対して45度傾いたハーフミラーで反射して対物レンズに到達し、対物レンズ自身が試料面を照明する。試料面からの反射光が再び対物レンズを通過し、ハーフミラーを透過して観察光学系(接眼レンズ)に到達する。 |
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ラジアルころ軸受 | radial roller bearing | ラジアルコロジクウケ | 転動体としてころを用いたラジアル軸受。【関】転がり軸受 |
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ラジアルレーキ | radial rake angle | ラジアルレーキ | 【同】外周すくい角 |
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ラジカルカップリング | radical coupling | ラジカルカップリング | ラジカルどうしが結合して安定な共有結合化合物に変化する反応。 |
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裸子植物(gymnosperm) | gymnosperm | ラシショクブツ | 裸子植物と対をなす分類群で、胚珠が心皮によって包まれず露出している植物のこと |
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らせん肥厚 | spiral thickening | ラセンヒコウ | 細胞壁の二次壁の内腔面の全域あるいは一部に存在するらせん状の隆起。 |
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らせん木理 | spiral grain | ラセンモクリ | 樹幹または枝で、軸方向と繊維方向が一致せず、繊維傾斜が存在し、軸方向に対してらせん状を呈する木理。【同】旋回木理 |
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らせん紋肥厚型管状要素 | spiral thickened tubular element | ラセンモンヒコウガタカンジョウヨウソ | らせん状に二次壁が肥厚する管状要素(維管束の木部において、水や無機栄養の通道を行う細胞)。 |
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ラッカーゼ | laccase | ラッカーゼ | フェノール酸化酵素の一種で、銅イオンを活性中心に持ち、フェノール性水酸基を酸化することでリグニンを分解する。細胞壁形成においてはモノリグノール類の脱水素重合に関与する。 |
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ラッカーゼ(Lac) | laccase | ラッカーゼ | 植物や細菌、糸状菌等に見られ、酸素を電子受容体としてフェノールやアミン類の一電子酸化を触媒する酸素。フェノール性ヒドロキシ基のフェノキシルラジカルへの一電子酸化を触媒する。 |
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ラッカーゼ遺伝子(lac) | laccase gene | ラッカーゼイデンシ | ラッカーゼをコードする遺伝子。【関】ラッカーゼ |
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ラック | rack | ラック | 一つの面に一連の同じ形状の歯を等間隔にもつ平らな板またはまっすぐな棒。一般に、直径が無限に大きい外歯車の一部分とみなす。小歯車(ピニオン)と組み合わせた歯車対はラック・アンド・ピニオン(ラック・ピニオン)と呼ばれることがある。
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ラック送り木工旋盤 | rack feed wood lathe | ラックオクリモッコウセンバン | 刃物を固定した刃物固定台をラックギヤによって送りながら加工する木工旋盤。【関】木工旋盤 |
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ラップグラインダ | lap grinder for band saw | ラップグラインダ | 【同】帯鋸継目研削盤 |
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ラテックス型接着剤 | latex adhesive | ラテックスガタセッチャクザイ | 天然ゴムまたは合成ゴムを水に乳化分散させた接着剤。【関】エマルジョン型接着剤 |
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ラテラルディビジョン | lateral division | ラテラルディビジョン | 【同】垂層分裂 |
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ラミナ | lamina | ラミナ | 集成材の構成層をなす挽板(挽板もしくは小角材を幅方向に合わせ、または接着したものおよび長さ方向に接合接着して調整したものを含む)またはその層をいう。 |
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ラミナ処理 | lamina treatment | ラミナショリ | 集成材やCLTなどラミナをエレメントとする木質材料の加圧処理をラミナの段階で実施する方法。 |
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ラミネート加工 | laminating | ラミネートカコウ | 木質ボードの表面に薄いフィルムシートを接着し、仕上げ面とする加工。シートは色無地の場合の他に木目を印刷してある。 |
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ラムノガラクツロナン | rhamnogalacturonan | ラムノガラクツロナン | ペクチンの一種。ラムノガラクツロナンIは、二糖(→2-α-L-Rhap-1→4-α-D-GalpA-1→)を繰り返し単位とする多糖で、L-Rha残基のO-4に様々なオリゴ糖が結合している。ラムノガラクツロナンIIは、D-GalA、L-Rha、D-Gal、L-Ara他、多種の構成糖からなるオリゴ糖鎖を含むとされる。 |
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ラムノガラクツロナンII | rhamnogalacturonan II | ラムノガラクツロナンツー | 植物細胞壁の一次壁の主要な多糖であるペクチンの一種。α(1→4)結合したガラクツロナン酸オリゴ糖(重合度10~12)に4つの構造の異なる側鎖が結合した分子量5000の複雑な多糖。 |
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ラムノガラクツロナンI | rhamnogalacturonan I | ラムノガラクツロナンワン | 植物細胞壁の一次壁の主要な多糖であるペクチンの一種。L-ラムノースとD-ガラクツロナン酸がα(1→2)結合した2糖を繰り返し単位とする多糖。 |
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ラメラ | lamella | ラメラ | 細胞壁の壁層を構成するミクロフィブリル配向がほぼ等しい薄い層。一次壁、二次壁、二次壁の各層をさらに細分して、またそれらの移行層について、層状構造を議論する場合に用いる用語。 |
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ラメラ | lamellar | ラメラ | 結晶中では真っ直ぐな分子が表面に出ると折れ曲がり、再度結晶中に入り込む。これを何度も繰り返し、最終的には折りたたみ構造を形成する。こうして出来た薄板状の微結晶をラメラと呼ぶ。 |
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ランド | land | ランド | すくい面上もしくは逃げ面上に切れ刃に沿って設けた幅の狭い帯状の面。逃げ面にランドを設けた場合は、切れ刃の食込みを防いで良好な仕上げ面を得ることができる。すくい面にランドを設けた場合は、逆目ぼれを防ぐ効果がある。また、ホーニングによっても逃げ面にランドが生じる。 |
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ランド幅 | land width | ランドハバ | 軸直角断面上のランドの幅。【関】ランド |
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ランニングソー | running saw | ランニングソー | 【同】走行丸鋸盤 |
