組織と材質研究会のこれまで −2000s−
2001年 幹事:藤井智之、船田良
4月2日 東京大学 斉藤幸恵 懇親会:東天紅 (参加者50名)
4月5日 東京大学 鮫島正浩
シンポジウム(抽出成分研究会は、組織培養セミナーとの合同開催)
中西友子(東大農)中性子散乱を利用した植物組織内の水の可視化」
福田裕穂(東大理)維管束分化の分子生物学
海老塚豊(東大薬)植物トリテルペン多様性の起源を探る
10月15日〜18日 信州大学 安江恒
秋季シンポジウム 「樹木の成長と環境」(樹木年輪研究会と共催)
山本福寿 冠水条件下における木部形成
古川郁夫 生育環境と木部年輪構造の変化
小池孝良 樹木の成長と光合成
矢崎健一 高CO2環境が樹木の成長に及ぼす影響
香川聡 東シベリアのカラマツ・アカマツの水ストレスと肥大成長との関係
安江恒 樹木の成長変動に気候要因が与える影響の年輪年大学的解析
船田良 形成層活動の季節的変動と内生植物ホルモンの関連性
馬場啓一 環境応答と遺伝子発現--あて材形成の場合-
PRWAC
9月9日-14日Yogyakarta, IndonesiaIAWA5th PRWAC
2002年 幹事:藤井智之、船田良
4月2日 岐阜大学 藤井智之 懇親会:貴久家(参加者49名)
飯島泰男 組織・材質、強度・木構造、レオロジー合同シンポジウム「乾燥材問題を考える」
1.問題提起
1)産業界から見た「乾燥材」
2)木材学上の課題"
「乾燥材研究の立場から」林和男(愛媛大学農学部)
「組織材質研究の立場から」奥山剛(名古屋大学大学院生命農学研究科)
「建築構造研究の立場から」井上正文(大分大学工学部)
2.乾燥材研究の今
「乾燥技術・関連因子」黒田尚宏(森林総合研究所)
「水分分布・材質変動」中田了五(林木育種センター)
「水分移動・温度依存性」師岡敏朗(京都大学木質科学研究所)
「強度性能評価」岡崎泰男(秋田県立大学木材高度加工研究所)
「化学的変化・耐久性」栗崎 宏(富山県林業技術センター)
「乾燥材流通・ユーザー意識」河崎弥生(岡山県木材加工技術センター)
11月8日〜10日 東北大学 鈴木三男
年輪研究会・組織と材質研究会合同シンポジウム 「木の文化と木材組織・材質」
大山幹成・光谷拓実 木質古文化財の年輪年代測定
高田克彦 木都・能代における天然秋田スギ利用の歴史
能城修一
2003年 幹事:藤井智之、船田良
3月24日 福岡 小林修・内海泰弘
生物光学顕微鏡ワークショップ--試料作製方法および顕微鏡技術について--
1.講演
佐野雄三 木材の永久プレパラート作製法--実験書には載っていない2つの耳寄りな技法について--
尾形善之 生物光学顕微鏡観察の最先端技術、画像処理手法--共焦点顕微鏡を用いて--
田中隆明 生物顕微鏡のしくみと各種観察方法の原理・特徴
2.ワークショップ
「試料作製方法の現状と課題」
「光学顕微鏡の現状と課題」
3月22日 松村順司 懇親会:さかな市場筑紫口店
4月2日 小林修 組織と材質研究会ホームページの立ち上げ
5月2日 内海泰弘 組織と材質研究会メーリングリストを開設
8月9日-10日 京大木研 福島和彦・高部圭司
夏のシンポジウム 「木質の形成:木材を構成する細胞壁の成り立ち」
