組織と材質研究会・抽出成分利用研究会 合同シンポジウム2016のお知らせ


***終了しました***
参加者88名

<要旨>

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<シンポジウム>

日本木材学会 組織と材質研究会・抽出成分利用研究会 合同シンポジウム2016

「心材成分のダイナミクス」


【日時】2016年3月29日(火)13:30〜17:00

【場所】名古屋大学全学教育棟 第1会場(C13講義室)

【趣旨】
 心材の形成は樹木に特有の現象であり、樹木の長命性を実現するために進化したと考えられる。心材の色や耐朽性といった心材の特徴は木材の利用における樹種選択に深く関わっている一方、乾燥や薬液注入においては心材の存在が欠点となる場合もあって、心材の諸形質は木材の利用において考慮すべき極めて重要な因子である。
 樹木の樹幹では辺材が水分通道と養分貯蔵という大きな役割を担っているが、形成層で形成されたのち年月を経た辺材は心材に変化する。柔細胞の死・水分状態の変化・細胞壁の変化を伴って心材が形成される時、心材成分と呼ばれる心材に特有な抽出成分が合成される。この心材成分の存在によって、心材の特徴そのものである色や耐朽性が賦与されることから、心材成分の出現と木材中への定着こそがまさに心材形成の主役であるということも可能である。
 本シンポジウムでは「心材成分のダイナミクス」をテーマとする。放射柔細胞の死と並行して放射柔細胞において心材成分が生合成される。心材成分は放射組織を出て仮道管や道管や木繊維に拡散して細胞壁に堆積し、さらに変化する。心材成分は水分通道と養分貯蔵という樹木の生存に不可欠な役目を終え生細胞が死んだ後に老廃物として残ったものではない。本シンポジウムでは、樹木の生存と木材の利用にとって重要な役割を果たす、アクティブな心材形成における「心材成分の動態」について議論したい。
(オーガナイザー 名古屋大学 今井貴規・森林総研北海道育種場 中田了五)

【プログラム】
13:30- 司会 中田了五(森林総研北海道育種場)

13:30 開会挨拶 組織と材質研究会代表幹事 松村順司(九州大学)

(座長)安部久(森林総研)

13:35-14:15 中田了五(森林総研北海道育種場)
「心材成分ができるとき −心材形成を巡る謎と新しいアプローチ」

14:15-14:55 張春花(森林総研)
「広葉樹における心材成分の移動とその経路」

14:55-15:10 休憩

(座長)今井貴規(名古屋大学)

15:10-15:50 河西優衣(元名古屋大学)
「カラマツ組織における心材成分の堆積様式および分布の可視化」

15:50-16:30 簗瀬優(元名古屋大学)
「スギ心材成分ノルリグナンの二次変化」

16:30 閉会挨拶 抽出成分利用研究会代表幹事 伊藤和貴(愛媛大学)

-17:00 終了

【参加費】無料
【問い合わせ】中田了五(森林総研北海道育種場)ryogo@affrc.go.jp Ph. 011-386-5087



<懇親会(情報交換会)>

【日時】3月29日(火) 18:00-20:00
【場所】ワイン食堂ウノ 名駅4丁目店(050-5845-5394)
(名古屋駅新幹線改札より徒歩10分)
http://www.hotpepper.jp/strJ001017544/map/ 【会費】学生 3000円 社会人 5000円
※「名駅3丁目店」も近くにございますが,会場は「名駅4丁目店」ですのでお間違いのないようお願いいたします.

参加を希望される方は,必要事項をご記入の上,下記までメールにてお申し込み下さい.
研究室,あるいはもう少し大きい単位でまとめてお申込みいただけると助かります.
なお,会場の都合上100名程度を定員としておりますので,早めのお申し込みをお待ちしております.

【申込先】名古屋大学 生物材料物理学 (松尾)
     E-mail: nuagrbmp2010@gmail.com
【締め切り】3月14日(月)

−必要事項−−−−−−−−−−−−−−−−
氏名
所属
注)学生は,所属の後に「学生」と記してください.
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ご不明の点等ございましたら,遠慮なくご連絡ください.
お近くに参加を希望されそうな関係者以外の方がいらっしゃれば,ご周知ください.