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ランバーコア合板 | lumber core plywood | ランバーコアゴウハン | 芯部を幅細の板材を並べて構成した合板で、板材には密度の低い材料が用いられる。原木の有効利用のために開発された厚物合板。 |
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ランバコア合板 | lumber-core plywood | ランバコアゴウハン | 幅の狭い材を幅方向に接合(幅はぎ)し、これを心板(コア)にして、そえ心板および表板・裏板として単板を積層して製造した合板。【関】ブロックボード |
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欄間挽き鋸 | | ランマビキノコ | 欄間の透かし彫りなど、細かい部分を挽くのに用いる小型の回し挽き鋸。 |
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り |
リーデイングエッジ【ドリルの―】 | leading edge of land | リーディングエッジ | ドリルの溝とマージンとで形成される交線。 |
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リード | lead | リード | ノーズバーと刃先との切削方向の開き。【関】単板切削、刃口間隔 |
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リード【ドリルの―】 | lead | リード | ドリルのリーディングエッジに沿って軸の回りを一周するとき、軸方向の進む距離。 |
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力学的性質の異方性 | mechanical anisotropy | リキガクテキセイシツノイホウセイ | 材料の弾性率などの力学的指標が、材料の材質や形状によって規定される方向によって異なる性質。 |
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リグナン | lignan | リグナン | 2分子のフェニルプロパノイド単量体(C6-C3)が2個結合することにより生成する化合物のうち、プロパン側鎖のC8同士で結合した化合物の総称である。なお、それ以外の結合で2量化した化合物をネオリグナンと分類する。フェニルプロパノイド3量体はセスキネオリグナン、フェニルプロパノイド4量体はジネオリグナンと呼ばれる。リグナンは植物界に広く分布し、一般に光学活性を有するとともに、抗酸化活性、抗菌活性、抗腫瘍活性などの様々な有用生理活性を示すことが報告されている。特に、ポドフィロトキシンは抗腫瘍活性を示すことが良く知られており、このリグナンをリード化合物としたエトポシドは、臨床的に抗ガン剤として使用されている。なお、リグニン生合成過程で生成するフェニルプロパノイド二量体は、ジリグノールと称し、ネオリグナン或いはリグナンとは呼ばれない。 |
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リグニン | lignin | リグニン | 木材中に20~30%程度存在し、一般に針葉樹に多く、広葉樹にはやや少ない。芳香族化合物であるフェニール―プロパン体(C6ーC3)からなり疎水性である。細胞間に存在してこれを接着し、一部は細胞壁中に存在して木材を強化している。 |
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リグニン-多糖複合体 | lignin-carbohydrate complex | リグニン-タトウフクゴウタイ | リグニン-多糖類間を結ぶ共有結合の周辺の部分。 |
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リグニンー炭水化物複合体 | lignin-carbohydrate complex | リグニンタンスイカブツフクゴウタイ | 共有結合を介して形成されるリグニンと多糖(主にヘミセルロース)の複合体。特にその共有結合(LCC結合)の周辺部分を指す。LCC結合にはα-エーテル型、γ-エステル型、フェニルグリコシド型の3種類の構造が推定されている。 |
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リグニンの分離法 | lignin isolation method | リグニンノタンリホウ | 天然状態のリグニンを化学構造の変性をまったく伴わずに単離することは困難であり、抽出法による影響を受ける。そのため、どのような手法によって分離したかは重要である。リグニン以外を分解して残渣としてリグニン由来物を得る手法と、リグニンを分解しながら抽出する手法があり、それぞれ不溶性リグニン由来物あるいは可溶性リグニン由来物が得られる。 |
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リグニンの定量法 | lignin quantification method | リグニンノテイリョウホウ | リグニンの分離法と同様に、リグニン以外(多糖類)を分解する手法とリグニンを分解する手法がある。化学構造の特性を利用した光学的手法による定量法も提案されている。 |
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リグニンの分離 | isolation of lignin | リグニンノブンリ | 木材中からリグニンを分離すること。(索引用語として一言で説明するのは難しいように思いますが、いかがでしょうか?) |
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リグニンーヘミセルロース複合体 | lignin-hemicellulose complex | リグニンヘミセルロースフクゴウタイ | リグニン-炭水化物複合体のうち、特にリグニンとヘミセルロースが結合しているものを指す。⇒リグニンー炭水化物複合体 |
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リグニンベルオキシダーゼ | lignin peroxidase | リグニンペルオキシダーゼ | 白色腐朽菌が分泌するリグニン分解酵素の一つ。典型的なペルオキシダーゼ型触媒サイクルを有しているが、非フェノール性芳香族化合物の酸化を触媒する高い酸化還元電位を有する。 |
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リグニンペルオキシダーゼ | lignin peroxidase (LiP) | リグニンペルオキシダーゼ | 活性中心にヘムを持ち、過酸化水素を用いて芳香族化合物を直接酸化するペルオキシダーゼ。白色木材腐朽菌によるリグニン分解時に働くと考えられている。 |
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リグニンペルオキシダーゼ遺伝子(lip) | lignin peroxidase gene | リグニンペルオキシダーゼイデンシ | 担子菌のリグニン分解に関与する菌体外酵素のうち、ベラトリルアルコール等フェノール性のヒドロキシ基を持たない芳香族化合物を酸化する活性のあるペルオキシダーゼをコードする遺伝子を指す。 |
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リグノスルホン酸 | lignosulfonic acid (lignosulfonates) | リグノスルホンサン | サルファイト蒸解で蒸解液中に溶出するリグニン、あるいは、この蒸解液中から単離されるリグニン。スルホ化を受けており、水溶性が高い。リグノスルホン酸塩(lignosulfonates)として溶出する。 |
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リグノスルホン酸(塩) | lignosulfonate | リグノスルホンサン(エン) | リグニン分解物の一部がスルホン化された化合物。亜硫酸法とよばれる工業的パルプ化法の蒸解廃液から得られる。サルファイトリグニンを同義で呼ぶ場合も多い。高分子電解質であり分散剤などで多用され、多くはCa塩,Mg塩、Na塩などの形で生産される。リグニンスルホン酸(lignosulfonic acid)、サルファイトリグニン。 |
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リグノスルホン酸塩 | lignosulfonate | リグノスルホンサンエン | サルファイトパルプ製造時の副産物で、親水性のスルホン酸基が結合した化合物。リグノスルホン酸塩は水溶性であり、界面活性、分散性、キレート性を利用して、種々の用途が開発されている。 |