1. 形成層活動・細胞分化(オーガナイザー:船田 良 北海道大学農学研究科)
最近の研究で明らかになった木部組織構造の新しい知見:佐野雄三 (北海道大学農学研究科)
木材の細胞壁構造形成の動的解析:近藤哲男 (九州大学農学研究院)
木部細胞壁修飾構造の形成と細胞骨格:船田良 (北海道大学農学研究科)
2. セルロースに関する新しい見方・考え方(オーガナイザー:杉山淳司 京都大学木質科学研究所)
生合成とその生化学:川越 靖 (農業生物資源研究所)
形態・構造形成・多様性・変態:和田昌久 (東京大学農学生命科学研究科)
IαとIβの精密化:杉山淳司 (京都大学木質科学研究所)
3. ヘミセルロースの分布と機能(オーガナイザー:高部圭司 京都大学農学研究科)
引張あて材の応力発生に対するキシログルカンの関与:馬場啓一 (京都大学木質科学研究所)
免疫標識法によるヘミセルロース堆積過程の解析:高部圭司 (京都大学農学研究科)
4. 細胞壁の木化(オーガナイザー:福島和彦 名古屋大学生命農学研究科)
免疫法によるリグニンの標識:吉永 新 (京都大学農学研究科)
リグニンの脱水素重合とペルオキシダーゼの機能:堤 祐司 (九州大学農学研究院)
5. 心材の形成(オーガナイザー:梅澤俊明 京都大学木質科学研究所)
心材形成の細胞学:野渕 正 (京都大学農学研究科)
スギ心材抽出成分の免疫標識:今井貴規 (名古屋大学生命農学研究科)
心材抽出成分の物理特性への寄与:矢野浩之 (京都大学木質科学研究所)
心材成分の生合成:梅澤俊明 (京都大学木質科学研究所)
6. 物性と木部形態形成(オーガナイザー:山本浩之 名古屋大学生命農学研究科)
壁成分堆積の日周期:吉田正人 (名古屋大学生命農学研究科)
樹木・木材に固有な機能(物性)と木質の構造:中井毅尚 (島根大学総合理工学部)
7.総合討論(司会:藤井智之 森林総合研究所)
11月7日〜8日 鳥取県三朝町 古川郁夫
年輪研究会と組織材質研究会の合同シンポ
セミナー「年輪情報を森づくりに活かす」
高田克彦、三嶋賢太郎、蒔田明史、澤田智志:秋田天然杉における更新戦略
酒井暁子、福田貴文、酒井聡樹:東北地方の亜高山帯における現在と50年前、100年前の樹木肥大速度の比較:地球温暖化の影響は顕れているか?
佐野淳之:山陰地方における攪乱履歴と森林の成立過程
見学会:青谷上寺地遺跡展示館・三徳山投入堂
とっとり古代の木フォーラム 『木にみる鳥取の古代文化』
古川郁夫:古代の木の樹種と用途
光谷拓実:古代の木の年輪を読む
2004年 幹事:藤井智之、船田良
4月24日〜25日 名古屋大学 山本浩之
春のシンポジウム 木質:21世紀の材料生物学 (レオロジー研究会共催)"
福島和彦 生化学研究者が想像する木質の機能・物性
杉山淳司 セルロース:構造からみる、生合成・分解および機能
梶田真也 リグニン構造の可塑性がもたらす機能・物性の高度化
梅澤俊明 心材抽出成分の生合成
高部圭司 顕微鏡・生物学研究者が想像する木質の機能・物性
藤田 稔 材料解析における光学顕微鏡の役割
伊東隆夫 フリーズエッチング法で見た細胞壁のミクロな構造
中田了五 ミクロフィブリル傾角が遺伝するとはどういうことなのか?