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リグノセルロース | lignocellulose | リグノセルロース | 木質繊維素、すなわちリグニン、セルロース、ヘミセルロースが共有結合及び非共有結合を介して複合体化した物質。木質の細胞壁主成分。 |
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リグノセルロースファイバー | Ligno cellulose nanofiber | リグノセルロースファイバー | 木質組織をナノサイズの超微細繊維にほぐしたもので、セルロースとともにリグニンやヘミセルロースも含有したナノファイバー(LCNF)のこと。 |
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LignoBoost | LignoBoost | リグノブースト | クラフト黒液から、パルプ化試薬の回収と両立するリグニンの単離法の1手法 |
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LignoForce | LignoForce | リグノフォース | クラフト黒液から、パルプ化試薬の回収と両立するリグニンの単離法の1手法、プロセス中の酸素酸化工程により酸沈固形分のろ過回収効率を改善している |
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離生 | schizogenous | リセイ | 隣接する細胞の共通の壁が分離することによって組織要素が離れて生ずることを示す。【関】破生、離破性、細胞間隙 |
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離接柔組織 | disjunctive parenchyma | リセツジュウソシキ | 分化の過程で細胞相互の接触が部分的に引離された柔細胞からなる組織。細胞相互の接触は管状の突起によって保たれる。 |
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履帯送り送材装置 | creeping slatbed feeding device for band saw machine | リタイオクリソウザイソウチ | 履帯(キャタピラ)によって工作物を帯鋸盤に送り込む装置。【関】送材装置 |
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リチドーム | rhytidome | リチドーム | 最も内側の周皮およびそれによって外側に孤立させられた組織。しばしば皮層あるいは篩部の組織の小塊を含む。外樹皮に対する専門語。 |
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立体異性体 | Stereoisomer | リッタイイセイタイ | 構造式は等しいが, 立体的な原子配置が異なるものを立体異性体と呼ぶ。幾何異性体と光学異性体に分類される。 |
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立体配座式 | conformation formula | リッタイハイザシキ | 分子内の単結合に結ばれている二つの原子団の一方を、他方に対して回転して生じる形態。コンホーメション。 |
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リッパ | rip saw | リッパ | 自動送り用のキャタピラもしくはロールなどを備え、工作物を縦挽きする丸鋸盤。通常、工作物は主軸の下部で加工される。【関】丸鋸盤。エッジャ |
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リップルマーク | ripple marks | リップルマーク | 放射組織や軸方向要素が層階状配列することにより、接線断面では接線方向の細い縞として現れる模様。 |
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立方晶窒化ほう素(硼素) | cubic boron nitride, CBN | リッポウショウチッカホウソ | 窒化ほう素の分子構造の一つで、窒素とほう素からなる固形の化合物。天然には存在しないセラミックスである。熱膨張率は低く、電気絶縁体としては最高の熱伝導率をもつ。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ物質で、ダイヤモンドに比べて熱に強く鉄との反応性が低いという性質をもつため、その粒子を超高圧下で焼結したものは、硬質材料の切削に留まらず鋼や鋳鉄の超高速切削という分野で用いられる。【同】 CBN。 |
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立方晶窒化ほう素(硼素)焼結体 | cubic boron nitride sinter | リッポウショウチッカホウソショウケツタイ | 立方晶窒化ほう素(CBN)粒子をコバルトや特殊セラミックスを結合材として、超高温高圧下で焼結させることによって得られる工具材料。ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、優れた耐熱性と耐摩耗性を示す。【同】 CBN、【関】立方晶窒化ほう素 |
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リニア軸受 | linear(motion)(rolling)bearing | リニアジクウケ | 転動体を挟む二つの軌道が相対直線運動する転がり軸受。保持器付き転動体が軌道体とは独立しているものや、内部で転動体を循環させながら移動する転動体ユニットをもつものなど様々な形式がある。直線運動だけでなく、回転運動の機能を持った形式もある。【関】転がり軸受
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離破生 | schizo-lysigenous | リハセイ | 隣接する細胞の共通の壁が分離することによって組織要素が離れて生じ、さらに周囲の組織が破壊することによって発達することを示す。【関】破生、離性、細胞間隙 |
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リボソームDNA領域 | ribosomal DNA | リボソームDNAリョウイキ | 数本のRNA分子と50種類ほどのタンパク質からなる巨大なRNA・タンパク複合体。DNA上の遺伝情報は、いったんメッセンジャーRNA (mRNA)に転写され、リボゾームはこれを取り込む。 |
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リボン杢 | ribbon figure, stripe figure | リボンモク | 交錯木理の存在により材面 (主に放射断面) に出現するリボン状ないしは縞状の杢。【同】縞杢 |
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裏面の品質【合板の―】 | quality of the back | リメンノヒンシツ | JAS(合板)では、合板の板面の品質を節や割れ等の欠点の程度で表すが(A~Dのグレード等)、これによって評価した合板裏面の品質。【関】表面の品質【合板の―】。 |
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リモネン | limonene | リモネン | 分子式C10H16の物質。柑橘類に含まれる単環式のモノテルペン。なお、ラセミ体はジペンテンとも呼ばれる。 |
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硫化ナトリウム | sodium sulfide | リュウカナトリウム | 化学式Na2Sであらわされる硫化物。水酸化ナトリウムとともに、クラフト蒸解の薬剤として使用される。水に溶解すると、水と反応して水酸化ナトリウムと化学式NaSHで表される水硫化ナトリウムが生成する。 |
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粒径【粉塵の―】 | | リュウケイ | 幾何的または物理的性質に基づいて定められる粒子の大きさ。物理的性質によるものには、空気力学径、ストークス径、光学的相当径などがある。単位は [µm]で表す。 |
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硫酸塩(クラフト)法 | Kraft Process | リュウサンエン(クラフト)ホウ | 木材、その他の繊維原料を水酸化ナトリウム及び硫化ナトリウムを主成分とする薬液で蒸解する化学パルプ製造方法 |
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硫酸リグニン | sulfuric acid lignin | リュウサンリグニン | 主として木材中のリグニン以外の成分を硫酸加水分解により可溶化させ、残渣として残ったリグニン由来物の総称。⇒Klasonリグニン |
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粒子計数法 | | リュウシケイスウホウ | 浮遊粉じん濃度を測定する浮遊測定方法の一つ。極めて清浄な環境の測定に用いる。この方法では、空気を細く乱れがない流れにしてレーザなどの強いビームと交差させ、浮遊粉じんの1個1個の散乱光を検出し、散乱光の発生回数から個数を、また散乱光の強さから粒径を測定し、単位体積の空気に含まれる粒子数と粒径分布を求める。【関】浮遊測定方法 |
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リユース | reuse | リユース | 使用済み製品の使用可能部分を原型のまま新しい製品の製造に再使用すること。 |
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遊星型ボールミル | Planetary mill | リュウセイガタボールミル | 鉄、セラミックなどの球体(ボール)とサンプルを円筒容器に入れ、その容器を自転・公転させることにより、サンプルを粉砕する装置。 |
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粒度 | grain size, grit, grading of abrasive grain | リュウド | 研削・研磨材(砥粒)の粒子の大小とその分布を表す数字で、粗粒と微分に区分される。数値の小さいほど砥粒径が大きくなる。その表示法は、粒度を示す数字の前に研磨布紙用研磨材ではPを、また、研削砥石用研磨材はFを付けて示す。【関】研削材、砥粒 |
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立木 | standing tree | リュウボク | 伐採を行う前の成育中の樹木。枯れていないことを強調する場合、生立木という。 |
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両端ほぞ(枘)取り盤 | double end tenoner | リョウタンホゾトリバン | 間隔を調整できる左右のほぞ取り装置。ベッドおよび左右一対の送り機構からなり、工作物の両端を同時に加工するほぞ取り盤。数値制御方式のものもある。【関】ほぞ取り盤 |
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両歯帯鋸 | double edge band saw(blade)、double cutting band saw | リョウバオビノコ | 両縁に歯を刻んだ帯鋸。工作物を往復挽きさせて作業能率を高めるために使用されることが多い。また、工作物への鋸屑の付着を減らすために使われることもある。この場合、帯鋸の背側の歯には一般にあさりを付けない。【関】帯鋸 |
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両刃鋸 | ryoba, double tooth saw | リョウバノコ | 片側の縁に縦挽き用の歯を、その反対側の縁に横挽き用の歯を刻んである手鋸。 |
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両面塗布 | double spread | リョウメントフ | 両方の被着材の接着する両面に接着剤を塗布すること。【関】片面塗布 |
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緑色炭化けい素(珪素)研削材 | green silicon carbide abrasive | リョクショクタンカケイソケンサクザイ | 炭化けい素質人造研削材の一種で、主としてけい石、けい砂から成る酸化けい素質原料とコークスとを反応させた塊を粉砕整粒したもの。α形炭化けい素結晶から成り、黒色炭化けい素研削材より高純度で全体として緑色を帯びている。記号GCで表示する。 |
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リヨセル | Lyocell | リヨセル | 再生セルロースの1種。木材パルプをN-メチルモルホリン-N-オキサイド(NMMO)と水の混合液で溶解し、希薄のNMMO水溶液で凝固して製造した繊維。 |
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臨界回転数 | critical rotaion speed | リンカイカイテンスウ | 工作機械の固有振動数に相当する工具の回転数。この回転数で加工すると工具が共鳴し、異常振動(共振)を起こす。 |
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臨界減衰係数 | critical damping coefficient | リンカイゲンスイケイスウ | 減衰振動において、減衰係数 ζ が1の場合をいい、振動しなくなる限界を表す。なお、減衰係数 ζ=0では発振、0<ζ<1では減衰振動(振動しながら減衰)、ζ>1では振動なしの減衰(オーバーダンピング)をする。 |
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臨界切削角 | critical cutting angle | リンカイセッサクカク | 平削りにおいて、背分力が零となる切削角。刃物に対する背分力は、切削角が小さいときには刃先が切削面から逃げるように作用し、切削角が大きいときにはその逆方向に作用する。 |
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臨界切削速度 | critical cutting speed | リンカイセッサクソクド | 振動切削において、切削速度が工作物の送り速度に等しい場合の速度。切削速度の送り速度に対する比が大きいほど、切削抵抗の軽減や加工面粗さの減少といった振動切削の効果が期待できる。【関】振動切削 |
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臨界粘性減衰 | critical viscous damping | リンカイネンセイゲンスイ | 減衰抵抗の作用する系の、ある振動モードに対する自由振動において、過渡運動が振動的となるか非振動的となるかの境界の粘性減衰の大きさをいう。 |
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輪郭削り | profile milling, contour milling | リンカクケズリ | 工作物の輪郭を所定の形状に加工するフライス削り。曲面削りともいう。 |
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林業産出高 | total production of forestry | リンギョウサンシュツダカ | 林業産出高(額)は、各林産物生産量(木材統計調査、特用林産物生産統計調査等から得られる品目別生産量)に価格(木材生産にあっては樹種ごとの山元土場価格、木材生産以外にあっては庭先販売価格)を乗じて加算した額であるり、林業により得られる総生産額を示す。 |
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リングバーカ | ring debarker | リングバーカ | リングの中心方向に取り付けた数個のスクレーパ状の切れ刃が、その内側を動力送りされる原木の外周に一定の圧力で接触し、リング全体の回転によって樹皮を剥ぎ取る方式の剥皮機械。刃先が回転刃になったロータリタイプのものもある。【関】バーカ
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リンク引出式横挽丸鋸盤 | | リンクヒキダシシキヨコビキマルノコバン | リンクに支えられた丸鋸軸を手動で移動させて、横挽きする製材用丸鋸盤。【関】丸鋸盤 |
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リングフレーカ | knife ring flaker | リングフレーカ | 内部の回転翼の遠心力によってはね飛ばされた小木片を、外側で逆回転しているナイフ輪によって切削し、削片を製造する機械。【関】フレーカ |
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リン酸エステル化 | phosphorylation | リンサンエステルカ | 水酸基を対象に、リン酸基をエステル結合で導入すること。 |
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リン酸セルロース | cellulose phosphate | リンサンセルロース | セルロース無機酸エステルのひとつ。リン酸とPOCl3をセルロースに作用させると得られる。 |