近藤哲男 資源利用化学研究者が想像する木質の形成と構造
小名俊博 紙のリサイクル性の向上に好ましい木質の形成と構造
光永 徹 樹木の生理機能から学ぶ木質資源の成分利用化学
則元 京 化学加工木材の構造と物性
山本浩之 材質・物性研究者が想像する木質の形成と構造
棚橋光彦 木材の物理加工からみる木質の形成と構造
山下香菜 林木材質評価における現状と将来の夢
中井毅尚 細胞壁物性から木質の形成と構造を垣間見る
藤井智之・船田 良・矢野浩之 総合討論・まとめ
8月3日 札幌 佐野雄三 懇親会:花遊膳 参加者数:83名
8月5日 佐野雄三
シンポジウム 「樹木の環境適応戦略 -形態や構造の適応性-」参加者数:108名(講師含む)
小池孝良 葉の形態・構造の環境適応性
日浦勉 繁殖器官の形態・構造の環境適応性
吉田正人 樹幹の形態・構造の環境適応性
浅田隆之 根の形態・構造の環境適応性
2005年 幹事:藤井智之、船田良
3月16日 京都大学 馬場啓一 懇親会:がんこ高瀬川二条苑
3月18日 馬場啓一
合同シンポジウム 「循環型バイオマス資源生産への基盤」
共催:抽出成分と木材利用研究会、バイオマス変換研究会、組織培養セミナー 参加者数:52名
服部正泰 GenomeNetとKEGGデータベースの現状と未来予想図
松田史生・宮川恒 バレイショ塊茎組織中フェニルプロパノイド経路の代謝フラックス解析
坂本正弘 植物としてのタケ —遺伝子から見た特性—
浅田隆之 海外植林におけるバイオマス生産性向上
PRWAC
12月1日〜5日 京都大学 伊東隆夫・藤田稔・高部圭司・杉山淳司
国際会議の共催(主催 IAWA)
6th Pacific Regional Wood Anatomy Conference (6th PRWAC: 第6回太平洋地域木材解剖学会)
基調講演2件、口頭発表62件、ポスター発表90件の合計154件
2006年 幹事:藤井智之、船田良
3月27日 つくば 安部久
シンポジウム 「木材の樹種識別の現状と展望」参加者:54名
大熊幹章 開会挨拶
安部久 木材の樹種識別の必要性と識別依頼の現状
能城修一 樹種識別の考古学的な意義
高橋晃 植物の系統進化と木材の組織構造
津村義彦 DNAによる樹種識別の現状と問題点
懇親会:牛久シャトー・ガラステラス 41名
3月28日 つくば 安部久
ワークショップ「木材の樹種識別の実際と識別データベースの使い方」
藤井智之座長
緒方健 木材の樹種識別の現状
能城修一
8月8日 秋田 高田克彦 懇親会:迎賓館駅前店 参加者数:80名 一般5,000円、学生5,000円
8月10日-11日 能代 内海泰弘
天然秋田スギの製材とスギ及びブナ天然林の見学会
8月10日:能代市内の天然秋田スギ製材所の見学
料亭・金勇にて天然秋田スギ天井板等の見学
天然秋田スギ製材所見学
喜久水酒造見学
懇親会
8月11日:能代市近郊の天然秋田スギ林及び白神山地ブナ林の見学
ホテルゆとりあ藤里到着(ガイド合流・弁当積み込み等)
岳岱自然観察教育林到着・林内探索(お弁当)
白神山地(駒ヶ岳)トレッキング
参加者数:26
10月20日 名古屋大学 福島和彦 シンポジウムの開催(後援)
第55回生存圏シンポジウム(主催:名古屋大学大学院生命農学研究科、京都大学生存圏研究所、後援:日本木材学会将来構想委員会、日本木材学会組織と材質研究会)
「森林資源の持続的利用を支えるバイオ サイエンス」
2007年 幹事:藤井智之、船田良
3月24日 東京農工大学 黒田克史
春期シンポジウム 「樹木内の水分の分布と移動機構」
(1)趣旨説明 黒田克史
(2) 樹木内の水分の利用と移動
石田厚 樹木の水の利用(根→幹→葉→蒸散)
内海泰弘 蒸散に使われる水の分布の季節変化