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輪出孔口 | extended aperture | リンシュツコウコウ | 正面から見た場合にその輪郭が壁孔縁の外側にはみ出している内孔口。 |
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リンター | linter | リンター | 綿花は開花後成熟したさくが開裂し、綿毛に覆われた種子(実綿)がでてくる。綿毛には長くのびた繊維と短い地毛がある。実綿からリントを分離したのち、地毛除去機を用いて分離した地毛主体の短繊維をリンターと呼ぶ。繊維が短く紡績げんりょうとはならないが、リンターパルプ、レーヨン、セルロース誘導体調製の原料として重要である。 |
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リント | lint | リント | 綿花は開花後成熟したさくが開裂し、綿毛に覆われた種子(実綿)がでてくる。綿毛には長くのびた繊維と短い地毛がある。操綿機で実綿から分離された長繊維をリントとよび、紡績し錦糸、紐、綿織物製品や装飾品等に、またそのままあるいは不織布として医療、衛生用品、充填物等として利用される。 |
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輪内孔口 | included aperture | リンナイコウコウ | 正面から見た場合にその輪郭が壁孔縁の内側に囲まれている内孔口。 |
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る |
累積研削量 | accumulate stock removal | ルイセキケンサクリョウ | 一定の研削時間あるいは研削距離に至るまでの研削量を加え合わせた総量。 |
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ルーズサイド【単板の―】 | loose side of veneer | ルーズサイド | 【同】単板裏、【関】単板表、タイトサイド |
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ルータ | router | ルータ | 高速回転する垂直主軸、コラム、昇降できるテーブルなどからなり、主としてテーブルの中心に取り付けられたセンタピンを案内とし、型板などを利用して工作物に手動送りで彫刻、面取り、切抜きなどの加工を行う木工フライス盤。主軸も昇降するものがある。【関】ビット |
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ルーター | router | ルーター | 高速で回転する切削工具(ビット)で材料を直線状や曲線状に削り出す加工。電動工具として種々の形状の刃物を用いて、材料の切断、平面加工、溝加工、側面加工を行う場合と、工具と材料との相対運動がコンピュータで制御される専業のNCやCNC加工機で加工される場合がある。 |
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ルータ加工 | routing | ルータカコウ | ルータによる切削加工。工作物に面取り、あり取り、彫刻、切抜き、座ぐり、穴あけなどができる。【関】ルータ |
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ルータビット | router bit | ルータビット | ルータの主軸に取り付け、面取り、くり抜き、穴あけ、座ぐり、あり取りなどの加工をするための切削工具。エンドミルの一種。【関】ルータ、ビット |
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れ |
レイアウト | layout | レイアウト | 合理的に運搬、処理、移動ができるような建物、設備、装置などの配置またはそのようにそれらを配置すること。 |
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レイアップ装置 | lay-up equipment | レイアップソウチ | 単板への接着剤塗布、重ね合わせ、堆積などの作業を自動的に行う装置。 |
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齢級別面積 | area by age | レイキュウベツメンセキ | 森林の年齢(林齢)を5年の幅でくくった単位である齢級ごとの森林面積。 |
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冷水浸せき剥離試験 | cold water immersion delamination test | レイスイシンセキハクリシケン | 単板積層材の試験方法の一つ。試験片を室温(10℃~25℃)の水中に24時間浸せきした後、恒温乾燥器(70±3℃)に入れて乾燥し、剥離した部分を評価する試験。【関】温水浸せき剥離試験 |
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レイノルズ数 | Reynolds number | レイノルズスウ | 流体の慣性力と粘性力の比で表される、流体の流れの状態を表す無次元数で、Re=ρVd/μ=Vd/υ で与えられる。ここで、ρは流体の密度、μは流体の粘度、Vは管内の流体の流速、dは管の直径、υは流体の動粘度である。臨界レイノルズ数 Rec(流れ場によって異なるが)よりも小さければ層流、大きければ乱流となる。 |
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レーザ | laser; light amplification by stimulated emission of radiation | レーザ | 制御された誘導放出の過程で、電磁波を生成、または増幅する装置。現在、0.1 nm~1 mmまでのレーザ発振に成功している。【関】誘導放出 |
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レーザー加工 | laser processing | レーザーカコウ | 強度の高いレーザ光を材料表面に局所的に照射し、材料を除去し、切断、穴あけや表面の彫刻などを行う加工。 |
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レーザ光インサイジング | laser incising | レーザーコウインサイジング | 高出力レーザで木材にピンホールを多数開け、その穴を通して気体や液体の移動をさせることで、木材乾燥の促進や、防腐・防虫処理などの薬液注入に用いられる。 |
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レーザアブレーション | laser ablation | レーザアブレーション | 高パワー密度のレーザビームの工作物への照射により、その表面が瞬時に除去される現象。【関】レーザ加工 |
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レーザインサイジング | laser incising | レーザインサイジング | レーザー加工技術をインサイジングに応用した方法で、炭酸ガスレーザーやUVレーザーを木材に照射して微細な穴をあける。レーザーの出力、照射時間を変えることで穴の直径、深さを調節することができる。 |
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レーザ加工 | laser processing | レーザカコウ | レーザを用いて工作物を加熱、溶融または除去する加工方法。【関】レーザ |
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レーザ加工機 | laser processing machine | レーザカコウキ | レーザによって工作物を加工する工作機械。【関】レーザ |
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レーザビーム | laser beam | レーザビーム | レーザから得られる波長と位相の揃った光束。【関】レーザ |
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レーザビーム切断 | laser beam cutting | レーザビームセツダン | レーザビームの熱を利用して行う切断。レーザ切断とも言う。 |
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レーザビーム溶接 | laser beam welding, laser welding | レーザビームヨウセツ | レーザビームの熱を利用して行う溶接。レーザ溶接とも言う。 |