池田武文 樹幹の水の軸方向の移動機構
(3) 樹幹内の横方向の水分移動
永井智 樹幹内(辺材〜心材)の水分布と水分・気体透過性
岡田直紀 樹幹の水の放射方向の移動
(4) 総合討論 黒田克史
8月9日 広島 中井毅尚 懇親会:日本海庄や(東胡通り店)
参加者:69名 一般6,000円、学生3,500円"
8月10日 広島 中井毅尚
シンポジウム:生から死をつなぐ細胞壁科学
参加者数:57名
2008年 幹事:藤井智之、船田良
3月18日 つくば 黒田克史 懇親会:ウエストハウス
参加者:75名 一般6,000円、学生3,000円
3月19日 つくば 藤原健
研究会シンポジウム 「熱帯早生樹林業の現状と展望」
藤間剛 熱帯早生樹産業植林:現状と課題
Current Status of Forest Tree Improvement in IndonesiaBudi LeksonoForest Tree Improvement for Fast Growing Species in South-East Asia
石栗太 Paraserianthes falcatariaの組織構造と木材性質の半径方向変動
山本浩之,児嶋美穂,吉田正人,山下彩織早生樹の材質調査 − 植林フィールドからのレポート
2009年 幹事:藤井智之、船田良
3月15日 安江恒 懇親会:イタリアンレストラン ファイブ・ホルン パルコ店
参加者:81名 一般6,000円、学生4,000円"
3月17日 安江恒
シンポジウム:カラマツ材の生産と利用を考える
参加者:55名"
安江恒:主旨説明
古賀信也:カラマツの材質−森林施業とのかかわりを中心に−
橋爪丈夫:長野県におけるカラマツ材の利用開発の歴史と利用の実際
黒丸亮:総合センター北海道におけるカラマツ属の育種の現状
高田克彦:カラマツ材質研究の国際的動向
8月3日-5日 マレイシア・クアラルンプール
IAWA 7th PRWAC (Pacific Regional Wood Antomy Conference: PRWAC 2009)
9月12日-15日 つくば 香川聡
秋期シンポジウム・樹木年輪研究会 合同開催
「葉から年輪までの炭素同位体比シグナル伝達プロセス-光合成・呼吸・転流・貯蔵・年輪形成-」
参加者:47名"
香川聡:趣旨説明
森茂太:呼吸 「樹木の呼吸 -実生から巨木へ-」
韓慶民:転流・貯蔵1 「窒素および炭水化物の貯蔵機能の評価に基づくブナ林堅果の豊凶作のメカニズムの解明」
宮崎祐子:転流・貯蔵2 「光合成同化産物の転流・貯蔵・繁殖器官への分配 -13Cトレース法による追跡」
中塚武:年輪形成 「樹木年輪同位体比が語る過去の気候」
石田厚:光合成 「光合成の水利用効率と炭素同位体比」
2010年 幹事:藤井智之、船田良
3月18日 宮崎 雉子谷佳男 懇親会:宮崎観光ホテル 西館2階 「一木一草」
参加者:80名(内学生39名)一般5,500円、学生3,000円
3月19日 藤澤義武
見学会:飫肥スギと林木育種に触れる半日ツアー
オビスギ品種展示林,遺伝資源保存林,スギ地域差検定林
参加者:36名"
9月13-14日 名古屋 中田了五
秋のシンポジウム 心材の形成 参加者:84名
9月13日 第一部 心材形成の四要素
半智史:放射柔細胞の細胞死
今井貴規:心材成分の堆積
松村順司:水分状態の変化
佐野雄三:細胞壁の二次的な構造変化
懇親会:レストラン花の木 参加者:52名
9月14日 第二部 心材形成に挑む多様な研究
福島和彦・齋藤 香織:TOF-SIMSの心材形成研究への導入
黒田克史:Cryo-SEM とTOF-SIMSでみた心材形成
吉田和正:心材成分生成および心材形成に伴う遺伝子の発現
松永浩史:心材形成研究を発展させる新顕微鏡法