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レース | lathe | レース | 回転する材料に刃を当てて単板を切削する機械。ロータリーレース、ハーフラウンドレースなどがある。 |
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レースチャージャ | lathe charger | レースチャージャ | ベニヤレースで単板切削を行う際、原木を前処理工程から受け取り、ベニヤレースに供給する装置。原木搬入装置、原木心だし装置、原木供給装置からなる。心だし装置は、単板の歩止りを高めるために原木両木口面における最適チャック圧入位置を決める。【関】心出し |
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レジノイドオフセット研削砥石 | depressed center wheels with fabric reinforced | レジノイドオフセットケンサクトイシ | ガラス繊維などで補強した中央部をへこませた形のレジノイド研削砥石。 |
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レジノイド研削砥石 | resinoid grinding wheels | レジノイドケンサクトイシ | 熱硬化性合成樹脂または熱可塑性樹脂を結合剤とした砥石。 |
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レジノイド切断砥石 | resinoid cutting-off wheels | レジノイドセツダントイシ | 厚さの薄い切断用のレジノイド研削砥石。 |
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レジノール構造 | resinol structure | レジノールコウゾウ | フェニルプロパノイド2分子が、互いに側鎖β位炭素で結合した化学構造のこと。リグナン類の炭素骨格はレジノール構造となっている。 |
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レゾール(状態) | resol | レゾール | フェノールとホルムアルデヒドをアルカリ性触媒下で反応させると、メチロール基に富む平均分子量が200〜300程度の初期縮合物が得られるが、この状態のものをいい、 A状態ともいう。 |
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レゾール型接着剤 | resol resin adhesive, resol type phenolic resin adhesive | レゾールガタセッチャクザイ | フェノールとホルムアルデヒドとをアルカリ性触媒下で反応させて得られる付加縮合反応物を主体とする熱硬化性樹脂接着剤。【関】フェノール樹脂系接着剤、ノボラック型接着剤 |
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レゾルシノール樹脂接着剤 | resorcinol-formaldehyde resin adhesive, resorcinol resin adhesive | レゾルシノールジュシセッチャクザイ | レゾルシノールとホルムアルデヒドとの付加縮合物を主体とする熱硬化性樹脂接着剤。 |
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劣化対策等級 | grade of degradation measures | レッカタイサクトウキュウ | 建物健全性を担保するための規則として、部材ごとの性能(薬剤処理など)などに起因している等級で、等級3が最も高く3世代分もの期間、性能が維持されるようなものを指す |
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レプリカ法 | replica method | レプリカホウ | 追従性のよい有機材料皮膜を試験部の表面に貼付し、表面の凹凸を忠実に皮膜状に再現し、これをそのまま観察する方法。 |
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レベル | level | レベル | 音圧や振動などの大きさを、直接に物理単位を用いた数量で表す代わりに、それぞれ定義した変換によって扱いやすい数値にして表したもの。 |
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レベルオフ重合度 | leveling-off degree of polymerization (LODP) | レベルオフジュウゴウド | 高等植物由来のセルロースを酸で加水分解した時の少量(2〜3 %)の重量減少率で150〜200まで低下(レベルオフ)した重合度をいう。その後、加水分解時間を長くしても重合度は一定で低下しない。 |
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レボグルコサン | levoglucosan | レボグルコサン | グルコースの1位と6位が脱水縮合した化合物。セルロースを真空中で加熱処理すると熱分解過程で生成される。 |
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連合翼状柔組織 | confluent parenchyma | レンゴウヨクジョウジュウソシキ | 二つ以上の道管の周囲の随伴柔組織が連合して翼状に配列する軸方向柔組織。しばしば不規則な接線状または斜めの帯を形成する。 |
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レンズ状孔口 | lenticular aperture | レンズジョウコウコウ | 正面から見た場合に両凸レンズの形をもった孔口。 |
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連成モード | coupled mode | レンセイモード | 二つ以上の振動子が何かの機構で相互に作用をおよぼしながら行う振動様式のこと。図Bのような一つの振り子にさらに他の振り子をつるした二重振り子の運動や、図Cのようなおもりの上下振動にねじれ振動が加わった運動もその例である。
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連続切れ刃間隔【研磨布紙の―】 | successive cutting point spacing, distance of cutting edge | レンゾクキレハカンカク | 研磨布紙の作業面に研削方向の一直線を引いたとき、その直線上に並ぶ砥粒切れ刃の間隔で、通常これらの平均値で表わす。【関】研磨布紙 |
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連続煮沸試験【合板の―】 | hot and cold water immersion test | レンゾクシャフツシケン | JAS(合板)では、接着耐水性能評価試験のひとつで、試験片を沸騰水中に浸漬した後、室温水中でさまして接着力試験を行う。【関】煮沸繰返し試験【合板の―】、接着の程度。 |
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連続蒸煮高圧解繊装置 | continuous pressurized disk refiner | レンゾクジョウシャコウアツカイセンソウチ | 蒸煮装置と加圧形リファイナとを一体化したシステムで、ファイバを連続的に製造する装置。シングルディスクタイプ(PSDR)とダブルディスクタイプ(PDDR)とがある。 |
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連続生産 | continuous production | レンゾクセイサン | 一定期間続けて同じ製品を生産する生産形態。【関】個別生産、ロット生産 |
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連続切削 | continuous cutting | レンゾクセッサク | 切削が連続的に行われる切削形式。多くの旋削加工が連続切削で、連続的に切りくずが生成される。 |
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連続波レーザ | continuous-wave laser | レンゾクハレーザ | 連続してレーザ光を出力するレーザ。連続の目安は0.25秒以上。【関】レーザ |
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連続プレス | continuous press | レンゾクプレス | 工作物を連続的に送り、圧締を行う機械。 |
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連続プレス方式 | | レンゾクプレスホウシキ | パーティクルボードなどの製造方式の一つ。接着剤を混ぜ込んだチップをベルトコンベアに散布してマットを形成し、順次回転式のプレスで熱圧しながらボードを製造する方式。 |
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ろ |
老化 | aging | ロウカ | 風雨、紫外線、荷重などの作用を排除して常温の大気中に置いた木材に起こる材質の低下をいい、木材成分の緩慢な熱分解による。 |
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ろう(鑞)接 | brazing and soldering | ロウセツ | ろうまたははんだの溶融下で行う接合の総称。【関】ろう付 |
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ろう(鑞)付 | brazing | ロウヅケ | 融点が450℃以上のろう材の溶融下で行う接合。【関】ろう接 |
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ろう(鑞)付工具 | brazed tool | ロウヅケコウグ | 刃部の材料をボデーまたはシャンクにろう付けした工具。【関】付刃工具 |
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ろう(鑞)付フライス | blazed milling cutter, tipped milling cutter | ロウヅケフライス | 刃部の材料をボデーにろう付したフライス。付け刃フライスともいう。 |
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ローダケージ | loader cage | ローダケージ | ローダアンローダで挿入される単板や板材などを貯留する設備。【関】ローダアンローダ |
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ロータリー単板 | rotary venner | ロータリータンバン | 原木丸太の両木口を回転軸に固定して高速回転し、側面からナイフを近づけてかつらむきによってむき出された薄い板。木目は板目となり、通常厚さは1から2mm程度である。刃物の往復運動によってより切り出されたより薄い単板はスライス単板と呼ばれる。 |
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ロータリーレース | rotary lathe | ロータリーレース | 【同】ベニヤレース |
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ロープ式搬送装置 | rope type conveyor | ロープシキハンソウソウチ | ロープで素材や製材品を主に横送りする搬送装置。 |
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ローラ送り式丸鋸盤 | circular sawing machine with roller type feeder | ローラオクリシキマルノコバン | ダブルサイザなどのように工作物をローラで送り込み加工する丸鋸盤の総称。 【関】ダブルサイザ |
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ローラ送り装置【帯鋸盤の―】 | feed roller | ローラオクリソウチ | テーブル帯鋸盤などで動力により回転するローラによって工作物を押さえながら送る装置。縦形ローラと横形ローラがある。【関】テーブル帯鋸盤 |
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ローラコータ | roller coater | ローラコータ | 回転する一組以上のローラによって、工作物の表面に一定量の接着剤糊液や塗料を塗布する機械。 |
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ローラ式剥皮機 | roller baker | ローラシキハクヒキ | 丸太の両端をチャックで保持回転しながら、油圧で加力するローラによって樹皮を破壊して皮を剥ぐ剥皮機。【関】バーカ |
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ローラ式搬送装置 | roller conveyor | ローラシキハンソウソウチ | 工作物を手動ローラ(デッドローラ)もしくは動カローラ(ライブローラ)で縦送りする搬送装置。【関】搬送装置 |
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ローラ式搬入装置 | concave roller conveyor | ローラシキハンニュウソウチ | ローラで丸太を縦送りして工場内に丸太を搬入する装置。通常、ローラにはつづみ型ローラを使用する。【関】搬送装置 |
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ローラプレス | roller press | ローラプレス | 紙、布、単板などを一対のローラによって連続的に合板や板材などの表面に積層接着する機械。 |
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ローリングシア | rolling shear | ローリングシア | 合板で表裏層単板をずらすようなせん断力(面外せん断力)が働くと繊維の方向が直行する心板で繊維を転がすように破壊することをいう。 |
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ロール跡 | | ロールアト | 材を送るローラが何らかの原因で材料表面の同じ場所を擦り続けることによって生じたくぼみ。 |
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ロール掛け【帯鋸の―】 | roller stretching | ロールガケ | 一対のロールにより帯鋸を長さ方向に圧延して成型仕上げすること。ロール掛けは、帯鋸の水平仕上げ、腰入れ、背盛りをするために行われる。【関】目立て、水平仕上げ【帯鋸の―】、腰入れ、背盛り、帯鋸ロール機。 |
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ロールテンション | roll tensioning | ロールテンション | 帯鋸の長手方向にわたってロール掛けし、鋸身に内部応力を発生させる腰入れ方法。伸ばした中央部が伸ばさない両端部に拘束されることにより、中央部に圧縮応力を、両端部に引張応力を発生させるもので「伸ばし腰入れ」ともいう。【同】伸ばし腰入れ。【関】ロール掛け、ヒートテンション |
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ロールプレス | roller press | ロールプレス | 回転する一対のローラーの間に被加工材を通過させることを目的としたプレス機のこと。被加工材の厚さよりもローラー間の隙間が狭い場合、被加工材は圧縮変形を受けながら長さ方向に連続的に加工される。加工目的として、被加工材表面へのラミネートに代表される圧着加工や被加工材の圧密加工がある。 |
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ろ過(濾過)式 | | ロカシキ | 浮遊粉じん濃度を測定するために粉じんを捕集する方法の一つ。試料空気をろ過材を通して吸引し、ろ過材上に粉じんを捕集する方式。【関】捕集測定方法 |
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6号ストレートカップ形砥石 | | ロクゴウストレートカップガタトイシ | 断面がコの字型の形状をした研削砥石。
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ログターナ | log turner | ログターナ | 送材車に装備されている原木転動装置の一つで、原木を油圧または空気圧でヘッドブロックから浮上させてチェーンにより廻す装置。【関】原木転動装置 |
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ログバーカ | log barker | ログバーカ | 単板製造機械において、刃物またはカッタによって原木の樹皮、異物を取り除き表面を整形する機械。 |
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ろくろ(轆轤) | rokuro lathe | ロクロ | 回転する軸に材料を取り付け、これに刃物を押し当てて旋削する機械。または、ろくろや木工旋盤で切削された木製品の総称で、テーブルの脚、こけし、椀、丸盆などがある。【関】木工旋盤 |
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ログローダ | log loader | ログローダ | 数本のアームを空気圧、油圧などにより作動させ、原木を送材車に搭載する装置。【関】原木転動装置 |
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ろ(鑢)歯 | | ロシ | 鋸歯を目立てやすりで研磨して切れ刃を鋭利にすること。 |
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ろ水度 | freeness | ロスイド | パルプの水切れの度合い。抄造や熱圧操作の難易に関係がある。 |
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ロゼット | rosett | ロゼット | 細胞膜上に局在するセルロース合成酵素複合体(TC:terminal complexes)において、6つの顆粒体が円形に配置したバラの花の形を呈する形状をとるため、ロゼットTCと称される。 |
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ロゼット | rosette | ロゼット | セルロース合成酵素複合体の別の呼び方。高等植物では6個の膜内粒子が6角形状に配列していたことからロゼットと呼ばれた。 |
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六角穴付ボルト | hexagon socket head cap screw | ロッカクアナツキボルト | 六角穴付き頭のボルト。 |
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六角ナット | hexagon nut | ロッカクナット | 外形が六角形をしたナットの総称。 |
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六角ボルト | hexagon head bolt | ロッカクボルト | 頭部が六角形のボルトの総称。 |
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ロッキングカッタ | locking cutter | ロッキングカッタ | 板材の直角継手の一つである、あられ組継ぎを加工するコーナロッキングマシンの主軸に取り付けるカッタ。【関】コーナロッキングマシン |
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ロックウェル硬さ | Rockwell hardness | ロックウェルカタサ | ヌープ、ビッカースなどの押込み硬さは、くぼみの面積の測定に手数がかかるため、ロックウェル硬さ試験は押込み深さを測ることで硬さ試験の迅速化を図ったものである。深さの零点として初試験荷重を負荷した点を基準とし、さらに試験荷重を負荷してから再び初試験荷重に戻す。その前後2回の初試験荷重におけるくぼみ深さの差を測定して硬さ値を算出する。圧子や試験荷重によっていろいろなスケールがあり、工業的に最も普及している硬さ試験方法である。試験方法はJISのZ 2245で規定されている。【関】ヌープ硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェルスーパーフィシャル硬さ |
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ロックウェルスーパーフィシャル硬さ | Rockwell superficial hardness | ロックフェルスーパーフィシャルカタサ | 窒化鋼・浸炭鋼の薄い表面硬化層や軟鋼・黄銅・青銅の薄板等の軟らかい材料の硬さを、比較的小さい試験荷重で測定したロックウェル硬さ。JISでは、初試験荷重が98.07 N(10 kgf)のときにロックウェル硬さ、29.42 N(3 kgf)のときにロックウェルスーパーフィシャル硬さという。【関】ロックウェル硬さ |
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ロット | lot | ロット | 何らかの目的のもとに、ひとまとまりにされた有形物のグループ。目的によって、命令ロット、発注ロット、購買ロット、製造ロット、運搬ロット、検査ロットなどという。【同】バッチ |
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ロット生産 | lot production | ロットセイサン | 品種ごとの生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する生産形態で、断続生産ともいう。【関】個別生産、連続生産 |
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露点温度 | dew-point temperature | ロテンオンド | 材料を大気中に置き徐々に冷却していったとき、材料表面に結露を生じ始める温度をいい、大気中の水蒸気圧が飽和蒸気圧になる温度を意味している。木材の表面は露点温度になっていても吸湿が先行し、表面に付着した水蒸気の冷却が遅いため水滴になりにくく、結露しにくい。 |
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ロンギホレン | longifolene | ロンギホレン | 分子式 C15H24で表されるセスキテルペン炭化水素の一種である。精油成分のひとつ。 |
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わ |
ワイドベルトサンダ | wide belt sander | ワイドベルトサンダ | 回転する2本以上のドラムプーリに、その全長にわたって掛けられた1枚のエンドレス研磨布紙によって、自動送りされる広い加工面を有する工作物(合板、パーティクルボード、ファイバボードなど)の表面を研削仕上げするサンダ。【関】サンダ、木工ベルトサンダ |
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脇鉋 | | ワキガンナ | 溝の側面を削る鉋。幅の狭い鉋台の側面に仕込んだ刳小刀状の鉋身で削る。鉋台の下端に幅の狭い陸がある。右勝手と左勝手がある。脇取り鉋とも言う。【関】ひぶくら鉋
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枠組壁工法 | wooden frame house construction | ワクグミカベコウホウ | 木材で組まれた枠組に構造用合板やその他これに類するものを打ち付けた床および壁により建築物を建築する工法。2×4工法ともいう。 |
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枠組材 | dimension lumber | ワクグミザイ | ツーバイフォー工法建築に用いる壁パネルなどを構成する材料。ディメンジョンランバーともいう。 |
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枠組接着機 | frame assembling machine | ワクグミセッチャクキ | 接着剤が塗布された工作部材を、自動加圧接着して、枠、箱を組み立てる機械。 |
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枠挽き | cant sawing | ワクビキ | 一定幅の板を多く採材する場合に用いられる木取り方法。耳摺り作業を減らすことができる。【参】製材木取り |
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輪ばね | ring spring | ワバネ | 円すい面を持った内輪と外輪を交互に組み合わせ重ねたばね。従来のバネは曲げかねじりの応力を利用するのと違い、圧縮荷重をかけると円すい面ですべりが生じ、内輪は圧縮され外輪は拡張されるので、他のバネより材料単位体積あたりに蓄えられるエネルギーは非常に大きい。
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割刃 | spreader, riving knife | ワリバ | 丸鋸盤で切断した工作物に鋸歯が食い込んで反発することを予防するために、工作物を送り込む側の反対側で鋸と同一平面上に設置された鋼製の板。厚さは鋸身の厚さより大きく、鋸のあさり幅より小さくする。労働安全衛生規則で、木材加工用丸鋸盤(横切用丸鋸盤のように反発による危険がないものは除く)に割刃を含む反発予防装置を設置することが事業者に義務付けられている。 |
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